JPH06137059A - 立坑掘削用装置およびそれを用いた掘削工法 - Google Patents

立坑掘削用装置およびそれを用いた掘削工法

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JPH06137059A
JPH06137059A JP29103092A JP29103092A JPH06137059A JP H06137059 A JPH06137059 A JP H06137059A JP 29103092 A JP29103092 A JP 29103092A JP 29103092 A JP29103092 A JP 29103092A JP H06137059 A JPH06137059 A JP H06137059A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パワーショベル等の土木機械を使用せず、狭
いスペースで立坑を設けることのできる掘削用装置と掘
削工法を提供する。 【構成】 メーンフレーム1に油圧シリンダ2を設け
る。油圧シリンダ2に昇降部材3を設ける。昇降部材3
に掘削部支持部4の上部を着脱可能に設ける。掘削部支
持部4の先端部分6で掘削部7を支持する。掘削部7に
モータ8を設ける。モータ8により回転するカッター部
9を設ける。カッター部9内にバケット部18を設け
る。掘削部7にライナープレートDを固定する。昇降部
材3を下向へ付勢する。カッター部9を回転させる。土
砂をバケット本体19内に取り込む。ライナープレート
DにライナープレートEを固定する。昇降部材3と掘削
部支持部4とを分離させる。昇降部材3のみを上昇させ
る。掘削部支持部4と昇降部材3との間に掘削部支持部
38を連続させる。上記の操作を繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中における配管工事
等を行うときに使用する発進坑および到達坑、または、
マンホールとして使用するマンホール坑などのように下
向きに掘削して構成する立坑を設けるための装置、およ
び、その工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、立坑を設けようとする場合に
は、パワーショベル等の土木機械を使用し、工法に関し
ても、単純に掘削をするだけのものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、立坑を使用し
た地中における配管工事などは、配管すべき部分の全体
を掘削せずに、最小限度の発進坑と到達坑とを設け、発
進坑から到達坑へ向けてリード管を盲進させ、このリー
ド管に沿って敷設管を配管するものであって、工事場所
における種々の状況のため、大がかりな工事が不可能な
場合の工事方法であるにもかかわらず、土木機械による
掘削は、当該機械の搬入または機械の作業範囲の確保な
どのために、大がかりなものとならざるを得なかった。
【0004】また、必要とする立坑の大きさは、マンホ
ールや機械が設置できる程度のスペース、または、作業
者が作業できる程度のスペースで十分であるが、土木機
械を用いた掘削では、掘削後に周囲の土砂を崩壊させな
いため、または、崩壊したとしても作業等に支障がない
ように、不必要に大きな立坑を設けなければならず、作
業能率を低下させるものであった。
【0005】本発明は、上記諸点にかんがみ、土木機械
を使用せず、狭い作業スペースで立坑を掘削できるよう
にするとともに、必要な大きさの立坑を設けることので
きる掘削用装置、および、工法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、まず、掘削用装置については、掘削す
べき立坑上に組み立てられたメーンフレームと、該メー
ンフレームによって規制されつつ昇降する昇降部材と、
該昇降部材を昇降させる昇降手段と、上記昇降部材の下
方に着脱可能に設けられた掘削部支持部と、該掘削部支
持部によって支持される掘削部と、該掘削部に設けられ
た駆動手段と、該駆動手段によって掘削方向に対して垂
直な平面上を回転するカッター部と、該カッター部内に
おいて掘削された土砂を取込み該カッター部外方に排出
させるバケット部とからなる構成とした。
【0007】一方、工法については、昇降手段によって
昇降部材を下降する方向へ付勢することにより、掘削部
を同様の方向へ付勢してカッター部を掘削すべき表面に
押圧するとともに、カッター部を回転させて掘削を開始
し、該掘削によって生じた土砂をバケット部によって排
