JPH06142975A - ハンダペースト - Google Patents

ハンダペースト

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JPH06142975A
JPH06142975A JP32738392A JP32738392A JPH06142975A JP H06142975 A JPH06142975 A JP H06142975A JP 32738392 A JP32738392 A JP 32738392A JP 32738392 A JP32738392 A JP 32738392A JP H06142975 A JPH06142975 A JP H06142975A
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JP
Japan
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solder
particles
paste
solder particles
particle size
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Pending
Application number
JP32738392A
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English (en)
Inventor
Motonari Fujikawa
元成 藤川
Masanobu Tanigami
昌伸 谷上
Masao Hirano
正夫 平野
Sougo Ri
相吾 李
Giichi Konishi
義一 小西
Sadamu Nishimura
定 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3457Solder materials or compositions; Methods of application thereof

Landscapes

  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スクリーン印刷による微細パターンへのハン
ダ供給を可能にする。 【構成】 30μm未満のハンダ粒子を含み、なおかつ
ハンダ粒子の粒径の下限が1μm以上となるように、ハ
ンダ粒子を沈降法などにより分級する。この分級された
ハンダ粒子を、水素雰囲気中に放置し緩やかに還元処理
したのち、緩やかに常態に戻す。次いでフラックス等と
十分に混練し、ハンダペーストを作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハンダペーストに関す
る。具体的には、ハンダ粒子を含むハンダペーストに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、スクリーン印刷により、配線パタ
ーン上にハンダを供給する場合には、図11に示すよう
に、メタルスクリーン等のスクリーン5に打ち抜かれた
細孔6からハンダペースト2を供給し、所定パターンと
なるようにハンダペースト2を印刷している。
【0003】このようなスクリーン印刷によって、配線
パターン上にハンダを供給する場合に用いられるハンダ
ペースト2に含まれるハンダ粒子1は、図12に示すよ
うにその粒径が30μm〜50μmの間に分布してお
り、この範囲から外れる粒径のハンダ粒子1は分級によ
り取り除かれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スクリ
ーン5の細孔6の開口幅W´は、ハンダペースト2のハ
ンダ粒子1の粒径の5倍以上の幅がないと版抜け性が悪
く、ハンダペースト2の印刷状態はよくない。このため
30μm〜50μmといったハンダ粒径を有するハンダ
ペースト2によりスクリーン印刷をする場合には、スク
リーン5の細孔6の開口幅W´は最小限150μm〜2
50μmなければならず、これ以上微細な配線パターン
にハンダペースト2を鮮明にスクリーン印刷することは
