JPH06135535A - 仕分け設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 シュートの終端部に書籍を受けるシャッター
18を設け、シャッター18を開閉するエアシリンダ装置23
を設け、シリンダ装置23の閉動作動室32に、開動作動圧
よりも低い背圧を供給した。書籍は、目的に応じて仕分
けられ、所定のシュートに投入されてシャッター18で受
けられる。その直後、シリンダ装置23がシャッター18を
開放させ、書籍はシャッター18の下方に落下してコンテ
ナ内に集められる。 【効果】 シリンダ装置23が開動する際、閉動作動室32
に作用している背圧により、開動時の衝撃を軽減するこ
とができる。このためシャッター18開動時の衝撃音を低
減できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、たとえば書籍などを仕
分けるための仕分け設備に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の仕分け設備としては図９
に示すものがある。すなわち、51は、搬送経路を走行自
在な自走台車52を有する搬送装置であり、この搬送装置
51から複数本のシュート53が分岐して設けられる。これ
によると、自走台車52により搬送された書籍54は、例え
ば納入先の書店ごとに仕分けされて所定のシュート53に
投入され、シュート53の終端部で受け止められる。その
後、作業員55がシュート53の終端部から書籍54を一冊づ
つ取り出して、コンテナ56内に重ね合わせて収納した
後、台車57などに載置して仕分け先まで搬送していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来形式によると、作業員55がシュート53の終端部から
書籍54を一冊づつ取り出してコンテナ56内に重ね合わせ
て収納していたため、大きな労力を要するといった問題
があった。

【０００４】本発明は上記問題を解決するもので、シュ
ートの終端部に達した荷を容易に取り出して集めること
ができる仕分け設備を提供することを目的とするもので
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本第１発明は、搬送装置と、この搬送装置から分岐し
たシュートとにより形成される仕分け設備において、上
記シュートの終端部に荷を受けるシャッターを設け、こ
のシャッターを開閉自在に形成し、上記シャッターを開
閉する開閉装置を設け、シャッターの下方に荷を受け取
る受取り部を形成したものである。

【０００６】本第２発明は、開閉装置をシリンダ装置と
し、このシリンダ装置の閉動作動室に、開動作動圧より
も低い背圧を供給したものである。

【０００７】

【作用】上記第１発明の構成によると、搬送装置により
搬送された荷は、目的に応じて仕分けられ、所定のシュ
ートに投入されてシャッターで受けられる。そして、開
閉装置を作動させてシャッターを開放させることによ
り、荷はシャッターの下方に落下して受取り部に受け取
られる。この際、受取り部にコンテナなどを設置してお
くことにより、荷をシャッターの下方に取出して自動的
にコンテナ内に集めることができる。

【０００８】上記第２発明の構成によると、シリンダ装
置の開動作動室に開動作動圧を供給してシャッターを開
動させた場合、閉動作動室に作用している背圧により、
開動時の衝撃を軽減することができる。このため、シャ
ッター開動時の衝撃音を低減できる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図８に基づ
いて説明する。図１，図７に示すように、１は、搬送装
置２と、この搬送装置２から分岐した複数本のシュート
３とにより形成される仕分け設備である。上記搬送装置
２は、ベースフレーム４上に敷設されたレール５に支持
案内されて搬送経路６上を走行する複数台の自走台車７
から構成される。この自走台車７の上部には、荷の一例
である書籍８を支持するとともに幅方向に搬送するベル
トコンベア９が設けられる。

【００１０】上記シュート３は支持部材12で支持され、
始端側が搬送装置２に対向し、終端側が下方に傾斜して
いる。すなわち、シュート３は、書籍８が滑り落ちるシ
ュート部13と、このシュート部13の両側端および後端を
囲むシュートフレーム14とにより形成される。図３に示
すように、上記シュート部13の上面には布が貼り付けら
れ、終端部には書籍８の通過を検出する通過検出器15が
設けられる。また、シュートフレーム14の後端内面には
ストッパゴム16が貼り付けられている。そして、シュー
ト３の終端部には開口部17が形成され、この開口部17を
開閉するシャッター18が設けられる。このシャッター18
は、一対のガイドレール19に支持案内されて、横方向に
スライド自在に形成されている。

