JPH0614207A - 高圧電流検出回路 - Google Patents

高圧電流検出回路

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JPH0614207A
JPH0614207A JP16625792A JP16625792A JPH0614207A JP H0614207 A JPH0614207 A JP H0614207A JP 16625792 A JP16625792 A JP 16625792A JP 16625792 A JP16625792 A JP 16625792A JP H0614207 A JPH0614207 A JP H0614207A
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JP
Japan
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voltage
high voltage
circuit
voltage current
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JP16625792A
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Inventor
Akiyoshi Kamiya
明吉 神谷
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な回路構成で、高圧電流がABL回路の動
作点以上になった場合に高圧電流検出電圧が急激に変化
することを防止する。 【構成】二次巻線L2の低圧側端子は、フォトカプラ2
2の発光ダイオード23のアノード・カソード路及び抵
抗R1を介して、電源電圧V2が供給される電源端子5
に接続される。発光ダイオード23は、フォトカプラ2
2のフォトトランジスタ24と光結合している。フォト
トランジスタ24のコレクタは出力端子25に接続され
るとともに、抵抗R2を介して電源端子26に接続され
る。フォトトランジスタ24のエミッタは基準電位点に
接続される。出力端子25からは高圧電流の変化に対し
て一定の傾きで変化する高圧電流検出電圧が得られる。
これにより、簡単な回路構成で、高圧電流がABL回路
の動作点以上になった場合に高圧電流検出電圧が急激に
変化することを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機等の
電気機器に使用される高圧回路の高圧電流を検出する高
圧電流検出回路に係り、特に簡単な回路構成で安定した
高圧電流の検出結果が得られる高圧電流検出回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ブラウン管のアノードには、白黒
テレビでも数千から1万V、カラーでは1万Vもの高い
電圧をかける必要があった。このため高圧回路は、水平
偏向用の出力からドライブパルスを作成し、このドライ
ブパルスによりフライバックトランスの一次巻線に鋸歯
状波電流を流してフライバックトランスの駆動を行うこ
とにより高圧を作成し、この高圧を整流回路を介してブ
ラウン管のアノードに供給していた。このような高圧回
路には高圧電流を検出する高圧電流検回路が設けられて
おり、高圧回路を用いた機器では、この高圧電流検回路
の検出結果を用いて、自動輝度制限回路(以下ABL回
路と呼ぶ)を制御するようにしていた。
【0003】図6は従来の高圧電流検回路が設けられた
高圧回路を示す回路図である。
【0004】図6において、符号52は、水平偏向用の
出力から作成したドライブパルスa2が導かれる高圧回
路51の入力端子であり、入力端子52に導かれたドラ
イブパルスa2は、出力トランジスタTr51のベース
に供給される。この出力トランジスタTr51のエミッ
タは基準電位点に接続される。出力トランジスタTr5
1のコレクタはフライバックトランス53の一次巻線L
51を介して電源電圧V51が供給される電源端子54
に接続される。
【0005】出力トランジスタTr51のコレクタは水
平偏向コイルL61とS字補正コンデンサC51の直列
回路を介して基準電位点に接続されている。水平偏向コ
イルL61とS字補正コンデンサC51の直列回路に
は、共振コンデンサC52、ダンパダイオードD51が
並列接続されている。
【0006】フライバックトランス53の二次巻線L5
2の高圧側端子は、ダイオードD52のアノード・カソ
ード路を介してブラウン管のアノードに接続される。二
次巻線L52の高圧側端子からのパルス電圧は、ダイオ
ードとブラウン管のアノードに発生する浮遊容量とで構
成された整流回路により整流され高圧としてブラウン管
