JPH06136367A - 広い温度範囲内で使用可能な改質ビチューメンおよびその製造法 - Google Patents

広い温度範囲内で使用可能な改質ビチューメンおよびその製造法

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JPH06136367A
JPH06136367A JP4339197A JP33919792A JPH06136367A JP H06136367 A JPH06136367 A JP H06136367A JP 4339197 A JP4339197 A JP 4339197A JP 33919792 A JP33919792 A JP 33919792A JP H06136367 A JPH06136367 A JP H06136367A
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JP
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bitumen
polymer
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ethylene
ionomeric
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JP4339197A
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Mathieu Luc
マティウ、ルク
Dante Pagnini
ダンテ、パニーニ
Luigi Torti
ルイジ、トルティ
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POLY INVEST SA
Original Assignee
POLY INVEST SA
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L95/00Compositions of bituminous materials, e.g. asphalt, tar, pitch
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10CWORKING-UP PITCH, ASPHALT, BITUMEN, TAR; PYROLIGNEOUS ACID
    • C10C3/00Working-up pitch, asphalt, bitumen

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Polymers & Plastics (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Working-Up Tar And Pitch (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビチューメンを、結合がイオン型であるイオ
ノマー性のポリマー生成物で改質することによって得ら
れる、広い温度範囲で使用可能な、特に耐老化性を有す
る改質ビチューメンおよびその製造法の提供 【構成】 ポリマー物質で改質したビチューメンであっ
て、石油蒸留の残渣としての、または天然産のものに由
来する、および/またはアスファルト、ピッチなどのよ
うな類似物質に由来する、炭化水素の混合物によって本
質的に構成されるビチューメンと、ポリマー状基材物質
に極性官能基を導入し、次に前記の官能基を塩の形にす
るのに好適な物質によるイオノマー化によって得られ
る、結合がイオン型の、少なくとも1種類のイオノマー
性のポリマー状物質と、既知の種類の可塑剤、充填剤お
よび各種の添加剤とを含んで成る、ビチューメン、およ
びその製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
【0002】
【0001】本発明は、広い温度範囲で使用することが
でき、特に耐老化性を有する改質ビチューメン、並びに
それらの製造法に関する。
【0003】
【従来の技術】
【0004】
【0002】ビチューメンが、主として炭化水素から構
成され、さらに他の物質が組合さったり組合さっていな
い物質であること、ならびに不浸透性コーティングまた
は層、床表面、屋根カバーなどを完成する物質として天
然のアスファルトと同様に用いられることは周知であ
る。これらのビチューメンを基材とする層、および一般
的には表面は、高温並びに低温に高い耐性を有し、高度
の弾性を示し、且つ老化などにより変化または崩壊する
ことなく長い耐用寿命を有すべきである。