土させ、掘削の進行に応じて、掘削により構成される立
坑の内側面付近に円筒状のライナープレートを逐次設
け、昇降部材が昇降装置によって下降できる最下位に到
達するまで掘削が進行したとき、昇降部材と掘削部支持
部とを分離させるとともに昇降部材のみを上昇させ、該
掘削部支持部上端に同様の掘削部支持部を連続させ、か
つ、連続させた掘削部支持部の上端を上記昇降部材に装
着させて、再び下降させる方向へ付勢しながら掘削を再
開し、立坑が所望の深さとなるまで上記操作を繰り返す
構成とした。
【0008】
【作用】掘削用装置を上記のような構成にすれば、第一
に、昇降手段により昇降部材を昇降可能に設け、さら
に、昇降部材、掘削部支持部、掘削部、および、カッタ
ー部が連続した状態となっていることから、昇降手段に
よって昇降部材を下降させる方向へ付勢することによ
り、掘削部支持部および掘削部を介してカッター部を付
勢することができ、このためカッター部を掘削すべき表
面に押圧することができるので、掘削が進行して掘削す
べき表面が下降したとき、カッター部を当該表面まで下
降させることができるとともに、当該表面においてもカ
ッター部を押圧することができる。これにより、掘削す
べき表面にカッター先端を圧入できることとなり、効率
よく掘削することができるものである。第二に、掘削部
と昇降部材との間に、掘削部支持部を着脱可能に設けた
ことから、昇降手段による下降が下限に到達したとき、
つまり、昇降部材が昇降する範囲の最下位まで下降した
とき、掘削部支持部を昇降部材から分離させることがで
き、昇降部材のみを上昇させ、昇降部材から掘削部支持
部の上端までの間隔に相当する長さを有する他の掘削部
支持部を継ぎ足すことによって、昇降部材と掘削部とを
連続させることができることから、掘削部およびカッタ
ー部を掘削すべき表面上に存在させた状態で再び付勢さ
せることができるので、上記と同様の掘削をさらに下方
へ進行させることができる。
【0009】上記のようにして、昇降部材をメーンフレ
ーム上において昇降を繰り返させることにより、所望の
深さまで掘削する間、掘削部およびカッター部を掘削す
べき表面上に常に存在させることができるので、地上に
設置する装置を小型にすることが可能となり、また、当
該カッター部は、掘削方向に対して垂直な平面上を回転
するものであるとともに、当該カッター部が回転した範
囲のみを掘削するものであることから、円柱状に掘削す
ることとなるので、最小限度の掘削によって立坑を設け
ることができることとなる。
【0010】一方、掘削工法を上記のような構成にすれ
ば、掘削により構成される立坑の内側面には逐次ライナ
ープレートを設けるものであることから、掘削した部分
の周囲にはライナープレートが存在することとなるの
で、掘削途中における周囲の土砂の崩壊を防止すること
ができるとともに、掘削が終了したときには、立坑の周
囲全体にライナープレートが存在することとなるので、
立坑内における配管工事等の作業中に立坑周囲の土砂の
崩壊を防止することができる。
【0011】また、昇降部材が昇降装置によって下降で
きる最下位に到達するまで掘削が進行したときには、昇
降部材と掘削部支持部とを分離させて昇降部材のみを上
昇させておき、昇降部材からこの掘削部支持部上端まで
の間に同様の掘削部支持部を連続させるものであること
から、設けるべき立坑の深さの異なる場合には、掘削部
支持部の着脱回数が変更すればよく、あらゆる状況に対
応できるものであり、また、連続させた掘削部支持部の
上端は昇降部材に装着され、昇降部材は再び下降させる
方向へ付勢するものであるので、掘削が進行して掘削部
が地中深く下降した状態であっても、掘削部は同様に付
勢されることとなり、カッター部は常に掘削すべき表面
に押圧されることとなることから、同一の作業を繰り返
すことによって容易に立坑を設けることができるもので
ある。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明にかかる掘削用装置は、図1に示すような
ものであって、装置本体Aには、設けるべき立坑aを囲
んだ状態で地上に設置できるメーンフレーム1が設けら
れている。メーンフレーム1には油圧シリンダ2が設け
られており、この油圧シリンダ2には昇降部材3が設け
られ、油圧シリンダ2の操作により昇降部材3が昇降す
るようになっている。昇降部材3には掘削部支持部4の
上部が着脱可能に設けられており、昇降部材3の昇降に
より掘削部支持部4も昇降するようになっている。掘削
部支持部4はメーンフレーム1の規制部5内を貫通する
ように取り付けられており、昇降部材3および掘削部支
