JPH0614246B2 - 発光型表示装置 - Google Patents

発光型表示装置

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JPH0614246B2
JPH0614246B2 JP3594086A JP3594086A JPH0614246B2 JP H0614246 B2 JPH0614246 B2 JP H0614246B2 JP 3594086 A JP3594086 A JP 3594086A JP 3594086 A JP3594086 A JP 3594086A JP H0614246 B2 JPH0614246 B2 JP H0614246B2
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強 上村
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、特に.コントラスト,視角特性に優れた、低
コストの発光型表示装置に係るものである。
従来の技術 現在、ワードプロセッサやパソコン,テレビ,CAD/
CAM等に用いられている表示装置としてはCRT(カ
ソードレイチューブ)を用いたものが主であり、A4フ
ル頁が表示できるモノクロものから高品位のフルカラー
が表示できるものまで、一方サイズとしては0.5”〜
40”位まで各種のものが事務用、或は娯楽用に活用さ
れている。しかるに、CRTは容積が大きく薄型化が困
難であることや、高電圧を要する等の難点があり、平板
型の大容量、低コストフルカラー表示装置が強く求めら
れている。特に液晶フルカラー表示装置は、大型化の容
易さ等より益々、フルカラー大型化へ向けての開発が活
発に進められている。1例としてテレビジョン学会技研
報告8巻,4号,1〜6頁,昭和59年に記載されてい
るように液晶でフルカラー表示を実現するには、通常液
晶は単にパンクロ用ライトバルブとして用いられ、赤,
緑,青の色フィルターを細帯状ないし点状に設けること
により2次元面上で加法混色によりカラー像が表示され
る。
第4図にツイステッドネマチック型(以下TNと略す)
液晶表示モードを用いた従来のフルカラーパネルの構成
と動作について述べる。TN型フルカラーマトリクスパ
ネルは、一対のガラス基板2,8に、各々設けられた酸
化インジウム等よりなる透明行電極3と透明列電極7
に、誘電率異方性が正のネマチック液晶4がはさまれて
おり、ガラス基板2,8の外側に一対の偏光板1,9が
設けられて構成されている。
カラーパネルを構成する為に赤(R),緑(G),青(B)のカ
ラーフィルター層5が、それぞれ列電極(ないしは行電
極)上に規則的に設けられている。パネルは簡略化して
図示してあるが、通常、色フィルター層側表面及び、行
電極側表面上には液晶分子の配向を規定する為の配向処
理層が設けられており、液晶分子は各基板表面では、ほ
ぼ基板と平行に特定方向に配列しており、分子の配列方
向は一方の基板と他方の基板では、ほぼ90゜向きが異
なり、一方の基板から他方の基板に向かって分子の配列
方向は徐々にねじれており、結局、両基板間でほぼ90
゜のねじれを生じるように、両基板表面にあらかじめ配
向処理がなされている。
液晶カラーパネルでは通常明るい表示を得る為には、透
過型で使用される。すなわちパネル背面に白色背面光源
10=が設けられている。光源10として蛍光灯のよう
に、線状光源を用いる時は、2次元の表面に対してムラ
のない均一な明るさを得る為に、光拡散板(図示は省
略)が光源10と液晶パネルの間に設けられている。光
源10がエレクトロルミネッセンスのごとき面状光源で
あれば、光拡散板は不要である。以上が従来のフルカラ
ー液晶パネルの1例であるが、従来の技術での最大の難
点は、 (1)一般に単純X−Yマトリクス表示パネルに於て、N
本の走査線を有するパネルを線順次信号によって駆動し
た場合、オンすべき画素オフとなるべき画素をはさむ電
極側に印加される実効値電圧の比率Rは、いわゆる電圧
平均化法と称する駆動法を採用して、Rが最大となる様
に最適化した場合 R={(N1/2+1)/(N1/2−1)}1/2 となる。すなわち単純マトリクス構成のパネルではオフ
