JPH0614097B2 - 素子測定装置 - Google Patents

素子測定装置

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JPH0614097B2
JPH0614097B2 JP62090405A JP9040587A JPH0614097B2 JP H0614097 B2 JPH0614097 B2 JP H0614097B2 JP 62090405 A JP62090405 A JP 62090405A JP 9040587 A JP9040587 A JP 9040587A JP H0614097 B2 JPH0614097 B2 JP H0614097B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、トランジスタ等の素子の特性を測定する素子
測定装置に関する。
[従来の技術] 素子特性測定装置、特にカーブ・トレーサは、トランジ
スタ等の基本的な素子の特性を測定するのに有効な装置
である。従来のカーブ・トレーサは第3図に示す如き構
成となっている。即ち、コレクタ電圧供給回路10は、
外部交流(商用)電源からの交流電圧を可変変圧器によ
り昇圧又は降圧して所望振幅の正弦波電圧を発生し、こ
の正弦波電圧を変圧器12の1次巻線に供給する。この
変圧器12の2次巻線は複数のタップを有し、選択整流
回路14が測定レンジに応じてこれらタップの1つを選
択し、選択されたタップからの正弦波電圧を整流する。
選択整流回路14からの整流された電圧は、リミッタ用
抵抗器16を介して被測定素子としてのトランジスタ1
8のコレクタに供給される。なお、抵抗器16の値は測
定レンジに応じて切替える。変圧器12の2次巻線の下
端は、電流検出用抵抗器20を介して被測定トランジス
タ18のエミッタに接続すると共に接地する。また、ト
ランジスタ18のベースには、ステップ状に変化するバ
イアス信号をバイアス供給回路22から供給する。な
お、第3図では被測定トランジスタ18がエミッタ接地
形式でカーブ・トレーサに接続されているが、ベース接
地形式又はコレクタ接地形式でもよい。高入力インピー
ダンスの電圧検出回路24は被測定トランジスタ18の
コレクタ及びエミッタ間の電圧VCEを検出して表示器
である陰極線管(CRT)28の水平偏向板に供給す
る。高入力インピーダンスの電圧検出回路30は抵抗器
20の両端の電圧差、即ち被測定トランジスタ18のコ
レクタ電流ICを検出してCRT28の垂直偏向板に供
給する。よって、CRT28にトランジスタ18のVC
E−IC特性を表示することができる。
ところで、第3図に示した従来の素子測定装置(カーブ
・トレーサ)には次のような種々の問題点がある。ま
ず、コレクタ電圧供給回路10は外部商用電源を直接利
用しているが、外部商用電源の波形は完全な正弦波では
なく、即ち、対称な繰返し波形ではなく、種々の歪を含
んでいる。よって、カーブ・トレーサにおいて、被測定
素子に供給される繰返し電圧波形も完全な正弦波でない
ため、即ち、完全に対称でないため、CRT28に表示
される特性曲線の行き(整流された正弦波電圧の上昇期
間)のトレースと戻り(整流された正弦波電圧の下降期
間)のトレースとが異なり、正確に被測定トランジスタ
の特性が測定できない。この現象はルーピングと呼ばれ
ている。また、商用電源電圧の振幅は正確ではなく、あ
る一定の範囲で変化するため、被測定トランジスタに供
給される繰返し波形電圧の振幅も商用電源に応じて変化
し、正確な特性測定が困難になる。更に、第3図のカー
ブ・トレーサにデジタル・ストレージ回路を適用した場
合、即ち、電圧検出回路24及びCRT28の間、並び
に電圧検出回路30及びCRT28の間に、A/D変換
器、デジタル記憶回路及びD/A変換器の組合せを夫々
接続した場合、A/D変換器のクロック周波数が商用電
源周波数と独立なので、A/D変換器の出力に電源のリ
ップルの影響が現われ、測定精度が低下する。
このような欠点を改善した素子測定装置が本願特許出願
人による特開昭61−86664号公報に開示されてい
る。第4図はこの従来の素子測定装置のブロック図であ
る。この素子測定装置は、外部電源電圧に同期し、かつ
この外部電源周波数よりも高い周波数のパルスを発生す
るパルス発生手段(位相比較器48及び電圧制御発振器
(VCO)50)と、このパルス発生手段からの出力パ
ルスを分周する分周器52と、この分周器の出力パルス
に応じて外部電源電圧と同相の繰返し波形(正弦波)電