【００１１】すなわち、図１に示すように、ガイドレー
ル19は、支持部材12に取付けられてシュート３の下方に
位置し、シュート３の始端から終端部方向に沿って水平
方向に設けられる。図３〜図６に示すように、これらガ
イドレール19は、左右一対に設けられ、それぞれ対向側
が開放されたチャンネル状部材である。そして、上記シ
ャッター18の両側部に設けられた前後一対の遊転ローラ
20がガイドレール19の底板部19ａ上面を走行する。尚、
21はガイドレール19の縦板部19ｂ内側面に摺接してシャ
ッター18を案内するスライドガイドである。

【００１２】両ガイドレール19の前端間には連結板22が
設けられ、この連結板22には、シャッター18を前後方向
にスライドさせて開閉するエアシリンダ装置23（開閉装
置の一例）が取付けられている。すなわち、エアシリン
ダ装置23のシリンダ本体24基端部が上記連結板22の下面
側に接続され、ピストンロッド25の先端がシャッター18
の下面前端に接続されている。

【００１３】図１に示すように、上記シャッター18の下
方には一端を支点にして上下揺動自在なテーブル26（受
取り部の一例）と、このテーブル26を揺動させるシリン
ダ装置27とが設置される。尚、テーブル26上には上面開
放のコンテナ28が置かれている。

【００１４】図２に示すように、エアシリンダ装置23の
シリンダ本体24の開動作動室30には第１配管31の一端が
接続され、閉動作動室32には第２配管33の一端が接続さ
れている。また、上記第１配管31の他端と第２配管33の
他端とは第３配管34の一端に合流しており、この第３配
管34の他端はコンプレッサなどの圧縮空気供給源側に接
続される。上記第１配管31にはソレノイドバルブ35が設
けられ、排気部にはサイレンサ36が取付けられる。また
上記第２配管33にはレギュレータバルブ37が設けられ、
排気部にはサイレンサ38が取付けられる。このレギュレ
ータバルブ37には第４配管39の一端が接続され、この第
４配管39の他端はコンプレッサなどの圧縮空気供給源側
に接続される。尚、上記第３配管34からは高圧（例えば
３ｋｇ／平方センチメートル）の圧縮空気が供給され、
第４配管39からは低圧（例えば０．７ｋｇ／平方センチ
メートル）の圧縮空気が供給される。また、第１〜第３
配管31，33，34は第４配管39よりも大径に形成されてい
る。（例えば、内径10ｍｍのナイロンチューブを第１〜
第３配管31，33，34に使用し、内径６ｍｍのナイロンチ
ューブを第４配管39に使用している。）以下、上記構成
における作用を説明する。

【００１５】図７に示すように、自走台車７上に載置さ
れた書籍８は、搬送経路６に沿って搬送され、指定され
たシュート３の対向位置に停止する。そして、図１に示
すように、ベルトコンベア９を駆動させて書籍８をシュ
ート３に投入する。このように仕分けられた書籍８は、
シュート部13上面を始端側から終端側へと滑り落ち、通
過検出器15により検出され、ストッパゴム16に当接して
停止しシャッター18で受けられる。その直後、図３の仮
想線に示すように、エアシリンダ装置23のピストンロッ
ド25が退縮して、シャッター18が、ローラ20を介してガ
イドレール19に支持案内されて前方に高速で移動し、開
口部17を開放する。このため、書籍８は、開口部17から
シャッター18の下方に落下して、テーブル26上のコンテ
ナ28内に集められる。書籍落下直後、図３の実線に示す
ように、エアシリンダ装置23のピストンロッド25が伸展
して、シャッター18が後方に移動し、開口部17を閉鎖す
る。

