JPH06134419A - 超音波洗浄機 - Google Patents

超音波洗浄機

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Publication number
JPH06134419A
JPH06134419A JP30922792A JP30922792A JPH06134419A JP H06134419 A JPH06134419 A JP H06134419A JP 30922792 A JP30922792 A JP 30922792A JP 30922792 A JP30922792 A JP 30922792A JP H06134419 A JPH06134419 A JP H06134419A
Authority
JP
Japan
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tank
cleaning
ultrasonic
outer tank
liquid
Prior art date
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Pending
Application number
JP30922792A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidejiro Hayashi
秀次郎 林
Junichi Yasuhara
純一 安原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaijo Corp
Original Assignee
Kaijo Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 洗浄槽に洗浄液が存在しない無負荷状態で超
音波振動子を動作させた場合の破損事故を防止した超音
波洗浄機を提供する。 〔構成〕 洗浄槽(11)と、この洗浄槽の底壁及び側
壁を囲む外槽(12)と、この外槽の外壁面に装着され
た超音波振動子(13)と、洗浄槽の底壁から外槽を貫
通して外部へ延在されるドレイン管(15)とを備え、
超音波振動子の発生した超音波が外槽内の洗浄液層を介
して洗浄槽内に放射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体デバイス製造時
の洗浄処理、メッキや塗装前の脱脂処理、あるいは医療
器具や食器等の洗浄などに利用される超音波洗浄機に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の超音波洗浄機は、図4に示すよ
うに、基台3上に支持される洗浄槽1内に洗浄液Lを充
填し、この洗浄液中に洗浄対象物Wを浸漬したのち、超
音波振動子2を励振することにより洗浄液Lに超音波を
放射し、洗浄液L中で生じる攪拌作用やキャビテーショ
ン等の作用によって洗浄対象物Wの表面に付着した油脂
等の汚物を剥離除去するようになっている。剥離された
汚染物によって汚濁した洗浄槽1内の洗浄液Lは、弁装
置5を開放することによって、ドレイン管4及びその外
端の継手部に接続された図示しない排水ホースを通じて
槽外部へ排出される。
【0003】洗浄槽1内の洗浄液Lに超音波振動子2か
ら超音波が放射されると、波形の節となる部分では媒質
(洗浄液L)の振動変位は零であるが、波の傾きが正と
なった時に媒質が膨張され、音圧が負となるので、媒質
が引き裂かれて空洞もしくは瞬間的な沸騰現象による気
泡が生じ(キャビテーションという)、次の半周期で波
の傾きが負になることによって、音圧が負から正へ変化
する瞬間に空洞あるいは気泡が消滅し、このときに、洗
浄対象物Wの表面の汚染物質に対する強烈な破壊作用や
剥離作用を生じる。また、音波の腹となる部分では音圧
は殆ど変化しないが、媒質の振動変位が大きいことか
ら、これによる摩擦や攪拌現象も洗浄力として有効に作
用すると考えられる。したがって、通常の洗浄において
は、超音波振動子2には、洗浄液Lに対する膨張と圧縮
及び振動変位を生じさせる際の反作用、言い換えれば、
洗浄液Lの有する弾性的性質及び慣性が、適当な負荷と
して作用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような超音波洗浄
機では、洗浄槽1から洗浄液Lが搬出されていることに
気付かなかったり、あるいは、弁装置5による締切りが
不完全なために洗浄液Lがドレイン管5を通して洗浄槽
1から流出してしまったことに気付かないで、発振部を
駆動させてしまう場合がある。この場合、超音波振動子
2からの超音波は洗浄槽1内の空気の槽に放射されるこ
とになるが、空気の弾性及び慣性質量は、洗浄液Lに比
較して遥かに小さいため、超音波振動子2がほとんど無
負荷の状態で動作することになり、その振幅(伸縮変形
量)が過大となってしまう。このため、超音波振動子2
や発振部等の回路が破壊するおそれがある。
【0005】本発明は、上記のような問題に鑑みてなさ
れたもので、その課題とするところは、洗浄槽内に洗浄
液が存在しない状態で誤って超音波振動子を励振した場
合でも、破損を確実に防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
る本発明の超音波洗浄機は、洗浄槽と、この洗浄槽の底
壁及び側壁を囲む外槽と、この外槽の外壁面に装着され
た超音波振動子と、洗浄槽の底壁から外槽を貫通して外
部へ延在されるドレイン管とを備えている。
【0007】また、本発明の好適な一実施例によれば、
外槽に設けられたこの外槽への洗浄液注入部とこの外槽
の上部においてこの外槽と洗浄槽の間を連通する洗浄槽
への洗浄液注入部とを備えており、更に好適な実施例に
よれば、上記外層への洗浄液注入部は外層の底部に取り