画素にもクロストーク電圧が印加されてしまうためコン
トラストの低下をきたす。たとえばN=100本の場
合、R=1.1となりオン画素にはオフ画素に対応する
電極間に印加される実効値電圧の10%しか余計に印加
されずこの10%の電圧差で表示のコントラストをつけ
なければならない。すなわち単純マトリクスパネルに使
用する表示媒体は輝度−電圧特性がシャープで明確なし
きい値特性を有していなければコントラストに優れた表
示にはならない。従来のTNセルでは、このシャープさ
が不十分なため、N=64(R=1.134)でもアク
ティブマトリクスパネルに匹敵するコントラストにはな
らないのが実状である。一方TNセルは前記引用例にも
示されている通り一般にセルの光透過特性が光波長に依
存しいわぬる旋光分散を生じ輝度−電圧特性が波長によ
って相当異なる。また図のようにカラーフィルタという
誘電体層が透明電極の上に設けられているときは、フィ
ルタ層が液晶と直列に挿入されることになる為、電極間
に印加されたこのオンとオフの電圧比が液晶層ではさら
に低下したカラーパネルのコントラストはモノクロパネ
ルより相当悪化するという欠点があった。
しかるに強誘電体液晶以下FE−LCDと略す)は高速
性,マトリクス性,メモリ性等従来のネマチック液晶に
ない好ましい表示特性を有することがたとえば (1)米国特許第4367924、(2)SID(ソサイエテ
ィ フォ インフォメーション ディスプレイ Socity
for information Display), ’85ダイジェスト,131頁あるいは(3)[液晶]−
基礎編−7章,培風館,昭和60年7月発光などに記載
されている。
上記引例(2)では強誘電性液晶を用いたマトリクス表示
が実現されており、Nが大きい時でも高コントラストが
えられることが示されている。しかるにカラー表示は未
だ試みられた例がない。
(2)従来のTN型フルカラー表示パネルの他の欠点は光
源10よりの光束利用率が低いことである。すなわちフ
ルカラー表示を目的とする場合、光源10よりの光スペク
トルには赤,青,緑の色光成分がふくまれていなければ
ならない。通常の光源よりの光は自然光であるから、偏
光板1を通過するとき、約50%の光束が偏光板に吸収
されて失われる。表示媒体が液晶であろうが、電気光学
結晶板であろうが、偏光板を利用する表示システムで
は、モノクロパネルでもカラーパネルでも、この50%
の光損失は避けられない。カラーパネルがモノクロパネ
ルにくらべて更に不利になる点は、カラーフィルター層
5が挿入されていることから生じる。すなわち、第3図
で図示している偏光板1,9は、中性偏光板を仮定して
おり、背面光源10よりの白色光束は、偏光板1により
白色直線偏光になる。この白色直線偏光は、色フィルタ
ー層を通って液晶層4に入ろうが図のように液晶層4を
出てからフィルター層5に入ろうが、各色フィルター層
によって特定波長の光が吸収される。
すなわち、赤フィルター層を通る時は、緑,青成分を、
青フィルター層を通る時は、赤,緑成分を、緑フィルタ
ー層を通る時は、赤,青成分をそれぞれ吸収されてしま
うため、元々の白色光のエネルギーは約3分の1に低下
してしまうことになる。液晶層4やカラーフィルタ層を
通過した光が直線偏光であり、かつ、その偏光軸が偏光
板9の偏光軸と一致しておれば、偏光板9を通過する時
は基本的には光ロスはない。以上述べたごとく偏光板
1,9及び色フィルター5が理想的なものであっても、
カラーパネルを通過する光エネルギーは、ほぼ50%×
33%=16.5%程度になってしまう。液晶パネルそ
のものは通常、低電圧,低電流であり、低電力を特徴と
するが、液晶カラーパネルとなるとTNモードであろう
が強誘電性液晶モードであろうが、上に述べたごとく、
背面光源を要し、かつ背面光源の光束の一部しか利用で
きない為に、低電力という結晶の特長が大きく損なわれ
てしまうのが実状であった。
発明が解決しようとする問題点 本発明が解決しようとする問題点は、 (1) 従来のTN型単純マトリクスパネルでの色再現性
の悪さ (2) 従来のTN型単純マトリクスパネルでのコントラ
ストの悪さ (3) 従来の液晶マトリクスカラーパネルでのカラーフ