【0005】
【0003】ビチューメンの特性を改良するためには、
ポリマー性基剤を有する改質剤が用いられる。これをビ
チューメンに加えることにより、いわゆる「改質ビチュ
ーメン」が得られる。
【0006】
【0004】例えば、非晶質ポリ−アルファ−オレフィ
ン(通常は「APO」または「APAO」と呼ばれる)
で改質したビチューメンが知られており、これは高温で
極めて良好な特徴を示すが、低温では限定された性能し
か示さず、弾性特性は低く、老化する。これらのAPA
Oで改質したビチューメンは、通常は、ビチューメンを
アイソタクチックポリプロピレンと組合せた非晶質の高
分子量エチレン−プロピレンコポリマーと混合して、生
成する生成物の高温特性を改良し、また粘度調節剤とし
ての低分子量ポリオレフィン、通常はアタクチックプロ
ピレンホモポリマー(APP/H)と混合して、生成物
の相溶性を改良することによって製造される。空気の存
在下での高温老化によるこれらのAPAO改質ビチュー
メンの特性の崩壊は、主として物理特性の現象によるも
のであることが観察された。
【0007】
【0005】先行技術から知られているもう一つの広く
用いられるビチューメンの種類は、スチレン−ブタジエ
ン−スチレンブロックコポリマー(SBS)で改質した
ビチューメンによって構成され、このようにして改質さ
れたビチューメンは、耐熱性のかなり高度な特性、低温
での極めて良好な特性および良好な弾性挙動を示すが、
酸化剤の存在下では老化を生じるのであり、このような
老化は主としてポリマー鎖の崩壊とそれに引き続くポリ
マーの分子量の減少に起因している。
【0008】
【0006】他の改質ビチューメンは、ビチューメンに
可溶性の他のポリマー材料、例えばエチレン/酢酸ビニ
ルコポリマー(EVA)を用いることによって得られる
が、後者の結果は、生成する改質ビチューメンにおいて
その方法で得ることができる特性の改良に関して高価す
ぎる。
【0009】
【0007】
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特に
耐老化性が高く、高温および低温で高い耐性を示す、す
なわち広い温度範囲内で有利に用いることができ、同時
に正しい使用の範囲内では、柔軟性および弾性の特性が
保持される。改質ビチューメンを提供することである。
【0011】
【0008】本発明のもう一つの目的は、容易に市場か
ら多量に入手可能な改質剤によって製造される改質ビチ
ューメンを提供することである。
【0012】
【0009】本発明のもう一つの目的は、本発明による
改質ビチューメンの製造法を提供することである。
【0013】
【0010】本発明の更にもう一つの目的は、改良され
た特性を付与された改質ビチューメンであって、現行の
設備および現在行われている方法を実質的に変更する必
要なしに、通常用いられるような処理および加工法に供
することができる、改質ビチューメンを提供することで
ある。
【0014】
【0011】
【0015】
【課題を解決するための手段】下記の開示によって明ら
かになる、これらおよび更に他の目的、および関連利益
は、ポリマー材料を加えることによって改質されたビチ
ューメンによって獲得されるのであり、本発明による改
質ビチューメンは、
【0016】
【0012】石油蒸留の残渣としての、または天然産の
ものに由来する、および(または)アスファルト、ピッ
チなどのような類似物質に由来する、炭化水素の混合物
によって本質的に構成されるビチューメンと、
【0017】
【0013】ポリマー状の基材物質に極性官能基を導入
し、次にこの官能基を塩の形にするのに好適な物質によ
るイオノマー化によって得られる、結合がイオン型の、
少なくとも1種類のイオノマー性のポリマー状物質と、
【0018】
【0014】既知の種類の可塑剤、充填剤および各種の
添加剤とを含んで成る。
【0019】
【0015】前記のイオノマー性ポリマー状物質を得る
のに用いられるポリマー状基材物質は、総てが他の工程
からの副生成物として、または直接合成によって、得ら
れる非晶質または結晶性ポリマーであって、ビチューメ
ンに可溶性であるもの、特にポリ−アルファ−オレフィ
ン(PAO)、例えばアタクチックポリプロピレンホモ
ポリマー(APP/H)、アタクチックプロピレン−エ
チレンコポリマー(APPE)、エチレン−プロピレン
−ブテンターポリマー、エチレン−プロピレン−ヘキセ
ンターポリマー、エチレン−プロピレン−オクテンター
ポリマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EV
A)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線形の低密度
ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(H
DPE)、低分子量の低密度ポリエチレン(LDPEワ
ックス)、低分子量の高密度ポリエチレン(HDPEワ
ックス)、アイソタクチックポリプロピレン(IPPホ
モポリマー)、アイソタクチックエチレン−プロピレン
コポリマー(IPPコポリマー)、エチレン−プロピレ
ンコポリマー(EPM)、(アイソタクチックまたは非
晶質の)、ポリブテン、ポリイソブチレン、反応性二重
結合を含むコポリマーおよびターポリマー、例えばイソ
ブチレン−イソプレンゴム(IIR)、エチレン−プロ
ピレン−ジエンターポリマー(EPDM)、スチレン−
ブタジエンブロックポリマー(SBS)である。
【0020】
【0016】前記のポリマー状基材物質に導入される前
記の極性官能基は、有利にはカルボキシ基、ジカルボキ
シ酸無水物、スルホン酸基、クロロスルホン酸基、およ
びエポキシ基であることができる。
【0021】
【0017】前記の官能基を塩の形にする(solify)こ
とができる物質としては、芳香族および脂肪族アミンお
よび第四アンモニウム塩、金属酸化物および金属水酸化
物、有機カルボン酸の金属塩、アルコール、アルカリお
よびアルカリ土類金属の炭酸塩、アミノアルコール、お
よびエポキシドが有利に用いられる。
【0022】
【0018】本発明による改質ビチューメンを構成する
各種の成分の量および相対比は、用いられるビチューメ
ンおよび用いられるイオノマー性のポリマー状物質の種
類によって、並びに前記の改質ビチューメンの使用の種
類および条件によって、変化することがある。一般的に
は、本発明による改質ビチューメンは、好ましくは改質
ビチューメンの総重量基準で重量%で表わした下記の成
分の量: *ビチューメン 40〜95% *イオノマー性のポリマー状物質 5〜60% *可塑剤、充填剤および各種の添加剤 総量で10
0% を含む。
【0023】
【0019】本発明による改質ビチューメンの製造法
は、
【0024】
【0020】ポリマー状基材物質を溶融して、熱時に極
性官能基を導入して官能化ポリマーを得て、
【0025】
【0021】ビチューメンを170〜210℃の温度に
加熱し、
【0026】
【0022】加熱したビチューメンに、前記の官能化し
た、高温でコンディショニングしたポリマーを加えて、
均質に溶解および(または)分散した前記の官能化した
ポリマーを含むビチューメンを得て、
【0027】
【0023】前記の官能化したポリマーを含有するビチ
ューメンに、前記の極性官能基を塩の形にすることがで
きる物質を添加し、前記の官能化したポリマーを同じビ
チューメンに溶解、および(または)均質に分散した、
対応する架橋イオノマー性ポリマー状物質に転換して、
イオノマー性のポリマー状改質剤で改質したビチューメ
ンを得る、段階から成っている。
【0028】
【0024】本発明によるもうひとつの改質ビチューメ
ンの製造法は、
【0029】
【0025】ポリマー状基材物質を溶融し、熱時に極性
官能基を導入して、官能化ポリマーを得て、
【0030】
【0026】前記の官能化したポリマーに、前記の極性
官能基を塩の形にすることができる物質を加え、前記の
官能化したポリマーを対応する架橋イオノマー性ポリマ
ー状物質に転換し、
【0031】
【0027】ビチューメンを170〜210℃の温度に
加熱し、
【0032】
【0028】前記の加熱したビチューメンに前記の架橋
イオノマー性ポリマー状物質を加え、混合物に高温コン
ディショニングを行って、均質に溶解および(または)
分散した前記のイオノマー性ポリマーを含む改質ビチュ
ーメンを得る、段階から成っている。
【0033】
【0029】可塑剤、可能な充填剤および(または)他
の既知の種類の添加剤であって異なる機能を行うもの
を、前記の方法のいずれにおいても添加剤の種類および
その特異的な機能の種類によって様々な段階で加えるこ
とができる。
【0034】
【0030】
【0035】
【実施例】本発明による改質ビチューメンは、先行技術
から知られている改質ビチューメンと比較して、かなり
改良された弾性特性並びに良好な耐熱老化性を示す。更
に単なる例示のために示し、制限のためのものでない実
施態様の下記の例、特に欄「A」および「B」に、先行
技術による改質ビチューメン、ならびにそれぞれ本発明
により、および先行技術による対応する改質ビチューメ
ンに用いたのと同じポリマー状基材物質から得たイオン
タイプの結合の形成により、イオノマー生成物に転換し
たポリマー状物質を用いて得た結果を記載した表から明
らかなように、少なくとも−20℃から+155℃まで
