JPH06133568A - 超音波モータの駆動回路 - Google Patents

超音波モータの駆動回路

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JPH06133568A
JPH06133568A JP4275624A JP27562492A JPH06133568A JP H06133568 A JPH06133568 A JP H06133568A JP 4275624 A JP4275624 A JP 4275624A JP 27562492 A JP27562492 A JP 27562492A JP H06133568 A JPH06133568 A JP H06133568A
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JP
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high frequency
standing wave
frequency voltage
ultrasonic motor
piezoelectric body
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JP4275624A
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忠雄 ▲高▼木
Tadao Takagi
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Original Assignee
Nikon Corp
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/10Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
    • H02N2/14Drive circuits; Control arrangements or methods

Abstract

(57)【要約】 【目的】 定在波の発生によっても、高効率が得られる
ようにした超音波モータの駆動回路を得ることを目的と
する。 【構成】 圧電体と、該圧電体の励振によって進行波を
発生する弾性体と、前記進行波によって駆動されるロー
タとを有する超音波モータの駆動回路であって、第1お
よび第2の高周波電圧を前記圧電体に印加する電源手段
と、前記弾性体に発生する定在波成分を検出する定在波
成分検出手段と、前記検出の定在波成分に基づいて、前
記第1の高周波電圧と前記第2の高周波電圧とのバラン
スを調整する制御手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波振動を利用した
超音波モータの駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の装置としては、例えば本出
願人による特開昭62−203575号公報に開示され
ているものがあった。この公報によれば、弾性体の振動
振幅に応じて変化するモニター電圧を検出し、入力周波
数を変化させてモニター電圧値を設定値に一致せしめ、
その一致に応じて、ロータの回転を制御するという装置
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような装
置においては、製造誤差を主因として定在波が発生し、
そのために、効率が低下するという問題点があった。本
発明は、この問題点に鑑み、定在波の発生によっても高
効率が得られるようにした超音波モータの駆動回路を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、圧電体と、該圧電体の励振によって進行
波を発生する弾性体と、前記進行波によって駆動される
ロータとを有する超音波モータの駆動回路であって、第
1および第2の高周波電圧を前記圧電体に印加する電源
手段と、前記弾性体に発生する定在波成分を検出する定
在波成分検出手段と、前記検出の定在波成分に基づい
て、前記第1の高周波電圧と前記第2の高周波電圧との
バランスを調整する制御手段とを備えた。
【0005】
【作用】本発明においては、上述の定在波成分検出手段
が、上記弾性体に発生する定在波成分を検出し、この結
果に基づいて上述の制御手段が、2相の入力電圧すなわ
ち上記第1の高周波電圧と第2の高周波電圧とのバラン
スを調整するようにしたので、高効率な超音波モータの
駆動回路を得ることができる。
【0006】
【実施例】図1は、超音波モータの斜視図であり、この
図において、符号1は弾性体で、その下面に、リング状
の圧電体2が接着されている。圧電体2の表面には、第
1の高周波電圧(A相)が図3中の電極2dを介して、
