JPH06135871A - ビス(ヒドロキシナフチル)メタン化合物の製造方法 - Google Patents

ビス(ヒドロキシナフチル)メタン化合物の製造方法

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JPH06135871A
JPH06135871A JP4309809A JP30980992A JPH06135871A JP H06135871 A JPH06135871 A JP H06135871A JP 4309809 A JP4309809 A JP 4309809A JP 30980992 A JP30980992 A JP 30980992A JP H06135871 A JPH06135871 A JP H06135871A
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JP
Japan
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hydroxynaphthyl
bis
acid
methane compound
producing
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JP4309809A
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English (en)
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Haruaki To
晴昭 陶
Shinsuke Hagiwara
伸介 萩原
Seiichi Akagi
清一 赤城
Hiroyuki Saito
裕之 斎藤
Miho Ookubo
美歩 大久保
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビス(ヒドロキシナフチル)メタン化合物を
選択的に合成する製造方法を提供する。 【構成】 ヒドロキシナフタレン類(N)とアルデヒド
類(F)とを反応モル比F/N=0.5〜1.2、有機
溶媒中、金属触媒及び/又は酸触媒の存在下で反応させ
るビス(ヒドロキシナフチル)メタン化合物の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエポキシ樹脂硬化剤及び
高分子材料出発原料等に好適に利用できるビス(ヒドロ
キシナフチル)メタン化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フェノール樹脂は、ノボラック型フェノ
ール樹脂とレゾール型フェノール樹脂に大別され、その
何れもが有機又は無機基材の結合剤として優れた性能を
示している。
【0003】近年、フェノール樹脂に対する要求性能
も、より高耐熱、高強度、低吸湿など厳しいものになっ
ている。これらの性能を向上させるために分子量分布の
狭いフェノール樹脂の合成あるいは、ナフタレン骨格な
どの縮環構造を有するフェノール樹脂の合成が検討され
ている。
【0004】フェノール樹脂にナフタレン骨格を導入す
るにはナフタレン環を複数有するビス(ヒドロキシナフ
チル)メタン化合物が必要となるが、これまでのところ
このような化合物を選択的に且つ高収率で合成する方法
は知られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はビス(ヒドロ
キシナフチル)メタン化合物を選択的に高収率で得る製
造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはナフトール
類とアルデヒド類の反応を鋭意検討した結果、ナフトー
ル類とアルデヒド類を特定なモル比で特定な触媒の存在
下で反応させることによりビス(ヒドロキシナフチル)
メタン化合物を選択的に高収率で製造することができる
ことを見出し、この知見に基づいて本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明はヒドロキシナフタレン
類(N)とアルデヒド類(F)とを反応モル比 F/N
=0.5〜1.2、有機溶媒中、金属触媒及び/又は酸
触媒の存在下で反応させることを特徴とするビス(ヒド
ロキシナフチル)メタン化合物の製造方法を提供する。
【0008】以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0009】本発明において、ヒドロキシナフタレン類
(N)とアルデヒド類(F)の反応モル比は、F/N=
0.5〜1.2とする必要がある。アルデヒド類の割合
が上記範囲より小さいと、ヒドロキシナフタレン類の2
核体の生成が妨げられ、上記範囲よりも大きい場合、3
核体以上が生成して2核体の選択率が低下する。
【0010】ヒドロキシナフタレン類としては、1−ナ
フトール、2−ナフトール、2,7−ジヒドロキシナフ
タレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン及びそれらの
臭素化物を用いることができる。
【0011】アルデヒド類としては、ホルムアルデヒ
ド、トリオキサン、パラホルムアルデヒド、アセトアル
デヒド、ベンズアルデヒド、パラヒドロキシベンズアル
デヒド、サリチルアルデヒドなど、フェノール樹脂合成
に用いられているものを用いることができる。
【0012】反応を行う有機溶媒としては、アセトン、
メチルエチルケトンなどのケトン類、メタノール、エタ
ノールなどのアルコール類、テトラヒドロフランなどの
エーテル類、クロロホルム、塩化メチレンなどのハロゲ
ン化炭化水素類を用いることができる。有機溶媒の使用
量はヒドロキシナフタレン類とアルデヒド類の合計量1
00重量部に対して好ましくは100〜1000重量部
用いられる。
【0013】次に、本発明のビス(ヒドロキシナフチ
ル)メタン化合物の製造方法において、触媒として使用
される金属元素としては、マンガン、鉄、ニッケル、亜
鉛などの遷移金属、アルミニウム、ガリウムなどのII
IA族元素などが挙げられる。これらの金属は、これに
限定されるものではなく、また反応系においては単独又
は任意の2種類以上の混合物として使用できる。この金
属触媒は単独でも、酸触媒と併用しても用いることがで
きる。
【0014】金属触媒と併用あるいは単独で用いること
ができる酸触媒としては、塩酸、硫酸などの鉱酸、p−
トルエンスルホン酸、蓚酸、酢酸、ギ酸、クエン酸など
