JPH06141153A - 画像読み取り装置及び複写装置 - Google Patents

画像読み取り装置及び複写装置

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JPH06141153A
JPH06141153A JP4286379A JP28637992A JPH06141153A JP H06141153 A JPH06141153 A JP H06141153A JP 4286379 A JP4286379 A JP 4286379A JP 28637992 A JP28637992 A JP 28637992A JP H06141153 A JPH06141153 A JP H06141153A
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JP
Japan
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light flux
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read
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JP4286379A
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English (en)
Inventor
Toshio Hayashi
俊男 林
Shinobu Arimoto
忍 有本
和夫 ▲吉▼永
Kazuo Yoshinaga
Tsutomu Utagawa
勉 歌川
Tetsuya Nagase
哲也 永瀬
Nobuatsu Sasanuma
信篤 笹沼
Takehiko Nakai
中井  武彦
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH06141153A publication Critical patent/JPH06141153A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】ほぼ無色透明の赤外蛍光塗料により特定のパタ
ーンを印刷された対象画像を複写機側で読み取るに際し
て印刷されたパターンのみを読み取り、認識することに
より偽造防止処理を行なう複写機において、パターンを
認識する認識シーケンスと原稿複写を行なうための読み
取りシーケンスを別途に行ない、認識シーケンスにおい
ては蛍光以外の可視光をカットするフィルタ612を光
学系に挿入し、読み取りシーケンスにおいては可視光以
外の有害光をカットするフィルタ611を光学系に挿入
するよう制御する(駆動系616)ことにより、同一の
読み取りセンサ及び同一の照明光源による認識シーケン
スと読み取りシーケンスをとる。 【効果】通常の画像読取りを安定に行うことができ、さ
らに特定画像の判定を高精度に簡単な構成で行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像読み取り装置及び複
写装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機の高画質化、カラー化に伴
い、本来複写すべきでない原稿を偽造してしまうという
危惧が生じている。複写機サイドでは、従来から様々な
方式が考案されている。これに対し、特定原稿中に蛍光
剤を印刷し、紫外光を発光するブラックライトで原稿を
照射し、蛍光が認識できるか否かで特定原稿の判別を人
手によって行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の方
式では蛍光があれば特定の画像であると入手で判別して
いたのでともすると判別の精度を安定させることが出来
ないし、又、画像読み取り装置として組み込むことが難
しいという問題があった。
【0004】そこで本発明は通常の画像読み取りとは別
に蛍光の如き励起光の読み取りを高精度に行える様にし
た画像読み取り装置及び複写装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め本出願の第1の発明は原稿を照明する照明手段、前記
照明手段により照明された原稿からの反射光束し及び前
記照明手段の照明により励起された光束を読み取る手段
であって、前記反射光束と前記励起された光束とを別々
のタイミングで読み取る手段とを有することを特徴とす
る。
【0006】又本出願の別の発明は原稿を照明する照明
手段、前記照明手段により照明された原稿からの反射光
束及び前記照明手段の照明により励起された光束を読み
取る手段とを有する画像読み取り装置であって、前記読