更に第2の高周波電圧(B相)が、図3中の電極2fを
介して、それぞれ印加され、対極側は弾性体1を介して
接地される。高周波電圧の印加により圧電体2が励振
し、弾性体1に進行波が発生する。この弾性体1と圧電
体2とを合わせて、ステータと呼ぶ。
【0007】ロータ部材3には樹脂等からなる摺動材4
が接着されていて、不図示の加圧手段により上述のステ
ータに加圧され、弾性体1に発生される進行波により摺
動材4を介してロータ部材3が駆動される。このロータ
部材3と摺動材4とにより、ロータと呼ぶ。図2は、図
1中の圧電体2の上面図であり、この図において、リン
グ状の圧電体2には、進行波の波長(λ)の1/2に等
しい幅で夫々のセグメントが配列されており、隣接同士
のセグメント2a、2bには分極の方向が逆になってい
る。一方のセグメント2aに示した印は、分極方向が紙
面を介して裏面から表面に向いており、他方のセグメン
ト2bに示した印は、その逆方向を表している。
【0008】図中の左側に位置する11個のセグメント
にはA相の高周波電圧が印加され、右側に位置する11
個のセグメントにはB相の高周波電圧が印加される。進
行波の波長(λ)の1/4に等しい幅で、A相とB相の
間に設けられたセグメント2cは、ステータの振動振幅
に応じたモニター電圧を検出するための部分であり、そ
の検出については、本出願人による特開昭62−203
575に記載されているので、説明を省略する。
【0009】図3は、図1中の圧電体2の電極構造を示
す図である。この図中の左側に位置する11個のセグメ
ントには、導電塗料2dにより同電位にまとめられてお
り、1本のリード線2eによってA相の高周波電圧が印
加される。右側に位置する11個のセグメントにも、導
電塗料2fにより同電位にまとめられており、1本のリ
ード線2gによってB相の高周波電圧が印加される。
【0010】図4は、前述の進行波の原理を説明するた
めの図である。図2中の圧電体2は、リング状である
が、図4では、便宜のために、直線に展開されている。
圧電体2より図中の下側に描かれた波形は、同図中の左
側にベクトル表示されたA相の高周波電圧(V1 )とB
相の高周波電圧(V2 )とが印加された時の、弾性体1
と圧電体2との屈曲の様子を表している。
【0011】波形図の横軸方向はセグメントの位置を示
し、縦軸方向は振動振幅の大きさを示す。またベクトル
図の横軸方向は実効値で、右方向が正の電位であり、左
方向が負の電位である。図中の点線で示されている2つ
の波形のうち一方の波形Z1 は、A相の高周波電圧(V
1 )によって形成された定在波を示し、他方の波形Z2
はB相の高周波電圧(V2)によって形成された定在波
で、実際にはそれらが合成されて進行波Zが形成され
る。A相の高周波電圧V1とB相の高周波電圧V2との
間に、π/2の時間的位相差を設け、更に、A相のセグ
メント群とB相のセグメント群との間にλ/4の空間的
位相差を設けることにより、合成波Zが進行波となり、
その進行の様子が図示のように描かれている。
【0012】図5は、超音波モータの駆動回路を構成す
るブロック図である。この図において、高周波信号発生
器11より発生した高周波電圧は、一方では増幅器12
で増幅されて超音波モータの圧電体2の電極2dに印加
される。また、他方では移相器13でπ/2だけ位相を
シフトされ、増幅器14で増幅されて超音波モータの圧
電体2の電極2fに印加される。2相の高周波電圧の印
加により圧電体2が励振し、弾性体1に進行波が発生し
て、前述のロータが回転する。
【0013】圧電体2の部分2cより、ステータの振動
振幅に応じたモニター電圧が、電圧検出手段15により
検出され、電圧設定手段16には、所望のロータの回転
数に応じた電圧が外部より設定される。電圧検出手段1
5の出力と電圧設定手段16の出力とが、比較手段17
により比較され、電圧検出手段15の出力の方が低い時
は、周波数決定手段18が、周波数をより低い値に決定
して高周波信号発生器11に指示し、または電圧検出手
段15の出力の方が高い時は、周波数をより高い値に決
定して高周波信号発生器11に指示する。このフィード
バック・ ループにより、所望のロータの回転数が得られ
る。
【0014】図6は、従来の問題点と本発明の主旨とを
説明するために、入力周波数と振動振幅との関係を示し
たグラフである。この図中の横軸は、圧電体2に入力さ
れる高周波電圧の周波数を示し、縦軸はステータの振動
振幅の大きさを示す。また同図中の共振曲線21は、A
相にのみ高周波電圧を印加した時のステータの応答で、
その共振周波数をfA とし、共振曲線22は、B相にの
み高周波電圧を印加した時のステータの応答で、その共
振周波数をfB とする。ステータの製造誤差により、共
振曲線21と共振曲線22とには、図示のように共振周
波数や振幅に相違が出てしまう。
