JPH0613824U - 歩行補助器および介護椅子 - Google Patents

歩行補助器および介護椅子

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JPH0613824U
JPH0613824U JP5765492U JP5765492U JPH0613824U JP H0613824 U JPH0613824 U JP H0613824U JP 5765492 U JP5765492 U JP 5765492U JP 5765492 U JP5765492 U JP 5765492U JP H0613824 U JPH0613824 U JP H0613824U
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稔 萩原
辰美 新井
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しげる工業株式会社
京和装備株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強度が高く、しかも使い勝手のよい歩行補助
器を提供する。 【構成】 歩行補助器Aは、左右一対の補助器半体1
A,1Bから構成する。右補助器半体1Aは、下部半体
2と右ハンドル部3とから構成する。下部半体2は、1
本のパイプ材を折り曲げることによって形成し、右支柱
部2aと、右支柱部2aの下端部に湾曲部2bを介して
連設された取付部2dとを有するものとする。右ハンド
ル部3は、1本のパイプ材を折り曲げることにより、連
結部3aと、連結部3aの上端部に湾曲部3bを介して
連設された握り部3dを有するものとする。右ハンドル
部3の連結部3aを下部半体2の右支柱部2aに連結す
る。左補助器半体1Bも右補助器半体1Aと同様に構成
する。左右の補助器半体1A,1Bは、支柱部2a,2
aを対向させて固定する。取付部2dには、キャスター
12を2個宛取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、歩行訓練等に用いられる歩行補助器およびその歩行補助器を利用し た介護椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の歩行補助器は、図8に示すように構成されている。すなわち、図8にお いて符号aは上下方向に延びる支柱であり、4本配置されている。各支柱aの下 端面にはキャスタbが固定されている。また、各支柱aの上端面には、略コ字状 をなすハンドルcが固定されている。なお、符号dは略コ字状をなす補強部材で あり、この補強部材dによって隣接する支柱bを互いに連結することにより、支 柱aが補強されている。
【0003】 上記の歩行補助器によって歩行の訓練を行う場合、被訓練者はハンドルcと補 強部材dとによって区画される空間内に入り込み、ハンドルcを手でもって身体 を支える。そして、その状態を維持しつつ歩行する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記のような歩行補助器を必要とする被訓練者は、足が不自由であるため、特 に病院等においてはベッドで生活していることが多い。このような被訓練者が上 記の歩行補助器によって歩行訓練を行うに際しては、ハンドルcの開放部分がベ ッド側を向くようにして歩行補助器をベッドの近傍に引き寄せる。そして、両手 でハンドルcを持って身体を支えつつハンドルcと補強部材dとによって区画さ れる空間に入り込む。この場合、ハンドルcが被訓練者から遠くにあると、両手 にかかる負担が大きくなる。そこで、歩行補助器については、ベッド側に引き寄 せた際にそのハンドルcがベッドの側面より内側に位置することができるような ものであることが望ましい。
【0005】 ところが、上記従来の歩行補助器においては、ハンドルcの開放側(後端部側 )に支柱aが配置されており、この支柱aが歩行補助器をベッドに引き寄せた際 にベッドの側面に突き当たる。このため、ハンドルcをベッドの側面より内側ま で引き寄せることができないという問題があった。
【0006】 なお、ハンドルcの開放側端部に配置された2つの支柱a,aのうちのハンド ルcから補強部材dまでの間の部分を取り除いてしまえば、歩行補助機をベッド 側に引き寄せた際に補強部材dから下側の部分がベッドの下にもぐり込む。した がって。ハンドルcをベッドの側面より内側まで引き寄せることが可能になる。 しかし、後側の支柱a,aを取り除いた場合には、前側の2本の支柱a,aだけ でハンドルcに加わる荷重を支持することになり、支柱aとハンドルcとの固定 部には大きな曲げ応力が作用するようになる。通常、支柱aとハンドルcとは、 ハンドルcの下面に支柱aを突き合わせた状態で溶接することによって固定され ており、固定部は比較的強度が低い。このため、固定部から破壊してしまうおそ れがある。