のアノードに供給される。
【0007】フライバックトランス53の二次巻線L5
2の低圧側端子は、水平偏向における交流成分をバイパ
スさせるコンデンサC53に接続されている。また、二
次巻線L52の低圧側端子は、抵抗R51を介して電源
電圧V52が供給される電源端子55に接続されるとと
もに、ダイオードD53のアノード・カソード路を介し
て電源電圧V53が供給される電源端子56に接続され
る。抵抗R51とダイオードD53のアノードの接続点
にはABL回路が接続されている。このような接続によ
り、抵抗R51とダイオードD53とは、高圧電流検出
回路61を構成しており、抵抗R51とダイオードD5
3との接続点から高圧電流検出電圧VH11を発生させ
ている。高圧電流検出回路61は、抵抗R51の抵抗値
を設定することにより、ダイオードD53のオン、オフ
点を設定しABL回路の動作点を設定するようになって
いる。
【0008】上記の高圧回路において、水平周期のドラ
イブパルスa2が、出力トランジスタTr51のベース
に加えられると、水平周期で出力トランジスタTr51
がオン,オフされ、フライバックトランス53の一次巻
線L51に鋸歯状波電流が流れる。これにより、フライ
バックトランス53の二次巻線L52にパルス電圧が発
生し、このパルス電圧がダイオードD52とブラウン管
のアノードに発生する浮遊容量とで構成された整流回路
により整流され高圧としてブラウン管のアノードに供給
される。この場合には、電源電圧V52の入力端子55
から抵抗R51を介して電流が供給されることにより、
二次巻線L52に高圧電流IH11が流れることにな
る。
【0009】図7はこの場合の高圧電流I51と抵抗R
51、ダイオードD53の接続点の高圧電流検出電圧V
H11との関係を説明するグラフであり、縦軸に電圧V
H11を取り、横軸に高圧電流IH11を取っている。
【0010】図7において、高圧電流IH11が電源電
圧V52,V53及び抵抗R51、ダイオードD53に
より設定されるABL回路の動作点IHaよりも小さい
場合には、ダイオードD53はオン状態になっているの
で、高圧電流検出電圧VH11は、電源電圧V53によ
りクランプされ電圧V53+VF(VFはダイオードD
53の準方向電圧)となる。高圧電流IH11が動作点
IHa以上になると、ダイオードD53はオフされ、電
圧V53は抵抗R51の逆起電力により一定の傾きAで
低下する。
【0011】ABL回路は、高圧電流検出電圧VH11
が電圧V53+VFより降下することにより動作し、輝
度調整回路の輝度レベルを抑制して、ブラウン管に高圧
電流IH11が流れすぎないようにしている。
【0012】ここで、従来のテレビジョン受像機におい
ては、高圧分割抵抗によりブラウン管のアノードに加わ
る高圧を検出し、この検出電圧を高圧安定化回路及び振
幅安定化回路に利用していたが、この場合の検出電圧
は、高圧の変化に対する変化率が小さいため高圧安定化
回路及び振幅安定化回路にオペアンプを設けたりしなけ
ればならず、高圧安定化回路及び振幅安定化回路が複雑
化してしまう。このため、ダイオードD53及び抵抗R
51の接続点と、二次巻線L52及びコンデンサC53
の接続点との間に抵抗を介挿し、この二次巻線L52及
びコンデンサC53の接続点の電圧を高圧電流検出電圧
VH12として、高圧安定化回路や、振幅安定化回路に
利用する方法が考えられている。
【0013】図8はこの場合の高圧電流IH12と二次
巻線L52とコンデンサC53の接続点の高圧電流検出
電圧VH12との関係を説明するグラフであり、縦軸に
高圧電流検出電圧VH12を取り、横軸に高圧電流IH
12を取っている。
【0014】図8において、高圧電流電流IH12が0
の場合には、ダイオードD53及び抵抗R51の接続点
と、二次巻線L52及びコンデンサC53の接続点との
間に介挿した抵抗に電流が流れないとともに、ダイオー
ドD53はオン状態になっているので、高圧電流検出電
圧VH12は、電源電圧V53によりクランプされ、電
圧V53+VFとなる。高圧電流IH12が0越える
と、介挿した抵抗に電流が流れ、高圧電流検出電圧VH
12は傾きBで低下する。高圧電流IH12がABL回
路の動作点IHa以上になると、ダイオードD53はオ
フされ、電圧VH12は抵抗R51の逆起電力により傾
きBよりも大きな傾きCで低下する。
【0015】図8における高圧電流検出電圧VH12
は、ABL回路に利用するの問題ないが、高圧電流IH
12がABL回路の動作点IHa以上になると、高圧電
流検出電圧VH12が急激に変化するので、高圧安定化
回路や、振幅安定化回路に利用した場合には、滑らかな
動作をさせることができないという欠点があつた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の高圧電
