JPH06142163A - 高圧蒸気式滅菌装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 通気可能な被滅菌物載置台と水の受容可能な
内底部に電熱体とを具備した蒸気発生器の上方開口部に
有底筒体状の滅菌室容器を取外し自在に気密的に接合
し、蒸気発生器に対する滅菌室容器のロック及びロック
解除を成すロック機構と、滅菌室容器を保持し且つ移動
させる容器移動手段とを備えて、高圧蒸気による滅菌を
行なう装置である。 【効果】 滅菌室容器の取外し可能とされて、被滅菌器
具類の装入・取出しが容易となり、滅菌終了後の蒸気放
散をして後直ちに滅菌室容器をロック解除して取外し、
被滅菌器具を迅速に冷却できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、医科用又は歯科用の治
療器具等を滅菌するための操作性にすぐれた高圧蒸気式
滅菌装置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】医科用又は歯科用の治療器具は、患者に
使用する毎に洗浄・滅菌されて常に衛生的な状態に保持
され、特に患者間の感染の予防に努力されている。

【０００３】このため広く使用されている滅菌装置とし
ては、高圧蒸気式滅菌装置があるが、これは、耐圧密閉
容器中内で、水を加熱して一定圧力の高圧飽和水蒸気に
より１１５〜１３０℃の高温に保持して、治療器具など
を加熱滅菌するものである。

【０００４】この滅菌装置は、従来は、一端封じの円筒
体の容器が、その装入口に気密可能な開閉蓋を備えて、
ほぼ水平に固定され、容器円筒体に電熱線が配置された
水平方式のものが広く使用され、容器内に滅菌すべき治
療器具等と少量の水を装入して、装入口を開閉蓋により
閉止して後、電熱により加熱して、加圧蒸気滅菌を行な
うものである。

【０００５】また、電気加熱手段を備えた管状の耐圧容
器を、基台上に着脱可能に水平に設置できる方式の殺菌
装置が知られており（特表平２−５０１３６２号）、こ
の装置は、当該管状容器の一端に螺合して閉止するエン
ドカバーを備えており、治療器具を装入した後エンドカ
バーで密封して、容器内を通電加熱するものである。

【０００６】加圧式でないが、常圧で使用される蒸気発
生器を備えた竪型の消毒器は知られており、底面に発熱
体を備えた貯水受け皿上に哺乳びんなどを置き、胴長の
蓋部を哺乳びんを覆って、貯水受け皿上に固定して、蒸
気流により加熱消毒するものである（特開昭５６−４０
１５４号）。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の滅菌容器を
水平に配置した高圧蒸気式の滅菌装置は、胴長の容器と
することによって、容器内への滅菌すべき器具を収容で
き、したがって、容器装入口を閉止する蓋は、鏡板のよ
うな湾曲板又はエンドカバーのような栓体として簡便に
耐圧的に密閉できる利点はあるが、他方、円筒状水平容
器内に滅菌すべき器具を積み重ねて積載装入する必要が
あるなど、器具の出入れが難しく、積載に工夫を要し、
滅菌終了後に把持可能な程度にまで器具が冷却するのに
時間を要し、さらに容器内部の洗浄が難しいといった操
作上或いは保守上の難点があった。

【０００８】さらに、上記の竪型の消毒器は、胴長筒状
の上蓋を取外し自在とされているから、上蓋の脱着をす
ることにより、上記の横型容器の装置にみられるような
難点は解消できるが、このような上蓋と蒸気発生器と
を、内部の高圧に耐えるように気密的に簡便に密閉する
のは困難で、高圧蒸気式の滅菌装置として利用すること
ができなかった。

【０００９】本発明は、耐圧容器を蒸気発生器と分離可
能にして耐圧的気密的に脱着容易に装着して、被滅菌器
具類の装入取出しと滅菌後の器具類の冷却の促進を図る
ことを目的として、操作性及び保守性に優れた高圧蒸気
式滅菌装置を提供しようとするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の高圧蒸気式滅菌
装置は、基台と、当該基台の上側に開口部を備え且つ水
の受容可能な内底部に電熱体を具備した蒸気発生器と、
当該蒸気発生器の当該開口部に気密手段を介して装着さ
れる開口部を有する滅菌室容器と、蒸気発生器に蒸気弁
を介して接続された排蒸管路と、蒸気発生器に対する滅
菌室容器のロック及びロック解除をなすロック機構と、
当該ロック解除に連動して蒸気発生器に対する滅菌室容
器を分離可能に移動させる付勢手段又は駆動手段を備え
且つ当該滅菌室容器を保持する容器移動機構と、から成
ることを特徴とするものである。

