JPH06138439A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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Publication number
JPH06138439A
JPH06138439A JP28875192A JP28875192A JPH06138439A JP H06138439 A JPH06138439 A JP H06138439A JP 28875192 A JP28875192 A JP 28875192A JP 28875192 A JP28875192 A JP 28875192A JP H06138439 A JPH06138439 A JP H06138439A
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JP
Japan
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video signal
scanning
liquid crystal
data
signal
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Application number
JP28875192A
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English (en)
Inventor
Masashi Tanaka
匡祉 田中
Mutsumi Nakajima
睦 中島
Shigemitsu Mizushima
繁光 水嶋
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Publication of JPH06138439A publication Critical patent/JPH06138439A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶表示装置の不良画素を目立たなくし表示
品位を向上する。 【構成】 垂直帰線期間中に、映像信号補正回路40か
ら出力された白表示の映像信号を映像信号制御回路39
を介して映像信号反転回路35に与え、データ側駆動回
路34、データ信号線24を介してデータ信号線24と
常に導通状態にある不良画素電極22aに印加する。こ
れによって、不良画素電極22aの駆動電圧を同一デー
タ信号線24に接続される正常画素電極22の駆動電圧
に近づくように補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン画像の表
示装置などに好適に用いられるアクティブマトリクス方
式の液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のアクティブマトリクス方式
による液晶表示装置1の全体の構成を示すブロック図で
あり、図6は基板11a上に形成される画素電極12を
説明するための図である。液晶表示装置1は、それぞれ
対向する表面に電極が形成された一対の基板間に液晶層
を介在して構成される液晶表示パネル2を、前記電極に
電圧を印加することによって駆動する。図6に示すよう
に、一対の基板のうちの一方基板11a表面には、表示
の一画素を駆動する複数の画素電極12,12aがマト
リクス状に配列して形成される。また、水平方向に互い
に平行に形成される複数の走査信号線13と、走査信号
線13と直交する方向に互いに平行に形成される複数の
データ信号線14とは、その交差する部分でTFT(薄
膜トランジスタ)15を介してそれぞれ前記画素電極1
2,12aと接続される。
【0003】各走査信号線13は、走査側駆動回路3に
接続される。この走査側駆動回路3は、シフトレジスタ
によって走査信号を各走査信号線13に順次出力する回
路である。また各データ信号線14は、データ側駆動回
路4に接続されている。このデータ側駆動回路4は、入
力される映像信号をサンプリングして、一水平走査線分
の映像信号を各データ信号線14に出力する回路であ
る。
【0004】映像信号反転回路5は、液晶表示パネル2
が、通常、電圧を印加しないときには白表示となるノー
マリーホワイトモードの液晶表示パネルであるため、デ
ータ側駆動回路4に入力される映像信号の白表示と黒表