流検出回路では、高圧電流がABL回路の動作点以上に
なると、高圧電流検出電圧が急激に変化するので、高圧
安定化回路や、振幅安定化回路に利用した場合には、滑
らかな動作をさせることができないという欠点があっ
た。
【0017】そこで本発明は、簡単な回路構成で、高圧
電流がABL回路の動作点以上になった場合に高圧電流
検出電圧が急激に変化することを防止することができる
高圧電流検出回路の提供を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
よる高圧電流検出回路は、フライバックトランスの一次
巻線に鋸歯状波電流が流されるとともに該フライバック
トランスの二次巻線の低圧側端子に直流定電圧源から高
圧電流が供給されることにより、整流回路が該二次巻線
の高圧側端子から発生したパルス電圧を整流して高圧と
してブラウン管のアノードに供給する高圧回路に設けら
れ、前記高圧電流を検出する高圧電流検回路において、
前記フライバックトランスの二次巻線の低圧側端子に高
圧電流を供給する経路にアノード・カソード路を順方向
にして介挿した発光ダイオードと、この発光ダイオード
からの光を受光するフォトトランジスタと、このフォト
トランジスタのコレクタとエミッタの内どちらか一方の
電圧から前記高圧電流を示す高圧電流検出電圧を作成す
る高圧電流検出電圧作成手段とを具備したことを特徴と
する。
【0019】請求項3記載の本発明による高圧電流検出
回路は、フライバックトランスの一次巻線に鋸歯状波電
流が流されるとともに該フライバックトランスの二次巻
線の低圧側端子に第1の直流定電圧源から高圧電流が供
給されることにより、整流回路が該二次巻線の高圧側端
子から発生したパルス電圧を整流して高圧としてブラウ
ン管のアノードに供給する高圧回路に設けられ、前記高
圧電流を検出する高圧電流検回路において、前記フライ
バックトランスの二次巻線の低圧側端子にアノードが接
続され、第2の直流定電圧源にカソードが接続された発
光ダイオードと、この発光ダイオードからの光を受光す
るフォトトランジスタと、このフォトトランジスタのコ
レクタとエミッタの内どちらか一方の電圧から前記高圧
電流を示す高圧電流検出電圧を作成する高圧電流検出電
圧作成手段とを具備したことを特徴とする。
【0020】
【作用】この様な請求項1記載の構成によれば、発光ダ
イオードは高圧電流に比例して発光するので、高圧電流
検出電圧作成手段からの高圧電流検出電圧は、ABL回
路の動作点に関係なく高圧電流に対して一定の傾きで変
化する。これにより、簡単な回路構成で、高圧電流がA
BL回路の動作点以上になった場合に高圧電流検出電圧
が急激に変化することを防止することができる。
【0021】この様な請求項3記載の構成によれば、高
圧電流がABL回路の動作点よりも小さい場合には、発
光ダイオードがオンされるので、高圧電流検出電圧作成
手段からの高圧電流検出電圧は、高圧電流に対して一定
の傾きで変化し、高圧電流がABL回路の動作点以上の
場合には、発光ダイオードはオフされるので、高圧電流
検出電圧作成手段からの高圧電流検出電圧は一定とな
る。これにより、簡単な回路構成で、高圧電流がABL
回路の動作点以上になった場合に高圧電流検出電圧が急
激に変化することを防止することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0023】図1は本発明に係る高圧電流検出回路の一
実施例を示す高圧回路の回路図である。
【0024】図1において、高圧回路1には、ABL回
路用の高圧電流検出回路11に加えて、高圧安定化回
路、振幅安定化回路用の高圧電流検出回路21が設けら
れている。
【0025】高圧回路1の入力端子2に導かれたドライ
ブパルスa1は、出力トランジスタTr1のベースに供
給される。出力トランジスタTr1のエミッタは基準電
位点に接続される。出力トランジスタTr1のコレクタ
はフライバックトランス3の一次巻線L1の一端に接続
される。フライバックトランス3の一次巻線L1の他端
は115V前後の電源電圧V1が供給される電源端子4
に接続される。
【0026】出力トランジスタTr1のコレクタは水平
偏向コイルL1とS字補正コンデンサC1の直列回路を
介して基準電位点に接続されている。出力トランジスタ
Tr1のコレクタは、共振コンデンサC2を介して基準
電位点に接続されるとともに、ダンパダイオードD1を
介して基準電位点に接続される。
【0027】フライバックトランス3の二次巻線L2の
高圧側端子は、ダイオードD2のアノード・カソード路
を介してブラウン管のアノードに接続される。
【0028】フライバックトランス3の二次巻線L2の
低圧側端子は、水平偏向における交流成分をバイパスさ