の広い温度範囲内で有利に用いることができることが観
察された。
【0036】
【0031】改質したイオノマー性ビチューメンの試料
を2群に分ける。
【0037】
【0032】一方の群は直ちに特性決定を行い、他の群
は空気循環オーブンに入れて80℃の温度に28日間保
持した後、同様に特性決定を行った。
【0038】
【0033】 表 例4 例5 例6 A B A B A B 粘度 850 2,800 -- -- 600 1,900 初期特性 25℃での針入度 (ASTM D5) 55 36 -- -- 60 45 60℃での針入度 (ASTM D5) >240 110 -- -- >240 160 軟化温度(R&B) 150 153 -- -- 145 150 (ASTM D 2398),℃ 低温柔軟性(DIN 52 123), ℃ -17.5 -20 +5 -5 -15 -20 破断点伸び,% 100 250 -- 150 100 200 弾性回復率,% 10 40 -- 25 5 25 80℃の空気循環オーブンに 4週間保管後の特性 25℃での針入度 (ASTM D5) 50 32 -- -- 55 38 60℃での針入度 (ASTM D5) 210 100 -- -- >240 130 軟化温度(R&B) 155 155 -- -- 148 153 (ASTM D 2398),℃低温柔軟性(DIN 52 123), ℃ +5 -15 +15 0 -5 -15
【0039】
【0034】記録されていない値は、有意でないかある
いは測定不可能なデーターである。破断点伸びおよび弾
性回復率は、下記の手順によって測定した。
【0040】
【0035】破断点伸び 100×50×40mmの試料をインストロン力量計に装
填し、破断するまで100mm/分の速度で伸長する。試
験は25℃で行う。
【0041】
【0036】弾性回復率 20cm×50cm×4mmの試料を、目盛りを付けたテフロ
ン平面上で、その元の長さの2倍まで100mm/分の伸
び速度で延伸する。100%の変形を保持する10分間
の負荷時間の後に、試料を中央で切断する。切断から1
時間後に、両半試料の長さ「X」および「Y」を(cm
で)測定する。次いで、弾性回復率(E.R.)を、式 E.R.=(40−X−Y)×100/20 によって計算する。
【0042】
【0037】例1 官能化したポリマー配合物の調製 下記のポリマーを、2リットルの容積のステンレススチ
ール製の混合装置を備え、不活性雰囲気下にて操作する
ことができるZ−ミキサー(UTVモデルMX2)に入
れ、ジアサーミックオイル170〜180℃の温度に加
熱する。
【0043】 APP/H アタクチックポリプロピレンホモポリマー 300 g (30%) APP/E アタクチックポリプロピレン/エチレン コポリマー 450 g (45%) LDPE 低密度ポリエチレン 80 g (8%) EVA エチレン/酢酸ビニルコポリマー 40 g (4%) IPP アイソタクチックポリプロピレン 100 g (10%) EPR エチレン/プロピレンゴム 20 g (2%) IIR イソブチレン/イソプレンゴム 10 g (1%)
【0044】
【0038】混合室を密封し、その中に150ml/分の
窒素気流を流す。30分後に、低融点成分が溶融した
後、撹拌装置を毎分30回転の回転速度で始動させる。
30分後にポリマーは完全に溶融し、均質混合物が得ら
れる。
【0045】
【0039】次に、無水マレイン酸(MAH)50%、
トリクレジルホスフェート30%および例えば2,5−
ジメチル−2,5−ビス−(第三ブチルペルオキシ)−
ヘキサン(トリゴノックス(Trigonox)101)のような
有機過酸化物20%から成る混合物1.9重量%部を加
える。
【0046】
【0040】生成する化合物を、不活性窒素の被覆雰囲
気下のままで、60分間撹拌を継続する。次に、溶融状
態の官能化したポリマー配合物を金属容器に空けて、そ
の中で固化させる。
【0047】
【0041】官能化したコポリマーについて、下記の特
性を測定することにより特性決定を行う。
【0048】 180℃の粘度 250Pa・s (ハーケ(Haake) RV20) (剪断速度16秒-1) 25℃の針入度 20 (ASTM D5) 60℃の針入度 42 (ASTM D5) 軟化温度(R&B) 150℃ (ASTM D2398) グラフト化された無水マレイン酸 0.7% (FTIR分光分析法)
【0049】
【0042】ブレードミキサーに充填したポリマーの混
合物の組成は、下記の値の範囲内にすることができる。
【0050】APP/H 0〜50% APPE 0〜90% LDPE 0〜25% EVA 0〜20% IPP 0〜30% EPR 0〜10% IIR 0〜10%