み取る手段は前記反射光束及び前記励起された光束を兼
用して読み取るセンサを含むことを特徴とする。
【0007】
【実施例】以下、好ましい実施例に基づき、本発明を説
明する。
【0008】以下の実施例では本発明を適応した例とし
てカラー複写装置が示されるが、これに限る物ではなく
他の種々の装置、例えばモノクロ複写装置、画像読取装
置や、認別装置に適応出来ることは勿論である。
【0009】図2に本発明の第1の実施例の装置の外観
図を示す。
【0010】(イメージスキャナ部の構成)図2におい
て201はイメージスキャナ部であり、原稿を読み取
り、デジタル信号処理を行う部分である。また、202
はプリンタ部であり、イメージスキャナ201に読み取
られた原稿画像に対応した画像を用紙にフルカラーでプ
リント出力する部分である。
【0011】イメージスキャナ部201において、20
0は鏡面厚板であり、原稿台ガラス(以下プラテン)2
03上の原稿204は、ハロゲンランプ205の光で照
射され、原稿からの反射光はミラー206、207、2
08に導かれ、フィルタフレーム610を介して、レン
ズ209により3ラインセンサ(以下CCD)210上
に像を結び、フルカラー情報レッド(R)、グリーン
(G)、ブルー(B)成分が、信号処理部211に送ら
れる。なお、205、206は速度vで、207は1/
2vでラインセンサの電気的走査方向(以下、主走査方
向)に対して垂直方向(以下、副走査方向)に機械的に
動くことにより、原稿全面を走査する。
【0012】信号処理部211では読み取られた信号を
電気的に処理し、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエ
ロー(Y)、ブラック(BK)の各成分に分解し、プリ
ンタ部202に送る。また、イメージスキャナ部201
における一回の原稿走査(スキャン)につき、M,C,
Y,BKの内、一つの成分がプリンタ202に送られ、
計4回の原稿走査により一回のプリントアウトが完成す
る。
【0013】(プリンタ部の構成)イメージスキャナ部
201より送られてくるM,C,Y,BKの画像信号
は、レーザドライバ212に送られる。レーザドライバ
212は信号に応じ、半導体レーザ213を変調駆動す
る。レーザ光はポリゴンミラー214、f−θレンズ2
15、ミラー216を介し、感光ドラム217上を走査
する。
【0014】218は回転現像器であり、マゼンタ現像
器219、シアン現像器220、イエロー現像器22
1、ブラック現像器222より構成され、4つの現像器
が交互に感光ドラムに接し、感光ドラム217上に形成
されたM,C,Y,BKの静電潜像を対応するトナーで
現像する。
【0015】223は転写ドラムで、用紙カセット22
4または225より給紙された用紙をこの転写ドラム2
23に巻き付け、感光ドラム217上に現像されたトナ
ー像を用紙に転写する。
【0016】このようにしてM,C,Y,BKの4色が
順次転写された後に、用紙は定着ユニット226を通過
して排紙される。
【0017】以上をもって、装置のおおまかな構成であ
るスキャナ部とプリンタ部の説明を終了する。次に、イ
メージスキャナ部201の詳細な説明に移る。
【0018】図4にミラー207とレンズ209の間に
配置されたフィルタフレーム610(図2に示す)の外
観を示す。フィルタフレーム610は、赤外カットフィ
ルタ611と可視光カットフィルタ612により構成さ
れている。図5に赤外カットフィルタ611の分光特性
を示す。図3に示すハロゲンランプ205の分光特性の
内赤外カットフィルタ611により約700nm以上の
赤外光がカットされる。図6に可視光カットフィルタ6
12の分光特性を示す。可視光カットフィルタ612に
より図3に示すハロゲンランプ205の分光特性のう
ち、約750nm以下の可視光がカットされる。
【0019】フィルタフレーム610は、原稿読み取り
のシーケンスに従い、615の穴に連結された駆動系6
16によりレンズ209の前面に、赤外光カットフィル
タ611または可視光カットフィルタ612のいずれか
一方が位置する様に移動される。CCD210はRフィ
ルタが蒸着された画素列(以下R画素列)21−1、G
フィルタが蒸着された画素列(以下G画素列)21−
2、Bフィルタが蒸着された画素列(以下B画素列)2
1−3の3ライン画素列によって構成されている。各画
素列に蒸着してあるフィルタの分光特性を図7に示す。
それぞれの画素列は一定間隔をもって配置されているた
め、CCD210のそれぞれの画素列の出力にラインバ
ッファを用意し、3ラインとも同一ラインの読み取り信
号が信号処理部211に送出されるよう制御されてい
る。
【0020】次にパターン認識のシーケンスについて順