せるコンデンサC3に接続されている。
【0029】また、二次巻線L2の低圧側端子は、高圧
電流検出回路21におけるフォトカプラ22の発光ダイ
オード23のアノードに接続される。発光ダイオード2
3のカソードは、高圧電流検出回路11における抵抗R
1を介して、115V前後の電源電圧V2(この場合、
電源電圧V1と同じ電源を用いているが、他の電源であ
ってもかまわない)が供給される電源端子5に接続され
るとともに、高圧電流検出回路11におけるダイオード
D3のアノード・カソード路を介して12Vあるいは5
V等の比較的低い電源電圧V3が供給される電源端子6
に接続される。抵抗R1とダイオードD3のアノードの
接続点にはABL回路が接続されている。抵抗R1とダ
イオードD3とは、高圧電流検出回路11を構成してお
り、抵抗R1とダイオードD3との接続点からABL回
路用の高圧電流検出電圧として高圧電流検出電圧VH0
を発生させている。高圧電流検出回路11は、抵抗R1
の抵抗値を設定することにより、ダイオードD3のオ
ン、オフ点を設定しABL回路の動作点を設定するよう
になっている。
【0030】次に、本実施例の高圧電流検出回路21に
ついて説明する。
【0031】フォトカプラ22の発光ダイオード23
は、フォトカプラ22のフォトトランジスタ24と光結
合している。フォトトランジスタ24のコレクタは出力
端子25に接続されるとともに、抵抗R2を介して12
V前後の電源電圧V4が供給される電源端子26に接続
される。フォトトランジスタ24のエミッタは基準電位
点に接続される。出力端子25は高圧安定化回路及び振
幅安定化回路に接続されており、出力端子25からの高
圧電流検出電圧VH1は高圧安定化回路及び振幅安定化
回路に導かれるようになっている。
【0032】このような実施例の動作を以下に説明す
る。
【0033】高圧回路1において、水平周期のドライブ
パルスa1が、出力トランジスタTr1のベースに加え
られると、水平周期で出力トランジスタTr1がオン,
オフされ、フライバックトランス3の一次巻線L1に鋸
歯状波電流が流れる。これにより、フライバックトラン
ス3の二次巻線L2にパルス電圧が発生し、このパルス
電圧がダイオードD2とブラウン管のアノードに発生す
る浮遊容量とで構成された整流回路により整流され高圧
としてブラウン管のアノードに供給される。この場合、
二次巻線L2には、電源電圧V2の入力端子5から抵抗
R1及び発光ダイオード23を介して電流が供給され、
高圧電流IH1が流れることになる。これにより、フォ
トトランジスタ24は、発光ダイオード23からの光を
受光し、発光ダイオード23に流れる高圧電流IH1に
対応して抵抗値が設定される。これにより出力端子25
の高圧電流検出電圧VH1が設定される。
【0034】図2はこの場合の高圧電流IH1と高圧電
流検出電圧VH1との関係を説明するグラフであり、縦
軸に高圧電流検出電圧VH1を取り、横軸に高圧電流I
H1を取っている。
【0035】図2において、フォトトランジスタ24
は、発光ダイオード23に流れる高圧電流IH1の増大
により抵抗が低下するので、実線に示すように、出力端
子25の高圧電流検出電圧VH1は、電源電圧V2,V
3、抵抗R1及びダイオードD3により設定されるAB
L回路の動作点IHaに関係なく、高圧電流IH1が0
の場合に電源電圧V4と一致し、高圧電流IH1が増大
すると一定の傾きDで低下する。
【0036】また、破線で示すように、フォトトランジ
スタ24のエミッタと基準電位点の間に抵抗を介挿した
場合のフォトトランジスタ24の受光部のエミッタの電
圧を高圧電流検出電圧VH1とすると、高圧電流検出電
圧VH1は、ABL回路の動作点IHaに関係なく、高
圧電流IH1が0の場合に0となり、高圧電流IH1が
増大すると一定の傾きEで上昇する。
【0037】このような実施例によれば、簡単な回路構
成で、高圧電流検出回路21から得られる高圧電流検出
電圧VH1を、ABL回路の動作点IHaに関係なく、
高圧電流IH1の変化に対して適切な一定の傾きで変化
させることができるので、この高圧電流検出電圧VH1
を高圧安定化回路や、振幅安定化回路に利用した場合に
は、簡単な回路構成で滑らかな動作をさせることができ
る。
【0038】ここで、図1の実施例では、フォトカプラ
22はとして理想的なものを用いて構成しているが、一
般で使用されているフォトカプラ22は、低電流領域に
おいては、発光ダイオード23立上り特性のために、高
圧電流IH1に対する高圧電流検出電圧VH1の傾きが
穏やかになる。
【0039】図3は本発明に係る高圧回路の他の実施例
であり、発光ダイオード立上り特性による高圧電流IH
1に対する高圧電流検出電圧VH1電流の傾きの変化を
抑制することに対応したものである。図1と同じ構成要