【0007】 この考案は、上記問題を解決することを第1の目的としており、その第1の目 的はハンドルをベッドの側面より内側まで引き寄せることができ、しかも十分に 強度の高い新規な歩行補助器を提供することにある。 また、この考案は、上の新規な歩行補助器を利用することにより、もたれかか った状態で歩行訓練を行うことができる別の歩行補助器を提供することを第2の 目的とし、さらに歩行補助器として使用することができる介護椅子を提供するこ とを第3の目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成する考案(以下、第1の考案という。)は、軸線をほぼ 上下方向に向けて配置された支柱と、1本のバー材を折り曲げることによって形 成され、下方に延びる連結部、およびこの連結部から湾曲部を介して右方に延び さらに後方に延びる右取付部を有し、連結部が上記支柱の下端部に連結された右 基部と、1本のバー材を折り曲げることによって形成され、下方に延びる連結部 、およびこの連結部から湾曲部を介して左方に延びさらに後方に延びる左取付部 を有し、連結部が上記支柱の下端部に連結された左基部と、1本のバー材を折り 曲げることによって形成され、上方に延びる連結部、およびこの連結部から湾曲 部を介して右方に延びさらに後方に延びる握り部を有し、連結部が上記支柱の上 端部に連結された右ハンドル部と、1本のバー材を折り曲げることによって形成 され、上方に延びる連結部、およびこの連結部から湾曲部を介して左方に延びさ らに後方に延びる握り部を有し、連結部が上記支柱の上端部に連結された左ハン ドル部と、上記右基部および左基部にそれぞれ設けられたキャスターとを備えた ことを特徴としている。
【0009】 上記第2の目的を達成する考案(以下、第2の考案という。)は、第1の考案 に係る歩行補助器に加えて、左右方向に延びる前もたれ部、この前もたれ部の左 右の端部からそれぞれ後方に向かって延びる左右のもたれ部、この左右のもたれ 部の各後端部から湾曲部を介してそれぞれ下方に向かって延びる左右の支持部、 およびこの左右の支持部の各下端部から湾曲部を介して前方へ向かって延びる左 右の連結部を有するもたれ体を備えており、上記もたれ体の左右の連結部の前端 部が上記左右のハンドル部の後端部に着脱自在に連結されていることを特徴とし ている。
【0010】 上記第3の目的を達成する考案(以下、第3の考案という。)は、第1の考案 または第2の考案に係る歩行補助器に加えて、左右方向に延びる水平部、この水 平部の左右の端部からそれぞれ後方へ向かって延びる左右のシート支持部、この 左右のシート支持部の各後端部から湾曲部を介して下方に向かって延びる左右の 脚部、およびこの左右の脚部の各下端部から湾曲部を介して前方へ向かって延び る左右の連結部からなる座席フレームと、この座席フレームの左右のシート支持 部間に架け渡されたシート部とを備え、上記座席フレームの左右の連結部の前端 部が上記左右の各基部の後端部に着脱自在に連結されていることを特徴としてい る。
【0011】
【作用】
第1の考案に係る歩行補助器を用いて歩行訓練を行う場合には、左右のハンド ル部および左右の基部によって区画される空間内に入り込む。そして、左右のハ ンドル部の握り部を手でもって身体を支えつつ歩行する。
【0012】 第1の考案に係る歩行補助器においては、支柱が前側に配置されているだけで あるから、歩行補助器をベッド側に引き寄せた場合には、左右の基部をベッドの 下側に引き入れることができ、したがって左右のハンドル部をベッドの側面より 内側まで引き寄せることができる。
【0013】 また、左右のハンドル部を持って身体を支えた場合には、左右のハンドル部の 連結部と握り部との間の湾曲部に曲げ応力が作用するのみならず、左右の基部の 連結部と取付部との間の湾曲部に曲げ応力が作用する。しかし、左右のハンドル 部の湾曲部に作用する曲げ応力は、従来の歩行補助器のように突き合わせ溶接し た場合に比して小さくなる。しかも、連結部、湾曲部および取付部は1本のバー 材によって形成されているから、突き合わせ溶接に比して強度が高い。したがっ て、左右のハンドル部が湾曲部から破壊することはない。この点は、左右の基部 についても同様である。
【0014】 第2の考案に係る歩行補助器を用いて歩行訓練を行う場合には、前もたれ部、 左右のもたれ部、左右のハンドル部および左右の基部によって囲まれる空間に入 り込み、前もたれ部および/または左右のもたれ部にもたれて身体を支える。そ して、その状態で歩行する。 第2の考案に係る歩行補助器は、もたれ体を取り外すことによって第1の考案 に係る歩行補助器として使用することができる。