ィルタによる明るさの低下 (4) 従来の液晶マトリクスカラーパネルでのプラスチ
ック基板使用の困難さ (5) FE−LCDカラーパネルで予想されるカラーフ
ィルタによる駆動電圧上昇である。
問題点を解決するための手段 以上の問題点を解決するために本発明の発光型表示装置
は、各々透明電極を有する一対の透明基板の電極面側が
相対向しており、この間に強誘電性液晶がはさまれてお
り、各透明基板の外側に各々偏光板が設けられ、表示を
観察する方の偏光板側に螢光体層、他方の偏光板側に前
記螢光体を励起発光しうる光源、さらに各電極に信号を
供給する手段を備えたものである。
作用 本発明は上記した構成によって、輝度−電圧特性がシャ
ープな強誘電性液晶をライトバルブに用い、さらに単色
性励起光源を用いることによって旋光分散を防止し、従
来のようなカラーフィルタを用いることなく、発光色の
異なる螢光体層を塗り分けることによって液晶セル透過
光のエネルギ損失を防いだため、明るくて、各色ともコ
ントラストに優れた映像を表示し得ることになる。
実施例 第1図に示す如く本発明のフルカラー発光型液晶表示装
置は、基本的には単色性励起光源13、第一の偏光板
1、FE−LCDセル14、第二の偏光板9、R,G,
Bの光を発光する螢光体層11よりなる。光源13に
は、青ないし紫外部のほぼ単波長光を放射するものが用
いられる。R,G,B螢光体層11は、光源13よりの
励起光により各々R,G,Bに発光するものが用いられ
る。図ではストライプ状に設けられているが勿論モザイ
ク状に設けてもよい。螢光体層11は偏光板9の上に設
けても良く、図に示す様に可視光に対して透明な基板1
2に設けたものを偏光板9に張り付けてもよい。FE−
LCD液晶セル14は、酸化インジウム,酸化スズ、金
属薄膜などの透明導電膜(以下ITOと略す)を設けら
れた一対のガラスあるいは、プラスチックフィルムより
なる透明基板2,8の電極面の間に、カイラルスメクチ
ック液晶4ががはさまれたものよりなる。分子の初期配
向処理はポリイミドなどの有機薄膜を電極面に塗布、乾
燥後、布などで一方向にラビング処理したり、電極面に
SiO等を斜方蒸着したり、ディッピングなどによって
分子配向剤を基板に吸着させる等によって行われる。強
誘電性液晶は、分子構造的には、(1):分子が不斉炭素
を有し光学活性であること。(2):分子長軸と垂直な永
久双極子モーメントが布斉炭素に近接して存在している
こと。及び、分子系として(3):カイラルスメクチック
相をとること等の条件を満足するものに見い出されてお
り歴史的には活性アミルアルコールの不斉炭素とカルボ
ニル基の永久双極子モーメントを利用して合成されたD
OBAMBC 〔(S)2−メチルブチルp−(p−n−デシロキシベン
ジリデンアミノ)シンナメート〕が代表的である。現在
では、フェニルエステル系,ビフェニル系,フェニルピ
リミジン系等多くの化合物が知られている。FE−LC
D表示モードもいくつか提案されている。すなわち ,電圧印加により、ヘリカル構造を消失させ電圧無印
加時の光散乱性から光透明性に変えるもの。
,第2図に正面図で示す通りセル厚をヘリカル構造
(a図)のピッチ(P)より十分薄くして壁面効果により
強制的にヘリカル構造を消失させ(b図)正、或は負極
性電圧の印加により、分子のチルト角(θ)の方向を反
転させ(c或はd図)一対の偏光板(p1,p2)を併
用し複屈折効果により明暗を得るもの。d図の状態にて
印加電圧をオフにしてもe図の如くメモリが保持され
る。
,2色性色素を溶解させ約45゜のチルト各を有する
カイラルスメクチック液晶を用いて、少なくとも1枚の
偏光板の偏光軸を液晶の分子軸に合わせておき、正、或
は負極性電圧の印加により、分子のチルト角の方向を反
転させ、染料の2色性で明,暗コントラストを得るもの
などでありいずれも通常はカイラルスメクチックC相が
利用されている。
先のマトリクス表示を実現した引用例は上記のモード
を用いたものである。
本発明ではFE−LCDセル14を構成する材料すなわ
ち、透明基板,透明電極,配向膜,液晶,偏光板などは
光源13よりの光の透過性の高いものが用いられる。本
発明で透明とは、光源13よりの励起光に対して透過性
の高いことを意味する。
ビフェニル系,エステル系液晶は250nm辺りと30