できなかった。
【0005】しかも、ハンダ粒径が30μm〜50μm
というハンダペースト2を使用した場合には、そのハン
ダペースト2中のハンダ粒子1の粒子間空隙率が大きい
ため、図13(a)に示すように配線パターン3上にス
クリーン印刷されたハンダペースト2をリフロー法など
により溶融させた場合には、そのハンダ2aの体積は図
13(b)に示すように約半分程度までに減少し、また
溶融前の厚さd´0は溶融後にはd´1へと薄くなる。し
たがって、ハンダペースト2の溶融前後での体積変化率
が大きく、ハンダ溶融後の配線パターン3上のハンダ厚
さを精度よく制御することは困難であった。
【0006】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、ハンダペー
ストを用いたスクリーン印刷によって、微細な配線パタ
ーンにハンダを供給することにあり、また、ハンダ溶融
後の微細パターン上のハンダ厚さを精度よく制御するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のハンダペースト
は、粒径が30μm未満のハンダ粒子を含み、前記ハン
ダ粒子の下限が1μm以上であることを特徴としてい
る。
【0008】また、前記ハンダ粒子の粒径の上限は10
μmから20μmとするのが好ましい。
【0009】さらに、前記ハンダ粒子の粒度分布は少な
くとも2つのピークを有しており、そのうちの少なくと
も1つのピークは1μm以上から30μm未満に位置し
ていることとしてもよい。
【0010】また、前記ハンダ粒子の表面に還元処理を
施すこととしてもよい。
【0011】
【作用】本発明のハンダペーストにあっては、30μm
未満のハンダ粒子を含むことを特徴としているため、ハ
ンダ溶融後のハンダ厚さを精度よく制御することが可能
になる。つまり、30μm未満の粒径のハンダ粒子を含
むこととしているので、例えば30μmあるいはそれ以
上の粒径を有する比較的粒径の大きなハンダ粒子の隙間
に、数μmから30μm未満の粒径の小さいハンダ粒子
が入り込むこととなり、ハンダペースト中のハンダ粒子
の粒子間空隙率が小さくなる。したがって、ハンダペー
スト溶融前後の体積変化率を小さくすることができるた
め、ハンダ溶融後のハンダ厚さを精度よく制御すること
が可能になる。
【0012】また、ハンダペースト中のハンダ粒子の粒
径の下限を1μm以上としているので、ハンダ粒子の微
小化に伴って顕著となるハンダ粒子表面の酸化物による
ハンダの濡れ性の低下を防ぐことができ、微細なパター
ンでもハンダを良好に付着させることができる。
【0013】さらに、ハンダペースト中に含まれるハン
ダ粒子の粒径の上限を10μmから20μmとすれば、
スクリーンの開口幅を微細にしてもスクリーン印刷時の
版抜け性がよくなり、ピッチ100μm〜200μm、
線間及び線幅ともに50μmから100μmという微細
なパターンの印刷が可能になる。
【0014】また、上記ハンダペーストに用いるハンダ
粒子に還元処理を施せば、ハンダ粒子表面の酸化物が低
減し、ハンダの濡れ性はさらによくなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0016】実施例1 実施例1は粒径が30μm未満のハンダ粒子と粒径が3
0μm以上のハンダ粒子とを含み、かつ、その粒径の下
限が1μm未満とならないようにハンダ粒子を分級し、
ついでフラックス等と十分に混練し、ハンダペーストを
作製したものである。図1に、本実施例のハンダペース
トに含まれるハンダ粒子の粒度分布の一例を示す。図1
から分かるように、このハンダペーストには粒径が30
μm未満のハンダ粒子は含まれているが、1μm未満の
ハンダ粒子は含まれてはいない。
【0017】実施例1のハンダペースト2にあっては、
図2に示すように大きい粒径のハンダ粒子1,1,…の
隙間に小さい粒径のハンダ粒子1´,1´,…が入り込
み、ハンダ粒子1,1´の粒子間空隙填率が小さくなる
ため、ハンダ溶融前後での体積率の変化が少なくなる。
したがって、図3(a)のように配線パターン3上にス
