JPH06140131A - 面状発熱体及びその製造方法 - Google Patents

面状発熱体及びその製造方法

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JPH06140131A
JPH06140131A JP30664292A JP30664292A JPH06140131A JP H06140131 A JPH06140131 A JP H06140131A JP 30664292 A JP30664292 A JP 30664292A JP 30664292 A JP30664292 A JP 30664292A JP H06140131 A JPH06140131 A JP H06140131A
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JP
Japan
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cord
heater
shrinkable tube
heat
double heat
Prior art date
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Pending
Application number
JP30664292A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Muramatsu
幸夫 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurabe Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kurabe Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コード状ヒータとリード線との接続部におけ
る十分な絶縁性及び防水防湿性を確保することができる
とともに、製造過程における作業効率を向上させて生産
性,経済性を高め、かつ安全性にも優れた面状発熱体を
提供する。 【構成】 コード状ヒータの両端にリード線を接続し、
該接続部を、架橋塩化ビニル樹脂からなる外層部とホッ
トメルト接着剤にて形成される内層部とから構成される
二重熱収縮チューブにて被覆し、加熱収縮させた後、前
記コード状ヒータを金属箔上に所定の形状に配線し、そ
の後熱プレスにより加熱加圧して、前記コード状ヒータ
と前記二重熱収縮チューブを金属箔に接着一体化させた
面状発熱体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、冷凍冷蔵庫な
どにおいて、庫内の霜付防止用,露付防止用等として使
用される面状発熱体と、その製造方法に係り、特に十分
な絶縁性及び防水,防湿性を有するとともに、生産性,
経済性及び安全性が向上するように工夫したものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷凍冷蔵庫においては、庫内
における霜や露の発生を防止するために、コード状ヒー
タをアルミ箔等の金属箔上に所定の形状に配線し、該金
属箔と一体化してなる面状発熱体が幅広く利用されてい
る。以下、図面を参照して、この種の面状発熱体の構成
及び製造方法を簡単に説明する。
【0003】図4において、符号11は、最外層に塩化
ビニル樹脂が押出被覆されてなるコード状ヒータであ
り、このコード状ヒータ11の両端には、該コード状ヒ
ータと同じく塩化ビニル樹脂の絶縁体を有するリード線
12が、それぞれ接続端子13によって接続されてい
る。コード状ヒータ11とリード線12との接続部に
は、塩化ビニル樹脂からなる絶縁チューブ14が被覆さ
れており、これによって該接続部の絶縁性及び防水性を
確保している。この絶縁チューブ14は、コード状ヒー
タとリード線を接続した後に、前記リード線側から挿通
されて接続部上に配置され、溶着シール加工、具体的に
は、高周波ウェルダー処理及びポリ塩化ビニルの溶剤、
例えばテトラヒドロフラン(T.H.F)の滴下処理が順
次施されることにより完全な防水,防湿構造となってい
る。
【0004】リード線との接続部に絶縁処理が施された
コード状ヒータ11は、片面にアクリル系の耐水性熱硬
化型接着剤が塗布されたアルミ箔15上に蛇行形状に配
線され、その後熱板等により加熱加圧されて該アルミ箔
に接着一体化される。このようにしてコード状ヒータが
金属箔上に接着一体化されてなる面状発熱体が形成され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成によると次のような問題があった。まず、コー
ド状ヒータとリード線との接続部に被覆された絶縁チュ
ーブに施される高周波ウェルダー処理は、非常に作業効
率が悪いという問題である。つまり、絶縁チューブへの
高周波ウェルダー処理は、該絶縁チューブの両端部を同
時にシールすることができず、片端を1箇所づつ行わな
ければならないためである。更に、高周波ウェルダー処
理を施した後、更に施されるT.H.Fの滴下処理は、そ