0nm以上で吸収小さく、フェニルシクロヘキサン系は
250nm以上で吸収が小さい。
偏光板には、ポリビニルアルコール(PVA)等の1軸
延伸配向フィルムに(1)ヨウ素等を配列させた多ハロゲ
ン偏光フィルム、(2)2色性染料を配列吸着させた2色
性染料系、(3)Au,Ag,Hg,Fe等の金属を配列
させたものの他、PVAや塩化ポリビニルを供役二重結
合させたポリビニレン偏光系、PVAをヨウ化カリとチ
オ硫酸ソーダを含むホウ酸溶液で処理した近紫外偏光フ
ィルムなどがある。
上記のモードのFE−LCDセルの光透過率(T)は次
式で示される。
T=SIN2(2φ)・SIN2(△n・d・π/λ) ここにφ:液晶の光軸と偏光板の偏光軸のなす角、△
n:液晶の屈折率異方性、d:セルギャップ、λ:液晶
層を通る光の波長 透過率を最大にする為通常はφ=45度に設定される。
均一な表示を達成するには、電極間にスペーサを設けて
dを出来るだけ一定に保ことが大切である。
第3図にTと△n・dの関係を示す。本発明では光源1
3よりの励起光には通常波長450nm以下の青ないし
紫外光が用いられるから△n・dは従来のように直接ラ
イトバルブとして見るパネルと比べて大きくでき△nの
大きなカイラルスメクチック液晶或はセルギャップdの
大きなセルが使用出来る。たとえば励起光がそれぞれ4
50nm,350nm,250nmの時、△n・dを約
0.2ないし0.7、0.2ないし0.5、0.4ない
し0.6にそれぞれ設定すればよい。
X−Yマトリクス型のパネルでは、上記一対のITOは
各々細帯状にパタン化されており、各々の細帯状ITO
が互いに直交するように配置されている。本発明では表
示媒体に、マトリクス性に優れたFE−LCDモードを
使用すると共にカラーフィルタを使用することなくその
代わりに偏光板の外側にカラー螢光体層を設ける点に特
徴がある。
本発明において単色性光源とは、スペクトル線は勿論、
コントラストを顕著には低下させない程度の半値幅を有
する励起光源を言う。
文字、映像等を表示するためのX−Yマトリクス型パネ
ルでは、上記一対のITOは図に示す様に各々細帯状に
パタン化されており、各々の細帯状ITOが互いに直交
するように配置されており、両電極の交点部が1つの画
素を構成する。
本発明で用いる螢光体は蛍光灯などいわゆるフォトミネ
ッセンス用に広く用いられているものが使用出来る。す
なわち赤色発光用にはEu3+付活螢光体が代表的であ
り、 Y:Eu3+、 Y(P,V)O:Eu3+、 (Y,Gd)BO:Eu3+、 YS:Eu3+ その他、 3.5MgO,0.5MgF, Ge:Mn 緑色発光用にはTb3+付活螢光体が代表的であり、 YS:Tb3+ GeOS:Tb3+SiO:Ce3+,Tb3+ (Ce,Tb)MgA11119, LaPO:Ce3+,Tb3+ その他ZnO:Zn,ZnSiO:MnZnSiO
:Mn LaPO:Ce3+,Tb3+ 青色発光用にはEu2+付活螢光体が代表的であり、 BaMgA11627:Eu2+、 (Sr,Ca)(POC1:Eu2+、 Sr:Eu2+、 Ca(PO(F,C1):Sb3+(Ba,C
a,Mg)(POC1:Eu2+ Sr(POC1:Eu2+、 その他MgWO、CaWO、 Sr:Sn Ca(PO(F,C1):Sb3+S:Tm3+などが利用出来る。
一方本発明に使用する光源は、上記螢光体を励起発光さ
せるにはふさわしい幅射スペクトルを持つものでなけれ
ばならない。また電気エネルギから幅射エネルギへの変
換効率が出来るだけ高いものが望ましい。一例として水
銀蒸気中のアーク放電によって放射される紫外線を利用
する螢光ランプが適する。螢光ランプはガラス管内に少
量の水銀と数Torrのアルゴン等の奇ガスが封入され
ており管内壁には螢光物質が塗布されている。管の両端
には一対の電極が封入されている。電極表面は電子放出
性物質が塗布されている。低圧水銀放電ランプでは、ラ
ンプへの入力電気エネルギーの約60%が波長254n
mを主とする紫外線エネルギーに変換される。254n
mを直接用いることも不可能ではないが、第1図からも
明らかな通り螢光体層を励起するまでに偏光板,透明基
板,透明電極,配向膜,液晶層等を通過しなければなら