クリーン印刷されたハンダペースト2を溶融させた際に
も、図3(a)に示す溶融前のハンダペースト2の厚さ
0は、溶融後には図3(b)に示すように厚さd1のハ
ンダ2aとなるだけで、ハンダの厚さの変化(d0
1)が少なくなり、ハンダ溶融後のハンダ厚さの誤差
を容易に小さくできる。
【0018】一方、ハンダ粒子1の粒径を小さくする
と、配線パターン3上へのハンダ濡れ性が低下し、印刷
されたハンダペースト2を溶融した際に配線パターン3
への付着が悪くなる。すなわち、図4(a)(b)に示
すように、ハンダペースト2が空気中に放置されるとハ
ンダペースト2中のハンダ粒子1,1´が酸化され、ハ
ンダ粒子1,1´の表面にPbOやSnOxなどによる
酸化膜4が形成され、ハンダ溶融時にこれらのPbOや
SnOxなどの酸化膜4が、配線パターン3へのハンダ
濡れを悪くする。図4(a)は、ハンダ粒子1の粒径が
大きい場合の酸化膜4の付着状態を、図4(b)は粒径
が小さいハンダ粒子1´場合の酸化膜4の付着状態を示
している。図4(b)のように、ハンダ粒子1´の粒径
が小さくなればなるほど粒子体積に対する表面積の割合
が増大し、ハンダ粒子表面の酸化膜4は、図4(a)の
ようにハンダ粒子1が大きい場合に比べ相対的に増加す
ることになる。このように酸化膜4の量が相対的に増加
するとハンダ粒子1,1´が溶融しにくくなり、配線パ
ターン3上でのハンダ濡れを妨害し、粒径が小さい場合
には、溶融したハンダ2aは、配線パターン3上に濡れ
なくなる。特に1μm未満のハンダ粒子の場合は、配線
パターン3上に濡れずに付着しない。後述するように1
μm未満のハンダ粒子の濡れ性がなくなることは、ハン
ダ粒子に還元処理を施した場合に特に明らかになる。そ
こで、ハンダの濡れ性の低下を防ぐため、1μm未満の
ハンダ粒子を除去することとし、ハンダ粒子の下限を1
μmとしたので、ハンダ粒子1,1´を微粒子化したに
も拘らず、ハンダの濡れ性を確保することができ、配線
パターン3へハンダ2aを良好に付着させることができ
る。
【0019】実施例2 図5(a)(b)は本発明の別な実施例を示す断面図で
ある。この実施例において、実施例1と同様に、粒径が
30μm未満のハンダ粒子を含み、なおかつ、その粒径
の下限が1μm未満とならないようにハンダ粒子を分級
した後、このハンダ粒子を水素雰囲気中例えば水素及び
窒素の混合ガス中に放置して、緩やかに還元を行ない、
その後緩やかに常態に戻すことにより還元処理されたハ
ンダ粒子を作製し、その後フラックス等と十分混練しハ
ンダペーストを作製する。
【0020】本実施例2のように、一旦酸化され酸化膜
4が形成されたハンダ粒子1〔図5(a)〕を緩やかに
還元し、その後再び緩やかに常態に戻すと、ハンダ粒子
1表面の酸化膜4が還元されハンダ粒子表面にごくわず
か酸化膜4を有するハンダ粒子1〔図5(b)〕が得ら
れる。このように還元処理されたハンダ粒子1を用いれ
ば、ハンダ粒子1に存在する酸化物のハンダ粒子に対す
る相対的な量が減少し、配線パターン上へのハンダ濡れ
性はさらによくなる。
【0021】なお、ハンダ粒子の還元には、水素と窒素
の混合ガスなどの水素雰囲気中に放置した後緩やかに常
態に戻すのみならず、ショ糖水やホルムアルデヒド等の
還元溶液中で処理したのち、水素と窒素の混合ガスなど
の還元ガス中に放置した後緩やかに常態に戻すことによ
っても行なえる。
【0022】実施例3 この実施例3においては、粒径が30μm未満のハンダ
粒子1´及び粒径が30μm以上のハンダ粒子1を含
み、なおかつ、その粒径の下限が1μm以下とならない
ようにハンダ粒子を分級し、ついでフラックス等と十分
に混練し、さらに別なハンダペーストを作製する。図6
に、本実施例3のハンダペーストに含まれるハンダ粒子
の粒度分布の一例を示す。図6から分かるように、この
ハンダペーストには、その粒径が30μm未満のハンダ
粒子は含まれてはいるが、1μm以下のハンダ粒子は含
まれておらず、粒径1μmで粒子数が0となるよう徐々
に減少している。
【0023】実施例3の場合も実施例1の場合と同様
に、30μm未満のハンダ粒子を含んでいるので、ハン