持部4の昇降方向が規制されている。掘削部支持部4は
その先端部分6で掘削部7を支持するようになってお
り、掘削部支持部4の昇降により掘削部7も昇降するよ
うになっている。掘削部7にはモータ8が設けられてお
り、このモータ8によってカッター部9が回転するよう
になっている。図2においても示すように、カッター部
9には円筒状のカッターフレーム10が設けられ、この
円形断面の中央11に上記モータ8の駆動軸12が連続
して、カッター部9全体が円筒の軸線bを中心として回
転するようになっており、カッターフレーム10の内側
には扇形状の平面部13が設けられ、モータ8の駆動力
をカッターフレーム10に伝達できるようになってお
り、平面部13の回転方向側端辺14にはメーンカッタ
ー15が設けられ、カッターフレーム10の内側部分を
このメーンカッター15が掘削するようになっている。
カッターフレーム10の外側面16上には外周カッター
17が突設されており、設けるべき立坑aの周囲部分c
を掘削するようになっている。図3および図4において
も示すように、カッター部9内にはバケット部18のバ
ケット本体19が取込み口20を開口させて遊嵌されて
おり、掘削した土砂を取り込むことができるようになっ
ている。このバケット部18は、カッター部9とメーン
フレーム1の上部21との間を昇降するように設けられ
ている。バケット部18には、カッター部9内に遊嵌で
きるバケット本体19と、バケット支持部22とが設け
られ、バケット本体19がバケット支持部22に回動自
在に支持されている。バケット本体19には側部23に
設けられた取込み口20のほかに、上部24に排土口2
5が設けられており、バケット部18をメーンフレーム
1の上部21まで上昇させた後に、取り込んだ土砂をバ
ケット本体19を傾倒させることによって排土口25か
ら立坑aの外方へ排土できるようになっている。
【0013】ここで、カッター部9について詳述する
と、図2に示すように、カッター部9は、カッターフレ
ーム10、平面部13、および、メーンカッター15は
一体的に構成されており、モータ8によって同時に回転
するものである。平面部13はカッターフレーム10の
円筒軸線bに対して垂直な平面B上に設けられ、この平
面部13の回転方向側端辺14には、やや下向きの角度
を有し、かつ、先端26が平面部13よりも下方に突出
するメーンカッター15が設けられている。従って、図
3に示すように、カッター部9全体が回転すると、メー
ンカッター15の先端26が掘削部表面d内に進入し、
当該表面dを掘削することができる。また、カッターフ
レーム10の外側面16上に設けた外周カッター17も
メーンカッター15と同時に回転し、この外周カッター
17は、カッターフレーム10の外方を掘削するもので
ある。さらに、カッター部9の中央下側に、モータ8の
駆動軸12に連続する先導カッター27を設けることに
より、掘削部の下降方向が安定するとともに、カッター
部9の回転を安定させることができる。なお、外周カッ
ター17によって掘削した土砂は、一旦はカッターフレ
ーム10の外方に蓄積される状態となるが、カッターフ
レーム10が下降すると、カッターフレーム10の上部
を通過してカッターフレーム10の内方に流入すること
となり、バケット部18によってメーンカッター15に
よって掘削した土砂とともに外方へ除去される。
【0014】また、バケット部18による土砂の排土に
ついて詳述すれば、図3ないし図5に示すように、バケ
ット本体19は、横断面形状を略扇形に成形されてカッ
ター部9内に遊嵌できるようになっており、バケット部
18を下降させたとき、バケット本体19は、カッター
部9の平面部13上、または、平面部のない部分28上
まで到達させることができる。そこで、バケット部18
のバケット支持部22はウィンチ29によって昇降でき
るようになっており、また、掘削部7には鉛直方向に規
制軸30が設けられ、バケット支持部22に設けられた
規制孔31内にこの規制軸30を挿通させて、昇降する
軌道が規制される。これにより、カッター部9内におけ
る位置も当然に規制されるものであるので、バケット部
18を一定の位置に下降させることができる。また、バ
ケット支持部22を下降させたとき、カッター部9内の
平面部13、または、平面部のない部分28において、
カッター部9の回転に伴って回転方向eへ移動する土砂
の抵抗に逆らい、バケット本体19はその状態に維持す
ることができるので、この回転方向eへ移動する土砂を
取込み口20から取り込むことができるものである。
【0015】ここで、バケット部18の昇降のためにウ
