JPH06132569A - 極低温容器 - Google Patents

極低温容器

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Publication number
JPH06132569A
JPH06132569A JP4306362A JP30636292A JPH06132569A JP H06132569 A JPH06132569 A JP H06132569A JP 4306362 A JP4306362 A JP 4306362A JP 30636292 A JP30636292 A JP 30636292A JP H06132569 A JPH06132569 A JP H06132569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
shield
coil
current
container
Prior art date
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Pending
Application number
JP4306362A
Other languages
English (en)
Inventor
Kengo Okura
健吾 大倉
Kenichi Sato
謙一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP4306362A priority Critical patent/JPH06132569A/ja
Publication of JPH06132569A publication Critical patent/JPH06132569A/ja
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  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気共鳴診断装置などに用いる超電導コイル
の冷却容器において、電流リード用の冷凍機を用いるこ
となく、効率的な冷却を行い、装置全体を小型軽量化す
る。 【構成】 電流リード8aを介して電流が供給される超電
導コイル1を収納し、外部からの輻射熱を遮断する熱シ
ールド3と、このシールドを内蔵し、内部を真空状態に
保持する真空容器4を具える極低温容器であって、熱シ
ールド3が高温側、超電導コイル1が低温側となる2段
の温度レベルに冷却できるよう、第一及び第二コールド
ヘッド6,7を介してそれぞれに熱接続した極低温冷凍
機5を具え、電流リード8aを高温超電導材料で構成し、
第二コールドヘッドに巻回した。この構成により、電流
リードの発熱を最小限に抑え、装置の簡略化を実現し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気共鳴診断装置等に
用いられる超電導コイル(マグネット)の冷却容器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
超電導マグネットの冷却技術としては、 液体ヘリウム、液体窒素などの冷媒の中に超電導マグ
ネットを浸漬して冷却する。 冷凍機のコールドヘッドを超電導マグネットに取り付
け、固体熱伝導で冷却する。 の2通りがあるが、このうちに関するものとして、図
2に示すような低温容器を用いるものがある。
【0003】これは、真空容器14中に第一及び第二の2
段熱ステージを持ち、各熱ステージに極低温冷凍機15a
のコールドヘッド16,17 を熱接続して冷却を行うもので
ある。第一熱ステージは、熱シールド13で構成され、ほ
ぼ80K以下に冷却される。又、第二熱ステージは、前
記熱シールド13に内蔵された超電導マグネット19で構成
され、ほぼ20K以下に冷却される。
【0004】一方、超電導マグネットのコイル11に電流
を供給する電流リード18も、マグネット用とは別の極低
温冷凍機15b で、同様に2段の熱ステージに冷却され
る。このように、電流リードの冷却用にも冷凍機15b を
用いているのは、従来からの電流リードが銅製で熱侵入
が大きいため、これを冷却する冷凍機がマグネット用と
は別に必要となるからである。
【0005】しかし、2台の冷凍機を必要とすること
で、装置全体が複雑で大型のものとなり、消費電力も大
きくなるという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解消するためになされたもので、その特徴は、電流リ
ードを介して電流が供給される超電導コイルを収納し、
外部からの輻射熱を遮断する熱シールドと、このシール
ドを内蔵し、内部を真空状態に保持する真空容器を具え
る極低温容器であって、前記熱シールドが高温側、超電
導コイルが低温側となる2段の温度レベルに冷却できる
よう、第一及び第二コールドヘッドを介してそれぞれに
熱接続した極低温冷凍機を具え、超電導マグネット用の
冷凍機のみで冷却できるよう、電流リードを高温超電導
材料で構成したことにある。ここで、電流リードの配置
は、二次ステージのコールドヘッドに電流リードを巻回
することが好ましい。
【0007】
【実施例】以下、図に基づいて本発明の一実施例を説明
する。図1は、本発明実施例の構成を示す概略図であ
る。図において、1はボビン2に巻回され、第二熱ステ
ージとなる超電導コイルで、例えば、酸化物超電導線材
により構成され、ボビン2と共に熱シールド3に収納さ
れている。熱シールド3は、第一熱ステージとなるもの
で、内部を所定の真空状態に保持できる真空容器4に内
蔵され、さらにこの真空容器には、冷凍機5が設置され
ている。
【0008】この冷凍機5は、コンプレッサ(図示せ
ず)に接続され、第一及び第二のコールドヘッド6,7
を具えて、前記熱シールド3及び超電導コイル1を異な
る2段の温度レベルに冷却する。
【0009】前記熱シールド3は、例えば銅シールドの
外周を断熱材で取り巻いたもので、この銅シールドが冷
凍機の第一コールドヘッド6と熱接続されて、80K以
下にまで冷却される(高温側)。一方、第二次コールド
ヘッド7は、ボビン2に熱接続され、コイル1を20K
以下に冷却する(低温側)。
【0010】又、超電導コイルに電流を供給する電流リ
ード8aは、高温超電導材料(超電導コイルと同材質でも
よい)で構成され、一端は超電導コイルの電極9に接続
され、他端は熱シールド(第一熱ステージ)の中継端子
10に接続される。尚、この電流リード8aは、より効率的
に冷却できるよう、第二コールドヘッド7に巻回されて
いる。そして、第一熱ステージから真空容器、及び真空
容器から電源(図示せず)へは銅製の電流リード8bを用
いて接続する。
【0011】一般に、市販の極低温冷凍機は、第一熱ス
テージを80K以下、第二熱ステージは20K以下に冷