を追って説明する。。本実施例においては偽造防止の対
象となる原稿の一例として、複写禁止の社内原稿を用い
て説明するが本発明はかかる対象に限定されるものでは
なく、各国銀行券等の紙幣、または有価証券等にも適用
されることはもちろんである。
【0021】(原稿)図8の(a)に示すのは赤外蛍光
塗料であらかじめ登録されているパターン631が印刷
された社内原稿(以下原稿と記す)630である。原稿
630上には、パターン631以外に、一般的なインク
で文字やイメージ632が印刷されている。印刷する赤
外蛍光塗料は、放射する蛍光が700nm以上の赤外光
であり、400〜700nmの帯域に感度を有するヒト
の目にはほぼ無色透明に見え、認識が極めて困難であ
る。また、この赤外蛍光塗料は、ある帯域を持つ励起光
を照射すると、ある特定波長の蛍光を発光するという特
徴がある。蛍光の発光特性を図1に示す。図1に示す6
01は赤外蛍光塗料が持つ、波長に対する吸光度を表す
図である。この蛍光剤が赤外光を含む光(スペクトル分
布は図中602、縦軸は発光強度を表す)を受けると、
特性曲線601に従った帯域の光を吸収し、スペクトル
分布が図中603で表される蛍光を発光する(縦軸は発
光強度を表す)。蛍光剤の一般的な特徴として、励起光
を吸収すると蛍光剤内部分子のエネルギー遷移により、
放射光のエネルギーが小さくなる。この放射光はエネル
ギーが小さくなった分、励起光の波長よりも大きい波長
で蛍光として発光するという特性がある。図1の例で
は、励起光のピーク波長と蛍光ピーク波長は約100n
mずれている。
【0022】前述の蛍光のスペクトル603は可視光カ
ットフィルタ612により励起光源の波長成分をカット
することによって、蛍光のスペクトル成分のみを抽出で
きる。抽出されたスペクトル成分はCCD210のR画
素列21−1により読み取りが行なわれる。詳しくは後
述する。
【0023】(プリスキャン)イメージスキャナ部20
1は、原稿630を複写する前処理として、プリスキャ
ンを行う。プリスキャンについて説明する。
【0024】まず、ランプ205は図9に示すように、
プラテン203の一部に貼付けてある白色シェーディン
グ板640を照射する。白色シェーディング板640の
反射画像は、図2に示したミラー206、207、20
8、フィルタフレーム610、レンズ209を介してC
CD210上に結像する。このときフィルタフレーム6
10は、不図示の駆動系により赤外光カットフィルタ6
11がレンズ209の前面に配置されている。CCD2
10で読み取られた白色シェーディング板640の画像
は信号処理部211において信号処理がなされ、ランプ
205の照明ムラ、及びCCD210上のR画素列21
0−1、G画素列210−2、B画素列210−3の画
素毎の感度ムラ補正データが作成され、保存される。こ
のあと、ランプ205は図の矢印mの方向へ速度vのス
ピードで不図示の駆動系によって機械的に動くことによ
り、原稿全面を走査する。このとき、CCD210で読
み取られた原稿630の画像は、信号処理部211にお
いて原稿濃度の最大値及び最小値がサンプルされ、複写
時のプリント濃度設定値が演算される。
【0025】原稿630の最終ラインの走査が終了する
と、図10に示すように、次にランプ205はプラテン
203の一部に貼り付けてある赤外シェーディング板6
41を照射する。赤外シェーディング板641は白色シ
ェーディング板640が、プラテン203最右端に貼り
付けてあるのに対して、本実施例では赤外シェーディン
グ板641はプラテン203最左端に貼り付けてある。
【0026】赤外シェーディング板641は前述の赤外
蛍光塗料が均一に塗布されており、図1で説明したよう
に、ランプ205に含まれる赤外光の照射を受けると、
蛍光を発光する。このときフィルタフレーム610は、
駆動系616により可視光カットフィルタ612がレン
ズ209の前面に位置するように駆動されており、蛍光
のみがCCD210に入光する。このとき、G画素列2
0−2及びB画素列20−3はそれぞれの画素に蒸着し
てあるフィルタと可視光カットフィルタの相乗効果によ
り入射光が全帯域に渡ってカットされるため、実際に信
号を出力するのは赤外領域にまで透過スペクトル域が延
びている(図7のRed参照)R画素列20−1だけで
ある。前述の様に赤外シェーディング板641は、ラン
プ205に含まれる赤外光の照明ムラ及びCCD210
の赤外光に対する感度ムラを補正するために設けられて
いる。このような構成をとることにより、高精度の赤外
光読み取り系が実現できるとともに可視光領域のみなら
ず赤外光領域にもシェーディング補正処理を施すことが
可能になる。ところで、ランプ205の赤外成分のエネ
ルギーは、可視光成分のエネルギーに比べて数分の1程