の処理により作業工程が増えるばかりか、使用される
T.H.Fの臭気が非常に強く人体に悪影響を及ぼすな
ど、経済上,環境上の問題があった。
【0006】本発明はこのような点に基づいてなされた
もので、その目的とするところは、コード状ヒータとリ
ード線との接続部における十分な絶縁性及び防水,防湿
性を確保することができるとともに、製造過程における
作業効率を向上させて生産性,経済性を高め、かつ安全
性にも優れた面状発熱体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本発明による面状発熱体は、両端にリード線を接続して
なるコード状ヒータを金属箔上に配線してなる面状発熱
体において、前記リード線と前記コード状ヒータとの接
続部は、架橋塩化ビニル樹脂からなる外層部と、ホット
メルト接着剤からなる内層部とから構成される二重熱収
縮チューブにて被覆され、かつ前記コード状ヒータと前
記二重熱収縮チューブは共に金属箔に接着一体化されて
いることを特徴とするものである。
【0008】また、本発明による面状発熱体の製造方法
は、コード状ヒータの両端にリード線を接続し、該接続
部を架橋塩化ビニル樹脂からなる外層部とホットメルト
接着剤で形成される内層部とから構成される二重熱収縮
チューブにて被覆し、更に、前記二重熱収縮チューブを
加熱収縮させた後、前記コード状ヒータを金属箔上に所
定の形状に配線し、その後熱プレスにより加熱加圧して
前記コード状ヒーターと前記二重熱収縮チューブを金属
箔に接着一体化することを特徴とするものである。
【0009】本発明において使用されるコード状ヒータ
としては、ポリエステル繊維,ガラス繊維,芳香族ポリ
アミド繊維等からなるヒータ芯に、ニッケルクロム線,
銅ニッケル線等の抵抗線をスパイラル状に巻装してなる
発熱線上に、更にポリエステル糸を横巻きし、更にそれ
らの周囲に塩化ビニル樹脂を押出被覆してなるものが用
いられる。
【0010】本発明において使用される二重熱収縮チュ
ーブとは、内外二層の構造からなり、外層部が架橋塩化
ビニル樹脂、内層部がホットメルト接着剤で構成されて
いる。この二重熱収縮チューブの収縮作業は、ドライヤ
ー等の熱風噴射器や、赤外線ヒータを内蔵したチューブ
収縮装置などを利用して行うことができる。好ましく
は、一括に複数本のチューブを収縮させることができる
赤外線ヒータ内蔵チューブ収縮装置を用いる。
【0011】尚、二重熱収縮チューブとしては、外層が
ポリオレフィン系樹脂、内層がホットメルト接着剤から
なる構造のものが従来より良く知られているが、この構
造のものを本発明に適用した場合は、チューブの外層の
材質がポリオレフィン系樹脂であることから、金属箔と
の接着が非常に困難となり好ましくない。つまり、コー
ド状ヒータを金属箔に接着一体化する際に、コード状ヒ
ータとリード線は金属箔に接着されるものの、該チュー
ブの部分(接続部)が金属箔から部分的に浮いた状態に
なってしまう。このような状態で面状発熱体を使用する
と、コード状ヒータ部に負荷がかかり、該コード状ヒー
タが金属箔から剥がれてしまうという恐れがある。こう
なると、非加熱体への加熱効率が劣るばかりか、最悪の
場合には該接続部が異常発熱して火災等が発生する危険
性もあり極めて危険である。
【0012】
【作用】上記構成によれば、コード状ヒータとリード線
との接続部における絶縁性及び防水,防湿性を二重熱収
縮チューブを用いることにより簡単な加工で実現するこ
とが可能となる。つまり、二重熱収縮チューブに熱を加
えると、架橋塩化ビニル樹脂からなる外層部が収縮して
接続部の絶縁を確保するとともに、内層部のホットメル
ト接着剤が溶融して該接続部を完全にシールし、防水,
防湿構造を実現する。また、塩化ビニル樹脂は接着し易
いため、コード状ヒータ及び二重熱収縮チューブを容易
に金属箔に接着一体化することができる。
【0013】
【実施例】以下、図1乃至図3を参照して本発明の一実
施例を説明する。本実施例による面状発熱体は図1に示
すような構成になっている。まず、最外層に塩化ビニル
樹脂が押出被覆されてなるコード状ヒータ1があり、こ
のコード状ヒータ1の両端には、塩化ビニル樹脂からな
る絶縁体を有するリード線2が黄銅製の接続端子3によ
って接続されている。ここで、コード状ヒータ1は図3
に示すような構成になっている。まず、ポリエステル繊
維からなるヒータ芯1aがあり、このヒータ芯1aには
銅ニッケル線からなる抵抗線1bがスパイラル状に巻き
付けられて、発熱線が構成されている。この発熱線上に
は、ポリエステル糸の横巻きによる熱緩衝層1cが形成
され、更にそれらの周囲には塩化ビニル樹脂からなる絶
縁体1dが押出被覆されている。
【0014】コード状ヒータ1とリード線2との接続部
には図2に示すような二重熱収縮チューブ4が被覆され
ており、この二重熱収縮チューブ4には加熱収縮加工が
施され、これにより、該接続部の絶縁性と、防水,防湿
性が確保されている。二重熱収縮チューブ4は、図2に
示すように、架橋塩化ビニル樹脂からなる外層部4a
と、この内面に形成されたホットメルト接着剤からなる
内層部4bとから構成されており、熱により外層部4a
