JPH0613690A - エキシマレーザ装置 - Google Patents
エキシマレーザ装置Info
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- JPH0613690A JPH0613690A JP19290792A JP19290792A JPH0613690A JP H0613690 A JPH0613690 A JP H0613690A JP 19290792 A JP19290792 A JP 19290792A JP 19290792 A JP19290792 A JP 19290792A JP H0613690 A JPH0613690 A JP H0613690A
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- Japan
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- laser
- electrodes
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 電極8、9間の放電電流と電極間電圧とから
レーザ出力と放電抵抗とを求める。その求めた出力に基
づき出力制御する。その求めた放電抵抗とグロー放電か
らアーク放電への過渡期の放電抵抗との比較結果に基づ
きレーザガスの混合比を制御し、レーザガス劣化による
アーク放電への移行を防止する。 【効果】 レーザ出力を無駄にすることなくレーザ出力
の低下と電極破損を防止できる。
レーザ出力と放電抵抗とを求める。その求めた出力に基
づき出力制御する。その求めた放電抵抗とグロー放電か
らアーク放電への過渡期の放電抵抗との比較結果に基づ
きレーザガスの混合比を制御し、レーザガス劣化による
アーク放電への移行を防止する。 【効果】 レーザ出力を無駄にすることなくレーザ出力
の低下と電極破損を防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電極間の放電によりレ
ーザガスを励起してレーザ光を発振するエキシマレーザ
装置に関する。
ーザガスを励起してレーザ光を発振するエキシマレーザ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電極間の放電によりレーザガスを励起し
てエキシマを生成することでレーザ光を発振させるエキ
シマレーザ装置にあっては、レーザガスの種類、ガス圧
等に応じ発振効率を最適なものとするため出力を制御す
ることが行なわれている。また、その電極間の放電状態
はアーク放電になると電極表面が著しく破損することか
らグロー放電になるよう出力を制御することが行なわれ
ている。そのため従来は、レーザ光の一部を取り出して
出力を測定して適正な出力になるよう電源電圧を制御
し、出力低下と電極破損を防止していた。
てエキシマを生成することでレーザ光を発振させるエキ
シマレーザ装置にあっては、レーザガスの種類、ガス圧
等に応じ発振効率を最適なものとするため出力を制御す
ることが行なわれている。また、その電極間の放電状態
はアーク放電になると電極表面が著しく破損することか
らグロー放電になるよう出力を制御することが行なわれ
ている。そのため従来は、レーザ光の一部を取り出して
出力を測定して適正な出力になるよう電源電圧を制御
し、出力低下と電極破損を防止していた。
【0003】また、レーザガスに含まれるハロゲンが発
振管の構成材料と反応して減少すると、放電抵抗が小さ
くなるためグロー放電からアーク放電に移行してしま
い、電極表面の破損により出力が低下し、電極交換回数
が増大してしまう。そのため、レーザガスが劣化した場
合は発振管にハロゲンガスを注入したりレーザガス全体
を交換することでレーザガスの混合比を制御し、電極間
の放電状態をグロー放電状態に維持して出力低下と電極
破損を防止していた。
振管の構成材料と反応して減少すると、放電抵抗が小さ
くなるためグロー放電からアーク放電に移行してしま
い、電極表面の破損により出力が低下し、電極交換回数
が増大してしまう。そのため、レーザガスが劣化した場
合は発振管にハロゲンガスを注入したりレーザガス全体
を交換することでレーザガスの混合比を制御し、電極間
の放電状態をグロー放電状態に維持して出力低下と電極