度しかなく、白色シェーディング板の読み取り、または
原稿読み取りの場合の読み取り部の電気的設定のままで
は充分な画像読み取りが行なえない可能性がある。そこ
で、本実施例では前述の様に赤外シェーディング板を設
ける他にCCD210の駆動信号を適当に制御すること
により、充分なレベルの画像信号を得られるようにして
いる。以下制御の一例を挙げ、その説明を行なう。
【0027】図11は、白色シェーディング板の読み取
り、または原稿読み取りを行なう場合の、CCD210
の駆動信号のタイミングチャートである。信号φ1、φ
2はCCD210内部のシフトレジスタの転送クロック
で、φ1、φ2の周期TはT=t1である。φ1、φ2
の1周期で1画素分のデータが出力しており、CCD2
10の画素がR,G,Bそれぞれ5000画素であると
すると、5000画素全てを出力する時間、即ち500
0×t1がCCD210の蓄積時間Tintに相当す
る。蓄積時間Tintは、CCD210の主走査同期信
号φTGの1周期の時間にも相当していることは図より
明白である。
【0028】これに対して、赤外シェーディング板の読
み取り、または後に述べるパターン検知を行なう場合
の、CCD210の駆動信号のタイミングチャートを図
12に示す。信号φ1′、φ2′はCCD210内部の
シフトレジスタの転送クロックであるが、φ1′、φ
2′の周期T′はT′=t2=2×t1でありφ1、φ
2の2倍の周期になっている。よって、このときの蓄積
時間Tint′もTintの2倍になり、赤外光による
CCD210の画像データ出力がほぼ2倍になり、ダイ
ナミックレンジの確保ができる。
【0029】もしも、この手法によっても充分なレベル
の出力信号が得られない場合には、ランプ205の調光
制御を併用する。即ち、赤外シェーディング板の読み取
りや、パターン検知を行なう場合には、ランプ205の
光量を、読み取りに充分な信号が得られるレベルまで上
げるように制御することにより、読み取り検知に必要な
レベルの出力が得られる。
【0030】さらには、CCDの出力信号を増幅するア
ナログアンプ部のゲインを切り替え、赤外光読み取り系
の場合はゲインを大きくとり信号の振幅を増幅し、信号
のダイナミックレンジの確保を実現することも可能であ
る。
【0031】以上の手法によりCCD210で読み取ら
れた赤外シェーディング板631の画像は、信号処理部
211において赤外光の信号処理がなされ、ランプ20
5の赤外成分の照明ムラ、及びCCD210上のR画素
列210−1の赤外光に対する感度ムラ補正データが作
成される。このあと、ランプ205は図10の、矢印n
の方向へ速度vのスピードにより、不図示の駆動系によ
って機械的に動き、読み取り開始位置、即ちホームポジ
ションに戻る動作に移行する。
【0032】(パターン検知)前述の赤外シェーディン
グ補正処理が終了した後、ランプ205は矢印nの方向
に移動し、ホームポジションに復帰するが、このときラ
ンプ205は点灯したまま原稿630を走査し、原稿6
30にパターン631があるかないかの検出を行う。こ
のとき、フィルタフレーム610は、赤外シェーディン
グ補正処理を行なったままの状態である。即ち、可視光
カットフィルタ612がレンズ209の前面に位置する
ように駆動されている。画像の読み取りは前述の理由に
よりR画素列20−1により行なわれるが、このとき、
原稿630上に蛍光剤によって表わされるパターン63
1がなければ、CCD210で読み取られる画像信号は
全面ほとんど黒レベルに等しい。しかしながら、パター
ン631が原稿630上に存在すれば、のそ部分のみ蛍
光を発し、CCD210のR画素列20−1により画像
の読み取りが行なわれる。パターン631を含む原稿6
30が、読み取られた様子を図8の(b)に示す。図中
パターン631の箇所はR画素列20−1の出力が白レ
ベルであるのに対し、その他の領域633は黒レベルと
なる。CCD210によって読み取られた図8の(b)
に示した画像は一旦メモリに取り込まれ、あらかじめR
OM等のメモリに登録されているパターンと類似してい
るかどうか判定される。原稿630はあらゆる角度でプ
ラテン203に置かれている可能性があるため、ROM
の容量が許す限り角度を変えたパターンを登録すること
が望ましい。或いは類似判定の場合、かかるパターンは
一通りのみROMに格納し、パターン判定の際にはRO
Mに格納されたパターンの配置をかえながら種々のパタ
ーン判別をするようにしてもよい。
【0033】これまで説明してきた、パターン印刷に使
用される赤外蛍光塗料は、図1に示したように励起波長
も蛍光波長も赤外領域にあるという特性を持つという前
提であったが、本発明はパターンを印刷する蛍光塗料
