JPH06256664A - ポリオレフィン材料で改質したビチューメン組成物及びその使用 - Google Patents

ポリオレフィン材料で改質したビチューメン組成物及びその使用

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JPH06256664A
JPH06256664A JP5328953A JP32895393A JPH06256664A JP H06256664 A JPH06256664 A JP H06256664A JP 5328953 A JP5328953 A JP 5328953A JP 32895393 A JP32895393 A JP 32895393A JP H06256664 A JPH06256664 A JP H06256664A
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ガリベルティ マウリィッツィオ
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ビチューメンと、エチレンとプロピレン及び
/又はアルファーオレフィンCH2=CHRと任意に少
量のジエン又はポリエン誘導単位とのコポリマーからな
り、そのコポリマーが、i)25℃でのペンタン溶解性
が90%以上、ii)溶融エンタルピーが20J/g以
下、iii)3つ組の形でのプロピレン又はアルファ−オレ
フィン単位の含量がプロピレン又はアルファ−オレフィ
ンの4〜50%からなりその3つ組の少なくとも70%
がアイソタクチック構造を有し、iv)エチレン(r1)と
プロピレン又はアルファ−オレフィン(r2)の反応性比
の積r1・r2の値が0.4〜1の間であり、v)極限粘
度が1.5dl/g以上か等しいビチューメン組成物。 【効果】 改質材として新しいエチレンコポリマー類を
使用することにより道路表面タイプ又は建造物防水等に
適するビチューメン組成物を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は新しいポリオレフィン
材料で改質したビチューメン組成物に関し、特に路面タ
イプ又は建築防水の何れかに適用するのに適する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】上記の適
用に使用されるビチューメンは、その性質を適切に改良
するため改質材を混合して改質することが知られてい
る。未改良のビチューメンは、加工性が容易で不浸透性
が良好ではあるが、老化耐性が悪く、弾性特性が不適切
である。特に、ビチューメンの改質に適する材料は、低
温での性質と加工性に逆効果をせず、軟化温度と高温で
の弾性破壊への耐性を増加できるものでなくてはならな
い。
【0003】その上、改質材は、ビチューメン相と改質
相間の凝離現象(これは材料の性質を早期悪化させる原
因となる)が起るのを避けるか少なくとも制限するた
め、ビチューメンと相容度が良好である必要がある。改
質材−ビチューメンの相容度は、ビチューメンの複雑な
構造と化学組成及び原料や製法による変動のため容易に
予測できないことを心にとめる必要がある。
【0004】ビチューメンの公知の改質材には、例え
ば、ホモポリマー又はコポリマーのアタクチックポリプ
ロピレン類(A−PP)、エチレン−プロピレンゴム
(EPR)又はエチレン−プロピレン−エチリデンノル
ボルネンゴム(EPDM)、エチレン−ビニルアセテー
トコポリマー(EVA)又はエチレンm−エチルメタク
リレートコポリマー(EMA)、及びスチレン−ブタジ
エン−スチレン(SBS)又はスチレン−イソプレン−
スチレン(SIS)のようなスチレンコポリマー類が挙
げられる。
【0005】これらの中で、アタクチックポリプロピレ
ン類が一般にビチューメン組成物と良好な配合性を示
し、弾性回復の僅かな増加を併い低温でのこれらのもの
の性質を改良するが、軟化温度と浸透の増加は殆んどな
い。EVAとEMAコポリマー類は、ビチューメン組成
物との良好な配合性を示し、低温でのかなりの弾性回復