付けられた給液管から成っている。
【0008】
【作用】本発明の超音波洗浄機によれば、超音波振動子
の励振によって発生する超音波が外槽の底壁や側壁から
この外槽内の液体層に放射され、そこから洗浄槽の底壁
や側壁を介して洗浄槽内の洗浄液へ放射される。洗浄槽
から洗浄液が排出された状態で誤って超音波振動子を励
振させても、超音波振動子からの超音波は外槽に充填さ
れた液体層に放射され、膨張、圧縮や振動変位が生じ
る。すなわち、洗浄槽内に洗浄液が存在しない場合で
も、外槽内に残留する洗浄液が適当な負荷として作用
し、超音波振動子の破壊が有効に防止される。
【0009】本発明の好ましい実施例によれば、外槽に
設けられた洗浄液注入部からこの外槽内に洗浄液が注入
され、さらに洗浄槽の上部の側壁などに設けられた洗浄
液流入部から溢流することによって洗浄槽内へ注入され
る。このため、外槽内の洗浄液は、洗浄槽内へ洗浄液を
供給する度に自動的に入れ替えられ、また、洗浄槽から
ドレイン管を通じて洗浄液を排出しても、外槽内には洗
浄液流入部もしくは洗浄液注入口までの高さの洗浄液が
残留する。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例の超音波洗浄
機の構成を示す断面図であり、11は洗浄槽、12はこ
の洗浄槽11の底壁11a及び側壁11bの外側を囲む
ように設けられた外槽、13はこの外槽12の底壁12
aの下面に定着された圧電型や磁歪型の超音波振動子、
14は基台、15は洗浄槽11の底壁11aから外槽1
2の底壁12a及び基台14を貫通して外部へ延在する
ドレイン管、16はこのドレイン管15に設けられた弁
装置である。
【0011】洗浄槽11は、外槽12に対して、ブラケ
ット等の図示しない適宜な複数の支持機構を介して宙づ
り状態で支持されており、洗浄槽11と外槽12の底壁
11a,12a間の距離、すなわちこの部分に介在され
る液体層Lh の厚さは、超音波振動子13の動作周波数
(波長)を考慮して設定される。また、ドレイン管15
と洗浄槽11の底壁11aとの継手部及び外槽12の底
壁12aに対するドレイン管15の貫通部は、図示しな
いパッキングでシールされている。外槽12の側壁12
bの上部には洗浄液注入口17が設けられており、洗浄
槽11の側壁11bの上部には、外槽12と洗浄槽11
との連通部として切欠部11cが形成されている。
【0012】以上の構成において、洗浄槽11内への洗
浄液Lの注入は、洗浄液注入口17から外槽12内を経
由して行われる。すなわち、酸やアルカリ、有機溶媒あ
るいは水道水などの洗浄液Lが、まず洗浄液注入口17
から外槽12内に充填され、その液面の高さが洗浄槽1
1の側壁11bに形成された切欠部11cの下端部に達
した時点で、外槽12内の洗浄液Lがこの切欠部11c
から内側へ溢流し、洗浄槽11内へ供給される。洗浄槽
11内における洗浄液Lの液面レベルが所定の高さに達
したら、洗浄液Lの供給を停止し、超音波振動子13を
駆動させることによって、洗浄槽11内に投入された被
洗浄物Wの表面を洗浄する。この場合、超音波振動子1
3で発生した超音波は、外槽12の底壁12aを振動さ
せ、その上の液体層(洗浄液L)及び洗浄槽11の底壁
11aを透過して洗浄槽11内の洗浄液Lへ放射され
る。
【0013】被洗浄物Wの表面から剥離された汚染物に
よって汚濁した洗浄槽11内の洗浄液Lは、弁装置16
を開放することによって、ドレイン管15及びその外端
の継手部に接続された図示しない排水ホースを通じて排
出されるが、外槽12内に存在する洗浄液Lはドレイン
管15から排出されることなく、そのまま切欠部11c
の下端部と同一の液面レベルで残留する。したがって、
その後、洗浄槽11内に洗浄液Lが存在しないことを知
らずに誤って超音波振動子13を駆動させても、超音波
振動子13は、外槽12と洗浄槽11の底壁12a,1
1a間の液体層Lh を負荷として動作する。このため、
超音波振動子13が無負荷状態で励振されることがな
く、振幅が過大になることによる破損や、発振部等の回
路の破壊が確実に防止される。
【0014】また、再び洗浄を行う場合は、先に述べた
ように、洗浄槽11への洗浄液Lの供給は、洗浄液注入
口17から外槽12を介して行われるので、外槽12内
に充填される液体(洗浄液L)は、洗浄槽11への供給
の都度、自動的に入れ替えられる。
【0015】なお、上記実施例では、外槽12から洗浄
槽11への洗浄液流入部として、洗浄槽11の側壁11
bの上縁の一部に切欠部11cを形成したが、これは必
ずしも必要ではなく、外槽12に充填された洗浄液Lの
液面レベルが側壁11bの上縁に達した時点で、その全
周から洗浄槽11内へ溢流されるようにしても良い。ま
た、外槽12の側壁12bの上縁の高さは、洗浄槽11
の側壁11bの上縁よりも高くすることが好ましい。
【0016】図2は、本発明の第2の実施例の超音波洗
浄機の構成を示すものである。この第2の実施例では、
第1の実施例において外槽12の側壁12bの上部に洗
浄液注入口17を設ける代わりに、外部から基台14を
貫通して延在される給液管18の先端部を外槽12の底
壁12aに取付けると共に、この給液管18の途中に第
2の弁装置19を設けた構成となっている。給液管18
と底壁12aとの継手部は、図示しないパッキングでシ
ールされている。また、上記第1の実施例と同様、外槽
12の側壁12bの上縁は洗浄槽11の側壁11bの上
縁よりも高位置にある。
【0017】この実施例によれば、洗浄槽11への洗浄
液Lの注入は、給液管18を通して行われる。すなわ
ち、給液管18を通して供給される洗浄液Lは、まず外
槽12内を満たしたのち洗浄槽11の側壁11bの上縁
に形成されている外層との連通部を越えて洗浄槽11内
に溢流することにより行われる。
【0018】洗浄の終了後、被洗浄物Wの表面から剥離