の有機酸が用いられる。これらの酸触媒は単独でも、金
属触媒と併用しても用いることができる。金属触媒及び
/又は酸触媒はヒドロキシナフタレン類1モルに対して
0.05〜0.001モル用いられる。
【0015】本発明におけるビス(ヒドロキシナフチ
ル)メタン化合物の反応条件については、特に限定しな
いが、一般には反応に用いる有機溶媒の還流下に実施す
るのが好ましい。還流反応時間は使用した触媒の種類や
量により異なるが、通常1〜50時間である。還流反応
終了後、有機溶媒を留去、あるいは反応生成物を水洗し
乾燥することによりビス(ヒドロキシナフチル)メタン
化合物が選択的に合成され、ビス(ヒドロキシナフチ
ル)メタンの場合、単離収率が90%以上の高収率で得
られる。
【0016】このようにして合成されるビス(ヒドロキ
シナフチル)メタン化合物としては、例えば次に示すよ
うな化合物(A)、(B)、(C)を挙げることができ
る。
【0017】
【化1】 以上のようにして得られたビス(ヒドロキシナフチル)
メタン化合物は、エポキシ樹脂硬化剤及び高分子材料出
発原料等に好適に利用できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0019】実施例1〜4及び比較例 攪拌機、冷却器、温度計を備えた2リットルのフラスコ
を用いて表1に示したヒドロキシナフタレン類、アルデ
ヒド類を有機溶媒中、触媒を加えてそれぞれの時間反応
を行い、ビス(ヒドロキシナフチル)メタン化合物
(A)、(B)、(C)を得た。
【0020】本発明でビス(ヒドロキシナフチル)メタ
ン化合物の選択率測定に用いたGPC装置は日立製高速
液体クロマトグラフィL6000及び、島津製作所製デ
ータ解析装置C−R4Aである。GPCカラムとしては
東ソー(株)G2000HXL+G3000HXLを使用し
た。試料濃度は0.2%、移動相テトラヒドロフラン、
流量1.0ml/minで測定を行った。ビス(ヒドロ
キシナフチル)メタン化合物選択率はピークの面積比よ
り求めた。収率は実験に用いたヒドロキシナフタレンの
重量を元に理論収量を計算し、合成物重量から求めた。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、選択的に高収率でビス
(ヒドロキシナフチル)メタン化合物を得ることが可能
となった。またそれらは、エポキシ樹脂硬化剤及び、高
分子材料出発原料等に好適に利用できその工業的価値は
大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 23/74 301 321 31/02 103 31/04 C07B 61/00 300 C07C 37/20 8930−4H (72)発明者 斎藤 裕之 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館研究所内 (72)発明者 大久保 美歩 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒドロキシナフタレン類(N)とアルデ
    ヒド類(F)とを反応モル比 F/N=0.5〜1.
    2、有機溶媒中、金属触媒及び/又は酸触媒の存在下で
    反応させることを特徴とするビス(ヒドロキシナフチ
    ル)メタン化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 ヒドロキシナフタレン類が、1−ナフト
    ール、2−ナフトール、2,7−ジヒドロキシナフタレ
    ン、1,6−ジヒドロキシナフタレン又はそれらの臭素
    化物である請求項1記載のビス(ヒドロキシナフチル)
    メタン化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 アルデヒド類が、ホルムアルデヒド、ト
    リオキサン、パラホルムアルデヒド、ベンズアルデヒ
    ド、パラヒドロキシベンズアルデヒド又はサリチルアル
    デヒドである請求項1記載のビス(ヒドロキシナフチ
    ル)メタン化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 有機溶媒が、アセトン、メチルエチルケ
    トンなどのケトン類、メタノール、エタノールなどのア
    ルコール類、テトラヒドロフランなどのエーテル類又は
    クロロホルム、塩化メチレンなどのハロゲン化炭化水素
    類である請求項1記載のビス(ヒドロキシナフチル)メ
    タン化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 金属触媒として用いる金属が、マンガ
    ン、鉄、ニッケル、亜鉛などの遷移金属又はアルミニウ
    ム、ガリウムなどのIIIA族元素であるビス(ヒドロ
    キシナフチル)メタン化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】 酸触媒が、塩酸、硫酸などの鉱酸又はp
    −トルエンスルホン酸、蓚酸、酢酸、ギ酸、クエン酸な
    どの有機酸である請求項1記載のビス(ヒドロキシナフ
    チル)メタン化合物の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008274297A (ja) * 2001-07-12 2008-11-13 Dic Corp エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
US10466590B2 (en) * 2014-10-10 2019-11-05 Dic Corporation Naphthol-type calixarene compound and method for producing the same, photosensitive composition, resist material, and coating

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008274297A (ja) * 2001-07-12 2008-11-13 Dic Corp エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
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