JPH06138015A - セラミックス造粒品の粒度測定方法 - Google Patents

セラミックス造粒品の粒度測定方法

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JPH06138015A
JPH06138015A JP4291460A JP29146092A JPH06138015A JP H06138015 A JPH06138015 A JP H06138015A JP 4291460 A JP4291460 A JP 4291460A JP 29146092 A JP29146092 A JP 29146092A JP H06138015 A JPH06138015 A JP H06138015A
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JP
Japan
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particle size
ceramic
ceramic granulated
measurement
granulated product
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Application number
JP4291460A
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English (en)
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Takuya Shimizu
拓也 清水
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】平均粒径40μm以下のセラミックス造粒品で
も測定可能で、しかも精度高く粒度分布測定を行うこと
のできる粒度測定方法を提供する。 【構成】分散槽1でセラミックス造粒品を分散媒に分
散、攪拌して得た分散系をで循環させる。循環途中の測
定セル2内2で、レーザ発振器5から分散系中のセラミ
ックス造粒品にレーザ照射する。セラミックス造粒品か
らの回折光を検出器8で検出し、光の強度分布を制御部
9で演算することにより粒度分布を測定する。このとき
攪拌機11により攪拌速度及び循環ポンプ4による循環
速度を、セラミックス造粒品が沈降しない範囲で最小の
ものに設定するとともに、造粒品を分散媒に分散させて
から5分以内に測定を完了する。これにより、造粒品の
崩壊を効果的に抑制しつつ、精度高く粒度分布測定を行
うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿式のレーザ回折法を
用いたセラミックス造粒品の粒度測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックスの粉末プレス成形において
は、粉末の流動性や成形性を向上させるために、セラミ
ックス造粒品が用いられる。セラミックス造粒品は、セ
ラミックス粉末をバインダーとともに水等の分散媒に加
えてスラリーとした後、スプレードライヤ装置等により
造粒することにより形成される。このセラミックス造粒
品の諸性質は、実際のプレス成形条件に影響を与えると
ともに、成形品さらには製品としての焼成品の良否にも
影響を与える。
【0003】このようなセラミックス造粒品の諸性質の
一つに粒度分布がある。セラミックス造粒品の粒度分布
を測定する方法としては、湿式での測定が造粒品の崩壊
を伴い困難であるため、従来から乾式でのふるい分け法
が一般的に採用されている。このふるい分け法は、下に
いくほど網目寸法が小さくなるようにふるいを複数重
ね、最上段のふるいに入れた粉体を、振動を与えて順に
ふるい落とすことにより、粒度分布を測定する方法であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ふるい分け法で
は、粒子の形状のいかんにかかわらず、粒子の最大径に
より粒子の大きさを分級し、その相対重量比で粒度分布
が表わされる。このため、ふるい分け法により分級でき
る粒子径は40〜2000μm程度のもので、平均粒径
40μm以下の粒子はうまく測定できない。また、ふる
い分け法に用いられるメッシュには、網目寸法を段階的
に変えたものが数十種類あるが、各メッシュ間での網目
寸法の差が大きく、粒子径の分級可能間隔が粗い。さら
に、ふるいの目詰まりや、粒子を振るい落とす際に加え
る振動により粒子が崩壊することもある。
【0005】したがって、セラミックス造粒品の粒度分
布をふるい分け法で測定する場合、粒子径における測定
限界があり、また精度高く測定することが困難である。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、平均粒
径40μm以下のセラミックス造粒品でも測定可能で、
しかも精度高く粒度分布測定を行うことのできるセラミ
ックス造粒品の粒度測定方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のセラミックス造粒品の粒度測定方法は、セラミック
ス造粒品を分散媒に分散、攪拌して得た分散系を循環さ
せ、循環途中で該分散系中の該セラミックス造粒品にレ
ーザ照射し、該セラミックス造粒品からの回折光により
制御部で粒度を測定する方法であって、前記攪拌の速度
及び前記循環の速度を前記セラミックス造粒品が沈降し
ない範囲で最小のものに設定すると共に、前記セラミッ
クス造粒品を分散媒に分散させてから5分以内に測定を
完了することを特徴とするものである。
【0007】なお、本発明の測定方法は、セラミックス
造粒品を分散媒に分散させる際に、超音波や分散剤によ
る強制的な分散促進手段を用いずに行うことが好まし
い。このような強制的な分散促進手段を用いると、セラ
ミックス造粒品が崩壊されるので好ましくなく、また精
度高い測定が困難となる。
【0008】
【作用】本発明の測定方法では、分散槽でセラミックス
造粒品が分散媒に分散、攪拌され分散系が形成される。
この分散系は、上記分散槽及び測定セル間を循環し、該
測定セルで分散系中のセラミックス造粒品にレーザ光が
照射される。そして、セラミックス造粒品からの回折光
がレンズにより検出器に集光される。この回折光パター
ンは、試料の粒度分布に相当する光の強度分布となって
いるので、検出器で検出したこの光の強度分布を制御部
で演算することにより粒度分布が測定される。
【0009】本発明方法では、セラミックス造粒品を分
散媒に分散、攪拌して分散系を形成する際、セラミック
ス造粒品が沈降しない範囲で攪拌速度が最小のものに設
定されている。また、この分散系を分散槽及び測定セル