ィンチ29を採用したのは、第一に、バケット部18は
ある程度の重量を有することから若干の下向きの力を有
し、バケット部18を下降させるためにはこの程度の力
で十分であり、バケット部18を下向きに付勢する必要
のないこと、第二に、カッター部9内は、平面部13
と、平面部のない部分28との間に高さの差異を生じる
が、バケット部18をカッター部9内に遊嵌させると
き、ウィンチ29により巻回するロープ32に遊びをも
たせておけば、カッター部9内のバケット部18は上下
方向への規制はなくなることから、上記のような高さの
差異に応じて上下動できることによるものである。な
お、カッター部9内において、バケット部18が上下動
できる構造であれば、下向きに付勢できる昇降装置を採
用することは可能である。
【0016】さらに、図6に示すように、バケット本体
19が回動自在となるようにバケット支持部22に軸支
するとともに、バケット支持部22に設けた規制軸30
のほかに、バケット本体19を規制する規制溝33と滑
動体34を設けることにより、バケット部18が上昇し
てメーンフレーム1の上部21に達したとき、バケット
支持部22のみが上方へ移動し、バケット本体19は規
制溝33の方向へ移動することとなり、バケット本体1
9は偶力によりバケット支持部22の軸支を中心に回動
することとなり、そのためバケット本体19は傾倒する
こととなることから、バケット本体19上部24の排土
口25からバケット本体19内の土砂を容易に排出でき
るものである。
【0017】一方、本発明にかかる工法は、まず図7に
示すように、掘削部7の周囲に第1のライナープレート
Dの下端を固定する。このライナープレートDは複数に
分割したものを総合して円筒状になるものであり、分割
したそれぞれのライナープレート35、36、37の下
端を掘削部7に固定するものである。このとき、固定す
るライナープレートDは、図8に示すように、カッター
フレーム10の外方で、かつ、外周カッター17の内方
に位置するようにする。
【0018】ここで、図1に示すように、油圧シリンダ
2によって昇降部材3を下降する方向へ付勢して掘削部
7を同様に付勢しながら、カッター部9を回転させるこ
とによって、カッター部9のメーンカッター15および
外周カッター17によって掘削を開始する。このとき、
メーンカッター15は、カッターフレーム10よりも内
側を掘削し、この掘削により立坑のほとんどを構成さ
せ、外周カッター17は、カッターフレーム10よりも
外側を掘削し、この掘削により、立坑のうちのライナー
プレートDが存在できる部分を構成させる。掘削を開始
するときには、カッター部9内にバケット部18を遊嵌
させておき、上記掘削に伴う土砂をバケット本体19内
に取り込む。そこで、適量の土砂を取り込んだときにバ
ケット部18を上昇させ、メーンフレーム1の上部21
でバケット本体19内の土砂を排出し、その後、バケッ
ト部18を下降させて再びカッター部9内に遊嵌させ、
掘削した土砂の取り込みを再開する。
【0019】上記操作により掘削を進行させ、掘削され
た立坑aの深さが第1のライナープレートDの高さと同
程度となったとき、図9に示すように、第1のライナー
プレートDの上端に第2のライナープレートEの下端を
固定させる。後に、掘削された立坑aの深さが第1のラ
イナープレートDと第2のライナープレートEとを合わ
せた高さと同程度となったときには、第2のライナープ
レートEの上端に第3のライナープレートを、第3のラ
イナープレート(図示せず)の上端には第4のライナー
プレート(図示せず)を、立坑aが所望の深さになるま
で順次固定を繰り返す。これにより、立坑aの内面eの
すべてにライナープレートD、E、・・・が存在するよ
うにする。
【0020】また、掘削が進行し、図10に示すよう
に、昇降部材3が油圧シリンダ2によって下降できる最
下位に到達したときには、昇降部材3と掘削部支持部4
とを分離させるとともに昇降部材3のみを上昇させるこ
とにより、図11に示すように、掘削部支持部4と昇降
部材3との間に、昇降部材3が昇降する範囲と同じ長さ
の間隔が生じ、この間隔分の掘削部支持部38によって
両者3、4を連続させる。これにより、カッター部3は
掘削すべき表面d上に位置する状態で、再び下降する方
向へ付勢することができるので、同様の掘削を再開する
ことができる。上記の操作を繰り返して予定する深さの
立坑aを掘削する。
【0021】掘削が終了した後、掘削部7およびカッタ
ー部9を立坑内から除去する。このとき、まず、外周カ
ッター17をカッターフレーム10から取り外すことに