圧を発生する繰り返し波形発生器54とを具えている。
なお、電源回路36内の変圧器40から得た外部電源電
圧を分圧器42及び44で分圧し、その分圧電圧を比較
器46で接地電圧と比較して、外部電源電圧に同期した
パルス信号fLを得ている。位相比較器48がこのパル
ス信号fLの位相と分周器52の出力信号の1つ(外部
電源周波数と同じ周波数)の位相とを比較し、その比較
結果に応じてVCO50を制御しているので、繰返し波
形発生器54からの繰返し波形電圧を外部電圧と同期さ
せる事ができる。よって、この繰返し波形電圧を受ける
各回路は外部電源によるリップル、位相変動等の影響を
受けない。また、アナログ・デジタル変換手段を設けた
場合は外部電源に同期して被測定素子の電圧及び電流を
サンプルするので、外部電源の変動による影響を受けな
い。更に、繰返し波形発生器54により新たに繰返し波
形電圧、例えば正弦波電圧を発生しているので、この電
圧波形は外部電源波形のように歪を含んでおらず対称で
あるため、上述のルーピングの問題を解決できる。ま
た、新たに発生した繰返し波形電圧は外部電源電圧と独
立しているので、この外部電源電圧の変動にも影響され
ず、正確な測定ができる。
[発明が解決しようとする問題点] 上述の如く第4図の従来例は、第3図の従来例の欠点を
改善しているが、この第4図の従来例には次のような問
題がある。すなわち、第4図の従来例では、繰返し波形
発生器54は分周器52からのパルス信号に応じて正弦
波等の繰返し波形電圧を発生しているため、この波形は
滑らかな変化をせず、高調波成分を含んでいる。よっ
て、CRT28に被測定素子18の特性曲線を表示した
場合、高調波成分の影響により、この特性曲線が単なる
線とはならずに、ギザギザの線となってしまう。
この高調波成分を除去するためには、繰返し波形発生器
54が発生した繰り返し波形電圧を低帯域フィルタに加
え、その出力を利用することが考えられる。しかし、低
帯域フィルタには、コンデンサ及び/又はコイルが使用
されているため、低帯域フィルタの入力信号と出力信号
との間に位相差が生じる。よって、低帯域フィルタの出
力信号は外部電源電圧と同相ではなくなる。一方、バイ
アス供給回路22は分周器52の分周出力に同期してス
テップ状バイアス電圧を発生しているため、被測定素子
18に供給される繰返し電圧及びバイアス電圧の位相も
同期しなくなる。すると、繰返し波形電圧の基準点では
ない変化途中でバイアス電圧が変化してしまい、CRT
28に表示された特性曲線が所望測定範囲全体を表示し
なくなる。
したがって、本発明の目的の1つは、被測定素子の特性
を特性を正確かつ適切に測定できる素子測定装置の提供
にある。
本発明の他の目的は、被測定素子に印加する繰返し波形
電圧及びステップ状バイアス電圧が共に外部交流電源電
圧に同期し、繰返し波形電圧が滑らかに変化する素子測
定装置の提供にある。
[問題点を解決するための手段] 本発明の素子測定装置は上述の問題を解決するために、
外部交流電源電圧を所定値の直流電圧に変換して各回路
を駆動する電源回路36と、外部交流電源周波数の整数
倍の周波数のパルス信号を発生する第1パルス発振器5
0と、この第1パルス発振器からのパルス信号を分周す
る第1分周器52と、該第1分周器の出力信号に応じて
繰り返し波形電圧を生成し、該繰返し波形電圧を低帯域
フィルタ150を介して出力する繰返し波形発生器53
と、該繰返し波形発生器からの繰返し波形電圧の位相及
び上記外部交流電源電圧の位相を比較し、これらの位相
が一致するように上記第1パルス発振器を制御する第1
位相比較器48と、上記繰返し波形発生器からの繰返し
波形電圧を被測定素子に供給する電圧供給手段12、1
4と、上記外部交流電源周波数の整数倍の周波数のパル
ス信号を発生する第2パルス発振器62と、該第2パル
ス発振器からのパルス信号を分周する第2分周器64
と、該第2分周器の出力信号の位相及び上記外部交流電
源電圧の位相を比較し、これらの位相が一致するように
上記第2パルス発振器を制御する第2位相比較器60
と、 上記第2分周器の出力信号に応じてステップ電圧を発生
し、バイアス電圧として上記被測定素子に供給するバイ
アス供給回路22と、上記被測定素子に供給される電圧
及び上記被測定素子に流れる電流を検出する検出手段2
4、30とを具える。
[作用] 本発明の素子測定装置は、繰返し波形発生器の出力の位
相と外部交流電源電圧の位相が一致するように第1パル
ス発振器を制御しているので、繰返し波形発生器の中で
低帯域フィルタにより位相が遅れても必ず電源電圧の位