が、この特徴を有する塗料に限るものではなく、例えば
図16に示すように波長に対する吸光度が特性曲線70
1であり、701に従った帯域の光を吸収し、スペクト
ル分布が図中703で表される蛍光を発光する紫外光塗
料を用いてパターン印刷してもよい。このときは、ラン
プ205のスペクトル分布が702に示す特性を持つと
同時に、図4の可視光カットフィルタが紫外光をカット
する特性を持たねばならない。また、図17に示すよう
に波長に対する吸光度が特性曲線711であり、711
に従った帯域の光を吸収し、スペクトル分布が図中71
3で表される蛍光を発光する可視光塗料を用いてパター
ン印刷してもよい。このときは、ランプ205のスペク
トル分布が図1で説明した特性曲線602のままでよ
く、さらに図4中の可視光カットフィルタ612の特性
も図3の特性のままでよい。但し、この場合はパターン
印刷を行なう可視光塗料がヒトの目に認識されるので、
印刷箇所が認識されても差し支えない原稿に応用するの
が望ましい。
【0034】(原稿複写)パターン検知シーケンスが終
了し、パターンが認識されたときは、複写装置内の制御
回路250は一旦複写動作を停止する。次いで暗証番号
をオペレータに要求する。暗証番号が一定時間内に入力
されない場合には、原稿複写動作を中止する。暗証番号
が入力された場合は、フィルタフレーム610は、駆動
系616により赤外カットフィルタ611がレンズ20
9の前面に配置し直され、不要な可視光をカットして原
稿画像の読み取りをおこなう。このとき、白色シェーデ
ィング板を読み取った時のシェーディング補正データに
より読み取り画像データのシェーディング補正を行な
い、補正がなされた画像データは、信号処理部211に
より、エッジ強調、マスキング処理等の画像処理を行な
い、処理が施された画像データはプリンタ部202に送
出され、原稿画像の複写が行なわれる。
【0035】(その他の実施例1)上記の説明において
は、照明光源としてランプが1灯のみの構成で説明を行
なったが、ランプ205は原稿読み取りのために、可視
光成分のエネルギーが大きいランプを想定しており、赤
外光は2次的な出力成分である。よって、図13のよう
に赤外シェーディング板の読み取り、またはパターン検
知を行なう場合の光源としてランプ670を本発明の実
施例に追加すれば効果的である。即ち、ランプ670は
図14に示すように可視光成分のエネルギーは小さいが
赤外光成分のエネルギーが大きく、かつ赤外蛍光塗料が
発生する蛍光スペクトル成分を持たない特性を有してい
る。蛍光剤は、励起光のエネルギーが大きければ、それ
だけ蛍光のエネルギーも大きくなるという特性を有して
いるので、原稿読み取りの時にはランプ205を点灯、
ランプ670を消灯して原稿を読み取り、パターン検知
の時にはランプ205を消灯、ランプ670を点灯して
原稿を読み取るようにすれば、それぞれの読み取りに適
したCCD出力が得られる。
【0036】(その他の実施例2)本発明の実施例にお
いては、図9、図10または図13に示すようにプラテ
ンの両端にそれぞれ白色シェーディング板と赤外シェー
ディング板を配して説明したが、図15のようにふたつ
のシェーディング板640と641を一体化して配置し
てもよい。このような構成をとることにより先に説明し
たプリスキャンとパターン検知の順序の制限がなくなる
ので、複写を行なうモードにより都合のよい順序で複写
が行なえる。また、部品点数が削減する、というメリッ
トもある。
【0037】(その他の実施例3)本実施例において
は、白色シェーディング板によるシェーディング補正を
行なった後に赤外シェーディング板による赤外領域のシ
ェーディング補正を行なうよう説明を行なったが、ふた
つのシェーディング板の位置を入れ換えることにより、
赤外シェーディング板による赤外領域のシェーディング
補正を行なった後に白色シェーディング板によるシェー
ディング補正を行なうようにしてもよい。このような制
御を行なうことによりコピースタートからパターン検出
までの時間が短縮できるので、パターンが印刷されてい
る原稿とそうでない原稿が混在している場合でも、総合
複写処理時間が短くて済む。
【0038】(その他の実施例4)本実施例において
は、読み取りセンサをひとつだけ用意し、パターン検知
時と原稿読み取り時と共用するよう説明してきたが、パ
ターン検知のために別個にセンサを用意してもよい。パ
ターン検知はパターンの判別が行なえればそれでよいの
で、解像度に制限されるものではなく、さらには安価な
白黒センサで充分であるため、パターン検知時は必要な
出力ダイナミックレンジを確保するためにセンサの開口
窓が広いものを選択すればパターンの検知精度が向上す
る。
【0039】(その他の実施例5)本発明の実施例にお