【0015】 第3の考案に介護椅子においては、シート部に腰掛けることができる。シート 部に腰掛けた状態においては、左右のハンドル部をひじ掛とすることができる。 特に、第2の考案の歩行補助器に座席フレームを取り付けた場合には、前もたれ 部をヘッドレストとすることができる。 また、第3の考案に係る介護椅子において、座席フレームを取り外すことによ り、第1の考案に係る歩行補助器または第2の考案に係る歩行補助器として使用 することができる。
【0016】
【実施例】
以下、この考案の実施例について図面を参照して説明する。 図1〜図5は第1の考案に係る歩行補助器Aを示すものであり、この歩行補助 器1は、対をなす右補助器半体1Aと左補助器半体1Bとを備えている。これら 右補助器半体1Aと左補助器半体1Bとは、図から明らかなように、左右対称に 形成されている。そこで、右補助器半体1Aについてのみ説明することとし、左 補助器半体1Bについては、右補助器半体1Aと同様な部分に同一符号を付して その説明を省略する。
【0017】 右補助器半体1Aは、下部半体2と右ハンドル部3とから構成されている。 下部半体2は、1本のパイプ材を折り曲げることによって形成されており、下 端側から上端側へ向かうにしたがって後方へ向かうように傾斜した状態で上下方 向に延びる右支柱部2aと、この右支柱部2aの下端部から円弧状をなす湾曲部 2bを介して水平方向右方に延び、さらに円弧状をなす湾曲部2cを介して後方 に延びる取付部2dとを有している。 ここで、右支柱部2aの下端部、湾曲部2bおよび取付部2dによって右基部 4が構成されており、この実施例においては、右支柱部2aの下端部が右基部4 の連結部と一体に形成されている。
【0018】 一方、右ハンドル部3は、1本のパイプ材を折り曲げることによって形成され ており、上下方向に延びる連結部3aと、この連結部3aの上端部から円弧状を なす湾曲部3bを介して水平方向右方に延び、さらに円弧状をなす湾曲部3cを 介して後方に延びる握り部3dとを有している。連結部3aの下端部内周には、 図5に示すように、連結軸5の上端部が嵌合固定されている。この連結軸5の外 周面には、上端から下端まで延びる溝5aが形成されている。また、連結軸5の 下端部は、右支柱部2aの上端部内周に軸線方向へ移動可能に嵌合されており、 先端部が溝5aに嵌まり込んだ締付ねじ6によって固定されている。したがって 、右ハンドル部3は、下部半体2に対して回動不能で、かつ上下方向へ位置調節 可能であり、連結軸5の右支柱部2aに対する嵌合長さを調節することにより、 歩行補助器Aの高さを調節することができるようになっている。
【0019】 なお、下部半体2の取付部2dの後端開口部、および右ハンドル部3の握り部 3dの後端開口部には、キャップ7,8がそれぞれ着脱自在に装着されており、 これによって密閉されている。また、右ハンドル部3の湾曲部3cおよびその近 傍部分は、弾性材からなる筒状のパッド9によって被覆されている。このパッド 9については、握り部3d全体に設けてもよい。
【0020】 上記のように構成された左右の補助器半体1A,1Bは、左右の支柱部2a, 2aどうしが断面四角形の角パイプ10を介して溶接固定されている。角パイプ 10を介在させたのは、溶接の容易性を考慮したものであり、左右の支柱部2a ,2aを直接溶接するようにしてもよい。また、溶接に代えて他の方法、例えば ねじ止めによって固定してもよい。
【0021】 これから明らかなように、この実施例においては、左右の支柱部2a,2aお よび角パイプ10によって支柱11が構成されている。また、前述したように、 支柱11の左右の支柱部2a,2aと左右の基部4の連結部とが一体に形成され ているが、左右の支柱部2a,2aと左右の基部4とを別体にしてもよい。例え ば、左右の支柱部2a,2aをその下端部において分断し、その分断箇所より下 側の部分を連結部としてもよい。そのようにする場合には、例えば左右のハンド ル部3,3と左右の支柱部2a,2aとの連結と同様にして連結することができ る。
【0022】 また、左右の基部4,4には、キャスター12がそれぞれ2個宛設けられてい る。これによって、歩行補助器Aは、前後左右に移動し得るようになっている。 なお、キャスター12については、3個配置するようにしてもよい。その場合に は、左右の基部4,4の後端側にそれぞれ1個宛設け、支柱11の下側に1つ設 ける。また、キャスター2については、ブレーキ機構を有していなくともよいが 、望ましくはブレーキ機構付きのものを用いるのがよい。
【0023】 上記構成の歩行補助器Aによって歩行訓練を行う場合には、左右のハンドル部 3,3および左右の基部4,4によって区画される空間内に入り込む。そして、 左右のハンドル部3,3の握り部3d,3dを手で持って身体を支えつつ歩行す る。