【0015】ここでステータの製造誤差とは、例えば、
弾性体1の加工寸法のばらつきや、圧電体2の各セグメ
ント寸法のばらつきや、圧電体2の各セグメントの分極
のばらつきや、弾性体1と圧電体2との接着層の厚さの
のばらつき等が考えられる。このような超音波モータ
に、例えば周波数fD の高周波電圧を印加して駆動する
と、A相から発生する定在波の振動振幅24と、B相か
ら発生する定在波の振動振幅25とでは、振幅が異なる
ので、合成されて進行波は形成されるものの、合成でき
ない成分があまってしまう。この成分は定在波として残
り、ロータの駆動には全く寄与しないので、効率か低下
してしまうが、上述の残された定在波成分を検出して、
それを減少させる方向に制御すれば、効率を向上させる
ことができる。
【0016】本発明は、後述する方法で定在波成分を検
出し、A相とB相とに入力する高周波電圧V1、V2の
バランスを変えることで、効率の向上を可能にしてい
る。例えば、A相に入力する高周波電圧V1を増加させ
て、共振曲線21を、図6中の点線に示す共振曲線23
までに大きくしてやると、動作周波数fD において両者
の振幅を一致させることができ、逆に、B相に入力する
高周波電圧V2を減少させて、共振曲線22を小さくす
ることにより、動作周波数fD において両者の振幅を一
致させることも可能である。
【0017】図7は、進行波と定在波が混在している波
動から、定在波成分のみを抽出する時の原理を説明する
ための図である。同図中の(a)は、前記セグメントの
位置と、進行波の振幅との関係を示すグラフであり、縦
軸が進行波の振幅の大きさを、横軸がセグメントの位置
をそれぞれ示している。(b)は、前記セグメントの位
置と、定在波の振幅との関係を示すグラフであり、縦軸
が定在波の振幅の大きさを、横軸がセグメントの位置を
それぞれ示している。
【0018】また同図中の(C)は、圧電体30上の電
極31〜34の配置図を示し、夫々の位置は、上述のグ
ラフの横軸に対応している。この配置図において、圧電
体30上の電極31〜電極34は、それぞれ進行波の波
長λの1/4に等しい幅で、図1中の弾性体1の底面に
設けられている。電極31と電極32とが一対に、電極
33と電極34とが一対になっており、これらの2組は
「(3/4)×λ」の値に等しい間隔をもって配置され
ている。尚、2組の間隔は、「(n+3/4)×λ」で
も良く、nは整数である。
【0019】いま、圧電体30の、電極31や電極32
の下に位置する部分の分極方向を、互いに同極とし、ま
た、電極33や電極34の下に位置する部分の分極方向
も互いに同極とする。電極31や電極32から検出され
るところのステータの振動振幅に応じて発生する電圧の
2乗平均値をそれぞれVpp(1) 、Vpp(2) とし、同夫々
の平均値の差をΔV1とする。また、電極33と電極3
4とから検出されるところのステータの振動振幅に応じ
て発生する電圧の2乗平均値をそれぞれVpp(3) 、Vpp
(4) とし、同夫々の平均値の差をΔV2 とする。
【0020】図7(a)中の進行波が、図7(c)の圧
電体30に発生したときは、ΔV1とΔV2 が共に零に
なり、図7(b)中の定在波が、圧電体30に発生した
ときは、ΔV1 が零になるが、ΔV2 は零にならず、こ
の差ΔV2 により、定在波成分のみが抽出されることに
なる。尚、電極31、32の一対と、電極33、34の
一対との間隔を、「(n+3/4)×λ」にした理由
は、定在波の位置と電極の位置との位置関係がどのよう
な場合においても、定在波成分を抽出できるようにした
ためである。
【0021】図8は、定在波成分抽出用の電極31〜電
極34を、実際の圧電体30に配置したときの同圧電体
30の上面図である。図2との違いを説明すると、図8
では、モニター電圧を検出するためにA相とB相との間
に設けられた、進行波の波長(λ)の1/4の幅に等し
いセグメント35の左側に、電極31と電極32とを隣
接して配置し、右側に電極33と電極34とを隣接して
配置しており、電極31、32の一対と電極33、34
の一対との間隔は、(3/4)×λになっている。
【0022】図9は、定在波成分の検出手段として使用
するためのCPU45を備えた駆動回路の構成を示すブ
ロック図であり、同図中のCPU45が、前記第1の高
周波電圧と第2の高周波電圧とのバランスを調整するた
めの制御手段として、上述の定在波成分の検出手段と共
に使用される。この図において、高周波信号発生器41
から発生した高周波電圧は、一方では増幅器42で増幅
されて圧電体30の電極30aに印加され、他方では移
相器43によりπ/2だけの位相にシフトされて、増幅
器44の増幅を経て圧電体30の電極30bに印加され
る。このように、2相の高周波電圧の印加により圧電体
30が励振し、弾性体に進行波が発生して、ロータが回