ない。従って本発明で用いる好ましい光源スペクトルと
は、これらの層でのエネルギー減衰が小さく、これらの
層へ及ぼす損傷が小さく、かつ用いる螢体層への発光効
率の高いことである各水銀蒸気圧を高めれば313n
m,365nmなどのより長波長成分が高まる。或は、
放電によって生じた波長254nmの紫外線を約450
nmまでのより長波長光に変換する螢光体をランプ管内
壁に設けた螢光体ランプを用いてもよい。
450nmは、通常フルカラー表示には青色光成分とし
て必要なものである。
励起光が450nm近辺の波長であればBの螢光体層は
不用であり単に光拡散板でよくG,Rの螢光体層のみ4
50nmの励起光で効率よく発光するものを用いればよ
い。
発明の効果 従来のフルカラー液晶パネルでは、TNモードの液晶ラ
イドバルブ、ストライプ状或は、モザイク状のR,G,
Bカラーフィルタ、白色背面光源の組み合わせが基本で
あった。液晶セルがTNモードでありしきい値特性が不
十分でNが大きくなると極端にコントラストが低下する
こと、R,G,B色光すべてに渡ってしきい値特性がそ
ろわないいわゆる旋光分散の為、単純マトリクスパネル
では、コントラスト及び色再現範囲の狭さ、視角依存性
の大きさなど表示品位の悪さが難点であった。この制約
を克服するためアクティブマトリクスと称する、各画素
にTFTなどのスイッチ素子を設けてRを向上させる手
法が開発,実用化されTNモードを用いても表示品位は
高まることが実証されているが、パネルのコストアップ
を招来する難点がある。本発明ではFE−LCDのしき
い値特性の鋭さに着目し、また電圧減衰をもたらす電極
上のカラーフィルタ層を取り除くことによって低電圧を
果たし、走査線数(N)の大きい単純マトリクスパネルに
て高コントラスト、広色再現性を実現した。FE−LC
Dでは輝度−電圧特性が急峻でNが大きくてもコントラ
ストが得やすく、純度の高い色表示が達成出来る。
本発明に於ける第二の特徴は表示の明るさである。すな
わち従来のようなカラーフィルタを用いる代わりに、各
々発光スペクトルの異なるR,G,B螢光体層を用いる
為光源の光エネルギの大半をR,G,B各々の螢光体の
励起エネルギに使用できる。従って光源,基板,偏光
板,透明電極,螢光体の材料選択を最適化して螢光体に
到達するまでの吸収ロスを出来るだけ小さくすれば原理
的には従来のものより3倍高効率の表示パネルとなりう
る。本発明に於ける第三の特徴は軽量,薄型のプラスチ
ックパネルを作り易い点である。従来TNモードのプラ
スチック液晶パネルは薄型電卓などに実用化されている
が、一対の偏光板の内側に入るプラスチック基板は複屈
折性が無い(光学的等方体)かまたは光学的に一軸性の
ものを使用しかつ光学軸方向を偏光板の偏光軸と整合さ
せる必要があった。従って使用出来るプラスチックは大
幅に制約をうけ、僅かにポリエーテルスルフォン樹脂,
フェノキシ樹脂,一軸性PET(ポリエチレンテレフタ
レート)樹脂などが使用出来るにすぎない。しかるに本
発明では液晶層を通過する光は単色性であるから基板の
△n・d(△n:屈折率異方性、d:セルギャップ)
を、両方の偏光板の偏光軸交叉角,偏光軸の分子軸との
角度,セるの△n・dの関係において、オン画素とオフ
画素で偏光板9へ入斜する励起光が共にほぼ直線偏光に
なり両者の偏光軸が約90度の角度をなすように最適化
すればコントラストは最大となり、通常の複屈折性を持
つプラスチックフィルムを基板に使用してもなんらコン
トラスト特性の低下や着色現象を生じない。基板に薄い
(数10/数100ミクロン)プラスチックフィルムを
用いることは本発明では特に推賞される。なぜなら本発
明のパネル構成では螢光体層は偏光板の外側に設けられ
ているから画素の大きさに較べて手前側の基板厚が厚い
と背面光源からの励起光が平行光線でない限り色ずれ、
混色等表示品位の低下を来す。
すなわち拡散型背面光源の場合螢光体の幅に較べて手前
側基板の厚みは十分薄くしておくことが望ましいが単色
性光源を使用する故に本発明では樹脂基板選択が極めて
容易という利点がある。
本発明に於ける第四の特徴は視野角の拡大である。液晶
表示では一般に視野角依存性が大きいが、これは見る方
向によって液晶層の等価△n及びdが異なる事に由来す