破損を防止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のエキシマレーザ
装置では、レーザ光の一部を取り出すことで出力を測定
するため、利用できるレーザ出力が減少してしまうとい
う問題がある。
装置では、レーザ光の一部を取り出すことで出力を測定
するため、利用できるレーザ出力が減少してしまうとい
う問題がある。
【0005】また、従来のエキシマレーザ装置ではレー
ザ出力の低下がレーザガスの劣化によるものか否かを判
断できないため、オペレータが電極間の放電状態を目視
により観察し、グロー放電からアーク放電に移行した場
合は電源スイッチを切ることが行なわれていた。
ザ出力の低下がレーザガスの劣化によるものか否かを判
断できないため、オペレータが電極間の放電状態を目視
により観察し、グロー放電からアーク放電に移行した場
合は電源スイッチを切ることが行なわれていた。
【0006】しかし、電極間の放電状態を目視観察して
グロー放電からアーク放電に移行する度に電源スイッチ
を切ったのでは、連続発振を行なうことができず、オペ
レータの労力も増大する。
グロー放電からアーク放電に移行する度に電源スイッチ
を切ったのでは、連続発振を行なうことができず、オペ
レータの労力も増大する。
【0007】本発明は上記従来技術の問題を解決するこ
とのできるエキシマレーザ装置を提供することを目的と
する。
とのできるエキシマレーザ装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本件第1発明の特徴とす
るところは、電極間の放電によりレーザガスを励起する
エキシマレーザ装置において、その放電電流の測定手段
と、その放電電極間電圧の測定手段と、その放電電流と
放電電極間電圧とからレーザ出力を検知する手段とを備
える点にある。
るところは、電極間の放電によりレーザガスを励起する
エキシマレーザ装置において、その放電電流の測定手段
と、その放電電極間電圧の測定手段と、その放電電流と
放電電極間電圧とからレーザ出力を検知する手段とを備
える点にある。
【0009】本第2発明の特徴とするところは、電極間
の放電によりレーザガスを励起するエキシマレーザ装置
において、その放電電流の測定手段と、その放電電極間
電圧の測定手段と、その放電電流と放電電極間電圧とか
ら放電抵抗を演算する手段と、その放電電極間における
グロー放電からアーク放電への過渡期の放電抵抗を記憶
する手段と、その演算された放電抵抗と記憶された放電
抵抗とを比較する手段と、その比較結果に基づいてレー
ザガスの混合比を制御する手段とを備える点にある。
の放電によりレーザガスを励起するエキシマレーザ装置
において、その放電電流の測定手段と、その放電電極間
電圧の測定手段と、その放電電流と放電電極間電圧とか
ら放電抵抗を演算する手段と、その放電電極間における
グロー放電からアーク放電への過渡期の放電抵抗を記憶
する手段と、その演算された放電抵抗と記憶された放電
抵抗とを比較する手段と、その比較結果に基づいてレー
ザガスの混合比を制御する手段とを備える点にある。
【0010】
【作用】本件第1発明によれば、放電電流と放電電極間
電圧の積によりレーザガスに注入されたエネルギーを演
算できる。そのレーザガスに注入されたエネルギーはレ
ーザ出力に対応することから、レーザ光の一部を取り出
すことなくレーザ出力を検知してレーザ出力を制御でき
る。
電圧の積によりレーザガスに注入されたエネルギーを演
算できる。そのレーザガスに注入されたエネルギーはレ
ーザ出力に対応することから、レーザ光の一部を取り出
すことなくレーザ出力を検知してレーザ出力を制御でき
る。
【0011】本件第2発明によれば、放電電極間電圧と
放電電流の商により放電抵抗を演算できる。その演算し
た放電抵抗をグロー放電からアーク放電への過渡期の放
電抵抗と比較することで、電極間の放電状態がグロー放
電からアーク放電への過渡期か否かを判断でき、アーク
放電への過渡期である場合はレーザガスの混合比を制御
することでアーク放電への移行を防止できる。
放電電流の商により放電抵抗を演算できる。その演算し
た放電抵抗をグロー放電からアーク放電への過渡期の放
電抵抗と比較することで、電極間の放電状態がグロー放
電からアーク放電への過渡期か否かを判断でき、アーク
放電への過渡期である場合はレーザガスの混合比を制御
