JPH06142718A - 電縫鋼管の冷間圧延方法 - Google Patents

電縫鋼管の冷間圧延方法

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JPH06142718A
JPH06142718A JP4316308A JP31630892A JPH06142718A JP H06142718 A JPH06142718 A JP H06142718A JP 4316308 A JP4316308 A JP 4316308A JP 31630892 A JP31630892 A JP 31630892A JP H06142718 A JPH06142718 A JP H06142718A
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JP
Japan
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roll
electric resistance
rolls
resistance welded
stand
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Pending
Application number
JP4316308A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Hikita
敏博 疋田
Tatsuhiko Uezono
龍彦 上薗
Shigehiko Minami
成彦 南
Hiromi Iwanaga
博己 岩永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電縫鋼管の冷間外径絞り圧延における溶接部
と母材部の肉厚精度を向上する。 【構成】 複数のロールスタンドを連続的に配置し、各
ロールスタンドの圧延パスラインまわりの円周方向に、
絞り圧延用の3個のロール1を120°間隔で配置する
と共に、相隣るロールスタンドのロールを圧延パスライ
ンに直交する面内で相互に60°ずらして配置してなる
3ロールストレッチレデューサで電縫鋼管を冷間絞り圧
延する方法において、最終ロールスタンドのロールのみ
真円で、1番目から最終手前のロールスタンドのロール
1をロールエッジ部が長径で、溝底部が短径の楕円状と
し、電縫鋼管の溶接部をロールセンター2から20〜4
0°または−20〜−40°をなす位置に配して絞り圧
延する。 【効果】 高外径圧下率での絞り圧延が可能となり、外
径に対する肉厚比t/D値の高い小径厚肉管を製造でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電縫鋼管を複数のス
タンドからなる絞り圧延機で冷間絞り圧延する際、溶接
部の偏肉を抑制できる電縫鋼管の冷間圧延方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電縫鋼管は、素材の鋼帯を一群の成形ロ
ールによって円筒状に連続成形したのち、その継目部を
電気抵抗溶接法を用いて接合し製造される。この溶接
は、成形後のオープンパイプの両エッジ部を電流による
ジュール熱で集中的に加熱・圧接するもので、使用する
電流の周波数に応じて直流法、低周波法、高周波法に分
類される。電縫鋼管は、継目無鋼管に比較して生産性、
寸法精度、表面性状等に優れているが、厚肉品の製造が
困難であり、厚肉品の製造可能範囲において継目無鋼管
に劣っている。
【0003】電縫鋼管の絶対肉厚については、主として
ミルの剛性に起因することとなるが、主として外径50
mm以下の小径厚肉品については、ミル剛性が十分ある
にもかかわらず、オープンパイプの加熱時にエッジ部だ
けでなく、母材部も加熱され、溶接効率が著しく悪くな
り、生産性が悪化または内面冷却水の吹き返し等により
溶接が困難となる。また、内径が小さくなるため、内面
ビード切削が困難となり、生産性が著しく悪化したり、
内面ビードが残存したりする。さらに、内外径差が大き
くなるため、鋼帯をオープンパイプに成形する工程にお
いて、特に突き合わせのエッジ形状が悪化し、溶接が困
難となると共に、肉厚形状が悪化する。したがって、電
縫鋼管の小径厚肉品の製造可能範囲は、一般的に管肉厚
t、管外径Dとすると、t/D≦20%程度である。
【0004】一方、上記小径厚肉品製造時の問題点を解
決する方法としては、鋼帯を成形、溶接した電縫鋼管を
3ロールのストレッチレデューサ等による外径絞り工程
を付加し、外径絞りにより外径に対する肉厚比t/D値
の高い小径厚肉管が製造できることが知られている。例
えば、電縫鋼管に溶接後、引続き冷間で3ロールレデュ
ーサによる外径絞りを行った場合、管肉厚は増肉し、管
径が小さくなるため、外径に対する肉厚比t/Dが上昇
する。しかしながら、外径に対する肉厚比t/Dが20
%の母管からt/Dが25%の管を製造する場合は、冷
間鋼管の特性上、溶接部の硬度が母材部の硬度より高く