示の信号レベルを反転させ、また、液晶を直流駆動する
と寿命が短くなるため、垂直走査期間TV毎に極性を反
転させ、またフリッカを見え難くするために水平走査期
間TH毎にも極性を反転させる。
【0005】対向電圧印加回路6は、対向電極に映像信
号の基準となる対向電圧を印加する回路である。タイミ
ング制御回路7は、走査側駆動回路3、データ側駆動回
路4、映像信号反転回路5および対向電圧印加回路6の
動作タイミングを、映像信号から分離した同期信号に基
づいて制御する。映像信号源8は、液晶表示装置1が、
たとえば、液晶テレビジョンなどに用いられる場合には
アンテナからチューナ回路に至るまでの映像信号受信回
路である。
【0006】図7は、前記従来の液晶表示装置1の動作
を説明するためのタイムチャートである。図7(a)に
は走査側駆動回路3によって1本目の走査信号線13に
与えられる走査信号SCN1を示し、図7(b)には走
査側駆動回路3によって2本目の走査信号線13に与え
られる走査信号SCN2を示す。図7(c)には映像信
号源8から映像信号反転回路5に与えられる映像信号D
Sjを示し、図7(d)には映像信号反転回路5からデ
ータ側駆動回路4に与えられる映像信号DRVjを示
す。図7(e)にはj本目のデータ信号線14に与えら
れる映像信号DATAjを示し、図7(f)には1本目
の走査信号線13とj本目のデータ信号線14とに接続
された画素に印加される駆動電圧VD1jを示す。また、
図7において時刻t1〜t5までの期間TVは垂直走査
期間を表し、期間TV1は垂直帰線期間を表す。時刻t
1〜t3までの期間THは水平走査期間を表し、時刻t
2〜t3までの期間TH1は水平帰線期間を表す。
【0007】図7(a),(b)に示すように、各走査
信号線13には、走査側駆動回路3によって走査信号線
13の1本目から、順次水平走査期間THずつ遅れた走
査信号SCN1,SCN2が出力される。また、各走査
信号線13には、このような走査信号SCN1〜SCN
mが垂直走査期間TV毎に繰り返し与えられる。
【0008】図7(c)に示す映像信号源からの映像信
号DSjは、映像信号反転回路5に与えられ、水平走査
期間TH毎に極性を反転されるとともに、垂直走査期間
TV毎にも極性を反転されて図7(d)に示すような映
像信号DRVjとしてデータ側駆動回路4に与えられ
る。図7(e)に示すように、データ側駆動回路4は、
映像信号反転回路5から与えられた映像信号DRVjの
水平走査期間THにおける映像信号をサンプリングし、
一水平走査期間TH遅延させてからj番目のデータ信号
線14に出力する。図7(f)に示すように、1本目の
走査信号線13とj本目のデータ信号線14とに接続さ
れる画素は、時刻t1〜t2までの水平走査期間THで
走査信号SCN1によってスイッチング素子であるTF
T15が導通される。同時に、この水平走査期間THの
間の映像信号DATAjの映像信号電圧が前記画素に駆
動電圧VD1jとして印加される。この駆動電圧VD1jは、
時刻t2〜t5までのTFT15が遮断された後も時刻
t1〜t2の間に与えられた電圧レベルを保持する。
【0009】走査側駆動回路3がどの走査信号線13に
も走査信号SCN1〜SCNmを出力していない垂直帰
線期間TV1においても、各画素電極12には印加され
ないが、データ側駆動回路4からは水平走査期間TH毎
に一水平走査線分の映像信号がサンプリングされて各デ
ータ信号線14に出力される。映像信号には水平帰線期
間TH1〜THmや垂直帰線期間TV1〜TVnの各期
間に出力される同期信号が含まれており、この垂直帰線
期間TV1〜TVnにはデータ側駆動回路4から同期信
号が黒表示の映像信号として出力されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、液晶表示装
置の大型化、高精細化が進み、データ信号線14の数、
走査信号線13の数、画素数が増えるに伴って、画素欠
陥、線欠陥が増える。これらの画素欠陥、線欠陥のう
ち、スイッチング素子15aが常時導通状態になってい
る画素、データ信号線14と画素電極12aが短絡して
いる画素、および故意にデータ信号線14と画素電極1
2aとを短絡させた画素などのいわゆる不良画素には、
常時データ信号線14から映像信号が印加されている。
【0011】故意にデータ信号線14と画素電極12a
とを短絡させるのは、たとえば不良TFT15aが動作