することでアーク放電への移行を防止できる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
する。
【0013】図1はエキシマレーザ装置の制御等価回路
を示し、発振管1の外部において、高圧可変電圧電源2
の正極側に起動スイッチ3を介して1次コンデンサー4
の正極側が接続され、この1次コンデンサー4の負極側
にインダクタンス5の一端が接続され、このインダクタ
ンス5の他端と電源2の負極側とが接地端子6に接続さ
れ、その1次コンデンサー4の正極側と接地端子6とに
サイラトロン7が接続されている。また、発振管1にカ
ソード電極8、アノード電極9、複数対の電離ピン1
0、11、2次コンデンサー12および放電電流検出装
置13が内蔵されている。各対の電離ピン10、11は
僅かの距離をおいて対向し、一方の電離ピン10は1次
コンデンサー4の負極側とカソード電極8とに接続さ
れ、他方の電離ピン11は2次コンデンサー12の負極
側に接続され、その2次コンデンサー12の正極側はア
ノード電極13と接地端子6とに接続されている。な
お、その放電管1には希ガス(Kr、Xe、Ar等)、
ハロゲン(F2 、Hcl等)および希釈ガス(He、N
e等)を混合したレーザガスが封入されている。
を示し、発振管1の外部において、高圧可変電圧電源2
の正極側に起動スイッチ3を介して1次コンデンサー4
の正極側が接続され、この1次コンデンサー4の負極側
にインダクタンス5の一端が接続され、このインダクタ
ンス5の他端と電源2の負極側とが接地端子6に接続さ
れ、その1次コンデンサー4の正極側と接地端子6とに
サイラトロン7が接続されている。また、発振管1にカ
ソード電極8、アノード電極9、複数対の電離ピン1
0、11、2次コンデンサー12および放電電流検出装
置13が内蔵されている。各対の電離ピン10、11は
僅かの距離をおいて対向し、一方の電離ピン10は1次
コンデンサー4の負極側とカソード電極8とに接続さ
れ、他方の電離ピン11は2次コンデンサー12の負極
側に接続され、その2次コンデンサー12の正極側はア
ノード電極13と接地端子6とに接続されている。な
お、その放電管1には希ガス(Kr、Xe、Ar等)、
ハロゲン(F2 、Hcl等)および希釈ガス(He、N
e等)を混合したレーザガスが封入されている。
【0014】その放電電流検出装置13は、図2の等価
回路に示すように、アノード電極9と接地端子8の間に
挿入されたロゴウスキーコイル15、マッチング抵抗2
1(抵抗値R1 )および積分器23により構成される公
知の衝撃大電流測定回路により構成され、絶縁シールド
により覆われている。この放電電流検出装置13におい
て相互インダクタンスをM、積分器の抵抗値をR2 、コ
ンデンサー容量をC1、測定端子24、25に誘起され
る電圧をe(t)とすれば、放電電流iは以下の式によ
り求められる。なお、回路定数R1 、R2 、C1 は、正
確な測定ができるように、放電周波数の10倍以下程度
の周波数入力に対しても応答可能なよう定めるのが好ま
しい。
回路に示すように、アノード電極9と接地端子8の間に
挿入されたロゴウスキーコイル15、マッチング抵抗2
1(抵抗値R1 )および積分器23により構成される公
知の衝撃大電流測定回路により構成され、絶縁シールド
により覆われている。この放電電流検出装置13におい
て相互インダクタンスをM、積分器の抵抗値をR2 、コ
ンデンサー容量をC1、測定端子24、25に誘起され
る電圧をe(t)とすれば、放電電流iは以下の式によ
り求められる。なお、回路定数R1 、R2 、C1 は、正
確な測定ができるように、放電周波数の10倍以下程度
の周波数入力に対しても応答可能なよう定めるのが好ま
しい。
【0015】i=R2 ・C1 ・e(t)/M
【0016】また、カソード電極8とアノード電極9と
に、その電極間の電圧測定装置14が接続され、この電
極間電圧測定装置14と放電電流測定装置13とが、除
算器により構築された放電抵抗検出装置16に接続され
ている。この放電抵抗検出装置16と放電電流検出装置
13と電極間電圧測定装置14と電源4とがレーザコン
トローラ18に接続されている。このコントローラ18
は、入出力インタフェイスと中央処理装置と記憶装置と
を有するマイクロコンピュータにより構成され、その記
憶装置にはグロー放電からアーク放電への過渡期の放電
抵抗が記憶されている。このコントローラ18に操作盤
