JPH06136550A - 無電解めっき液の濾過方法及び濾過器 - Google Patents

無電解めっき液の濾過方法及び濾過器

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JPH06136550A
JPH06136550A JP31138992A JP31138992A JPH06136550A JP H06136550 A JPH06136550 A JP H06136550A JP 31138992 A JP31138992 A JP 31138992A JP 31138992 A JP31138992 A JP 31138992A JP H06136550 A JPH06136550 A JP H06136550A
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JP
Japan
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plating solution
filter
plating
plating liquid
electroless plating
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Pending
Application number
JP31138992A
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English (en)
Inventor
Muneyori Matsumura
宗順 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uemera Kogyo Co Ltd
C Uyemura and Co Ltd
Original Assignee
Uemera Kogyo Co Ltd
C Uyemura and Co Ltd
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Publication date
Application filed by Uemera Kogyo Co Ltd, C Uyemura and Co Ltd filed Critical Uemera Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 めっき槽内に収容された無電解めっき液を循
環濾過する方法において、濾過器として、無電解めっき
液を濾過する濾過部を有する濾過器本体と、上記濾過器
本体内に上記無電解めっき液を導入する導管と、上記導
管に介装されるめっき液汲み上げ用ポンプとを具備する
濾過器を使用し、上記ポンプを作動してめっき槽内の無
電解めっき液を上記濾過器本体内に導入すると共に、こ
の本体内のめっき液を上記濾過部で常圧自然濾過させた
後、この濾過しためっき液を上記めっき槽に返送するこ
とを特徴とする無電解めっき液の濾過方法。 【効果】 本発明によれば、無電解めっき液の連続循環
濾過によるめっき槽内の無電解めっき液の自己分解を確
実に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無電解ニッケルめっき
液や無電解銅めっき液、或いはこれらのめっき液にフッ
素樹脂粒子やセラミック粉末などの複合材を添加分散さ
せた無電解複合めっき液などの無電解めっき液を連続循
環濾過する方法及びこの濾過に用いる濾過器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、無電解ニッケルめっき液等の無電解めっき液は、被
めっき物からめっき液中に混入された固形微粒子、或い
は無電解めっき液から自己析出した金属微粒子を除去す
るため、これを連続循環濾過しながらめっきする方法が
採用されている。即ち、上記固形微粒子、特に無電解め
っき液から自己析出した金属微粒子は、これを除去せず
におくと、この金属微粒子を核としてめっき反応が進行
し、金属微粒子を粗大化させると共に、更に新たな金属
微粒子核を発生させ、このような金属微粒子核が増大す
ると、無電解めっき液を自己分解させるおそれが生じ
る。このため、無電解めっきにおいては、そのめっき液
を連続循環濾過することが必須である。
【0003】しかしながら、本発明者の検討によると、
このように無電解めっき液を連続循環濾過しつつめっき
を行っているにも拘らず、無電解めっき液の自己分解が
生じる場合があり、この点の解決が望まれた。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】このため、本発
明者はこの自己分解の原因について鋭意検討を行った結
果、連続循環濾過方法、濾過器に問題があることを知見