転する。
【0023】尚、高周波信号発生器41、増幅器42、
移相器43や増幅器44により、前記第1および第2の
高周波電圧を圧電体30に印加するための電源手段を構
成する。圧電体30上のセグメント部分35より、ステ
ータの振動振幅に応じたモニター電圧が、CPU45に
より検出され、同CPU45に周波数が決定されて高周
波信号発生器41に指示される。ここに関しては、図5
による前述の説明と同様であるので、詳述を省略する。
【0024】電極31〜電極34で検出されるところの
ステータの振動振幅に応じて発生する電圧は、CPU4
5に入力されて、同CPU45が定在波成分を検出し、
その結果を基に、CPU45が、前述の高周波電圧V1
、V2 をそれぞれ決定して、増幅器42及び増幅器4
4の増幅率を変更せしめ、このときは、上述の高周波電
圧V1 、V2のバランスが均一に保つように、増幅器4
2、44の増幅率を増減制御する。
【0025】図10及び図11は、図9中のCPU45
が作動するときのフローチャートを示し、このフローチ
ャートを用いて、動作を説明する。まず、CPU45の
電源がONされると、図10中のステップS1よりステ
ップS2に進んで、CPU45が初期値を設定する。そ
の設定については、前記第1の高周波電圧値をV0から
V1に、またその電圧値V1に対する第2の高周波電圧
値V2の比γを0(零)から1に、さらに処理の回数K
を0(零)に、それぞれ設定する。
【0026】ステップS3では、CPU45が処理の回
数kに「1」を加算してインクリメントし、ステップS
4に進んで、第1の高周波電圧V1に上述の比γを掛け
て、その値「γ×V1 」を、前記第2の高周波電圧V2
に代入する。次のステップS5に進んで、高周波電圧V
1、V2 を圧電体30に印加させるように、CPU45
が、高周波信号発生器41に指令し更に2つの増幅器4
2、44に対して夫々の増幅率を増減制御する。圧電体
30には、左側の電極30aに、一方の増幅器42より
A相の高周波電圧V1が印加され、右側の電極30b
に、他方の増幅器44よりB相の高周波電圧V2が印加
され、このように、2相の高周波電圧の印加により圧電
体30が励振して、弾性体に進行波が発生し、その発生
によりロータが回転される。
【0027】ステップS6では、電極31〜電極34で
検出されるところのステータの振動振幅に応じて発生す
る電圧を、CPU45が所定時間にわたって読み込み、
それぞれの電圧をVp(1)〜Vp(4)に代入する。次のステ
ップS7に進んで、CPU45が、Vp(1)〜Vp(4)の各
々の2乗平均値を計算し、それぞれの値を、Vpp(1) 〜
Vpp(4) に代入する。
【0028】ステップS8では、CPU45が、Vpp
(1) とVpp(2) との差ΔV1を、更にVpp(3) とVpp
(4) との差ΔV2 を検出し、ステップS9に進んで、C
PU45が、ΔV1 とΔV2 との大きい方の値を変数Δ
V(k) に代入する。次のステップS10に進んで、処理
の回数kが1回であるか、すなわち電源をONにした後
の1回目の処理であるか否かを、CPU45が判別し、
1回目のときは、ステップS11に進み、そうでないと
きは、図11中のステップS12に進む。
【0029】ステップS11では、電圧値の比γに正の
数αを加算して、その値(γ+α)を次回の処理に於け
る電圧値の比γに代入し、ステップS3に戻って、CP
U45が処理の回数kを「1」に加算して2回目の処理
に移行し、ステップS4に進んで、上述のステップS1
1による電圧値の比(γ+α)を第1の高周波電圧V1
に掛けて第2の高周波電圧V2に代入する。
【0030】次のステップS5に進んで、上述の電圧値
V1、V2を圧電体30に印加させるように、CPU4
5が2つの増幅器42、44に対して夫々の増幅率を制
御し、その後は、CPU45が前述と同様に、ステップ
S6〜ステップS9までの動作を行い、ステップS10
に進んで、処理が上述より2回目であるから、CPU4
5がステップ10より図11中のステップ12に進む。
【0031】ステップS12では、CPU45が、今回
の処理で演算されたΔV(k)から、前回の処理で演算さ
れたΔV(k-1) を引いて、その値を変数Maに代入す
る。次のステップS13に進んで、変数Maの正負判定
を行い、零に等しいかまたは正数であるときは、ステッ
プS14に進み、もしくは負数であるときは、ステップ
S15に進む。
【0032】ステップ14では、今回の処理における電
圧値の比γから正の数αを引いて、その値(γ−α)を
次回の処理における電圧値の比γに代入し、ステップ1
5では、今回での電圧値の比γを正の数αに加算して、
その値(γ+α)を次回での電圧値の比γに代入する。
尚、ステップS13〜15では、山登り制御方式で、前
記第1の高周波電圧値V1 に対する前記第2の高周波電