素には同じ符号を付して説明を省略している。
【0040】図3において、本実施例における高圧回路
30の高圧電流検出回路31で異なるのは、フォトカプ
ラ22の発光ダイオード23のアノードを、抵抗R2を
介して入力端子32に接続したことである。入力端子3
2は、ABL動作に影響を与えなければ基準電位点に接
続し、ABL動作に影響を与えるようならば、抵抗R2
の抵抗値を大きく設定できるように負極性電源電圧V5
を導き、ABL動作の影響を小さくするようにする。こ
れによりフォトカプラ22の発光ダイオード23に僅か
なバイアス電流を流すようにしている。
【0041】このような実施例によれば、図1の実施例
と同様の効果があるとともに、フォトカプラ22の発光
ダイオード23に僅かなバイアス電流を流すようにして
いるので、発光ダイオード23は常に立上った状態にあ
り、一般で使用されているフォトカプラを用いた場合に
も、高圧電流検出回路31から得られる高圧電流検出電
圧VH1は、ABL回路の動作点IHに関係なく、高圧
電流IH1の変化に対して一定の傾きで変化させること
ができる。
【0042】図4は本発明に係る高圧回路のもう一つの
他の実施例であり、ABL回路の動作点を決定するダイ
オードを発光ダイオードと兼用したものである。図1と
同じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略してい
る。
【0043】図4において、高圧回路40には、ABL
回路用の高圧電流検出回路と高圧安定化回路及び振幅安
定化回路用の高圧電流検出回路を兼用した高圧電流検出
回路41が設けられている。
【0044】さらに詳しく説明すると、二次巻線L2の
低圧側端子は、高圧電流検出回路41の抵抗R1を介し
て、電源電圧V2が供給される電源端子5に接続される
とともに、高圧電流検出回路41におけるフォトカプラ
22の発光ダイオード23のアノード・カソード路を介
して電源電圧V3が供給される電源端子6に接続され
る。抵抗R1と発光ダイオード23のアノードの接続点
にはABL回路が接続されている。これ以外の高圧電流
検出回路41の構成は図1の高圧電流検出回路21と同
様である。
【0045】上記の高圧回路において、フライバックト
ランス3の二次巻線L2に発生するパルス電圧がダイオ
ードD2と浮遊容量とで構成された整流回路により整流
され高圧としてブラウン管のアノードに供給される場
合、二次巻線L2には、電源電圧V2の入力端子5から
抵抗R1を介して電流が供給され、高圧電流IH2が流
れることになる。
【0046】高圧電流IH2がABL回路の動作点IH
aよりも小さい場合には、発光ダイオード23はオン状
態となり、発光ダイオード23に電源電圧V2の入力端
子5から抵抗R5を介して電流が供給される。高圧電流
IH2がABL回路の動作点IHa以上の場合には、発
光ダイオード23はオフ状態となり、発光ダイオード2
3には電流が流れなくなる。
【0047】図5はこの場合の高圧電流IH2と高圧電
流検出回路41の高圧電流検出電圧VH1との関係を説
明するグラフであり、縦軸に高圧電流検出電圧VH1を
取り、横軸に高圧電流IH1を取っている。
【0048】図5において、実線に示すように、高圧電
流IH2が電源電圧V2,V3、抵抗R1及び発光ダイ
オード23により設定されるABL回路の動作点IHa
よりも小さい場合には、発光ダイオード23はオン状態
になっている。この状態においては、高圧電流IH1が
増大することにより、発光ダイオード23に流れる電流
が低下し、高圧電流検出電圧VH1は、一定の傾きFで
上昇する。高圧電流IH2が動作点IHa以上になる
と、発光ダイオード23はオフされ、一定の値V4とな
る。
【0049】また、破線で示すように、フォトトランジ
スタ24のエミッタと基準電位点の間に抵抗を介挿した
場合のフォトトランジスタ24の受光部のエミッタの電
圧を高圧電流検出電圧VH2とすると、高圧電流検出電
圧VH2は、電流IH2がABL回路の動作点IHaよ
りも小さい場合には、高圧電流IH1が増大に対して一
定の傾きGで降下し、動作点IHaで0となる。また、
電流IH2が動作点IHaよりも大きい場合には0とな
る。
【0050】このような実施例によれば、図5の実線及
び破線に示した高圧電流検出電圧VH2は、電流IH2
がABL回路の動作点IHaよりも小さい場合には、電
流IH2の変化に対して一定の傾きで変化し、電流IH
2が動作点IHaよりも大きい場合には一定となる。こ
こで、電流IH2が動作点IHaよりも大きい場合にお
いては、従来のように急激に下降するのと異なり、高圧
安定化回路、振幅安定化回路が不安定な状態になるとい
うことがなく、これに加えて、電流IH2が動作点IH
aよりも大きい状態は、ABL回路により短時間て解消