せず、これによって画素電極12aがデータ信号線14
と常時遮断されてしまう場合である。ノーマリーホワイ
トモードの液晶表示パネル2においては、画素電極12
aに電圧が印加されないとき光が画素を透過し、常時白
表示となる。したがって、前記不良TFT15aによっ
て制御される画素は、表示面内で輝点となって現れる。
このため、データ信号線14と画素電極12aとを短絡
することによって、不規則ではあるが、前記不良画素に
駆動電圧を印加し、前記不良画素が輝点となることを抑
制するという意図に基づく。
【0012】各画素電極12,12aに同じ電圧の映像
信号が印加されている場合は、データ信号線14と短絡
された不良画素電極12aにも、正常に動作している画
素電極12と同じような映像信号が印加されるため欠陥
は見えない。また、動画を表示する場合など、各画素電
極12,12aに同じ電圧の映像信号が印加されていな
い場合は、前記不良画素電極12aに接続されているデ
ータ信号線14に印加されている映像信号の平均の映像
信号電圧が前記不良画素電極12aに印加されるため、
前記欠陥を有する画素においても回りの画素とあまり差
のない表示が得られ、また、動画のため欠陥はほとんど
見えなくなる筈である。
【0013】しかし、実際には画素電極12と走査信号
線13との容量、あるいは、画素電極12とデータ信号
線14との容量などによって正常に動作している画素電
極12に印加される映像信号は、図7(f)に示すレベ
ルより少し低いレベルで印加されるので、前記不良画素
12aが見えてしまうという問題がある。
【0014】本発明の目的は、不良画素電極に印加され
る映像信号電圧を補正し、表示品位のよい液晶表示装置
を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の透光性
基板間に液晶層を介在し、一方基板の液晶層側表面に
は、マトリクス状に配置される複数の画素電極と、各画
素電極に接続される複数のスイッチング素子と、オン/
オフを制御する走査信号をスイッチング素子に与える複
数の走査信号線と、スイッチング素子を介して画素電極
にデータ電圧を与える複数のデータ信号線とが形成さ
れ、他方基板の液晶層側表面には前記複数の画素電極に
対向する対向電極が形成される液晶表示パネルと、与え
られる映像信号の水平走査期間毎に線順次で前記複数の
走査信号線に走査信号を出力する走査側駆動手段と、与
えられる映像信号を一水平走査期間毎にサンプリングし
て得られたデータ電圧を前記複数のデータ信号線に出力
するデータ側駆動手段と、不良画素電極に印加される電
圧を補正するための補正用映像信号を出力する映像信号
補正手段と、与えられる映像信号をデータ側駆動手段に
与え、垂直帰線期間では、映像信号補正手段の出力をデ
ータ側駆動手段に与える映像信号制御手段とを含むこと
を特徴とする液晶表示装置である。
【0016】
【作用】本発明に従えば液晶表示装置は、液晶表示パネ
ル、走査側駆動手段、データ側駆動手段、映像信号補正
手段および映像信号制御手段を含んで構成される。液晶
表示パネルは、一対の透光性基板間に液晶層を介在し、
一方基板の液晶層側表面には、複数の画素電極がマトリ
クス状に配列して形成される。前記複数の画素電極と同
一基板表面上には、複数のスイッチング素子と、複数の
走査信号線と、複数のデータ信号線とが形成される。複
数のスイッチング素子は、前記各画素電極に接続され、
前記各スイッチング素子にはそれぞれ対応する走査信号
線が接続され、スイッチング素子のオン/オフを制御す
る走査信号を各スイッチング素子に与える。また、各ス
イッチング素子には、それぞれに対応するデータ信号線
が接続され、スイッチング素子を介して画素電極にデー
タ電圧を与える。さらに他方基板の液晶層側表面上に
は、前記複数の画素電極に対向する対向電極が形成され
る。
【0017】走査側駆動手段は、与えられる映像信号の
水平走査期間毎に線順次で前記複数の走査信号線に走査
信号を出力する。また、データ側駆動手段は、与えられ
る映像信号を一水平走査期間毎にサンプリングして得ら
れたデータ電圧を前記複数のデータ信号線に出力する。
映像信号補正手段は、不良画素電極に印加される電圧を
補正するための補正用映像信号を出力し、映像信号制御
手段は与えられる映像信号をデータ側駆動手段に与え、
垂直帰線期間においては映像信号補正手段からの出力を
データ側駆動手段に与える。これによって、不良画素電