【0051】
【0043】無水マレイン酸のグラフト化した量は、
0.1〜3%の範囲にすることができる。
【0052】
【0044】官能化したポリマー配合物の調製 下記の生成物を、2リットルの容積のステンレススチー
ル製の混合装置を備え、不活性雰囲気下にて操作するこ
とができるZ−ミキサー(UTVモデルMX2)に入
れ、ジアサーミックオイル170〜180℃の温度に加
熱する。
【0053】 LDPEワックス 225 g (15%) 可塑剤(シェルフレックス(Shellflex) 790HP) 75 g ( 5%) APP/H 615 g (41%) EPR 225 g (15%) IPP 240 g (16%) HDPE 15 g ( 1%) EVA 105 g ( 8%)
【0054】
【0045】混合室を密封し、その中に150ml/分の
窒素気流を流す。30分後に、低融点成分が溶融した
後、撹拌装置を毎分40回転の速度で始動させる。
【0055】
【0046】30分後に、ポリマーは完全に溶融し、均
質混合物が得られる。
【0056】
【0047】次に、無水マレイン酸(MAH)40%、
N,N−ジメチルアセタミド30%および例えばアルフ
ァ−アルファ−ビス−第三−ブチル−ペルオキシ−ジイ
ソプロピル−ベンゼン(VULCUP−R)のような有
機過酸化物30%から成る混合物1.5重量%部を加え
る。
【0057】
【0048】撹拌を更に60分間継続し、反応を完結さ
せる。
【0058】
【0049】次に、溶融状態の官能化したポリマー配合
物を金属容器に空けて、その中で固化させる。
【0059】
【0050】配合物について、例1に開示したのと同様
に特性決定を行い、下記の値を得る。
【0060】 180℃の粘度 400Pa・s (ハーケ(Haake) RV20,剪断速度16秒-1) 25℃の針入度 15 (ASTM D5) 60℃の針入度 39 (ASTM D5) 軟化温度(R&B) 165℃ (ASTM D2398) グラフト化された無水マレイン酸 0.6% (FTIR分光分析法)
【0061】
【0051】この配合物は、下記の範囲の値を有するこ
とができる。
【0062】 LDPEワックス 0〜60% 可塑剤 0〜35% APP/H 0〜50% EPR 5〜25% IPP 5〜25% HDPE 0〜15% EVA 0〜10%
【0063】
【0052】例3 イオノマー性のコポリマーを得るための、ポリマーの官
能化配合物のイオノマー化 例1に開示した調製物を下
記の手順により処理する。
【0064】溶融状態の官能化したポリマーを空ける前
に、酢酸マンガン1重量%部を前記のポリマーに加え、
最初に水が放出され、酢酸が減少するまで(20分)、
生成する混合物を撹拌し続ける。
【0065】
【0053】次に、ポリマー配合物を金属容器に空け
て、その中で固化させる。下記の特性が得られる。
【0066】 180℃の粘度 340Pa・s (ハーケ(Haake) RV20,剪断速度16秒-1) 25℃の針入度 17 (ASTM D5) 60℃の針入度 35 (ASTM D5) 軟化温度(R&B) 175℃ (ASTM D2398)
【0067】
【0054】この例によって得られるイオノマー性の官
能化したコポリマーについて、図1に示すように、温度
の関数としての一定の荷重の下でその針入度を測定する
ことによって、更に特性決定を行う。
【0068】
【0055】図1において、針入段階中に、測定に用い
る装置のプローブの最上部が到達する末端点の下で、こ
の例によって得られるイオノマー性の官能化コポリマー
によって構成される標本の残留厚みを温度の関数として
記録する。この装置のプローブには、30mNの一定の荷
重を加える。線「A」は、基準として採用した基材ポリ
マーの配合物に関する線であり、「B」は、例1に開示
の方法によって得られる官能化したポリマー配合物に関
する線であり、「C」は例3により得られるイオノマー
ポリマーの配合物に関する線である。「D」は装置の感
度閾値である。
【0069】
【0056】例4 ビチューメンを官能化ポリマーと混合した後、最終混合
物でイオノマー化することによる、本発明による改質ビ
チューメンの調製 針入度が200のビチューメン800gを撹拌装置を具
えた金属容器に秤込む。
【0070】
【0057】このビチューメンを180〜190℃の温
度に加熱した後、例1に開示したポリマー200gを少
しずつ加える。生成する混合物を、温度を約1時間一定
に保持しながら加熱し、ポリマーをビチューメンに完全
に溶解させる。
【0071】
【0058】生成物の試料を集めて、螢光顕微鏡によっ
て検討する。
【0072】
