JPH06140959A - 無線送受信機 - Google Patents

無線送受信機

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JPH06140959A JP4307975A JP30797592A JPH06140959A JP H06140959 A JPH06140959 A JP H06140959A JP 4307975 A JP4307975 A JP 4307975A JP 30797592 A JP30797592 A JP 30797592A JP H06140959 A JPH06140959 A JP H06140959A
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三樹男 高野
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    • H04B1/56—Circuits using the same frequency for two directions of communication with provision for simultaneous communication in two directions

Abstract

(57)【要約】 【目的】ＴＤＭＡ−ＴＤＤ方式による無線送受信機の受
信過入力に対する受信部動作を正常に維持し、かつ、受
信臨界点付近の微小入力に対する受信感度低下をなくし
てサービス範囲の縮小を排除する。 【構成】送信時は送受切替器１を切替えてアンテナと送
信部３とを接続し、受信時には送受切替器１を受信部２
に切替え接続するとともに受信入力が所定の許容レベル
を超えたとき送受切替器１を送信側に切替えてその漏洩
受信レベルを受信部２の入力として動作させるように構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は無線送受信機に関し、特
に、第二世代コードレス電話として提案されているＰＨ
Ｐ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｈａｎｄｙ Ｐｈｏｎｅ）シス
テムと呼ばれるディジタル方式のコードレス電話システ
ムに用いられる無線送受信機に関する。
【０００２】
【従来の技術】移動体通信方式の一つであるコードレス
電話の接続装置（親機）とコードレス電話機（子機）の
間の無線区間は、音声等をアナログ信号として伝送して
いるが、この無線区間をディジタル化して機能を一層高
度化するディジタル方式のコードレス電話システムが第
二世代コードレス電話システムとして検討されている。
無線区間をディジタル化するための伝送方式の一つとし
てＴＤＭＡ−ＴＤＤ方式がある。ＴＤＭＡ−ＴＤＤ方式
とは、親機と子機とが同一の搬送周波数を用いて一つの
回線を時分割で二重に使用する時分割二重（ＴＤＤ：Ｔ
ｉｍｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｄｕｐｌｅｘ）伝送方式で
送受信を行い、さらに、１台の親機と複数台の子機とが
時分割多元接続（ＴＤＭＡ：Ｔｉｍｅ Ｄｉｖｉｓｉｏ
ｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ）方式で制御され
る通信方式である。上記のＴＤＤ伝送方式は、時分割方
向制御伝送方式（ＴＣＭ：Ｔｉｍｅ Ｃｏｍｐｒｅｓｓ
ｉｏｎ ｍｕｌｔｉｐｌｅｘｉｎｇ ｔｒａｎｓｍｉｓ
ｓｉｏｎｓｙｓｔｅｍ）とも呼ばれ、その時間制御の方
法からピンポン伝送と呼ばれることがある。
【０００３】一般に、移動体通信の場合、移動局の移動
にともなって移動局と基地局との距離が時々刻々変化
し、移動局の位置によって相互の受信電界強度が変化す
るため受信入力は大きく変動する。コードレス電話の場
合、子機（移動機）が親機（制御装置）に限りなく近接
する場合があり、そのため子機，親機双方の受信入力が
過入力状態となる。この場合、現在のアナログコードレ
ス電話では再生音声品質が劣化するだけであるが、上記
ＴＤＭＡ−ＴＤＤ方式のディジタルコードレス電話の場
合は、バースト信号の同期やＴＤＤ同期などの同期信号
の検出が乱れて受信不能の状態が発生する恐れがある。
例えば、受信入力レベルは、受信臨界レベル（受信可能
な最小レベル）１０ｄＢμから最大レベル７０ｄＢμの
範囲で受信回路が正常動作するように設定されている
が、子機と親機が近接して最大レベルが７０ｄＢμを超
えて１００〜１２０ｄＢμになると受信再生音声品質の
著しい劣化ばかりでなく受信不能の状態が発生する。こ
のような状態を排除するために、子機と親機には次のよ
うな対策が施されている。
【０００４】図３は従来の送受信機の要部回路例図であ
る。図において、１は送受切替器、２は受信部（Ｒx
）、３は送信部（Ｔx ）、４は送受切替器１の切替制
御器、５は制御部、８は可変減衰器である。制御部５は
送受信回路全体の動作を制御するとともに、内蔵するロ
ジックＩＣによって常に受信入力レベルを検出し、受信
入力レベルが許容最大レベルを超えて過入力となったと
き、可変減衰器８に制御信号を与えて減衰量を大きく
し、受信部２の入力レベルが許容範囲に収まるような制
御を行っている。すなわち、可変減衰器８を受信部２の
入力側に設けて、減衰量を自動または半自動制御するこ
とにより過入力時の再生音声品質劣化を防止している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この可
変減衰器８は、ＦＥＴやＰＩＮダイオードなどを用いた
電子可変減衰器として構成されており過入力時には極め
て効果的であるが、受信入力レベルが小さく、受信臨界
レベルになったとき、すなわち可変減衰器８の減衰量が
最小のとき約１〜２ｄＢの減衰量（挿入損失）を有して
いる。そのため、受信部２の入力レベルがその分小さく