間を循環させる際、セラミックス造粒品が沈降しない範
囲で循環速度が最小のものに設定されている。さらに、
セラミックス造粒品を分散媒に分散させてから5分以内
に測定が完了される。このため、セラミックス造粒品の
崩壊を効果的に抑制しつつ、レーザ回折法によりセラミ
ックス造粒品の粒度分布を精度高く測定することが可能
となる。
【0010】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。ま
ず、粒子径0.6μmのPb(Zr、Ti)O3 粉末
に、バインダーとして粉比0.5wt%でポリビニルア
ルコールを加え、スプレードライヤにて平均粒子径約4
0μmのセラミックス造粒品としての試料を準備した。
【0011】レーザ回折式の測定装置として、堀場製作
所製のLA−700を使用した。この装置は、図1の概
略図に示すように、分散槽1と、測定セル2と、分散槽
1及び測定セル2間をつなぐ循環路3と、循環路3の途
中に配設され、循環路3内で分散系を循環させ後述する
制御部によりその循環速度が制御される循環ポンプ4
と、レーザ発振器5と、ビーム拡大器6と、集光レンズ
7と、検出器8と、制御部9とから主に構成されてい
る。
【0012】なお、分散槽1は、制御部9によりその攪
拌速度が制御される攪拌機11を備えている。この分散
槽1は、制御部9によりその作動が制御される超音波発
振機も備えている。またレーザ発振機5はHe−Neレ
ーザ(波長:632.8nm)であり、検出器8はリン
グ状18分割シリコンフォトダイオードである。分散媒
として水を用い、攪拌機11の回転数を60rpmにす
ることにより攪拌速度をセラミックス造粒品が沈降しな
い範囲で最小のものに設定し、かつ、循環ポンプの吐出
量を1500ml/minにすることにより循環速度を
セラミックス造粒品が沈降しない範囲で最小のものに設
定した。そして、超音波発振器をOFFにして、上記試
料を分散槽1に投入して、粒度測定を行った。
【0013】試料投入後、0分(初期測定)、2分、5
分、10分での測定結果を図2〜図5及び表1に示す。
なお、表1中、メジアン径とは累積50%の粒子径、つ
まり平均粒子径のことであり、比表面積とは1cm3
おける粒子の総面積のことである。したがって、粒子径
が小さくなるほど比表面積の値は大きくなる。
【0014】
【表1】 これらの結果から、試料投入後、5分くらいからセラミ
ックス造粒品の崩壊が始まり10μm以下の粒子が生成
し、比表面積が増加したことがわかる。また、試料投入
後、2分までは、セラミックス造粒品の崩壊はほとんど
みられず、精度高い粒度測定が可能であることが確認さ
れた。
【0015】また、比較のため、分散系中に分散剤とし
てのヘキサメタリン酸ナトリウムを0.2wt%添加し
た場合について、上記と同様に測定した。試料投入後、
0分(初期測定)、2分での測定結果を図6、図7及び
表2に示す。これらの結果から、分散剤を添加すること
により、試料投入後、2分後までのセラミックス造粒品
の崩壊がかなり起こっていることがわかる。
【0016】さらに、比較のため、攪拌機11の回転数
を210rpmに増加して測定した。試料投入後、0分
(初期測定)での測定結果を図8及び表2に併せて示
す。これらの結果から、攪拌速度を大きくすることによ
り、試料投入の初期の段階からセラミックス造粒品の崩
壊が始まっていることがわかる。さらにまた、比較のた
め、超音波発振器を作動させて超音波分散を行いながら
測定した。試料投入後、0分(初期測定)での測定結果
を図9及び表2に併せて示す。
【0017】これらの結果から、超音波分散を行うこと
により、セラミックス造粒品が瞬時に崩壊したことがわ
かる。
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のセラック
ス造粒品の粒度測定方法によれば、セラミックス造粒品
の崩壊を抑制しつつ、レーザ回折法によりセラミックス
造粒品の粒度分布を精度高く測定することができる。し
たがってふるい分け法では、困難であった平均粒径が4
0μm以下のセラミックス造粒品でも精度高く粒度分布
を測定することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で用いたレーザ回折式測定装置の概略説
明図である。
【図2】実施例の測定方法に係る初期測定結果を示す粒
度分布グラフである。
【図3】実施例の測定方法に係る2分後の測定結果を示
す粒度分布グラフである。
【図4】実施例の測定方法に係る5分後の測定結果を示
す粒度分布グラフである。
【図5】比較例の測定方法に係る10分後の測定結果を
示す粒度分布グラフである。
【図6】分散剤を添加した比較例の測定方法に係る0分
後の測定結果を示す粒度分布グラフである。
【図7】分散剤を添加した比較例の測定方法に係る2分
後の測定結果を示す粒度分布グラフである。
【図8】攪拌速度を大きくした比較例の測定方法に係る
0分後の測定結果を示す粒度分布グラフである。
【図9】超音波分散を行った比較例の測定方法に係る0
分後の測定結果を示す粒度分布グラフである。
【符号の説明】
1は分散槽、2は測定セル、4は循環ポンプ、5はレー
ザ発振器、7は集光レンズ、8は検出器、9は制御部、
11は攪拌機である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックス造粒品を分散媒に分散、攪
    拌して得た分散系を循環させ、循環途中で該分散系中の
    該セラミックス造粒品にレーザ照射し、該セラミックス
    造粒品からの回折光により制御部で粒度を測定する方法
    であって、 前記攪拌の速度及び前記循環の速度を前記セラミックス
    造粒品が沈降しない範囲で最小のものに設定すると共
    に、前記セラミックス造粒品を分散媒に分散させてから
    5分以内に測定を完了することを特徴とするセラミック
    ス造粒品の粒度測定方法。
JP4291460A 1992-10-29 1992-10-29 セラミックス造粒品の粒度測定方法 Pending JPH06138015A (ja)

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JP (1) JPH06138015A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002188989A (ja) * 2000-12-20 2002-07-05 Horiba Ltd 粒子径分布測定装置
JP2015520397A (ja) * 2012-06-22 2015-07-16 マルバーン インストゥルメンツ リミテッド 不均質流体試料の特性評価

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