JPH0613409A - 半導体素子及びその製造方法 - Google Patents

半導体素子及びその製造方法

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JPH0613409A
JPH0613409A JP19001992A JP19001992A JPH0613409A JP H0613409 A JPH0613409 A JP H0613409A JP 19001992 A JP19001992 A JP 19001992A JP 19001992 A JP19001992 A JP 19001992A JP H0613409 A JPH0613409 A JP H0613409A
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JP
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region
gate
channel
gate region
conductivity type
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JP19001992A
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Yasuyuki Shindo
泰之 進藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Research Institute of General Electronics Co Ltd
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力ゲート容量を小さくしてトランジスタ性
能を向上させ、更にセルフ・アラインメントにより(マ
スクを用いずに)チャネルとゲートを形成することによ
り、トランジスタの製作工程の簡素化を実現することが
できる半導体素子及びその製造方法を提供すること。 【構成】 シリコン基板1上面の表層部に形成した−導
電型の領域であるゲート領域2と、−導電型のゲート領
域とは反対の導電型で該ゲート領域の側周面及び底面を
包囲するチャネル領域3とを備え、該チャネル領域の一
端部をソース領域とし、他方の端部をドレイン領域とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体トランジスタに関
し、特に接合型電界効果トランジスタの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の接合型電界効果トランジスタとし
て、例えば図4(a) 及び(b) に示した如きP型シリコン
基板上に形成したものがある。図4(a) は正面縦断面図
であり、(b) は側部縦断面図である。このPチャネル接
合型電界効果トランジスタは、P型シリコン基板25内
に不純物のドーピングによりバックゲート21と、チャ
ネル領域22(ソース領域とドレイン領域を有する)
と、フロント・ゲート20を順次形成した構成を有す
る。ソースとドレイン領域を有するチャネル領域22
は、反対導電型のフロント・ゲート20と、バック・ゲ
ート21により包囲されており、またフロント・ゲート
20とバック・ゲート21は電気的に接続されている。
このため、ゲートの入力容量が大きくなり、トランジス
タ特性(感度)が低下し、応答速度が低下するという欠
点を有する。例えば、画像読取装置等に用いる光電変換
素子等からゲートに入力した電気信号を増幅するために
上記従来の接合型電界効果トランジスタを用いる場合に
は、大きなゲート容量に見合う分だけの電荷を蓄積(或
は放電)する必要が生じるため、感度の低下と、信号伝
達速度の低下が著しくなるという欠点を有していた。
【0003】これを更に詳述すると、上記従来の電界効
果トランジスタでは、チャネル領域22のソース(又は
ドレイン)領域23と、ドレイン(又はソース)領域2
4間を流れる電流Idsを制御するためのフロント・ゲ
ート20とバック・ゲート21とが電気的に接続されて
いるため、電流Idsを適正に制御するためにはフロン
ト・ゲート20とバック・ゲート21の双方の電位を同
等の値だけ増減させる必要がある。ところが、バック・
ゲート21はP型のシリコン基板25との接合面26全
面で、広い面積に渡るPN接合面を形成しており、該P
N接合面26では接合容量が発生している。この接合容
量の値は、バック・ゲート21とP型シリコン基板25
との間の電位差の大きさに応じて変動する一方で、P型
シリコン基板25は複数の素子間を分離するためにある