17とガス制御回路19が接続され、そのガス制御回路
19に電磁弁20が接続されている。そのガス制御回路
19には発振管1内のはガス圧センサ(図示省略)が接
続され、その電磁弁20はハロゲンボンベと発振管1と
の配管を開閉する。
に、その電極間の電圧測定装置14が接続され、この電
極間電圧測定装置14と放電電流測定装置13とが、除
算器により構築された放電抵抗検出装置16に接続され
ている。この放電抵抗検出装置16と放電電流検出装置
13と電極間電圧測定装置14と電源4とがレーザコン
トローラ18に接続されている。このコントローラ18
は、入出力インタフェイスと中央処理装置と記憶装置と
を有するマイクロコンピュータにより構成され、その記
憶装置にはグロー放電からアーク放電への過渡期の放電
抵抗が記憶されている。このコントローラ18に操作盤
17とガス制御回路19が接続され、そのガス制御回路
19に電磁弁20が接続されている。そのガス制御回路
19には発振管1内のはガス圧センサ(図示省略)が接
続され、その電磁弁20はハロゲンボンベと発振管1と
の配管を開閉する。
【0017】上記構成において起動スイッチ3をオンす
ると1次コンデンサー4が充電され、この1次コンデン
サー4の正極側は正の高電圧になると共に負極側は電圧
0になる。この1次コンデンサー4の充電後にサイラト
ロン7が導通状態とされることで、1次コンデンサー4
の正極側が瞬時に接地される。この際、コイル5が電流
を遮断するため1次コンデンサー4の負極側が負の高電
圧になる。これにより、各対の電離ピン10、11の間
に絶縁破壊によってアーク放電が生じ、2次コンデンサ
ー12の充電が開始される。すなわち、1次コンデンサ
ー4の容量が2次コンデンサー12に移行する。そのア
ークから発生する紫外線により、放電管1に封入された
レーザガスの一部がイオン化されて予備電離され、カソ
ード電極8とアノード電極9の間の電子密度分布の均一
化によるグロー放電の安定化が図られる。そして、2次
コンデンサー12の充電容量が増加すると、カソード電
極8とアノード電極9の間に絶縁破壊によってグロー放
電が発生する。このグロー放電によりレーザガスが励起
されてエキシマが生成され、そのエキシマが基底状態に
遷移する際に放出する紫外光によりレーザ光が誘導放出
される。
ると1次コンデンサー4が充電され、この1次コンデン
サー4の正極側は正の高電圧になると共に負極側は電圧
0になる。この1次コンデンサー4の充電後にサイラト
ロン7が導通状態とされることで、1次コンデンサー4
の正極側が瞬時に接地される。この際、コイル5が電流
を遮断するため1次コンデンサー4の負極側が負の高電
圧になる。これにより、各対の電離ピン10、11の間
に絶縁破壊によってアーク放電が生じ、2次コンデンサ
ー12の充電が開始される。すなわち、1次コンデンサ
ー4の容量が2次コンデンサー12に移行する。そのア
ークから発生する紫外線により、放電管1に封入された
レーザガスの一部がイオン化されて予備電離され、カソ
ード電極8とアノード電極9の間の電子密度分布の均一
化によるグロー放電の安定化が図られる。そして、2次
コンデンサー12の充電容量が増加すると、カソード電
極8とアノード電極9の間に絶縁破壊によってグロー放
電が発生する。このグロー放電によりレーザガスが励起
されてエキシマが生成され、そのエキシマが基底状態に
遷移する際に放出する紫外光によりレーザ光が誘導放出
される。
【0018】上記レーザ光の発振状態において、カソー
ド電極8とアノード電極9の間の放電電流が測定装置1
3により測定され、電極間電圧が測定装置14により測
定され、各測定値は放電抵抗検出装置16とコントロー
ラ18とに出力される。そのコントローラ18は、測定
された放電電流と放電電極間電圧との積からレーザガス
に注入されたエネルギーを演算し、そのエネルギーが予
め設定した値になるように電源4の電圧制御を行なう。
すなわち、レーザガスの種類、ガス圧等に応じ発振効率
が最適なものとなり、また、電極8、9間の放電状態が
グロー放電になるようレーザ出力が設定され、そのレー
ザ出力の設定値に対応するレーザガスへのエネルギー注
入値がコントローラ18の記憶装置に記憶され、演算さ
れたエネルギー注入値が記憶値より小さい時は電源電圧
を大きくし、記憶値より大きい時は電源電圧を小さくす
る。
ド電極8とアノード電極9の間の放電電流が測定装置1