相に一致した位相の繰返し波形電圧を発生することがで
きる。また、第2分周器の出力の位相も電源電圧の位相
に一致しているので、被測定に供給するバイアス電圧及
び繰返し波形電圧の位相が一致し、従来の位相の不一致
による問題を解決できる。また、低帯域フィルタにより
繰返し波形電圧中の高調波成分を除去しているので測定
精度が更に向上する。
[実施例] 以下、第1図及び第2図を参照して本発明の好適な実施
例を説明する。なお、第3及び第4図と同じ回路は、同
じ参照番号で示す。
第1図は本発明の好適な一実施例の全体的なブロック図
である。外部交流(商用)電源からの交流電圧は、電源
スイッチ34を介して電源回路36内の変圧器40の1
次巻線に供給する。変圧器40の複数の2次巻線を電源
回路36内の直流電圧安定化回路(図示せず)に接続し
て、素子測定装置内の各回路用の直流電圧を発生させ
る。変圧器40の最下端の2次巻線における接地に対す
る交流電圧を抵抗器42及び44により分圧する。電圧
比較器46は、この分圧された交流電圧と接地電圧とを
比較し、電源電圧が接地電圧と交差する毎にそのレベル
が反転するパルス信号fLを発生する。このパルス信号
fLは外部電源電圧と周波数及び位相が等しいことに注
意されたい。
パルス発振器である可変周波数信号発生器(VCO)5
0の発振周波数はパルス信号fLの2のn乗倍(n:正
の整数)であり、例えば4096倍であり、その出力信
号(4096fL)を分周器52であるカウンタのクロ
ック端子に供給する。分周器52は、VCO50の出力
信号を分周し、周波数がパルス信号fLの16倍の信号
/16f、8倍の信号/8f、4倍の信号/4f、2倍
の信号/2f及び等しい信号fを発生する。なお、/1
6f、/8f、/4f及び/2fの「/」は入力信号に
対し、位相反転されたものであることを示す。
分周器52の出力パルス/16f、/8f、/4f、/
2f及びfを繰返し波形発生器53に供給して、所定振
幅の繰返し波形電圧、例えば正弦波電圧(以下、正弦波
電圧として説明する)を発生する。この繰返し波形発生
器53は、第4図の繰返し波形発生器54と異なり低帯
域フィルタを含んでいるが、その詳細は、第2図を参照
して後述する。繰返し波形発生器53からの正弦波電圧
は、増幅器56を介して変圧器12の1次巻線に供給さ
れると共に、電圧比較器58に直接供給される。比較器
58は、比較器46と同様に、正弦波電圧と接地電圧と
を比較し、正弦波電圧が接地電圧と交差する毎にそのレ
ベルが反転するパルス信号を発生する。よって、このパ
ルス信号は、繰返し波形発生器53からの正弦波電圧と
周波数及び位相が等しくなる。
位相比較器48は、比較器46からのパルス信号fLと
比較器58からのパルス信号とを位相比較し、これらパ
ルス信号の位相が等しくなるようにこの比較結果に応じ
てVCO50の発振周波数を制御する。よって、位相比
較器48、VCO50、分周器52、繰返し波形発生器
53及び電圧比較器58は、位相ロック・ループを形成
するので、繰返し波形発生器53の位相特性に関係な
く、この繰返し波形発生器53からの正弦波電圧は外部
交流電源電圧と同相になる。
VCO50と同様に、VCO62はパルス信号fLの4
096倍の周波数の出力信号(4096f)を発振し、
この出力信号を分周器64のクロック端子に供給する。
分周器64は、VCO62の出力信号を分周し、周波数
がパルス信号fLの128倍の信号128f、2倍の信
号2f及び等しい信号fを発生する。位相比較器60
は、比較器46からのパルス信号fLと分周器64から
のパルス信号fとの位相を比較し、これらパルス信号の
位相が等しくなるようにこの比較結果に応じてVCO6
2の発振周波数を制御する。よって、位相比較器60、
VCO62及び分周器64が位相ロック・ループを形成
するので、分周器64の出力信号は外部交流電源電圧と
同期し、特に出力信号fは同相になる。バイアス供給回
路22は、カウンタ等のデジタル回路及びデジタル・ア
ナログ変換器で構成され、分周器64からの分周出力信
号を受けて、外部交流電源電圧に同期したステップ状バ
イアス電圧を発生する。
変圧器12の2次側は、第3及び第4図の従来例と同様
であり、選択整流回路14が測定レンジに応じて変圧器
12の2次巻線のタップの1つを選択し、選択されたタ
ップからの正弦波電圧を整流する。選択整流回路14か
らの整流された電圧は、リミッタ用抵抗器16を介して
被測定半導体素子であるトランジスタ18のコレクタに