一定の電位(例えばN型のバック・ゲート21の電位よ
りもより低い電位、例えば0V)に固定されているた
め、PN接合面26における上記容量値の変化に応じて
フロント・ゲート20とバック・ゲート21に対する外
部信号により供給された電荷が蓄えられることになる。
この結果、チャネル領域22を流れる電流Idsを制御
するためにフロント・ゲート20及びバック・ゲート2
1に加えられる外部信号により供給される電荷が、PN
接合面26における過大な接合容量に蓄積され、トラン
ジスタとしての特性(感度)の低下をもたらしていた。
【0004】また、図4の従来例ではバック・ゲート2
1の底部がシリコン基板25の深い部分にまで延在して
いるので、深部に向かうほど不純物濃度が低下し易く、
均一な不純物分布を実現するのが困難であり、しかもチ
ャネル領域22とフロント・ゲート20が共にバック・
ゲート21により内包されているため、フロント・ゲー
ト20とバック・ゲート21の各不純物濃度が異なった
値となり(フロント・ゲート20の不純物濃度が濃くな
り)、その結果トランジスタとしての閾値Vthを精度
よく制御することが困難となっていた。
【0005】更に、上記従来の素子構造においては、隣
接し合う各素子間をフィールド酸化膜27により仕切っ
ているが、フィールド酸化膜27によって形状が規定さ
れるフィールド領域28と、各フィールド領域28に夫
々形成されるフロント・ゲート20、バック・ゲート2
1及びチャネル領域22の各平面形状が異なっているた
め、一つのフィールド領域28内に夫々異なった精密な
マスクを用いて各領域20、22を個別に形成する必要
があり、トランジスタを製作する工程も複雑化せざるを
得なかった。
【0006】
【発明の目的】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、入力ゲート容量を小さくしてトランジスタ性能を向
上させ、更にセルフ・アラインメントにより(マスクを
用いずに)チャネルとゲートを形成することにより、ト
ランジスタの製作工程の簡素化を実現することができる
半導体素子及びその製造方法を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【発明の構成】上記目的を達成するため本発明は、シリ
コン基板上面の表層部に形成した−導電型の領域である
ゲート領域と、該−導電型のゲート領域とは反対の導電
型で該ゲート領域の側周面及び底面を包囲するチャネル
領域とを備え、該チャネル領域の一端部をソース領域と
し、他方の端部をドレイン領域としたこと、前記ゲート
領域の底面の直下に位置するチャネル領域の幅と、該ゲ
ート領域の側面のうちの対向し合う2つの側面であって
前記ソース領域とドレイン領域とが位置する側とは異な
る2つの側面の側方に位置するチャネル領域の幅とを等
しく設定したこと、フィールド酸化膜によって囲繞する
ことにより形成したフィールド領域に不純物を打ち込む
ことにより、セルフ・アライメントにより前記ゲート領
域を形成したことを特徴としている。
【0008】以下、添付図面に示した好適な実施例によ
り本発明の半導体素子及びその製造方法について説明す
る。なお、図1(a) (b) 及び(c) は本発明の半導体素子
の概略構成を示す平面図、X−X断面図、及びY−Y断
面図である。この実施例の特徴は、接合型電界効果トラ
ンジスタのチャネル領域3内にチャネル領域3に囲まれ
た状態のゲート領域2を設け、ゲート数を単一とした構
成に存する。この接合型電界効果トランジスタは、N型
シリコン基板1(該基板1より下方の層については説明
を省略)と、該N型シリコン基板1上に形成した−導電
型のゲート領域2と、該ゲート領域2とは反対の導電型
でゲート領域2の周辺及び底面を包み込むチャネル領域
3等を備え、チャネル領域3の一方をソース(又はドレ
イン)領域4とし、ゲート領域2を挟んだ反対側のチャ
ネル領域をドレイン(又はソース)領域5としたもので
ある。
【0009】ソース領域4とドレイン領域5間を流れる
電流Idsの値を制御するためのゲート領域2は、単一
でありしかもチャネル領域3により完全に包摂されてい
るため、前記従来例におけるようにシリコン基板との間
にPN接合面が形成されることがない。本実施例では、
PN接合面となるのは、チャネル領域3とゲート領域2
との接合面だけであり、該PN接合面に生じる空乏層
は、外部からゲート領域に加えられる信号電圧に応じて
変化するため、該信号電圧によりソース領域4とドレイ
ン領域5との間を流れる電流Idsを直接制御すること
が可能となる。
【0010】シリコン基板1は、その上に形成される複
数の半導体素子間を分離するために、その電位が一定に
