JPH0613709Y2 - 輸液用プラスチック容器の栓体 - Google Patents

輸液用プラスチック容器の栓体

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JPH0613709Y2
JPH0613709Y2 JP6707789U JP6707789U JPH0613709Y2 JP H0613709 Y2 JPH0613709 Y2 JP H0613709Y2 JP 6707789 U JP6707789 U JP 6707789U JP 6707789 U JP6707789 U JP 6707789U JP H0613709 Y2 JPH0613709 Y2 JP H0613709Y2
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JP
Japan
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infusion
plastic container
stopper
shell
plug
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JP6707789U
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良栄 青木
優 松崎
真紀子 桑原
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株式会社ニッショー
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は輸液用プラスチック容器(以下単に輸液容器と
いう)の栓体に関する。さらに詳しくは、輸液容器に収
容された薬液への溶出が実質的に無く、かつ中空の針で
栓体を刺通した時に、ゴム栓を被覆している熱可塑性樹
脂の層(以下、殻体という)が中空針で削り取られる現
象、いわゆるコアリングが生じることのない改良された
輸液容器の栓体に関する。
〈従来の技術〉 従来、口部にゴム栓の挿着された輸液容器において、容
器に収容された薬液中へのゴム栓からの溶出の問題を回
避するために、たとえば第3図に示すような栓体が使用
されている。同図において輸液容器の栓体(11)は、
ゴム栓(15)をポリプロピレンやポリエチレンなどの
熱可塑性樹脂の殻体(内枠12と外枠13で構成され
る)に圧迫封入されている。そして輸液治療を行う場合
や輸液前に各種薬剤の混合あるいは稀釈を行う場合など
には、一般に金属またはプラスチック製の中空針を栓体
部分に刺通して行っており、ゴム栓の形成材料として
は、中空針の刺通によりコアリングが起こらないような
材料が選択的に使用されている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、従来の熱可塑性樹脂で形成された殻体で
被覆された栓体は、殻体の伸び弾性が小さいためにコア
リングを発生し易く、コアリングが生じてプラスチック
の破片が薬液中に混入した場合、たとえ毒性の問題が無
いとは言うものの輸液治療を受けている患者に無用な不
安を与えることになるので問題であった。
本考案は如上の問題に鑑みてなされたもので、実質的に
薬液中への溶出が無く、中空針による刺通でコアリング
の生じることのない輸液容器の栓体を提供することを目
的とする。
〈作用〉 本考案の構成によれば、中空針を栓体に刺通したとき
に、熱可塑性エラストマ製の殻体が針の進行方向に伸び
てコアリングの発生が防止される。
〈実施例〉 次に本考案の実施例について図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の一実施例に係る輸液用プラスチック容
器の栓体の正中断面図であり、第2図は他の実施例の正
中断面図である。
本考案の輸液用プラスチック容器の栓体は第1図および
第2図に示すように、ゴム栓(5)がプラスチック製の
殻体(1)の内部に圧迫封入されたものであり、殻体
(1)はプラスチック容器本体(図示していない)と溶
着するための溶着面(6)を有しており、その少なくと
もゴム栓(5)の下面に接する部分にはt・eH/50
5.5〔Hはスプリング硬さ、tは層の厚さ(mm)、e
は自然対数の底〕を満足する熱可塑性エラストマの被覆
層(4)が形成されている。
殻体(1)はゴム栓(5)を圧迫封入するのに便利なよ
うに、一般に、ゴム栓(5)を上から押さえるための上
枠(2)と、ゴム栓(5)を下から支えるための下枠
(3)とからなり、下枠(3)の少なくともそのゴム栓
(5)と接する部分は熱可塑性エラストマの薄い被覆層
(4)になっている。上枠(2)はその天面に口径がゴ
ム栓(5)の外径より小さい透孔(7)を有しており、
側壁すなわちスカート(10)の下端には溶着面(6)
が形成されている。スカート(10)の形状は下枠
(3)の形状によって異なり、第1図のような下枠
(3)を嵌入する方式の場合には段差状に凹んだ内壁
に、第2図のような下枠(3)に嵌入される方式の場合
には、図に示すように上枠(2)または下枠(3)の一
方に凸部を他方に凹部を設けて凸部が凹部に嵌入するよ
うに形成するのが好まし。
下枠(3)はゴム栓(5)を下支えするものであり、第
1図に示すように被覆層(4)と一体的に形成される場
合と、第2図に示すように被覆層(4)と別体に形成さ
れる場合とがある。被覆層(4)と一体的に形成される
場合には下枠(3)と被覆層(4)とが結合する内壁部
分は環状の溝に形成されており、この溝に被覆層(4)
の端部が嵌入され接着される。被覆層(4)と別体に形
成される場合には下枠(3)にはゴム栓(5)を支える
ための支持枝(9)が形成されており、被覆層(4)は
この支持枝(9)とゴム栓(5)との間に配置される。
被覆層(4)はゴム栓(5)が容器に収容された輸液と
直接接触するのを防ぐためのもので、少なくともそのゴ
ム栓(5)と接触する部分はフィルム状あるいは薄いシ
ート状に形成されており、下枠(3)と一体的に形成さ
れる場合には、少なくとも下枠(3)との結合部分近傍
はゴム栓(5)に中空針(図示していない)を穿刺した
時にゴム栓(5)の下方移動が起こらないように肉厚に
形成する必要がある。
栓体の形成材料については、上枠の材料としては下枠と
接着出来るものであればどのようなものでも構わない
が、一般に熱可塑性樹脂が使用され、好ましくは安価な
ポリプロピレンやポリエチレンなどのオレフィン系樹脂
が使用される。また下枠の材料としては医療用の熱可塑
性樹脂が使用されるが、耐薬品性が良く、しかも溶出物
などの心配がなく、安価な、たとえばポリプロピレンや
ポリエチレンなどのオレフィン系樹脂が好ましい。被覆
層の材料として使用される熱可塑性樹脂としてはスチレ
ン系エラストマーやポリオレフィン系エラストマーポリ
エステル系エラストマーなどが挙げられる。
〔実施例1〜6〕 スプリング硬さおよび肉厚の異なるエラストマー製のシ
ートを用意し、これに16ゲージ(外径1.65mm)の穿刺
針を刺通してコアリングの発生の有無を調べた。その結
果を第1表に示す。
尚、スプリング硬さは、JISK6301に従いスプリ
ング式硬さ試験機のA型:島津ゴム硬度計200型(商
品名、(株)島津製作所製)を用いて求めた。
また、エラストマーとしてはスチレン系エラストマーと
してタフテック(商品名、旭化成工業(株)製)および
ミラストマー(商品名、三井石油化学工業(株)製)を
用いた。
第1表から、硬度(H)が大きいほど、また肉厚(t)
が大きいほどコアリングが発生しやすく、t・eH/50
5.5の条件を満足する範囲で適当に硬度および肉厚を
選択すればコアリングを避けることが出来ることがわか
る 〔比較例1〜5〕 タフテックとミラストマー、ポリプロピレン(三井石油
化学工業(株)製)を用いて実施例1〜6と同様の試験
を行った。その結果を第1表に示す。
エラストマーを用いていない場合、非常にコアリングが
発生し易いことがわかる。またt・eH/50が5.5より
も大きい場合にはコアリングが発生することがわかる。
〈考案の効果〉 以上説明してきたことから明らかなように、本考案の栓
体を採用すれば、実質的に薬液中への溶出が無く、中空
針による刺通でコアリングの生じることのない輸液容器
を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る輸液用プラスチック容
器の栓体の正中断面図、第2図は他の実施例の正中断面
図であり、第3図は従来例を示す図である。 〈主な符号の説明〉 1:殻体、2:上枠 3:下枠、4:被覆層 5:ゴム栓