なって受信部の雑音指数が増加する。従って、その挿入
損失の分だけ受信感度が低下して同期動作が不安定とな
るためサービス範囲が縮小されるという欠点がある。
【０００６】本発明の目的は、上記受信レベルが低いと
きの可変減衰器による受信感度の低下を排除してサービ
ス範囲を維持し、かつ、過大入力時でも再生音声品質の
劣化及び受信不能の状態が発生しないＴＤＭＡ−ＴＤＤ
方式の無線送受信機を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の無線送受信機
は、送信部と受信部とが送受切替器によってアンテナに
接続され、送受信機全体の動作を制御する制御部が前記
送受切替器を送信側と受信側のいずれかに切替え制御す
るように構成された無線送受信機において、前記制御部
は、送信時に前記送受切替器を動作させてアンテナを送
信側に切替え接続し、受信時には前記送受切替器を動作
させてアンテナを受信側に切替え接続するとともに受信
入力レベルが前記受信部の所定の最大許容入力レベルを
超えたとき該送受切替器を動作させてアンテナを送信側
に切替え接続し該送受切替器の漏洩受信電力を前記受信
部の入力とするような制御を行うように構成されたこと
を特徴とするものである。
【０００８】
【実施例】図１は本発明の実施例を示すブロック図であ
る。図において、１〜５は図３の従来例の各部と同じで
ある。図３の従来の構成との相違点は、挿入損失を伴う
可変減衰器８を削除したこと、切替制御器４による送受
切替器１の切替制御動作が従来と異なることである。６
は送信部３に設けられたアイソレータ、７は終端器であ
る。図２は送受切替器１の回路例図であり、ＦＥＴを用
いた切替回路例である。この回路はＳＰＤＴ（Ｓｉｎｇ
ｌｅ Ｐｏｌｅ Ｄｏｕｂｌｅ Ｔｈｒｅｗ）スイッチ
と呼ばれる回路である。Ｖ1 ，Ｖ2 は切替制御器４から
与えられる制御電圧であり、例えば、Ｖ1 ＝０Ｖ，Ｖ2
＝−５ＶのときＴx ＯＮ（Ｒx ＯＦＦ）となり、Ｖ1 ＝
−５Ｖ，Ｖ2 ＝０ＶのときＴx ＯＦＦ（Ｒx ＯＮ）とな
る。
【０００９】図１に示した本発明の動作について説明す
る。まず、受信入力が臨界点付近の微小入力のときは、
従来の受信感度を低下させる可変減衰器がないので所定
の受信感度が保たれサービス範囲は縮小されることはな
く良好な受信再生出力が得られる。次に、受信入力が過
大入力となっとき、例えば、受信入力レベル範囲の最大
値を７０ｄＢμとすると、７０ｄＢμを超えたとき、切
替制御器４によって送受切替器１を送信側（Ｔx 側）に
切替える。ディジタルコードレス電話の無線区間の無線
周波数帯、例えば、１〜２ＧＨｚ帯では、図２に示した
切替回路の場合、送信側（Ｔx ）に切替えて受信側（Ｒ
x ）をオフ（ＯＦＦ）にしても、受信側は完全には遮断
されず約２０〜３０ｄＢの一定の逆方向損失を有するた
め、アンテナ（ＡＮＴ）からの過大入力が約２０〜３０
ｄＢ減衰した信号が受信部２に入力され、受信部２は正
常動作となって再生音声出力の品質が維持される。以上
のように、送受切替器１は送信時と受信入力が過大とな
ったとき送信側に接続され、受信部２が正常動作を行う
最大レベル以下のとき受信側に切替接続される。尚、送
受切替回路には終端形と開放形とがあり、終端形の場合
は開放時にＲT＋ｒFET ＝５０Ωで終端される。開放形
の場合は開放時にオープンとなるが、受信側に所定の電
気長の伝送線路を設け、送信側は送信部２のアイソレー
タ６の終端器７で終端されるので異常発振が発生する恐
れはなく、受信側への漏洩量は安定に保たれる。
【００１０】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明を実
施することにより、次の効果が得られる。 （１） 過大入力に対する可変減衰器を配置しなくても
受信部の正常動作による良好な再生音声品質を維持する
ことができる。 （２） 可変減衰器がないので過入力レベルに対応する
減衰量の制御を行う必要がないため制御部の負担が軽く
なる。 （３） 受信入力が臨界点付近の微小入力のときも可変
減衰器の挿入損失がないため受信感度の低下がなく、所
望のサービス範囲を維持することができる。 （４） 可変減衰器が不用のため実装スペースが節減さ
れ、小形化，コスト低減に大きな効果がある。 （５） 実装部品点数の低減により装置の故障率が低下
し、信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図２】図１の部分詳細回路例図である。
【図３】従来装置のブロック図である。
【符号の説明】
１ 送受切替器 ２ 受信部 ３ 送信部 ４ 切替制御器 ５ 制御部 ６ アイソレータ ７ 終端器 ８ 可変減衰器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 洋一 東京都港区虎ノ門二丁目３番13号 国際電 気株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 送信部と受信部とが送受切替器によって
    アンテナに接続され、送受信機全体の動作を制御する制
    御部が前記送受切替器を送信側と受信側のいずれかに切
    替え制御するように構成された無線送受信機において、 前記制御部は、送信時に前記送受切替器を動作させてア
    ンテナを送信側に切替え接続し、受信時には前記送受切
    替器を動作させてアンテナを受信側に切替え接続すると
    ともに受信入力レベルが前記受信部の所定の最大許容入
    力レベルを超えたとき該送受切替器を動作させてアンテ
    ナを送信側に切替え接続し該送受切替器の漏洩受信電力
    を前記受信部の入力とするような制御を行うように構成
    されたことを特徴とする無線送受信機。
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