固定されている。従って、ゲート領域2に外部から加え
られた信号電圧(電荷)は、全て有効にチャネル領域3
を流れる電流Idsを制御することができ、トランジス
タ特性(感度)を向上することができる。また、シリコ
ン基板1とゲート領域2との間に不必要な接合容量が存
在する余地がないので、ゲート領域2に印加された外部
信号電圧に対応したトランジスタの応答速度も向上し、
応答速度の速いトランジスタが製造できる。
【0011】また、本実施例の半導体素子は、チャネル
領域3により側面及び底面を完全に包囲された単一のゲ
ート領域2を有するだけであり、前記従来技術のように
シリコン基板内に深く延在するバック・ゲートを有しな
い。しかもシリコン基板の表層位置に厚みの小さい不純
物濃度領域から成るIds制御用のゲート領域2を形成
しているので、ゲート領域全体としての不純物濃度が必
然的に均一化し、トランジスタとしての閾値Vthを精
度良く制御することが容易となる。
【0012】更に、本実施例では、ゲート領域2の底面
6直下に位置するチャネル領域3の幅xと、ゲート領域
2の四面の側壁のうち対向し合う各側面7、7(ソース
領域4とドレイン領域が位置する側とは異なる側)の側
方に位置するチャネル領域3の幅x,xとを等しく設定
している。つまり、本実施例ではチャネル領域3のチャ
ネル幅のうちソース領域側とドレイン領域側を除いた部
分の幅が同等であるので、ゲート領域2とチャネル領域
3との接合面での空乏層の幅を加減することによって、
チャネル幅、即ち主電流Idsを所望の値に均一制御す
ることができ、閾値Vth及び特性のバラツキを小さく
できる。チャネル幅xの値としては、通常の使用におい
ては0.1μm から1μmの範囲に設定されるが、実
用可能な値は0.01〜10μmの範囲内であり、この
範囲内で適用可能である。なお、上記例ではPチャネル
型について説明したが、各部の導電型を逆にすることに
よりNチャネル型にも適用可能である。
【0013】次に、図1(a) (b) 及び(c) に基づいて本
発明の半導体素子の製造方法を説明する。本発明の製造
方法は、前記ゲート領域2を、フィールド酸化膜8によ
り形状の規定を受けたフィールド領域9a,9b,9c
により、セルフアライメントで形成したことが特徴的で
ある。
【0014】まず、シリコン基板1上の半導体素子形成
位置にフィールド酸化方法によりフィールド酸化膜8を
所定の配置で形成することにより、フィールド領域9
a,9b,9cを区画形成する。本実施例では、ゲート
領域2、ソース領域4及びドレイン領域5を構成する3
つの領域が夫々フィールド領域9a,9b,9cとな
る。
【0015】このようなフィールド領域9a,9b,9
cを備えた基板1上にまずチャネル領域3を形成するに
は、該フィールド領域9a,9b,9cの外郭を構成す
る外側のフィールド酸化膜8aに寸法精度のラフなマス
クをかけて隠した状態で、その内側のフィールド領域9
a,9b,9cに、例えばイオン・インプランテーショ
ン等によりボロンイオンB+ 等の3族元素イオン(この
場合には、チャネル領域3はP型となる)を注入してか
ら、加熱工程により注入不純物のドライビングを行な
う。続いて、ソース領域4とドレイン領域5を含む内側
フィールド酸化膜8bまでを寸法精度のラフなフォトマ
スクを用いて隠した状態でゲート領域2となる部分にチ
ャネル領域3とは異なる導電型の不純物、例えば砒素イ
オン等の5族元素イオン(この場合には、ゲート領域2
はN型となる)を、例えばイオン・プランテーション等
により注入することにより、ゲート領域2を形成する。
【0016】上記従来例においてゲート領域とチャネル
領域を形成する場合には、各領域毎に個別のフォトマス
クによりマスクをすることにより、夫々の不純物注入領
域としていた。これらのマスク合わせは通常ウェハース
テッパーにて行なわれているため、アライメント精度は
ウェハーステッパーの性能により左右されてしまい、
0.2μm程度のアライメント誤差が生じやすかった。
【0017】これに対して本実施例では、チャネル領域
とゲート領域を形成するための不純物の打ち込み領域の
範囲の規定においては、電流Idsの制御に関与する領
域については精度の高いフォトマスクにより領域規定を
行なわず、フィールド領域9a,9b,9cを画成する
ために基板1上に予め形成したフィールド酸化膜8a,
8bにより規定している。この結果、チャンネル領域3
に対する不純物打込みと、ゲート領域2に対する不純物
の打込みの範囲は、夫々主としてフィールド酸化膜8
a,8bにより規定されることとなる。従って、チャネ
ル領域3を形成する際の寸法上のアライメント誤差はな
く、原理的には誤差が0μmとなるばかりでなく、精度