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空針にて刺通可能なゴム栓を熱可塑性樹
    脂製の殻体の内部に圧迫封入してなるプラスチック容器
    の栓体において、前記殻体は容器本体との溶着面を有し
    ており、該殻体の少なくともゴム栓の下面に接する部分
    が、下記(I)式を満足する熱可塑性エラストマの層か
    らなることを特徴とする輸液用プラスチック容器の栓
    体。 t・eH/50≦5.5……(I) 〔ここでHはスプリング硬さ、tは層の厚さ(mm)、e
    は自然対数の底である〕
  2. 【請求項2】熱可塑性エラストマがオレフィン系エラス
    トマまたはスチレン系エラストマである請求項1記載の
    輸液用プラスチック容器の栓体。
JP6707789U 1989-06-07 1989-06-07 輸液用プラスチック容器の栓体 Expired - Lifetime JPH0613709Y2 (ja)

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JP6707789U JPH0613709Y2 (ja) 1989-06-07 1989-06-07 輸液用プラスチック容器の栓体

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JPH035433U JPH035433U (ja) 1991-01-21
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JP2004065459A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Otsuka Pharmaceut Factory Inc キャップおよびそれを用いた医療用容器
JP2005095219A (ja) * 2003-09-22 2005-04-14 Fukai Kogyo Kk 医療用ゴム栓

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JPH035433U (ja) 1991-01-21

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