と特性を有し、軟化と浸透性を改良する。EPR又はE
PDMゴムは全ての場合不十分な高い軟化温度となり、
その上に、高い粘度のためにビチューメン組成物との配
合が困難である。
【0006】SBSとSISスチレンコポリマー類は、
低温度でビチューメンに弾性を与えるが、50〜60℃
以上の温度で浸透耐性のないビチューメン組成物とな
る。老化耐性は、製品自体の架橋現象ならびに光と大気
剤の分解作用に不飽和基が攻撃されることから制限され
る。
【0007】単一成分の効果をバランスするため、異な
る改質材の混合物をビチューメンに用いることも知られ
ている。例えばヨーロッパ特許出願A−204157号
には、エチレン−プロピレン弾性コポリマーと任意にA
−PP及び/又はポリエチレン及び/又はアイソタクチ
ックポリプロピレン及び/又はEVAからなる改質材が
記載されている。米国特許第4,829,109号によ
る改質材の混合物は、これとは異なり、エチレン−プロ
ピレンコポリマー、エチレン−プロピレン−ジエンタ−
ポリマー高密度ポリエチレン及び任意にEVAコポリマ
ーである。
【0008】
【課題を解決するための手段】ここに、改質材として新
しいエチレンコポリマー類を使用することにより道路表
面タイプ又は建造物防水の何れかの適用に特に適するビ
チューメン組成物を得ることができることを見出した。
得られるビチューメン組成物は、効果的な老化耐性と共
に、良好な弾性特性、浸透耐性と軟化性を合せて有する
ことに特に興味がある。
【0009】この発明によるビチューメン組成物は、ビ
チューメンと、エチレンとプロピレン及び/又はアルフ
ァーオレフィンCH2=CHR(式中Rは2〜10の炭
素原子含有のアルキル基)と任意に少量のジエン又はポ
リエン誘導単位とのコポリマーからなり、そのコポリマ
ーが、 i)25℃でのペンタン溶解性が90%以上、 ii)溶融エンタルピーが20J/g以下、 iii)3つ組の形でのプロピレン又はアルファ−オレフィ
ン単位の含量がプロピレン又はアルファ−オレフィンの
4〜50%からなりその3つ組の少なくとも70%がア
イソタクチック構造を有し、 iv)エチレン(r1)とプロピレン又はアルファ−オレフ
ィン(r2)の反応性比の積r1・r2の値が0.4〜1の
間であり、 v)極限粘度が1.5dl/g以上か等しく、好ましくは
1.5〜3.5(これらの数値を含む)の間であること
を特徴とするビチューメン組成物を提供するものであ
る。 ii)に示した溶融エンタルピー値は、制限結晶度に相当
する。iv)で示した特性は、コポリマー構造を有する鎖
のセクションで、エチレン及びプロピレン単位及び/又
はアルファ−オレフィン誘導単位のランダム分布を示
す。i)〜v)の特性の組合せが、この発明のコポリマ
ー類に価値あるエラスト−プラスチック性を与える。特
に、非加硫品で3〜4MPa以上の引張強さと30%以
下の残留伸(200%、1分、25℃)で値に達するこ
とができる。
【0010】この発明のコポリマー類は、一般に35〜
85モル%のエチレン、15〜65モル%のプロピレン
及び/又はアルファ−オレフィン、0〜10モル%のジ
エン又はポリエン誘導単位からなる。エチレン含量は4
5〜75モル%、プロピレン及び/又はアルファ−オレ
フィン含量は25〜55モル%からなるのが好ましい。
【0011】ジエン又はポリエン誘導単位の含量は一般
に0〜10モル%で、0.5〜2モル%が好ましい。コ
ポリマー類は、1.5〜3.5(これら値を含む)の極
限粘度(instrinsicviscosity)が好ましく、1.5〜
2.5(これら値を含む)の極限粘度がより好ましい。
【0012】この発明のビチューメン組成物中における
改質材として使用するコポリマー類は、エチレンと、プ
ロピレン及び/又はアルファ−オレフィンCH2=CH
R(式中Rは2〜10の炭素原子含有のアルキル基)と
の混合物を任意にジエン又はポリエンの存在下で、ジル
コニウムのメタロセン誘導体(例:エチレン−ビス(テ
トラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリドまたは
ジメチルシラニレン−ビス−(テトラヒドロインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド)とテトライソブチル−ア
ルモキサンとから得られたキラル触媒の存在下で重合さ
すことによって作ることができる。コポリマーの製造
は、プロピレン及び/又はアルファ−オレフィンからな
る気相中、40〜50℃の温度で、モノマー混合物を共
重合させることによって行うことができる。
【0013】アルファ−オレフィンCH2=CHRの有
用な例としては、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチ
ル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−
ドデセンが挙げられる。ジエン又はポリエンとしては、
1,4−ヘキサジエンのような非共役ジオレフィン又は
5−エチリデン−2−ノルボルネンのようなブリッジ環
状ジオレフィンから選ぶのが好ましい。
【0014】この発明の組成物に使用されるビチューメ
ンについて、ビチューメン又はアスファルトビチューメ
ンとして示される材料を意味し、カーク・オスマーの
“エンサイクロペディア オブ ケミカル テクノロジ
ー”3版、3巻84頁2つの最初のパラグラフに記載の
ものが含まれる。ビチューメンの例は、直接蒸留からの
もの(“ストレート ラン”、SRビチューメンとも称
される)、及びビスブレーキングで誘導されるもの
(C.ギアバリニ等、インターナショナル シンポジウ
ム ケミストリー オブ ビチューメンズ(ローマ)1
991年、第1巻、314頁参照)がある。
【0015】この発明のビチューメン組成物の製造は、
ビチューメンと高分子改質材とを混合する公知のブレン
ド法によって行うことができる。1つの好ましい方法に
よれば、改質材を、混合物の成分の融点以上の温度で、
予加熱したビチューメンと混合される。ビチューメンと
改質材の粘度により、多少高剪断混合機が、改質材のビ
チューメン中の効果的な分散をさせるために用いられ
る。例えば、以下実施例に記載の方法によりシルバーソ
ンL4Rミキサーを使用することができる。混合は、E
P−A−321189に記載の方法のように、2段階、
最初に低含量のビチューメンであるビチューメン/改質
材マスターバッチを作り、その後、マスターバッチを予
加熱のビチューメンの残部と混合することによっても行
うことができる。
【0016】この発明のビチューメン組成物は、路面用
又は建築防水の何れかに適し、一般に表面の防水コーチ
ングに特に適する。組成物は、例えば“屋根産業”分野
での屋根及び防水ブランケットの製造における材料とし
て使用できる。この発明によるビチューメンの改質は、
実際に、それらの弾性挙動、浸透耐性、軟化温度を改良
するのに効果的であり、得られる単一適用に最も適する
特性範囲を確かな方法で与える。
【0017】さらに利点は、この発明のエチレンコポリ
マー類とビチューメンとの良好な分散性と相容性(comp
atibility)があることで、性能が長期間保持でき、その
他の老化耐性が良好である。この発明のビチューメン組
成物に改質材として使用されるコポリマーのタイプと量
は、組成物が使用される適用分野で要求される性能の関
数として、当業者に公知の標準に従って選択される。改
質材のタイプと量の選択は、この発明のビチューメン組
成物が使用される特定の環境条件(例えば最高温度と最
低温度)を考慮する必要がある。
【0018】一般に、路面に使用される組成物では、コ
ポリマーを全量の3〜9重量%用い、防水ブランケット
では3〜20重量%で変動する。上記の範囲外のコポリ
マーの量も、この発明の意味を越えない限り用いること
ができる。その上、この発明のビチューメン組成物に、
さらにその性質を改良するために、当該分野で公知の他
のタイプの改質材を必要により加えることができる。例
えば、アイソタクチックポリプロピレンの適量を加える
と、材料の軟化温度と耐変形が増大する。