の低いマスクを用いるだけで良いためフォトリソグラフ
ィーの工程も簡略化されている。また、本発明方法によ
りチャネル領域とゲート領域に不純物注入(プレデポジ
ション)を行なえば、不純物注入後に基板内へ打込んだ
不純物の密度分布の制御(ドライブイン)を行なうだけ
で前記チャネル幅xを任意の値に、均一に設定すること
が可能となる。
【0018】また、図1(b) (c) に示すように本発明に
より製造したトランジスタにあっては、ゲート領域2に
関わるPN接合面がチャネル領域3との間の接合面だけ
に存在し、該PN接合面に生じる空乏層の幅はゲート領
域2に加えられた外部からの信号電圧に伴って変化し、
ソース領域4とドレイン領域5間を流れる電流Idsの
値を直接制御することとなる。また、前記従来例のよう
にシリコン基板の深さ方向へ深く延在するバック・ゲー
トのようなものがないので、従来のトランジスタに比べ
てゲート領域の入力容量を小さくすることができる。
【0019】次に、図2(a) 乃至(d) 、図3(a) 乃至
(c) により、本発明方法の具体的実験例を示す。まず本
発明に使用するウェハに所要の加工処理を施すために、
抵抗率6Ω・cmのP型シリコン基板11上に酸化膜1
0をマスクとして利用してウェハ内にアンチモンSbを
拡散し、N++の拡散層12を形成してから、該拡散層1
2上にN型のシリコン層1を7μmの膜厚まで成長温度
1100℃でエピタキシャル成長させる(図2(a) (b)
)。続いて、このウェハーを1000℃の酸素雰囲気
中で熱酸化させて約0.1μm厚の熱酸化膜13を形成
する。次いで、CVD法によりSi34 (シリコン窒
化膜)14を0.1μm厚に形成する(図2(c) )。
【0020】このシリコン窒化膜14を、ゲート形成領
域であるフィールド領域9a(平面形状4×4μm)、
ソース形成領域であるフィールド領域9b及ドレイン形
成領域であるフィールド領域9cを除いて、通常のフォ
トリソグラフィ技術を用いてエッチング除去する。該エ
ッチングには、CF4 /O2 ガスのプラズマエッチング
法を用いた(図2(d) )。この結果、各フィールド領域
9a,9b,9c上にはシリコン窒化膜14が残留す
る。
【0021】上記処理を加えたウェハーを1000℃の
水蒸気雰囲気中で7時間酸化し、ウェハー表面のシリコ
ン窒化膜14が除去された部分(トランジスタを形成し
ない領域)に、1μmのフィールド酸化膜8(8a,8
b)を成長させる(図3(a))。前記フィールド領域9
a,9b,9c上に位置する前記残留窒化膜及び約0.
1μm厚の熱酸化膜13をエッチング除去した後に露出
するウェハー表面(N型シリコン層1表面)に、イオン
・プランテーションによりB+ (ボロンイオン)を、打
ち込みエネルギー100keV、打ち込み量7×1013
/cm2 で打ち込んだ(図3(b) )。なお、このイオン
打ち込み工程では、マスクを用いておらず、またフォト
リソグラフィも行なっていない。その後、このウェハー
に1150℃で800分間アニールを行なう。このボロ
ンイオン注入及びアニール工程によりP型領域であるソ
ース領域4、ドレイン領域5及びチャネル領域3となる
部分が形成される。
【0022】続いてフォトリソグラフィ技術によりソー
ス領域4、ドレイン領域5及びチャネル領域3だけを寸
法精度のラフなレジスト15でマスクしてフィールド領
域9a上にP+ (リンイオン)を打ち込む。このとき、
リンイオンが打ち込まれる領域を規定しているのは、該
レジスト15ではなく、内側フィールド酸化膜8bであ
る。従って、リンイオンを打ち込む範囲は、フィールド
領域9aに限定せずにチャネル領域3を形成する時と全
く同一のフィールド領域9a,9b,9c全体とするこ
とができる。続いて、該ウェハーを1150℃で500
分間アニールすることにより、N型領域であるゲート領
域2が形成される(図3(c) )。
【0023】その後、ウェハー全面に450℃の熱CV
DによりBPSGを膜厚8000Åに成長させ、N2
囲気中で20分間酸化膜のデンシファイを行なった後、
コンタクトホールを開口し、ソース領域4、ドレイン領
域5及びゲート領域2にAl配線パターンを形成する。
なお、前記アニール工程と、後工程での加熱工程により
+ (ボロンイオン)を拡散したP型領域は深さ方向厚
みが3.5μmとなり、リンイオンP+ を拡散したゲー
ト領域2は深さ方向厚みが3.0μmとなる。従って、
そこに形成されるチャネル領域3の幅xは0.5μmと
なる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体素子
は、シリコン基板1に形成した−導電性の領域2をゲー
ト領域2とし、さらに−導電型とは反対の導電型で、ゲ
