JPH061323U - ワーク供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】高さおよび傾斜角度を調整可能に設けられたコ
ンベア本体のチエンに多数のワークを収納するホッパを
コンベアの使用態様により他の種類のホッパと交換が可
能な構成とすることにより、コンベアの傾斜角度が変化
した場合でも常に適正な搬送状態が得られ、ワークの供
給量を所望に応じて適正に確保する。 【構成】基台２０上に高さおよび傾斜角度を調整可能に
設けられ間欠的に走行するコンベア本体１０のチエン１
６に所定間隔毎に設けられた取付具４５を介して複数の
ホッパ１８を着脱可能に位置決め保持すると共に、この
取付具４５により他の種類のホッパと交換可能な構成に
することにより、ワンタッチでの交換が可能となり作業
性が向上し生産性の向上を図ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ワーク供給装置に係り、特に高さおよび傾斜角度を調整可能に設 けられたコンベアのチエンに多数のワークを収納するホッパを使用態様により他 の種類のホッパと交換が可能な構成としたワーク供給装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来よりワーク供給装置として使用すべく間欠走行するチエンに所定間隔に複 数のホッパを取付けて多数のワークを供給するコンベアにおいては、ワークが供 給される次工程の装置（例えばパーツフィーダ）の使用される場所によっては高 さおよび傾斜角度が異なり、このためコンベアはこの高さおよび傾斜角度を調整 可能に構成して汎用性をもたせている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このように構成されたコンベアにあっては、多数のワークを収 納して所定位置にワークを供給するホッパは、その形状が一定の形状で構成され ているため、特にコンベアの傾斜角度が急傾斜に設定された場合、ホッパ内のワ ークを収納する容積が緩かな傾斜に比較し可成り制限されてしまいワークの供給 量が著しく減少する難点を有し、またこの供給量を確保するためには他の種類の ホッパと交換する作業が必要となり、この間コンベアの運転を停止させる結果こ れが生産性を阻害する要因となっていた。

【０００４】 そこで、本考案の目的は、高さおよび傾斜角度を調整可能に設けられたコンベ アのチエンに多数のワークを収納するホッパをコンベアの使用態様により他の種 類のホッパと交換が可能な構成とすることにより、コンベアの傾斜角度が変化し た場合でも常に適正な搬送状態が得られ、ワークの供給量を所望に応じて適正に 確保することのできるワーク供給装置を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を達成するため、本考案のワーク供給装置においては、基台上に高 さおよび傾斜角度を調整可能に設けられたコンベア本体と、このコンベア本体に 回動駆動源により間欠的に走行可能に設けられたチエンに所定間隔に取付けられ た複数のホッパと、これら複数のホッパを着脱可能に位置決め保持すべく前記チ エンに設けられた取付具とからなり、この取付具により他の種類のホッパと交換 可能に構成したことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

本考案に係るワーク供給装置によれば、高さおよび傾斜角度を調整可能に設け られたコンベアのチエンに多数のワークを収納するホッパを使用態様により他の 種類のホッパと交換が可能な構成とすることにより、コンベアの使用態様により 傾斜角度が変化した場合でも常に適正な搬送状態が得られワークの供給量を所望 に応じて適正に確保することができる。

【０００７】

【実施例】

次に本考案に係るワーク供給装置の一実施例につき、添付図面を参照しながら 以下詳細に説明する。 図１は本考案に係るワーク供給装置の全体側面図、図２はホッパの取付構造を 示す部分拡大図であり、図３は図２のＡ−Ａ断面図である。

【０００８】 すなわち、図１において、参照符号１０はワーク供給装置としてのコンベア本 体を示し、このコンベア本体１０は、基台２０上に高さおよび傾斜角度が調整可 能に支持されている。

【０００９】 この場合、基台２０は４本のジャッキボルト２２により高さを調整可能に支持 された固定ベース２４と、この固定ベース２４の上部に４本の管状ねじ２６とね じ軸２８との螺合で高さ調整可能に支持された移動ベース３０とで構成される。

【００１０】 そして、移動ベース３０上にはコンベア本体１０の前方底部に設けられた一対 のブラケット３２と回動軸３４を介して軸支する一対のスタンド３６が立設する と共に、コンベア本体１０の後方底部に設けられた一対のブラケット３８の長穴 に摺動可能に軸支された移動軸３５に係止し、調整ねじ４０による軸方向の移動 でコンベア本体１０の傾斜角度を調整するトグル機構４２が設けられている。

【００１１】 前述したコンベア本体１０は、回動駆動源としての図示しないトルクモータに より間欠的に回動駆動すべくコンベア本体１０の一端両側に回動自在に軸支され た一対の駆動スプロケットホイール１２と、コンベア本体１０の他端に長手方向 移動可能に軸支された一対の従動スプロケットホイール１４と、これら双方のス プロケットホイール１２、１４にそれぞれ懸架されたチエン１６と、このチエン １６に後述する取付具を介して所定間隔で着脱可能に取付けられ合成樹脂等で箱 形に形成されたホッパ１８とで構成される。