【００１１】本発明の滅菌装置は、上記蒸気発生器に上
記滅菌室容器の内側空所に被滅菌器具を直接的に若しく
は間接的に保持する載置台が固定されているものが含ま
れる。

【００１２】

【作用】滅菌室容器は、その開口部が蒸気発生器の上方
開口部に接合され、当該容器の内部空所を被滅菌器具を
収容する滅菌室とされている。そこで、内底部に受容さ
れた水を電熱体が加熱して蒸気発生器から発生した蒸気
は、当該容器内の滅菌室を充満して、蒸気圧に平衡した
高温高圧となり、被滅菌器具を滅菌する。

【００１３】当該滅菌室容器を、蒸気発生器から取外す
ことによって、被滅菌器具を蒸気発生器上部の滅菌室位
置に装入し、又はその位置から搬出することが容易迅速
にすることができる。

【００１４】ロック機構は、滅菌室容器を蒸気発生器に
内圧に耐えて強固に接合し、気密手段が滅菌室容器と蒸
気発生器とを気密状態に維持する。

【００１５】排蒸管路と蒸気弁は、滅菌当初は蒸気弁を
開き、蒸気発生に伴って、残留空気を排出した後閉止し
て、高圧滅菌を行なう。滅菌終了時に、電熱体の通電を
停止して、のち、蒸気弁を開放して、滅菌室内の蒸気を
放散して、内部圧を外気圧まで低める。

【００１６】容器移動機構は、ロック解除に連動して蒸
気発生器に対する滅菌室容器を分離可能に移動させる付
勢手段又は駆動手段を備えて且つ、滅菌室容器を保持す
るから、滅菌終了後直ちに、ロック機構を解除すれば滅
菌室容器を蒸気発生器から分離して引き離すことができ
るので、被滅菌器具は、即座に外気に曝されて冷却され
る。そこで蒸気の放散から、極く短時間で被滅菌器具を
取出して使用に供することができる。

【００１７】

【実施例】本発明の高圧蒸気式滅菌装置を、図面に基づ
いて説明する。 （実施例１）図１（Ａ）は、本発明の竪型の滅菌装置の
縦断面図である。基台９の内部には、基台９の上面に開
口した蒸気発生器１０が装着されているが、蒸気発生器
１０は、内底部に電熱体１１を具備して、蒸気用の水を
収容する浅底容器１と、その容器の上方には、通気可能
な載置台２１を備えた接合部材２が気密的に固定され
て、接合部材２の周体２３の内側開口部が蒸気発生器１
０の開口部となって、本例では、接合部材２の周体２３
の内側に気密用可撓性パッキン２２が密接されている。

【００１８】滅菌室容器４は、上底部４１によって封止
された筒状の容器で、容器内部は被滅菌治療器具の大部
分の収容可能な容積を有しており、その下側開口部４２
を上記接合部材２の周体２３内に挿入すると、その開口
部端４７が、上記パッキン外表面（一対の湾曲状ひれの
外側）に当接する。この状態で滅菌容器４の開口部下端
は、水平方向へのずれが、周体２３によって拘束されて
阻止され、下方へはパッキンの内圧により拡張したひれ
により密着されて、気密手段を構成している。

【００１９】蒸気発生器に対する滅菌室容器のロック機
構を以下に説明すると、滅菌室容器４の開口部外周に
は、周溝４４が設けられ、周溝４４の先側には、端部に
至る漸次縮径するテーパ面４６が形成されて、テーパ面
４６と周溝４４との間に段面４５が形成されている。

【００２０】他方、上記接合部材２の周体２３には、上
記周溝に対応する位置に、表裏に通ずる切欠溝２４が水
平状にかつ中心軸に対して対向するように少なくとも２
個所設けられ、当該一対の切欠溝２４には、一対の開閉
部片３、３が挿通されて、上記滅菌室容器４の周溝４４
に当接して係合するように付勢されている。