ート領域2の側周面及び底面を包囲する領域3をチャネ
ル領域3とし、更にチャネル領域3の両端部の一方をソ
ース(又はドレイン)領域4、他方をドレイン(又はソ
ース)領域5としたため、ゲート領域2がチャネル領域
3に包囲された状態となっており、シリコン基板との間
の不必要なPN接合部分がなくなり、しかもゲート領域
2がシリコン基板の浅い部分にのみ形成されているの
で、入力容量が小さくなり、トランジスタ特性が向上
し、応答速度も早くなる。また、トランジスタの閾値電
圧Vthを精度良く制御することが容易となる。
【0025】また、ゲート領域2の底面6直下に位置す
るチャネル領域3の幅xと、ゲート領域2の四面の側壁
のうち対向し合う各側面7、7(ソース領域4とドレイ
ン領域が位置する側とは異なる側)の側方に位置するチ
ャネル領域3の幅x,xとを等しく設定している。つま
り、本実施例ではチャネル領域3のチャネル幅のうちソ
ース領域側とドレイン領域側を除いた部分の幅が同等で
あるので、ゲート領域2とチャネル領域3との接合面で
の空乏層の拡がりによって、チャネル幅、即ち電流Id
sを均一に制御することができ、閾値Vth及び特性の
バラツキを小さくできる。
【0026】また、フィールド膜8によって形状を規定
されたフィールド領域9によってセルフ・アライメント
でゲート領域2を形成した為、シリコン基板1上に形成
した該フィールド領域9を用いてチャネル領域3とゲー
ト領域2を形成する為の不純物の注入を行うことができ
るので、チャネル幅xを形成する為の精度が向上し、さ
らにフォトリソグラフィー工程を簡略化する上で顕著な
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) (b) 及び(c) は本発明の半導体素子の概略
構成を示す平面図、X−X断面図、及びY−Y断面図で
ある。
【図2】(a) 乃至(d) は本発明の半導体素子の製造手順
を示す工程図である。
【図3】(a) 乃至(c) は図2の工程に続く工程を示す図
である。
【図4】(a) 及び(b) は従来例の構成を示す正面縦断面
図及び側部縦断面図である。
【符号の説明】
1 N型シリコン基板、2 −導電型のゲート領域、3
チャネル領域、4 ソース(又はドレイン)領域、5
ドレイン(又はソース)領域、6 ゲート領域の底
面、7 側面、8、8a,8b フィールド酸化膜、9
a,9b,9c フィールド領域,10 酸化膜、11
P型シリコン基板、12 N++の拡散層、13 熱酸
化膜、14 Si34 (シリコン窒化膜)、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板上面の表層部に形成した−
    導電型の領域であるゲート領域と、該−導電型のゲート
    領域とは反対の導電型で該ゲート領域の側周面及び底面
    を包囲するチャネル領域とを備え、該チャネル領域の一
    端部をソース領域とし、他方の端部をドレイン領域とし
    たことを特徴とする半導体素子。
  2. 【請求項2】 前記ゲート領域の底面の直下に位置する
    チャネル領域の幅と、該ゲート領域の側面のうちの対向
    し合う2つの側面であって前記ソース領域とドレイン領
    域とが位置する側とは異なる2つの側面の側方に位置す
    るチャネル領域の幅とを等しく設定したことを特徴とす
    る請求項1記載の半導体素子。
  3. 【請求項3】 フィールド酸化膜によって囲繞すること
    により形成したフィールド領域に不純物を打ち込むこと
    により、セルフ・アライメントにより前記ゲート領域を
    形成したことを特徴とする請求項1記載の半導体素子の
    製造方法。
JP19001992A 1992-06-24 1992-06-24 半導体素子及びその製造方法 Pending JPH0613409A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7781809B2 (en) 2004-04-08 2010-08-24 Austriamicrosystems Ag High voltage depletion layer field effect transistor
JP2016167613A (ja) * 2007-03-28 2016-09-15 アドバンスト・アナロジック・テクノロジーズ・インコーポレイテッドAdvanced Analogic Technologies Incorporated 絶縁分離された集積回路装置

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