ダ溶融後のハンダ厚さを容易に調整でき、1μm以下の
ハンダ粒子を含まなければハンダは配線パターンへ良好
に付着するので、本実施例3のように、1μm以下のハ
ンダ粒子数を0となるようになめらかに減少することと
してもよい。また、実施例2のように、ハンダ粒子に還
元処理を施せば、配線パターンへのハンダの付着性はよ
くなるのはもちろんである。
【0024】実施例4 この実施例4においては、ハンダ粒子の粒径の下限がほ
ぼ1μmで、その上限が10μmとなるように分級を行
っている。次に、実施例2と同様にハンダ粒子に還元処
理を行ない、その後フラックス等と十分混練しハンダペ
ーストを作製する。図7に本実施例4のハンダペースト
2中のハンダ粒子1の粒度分布の一例を示す。図7から
わかるように、上述のようにして作製されたハンダペー
スト2中のハンダ粒子の粒径の下限は1μmであって、
その上限はほぼ10μmである。このような粒度分布を
持つハンダペースト2にあっては、スクリーン印刷に用
いるメタルスクリーン5の細孔6の開口幅Wをハンダ粒
子1の最大粒径である10μmの5倍である50μmま
でに狭めることができる(図8)。したがって、従来例
ではピッチ300μm、線間及び線幅ともに150μm
という配線パターンがスクリーン印刷の限界であったの
が、本ハンダペーストを用いればピッチ100μm、線
間及び線幅ともに50μmという微細な配線パターンま
で印刷できることになる。
【0025】なお、本実施例4の場合にも、ハンダ粒子
中の充填率が大きくなるため、ハンダ溶融前後での体積
率の変化が少なくなり、ハンダ溶融後のハンダ厚さの精
度をよくすることができ、1μm未満のハンダ粒子を含
まず、しかも還元処理が施されているので、配線パター
ン上にハンダを精度よく供給することができる。
【0026】実施例5 この実施例5においても、実施例4と同様に、ハンダ粒
子の粒径の下限が1μmで上限が20μmとなるように
分級を行ない、その後還元操作を行ない、ハンダペース
トを作製する。図9に、実施例5のハンダペースト中の
ハンダ粒子の粒度分布の一例を示す。ハンダペースト2
中のハンダ粒子1の粒径の下限は1μmであるが、その
上限はほぼ20μmである。本実施例5のハンダペース
トにあっては、実施例4と同様スクリーンの細孔の開口
幅Wはハンダ粒子1の最大粒径である20μmの5倍で
ある100μmまでに狭めることができるので、ピッチ
200μm、線間及び線幅ともに100μmという微細
な配線パターンを印刷できる。
【0027】しかし、実施例5の場合には、実施例4の
場合ほど微細な配線パターンを印刷することは出来ない
が、ハンダペースト中の最大粒径と最小粒径との比(2
0μm/1μm)が20倍となり、実施例4の場合に比
べてハンダペースト中のハンダ粒子の充填率はよくな
る。したがって、ハンダペーストの溶融前後の体積変化
率はさらに小さくてすみ、ハンダペースト溶融後のハン
ダ厚さをより精度よく行なえることになる。なお、粒径
が1μm未満のハンダ粒子を含んではいないので、配線
パターンへのハンダ濡れ性が良好であるのはもちろんで
ある。
【0028】したがって実施例4や実施例5のごとく、
ハンダペーストに用いるハンダ粒子の粒径の上限を10
μmから20μmにすることで、従来より線幅の細い微
細な配線パターンに、しかもハンダ溶融後のハンダ厚さ
を精度よくスクリーン印刷によりハンダ供給することが
できる。
【0029】実施例6 図10に本発明のさらに別な実施例によるハンダペース
ト2の粒度分布を示す。このハンダペースト2は、その
ハンダ粒子の粒度分布のピークが2つ以上あって、その
うちの少なくとも一つのピークが1μm以上30μm未
満にある。例えば図10に示すように、ハンダ粒径がほ
ぼ30μmから50μmにあるハンダペーストに、下限
が1μm以上、上限が30μm未満にある粒径を有する
ハンダ粒子を混ぜ合わせたものでもよい。このハンダペ
ーストにあっては、30μmから50μmというハンダ
粒子の粒子間の隙間に、1〜30μmの細かいハンダ粒
子1が入り込み、ハンダペースト2中の充填率が高くな
り、ハンダペースト溶融後のハンダの厚さを精度よく調
整することができる。