された汚染物によって汚濁した洗浄槽11内の洗浄液L
は、弁装置16を開放することによって排出され、外槽
12内に充填された液体はそのまま残留する。このよう
に、洗浄槽11への洗浄液Lの供給は給液管18から外
槽12を通して行われるので、外槽12内の洗浄液は洗
浄槽11への給液のつど自動的に入れ替えられる。な
お、第2の弁装置19を切替弁で構成することによりこ
れに廃液機能も兼ねさせれば、この超音波洗浄機を長期
間にわたって休止させる場合などに、外槽12内の洗浄
液Lを容易に排出することができる。
【0019】図3は、本発明の第3の実施例の超音波洗
浄機の構成を示すものである。この第3の実施例では、
第2の実施例において外槽12の底壁12aの外面に装
着していた超音波振動子13を、外層12の対向する側
壁12bの外面それぞれに超音波振動子13a,13b
として装着した構造となっている。この実施例において
も、外槽12内へに充填された液体によって超音波振動
子が無負荷状態で動作することが有効に回避される。
【0020】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。例えば、外槽12の底壁12aと側壁1
2bの両方の外面に超音波振動子を装着してもよい。ま
た、側面12bの外面上に装着する超音波振動子は、単
一の側面、対向する側面、隣接側面など適宜な側面に装
着できる。
【0021】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の超
音波洗浄機は、洗浄槽内に供給される洗浄液が超音波振
動子が装着される外槽を通して供給される構成であるか
ら、超音波振動子の発生する超音波は、外槽内に常時残
留する液体層を介して放射されることになり、無負荷状
態となることがなく、超音波振動子の破損や発振部等の
回路の破壊を確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の超音波洗浄機の構成を
示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例の超音波洗浄機の構成を
示す断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例の超音波洗浄機の構成を
示す断面図である。
【図4】従来の超音波洗浄機の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
11 洗浄槽 11a,12a 底壁 11b,12b 側壁 11c 切欠部(洗浄液注入部) 12 外槽 13,13a,13b 超音波振動子 14 基台 15 ドレイン管 16 弁装置 17 洗浄液注入口 18 給液管 19 第2の弁装置 L 洗浄液 Lh 液体層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄槽と、 この洗浄槽の底壁及び側壁を囲む外槽と、 この外槽の外壁面に装着された超音波振動子と、 前記洗浄槽の底壁から前記外槽を貫通して外部へ延在さ
    れるドレイン管とを備えたことを特徴とする超音波洗浄
    機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記外槽に設けられたこの外槽への洗浄液注入部と、 前記外槽の上部においてこの外槽と前記洗浄槽の間を連
    通する洗浄槽への洗浄液注入部とを備えたことを特徴と
    する超音波洗浄機。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記外層への洗浄液注入部は前記外層の底部に取り付け
    られた給液管から成ることを特徴とする超音波洗浄機。
JP30922792A 1992-10-23 1992-10-23 超音波洗浄機 Pending JPH06134419A (ja)

Priority Applications (1)

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JP30922792A JPH06134419A (ja) 1992-10-23 1992-10-23 超音波洗浄機

Applications Claiming Priority (1)

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JP30922792A JPH06134419A (ja) 1992-10-23 1992-10-23 超音波洗浄機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06134419A true JPH06134419A (ja) 1994-05-17

Family

ID=17990467

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30922792A Pending JPH06134419A (ja) 1992-10-23 1992-10-23 超音波洗浄機

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JP (1) JPH06134419A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010064015A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Chuden Plant Co Ltd フィルタエレメント洗浄装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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