供給する。これ等変圧器12及び選択整流回路14等は
電圧供給手段となる。変圧器12の2次巻線の下端は、
電流検出用抵抗器20を介して被測定素子であるトラン
ジスタ18のエミッタに接続すると共に接地する。ま
た、トランジスタ18のベースには、出力パルスfLに
同期してステップ状に変化するバイアス信号をバイアス
供給回路22から供給する。なお、図では被測定トラン
ジスタ18がエミッタ接地形式でカーブ・トレーサに接
続されているが、ベース接地形式又はコレクタ接地形式
でもよい。高入力インピーダンスの電圧検出回路24は
被測定トランジスタ18のコレクタ及びエミッタ間の電
圧VCEを検出し、適当に分圧する。また、高入力イン
ピーダンスの電圧検出回路30は抵抗器20の両端の電
圧差、即ち被測定トランジスタ18のコレクタ電流IC
を検出する。よって、抵抗器20、電圧検出器24及び
30が検出手段となる。これら電圧検出器24及び30
の出力信号を表示手段であるCRT28に供給して、被
測定トランジスタ18のVCE−IC特性を表示する。
なお、電圧検出器24及び30の後段に、サンプリング
回路、アナログ・デジタル変換器、デジタル記憶回路及
びデジタル・アナログ変換器によるデジタル・ストレー
ジ回路を付加する場合、分周器64から外部電源電圧に
同期した分周出力パルス2048f及び1024fを得
て、これら出力パルスによりデジタル・ストレージ回路
を制御してもよい。
上述の如く第1図の素子測定装置では、繰返し波形発生
器53に低帯域フィルタが内蔵され、デジタル的に発生
した正弦波電圧から高調波成分を除去している。また、
被測定トランジスタ18に印加する正弦波電圧及びステ
ップ状バイアス電圧を発生するのに、夫々専用の位相ロ
ック・ループを設けたので、これら電圧を外部電源電圧
に完全に同期させることができ、正確な測定が可能とな
る。
次に第2図を参照して繰返し波形発生器53の一例を説
明する。なお、この例では正弦波電圧を発生する。分周
器52の出力パルス/16f、/8f、/4f、/2f
及びfを符号化回路に供給する。この符号化回路は4個
の排他的オア・ゲート(XOR)84〜90を含んでお
り、XOR84はパルス/16f及び/2fを受け、X
OR86はパルス8f及び2fを受け、XOR88はパ
ルス/4f及び/2fを受け、XOR90はパルス/2
f及びfを受ける。よって、XOR90の出力パルスS
はパルスf即ちfLよりも位相が90度遅れ、XOR8
4〜88の出力パルス信号A〜C、はパルスSの90度
(4分の1周期)毎に「000」〜「111」に、また
「111」〜「000」に変化する3ビットのデジタル
信号となる。
第1選択手段であるアナログ・マルチプレクサ92はX
OR84〜88からのデジタル信号A〜Cにより、入力
端子Iを出力端子0〜7の1つに選択的に接続する。即
ち、選択端子A〜Cの信号が「000」のとき出力端子
0を選択し、「001」のとき出力端子1を選択し、
「010」のとき出力端子2を選択し、以下同様に「0
11」、「100」、「101」、「110」及び「1
11」のとき夫々出力端子3、4、5、6及び7を選択
する。マルチプレクサ92の出力端子0〜7を夫々抵抗
器94〜108の一端に接続し、これら抵抗器の他端を
積分器111の入力端に接続する。この積分器111
は、非反転入力端が接地された演算増幅器110、並び
にこの演算増幅器の反転入力端及び出力端間に接続され
たコンデンサ112により構成する。よって、選択され
た抵抗器94〜108の1つが入力抵抗器であるミラー
積分器となる。なお、これら抵抗器94〜108の値は
例えば、夫々15.0KΩ、16.9KΩ、19.1K
Ω、23.7KΩ、31.6Ω、51.1KΩ及び15
4KΩであり、コンデンサ112の値は例えば0.1μ
Fである。後述の如く、マルチプレクサ92の入力電子
Iの電圧又は極性は出力パルスfの4分の1周期毎に変
化し、その間に抵抗器94〜108が順次切替えられる
ので、異なる電流が順次コンデンサ112に供給(充電
及び放電)されることになり、積分器111の出力端に
は正弦波電圧が発生する。しかし、この正弦波電圧はデ
ジタル的切り替えにより発生しているため高調波成分を
含んでいる。この高調波成分を低帯域フィルタ150に
より除去する。低帯域フィルタ150は、演算増幅器1
52、抵抗器154及び156、コンデンサ158及び
160を図示の如く接続して構成する。低帯域フィルタ
150の出力端が繰返し波形発生器53の出力端であ
る。低帯域フィルタ150の出力信号Qをピーク値検出