る。本発明ではFE−LCDセルを通り抜ける励起光の
強度には方向性があるが、この励起光によって刺激され
た螢光体よりの発光は拡散的であるから従来に較べて視
野角は格段に広くなる利点を有する。
本発明ではフルカラー表示を行う例を中心に述べたが勿
論第1図のR,G,B螢光体層の代わりに単色発光螢光
体層を使用して発光性モノクロ表示パネルとして用いて
もよい。この場合はコントラスト向上、視野角の拡大な
どの利点が生じる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のフルカラー表示装置の斜視図、第2図
はFE−LCDの動作原理図、第3図は複屈折モード強
誘電性液晶セルの透過率と△n・dの関係を示すグラフ
図、第4図は従来のフルカラー液晶表示パネルの斜視図
である。 1……第1偏光板、2……第1基板、3……透明行電
極、4……液晶層、7……透明列電極、8……第2基
板、9……第2偏光板、12……第3基板、11……螢
光体層、6……ブラックマトリクス層、13……単色性
励起光源、14……強誘電性液晶セル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 脇田 尚英 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大庭 周子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各々透明電極を有する一対の透明基板の電
    極面側が相対向しており、上記透明基板間に強誘電性液
    晶がはさまれており、上記各透明基板の外側に各々偏光
    板が設けられ、表示を観察する方の偏光板側に螢光体
    層、他方の偏光板側に前記螢光体を励起発光しうる光
    源、各電極に信号を供給する手段が設けられてなること
    を特徴とする発光型表示装置。
  2. 【請求項2】強誘電性液晶はカイラルスメクチック液晶
    であることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の
    発光型表示装置。
  3. 【請求項3】光源は実質的に単色光源であることを特徴
    とする特許請求の範囲第(1)項記載の発光型表示装置。
  4. 【請求項4】光源は低圧水銀蒸気の放電を利用したもの
    であることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の
    発光型表示装置。
  5. 【請求項5】光源はエレクトロルミネッセンスを利用し
    たものであることをを特徴とする特許請求の範囲第(1)
    項記載の発光型表示装置。
  6. 【請求項6】光源は少なくとも450nmより短波長の
    光を放射するものであることを特徴とする特許請求の範
    囲第(4)項または(5)項記載の発光型表示装置。
  7. 【請求項7】偏光板は多ハロゲン系,2色性染料系,金
    属偏光フイルム系,ポリビニレン偏光系,PVAをヨウ
    化カリとチオ硫酸ソーダを含むホウ酸溶液で処理した近
    紫外偏光フイルムの何れかより選ばれたものであること
    を特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の発光型表示
    装置。
  8. 【請求項8】螢光体層は、各々赤,緑,青の光を放射す
    るものが塗り分けられていることを特徴とする特許請求
    の範囲第(1)項記載の発光型表示装置。
  9. 【請求項9】表示装置は、前記透明電極が互いに細帯状
    の透明電極群より構成されており、一対の透明電極群が
    互いに直交するごとく配置され、X−Yマトリクス型の
    表示パネルを構成していることを特徴とする特許請求の
    範囲第(1)項記載の発光型表示装置。
  10. 【請求項10】表示装置は少なくとも表示を観察する側
    の基板はプラスチックフイルムより成ることを特徴とす
    る特許請求の範囲第(1)項記載の発光型表示装置。
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