変形抵抗が大きいため、溶接部の増肉代より母材部の増
肉代の方が大きく、肉厚精度の悪化による偏肉が生じ
る。
【0005】上記電縫鋼管の3ロールのストレッチレデ
ューサ等による外径絞りにおける肉厚精度の悪化を防止
する方法としては、素材厚みの変化に応じて、ストレッ
チレデューサのロール回転数を変化させるに際して、中
継部をストレッチレデューサミル各スタンドの電動機電
流で検出することにより素材厚みをミル内に高精度トラ
ッキングすることによって、複数段のスタンドからなる
ストレッチレデューサミルの単スタンド毎、あるいは数
スタンドのグループ毎にロール回転数を変化させること
により、仕上がり鋼管の厚みバラツキを抑制する方法
(特開平3−198901号公報)、一つのロール形状
が、ロール開口部と3つのロールからなる孔形中心点と
を結ぶ線上に中心点を持つ円弧2つと、この円弧に接す
る一つの円弧から構成されている、3つのロールから成
る孔形を複数個用いて、冷間状態で中空の金属管を連続
的に圧延する方法(特開昭63−33105号公報)等
が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平3−198
901号公報に開示の方法は、仕上がり鋼管の長手方向
の厚みバラツキを抑制するもので、円周方向の厚みバラ
ツキを抑制することはできない。また、特開昭63−3
3105号公報に開示の方法は、出来る限り大きな外径
縮小を行うもので、円周方向の厚みバラツキの抑制につ
いては述べられていない。
【0007】この発明の目的は、電縫鋼管のストレッチ
レデューサによる絞り工程において、円周方向における
肉厚精度、すなわち溶接部と母材部の肉厚精度を向上で
きる電縫鋼管の冷間圧延方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく種々検討を重ねた。その結果、電縫鋼管の
外径絞りにおいて、最終スタンドのロールのみ真円で、
1番目から最終スタンド手前のスタンドのロールをロー
ルエッジ部が長径で、溝底部が短径の楕円状となし、こ
のロールに対して電縫鋼管の溶接部をロールセンターか
ら20〜40°または−20〜−40°の位置に配して
絞り圧延することによって、溶接部の肉厚精度の悪化を
防止できるとの結論に至り、この発明に到達した。
【0009】すなわちこの発明は、複数のロールスタン
ドを連続的に配置し、各ロールスタンドの圧延パスライ
ンまわりの円周方向に、絞り圧延用の3個のロールを1
20°間隔で配置すると共に、隣接するロールスタンド
のロールを圧延パスラインに直交する面内で相互に60
°ずらして配置してなる3ロールストレッチレデューサ
で電縫鋼管を冷間絞り圧延する方法において、最終ロー
ルスタンドのロールのみ真円で、1番目から最終スタン
ド手前のロールスタンドのロールをロールエッジ部が長
径で、溝底部が短径の楕円状とし、電縫鋼管の溶接部を
ロールセンターから20〜40°または−20〜−40
°をなす位置に配して絞り圧延することを特徴とする電
縫鋼管の冷間圧延方法である。
【0010】
【作用】金属管の3ロールストレッチレデューサによる
絞り圧延においては、楕円状ロールを使用するとフラン
ジ側で厚肉となり、溝底部で薄肉となる6角の内面角張
りが発生することが知られている。この発明において
は、複数のロールスタンドを連続的に配置し、各ロール
スタンドの圧延パスラインまわりの円周方向に、絞り圧
延用の3個のロールを120°間隔で配置すると共に、
隣接するロールスタンドのロールを圧延パスラインに直
交する面内で相互に60°ずらして配置してなる3ロー
ルストレッチレデューサで電縫鋼管を冷間絞り圧延する
方法において、3ロールストレッチレデューサで電縫鋼
管を冷間絞り圧延するに際し、、最終ロールスタンドの
ロールのみ真円で、1番目から最終スタンド手前のロー
ルスタンドのロールをロールエッジ部が長径で、溝底部
が短径の楕円状とし、電縫鋼管の溶接部をロールセンタ
ーから20〜40°または−20〜−40°をなす位置
に配して絞り圧延するから、電縫鋼管の溶接部は、フラ
ンジ側での厚肉化および溝底部での薄肉化の影響の少な
い中間に位置する。また、電縫鋼管の溶接部は、2番目
以降のロールスタンドにおいても、常にロールセンター
から20〜40°または−20〜−40°をなす位置に
位置することとなる。
【0011】この結果、母材部に比較して変形抵抗の大
きい電縫鋼管の溶接部は、母材部のようにフランジ側で
の厚肉化および溝底部での薄肉化の影響が抑制され、肉
厚精度の悪化が防止される。また、1番目から最終スタ
ンド手前のロールスタンドのロールは、ロールエッジ部
が長径で、溝底部が短径の楕円状としているので、絞り
圧延時のロールエッジ部からの噛み出しがなく、ひいて
は電縫鋼管表面の疵発生もなく、品質上安定している。
なお、電縫鋼管の溶接部をロールセンターから20〜4
0°または−20〜−40°をなす位置に配したのは、
3ロールストレッチレデューサの場合は、隣接するロー