【0019】コポリマー類の特性化法 結合エチレン含量は、赤外分析で測定される。ペンタン
への溶解性(特性i)は、次の方法により測定される。
2gのポリマーを250mlのペンタン中に入れ、撹拌
下20分間沸騰するまで加熱し、撹拌下25℃に冷却す
る。30分後に、折りたたみフィルターで濾過し、減圧
乾燥後、不溶のポリマー部分を測定する。
【0020】コポリマーの熱的挙動は、重合で得たサン
プルを下記方法により示差走査熱量法で分析する。T1
=−20℃とT2=180℃間の第1加熱走査20℃/
分で、20℃/分への冷却と第1と同じ様式での第2加
熱走査。ii)に関連する溶融エンタルピーは第1加熱走
査中に測定される。
【0021】3つ組の形のプロピレン又はアルファ−オ
レフィン単位の含量は、G.T.レイ等の“マクロモレ
キュールズ”10巻、4号、773頁(1977年)の
報告に従い、メチンTββと参照として13C−NMRに
より測定する。iii)に示すパーセント値は、全プロピレ
ン又はアルファ−オレフィン含量に関する。 iii)で示
したアイソタクチック構造の3つ組(triads)のパーセ
ント値は、次式を適用し13C−NMRで測定される。
【0022】
【数1】 式中Aは第3級炭素原子に関するピークに対する表面、
記号mm、mrとrrは、アイソタクチック、ヘテロタ
クチックとシンジオタクチックの3つ組をそれぞれ示
す。
【0023】iv)に示した反応性比の積は、次式で計算
される。 r1・r2=1+f・(x+1)−(f+1)・(x+
1)1/21はエチレンの反応性比 r2はプロピレン又はアルファ−オレフィンの反応性比 fは(エチレンのモル/プロピレン又はアルファ−オレ
フィンのモル)コポリマー xは2以上の逐次単位中のプロピレン又はアルファ−オ
レフィンパーセントと別のプロピレン又はアルファ−オ
レフィンパーセント間の比。
【0024】極限粘度(intrinsic viscosity)は、13
5℃でテトラヒドロナフタレン中ASTM D−258
7によって測定される。次にこの反応を実施例で説明す
るが、これによって限定されるものではない。
【0025】
【実施例】触媒系の製法 EP−A−38417号の実施例2に記載の方法によ
り、テトライソブチルアルモキサン(TIBAO)を作
った。一方H.H.ブリントジンガー等のJ.Orga
nomet.Chem.,288巻、63頁(198
5)に記載の方法により、エチレン−ビス(テトラヒド
ロインデニル)ジルコニウムジクロリド(EBTHIZ
rCl2)を作った。
【0026】トルエンを、各メタロセンmg当り2ml
の割合で秤量したEBTHIZrCl2に加えた。この
溶液にTIBAOのトルエン溶液を、表1に示すモル比
Al/ZrとAlモル濃度が得られる量で加えた。溶液
を表1に示す温度と時間、撹拌しつづけた。
【0027】一般的な重合方法 攪拌機、マノメーター、温度計、触媒の供給系、モノマ
ーの供給路及び恒温ジャケットを備えた4リットルのス
チール製オートクレーブを使用する。プロピレンで洗浄
して脱気したオートクレーブ中に、2リットルのプロピ
レン、最終混合物の気相中0.1モル%濃度になるまで
の水素、及び50℃で所望の圧力までのエチレンを導入
し;その後、上記に示した様式によって作った、触媒系
を含むトルエン溶液をオートクレーブに注入した。
【0028】重合は、供給されるエチレンによって全圧
を一定に保ち、50℃で行われた。重合条件を表2に示
す。重合の終点において、未反応モノマーを取り除いた
後、ポリマーを真空下で乾燥させた。
【0029】ビチューメン及びビチューメン組成物の製
法の特性 実施例に示した特性は、以下の方法により決定される: アスファルテン含量 IP−143 針入度(PEN) ASTM D−5−88 軟化温度環球法(R及びB) ASTM D−36 伸度(弾性回復率) ASTM D−133(一部変更) 安定度 ASTM D−36 老化度 ASTM D−2872 ビチューメン組成物は、アスファルテンの含有量のみな
らず、芳香族炭素(C ar)及び芳香族水素(Har)のパ