却できるので、上記のように電流リードを高温超電導材
料、例えば銀シースBi系(2223相)テープ線材で
構成すれば、電流リード用の冷凍機がなくとも、電流リ
ードを超電導状態とし、第一熱ステージから第二熱ステ
ージの間では殆ど発熱なしに通電することができる。即
ち、リードの発熱が小さいため、第二熱ステージへの熱
負荷が小さくなり、コイル(マグネット)冷却に有利に
働き、より効率よく冷却できる。この場合、銅製の電流
リードに比べて、電流密度が一桁以上高くとれるので、
導体断面積を小さくすることができ、第一熱ステージか
らコイルへの熱侵入を大幅に低減することができる。
【0012】又、通常、コイルの電極は、コイル(ボビ
ン)外周部にあるため、第二熱ステージ(第二コールド
ヘッド)とコイル(ボビン)の接合部から離れており、
熱伝導の観点から冷却に不利となる。しかし、本発明装
置のように、電流リードを第二コールドヘッドに巻回し
て効果的に電流リードの冷却を行うことで、コイル外周
部における、ジョイント抵抗発熱や、熱侵入による温度
上昇を抑制することができる。
【0013】
【試験例】実際にBi系超電導線材(銀シース材)を用
いて超電導コイルを製作し、上記構成の容器を用いて冷
却を行い、発熱、熱侵入なく通電できるかどうかテスト
してみた。テスト条件は以下の通りである。
【0014】(1) コイル構造 ボビン:銅製で、第二コールドヘッドと一体化されて
いる。 外径 100mm,内径 70mm,厚み 3mm 導 体:Bi系銀シース線を巻回したパンケーキ状。 寸法 2.7mm幅×0.24mm厚 61芯 外芯線, ターン数 90ターン
【0015】(2) 超電導電流リード 導 体:Bi系銀シース線 寸法 2.7mm幅×0.24mm厚 61芯、2枚を縦添えしたもの。
【0016】(3) 冷凍機 方 式:GM方式 第一熱ステージ 35W at 80K 第二熱ステージ 4W at 20K 到達温度:第一熱ステージ 38K 第二熱ステージ 20K 冷凍機コールドヘッド部の真空度:5×10-6Torr 通電電流:20A その結果、長時間運転で、発熱、熱侵入なく通電できる
ことが確認された。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明容器による
と、超電導コイルに電流を供給する電流リードを高温超
電導材料で構成することにより、電流リード用の冷凍機
を必要とせず、コイルの効率的な冷却が可能となる。従
って、装置全体を小型軽量化することができ、各種移動
機器(リニアーモータ、電気自動車用モータ等)や各種
分析システム(MRI、分析用NMR等)の冷凍システ
ムに利用すると効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明容器の構成を示す概略図である。
【図2】従来の極低温容器を示す概略図である。
【符号の説明】
1,11 超電導コイル 2 ボビン 3,13 熱シールド 4,14 真空容器 5,15a,15b 冷凍機 6, 16 第一コールドヘッド 7, 17 第二コールドヘッド 8a, 8b, 18 電流リード 9 電極 10 中継端子 19 超電導マグネット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流リードを介して電流が供給される超
    電導コイルを収納し、外部からの輻射熱を遮断する熱シ
    ールドと、 このシールドを内蔵し、内部を真空状態に保持する真空
    容器を具える極低温容器であって、 前記熱シールドが高温側、超電導コイルが低温側となる
    2段の温度レベルに冷却できるよう、第一及び第二コー
    ルドヘッドを介してそれぞれに熱接続した極低温冷凍機
    を具え、 前記電流リードを高温超電導材料で構成したことを特徴
    とする極低温容器。
  2. 【請求項2】 高温超電導材料で構成された電流リード
    が第二コールドヘッドに巻回されてなることを特徴とす
    る請求項1記載の極低温容器。
JP4306362A 1992-10-19 1992-10-19 極低温容器 Pending JPH06132569A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4306362A JPH06132569A (ja) 1992-10-19 1992-10-19 極低温容器

Applications Claiming Priority (1)

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JP4306362A JPH06132569A (ja) 1992-10-19 1992-10-19 極低温容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06132569A true JPH06132569A (ja) 1994-05-13

Family

ID=17956148

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4306362A Pending JPH06132569A (ja) 1992-10-19 1992-10-19 極低温容器

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JP (1) JPH06132569A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015159258A1 (en) * 2014-04-17 2015-10-22 Victoria Link Ltd Cryogenic fluid circuit design for effective cooling of an elongated thermally conductive structure extending from a component to be cooled to a cryogenic temperature

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WO2015159258A1 (en) * 2014-04-17 2015-10-22 Victoria Link Ltd Cryogenic fluid circuit design for effective cooling of an elongated thermally conductive structure extending from a component to be cooled to a cryogenic temperature

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