極にも適正な電圧が印加され、不良画素が見えにくくな
り、液晶表示装置の表示品位を改善することができる。
【0018】
【実施例】図1は本発明の一実施例の液晶表示装置20
の全体の構成を示すブロック図であり、図2は基板21
a表面上に形成される複数の画素電極22,22aを示
す図である。図1に示すように、液晶表示パネル30
は、一対の透光性を有する基板21a,21bの間に図
示しない液晶層を介在して形成される。図2に示すよう
に、一対の基板21a,21bのうちの一方基板21a
の液晶層側表面上には、液晶表示面の各画素を構成する
複数の画素電極22,22aが形成される。また、この
基板21a表面上には、複数の走査信号線23が水平方
向に互いに平行に形成され、複数のデータ信号線24が
垂直方向に互いに平行に形成される。これらの走査信号
線23とデータ信号線24との各交差部分には、それぞ
れTFT(薄膜トランジスタ)25,25aおよびTF
T25,25aによって制御される画素電極22,22
aが形成される。
【0019】TFT25は、各走査信号線23上に形成
された薄膜によるスイッチングトランジスタであり、こ
の走査信号線23をゲート端子に、ソース端子をデータ
信号線24に、ドレイン端子を画素電極22,22aに
それぞれ接続することによって、マトリクス状に配列さ
れている。したがって、走査信号線23に走査信号SC
N1〜SCNmが送られ、このTFT25が導通する
と、TFT25が導通している間だけ交差するデータ信
号線24上の映像信号DATA1〜DATAnが画素電
極22に印加される。
【0020】また、各画素電極22は、液晶層の容量な
どによって、TFT25が遮断した後も前記のようにし
て印加された映像信号を保持する。図1に示すように、
他方基板21bの液晶層側表面上には、全面に対向電極
27が形成される。この対向電極27は、基板21aの
液晶層側表面上に形成された各画素電極22,22aに
対する共通の電極となる。
【0021】前記液晶表示パネル30において各走査信
号線23は走査側駆動回路33に接続され、各データ信
号線24はデータ側駆動回路34に接続される。チュー
ナ回路などの映像信号源38によって受信された映像信
号DSjは、映像信号制御回路39と映像信号反転回路
35とを介してデータ側駆動回路34に入力される。
【0022】走査側駆動回路33は、走査信号SCN1
〜SCNnをシフトレジスタによって水平走査期間TH
毎にシフトさせながら順次各走査信号線23に出力し、
これを垂直走査期間TV毎に繰り返す。データ側駆動回
路34は、映像信号反転回路35を介して入力した映像
信号DRVjをサンプリングして、一水平走査線分の映
像信号DATAjを各データ信号線24に出力する。
【0023】映像信号反転回路35は、液晶表示パネル
30が通常、電圧を印加しないときには白表示となるノ
ーマリホワイトモードの液晶表示パネルであるため、映
像信号の白表示と黒表示の信号レベルを反転させる。ま
た、液晶を直流駆動すると液晶の寿命が短くなるため、
垂直走査期間TV毎に極性を反転させ、またフリッカを
見え難くするために水平走査期間TH毎にも極性を反転
させて交流駆動を行う。
【0024】対向電圧印加回路36は、基板21bの表
面上に形成される対向電極27に、画素電極22,22
aの駆動電圧VD1jの基準となる対向電圧を常時印加す
る。したがって、映像信号反転回路35は、この対向電
圧を基準として映像信号DSCjの極性を反転する。タ
イミング制御回路37は、走査側駆動回路33、データ
側駆動回路34、映像信号反転回路35、対向電圧印加
回路36および映像信号制御回路39の各動作タイミン
グを、映像信号から分離した同期信号に基づいて制御す
る。
【0025】映像信号制御回路39は、映像信号源38
から与えられる映像信号DSjと、映像信号補正回路4
0から与えられる補正信号とを切換えて映像信号反転回
路35に出力する。垂直帰線期間TV1には映像信号補
正回路40から出力される補正信号を映像信号反転回路
35に出力し、その他の期間は映像信号源38から与え
られる映像信号DSjを映像信号反転回路35に出力す
る。
【0026】図3は、本実施例の液晶表示装置20の映
像信号制御回路39および映像信号補正回路40の構成
を模式的に示す図である。映像信号制御回路39は、タ
イミング制御回路37の制御信号に基づき、たとえば固
定接点41,42にそれぞれ与えられる映像信号源38