した。即ち、従来の濾過器は、図3に示すように、無電
解めっき液を濾過する濾過部(濾材a’)を有する濾過
器本体aと、この濾過器本体a内にめっき槽b内に収容
された無電解めっき液cを導入するための導管dと、こ
の導管dに介装されためっき液汲み上げ用ポンプeと、
上記濾過器本体aの濾過部で濾過された無電解めっき液
を上記めっき槽bに戻すための返送管fとを具備するも
ので、めっき槽b内のめっき液cはポンプeの作動で導
管dを通って濾過器本体a内に導入され、濾過部で濾過
された後、返送管fを通ってめっき槽b内に戻されるも
のであるが、上記自己分解は、この濾過器本体aの濾過
部でめっき液cから除去された上記固形微粒子や金属微
粒子が蓄積されていくことが一つの原因であり、この蓄
積された微粒子がめっき液のめっき反応を促進してめっ
き槽内のめっき液の自己分解を生じさせるものであるこ
とが推察された。
【0005】更に検討を進めた結果、本発明者は無電解
めっき液を濾過部で常圧自然濾過させた場合、意外にも
上記の自己分解を防止し得ることを知見した。即ち、従
来の濾過方法、濾過器においては、めっき槽内のめっき
液は上記導管を連続流束として流れて濾過器本体内を充
満するように濾過器本体内に導入されると共に、濾過部
で濾過されためっき液も返送管を連続流束として流れて
めっき槽に返送されるものであるが、この際、めっき液
で充満された濾過器本体内に連続的にめっき液が導入さ
れるので、濾過器本体内は加圧状態になる。そして、こ
のような加圧状態において連続濾過を行った場合、濾過
器本体内で蓄積微粒子にめっき液が接触してこの濾過器
本体内でめっき液の自己分解が生じると、濾過器本体内
のめっき液の自己分解反応がこの連続流束返送めっき液
を介してめっき槽内のめっき液に波及し、これを自己分
解させること、これに対し、無電解めっき液の濾過を常
圧自然濾過とすること、例えば濾過器本体の上部を開放
状態とし、めっき液を単に大気圧下において重力で濾布
を通過させて濾過し、濾過されためっき液をそのままめ
っき槽に戻すようにする場合には、濾過器本体内でめっ
き液の自己分解が生じたとしても、その理由は明らかで
はないが、上記のようなめっき槽内のめっき液の自己分
解に波及しないことを知見し、本発明をなすに至ったも
のである。
【0006】従って、本発明は、(1)めっき槽内に収
容された無電解めっき液を循環濾過する方法において、
濾過器として、無電解めっき液を濾過する濾過部を有す
る濾過器本体と、上記濾過器本体内に上記無電解めっき
液を導入する導管と、上記導管に介装されるめっき液汲
み上げ用ポンプとを具備する濾過器を使用し、上記ポン
プを作動してめっき槽内の無電解めっき液を上記濾過器
本体内に導入すると共に、この本体内のめっき液を上記
濾過部で常圧自然濾過させた後、この濾過しためっき液
を上記めっき槽に返送することを特徴とする無電解めっ
き液の濾過方法、及び、(2)無電解めっき液を濾過す
る濾過部を有し、この無電解めっき液を該濾過部で常圧
自然濾過させる濾過器本体と、上記濾過器本体内にめっ
き槽内に収容された無電解めっき液を導入する導管と、
上記導管に介装されるめっき液汲み上げ用ポンプとを具
備することを特徴とする無電解めっき液用濾過器を提供
する。
【0007】上記濾過方法及び濾過器によれば、無電解
めっき液の連続循環濾過によるめっき槽内のめっき液の
自己分解が確実に防止されるものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図1,2を参
照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係る濾過
器1を示すもので、この濾過器1は濾過器本体2を具備
する。この濾過器本体2は上端外周縁部にリング状鍔部
3が設けられていると共に、周壁及び底壁に多数の透孔
4が設けられた有底円筒状に形成され、図示していない
がその周壁及び底壁全体は濾布によって覆われるように
なっており、濾過器取付台5の嵌着孔に着脱可能に嵌着
されている。なお、6は濾布固定板である。
【0009】また、7は上記濾過器取付台5を貫通して
配設され、めっき槽8内の無電解めっき液9を上記濾過
器本体2内に導入するための導管で、この導管7の一端
はめっき槽8内のめっき液9内に浸漬され得るようにな
っていると共に、導管7の他端は、上記濾過器本体2の
上端開放部10上方に配置されている。なお、11はバ
ルブである。
【0010】更に、12はその作動により上記めっき槽
8内のめっき液9を上記導管7を通して濾過器本体2に
移送するためのポンプであり、上記導管7に介装されて
いる。なお、図中13はポンプ収納器、14はポンプ1
2のオンオフを制御するスイッチ、15は取手である
が、上記濾過器取付台5はこのポンプ収納器13に取り
付けられている。
【0011】上記濾過器1を用いてめっき槽8内のめっ