【0024】 歩行補助器Aにおいては、支柱11が前側に配置されているだけであるから、 歩行補助器Aをベッド側に引き寄せた場合には、左右の基部4,4をベッドの下 側に引き入れることができ、したがって左右のハンドル部3,3をベッドの側面 より内側まで引き寄せることができる。よって、訓練者はベッドから歩行補助器 Aに容易に移ることができる。
【0025】 また、左右のハンドル部3,3を持って身体を支えた場合には、左右のハンド ル部3,3の連結部3a,3aと握り部3d,3dとの間の湾曲部3b,3bに 曲げ応力が作用する。しかし、左右のハンドル部3,3の湾曲部3b,3bは、 円弧状に湾曲するものであるから、それに作用する曲げ応力は、従来の歩行補助 器のように突き合わせ溶接した場合に比して小さい。しかも、連結部3a,3a 、湾曲部3b,3bおよび取付部3d,3dは1本のパイプ材によって形成され ているから、突き合わせ溶接に比して強度が高い。したがって、左右のハンドル 部3,3が湾曲部3b,3bから破壊することはない。この点は、左右の基部4 ,4の湾曲部2b,2bについても同様である。
【0026】 なお、この実施例においては、支柱11を左右の支柱部2a,2aおよび角パ イプ10によって形成しているが、1本の支柱だけを設け、この1本の支柱の上 下の左右両側部に左右のハンドル部3,3と左右の基部4,4とをそれぞれ連結 するための連結部を形成してもよい。また、左右の下部半体2,2と左右のハン ドル部3,3とをそれぞれ1本のパイプ材またはバー材によって形成してもよい 。
【0027】 次に、図6を参照して第2の考案に係る歩行補助器Bについて説明する。この 歩行補助器Bは、上記歩行補助器Aにもたれ体13を加えたものであり、もたれ 体13は上半体13Aと左右一対の下半体13B,13Bとを備えている。
【0028】 上半体13Aは、1本のパイプ材を折り曲げることによって形成されたもので あり、左右方向に延びる前もたれ部13aと、この前もたれ部13aの左右の端 部から円弧状をなす湾曲部13b,13bを介して後方に延びる左右のもたれ部 13c,13c、およびこの左右のもたれ部13c,13cの各後端部から円弧 状をなす湾曲部13d,13dを介して下方に延びる左右の上支持部13e,1 3eを備えている。前もたれ部13aから左右のもたれ部13c,13cにわた る範囲には、柔軟性を有するパッド14が固定されている。また、上支持部13 e,13eの各下端部内周には、連結軸15の上端部が嵌合固定されている。
【0029】 右下半体13Bは、1本のパイプ材を折り曲げることによって形成されたもの であり、上下方向に延びる下支持部13fと、この下支持部13fの下端部から 湾曲部13gを介して前方へ延びる連結部13hとを備えている。連結部13h の前端部内周には、連結軸16の後端部が嵌合固定されている。 なお、左下半体13Bも右下半体13Bと同様に構成されており、右下半体1 3Bと同様な部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0030】 上半体13Aの連結軸15,15が左右の下半体13B,13Bの上支持部1 3f,13fにそれぞれ挿入され、左右の下半体13B,13Bに螺合された固 定ねじ17を締め付けることによって上半体13Aと左右の下半体13B,13 Cとが連結固定され、これによってもたれ体13が形成されている。なお、固定 ねじ17による連結軸15の固定は、締付ねじ6による連結軸5の固定と同様に して行われている。したがって、もたれ体13の高さは、左右の下半体13B, 13Cに対する連結軸15の挿入量を調節することによって調節可能である。と これから明らかなように、上下の支持13e,13fおよび連結軸16によって 支持部18が構成されており、支持部18は上下方向へ伸縮可能である。 なお、上半体13Aと左右の下半体13B,13Bとを1本のパイプ材から形 成してもよいことは勿論である。
【0031】 上記のように構成されたもたれ体13は、連結軸16,16が歩行補助器Aの 左右のハンドル部3d,3dの後端部内周に嵌合され、固定ねじ19を締め付け ることによって歩行補助器Aに連結固定されている。 なお、もたれ体13を歩行補助器Aに連結固定した状態においては、前もたれ 部13aが支柱11のほぼ延長上に位置するようになっている。また、左右のも たれ部13c,13c間の間隔は、左右のハンドル部3d,3d間の間隔とほぼ 等しくなっている。
【0032】 上記構成の歩行補助器Bを用いて歩行訓練を行う場合、訓練者は、左右の基部 4,4、左右の半体3,3およびもたれ体13によって区画される空間内に入り 込み、前もたれ部13aおよび/または左右のもたれ部13c,13cにもたれ かかる。その状態で、前後左右に移動することによって歩行訓練を行う。