からの映像信号と、映像信号補正回路40からの補正用
映像信号とを可動接点43によって切換え、映像信号反
転回路35に出力するスイッチング回路である。映像信
号補正回路40は、補正用映像信号として白表示の映像
信号をデータ信号線24に出力するために、対向電極の
レベルに等しい電圧を供給するための直流電圧電源であ
る。
【0027】したがって、液晶表示パネル30におい
て、走査側駆動回路33の走査によって線順次に走査信
号線23に走査信号SCN1〜SCNmが出力され、こ
れによって走査信号が出力された走査信号線23上のす
べてのTFT25が導通し、前記TFT25に接続され
ている画素電極22には、データ側駆動回路34からの
一水平走査線分の映像信号DATA1〜DATAnが各
データ信号線24を介して印加される。この動作が水平
走査期間TH毎に繰り返されることによって一画面分の
映像信号DATA1〜DATAnの再生が行われる。
【0028】図4は、液晶表示装置20の動作を説明す
るためのタイムチャートである。図4(a),(b)に
それぞれ1本目および2本目の走査信号線23に出力さ
れる走査信号SCN1,SCN2を示す。図4(c)に
は、映像信号源38から映像信号制御回路39に出力さ
れる映像信号DSjを示し、図4(d)には垂直帰線期
間TV1に映像信号補正回路40からの補正信号を与え
られた映像信号DSCjを示す。図4(e)には映像信
号反転回路35からの出力である映像信号DRVjを示
し、図4(f)にはデータ側駆動回路34からj本目の
データ信号線24に出力される映像信号DATAjを示
す。また図4(g)には、1本目の走査信号線23とj
本目のデータ信号線24とに接続される画素電極22に
印加される駆動電圧VD1j を示す。図4(g)において
スイッチング素子25を介することによって生じる電圧
降下を考えない場合の画素電極22の駆動電圧VD1j
実線で示し、実際にスイッチング素子25を介して画素
電極22に印加される駆動電圧VD1jを破線で示す。
【0029】図4(a)に示すように1本目の走査信号
線23は、時刻t1にハイ(H)レベルとなり、時刻t
2にロー(L)レベルに戻る。すなわち、1本目の走査
信号線23には、時刻t1〜t2の間Hレベルの走査信
号SCN1が与えられる。さらに、前記時刻t1から垂
直走査期間TV経過後の時刻t5に、1本目の走査信号
線23は再び走査信号SCN1によってHレベルとな
り、以下垂直走査期間TV毎にこれを繰り返す。
【0030】また、図4(b)に示すように、2本目の
走査信号線23では、前記1本目の走査信号線23より
も水平走査期間THだけ遅れた時刻t3に走査信号SC
N2によってHレベルとなり、時刻t4にLレベルに戻
る。また、前記時刻t3から垂直走査期間TV経過後の
時刻t7に再び走査信号SCN2によってHレベルとな
り、以下垂直走査期間TV毎にこれを繰り返す。同様に
3本目以降の走査信号線23も、前述のように水平走査
期間THずつ遅れて同様の走査信号SCN3〜SCNm
が与えられる。
【0031】前述のように、各走査信号線23が走査信
号SCN1〜SCNmによって線順次にHレベルになる
と、その走査信号線23に接続された各TFT25がそ
れぞれ導通し、これらTFT25を介して画素電極22
とデータ信号線24とが順次接続される。
【0032】映像信号制御回路39には、映像信号補正
回路40から白表示の映像信号電圧、すなわち、対向電
極27に印加される電圧に等しい電圧が出力されるとと
もに、映像信号源38からは図4(c)に示す映像信号
DSjが出力されている。映像信号制御回路39は、図
4(d)に示すように垂直帰線期間TV1には映像信号
補正回路40から与えられる白表示の映像信号、すなわ
ち、補正信号を映像信号反転回路35に出力し、その他
の期間は映像信号源38から与えられる映像信号DSj
を映像信号反転回路35に出力する。したがって映像信
号反転回路35に入力される映像信号DSCjは、図4
(d)に示すような信号となる。
【0033】映像信号反転回路35は、入力された映像
信号DSCjの白表示と黒表示の信号レベルを反転させ
ると同時に、水平走査期間THおよび垂直走査期間TV
毎に映像信号DSCjの極性を反転させ、図4(e)に
示すような映像信号DRVjをデータ側駆動回路34に
出力する。
【0034】データ側駆動回路34は、映像信号反転回
路35から出力された映像信号DRV1〜DRVnを、