より、外周カッター17のみが立坑aのうちのライナー
プレートD、E、・・・が存在できる部分を掘削したの
で、ライナープレートD、E、・・・の下方の障害物が
なくなることとなり、さらに、掘削部7と第1のライナ
ープレートDとの固定を解除することにより、立坑a内
に存在するライナープレートD、E、・・・と掘削部7
とが分離することとなることから、掘削部7およびカッ
ター部9を引き上げることにより立坑aから除去でき
る。
【0022】なお、実施例中において、ライナープレー
トD、E、・・・の設置は、掘削部7に第1のライナー
プレートを固定した後、第2のライナープレートD以降
を、順次上方から固定するもののみを示したが、掘削す
べき部分の地質によっては設置したライナープレート
D、E・・・の周囲が崩壊して、ライナープレートD、
E・・・に対して抵抗を与えることとなり、このライナ
ープレートD、E・・・を掘削部7とともに下降させる
ことができないことがあり、そのような状況において
は、ライナープレートD、E、・・・は、いずれも図7
に示したとおり複数に分割したものを総合して円筒状に
するものであるので、第1のライナープレートDを立坑
の上部に固定しておき、第2のライナープレートEを、
分割した状態で第1のライナープレートDの内側を通過
させてその下方まで下降させ、第1のライナープレート
Dの下端に第2のライナープレートEの上端を固定する
ことにより、掘削した部分にライナープレートを設ける
こともできる。このとき、第1のライナープレートD
は、例えばメーンフレーム1に連結するなどの方法によ
り固定すればよく、設置されたライナープレートD、E
は、図10中のライナープレートDとライナープレート
Eとの位置を逆にした状態となる。
【0023】
【効果】以上のように、本発明は、設けるべき立坑の極
めて近い周囲にメーンフレームを載置し、当該メーンフ
レームの中央から下向きに掘削させ、また、立坑に必要
な大きさだけをカッター部を回転させながら掘削させる
ものであるので、作業のために広い面積を必要とするも
のではなく、作業規模が大がかりとなるものでもなく、
また、設けるべき立坑が深いものであっても、掘削部支
持部、および、ライナープレートを継ぎ足す工程のみが
増加するものであるので、設けるべき立坑によって作業
規模が異なることもない。
【0024】さらに、掘削が進行して、立坑が深くなる
とともに逐次ライナープレートを補充できるので、立坑
内はライナープレートによって保護されることとなり、
作業途中に周囲の土砂が崩壊することがなく、作業能率
を著しく向上させるものであり、また、作業途中の土砂
が崩壊によって発生する事故等を未然に防止できるの
で、余分な配慮をすることなく安全な作業が行い得るも
のである。
【0025】特に、設けるべき立坑の掘削、掘削により
生じた土砂の排出、および、立坑内におけるライナープ
レートの取り付けを、同時に行えるものであるので、作
業に費やす時間を大きく短縮し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる装置全体を示す説明図
【図2】カッター部の斜視図
【図3】カッター部内におけるバケット部の説明図
【図4】X−X断面図
【図5】バケット部の説明図
【図6】バケット部の説明図
【図7】ライナープレートの説明図
【図8】ライナープレートの説明図
【図9】ライナープレートの説明図
【図10】掘削部支持部の説明図
【図11】掘削部支持部の説明図 1 メーンフレーム 2 油圧シリンダ 3 昇降部材 4 掘削部支持部 5 規制部 6 掘削部支持部先端 7 掘削部 8 モータ 9 カッター部 10 カッターフレーム 11 カッターフレーム中央 12 駆動軸 13 平面部 14 平面部端辺 15 メーンカッター 16 カッターフレーム外側面 17 外周カッター 18 バケット部 19 バケット本体 20 取込み口 21 メーンフレーム上部 22 バケット支持部 23 バケット本体側部 24 バケット本体上部 25 排出口 26 メーンカッター先端 27 先導カッター 29 ウィンチ 30 規制軸 31 規制孔 32 ロープ 33 規制溝 34 滑動体 35〜37 ライナープレート 38 掘削部支持部 A 装置本体 B 平面 D 第1のライナープレート E 第2のライナープレート a 立坑 b 軸線 c 立坑周辺部分 d 掘削すべき表面 e 立坑内面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削すべき立坑上に組み立てられたメー
    ンフレームと、該メーンフレームによって規制されつつ