【0059】ポリマーが完全に溶解していれば、顕微鏡
下に、ポリマーの連続的な螢光相がビチューメンの小さ
な残留粒子と共に観察することができる。
【0073】
【0060】この時点で0.5%のCa(OH)を加
え、更に1時間撹拌を継続する。
【0074】
【0061】次に、化合物を空けて、成形し、厚みが3
mmのシートを得る。
【0075】
【0062】試験を容易にするために、このシートの大
きさは5〜20cmとする。
【0076】
【0063】次に改質ビチューメンを特性決定する。得
られる値を表に示す。
【0077】
【0064】ポリマーの含量は、ビチューメンに対して
5〜35重量%の範囲とすることができる。反応物の含
量はその特性によって0〜5重量%部の範囲とすること
ができる。
【0078】
【0065】例5 ビチューメンへのイオノマー性コポリマーの添加によ
る、本発明による改質ビチューメンの調製 B100ビチューメン920gを撹拌装置を具えた金属
容器に入れ、180〜190℃の温度まで加熱する。
【0079】
【0066】撹拌を行いながら、例3によって得られる
改質ポリマー配合物80gを少しずつに分けて加える。
【0080】
【0067】ポリマーが完全に溶解するまで(60
分)、生成する化合物を180〜200℃に保持する。
【0081】
【0068】生成物の試料が螢光顕微鏡下で黄色の連続
ポリマー相を示すとき、化合物を取り出して、成形を行
って、厚みが3mmで20×5cmのストリップとする。
【0082】
【0069】この生成物の特性決定を、表1に示す。
【0083】
【0070】ポリマーの含量は、ビチューメンに対して
5〜35重量%の範囲にすることができる。
【0084】
【0071】例6 ビチューメンを官能化したポリマーと混合した後、最終
配合物でイオノマー化を行うことによる、本発明による
改質ビチューメンの調製 B200ビチューメン800gを撹拌装置を具えた金属
容器に入れ、180〜190℃まで加熱する。低粘度A
PP/H60gを少しずつ加える。
【0085】
【0072】次に、例2により得られたポリマー140
gを少しずつ加える。
【0086】
【0073】生成する化合物を、ポリマーが完全に溶解
するまで(60分)、連続撹拌を行いながら、180〜
190℃の温度に保持する。
【0087】
【0074】0.1%のPb(CHCOO)を加
え、化合物を更に60分間撹拌する。
【0088】
【0075】次に、生成物を成形して、厚みが3mmで2
0×5cmのシートを得て、これを表に記載の特性決定に
用いる。
【0089】
【0076】例7 基準ビチューメンを得るための、ビチューメンをポリマ
ー配合物と混合することによる、先行技術による改質ビ
チューメンの調製 特性決定に用いる基準化合物を得るために、基材ポリマ
ーで改質したビチューメンの調製を記載する。
【0090】
【0077】既に記載したビチューメンの種類(B20
0またはB100)の所定量を、例4、5および6に記
載したのと同じ金属容器に秤込む。
【0091】
【0078】次に、ビチューメンを、撹拌しながら、約
180℃の温度まで加熱する。
【0092】
【0079】ビチューメンに、例1、2および3に記載
したのと同様にして得たポリマーを例4、5および6に
記載したのと同じ総量、加える。
【0093】
【0080】化合物を撹拌し続けながら、温度を180
〜190℃の範囲内の値に90分間保持する。
【0094】
【0081】その後、生成物を取り出して、成形し、例
4、5および6に記載したのと同じシートを得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】イオノマー性の官能化したコポリマーの温度に
対する針入度の変化を示した図。 A:基準とした基材ポリマー B:例1 C:例3 D:装置の感度閾値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルイジ、トルティ イタリー国モンツァ、ビア、アリゴ、ボイ ト、12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリマー物質で改質したビチューメンであ
    って、 石油蒸留の残渣としての、または天然産のものに由来す
    る、および(または)アスファルト、ピッチなどのよう
    な類似物質に由来する、炭化水素の混合物によって本質
    的に構成されるビチューメンと、 ポリマー状基材物質に極性官能基を導入し、次に前記の
    官能基を塩の形にするのに好適な物質によるイオノマー
    化によって得られる、結合がイオン型の、少なくとも1
    種類のイオノマー性のポリマー状物質と、 既知の種類の可塑剤、充填剤および各種の添加剤とを含