できる。このため、高圧電流検出電圧VH2を高圧安定
化回路や、振幅安定化回路に利用しても問題がない。ま
た、ABL回路の動作点を決定するダイオードを発光ダ
イオードと兼用したので、図1の実施例よりも回路の簡
素化が可能になり、高圧回路の製造コストを低減するこ
とができる。
【0051】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、簡
単な回路構成で、高圧電流がABL回路の動作点以上に
なった場合に高圧電流検出電圧が急激に変化することを
防止することができるので、この高圧電流検出電圧を高
圧安定化回路や、振幅安定化回路に利用した場合には、
簡単な回路構成で滑らかな動作をさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高圧電流検出回路の一実施例を示
す回路図。
【図2】図1の高圧電流検出回路の動作を説明するグラ
フ。
【図3】本発明に係る高圧電流検出回路の他の実施例を
示す回路図。
【図4】本発明に係る高圧電流検出回路のもう一つの他
の実施例を示す回路図。
【図5】図4の高圧電流検出回路の動作を説明するグラ
フ。
【図6】従来の高圧電流検出回路のもう一つの他の実施
例を示す回路図。
【図7】図6の高圧電流検出回路の動作を説明するグラ
フ。
【図8】図6の高圧電流検出回路の所定部分に抵抗を介
挿した場合の動作を説明するグラフ。
【符号の説明】
1 高圧回路 21 高圧電流検出回路 22 フォトカプラ 23 発光ダイオード 24 フォトトランジスタ L1 一次巻線 L2 二次巻線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライバックトランスの一次巻線に鋸歯
    状波電流が流されるとともに該フライバックトランスの
    二次巻線の低圧側端子に直流定電圧源から高圧電流が供
    給されることにより、整流回路が該二次巻線の高圧側端
    子から発生したパルス電圧を整流して高圧としてブラウ
    ン管のアノードに供給する高圧回路に設けられ、前記高
    圧電流を検出する高圧電流検回路において、 前記フライバックトランスの二次巻線の低圧側端子に高
    圧電流を供給する経路にアノード・カソード路を順方向
    にして介挿した発光ダイオードと、 この発光ダイオードからの光を受光するフォトトランジ
    スタと、 このフォトトランジスタのコレクタとエミッタの内どち
    らか一方の電圧から前記高圧電流を示す高圧電流検出電
    圧を作成する高圧電流検出電圧作成手段とを具備したこ
    とを特徴とする高圧電流検回路。
  2. 【請求項2】 前記発光ダイオードのカソードを抵抗を
    介して基準電位点と負電源の内どちらか一方に接続する
    ことにより、前記発光ダイオードにバイアス電流を流す
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の高圧電流検
    回路。
  3. 【請求項3】 フライバックトランスの一次巻線に鋸歯
    状波電流が流されるとともに該フライバックトランスの
    二次巻線の低圧側端子に第1の直流定電圧源から高圧電
    流が供給されることにより、整流回路が該二次巻線の高
    圧側端子から発生したパルス電圧を整流して高圧として
    ブラウン管のアノードに供給する高圧回路に設けられ、
    前記高圧電流を検出する高圧電流検回路において、 前記フライバックトランスの二次巻線の低圧側端子にア
    ノードが接続され、第2の直流定電圧源にカソードが接
    続された発光ダイオードと、 この発光ダイオードからの光を受光するフォトトランジ
    スタと、 このフォトトランジスタのコレクタとエミッタの内どち
    らか一方の電圧から前記高圧電流を示す高圧電流検出電
    圧を作成する高圧電流検出電圧作成手段とを具備したこ
    とを特徴とする高圧電流検回路。
JP16625792A 1992-06-24 1992-06-24 高圧電流検出回路 Pending JPH0614207A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1099123C (zh) * 1997-05-17 2003-01-15 Lg电子株式会社 行输出变压器的单件绕线管

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN1099123C (zh) * 1997-05-17 2003-01-15 Lg电子株式会社 行输出变压器的单件绕线管

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