ーセンテージを、NMRによって測定することによる特
性付けられた。
【0030】伸度試験に関して、ASTM D−133の
方法は、一部変更されている。試験を10℃で行い、試料
片を20cmに伸ばし、真ん中で切断し、1時間後の寸
法回復率を測定することによって行う(F.Van Der Berg
Eurobitume,The Hague,Vol.1,page 664(1985)参照)。
安定度試験のために使用したビチューメン改質材混合物
の試料片は、ビチューメン組成物でアルミニウムチュー
ブ(高さ12cm,直径2cm)を満たし、140℃で
5日間、組成物が満たされたチューブを垂直に保ち、そ
の後上部と下部でチューブを切断することによって作ら
れた。安定性試験は、2つの部分のそれぞれの針入度
(penetration)試験によって行った。
【0031】老化試験においては、原料の標品の値との
比較で軟化度(R&B)と針入度のパーセンテージの変
化を測定した。以下の実施例に示した針入度指数(P
I)の値は、プァイファー(Pfeiffer)−ヴァンドーマ
ル(Van Doormal)式によって計算される(M.ザヴァチィ
等、“ペトロリオ”、タンブリーニ(ミラノ)、665 頁
(1969年)参照): (log800-LogPEN)/(R&B-25)=(1/50)[(20-IP)/(10-IP)
] (上記式中、PENは0.1ミリメートルで、R&Bは℃表示
する。)。左側に現れる表示の値は、ビチューメン組成
物の性質の熱鋭敏度を示している。
【0032】ビチューメン組成物の製法 改質材を、全重量から計算して6重量%含むビチューメ
ン改質材組成物を、均質化ヘッドを備えたシルバーソン
(Silverson)L4R攪拌機を使用して、1分間に400
0回転で操作して作った。改質材とビチューメンの混合
は、160℃で予備加熱されたビチューメン(500
g)中に均質化ヘッドを導入することによって行われ
る。180℃で保たれたヒーティングカウル中に差し込
まれる。10分かけて180℃に達したのち、改質材を
加え、3時間続けて攪拌する。特性試験のために使用さ
れる試料片は、攪拌後、直ちに作られ、室温或いは冷蔵
庫に貯蔵される。
【0033】実施例1〜6 エチレンを約50〜60重量%含み、1.6、1.8及
び2.4dl/gの極限粘度数を有するエチレン−プロピレ
ンコポリマーを、上記に記載した工程によって作った
(コポリマーA、B及びC、表1参照)。
【0034】
【表1】 NMR分析から、得られたコポリマーが、15〜20%
の3つ組の形のプロピレン単位の存在と、3つ組の95
%以上がアイソタクチック構造を有することを示した。
表2にポリマーの特性を示す。
【0035】
【表2】
【0036】実施例で使用したビチューメンの特性を表
3に示す。ビチューメンSR(SR=直留)は、直接蒸
留によって得られるビチューメンである。またビチュー
メンVBは、ビスブレーキングビチューメンである。ビ
チューメンSRに対して、ビチューメンVBは、アスフ
ァルテン及び芳香族炭素(NMR)をより多く含み、パ
ラフィンをより少なく含むことを示している。
【0037】
【表3】
【0038】コポリマーは上記記載の方法によってビチ
ューメンSRとVBを混合される。コポリマーAとCか
ら得られたビチューメン組成物の特性を表4に示す(実
施例1〜4)。ビチューメンSR及びVBとコポリマー
Bを混合することによって作った組成物(実施例5及び
6にそれぞれ示した)をコポリマーAから得られた組成
物(実施例3及び4にそれぞれ示した)と特性を比較し
た。
【0039】
【表4】
【0040】
【発明の効果】この発明によれば、改質材として新しい
エチレンコポリマー類を使用することにより道路表面タ
イプ又は建造物防水の何れかの適用に特に適するビチュ
ーメン組成物を得ることができる。更に得られるビチュ
ーメン組成物は、効果的な老化耐性と共に、良好な弾性
特性、浸透耐性と軟化性を合せて有する。
【0041】またこの発明のビチューメン組成物は、路
面用又は建築防水等の表面の防水コーチングに特に適す