【００２１】この開閉部片３、３の機構を、図１に図示
したＸ−Ｙ断面図である図２に示すが、一対の細長い開
閉部片３１，３１の一端側が、それぞれ固定軸３３に枢
支され、両開閉部片３１，３１の固定軸３３より後方位
置で、リンク３４、３４を介して、単一のスライド軸３
５の一端に枢支され、スライド軸受３５１により軸承さ
れた当該スライド軸３５の他端側にはピン３６が突設さ
れており、このピン３６に係止したレバー３７が固定軸
３７２に支持されている。そこでレバー３７の端部３７
１を前側に（図２中矢示方向に）動かせば、一対のリン
ク３４、３４の枢軸３２１、３２１間が狭まり、固定軸
３３を中心として、両開閉部材３１、３１が相互に開く
方向に回転することになる。

【００２２】両開閉部片３１、３１は、板バネ３９、３
９により対向方向に常に付勢され、また開閉部片３１、
３１の対向縁には、上記周溝４４の曲率とほぼ等しい曲
率を有する円弧部３０、３０が形成されている。

【００２３】ロック時には、両開閉部片３１、３１の円
弧部３０、３０が滅菌室容器４の上記周溝４４に周接
し、かつ、滅菌室４０の内圧が外圧より高くなったとき
に、開閉部片３１、３１が当該周溝４４の段部４５に当
接して、周体２３に対する当該滅菌室容器の上方移動を
阻止する。

【００２４】ロックを解除するには、上記レバー３７を
作動すれば開閉部片３１，３１が開き、周溝４４への係
合が解除でき、従って、滅菌室容器４を蒸気発生器１か
ら分離できる。使用に先立って、載置台２１上に、被滅
菌用の治療器具を入れたかご５を置き、蒸気発生器１に
少量の水を入れて、滅菌室容器４を周体２３に開口部を
下にして押入れると、テーパ面４６が上記開閉部片３
１、３１を押し開き、パッキン２２に当接して気密にさ
れ、開閉部片３１、３１がその周溝４４に係合して、ロ
ックされる。

【００２５】容器移動機構は、図１（Ａ，Ｂ）に示すよ
うに、装置基台９上面に垂直軸８０が立設され、滅菌室
容器４の断熱カバー４９に一端が固定されたアーム８３
の他端部に、垂直軸８０を抱持する一対のローラ８２、
８２が固定されており、アーム８３が垂直軸８０に沿っ
て上下移動する。当該垂直軸８０の上端には定荷重ゼン
マイばね８１の固定端が固定されて、当該ゼンマイ８１
１の他端が引き出されて当該アーム８３に固定されてい
る。

【００２６】そこで、滅菌室容器４を下方に垂直軸に沿
って押し下げると、弾性付勢手段としてのゼンマイ８１
はその弾性力が滅菌室容器４を上方に付勢する。従っ
て、滅菌室容器４を周体２３に開口部を下にして押入れ
たロック状態では、滅菌室容器４は固定されているが、
ロック解除すると、滅菌室容器４はゼンマイの付勢力で
上方に移動して、蒸気発生器１から分離されることにな
る。

【００２７】本装置の使用においては、滅菌室容器４の
載置台２１にかご５に滅菌すべき治療器具など（不図
示）を入れ、上記の滅菌室容器４を装着して、電熱体１
１に通電すると、蒸気発生器１の水が蒸発する。温度セ
ンサー１６により測温して、１００℃近くにに達する
と、蒸気弁１３１、１２１を閉止し、温度制御により１
１５〜１３５℃の範囲の規定温度に規定時間保持して、
のち、電熱体１１への通電を止め、蒸気弁１２１を開く
と、滅菌室４０内の蒸気が放散されて、外圧まで減圧さ
れる。この時に、直ちにレバー３７１を作動させると、
ロックは解除され、滅菌室容器４は上方に移動して取除
くことができ、被滅菌器具を取出すことができる。

【００２８】滅菌室容器４には、断熱性の保護カバー４
９が外覆されており、当該保護カバー４９を片手又は両
手で素手で握持又は抱持して、滅菌室容器４の取外し、
装着が行なえるので、好都合である。