【0030】特に、粒度分布のピークが1μm以上30
μm以下にあるような細かなハンダ粒子を含むように、
粒度分布のピーク幅、中心値や複数あるそれぞれのピー
クの位置関係などを調整することにより、ハンダ充填率
を高めたハンダペーストを調整でき、所望するところの
ハンダペースト溶融後のハンダ厚さを得ることができ、
しかも微細な配線パターンを得ることができる。なお、
用いられるハンダの粒度分布のピークは、そのひとつが
1μm以上30μm以下にあればよく、他のピーク位置
は30μm以上でも、30μm未満にあってもよい。
【0031】なお、ハンダ粒子の分級には、一般には水
降法などの沈降法により行なうことができるが、フィル
ターによって行なうこともできる。また、Pb−Sn系
のハンダに限らず、Pb−Sn系のハンダ以外にもPb
−Sn−In系、Pb−Sn−Ag系、Pb−Sn−C
u系、Pb−Sn−Sb系のような3元系やSn−Sb
系のような類系にも適用できるのはいうまでもない。
【0032】以上述べたように、本発明のハンダペース
トを用いれば、スクリーン印刷により微細な配線パター
ンにハンダを供給することができ、本発明のハンダペー
ストはテープ・オートメーティッド・ボンディング(T
AB)方式によるICのアウターリードボンディングや
小チップ部品の表面実装技術(SMT)、またフリップ
チップの実装(ハンダバンプ)などに供される。
【0033】具体的実施例 以下に具体的実施例として、ハンダ粒子径の上限を10
μm及び20μmの還元処理を施したハンダ粒子を用い
てハンダペーストを作製し、さらに比較例としてハンダ
粒子径が1μm未満よりなる同じく還元処理を施したハ
ンダ粒子を用いてハンダペーストを作製して、具体的実
施例と比較例について、銅板に対するハンダ濡れ性を測
定した。
【0034】具体例1 Pbリッチなハンダ、Sn60重量部およびPb40重
量部の組成よりなるハンダそしてSnリッチなハンダよ
りなるハンダ粒子をそれぞれ作製したのち、水降法など
の沈降法により、そのハンダ粒子の粒径の下限がほぼ1
μmで、その上限が10μmとなるように分級を行なっ
た。次に、このハンダ粒子を水素雰囲気中例えば水素及
び窒素の混合ガス中に放置して、緩やかに還元を行な
い、その後緩やかに常態に戻すことによりハンダ粒子を
作製し、その後フラックス等と十分混練し、具体例1の
ハンダペースト(サンプル1、2、3)を作製した。
【0035】具体例2 具体例2として、Pbリッチなハンダ、Sn60重量部
およびPb40重量部の組成よりなるハンダそしてSn
リッチなハンダにてハンダ粒子をそれぞれ作製し、具体
例1と同様それぞれハンダ粒子の粒径の下限がほぼ1μ
mで、その上限が20μmとなるハンダペースト(サン
プル4、5、6)を作製した。
【0036】比較例 一方、比較例として、同様に還元処理されたハンダ粒子
の最大粒径が1μm未満となるハンダペースト(サンプ
ル7、8、9)を作製した。
【0037】測定結果 このサンプル1から9までのハンダペーストを用いて、
銅板上にスクリーン印刷を行ない、リフロー法によりハ
ンダを溶融させた場合のハンダ濡れを測定した。この測
定結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1からわかるように、サンプル1から3
までの下限がほぼ1μmで、その上限が10μmとなる
ように分級されたハンダ粒子を用いたハンダペースト
は、溶融後のハンダは銅板に対して濡れた。また同様に
サンプル4から6までの下限がほぼ1μmで、その上限
が20μmとなるように分級されたハンダ粒子を用いた
ハンダハンダペーストにあっても、銅板に対してハンダ
は濡れた。一方1μm未満のハンダ粒子を用いたサンプ
ル7から9までのハンダペーストの場合には、ハンダは
濡れず、ハンダ粒子の組成がPbリッチなハンダ、Pb
−Sn系のハンダ及びSnリッチなハンダのどのハンダ
にも拘らず、1μm未満のハンダ粒子の濡れ性阻害が顕
著になることが明らかになった。
【0040】
【発明の効果】本発明のハンダペーストにあっては、3
0μm未満の粒径のハンダ粒子を含むこととしているの