    んで成る、ビチューメン。
  2. 【請求項2】前記のポリマー性基剤生成物が、他の工程
    からの副生成物としてまたは直接合成によって得られる
    非晶質または結晶性ポリマーであってビチューメンに可
    溶性である、例えばポリ−アルファ−オレフィン、反応
    性二重結合を含むコポリマーおよびターポリマー、例え
    ばイソブチレン−イソプレンゴム、エチレン−プロピレ
    ン−ジエンターポリマー、スチレン−ブタジエンブロッ
    クポリマーから成る群から選択される1種類以上の生成
    物によって構成される、請求項1に記載の改質ビチュー
    メン。
  3. 【請求項3】前記のポリ−アルファ−オレフィンが、ア
    タクチックホモポリマーポリプロピレン、アタクチック
    プロピレン−エチレン−コポリマー、エチレン−プロピ
    レン−ブテンターポリマー、エチレン−プロピレン−ヘ
    キセンターポリマー、エチレン−プロピレン−オクテン
    ターポリマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、低密
    度ポリエチレン、線形の低密度ポリエチレン、高密度ポ
    リエチレン、低分子量の低密度ポリエチレン、低分子量
    の高密度ポリエチレン、アイソタクチックポリプロピレ
    ン、アイソタクチックエチレン−プロピレンコポリマ
    ー、エチレン−プロピレンコポリマー(アイソタクチッ
    クまたは非晶質の)、ポリブテン、またはポリイソブチ
    レンから成る、請求項2に記載の改質ビチューメン。
  4. 【請求項4】前記の極性官能基が、カルボキシ基、ジカ
    ルボキシ酸無水物、スルホン酸基、クロロスルホン酸
    基、およびエポキシ基から選択される1個以上の基によ
    って構成される、請求項1に記載の改質ビチューメン。
  5. 【請求項5】前記の官能基を塩の形にすることができる
    前記の物質が、芳香族および脂肪族アミンおよび第四ア
    ンモニウム塩、金属酸化物および水酸化物、アルカリお
    よびアルカリ土類金属の炭酸塩、有機カルボン酸の金属
    塩、アルコール、アミノアルコール、およびエポキシド
    から選択される、請求項1に記載の改質ビチューメン。
  6. 【請求項6】改質ビチューメンの総重量に関して重量%
    で表わした下記の成分の量: ビチューメン 40〜95% イオノマー性のポリマー状物質 5〜60% 可塑剤、充填剤および各種の添加剤 総量で100
    % を含んで成る、請求項1に記載の改質ビチューメン。
  7. 【請求項7】ポリマー状基材物質を溶融して、熱時に極
    性官能基を導入して官能化ポリマーを得てる工程、 ビチューメンを170〜210℃の温度に加熱する工
    程、 加熱したビチューメンに、前記の官能化した高温でコン
    ディショニングしたポリマーを加えて、均質に溶解およ
    び(または)分散した前記の官能化したポリマーを含む
    ビチューメンを得る工程、 前記の官能化したポリマーを含有するビチューメンに、
    前記の極性官能基を塩の形にすることができる物質を添
    加し、前記の官能化したポリマーを同じビチューメンに
    溶解しおよび(または)均質に分散した対応する架橋し
    たイオノマー性のポリマー状物質に転換し、イオノマー
    性のポリマー改質剤で改質したビチューメンを得る工
    程、を含んで成る、請求項1に記載の改質ビチューメン
    の製造法。
  8. 【請求項8】ポリマー状基材物質を溶融し、熱時に極性
    官能基を導入して、官能化ポリマーを得る工程、 前記の官能化したポリマーに、前記の極性官能基を塩の
    形にすることができる物質を加え、前記の官能化したポ
    リマーを対応する架橋したイオノマー性ポリマー状物質
    に転換する工程、 ビチューメンを170〜210℃の温度に加熱する工
    程、 前記の加熱したビチューメンに前記の架橋したイオノマ
    ー性のポリマー状物質を加え、混合物に高温コンディシ
    ョニングを行って、均質に溶解および(または)分布し
    た前記のイオノマー性ポリマーを含む改質ビチューメン
    を得る工程、を含んで成る、請求項1に記載の改質ビチ
    ューメンの製造法。
JP4339197A 1991-12-20 1992-12-18 広い温度範囲内で使用可能な改質ビチューメンおよびその製造法 Pending JPH06136367A (ja)

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