    昇降する昇降部材と、該昇降部材を昇降させる昇降手段
    と、上記昇降部材の下方に着脱可能に設けられた掘削部
    支持部と、該掘削部支持部によって支持される掘削部
    と、該掘削部に設けられた駆動手段と、該駆動手段によ
    って掘削方向に対して垂直な平面上を回転するカッター
    部と、該カッター部内において掘削された土砂を取込み
    該カッター部外方に排出させるバケット部とからなるこ
    とを特徴とする立坑掘削用装置。
  2. 【請求項2】 前記カッター部を、円筒状のカッターフ
    レームと、該カッターフレームの円形断面の一部を閉塞
    するように扇形状に設けられた複数の平面部と、該平面
    部の回転方向側端辺に設けられたメーンカッターと、上
    記カッターフレームの外周面上に複数突設された外周カ
    ッターとからなるカッター部とした請求項1記載の立坑
    掘削用装置。
  3. 【請求項3】 前記バケット部を、カッター部内に遊嵌
    できる形状のバケット本体と、該バケット本体上部を開
    口させた排土口と、該バケット本体側部のうちのカッタ
    ー部の回転方向に対向する側を開口させた取込み口と、
    上記バケット本体を昇降させるバケット昇降装置と、該
    バケット昇降装置によって昇降するバケット本体の軌道
    を規制する規制軸とからなるバケット部とした請求項1
    または2記載の立坑掘削用装置。
  4. 【請求項4】 前記バケット本体をバケット支持部に回
    動自在に支持させ、前記バケット昇降装置によって該バ
    ケット支持部を昇降させるとともに、前記規制軸によっ
    てバケット本体の昇降する軌道を規制させ、バケット支
    持部を上昇させたとき、バケット本体の回動を規制させ
    ることを特徴とする請求項3記載の立坑掘削用装置。
  5. 【請求項5】 昇降手段によって昇降部材を下降する方
    向へ付勢することにより、掘削部を同様の方向へ付勢し
    てカッター部を掘削すべき表面に押圧するとともに、カ
    ッター部を回転させて掘削を開始し、該掘削によって生
    じた土砂をバケット部によって排土させ、掘削の進行に
    応じて、掘削により構成される立坑の内側面付近に円筒
    状のライナープレートを逐次設け、昇降部材が昇降装置
    によって下降できる最下位に到達するまで掘削が進行し
    たとき、昇降部材と掘削部支持部とを分離させるととも
    に昇降部材のみを上昇させ、該掘削部支持部上端に同様
    の掘削部支持部を連続させ、かつ、連続させた掘削部支
    持部の上端を上記昇降部材に装着させて、再び下降させ
    る方向へ付勢しながら掘削を再開し、立坑が所望の深さ
    となるまで上記操作を繰り返すことを特徴とする請求項
    1、2、3または4記載の立坑掘削用装置を用いた掘削
    工法。
  6. 【請求項6】 カッターフレーム上方の掘削部周囲にお
    いて、カッターフレームよりも外方でかつ外周カッター
    よりも内方の位置に、第1のライナープレートの下端を
    固定しておき、カッター部を回転させることにより掘削
    を開始するとともに、昇降手段によって昇降部材を下降
    する方向へ付勢することにより、掘削部を同様の方向へ
    付勢して、カッター部を掘削すべき表面に押圧できるよ
    うにし、該掘削によって生じた土砂をバケットによって
    排土させ、掘削された立坑の深さが上記第1のライナー
    プレートの高さになったとき、該第1のライナープレー
    トの上端に第2のライナープレートを固定させてさらに
    掘削を続行し、昇降部材が昇降装置によって下降できる
    最下位に到達したとき、昇降部材と掘削部支持部とを分
    離させるとともに昇降部材のみを上昇させ、該掘削部支
    持部上端に同様の掘削部支持部を連続させ、かつ、連続
    させた掘削部支持部の上端を上記昇降部材に装着させ
    て、再び下降させる方向へ付勢しながら掘削を再開し、
    立坑が所望の深さとなるまで上記操作を繰り返し、外周
    カッターをカッターフレームから取り外し、掘削部と第
    1のライナープレートとの固定を解除した後、掘削部お
    よびカッター部を上昇させて、立坑の外方に除去するこ
    とを特徴とする請求項2記載の立坑掘削用装置を用いた
    掘削工法。
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