【００１６】このようにして、例えば納入先の書店ごと
に仕分けられた書籍８がコンテナ28内に所定冊数集めら
れると、図１の仮想線に示すように、シリンダ装置27が
作動してテーブル26が傾斜し、コンテナ28がテーブル26
から滑り落ちてローラコンベアなどの他の搬送装置42に
より仕分け先に搬送される。

【００１７】この際、エアシリンダ装置23の作動には次
のような特徴がある。すなわち、図２に示すように、低
圧空気が第４配管39からレギュレータバルブ37を通り第
２配管33を経て閉動作動室32に常時供給された状態にあ
る。そして、シャッター18を開放する場合は、ソレノイ
ドバルブ35を一方（イ）に切り換えることにより、高圧
空気が第３配管34からソレノイドバルブ35を通り第１配
管31を経て開動作動室30に供給される。これとともに、
閉動作動室32内の空気は第２配管33を経てサイレンサ38
から排気されるため、図２の仮想線に示すように、ピス
トンロッド25が開側に移動してシャッター18が開放され
る。この際、閉動作動室32に常時供給されている低圧空
気が背圧として作用するため、シャッター開動時の衝撃
を軽減することができる。これにより、シャッター開動
時の衝撃音を低減できる。

【００１８】また、シャッター18を閉鎖する場合は、ソ
レノイドバルブ35を他方（ロ）に切り換えることによ
り、高圧空気が第３配管34から第２配管33とレギュレー
タバルブ37とを通り閉動作動室32に供給される。これと
ともに、開動作動室30内の空気は第１配管31を経てサイ
レンサ36から排気されるため、図２の実線に示すよう
に、ピストンロッド25が閉側に移動してシャッター18が
閉鎖される。

【００１９】上記実施例では、開閉装置の一例としてエ
アシリンダ装置23を設けたが、これは油圧シリンダ装置
であってもよい。また、上記実施例では、エアシリンダ
装置23を用いて、シャッター18を横方向にスライドさせ
て開閉しているが、図８に示すようにシャッター18の一
端を支点43にして上下揺動させて開閉してもよい。

【００２０】さらに、上記実施例では、荷の一例として
書籍８を挙げたが、これは書籍８に限らず、機械部品や
資材などであってもよい。

【００２１】

【発明の効果】以上のように本第１発明によれば、開閉
装置を作動させてシャッターを開放させることにより、
シュートに投入された荷をシャッターの下方に落下させ
て受取り部で受け取ることができる。したがって、受取
り部にコンテナなどを設置しておくことにより、荷をシ
ャッターの下方に取出して自動的にコンテナ内に集める
ことができるため、仕分け作業の能率を向上させ得る。

【００２２】本第２発明によれば、シリンダ装置の開動
作動室に開動作動圧を供給してシャッターを開動させた
場合、閉動作動室に作用している背圧により、開動時の
衝撃を軽減することができる。このためシャッター開動
時の衝撃音を低減できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における仕分け設備の縦断面
図である。

【図２】シリンダ装置の配管図である。

【図３】シャッターの側面図である。

【図４】シャッターの平面図である。

【図５】図４におけるＡ−Ａ矢視図である。

【図６】図４におけるＢ−Ｂ矢視図である。

【図７】仕分け設備の概略平面図である。

【図８】上下揺動式シャッターの側面図である。

【図９】従来例における仕分け設備の縦断面図である。

【符号の説明】

１ 仕分け設備 ２ 搬送装置 ３ シュート ８ 書籍（荷） 18 シャッター 23 エアシリンダ装置（開閉装置） 26 テーブル（受取り部） 32 閉動作動室

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬送装置と、この搬送装置から分岐した
   シュートとにより形成される仕分け設備において、上記
   シュートの終端部に荷を受けるシャッターを設け、この
   シャッターを開閉自在に形成し、上記シャッターを開閉
   する開閉装置を設け、シャッターの下方に荷を受け取る
   受取り部を形成したことを特徴とする仕分け設備。
2. 【請求項２】 開閉装置をシリンダ装置とし、このシリ
   ンダ装置の閉動作動室に、開動作動圧よりも低い背圧を
   供給したことを特徴とする請求項１記載の仕分け設備。