予め定めるサンプリング周期で水平走査期間TH毎に一
水平走査線分サンプリングし、次の水平走査期間THに
各データ信号線24に出力する。図4(f)に、j本目
のデータ信号線24に出力される前記データ側駆動回路
34の出力である映像信号DATAjを示す。各画素電
極22には、接続されるデータ信号線24に与えられる
映像信号DATA1〜DATAnのうち、走査信号SC
N1〜SCNmによって選択されたTFT25が導通し
ている水平走査期間THの水平帰線期間TH1〜THm
に移るまでの期間の映像信号電圧が印加される。
【0035】各データ信号線24には、図4(f)に示
すようにTFT25が遮断した後も、他の画素電極22
のための映像信号が順次出力される。しかし、図4
(g)に示すように正常に動作している画素において
は、一旦TFT25が遮断すると、その画素電極22の
電荷は変化しない。データ側駆動回路34は、この動作
を水平走査期間TH毎に繰り返し行い、以下各水平走査
線分の映像信号が液晶表示パネル30の全画素電極22
に順次印加される。
【0036】また、垂直帰線期間TV1には、映像信号
補正回路40から映像信号制御回路39および映像信号
反転回路35を介してデータ側駆動回路34に白表示の
映像信号が与えられ、データ側駆動回路34はこれをサ
ンプリングして各データ信号線24に出力する。垂直帰
線期間TV1には、すべてのスイッチング素子TFT2
5は遮断しており、正常に動作している画素には影響を
与えない。
【0037】一方、図2に示すようにデータ信号線24
と短絡している不良画素電極22a、あるいは、スイッ
チング素子TFT25aが常に導通状態となっているよ
うな不良画素電極22aには、常時、データ信号線24
から映像信号DATA1〜DATAnが印加される。し
たがって、データ信号線24と短絡している前記不良画
素電極22aによって駆動される不良画素は、たとえ
ば、この画素がj本目のデータ信号線24に接続されて
いるとすれば、一垂直走査期間TVにおいてj本目のデ
ータ信号線24から与えられる映像信号DATAjの一
垂直走査期間TVの平均の映像信号電圧に対応する電圧
レベルの表示を行う。したがってこのような不良画素に
おいても、同一データ信号線24に接続される正常画素
と余り差のない表示が得られ、動画などにおいてはほと
んど不良画素が目立たなくなる筈である。
【0038】しかし、実際には画素電極22と走査信号
線23との容量、画素電極22とデータ信号線24との
容量などによって、正常に動作している画素電極22に
印加される映像信号は、図4(g)において実線で示す
映像信号よりも、図4(g)の破線で示すような映像信
号のように少し低いレベルの映像信号となる。したがっ
てすべての画素電極22,22aに同じ電圧の映像信号
が印加されている場合でも、前記不良画素電極22a
と、正常に動作している画素電極22とは、少しレベル
の違う映像信号が印加され、少し黒い表示になり不良画
素が目立ってしまう。
【0039】また、垂直帰線期間TV1中は、各走査信
号線23には走査信号SCN1〜SCNmが出力され
ず、したがって各TFT25が導通状態になっていない
ため、正常に動作している画素電極22には影響がない
のに対し、TFT25aは常時導通状態になっているた
め、データ信号線24に短絡された不良画素電極22a
にはデータ側駆動回路34からの出力が、データ信号線
24を介して映像信号としてそのまま与えられる。
【0040】前述した従来の液晶表示装置1では、この
垂直帰線期間TV1に、垂直同期信号として黒表示の映
像信号がサンプリングされ、データ信号線14から前記
不良画素電極12aに印加されており、実際には、同一
データ信号線14に接続されている正常な画素電極12
の表示には関係しない映像信号でありながら、不良画素
電極12aには同一データ信号線14に出力される映像
信号の平均を増加させる映像信号、すなわち、不良画素
電極12aによって駆動される画素の表示を黒表示に近
付ける映像信号として印加される。
【0041】以上のような正常画素と不良画素との表示
レベルの差をなくすために、すなわちデータ信号線24
と常に導通しているような不良画素電極22aに印加さ
れる映像信号DATA1〜DATAnを補正するため
に、映像信号補正回路40は、垂直帰線期間TV1の間
各データ信号線24へ白表示の映像信号を出力し、正常
に動作している画素電極22に印加される映像信号と、