3により測定され、電極間電圧が測定装置14により測
定され、各測定値は放電抵抗検出装置16とコントロー
ラ18とに出力される。そのコントローラ18は、測定
された放電電流と放電電極間電圧との積からレーザガス
に注入されたエネルギーを演算し、そのエネルギーが予
め設定した値になるように電源4の電圧制御を行なう。
すなわち、レーザガスの種類、ガス圧等に応じ発振効率
が最適なものとなり、また、電極8、9間の放電状態が
グロー放電になるようレーザ出力が設定され、そのレー
ザ出力の設定値に対応するレーザガスへのエネルギー注
入値がコントローラ18の記憶装置に記憶され、演算さ
れたエネルギー注入値が記憶値より小さい時は電源電圧
を大きくし、記憶値より大きい時は電源電圧を小さくす
る。
【0019】その放電抵抗検出装置16は、測定された
放電電流と放電電極間電圧とからオームの法則に従い放
電抵抗を演算する。また、コントローラ18は制御盤1
7からの割込信号により、グロー放電からアーク放電へ
の過渡期の放電抵抗に対応する電圧信号を検出装置16
に出力する。この検出装置16は、その演算された放電
抵抗とグロー放電からアーク放電への過渡期の放電抵抗
とを比較し、演算した放電抵抗がグロー放電からアーク
放電への過渡期の放電抵抗以下の場合はL信号をコント
ローラ18に出力し、超えている場合はH信号をコント
ローラ18に出力する。コントローラ18はL信号を受
信すると、電極8、9間の放電がアーク放電への過渡期
であると判断し、ガス制御回路19に電磁弁20の開放
信号を送る。これにより、発振管1にハロゲンガスが供
給されてレーザガスの混合比が制御されて放電抵抗が増
加し、アーク放電への移行が防止される。なお、ガス制
御回路19からはガス圧センサにより測定されたガス圧
信号がコントローラ18に出力され、ガス圧が予め定め
た一定圧以上になると電磁弁20が閉じられる。
放電電流と放電電極間電圧とからオームの法則に従い放
電抵抗を演算する。また、コントローラ18は制御盤1
7からの割込信号により、グロー放電からアーク放電へ
の過渡期の放電抵抗に対応する電圧信号を検出装置16
に出力する。この検出装置16は、その演算された放電
抵抗とグロー放電からアーク放電への過渡期の放電抵抗
とを比較し、演算した放電抵抗がグロー放電からアーク
放電への過渡期の放電抵抗以下の場合はL信号をコント
ローラ18に出力し、超えている場合はH信号をコント
ローラ18に出力する。コントローラ18はL信号を受
信すると、電極8、9間の放電がアーク放電への過渡期
であると判断し、ガス制御回路19に電磁弁20の開放
信号を送る。これにより、発振管1にハロゲンガスが供
給されてレーザガスの混合比が制御されて放電抵抗が増
加し、アーク放電への移行が防止される。なお、ガス制
御回路19からはガス圧センサにより測定されたガス圧
信号がコントローラ18に出力され、ガス圧が予め定め
た一定圧以上になると電磁弁20が閉じられる。
【0020】上記構成によれば、レーザ光の一部を取り
出すことなくレーザ出力を検知して出力制御を行なうこ
とができ、また、電極8、9間の放電状態がガス劣化に
よりアーク放電へ移行するのを連続発振を行ないつつ防
止できるので、レーザの発振効率を最適化できる。
出すことなくレーザ出力を検知して出力制御を行なうこ
とができ、また、電極8、9間の放電状態がガス劣化に
よりアーク放電へ移行するのを連続発振を行ないつつ防
止できるので、レーザの発振効率を最適化できる。
【0021】また、運転開始時において放電を行ないつ
つ電極8、9の表面にハロゲンを付着させるパッシベー
ション処理を行なうが、このパッシベーション処理段階
から電極8、9間の放電状態がアーク放電へ移行するの
を防止でき、電極交換回数を最小限にすることができ
る。
つ電極8、9の表面にハロゲンを付着させるパッシベー
ション処理を行なうが、このパッシベーション処理段階
から電極8、9間の放電状態がアーク放電へ移行するの
を防止でき、電極交換回数を最小限にすることができ
る。
【0022】なお、本発明は上記実施例に限定されな
い。例えば、上記実施例では電極8、9間の放電がアー
ク放電への過渡期である場合、ハロゲンガスのみを発振
管1に供給したが、ハロゲンガス、希ガスおよび希釈ガ
スの混合済の実ガスを供給してレーザガスの交換を行な
うようにしてもよい。
い。例えば、上記実施例では電極8、9間の放電がアー