【００１２】 次に、本考案の要部である取付具４５の構造を図２および図３を参照しながら 説明する。 すなわち、駆動スプロケットホイール１２により間欠移送される一対のチエン １６は横梁４６上に所定の幅で平行に設置された案内レール４８上に支持され、 これらチエン１６の内側に対向して所定間隔で取付けられた一対のアタチメント ５０にはパレット５２が固定され、このパレット５２の前後には同一チエン１６ に取付けられたアタチメント５０に同形状の支持プレート５４が固定される。そ して、これら、アタッチメント５０に取付けられたパレット５２上にはこのパレ ット５２の両側に取付けられた取付具４５によりホッパ１８が着脱可能に取付け られる。 この場合、パレット５２上に取付けられたホッパ１８は、その底面が走行方向 前後一対のアタッチメント５０に取付けられた支持プレート５４によりパレット ５２と同一平面上に支持されるように構成される。

【００１３】 次に、取付具４５は、ヒンジピン５６の両端を支持すべくパレット５２の走行 方向前後に設けられた一対のサポート５８と、ヒンジピン５６に回動自在に軸支 され前後のサポート５８側に形成された一対の係止アーム６４とこれら係止アー ム６４の中間にこれと一体的に形成された操作アーム６６からなるブラケット６ ０と、このブラケット６０をホッパ１８の両側面に向けヒンジピン５６を介して 弾力的に押圧付勢する一対のトーションバネ６２とで構成される。 更に詳しくは、ブラケット６０を構成する前後一対の係止アーム６４上部には ホッパ１８の両側面に穿設された係止孔にそれぞれ係止可能な係止ピン６８がホ ッパの１８両側面に向けて突設し、また、前述したパレット５２の上面にもホッ パ１８底部に穿設された２個の係止孔に挿嵌可能な２個の位置決めピン７０が突 設している。

【００１４】 しかるに、前述した実施例に示すホッパ１８は、比較的緩やかな傾斜角度θ₁ に設置されたコンベア本体１０に使用されるものあり、コンベア本体１０が急傾 斜θ₂ に設置された場合のホッパは後述する他の実施例に示すように構成される 。 すなわち、図４に示すホッパ７２は、前述した実施例に示すホッパ１８の底部 が立ち上がり傾斜となり上部が開口したホッパ７２の側面が支持される形態の逆 台形状に形成される。 尚、この種のホッパは前述した構成に限定されるものではなく、略逆三角形に 形成しても良く供給されるワークの量および形状にあわせて適宜設計することが でき、各種ホッパを本考案のような互換性を有する取付具を用いることにより、 コンベア本体１０の使用形態にあわせて適正な構造のホッパにワンタッチで交換 することができる。

【００１５】

【考案の効果】

前述した実施例から明らかなように、本考案のワーク供給装置によれば、基台 上に高さおよび傾斜角度を調整可能に設けられたコンベア本体と、このコンベア 本体に回動駆動源により間欠的に走行可能に設けられたチエンに所定間隔に取付 けられた複数のホッパと、これら複数のホッパを着脱可能に位置決め保持すべく 前記チエンに設けられた取付具とからなり、この取付具により他の種類のホッパ と交換可能に構成することにより、コンベアの使用態様により傾斜角度が変化し た場合でも常に適正な搬送状態が得られワークの供給量を所望に応じて適正に確 保することができ、また、ホッパはワンタッチでの交換が可能となるため作業性 が向上し、装置の停止時間が大幅に短縮され生産性の向上を図ることができる等 の優れた効果を有する。 以上、本考案の好適な実施例について説明したが、本考案は前記実施例に限定 されることなく、本考案の精神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更をな し得ることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るワーク供給装置の一実施例を示す
ワーク供給装置の全体側面図である。

【図２】ホッパの取付装置構造を示す部分拡大側面図で
ある。

【図３】図２のＡ−Ａ断面図である。

【図４】本考案に係るワーク供給装置の他の実施例を示
すホッパの取付装置構造を示す部分拡大側面図である。

【符号の説明】 １０ コンベア本体 １２ 駆動スプロ
ケットホイール １４ 従動スプロケットホイール １６ チエン １８、７２ ホッパ ２０ 基台 ２４ 固定ベース ２６ 管状ねじ ２８ ねじ軸 ３０ 移動ベース ３２、３８、６０ ブラケット ３４ 回動軸 ３６ スタンド ４０ 調整ねじ ４２ トグル機構 ４５ 取付具 ４６ 横梁 ４８ 案内レール ５０ アテッチメント ５２ パレット ５４ 支持プレート ５６ ヒンジピン ５８ サポート ６２ トーション
バネ ６４ 係止アーム ６６ 操作アーム ６８ 係止ピン ７０ 位置決めピ
ン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】基台上に高さおよび傾斜角度を調整可能に
   設けられたコンベア本体と、このコンベア本体に回動駆
   動源により間欠的に走行可能に設けられたチエンに所定
   間隔に取付けられた複数のホッパと、これら複数のホッ
   パを着脱可能に位置決め保持すべく前記チエンに設けら
   れた取付具とからなり、この取付具により他の種類のホ
   ッパと交換可能に構成したことを特徴とするワーク供給
   装置。