正常に動作していない画素電極22aに印加される映像
信号とがほぼ同じになるように補正を行う。
【0042】以上のように本実施例の液晶表示装置20
によれば、垂直帰線期間TV1〜TVnにおいて各デー
タ信号線24に白表示の映像信号を印加することによっ
て、各データ信号線24に短絡されている不良画素の表
示レベルを補正でき、不良画素を目立たなくし、液晶表
示装置20の表示品位を向上させることができる。
【0043】また、本実施例において、正常に動作して
いる画素に印加されている電圧と、正常に動作していな
い画素に印加されている電圧とが近くなるように補正す
るために、白表示の映像信号を垂直帰線期間TV1〜T
Vnに補正信号として出力したが、駆動する液晶表示装
置によって、適切な補正用映像信号を出力してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、映像信号
補正手段は、不良画素電極に印加される電圧を補正する
ための補正用映像信号を出力し、映像信号制御手段は与
えられる映像信号をデータ側駆動手段に与え、垂直帰線
期間には、映像信号補正手段の出力をデータ側駆動手段
に与える。垂直帰線期間中は、データ側駆動手段からの
出力は正常な画素電極によって駆動される画素の表示に
は影響を与えない。一方、データ信号線と常時導通状態
にある不良画素電極には垂直帰線期間を含む全垂直走査
期間のデータ側駆動手段からの出力が印加されるので、
垂直帰線期間中に映像信号補正手段からデータ側駆動手
段に出力される補正用映像信号によって、不良画素電極
に印加される映像信号のみが適性に補正される。これに
よって、不良画素電極によって駆動される不良画素の表
示を、同一データ信号線に接続される正常な画素の表示
に近付けることができ、不良画素を目立たなくし、液晶
表示装置の表示品位を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の液晶表示装置20の全体の
構成を示すブロック図である。
【図2】基板21a表面上に形成される複数の画素電極
22,22aを示す図である。
【図3】本実施例の液晶表示装置20の映像信号制御回
路39および映像信号補正回路40の構成を示す図であ
る。
【図4】本実施例の液晶表示装置20の動作を示すタイ
ムチャートである。
【図5】従来のアクティブマトリクス方式による液晶表
示装置1の全体の構成を示すブロック図である。
【図6】基板11a表面上に形成される画素電極12,
12aを示す図である。
【図7】従来のアクティブマトリクス方式による液晶表
示装置1の動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
20 液晶表示装置 23 走査信号線 24 データ信号線 30 液晶表示パネル 33 走査側駆動回路 34 データ側駆動回路 35 映像信号反転回路 36 対向電圧印加回路 37 タイミング制御回路 38 映像信号源 39 映像信号制御回路 40 映像信号補正回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の透光性基板間に液晶層を介在し、
    一方基板の液晶層側表面には、マトリクス状に配置され
    る複数の画素電極と、各画素電極に接続される複数のス
    イッチング素子と、オン/オフを制御する走査信号をス
    イッチング素子に与える複数の走査信号線と、スイッチ
    ング素子を介して画素電極にデータ電圧を与える複数の
    データ信号線とが形成され、他方基板の液晶層側表面に
    は前記複数の画素電極に対向する対向電極が形成される
    液晶表示パネルと、 与えられる映像信号の水平走査期間毎に線順次で前記複
    数の走査信号線に走査信号を出力する走査側駆動手段
    と、 与えられる映像信号を一水平走査期間毎にサンプリング
    して得られたデータ電圧を前記複数のデータ信号線に出
    力するデータ側駆動手段と、 不良画素電極に印加される電圧を補正するための補正用
    映像信号を出力する映像信号補正手段と、 与えられる映像信号をデータ側駆動手段に与え、垂直帰
    線期間では、映像信号補正手段の出力をデータ側駆動手
    段に与える映像信号制御手段とを含むことを特徴とする
    液晶表示装置。
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