ク放電への過渡期である場合、ハロゲンガスのみを発振
管1に供給したが、ハロゲンガス、希ガスおよび希釈ガ
スの混合済の実ガスを供給してレーザガスの交換を行な
うようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】本件各発明のエキシマレーザ装置によれ
ば、レーザ光の一部を取り出すことなく出力低下と電極
破損を防止してレーザ出力の無駄を無くすことができ、
さらに本件第2発明のエキシマレーザ装置によれは、電
極間の放電状態がガス劣化によりグロー放電からアーク
放電に移行するのを防止してレーザ出力の低下を防止で
きると共に電極交換回数を最小限にできる。
ば、レーザ光の一部を取り出すことなく出力低下と電極
破損を防止してレーザ出力の無駄を無くすことができ、
さらに本件第2発明のエキシマレーザ装置によれは、電
極間の放電状態がガス劣化によりグロー放電からアーク
放電に移行するのを防止してレーザ出力の低下を防止で
きると共に電極交換回数を最小限にできる。
【図1】本発明の実施例のエキシマレーザ装置の構成説
明図
明図
【図2】本発明の実施例の放電電流測定装置の構成説明
図
図
8 カソード電極 9 アノード電極 13 放電電流測定装置 14 放電電極間電圧測定装置 16 放電抵抗検出装置 18 コントローラ 19 ガス制御回路 20 電磁弁
Claims (2)
- 【請求項1】 電極間の放電によりレーザガスを励起す
るエキシマレーザ装置において、その放電電流の測定手
段と、その放電電極間電圧の測定手段と、その放電電流
と放電電極間電圧とからレーザ出力を検知する手段とを
備えることを特徴とするエキシマレーザ装置。 - 【請求項2】 電極間の放電によりレーザガスを励起す
るエキシマレーザ装置において、その放電電流の測定手
段と、その放電電極間電圧の測定手段と、その放電電流
と放電電極間電圧とから放電抵抗を演算する手段と、そ
の放電電極間におけるグロー放電からアーク放電への過
渡期の放電抵抗を記憶する手段と、その演算された放電
抵抗と記憶された放電抵抗とを比較する手段と、その比
較結果に基づいてレーザガスの混合比を制御する手段と
を備えることを特徴とするエキシマレーザ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19290792A JPH0613690A (ja) | 1992-06-27 | 1992-06-27 | エキシマレーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19290792A JPH0613690A (ja) | 1992-06-27 | 1992-06-27 | エキシマレーザ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0613690A true JPH0613690A (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=16298967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19290792A Pending JPH0613690A (ja) | 1992-06-27 | 1992-06-27 | エキシマレーザ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0613690A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022093614A (ja) * | 2017-10-24 | 2022-06-23 | サイマー リミテッド ライアビリティ カンパニー | レーザチャンバ内の電極の寿命を延ばす方法及び装置 |
-
1992
- 1992-06-27 JP JP19290792A patent/JPH0613690A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2022093614A (ja) * | 2017-10-24 | 2022-06-23 | サイマー リミテッド ライアビリティ カンパニー | レーザチャンバ内の電極の寿命を延ばす方法及び装置 |
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