いては、原稿上にパターンが検知されたときは、暗証番
号を入力し、番号が符号したときにはじめて原稿複写処
理が行なえるよう説明したが、あらかじめいくつかのパ
ターンを登録しておき、パターンにより複写許可レベル
を設定できるようにしてもよい。例えば、 パターン AAA が検出されたときは、例外無しの複写禁止、 パターン BBB が検出されたときは、暗証番号を入力できる者のみ複写
を許可するなどの応用が考えられる。
【0040】又、原稿上にパターンが検知された場合に
はパターンに相当する部分には人間が認識出来るような
アドオンパターンを付加してもよいし、又、原稿上に一
部でもパターンが検知された場合にはその原稿全体にア
ドオンパターンを付加してもよい。又、もとの原稿がそ
のまま複写されずに変形されたりして、もとの原稿通り
の複写を防止さえすればよい。又、特定画像が判定され
た場合、一義的に複写動作を中止させてもよい。
【0041】特定原稿に蛍光塗料で印刷されているパタ
ーンを認識するに際しては塗料が発する蛍光のスペクト
ル分布は赤外または紫外の不可視光領域にある。ところ
が、通常の画像読み取り系で行なうシェーディング補正
処理においては、基準白色板を読み取ったデータを基に
シェーディング補正データが作成され、このデータによ
りシェーディング補正処理が行なわれるため、不可視光
領域の読み取りを行なうときには充分な補正が期待出来
ず、画像読み取りの精度、及び特定画像の判別が良好に
行なわれ得ない。
【0042】しかしながら本実施例では赤外蛍光塗料に
よりあらかじめ設定されたパターンを複写禁止原稿に印
刷し、複写機側に赤外蛍光読み取り手段を具備した装置
において、パターンの認識シーケンスにおいては赤外光
による読み取り系に適した第1のシェーディング補正板
を照明して得られたデータによりシェーディング補正処
理を行ない、読み取りシーケンスにおいては可視光によ
る読み取り系に適した第2のシェーディング補正板を照
明して得られたデータによりシェーディング補正処理を
行なうようにしたので認識シーケンス、読み取りシーケ
ンスともに良好なシェーディング補正が行なわれる。
【0043】又、特にそれぞれのシーケンスに必要な読
み取りセンサ及び照明光源を共用できるので、構成が簡
潔になるとともに、コスト的にも低コストであるという
メリットがある。
【0044】
【発明の効果】本発明に依れば通常の画像読み取りを安
定に行え、更に特定画像の判定を高精度に簡単な構成で
行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】赤外蛍光剤の特性を表す図。
【図2】本発明を実施した複写機の構成を表す図。
【図3】光源として使用されるランプのスペクトル分布
図。
【図4】フィルタフレームの外観図。
【図5】赤外カットフィルタの分光特性を示す図。
【図6】可視光カットフィルタの分光特性を示す図。
【図7】カラーセンサのRGBフィルタの分光特性を示
す図。
【図8】赤外蛍光塗料によるパターンが印刷された原
稿。
【図9】白色シェーディング補正を行なう様子を表す
図。
【図10】赤外シェーディング補正を行なう様子を表す
図。
【図11】CCD駆動のタイミングチャート。
【図12】CCD駆動のタイミングチャート。
【図13】その他の実施例を説明する図。
【図14】図13で用いた光源670の発光特性を表す
図。
【図15】ふたつのシェーディング板を一体化した様子
を表す図。
【図16】別の蛍光塗料の特性を示す図。
【図17】別の蛍光塗料の特性を示す図。
【符号の説明】
200 鏡面圧板 201 イメージスキャナ部 202 プリンタ部 203 プラテン 204 原稿 205 ランプ 206 ミラー 207 ミラー 208 ミラー 209 レンズ 210 CCD 211 信号処理部 212 レーザドライバ部 213 半導体レーザ 214 ポリゴンミラー 215 f−θレンズ 216 ミラー 217 感光ドラム 218 回転現像器 219 マゼンタ現像器 220 シアン現像器 221 イエロー現像器 222 ブラック現像器 223 転写ドラム 224 用紙カセット 225 用紙カセット 226 定着ユニット 610 フィルタフレーム 611 赤外光カットフィルタ 612 可視光カットフィルタ 630 原稿 631 パターン 632 普通文字または普通イメージ 640 白色シェーディング板 641 赤外シェーディング板 670 光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 歌川 勉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 永瀬 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 笹沼 信篤 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 中井 武彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を照明する照明手段、 前記照明手段により照明された原稿からの反射光束及び