【0033】 歩行補助器Bにおいては、訓練者の身体がもたれ体13にもたれたとき、湾曲 部13d,13gに応力が作用するが、歩行補助器Aにおいて説明した理由と同 様の理由によりそれらが破壊するようなことはない。また、歩行補助器Bは、も たれ体13を取り外すことにより、歩行補助器Aとして使用することも可能であ る。
【0034】 次に、図7を参照して第3の考案に係る介護椅子Cについて説明する。この介 護椅子Cは、上記歩行補助器Aに加えて座席フレーム20を備えている。座席フ レーム20は、1本のパイプ材を折り曲げることによって形成されたものであり 、左右方向に延びる水平部20aと、この水平部20aの両端部から湾曲部20 b,20bを介して後方へ延びる左右のシート支持部20c,20cと、左右の シート支持部20c,20cの後端部から湾曲部20d,20dを介して下方に 延びる左右の脚部20e,20eと、左右の脚部20e,20eの下端部から湾 曲部20f,20fを介して前方に延びる連結部20g,20gとを備えている 。
【0035】 連結部20g,20gの前端部には、連結軸21の後端部が嵌合固定されてい る。また、左右のシート支持部20c,20c間には、布等からなるシート部2 2が架け渡されている。
【0036】 上記座席フレーム20は、左右の連結軸21,21が歩行補助器Aの左右の基 部4,4の後端部内周に嵌合され、固定ねじ23を締め付けることによって歩行 補助器Aに着脱自在に連結固定されている。そして、座席フレーム20と歩行補 助器Aとによって介護椅子Cが構成されている。 なお、連結軸21,21による連結だけでは強度的に問題がある場合には、水 平部20aの中央部にブラケット24を取り付け、その孔24aに挿通したボル ト(図示せず)を角パイプ10に螺合させて締め付けるようにしてもよい。
【0037】 上記構成の介護椅子Cを用いる場合には、背中を支柱11側に向け、シート部 22に腰掛ける。このとき、左右のハンドル部3d,3dを肘掛けとすることが できる。 また、介護椅子Cは、座席フレーム20を取り外すことにより、歩行補助器A として使用することができる。
【0038】 さらに、座席フレーム20を歩行補助器Bに取り付けることによって介護椅子 とすることもできる。この場合には、パッド14 をヘッドレストとすることが できる。
【0039】 この考案は、上記の実施例に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲 において適宜変更可能である。 例えば、上記の実施例においては、連結軸5の右支柱部2aに対する嵌合深さ を調節した後、締付ねじ6を締め付けることによって歩行補助器Aの高さを調節 するようにしているが、次のようにしてもよい。すなわち、連結軸5の下端部に ばねによって外周側へ付勢されたロックピンを径方向へ出没自在に設ける一方、 右支柱部2aにロックピンが嵌合する調節孔を右支柱部2aの長手方向に互いに 離して複数形成し、ロックピンをいずれかの調節孔に嵌合させることにより、歩 行補助器Aの高さを調節するようにしてもよい。 このような構成は、もたれ体13の高さを調節するためのものとして採用する こともできる。
【0040】
【考案の効果】
以上説明したように、第1の考案に係る歩行補助器によれば、支柱に連結され る左右の基部と左右のハンドル部とをそれぞれ1本のバー材を曲げて形成したも のであるから、従来のものに比して強度を向上させることができるとともに、応 力集中を緩和することができる。したがって、支柱を前側にだけ配置することが でき、歩行補助器をベッドに引き寄せた際に左右のハンドル部をベッドの側面よ り内側まで引き寄せることができるという効果が得られる。
【0041】 また、第2の考案に係る歩行補助器によれば、もたれた状態で歩行訓練を行う ことができ、しかももたれ体を取り外すことにより、第1の考案に係る歩行補助 器として使用することができるという効果が得られる。
【0042】 さらに、第3の考案に係る介護椅子によれば、介護椅子として使用することが できるのみならず、座席フレームを取り外すことによって第1の考案または第2 の考案に係る歩行補助器として使用することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の考案に係る歩行補助器の一実施例を示す
斜視図である。
【図2】第1の考案に係る歩行補助器の正面図である。
【図3】第1の考案に係る歩行補助器の平面図である。
【図4】第1の考案に係る歩行補助器の側面図である。
【図5】図2のX−X矢視断面図である。
【図6】第2の考案に係る歩行補助器の一実施例を示す
分解斜視図である。