き液9を連続循環濾過する場合は、ポンプ12を作動さ
せ、めっき槽8内のめっき液9を導管7を通して濾過器
本体2内に導入し、このめっき液を濾過部(本実施例の
場合は濾布)で濾過すると共に、濾過部で濾過されため
っき液を濾過部から直接めっき槽8に戻すものである。
この場合、濾液の返送速度は、濾過器本体2内の大き
さ、濾過部(濾布)の目の粗さ、濾過器本体2内へのめ
っき液の導入速度などを適宜調整することによって行わ
れる。
【0012】このような連続循環濾過方法により、連続
循環濾過に基づくめっき槽8内のめっき液9の自己分解
が防止されるが、この点の効果を下記の実験例により具
体的に示す。
【0013】〔実験例〕濾過器本体を不織布製濾布(メ
ッシュ#100)で覆った図1,2に示す如き濾過器を
使用し、ポリテトラフルオロエチレン微粒子が分散した
無電解ニッケルめっき液を濾過した。
【0014】この場合、めっき液及びめっき条件は、め
っき液ができるだけ分解しやすい液、条件を選定し、具
体的には比表面積が7〜8dm2/lになるような電導
性の粒子をめっき液に入れ、温度92〜93℃でめっき
処理を行った。
【0015】この結果、めっき液は約5〜8分で分解し
はじめたが、濾過することにより連続的な分解が止ま
り、めっき液は再度使用可能となった。
【0016】比較のため、カートリッジ式の濾過器(メ
ッシュ#100)を使用し、濾過を行った。この濾過器
は図3に示すように濾過器本体aが密閉状態にあり、め
っき液は濾過器本体a内を充満し、濾材a’を加圧され
て通過し得るようになっているもので、上記と同様のめ
っき液、めっき条件で濾過を行ったが、約5〜8分で液
が分解しはじめ、濾過によっても分解は止まらず、かえ
って分解した粒子が漸次濾過材を閉塞し、濾過器を目詰
まりさせてしまうもので、その後、めっき液は完全に自
己分解を起こした。
【0017】なお、本発明の濾過方法は、無電解ニッケ
ルめっき液、無電解銅めっき液や無電解複合めっき液な
ど、各種の無電解めっき液に適用することができる。
【0018】また、本発明の装置において、濾過器本体
2は上端が閉塞されていてもよいが、この場合めっき液
が濾過器本体内に充満せず、めっき液が導入されても上
部に空隙が生じるような十分な内容積を有していること
が必要であり、また該空隙と大気とを連通させる空気抜
きを設けることが好ましい。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、無電解めっき液の連続
循環濾過によるめっき槽内の無電解めっき液の自己分解
を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る濾過器の斜視図であ
る。
【図2】本発明の一実施例に係る濾過方法を説明する概
略図である。
【図3】従来の一実施例に係る濾過方法を説明する概略
図である。
【符号の説明】
1 濾過器 2 濾過器本体 7 導管 8 めっき槽 9 めっき液 12 ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 めっき槽内に収容された無電解めっき液
    を循環濾過する方法において、濾過器として、無電解め
    っき液を濾過する濾過部を有する濾過器本体と、上記濾
    過器本体内に上記無電解めっき液を導入する導管と、上
    記導管に介装されるめっき液汲み上げ用ポンプとを具備
    する濾過器を使用し、上記ポンプを作動してめっき槽内
    の無電解めっき液を上記濾過器本体内に導入すると共
    に、この本体内のめっき液を上記濾過部で常圧自然濾過
    させた後、この濾過しためっき液を上記めっき槽に返送
    することを特徴とする無電解めっき液の濾過方法。
  2. 【請求項2】 無電解めっき液を濾過する濾過部を有
    し、この無電解めっき液を該濾過部で常圧自然濾過させ
    る濾過器本体と、上記濾過器本体内にめっき槽内に収容
    された無電解めっき液を導入する導管と、上記導管に介
    装されるめっき液汲み上げ用ポンプとを具備することを
    特徴とする無電解めっき液用濾過器。
JP31138992A 1992-10-27 1992-10-27 無電解めっき液の濾過方法及び濾過器 Pending JPH06136550A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115537787A (zh) * 2022-10-17 2022-12-30 合鸿新材科技有限公司 一种兼容电镀和化学镀的设备及工件表面处理方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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