【００２９】他の形式のロック機構としては、図６
（Ａ）に示したように、滅菌室容器４の開口部外周に設
けた周溝４４に押進するロックピン３の先端を係合させ
るもので、ロックピン３は、電磁押引手段３８に接続さ
れており、基台９に設けた操作スイッチ（不図示）によ
り、ソレノイドコイルへの通電とその停止をすれば、ロ
ックピン３が押引動作をするものが利用できる。ロック
ピン３の押引により、滅菌室容器４が蒸気発生器１を密
封してロック固定され、滅菌して蒸気放散後に、ロック
ピンを引戻せば、ロックが解除されて、滅菌室容器４
が、蒸気発生器１から分離取外し可能の状態となる。

【００３０】図３には、昇降機構の他の態様を示してい
るが、同図（Ａ）は、付勢手段としてのウェイト８４１
によりアーム８３を吊り上げる方式のものである。図３
（Ｂ〜Ｄ）は、駆動手段により滅菌室容器４を昇降させ
る方式のもを示すが、図３（Ｂ）は、圧空又は油圧を利
用したシリンダー８７により、同図（Ｃ）は、垂直軸を
ラック８０２とし、アームに固定されたギアードモータ
８５に駆動されたピニオン８６をラック８０２に噛合さ
せてアームを昇降するもの、同図（Ｄ）は、垂直軸を回
転ねじ８０１とし、アーム８３先端に固定したボールネ
ジ８２１を螺合させて同様に昇降するものである。

【００３１】（実施例２）次に、横型の高圧蒸気式滅菌
装置を図４に示すが、蒸気発生器１はその開口部の接続
部材２を横方向に向けて基台９に固定され、滅菌室容器
４は、その筒体を車輪８２を介して、基台９上の水平レ
ール８６に水平に保持されて、前後移動可能とされ、装
着時は、滅菌室容器４の開口部４２を接続部材２の周体
２３に内嵌して、Ｏリングにより滅菌室容器４と蒸気発
生器１とは密封される。

【００３２】本例では、ロック機構に電磁押引手段８３
によりピン３を滅菌室容器４の前述の周溝４４に係合さ
せるものである。また、容器移動機構は、水平レール８
６に並列されたラック８６１に噛合するピニオン８６３
を滅菌室容器４側に固定して、モータ８６４により当該
ピニオン８６３を駆動する方式である。

【００３３】ここで、ロックピン３の解除と当該ピニオ
ン８６３のモータ駆動とは電気的に連動してなされ、図
４の滅菌過程の状態から、蒸気弁１２１を開けて、排蒸
して後直ちに、電磁押引手段８３を解除すると、滅菌室
容器４は後退するので、滅菌室容器４の接続部材２から
突設された載置台２１に載置された被滅菌器具（不図
示）は外気に暴露されて速やかに冷却される。

【００３４】この装置には、装着された滅菌室容器４の
上方位置に電動ファン５３が下向きに固定されており、
滅菌後に滅菌室容器を取外した後、ファン５３によって
被滅菌器具（不図示）を風冷するのに利用される。

【００３５】（実施例３）図５は、基台９の上方に向け
て開口した蒸気発生器１に対して滅菌室容器４は、その
外縁４６が水平軸４８に枢支された開閉式凾体をなして
容器移動機構を構成したものである。水平軸４８に巻回
されたコイルばね４７が滅菌室容器４を開ける傾角方向
に付勢して、他方、ロック機構は、滅菌室容器４の開口
部外縁４５に係合できるフック３０１が接続部材２２の
枠体２５に枢支されており、フックの係合を外すと、水
平軸４８を中心にして滅菌室容器４が傾動し、滅菌室容
器４の内部が露出することになり、載置台２１上に被滅
菌器具の出し入れが容易にできる。

【００３６】開閉式の凾体の利用は、基台の上部に特別
の移動機構を必要としないので、装置を小型に構成でき
る利点がある。

【００３７】図６（Ａ）には、本発明に利用する制御装
置が示してあるが、制御部９０は、簡単な論理回路と、
温度制御回路、タイマー回路を含み、温度センサー１６
から測温回路９２により温度測定信号が入力され、断熱
体１１には、電流制御回路９３を通じて電力が供給され
て、滅菌過程で規定温度に規定時間保持するように、温
度制御が実行される。