器を介して電圧比較器114に供給する。このピーク検
出器はダイオード116、コンデンサ118、抵抗器1
20及び122により構成する。電圧比較器114は、
低帯域フィルタ150の出力信号Qのピーク値と基準電
圧VREFとを比較し、それらの差である出力電圧は抵
抗器124及び126により、分圧されて、反転増幅器
128及び非反転増幅器130に供給される。なお、反
転増幅器128の入力抵抗器132及び帰還抵抗器13
4の値は等しい。増幅器128及び130の出力電圧は
第2選択手段である電子スイッチ136を介してマルチ
プレクサ92の入力端子Iに供給する。また、電子スイ
ッチ136をパルス信号Sにより制御する。なお、比較
器114の反転入力端及び出力端に接続されたダイオー
ド170は、出力端の電圧が反転入力端の電圧よりも低
くなって、誤動作することを防止する。
よって、最初の4分の1周期は、スイッチ136により
非反転増幅器130の出力信号がマルチプレクサ92の
入力端子Iに供給される。また、パルス信号A〜Cによ
り、この4分の1周期を8等分して抵抗器94〜108
を順次選択するので、低帯域フィルタ150の出力信号
Qは正弦波の4分の1周期となる。次の4分の1周期
は、反転増幅器128の出力電圧がマルチプレクサ92
の入力端子Iに供給され、またこの期間を8等分して抵
抗器108〜94を順次選択する。以下、同様な動作に
より積分器の出力信号Qは電源周波数と同相な繰返し正
弦波電圧になる。なお、ピーク検出器116〜122と
電圧比較器114とにより、積分器111の入力電圧を
制御して正弦波電圧Qの振幅を一定に保持しているの
で、外部商用電源の周波数及び振幅の変動に正弦波電圧
Qの振幅は影響されない。
[発明の効果] 本発明の素子測定装置は、低帯域フィルタにより、被測
定素子に供給する繰返し波形電圧から高調波成分を除去
することができるので、ギザギザ表示等の不都合がなく
なり、測定精度も向上する。また、繰返し波形電圧の位
相を電源電圧の位相に一致させることができる上に、被
測定素子に供給するバイアス電圧の位相も電源電圧の位
相と一致させられるので、従来のような位相の不一致に
起因する不都合を排除でき、より正確且つ信頼性の高い
測定が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による素子測定装置の好適な一実施例の
ブロック図、第2図は第1図で用いる繰返し波形発生器
の一例の回路図、第3図及び第4図は従来の素子測定装
置のブロック図である。 図において、12〜14は電圧供給手段、18は被測定
素子、20、24及び30は検出手段、22はバイアス
供給回路、48は第1位相比較器、50は第1パルス発
振器、52は第1分周器、53は繰返し波形発生器、6
0は第2位相比較器、62は第2パルス発振器、64は
第2分周器、150は低帯域フィルタである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部交流電源電圧を所定値の直流電圧に変
    換して各回路を駆動する電源回路と、 上記外部交流電源周波数の整数倍の周波数のパルス信号
    を発生する第1パルス発振器と、 該第1パルス発振器からのパルス信号を分周する第1分
    周器と、 該第1分周器の出力信号に応じて繰り返し波形電圧を生
    成し、該繰返し波形電圧を低帯域フィルタを介して出力
    する繰返し波形発生器と、 該繰返し波形発生器からの繰返し波形電圧の位相及び上
    記外部交流電源電圧の位相を比較し、これらの位相が一
    致するように上記第1パルス発振器を制御する第1位相
    比較器と、 上記繰返し波形発生器からの繰返し波形電圧を被測定素
    子に供給する電圧供給手段と、 上記外部交流電源周波数の整数倍の周波数のパルス信号
    を発生する第2パルス発振器と、 該第2パルス発振器からのパルス信号を分周する第2分
    周器と、 該第2分周器の出力信号の位相及び上記外部交流電源電
    圧の位相を比較し、これらの位相が一致するように上記
    第2パルス発振器を制御する第2位相比較器と、 上記第2分周器の出力信号に応じてステップ電圧を発生
    し、バイアス電圧として上記被測定素子に供給するバイ
    アス供給回路と、 上記被測定素子に供給される電圧及び上記被測定素子に
    流れる電流を検出する検出手段とを具える素子測定装
    置。
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