が収縮すると同時に、内層部4bのホットメルトが溶融
し該接続部を完全にシールする。二重熱収縮チューブ4
の加熱収縮加工は、二重熱収縮チューブを接続部に被覆
してなるコード状ヒータを複数本まとめ、それらを赤外
線ヒータを内蔵した図示しないチューブ収縮装置内に配
置して、1.5kwのヒータで6〜8秒間加熱すること
により行われる。
【0015】このようにして接続部に絶縁及び防水,防
湿処理が施されたコード状ヒータ1を、図示しない出没
自在の係止めを有するプレス治具に係止めに沿って蛇行
状に配線した後、片面に耐水性熱硬化型接着剤6が塗布
されたアルミ箔5を接着面がコード状ヒータ1に当接す
るように載置し、熱プレスによって200℃で1秒間加
熱加圧する。こうすることにより、コード状ヒータ1は
図1(b)に示すようにアルミ箔5と接着一体化する。
このとき、接続部に被覆されている二重熱収縮チューブ
7も同様に該アルミ箔5に接着一体化する。
【0016】ここで、かくして得られた本実施例による
面状発熱体を構成するコードヒータとアルミ箔との接着
強度を確認するため、コード状ヒータをアルミ箔から剥
がそうとしたが、コード状ヒータ、二重熱収縮チューブ
ともにアルミ箔に強固に接着されており、アルミ箔のほ
うが破れてしまった。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、従
来の塩化ビニル絶縁チューブに代えて、二重熱収縮チュ
ーブを用いたことにより、作業効率の悪化の原因となっ
ていた高周波ウェルダー処理や、ポリ塩化ビニルの溶剤
の滴下処理等を必要とすることなく、簡単な加熱処理だ
けで複数のコード状ヒータの接続部の絶縁性及び防水,
防湿性を確保することができる。よって、製造過程にお
ける作業性が向上して生産性及び経済性の高い面状発熱
体を提供できる。更に、従来のように人体への悪影響等
の危険性も無くなり、安全性にも優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図で、(a)は面状発
熱体の平面図,(b)は(a)のA−A′断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例を示す図で、二重熱収縮チュ
ーブの構造と収縮過程を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す図で、コード状ヒータ
の構造説明図である。
【図4】従来例を示す図で、面状発熱体の平面図であ
る。
【符号の説明】
1 コード状ヒータ 2 リード線 3 接続端子 4 二重熱収縮チューブ 4a 外層部 4b 内層部 5 アルミ箔(金属箔) 6 耐水性熱硬化型接着剤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端にリード線を接続してなるコード状
    ヒータを金属箔上に配線してなる面状発熱体において、
    前記リード線と前記コード状ヒータとの接続部は、架橋
    塩化ビニル樹脂からなる外層部と、ホットメルト接着剤
    からなる内層部とから構成される二重熱収縮チューブに
    て被覆され、かつ前記コード状ヒータと前記二重熱収縮
    チューブはともに金属箔に接着一体化されていることを
    特徴とする面状発熱体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の面状発熱体の製造方法に
    おいて、コード状ヒータの両端にリード線を接続し、該
    接続部を架橋塩化ビニル樹脂からなる外層部とホットメ
    ルト接着剤で形成される内層部とから構成される二重熱
    収縮チューブにて被覆し、更に、前記二重熱収縮チュー
    ブを加熱収縮させた後、前記コード状ヒータを金属箔上
    に所定の形状に配線し、その後熱プレスにより加熱加圧
    して前記コード状ヒータと前記二重熱収縮チューブを金
    属箔に接着一体化することを特徴とする面状発熱体の製
    造方法。
JP30664292A 1992-10-20 1992-10-20 面状発熱体及びその製造方法 Pending JPH06140131A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008259614A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 便座装置
JP2019046773A (ja) * 2017-09-06 2019-03-22 インターワイヤード株式会社 プレートヒータ
JP2019509010A (ja) * 2016-02-19 2019-03-28 ペーカーツェー エスエーゲーウー システムエレクトリック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングPKC SEGU Systemelektrik GmbH 電気的なケーブル接続部において接触箇所をシールするための方法および装置

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