【００３８】前述にように、ロック機構である電磁押引
手段３９のソレノイドコイルに電力を供給するロック制
御回路９１と、排蒸管１２に接続された電磁式蒸気弁１
２１を制御する排蒸制御回路９４とが、上記制御部９０
に接続されて、滅菌後に排蒸放出と、ロック解除と、滅
菌室容器の分離とが、連続して自動的になされる。図６
（Ｂ）には、滅菌過程のタイムチャートを示してある。

【００３９】

【発明の効果】本発明の高圧蒸気式滅菌装置は、筒状の
滅菌室容器４の内部が、被滅菌器具を収容する滅菌室と
されているので、使用に先立って、被滅菌器具の装置へ
の装着や出し入れが極めて、容易になし得る。また滅菌
終了後には、蒸気発生器に対する滅菌室容器のロックを
レバー操作又はスイッチ操作によって、即時に解除して
滅菌室容器の取外しが容易にできるので、被滅菌器具の
冷却が速く、滅菌作業時間の短縮を図ることができる。
さらに滅菌室容器はおおきな開口部を備えているので、
洗浄が容易である。

【００４０】以上のように、本発明の滅菌装置は、作業
性及び操作性にすぐれた小型簡便な装置とすることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一の実施例に係る高圧蒸気式滅菌装置
の縦断面図（Ａ）と、ロック機構を含む上面図（Ｂ）。

【図２】図１に示した滅菌装置のＸ−Ｙ断面におけるロ
ック機構を含む横断面図。

【図３】他の昇降機構を示す縦断面図（Ａ〜Ｄ）。

【図４】他の実施例に係る横型の高圧蒸気式滅菌装置の
縦断面図。

【図５】開閉型の滅菌室容器を備えた高圧蒸気式滅菌装
置の縦断面図（Ａ）と上面図（Ｂ）。

【図６】高圧蒸気式滅菌装置の簡単な制御手段のブロッ
クダイヤグラム（Ａ）と、滅菌過程のタイムチャート
（Ｂ）を示す。

【符合の説明】

１ 蒸気発生器 １１ 電熱体 １２ 排蒸管路 ２１ 載置台 ２ 接合部材 ３ ロック用部片（ロックピン） ３１ 開閉部片 ４ 滅菌室容器 ４４ ロック用周溝 ８ 昇降機構 ８０ 垂直軸

【手続補正書】

【提出日】平成５年３月５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 基台と、当該基台の上側に開口部を備え
   且つ水の受容可能な内底部に電熱体を具備した蒸気発生
   器と、当該蒸気発生器の当該開口部に気密手段を介して
   装着される開口部を有する滅菌室容器と、蒸気発生器に
   蒸気弁を介して接続された排蒸管路と、蒸気発生器に対
   する滅菌室容器のロック及びロック解除をなすロック機
   構と、当該ロック解除に連動して蒸気発生器に対する滅
   菌室容器を分離可能に移動させる付勢手段又は駆動手段
   を備え且つ滅菌室容器を保持する容器移動機構と、から
   成る高圧蒸気式滅菌装置。
2. 【請求項２】 上記蒸気発生器には、上記滅菌室容器の
   内側空所に被滅菌器具を直接的若しくは間接的に保持す
   る載置台が固定されている請求項１の滅菌装置。
3. 【請求項３】 上記滅菌室容器が、上方に開口した蒸気
   発生器の開口部に接続される開口部を備えた有底筒体で
   あり、上記容器移動機構が、当該筒体を垂直軸に沿って
   保持して昇降する昇降機構である請求項１記載の高圧蒸
   気式滅菌装置。
4. 【請求項４】 上記滅菌室容器が、横方に開口した蒸気
   発生器の開口部に接続される開口部を備えた有底筒体で
   あり、上記容器移動機構が、当該筒体を水平方向に保持
   して移動させる水平移動機構である請求項１記載の高圧
   蒸気式滅菌装置。
5. 【請求項５】 上記滅菌室容器が、上方若しくは横方に
   開口した蒸気発生器の開口部に接続される開口部を備え
   た有底の筒体若しくは凾体であり、上記容器移動機構
   が、当該筒体を水平軸若しくは垂直軸回りに枢支して開
   閉させる開閉機構である請求項１記載の高圧蒸気式滅菌
   装置。