ルスタンドのロールが圧延パスラインに直交する面内で
相互に60°ずらして配置されているから、ロールセン
ターから20〜40°または−20〜−40°の範囲を
外れると、フランジ側での厚肉化または溝底部での薄肉
化のいずれかの影響を受けることとなるからである。
【0012】
【実施例】外径38.1mm、肉厚7.0mm(外径に
対する肉厚比t/D=18.4%)の電縫鋼管を、6ス
タンドからなる図1に示す3ロールストレッチレデュー
サを用い、外径圧下率16%で、図2に示すとおり、1
番目から5番目のロールスタンドのロールとして、フラ
ンジ部長径a、溝底部短径bの楕円状ロール1を使用
し、ロールセンター2に対する電縫鋼管の溶接部位置α
を0〜60°に10°間隔で変化させて冷間外径絞り圧
延し、ロールセンター2に対する溶接部位置角度αと溶
接部と母材部の肉厚差との関係を測定した。その結果を
図3に示す。
【0013】図3に示すとおり、ロールセンター2に対
する電縫鋼管の溶接部位置αが20〜40°の場合は、
いずれも溶接部と母材部との肉厚差が許容値である0.
10mm以下であるが、0〜10°および50〜60°
の場合は、いずれも溶接部と母材部との肉厚差が許容値
の0.10mmを超えている。これはロールセンター2
に対する電縫鋼管の溶接部位置αが20〜40°の場合
は、2番目以降のロールスタンドにおいてもロールセン
ター2に対する電縫鋼管の溶接部位置αが20〜40°
の位置を保持するため、母材部のようにフランジ部で肉
厚化、溝底部で薄肉化を繰り返すことが防止されて常に
安定した絞りが負荷され、溶接部と母材部との肉厚差が
抑制されたものである。
【0014】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明方法によれ
ば、電縫鋼管の3ロールストレッチレデューサによる冷
間外径絞り圧延における肉厚精度を向上でき、高外径圧
下率での絞り圧延が可能となり、外径に対する肉厚比t
/D値の高い小径厚肉管を製造できると共に、母管サイ
ズを大きくできるから溶接効率の向上を図ることがで
き、製管速度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】3ロールストレッチレデューサのロールの配置
を示す部分斜視図である。
【図2】1番目のロールスタンドのロールを示す部分正
面図である。
【図3】ロールセンターに対する溶接部位置角度αと溶
接部と母材部の肉厚差との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 楕円状ロール 2 ロールセンター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩永 博己 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属工 業株式会社和歌山製鉄所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のロールスタンドを連続的に配置
    し、各ロールスタンドの圧延パスラインまわりの円周方
    向に、絞り圧延用の3個のロールを120°間隔で配置
    すると共に、隣接するロールスタンドのロールを圧延パ
    スラインに直交する面内で相互に60°ずらして配置し
    てなる3ロールストレッチレデューサで電縫鋼管を冷間
    絞り圧延する方法において、最終ロールスタンドのロー
    ルのみ真円で、1番目から最終スタンド手前のロールス
    タンドのロールをロールエッジ部が長径で、溝底部が短
    径の楕円状とし、電縫鋼管の溶接部をロールセンターか
    ら20〜40°または−20〜−40°をなす位置に配
    して絞り圧延することを特徴とする電縫鋼管の冷間圧延
    方法。
JP4316308A 1992-10-30 1992-10-30 電縫鋼管の冷間圧延方法 Pending JPH06142718A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101138186B1 (ko) * 2009-07-27 2012-04-24 주식회사 포스코 플랜지 일체형 튜브의 제조방법
CN108356078A (zh) * 2018-02-13 2018-08-03 辽宁天丰特殊工具制造股份有限公司 用于定减径机的非对称轧辊
CN113770173A (zh) * 2021-09-26 2021-12-10 江苏国镍新材料科技有限公司 一种复合导体线材的孔型轧制方法

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CN108356078A (zh) * 2018-02-13 2018-08-03 辽宁天丰特殊工具制造股份有限公司 用于定减径机的非对称轧辊
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