【図7】第3の考案に係る介護椅子の一実施例を示す分
解斜視図である。
【図8】従来の歩行補助器の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 歩行補助器 B 歩行補助器 C 介護椅子 2b 湾曲部 2d 取付部 3 (左右の)ハンドル部 3a 連結部 3b 湾曲部 3d 握り部 4 (左右の)基部 11 支柱 12 キャスター 13 もたれ体 13a 前もたれ部 13c (左右の)もたれ部 13d 湾曲部 13g 湾曲部 18 (左右の)支持部 20 座席フレーム 20a 水平部 20c シート支持部 20d 湾曲部 20e (左右の)脚部 20f 湾曲部 20g (左右の)連結部

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ上下方向に延びる支柱部と、1本の
    バー材を折り曲げることによって形成され、下方に延び
    る連結部、およびこの連結部から湾曲部を介して右方に
    延びさらに後方に延びる右取付部を有し、連結部が上記
    支柱の下端部に連結された右基部と、1本のバー材を折
    り曲げることによって形成され、下方に延びる連結部、
    およびこの連結部から湾曲部を介して左方に延びさらに
    後方に延びる左取付部を有し、連結部が上記支柱の下端
    部に連結された左基部と、1本のバー材を折り曲げるこ
    とによって形成され、上方に延びる連結部、およびこの
    連結部から湾曲部を介して右方に延びさらに後方に延び
    る握り部を有し、連結部が上記支柱の上端部に連結され
    た右ハンドル部と、1本のバー材を折り曲げることによ
    って形成され、上方に延びる連結部、およびこの連結部
    から湾曲部を介して左方に延びさらに後方に延びる握り
    部を有し、連結部が上記支柱の上端部に連結された左ハ
    ンドル部と、上記右基部および左基部にそれぞれ設けら
    れたキャスターとを備えたことを特徴とする歩行補助
    器。
  2. 【請求項2】 上記支柱、左右の基部および左右のハン
    ドル部がそれぞれパイプ材から構成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の歩行補助器。
  3. 【請求項3】 上記左右のハンドル部が上記支柱に上下
    方向へ位置調節可能に連結されていることを特徴とする
    請求項1または2に記載の歩行補助器。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の歩
    行補助器に加えて、左右方向に延びる前もたれ部、この
    前もたれ部の左右の端部からそれぞれ後方に向かって延
    びる左右のもたれ部、この左右のもたれ部の各後端部か
    ら湾曲部を介してそれぞれ下方に向かって延びる左右の
    支持部、およびこの左右の支持部の各下端部から湾曲部
    を介して前方へ向かって延びる左右の連結部を有するも
    たれ体を備えており、上記左右の連結部の前端部が上記
    左右のハンドル部の後端部にそれぞれ着脱自在に連結さ
    れていることを特徴とする歩行補助器。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の歩行補助器において、
    上記左右の支持部が上下方向へ伸縮可能に形成されてい
    ることを特徴とする歩行補助器。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の歩
    行補助器に加えて、左右方向に延びる水平部、この水平
    部の左右の端部からそれぞれ後方へ向かって延びる左右
    のシート支持部、この左右のシート支持部の各後端部か
    ら湾曲部を介して下方に向かって延びる左右の脚部、お
    よびこの左右の脚部の各下端部から湾曲部を介して前方
    へ向かって延びる左右の連結部からなる座席フレーム
    と、この座席フレームの左右のシート支持部間に架け渡
    されたシート部とを備え、上記座席フレームの左右の連
    結部の前端部が上記左右の各基部の後端部に着脱自在に
    連結されていることを特徴とする介護椅子。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021194767A1 (en) * 2019-06-26 2021-09-30 David Sverdlik Mobile seat supporting transfer apparatus

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