る。この発明によるビチューメンの改質は、弾性挙動、
浸透耐性、軟化温度を改良するのに効果的であり、得ら
れる単一適用に最も適する特性範囲を確かな方法で与え
る。
【0042】さらなる利点は、この発明のエチレンコポ
リマー類とビチューメンとの良好な分散性と相容性を有
することであり、そのため性能が長期間保持でき、その
他の老化耐性が良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マウリィッツィオ ガリベルティ イタリア国、20137 ミラノ、ヴィア ベ ルトイバ 4 (72)発明者 エンリコ アルビツァッティ イタリア国、28041 アローナ (エヌ オー)、ヴィア ローマ 64

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビチューメンと、エチレンとプロピレン
    及び/又はアルファーオレフィンCH2=CHR(式中
    Rは2〜10の炭素原子含有のアルキル基)と任意に少
    量のジエン又はポリエン誘導単位とのコポリマーからな
    り、そのコポリマーが、 i)25℃でのペンタン溶解性が90%以上、 ii)溶融エンタルピーが20J/g以下、 iii)3つ組の形でのプロピレン又はアルファ−オレフィ
    ン単位の含量がプロピレン又はアルファ−オレフィンの
    4〜50%からなりその3つ組の少なくとも70%がア
    イソタクチック構造を有し、 iv)エチレン(r1)とプロピレン又はアルファ−オレフ
    ィン(r2)の反応性比の積r1・r2の値が0.4〜1の
    間であり、 v)極限粘度が1.5dl/g以上か等しいことを特徴と
    するビチューメン組成物。
  2. 【請求項2】 コポリマーが35〜85モル%のエチレ
    ン、15〜65モル%のプロピレン及び/又はアルファ
    −オレフィン、0〜10モル%のジエン又はポリエン誘
    導単位を含有する請求項1によるビチューメン組成物。
  3. 【請求項3】 コポリマーが45〜75モル%のエチレ
    ン、25〜55モル%のプロピレン及び/又はアルファ
    −オレフィンと2モル%までのジエン又はポリエン誘導
    単位を含む請求項1によるビチューメン組成物。
  4. 【請求項4】 コポリマーが1.5〜3.5dl/g(こ
    れらの数値を含む)の間の極限粘度を有する請求項1〜
    3の何れか1つによるビチューメン組成物。
  5. 【請求項5】 コポリマーが1.5〜2.5dl/g(こ
    れらの数値を含む)の間の極限粘度を有する請求項1〜
    4の何れか1つによるビチューメン組成物。
  6. 【請求項6】 コポリマーが全量中3〜20重量%の量
    である請求項1〜5の何れか1つによるビチューメン組
    成物。
  7. 【請求項7】 コポリマーが全量中3〜9重量%の量で
    ある請求項1〜6の何れか1つによるビチューメン組成
    物。
  8. 【請求項8】 路面又は防水ブランケットの製造への請
    求項6によるビチューメン組成物の使用。
  9. 【請求項9】 防水ブランケットの製造への請求項7の
    ビチューメン組成物の使用。
JP32895393A 1992-12-28 1993-12-24 ポリオレフィン材料で改質したビチューメン組成物及びその使用 Expired - Fee Related JP3589475B2 (ja)

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ITMI922975A IT1256664B (it) 1992-12-28 1992-12-28 Composizioni bituminose modificate con materiali poliolefinici.
IT92A002975 1992-12-28

Publications (2)

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