    前記照明手段の照明により励起された光束を読み取る手
    段であって、前記反射光束と前記励起された光束とを別
    々のタイミングで読み取る手段と、を有することを特徴
    とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 更に前記励起された光束を前記読み取り
    手段に読み取って得られた信号に基づいて、前記原稿が
    特定原稿であるか否かを判定する判定手段を有すること
    特徴とする請求項1の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記励起された光束を前記反射光束より
    も先に読み取ることを特徴とする請求項1の画像読み取
    り装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像読み取り装置を有す
    ることを特徴とする複写装置。
  5. 【請求項5】 請求項2の判定手段の判定結果に従って
    複写動作を制御する制御手段を有することを特徴とする
    複写装置。
  6. 【請求項6】 前記読み取る手段は前記と前記励起され
    た光束とを読み取るための第1のフィルタとを有し、前
    記第1のフィルタの切り換えにより前記反射光束と前記
    励起された光束とを別々のタイミングで読み取ることを
    特徴とする請求項1の画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 前記読み取る手段は更に前記反射光束を
    読み取るための第2のフィルタを有し、前記第1、第2
    のフィルタのいずれか一方の選択により、前記反射光束
    と前記励起された光束とを別々のタイミングで読み取る
    ことを特徴とする請求項2の画像読み取り装置。
  8. 【請求項8】 原稿を照明する照明手段、 前記照明手段により照明された原稿からの反射光束及び
    前記照明手段の照明により励起された光束を読み取る手
    段とを有する画像読み取り装置であって、前記読み取る
    手段は前記反射光束及び前記励起された光束を兼用して
    読み取るセンサを含むことを特徴とする画像読み取り装
    置。
  9. 【請求項9】 前記読み取り手段は更に前記センサに設
    けられる光学フィルタを切り換える手段とを有すること
    を特徴とする請求項6の画像読み取り装置。
JP4286379A 1992-10-23 1992-10-23 画像読み取り装置及び複写装置 Pending JPH06141153A (ja)

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CA002108811A CA2108811C (en) 1992-10-23 1993-10-20 Image reading apparatus, copying apparatus, image processing apparatus, and image processing method
US08/139,172 US5471281A (en) 1992-10-23 1993-10-21 Image reading apparatus and copying apparatus having means for radiating visible and non-visible light, image processing apparatus having means for discriminating a specific orginal and image processing method therefor
DE69329267T DE69329267T2 (de) 1992-10-23 1993-10-22 Bildverarbeitungsvorrichtung und Bildverarbeitungsverfahren
EP93308418A EP0594447B1 (en) 1992-10-23 1993-10-22 Image processing apparatus and image processing method
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