圧値V2 の比γを決定している。
【0033】次のステップS16に進んで、CPU45
の電源がOFFのときは、同CPU45が作動を終了
し、まだONであるときは、図10中のステップS3に
戻って、CPU45が前述と同様に繰り返して作動す
る。この繰り返しの作動中に、図10中のステップS9
に基づき、CPU45が、前記夫々の電圧値V1、V2
のうち大きい方の値ΔV(k) を選択すると共に、その値
ΔV(k) に応じて同CPU45が前述の定在波成分を抽
出し、その定在波成分を減少させる方向に制御するに
は、図11中のステップS12による検出の値Maが、
正の数から零の方に、または負の数から零の方に引き寄
せるように、CPU45が、ステップS16からステッ
プS3へのルートを経て、ステップS4からステップS
14またはステップS15までのルートを繰り返して作
動し、このように繰り返して、定在波成分を減少させる
ことにより、前述の電圧値V1、V2のバランスを均一
に保つことができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、弾性体に
発生する定在波成分を検出し、この結果に基づいて2相
の入力電圧のバランスを調整するようにしたので、定在
波の発生を抑制した高効率の超音波モータの駆動回路を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、超音波モータの構成を示す斜視図である。
【図2】は、図1中の圧電体2の上面に位置する夫々の
ゼクメントの構造を示す図である。
【図3】は、図1中の圧電体2の電極構造を示す図であ
る。
【図4】は、図1中のステータ1、2に発生される進行
波の原理を説明するための原理図である。
【図5】は、超音波モータの駆動回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】は、従来の問題点と本発明の主旨とを説明する
ために、入力周波数と振動振幅との関係を示したグラク
である。
【図7】は、進行波と定在波とが混在している波動か
ら、定在波成分のみを抽出するときの原理を説明するた
めの図である。
【図8】は、定在波成分抽出用の電極31〜電極34
を、実際の圧電体30に配置した時の、本発明の実施例
に係る圧電体30の上面図である。
【図9】は、本発明に係る超音波モータの駆動回路の構
成を示すブロック図である。
【図10】は、図9中のCPU45の作動を示すフロー
チャートである。
【図11】は、図10中のステップS10において、処
理の回数が2回目以上であると判別されたとき、その後
のCPU45の作動を示すフローチャートである。
【符号の説明】
30 圧電体、 31〜34 定在波成分抽出用の電
極 42、44 増幅器、 45 CPU

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体と、該圧電体の励振によって進行
    波を発生する弾性体と、前記進行波によって駆動される
    ロータとを有する超音波モータの駆動回路であって、 第1および第2の高周波電圧を前記圧電体に印加する電
    源手段と、 前記弾性体に発生する定在波成分を検出する定在波成分
    検出手段と、 前記検出の定在波成分に基づいて、前記第1の高周波電
    圧と前記第2の高周波電圧とのバランスを調整する制御
    手段と、 を備えたことを特徴とする超音波モータの駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記定在波成分検出手段は、前記弾性体
    上に所定の間隔をもって設けられた複数個の振動検出部
    を有することを特徴とする請求項1記載の超音波モータ
    の駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記振動検出部は、前記進行波の波長λ
    の1/4に等しい幅で形成された振動検出部を2個設け
    て互いに隣接する同2個の振動検出部を2組有し、 該2組の間隔は、整数nを「3/4」に加算して前記進
    行波の波長λに掛けた値「(n+3/4)×λ」に等し
    いことを特徴とする請求項2記載の超音波モータの駆動
    回路。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記検出の定在波成分
    を少なくさせる方向に制御することを特徴とする請求項
    1ないし請求項3記載の超音波モータの駆動回路。
JP4275624A 1992-10-14 1992-10-14 超音波モータの駆動回路 Pending JPH06133568A (ja)

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