で、ハンダペースト中のハンダ粒子の充填率を高くで
き、ハンダ溶融後の配線パターン上のハンダ厚さを精度
よく制御することができる。
【0041】また、ハンダペースト中のハンダ粒子の粒
径の下限を1μmとしているので、ハンダの濡れ性の低
下を防ぐことができ、ハンダを配線パターンに良好に付
着させることができる。
【0042】さらに、ハンダ粒子の上限を10μmから
20μmとすることで、微細な配線パターンでも容易に
ハンダ供給をすることができる。また、ハンダ粒子を還
元処理することで、さらに良好にハンダを配線パターン
に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるハンダペースト中のハ
ンダ粒子の粒度分布を示す図である。
【図2】同上のハンダペースト中におけるハンダ粒子の
充填の様子を示す図である。
【図3】(a)は同上のハンダペーストが印刷された配
線パターンの断面図であり、(b)は印刷された同上の
ハンダペーストが溶融された後の配線パターンの断面図
である。
【図4】(a)は粒径が大きいハンダ粒子が酸化膜に覆
われている状態を示す断面図であり、(b)は粒径が小
さいハンダ粒子が酸化膜に覆われて状態を示す断面図で
ある。
【図5】(a)はハンダ粒子が酸化膜に覆われている状
態を示す断面図であり、(b)は還元処理を施した後の
状態を示す断面図である。
【図6】本発明の別な実施例であるハンダペースト中の
ハンダ粒子の粒度分布を示す図である。
【図7】同上のさらに別な実施例であるハンダペース中
のハンダ粒子の粒度分布を示す図である。
【図8】同上のハンダペーストを使用したスクリーン印
刷の様子を示す一部破断した断面図である。
【図9】同上のさらに別な実施例であるハンダペース中
のハンダ粒子の粒度分布を示す図である。
【図10】同上のさらに別な実施例であるハンダペース
中のハンダ粒子の粒度分布を示す図である。
【図11】従来のハンダペースト中のハンダ粒子の粒度
分布を示す図である。
【図12】従来のハンダペーストを使用したスクリーン
印刷を示す一部破断した断面図である。
【図13】(a)は同上のハンダペーストが印刷された
配線パターンの断面図であり、(b)は印刷された同上
のハンダペーストが溶融された後の配線パターンの断面
図である。
【符号の説明】
1,1´ ハンダ粒子 2 ハンダペースト 4 酸化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 李 相吾 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 小西 義一 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 西村 定 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 30μm未満の粒径のハンダ粒子を含
    み、かつ、前記ハンダ粒子の粒径の下限が1μm以上で
    あることを特徴とするハンダペースト。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のハンダペーストであっ
    て、前記ハンダ粒子の粒径の上限が10μmから20μ
    mにあることを特徴とするハンダペースト。
  3. 【請求項3】 前記ハンダ粒子の粒度分布のピークが2
    以上あり、そのうちの少なくとも1のピークが1μm以
    上30μm未満にあることを特徴とする請求項1または
    2に記載のハンダペースト。
  4. 【請求項4】 前記ハンダ粒子の表面に還元処理を施し
    たことを特徴とする請求項1、2または3に記載のハン
    ダペースト。
JP32738392A 1992-11-11 1992-11-11 ハンダペースト Pending JPH06142975A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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