JPH06132149A - 直流電流センサー - Google Patents

直流電流センサー

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JPH06132149A
JPH06132149A JP4305101A JP30510192A JPH06132149A JP H06132149 A JPH06132149 A JP H06132149A JP 4305101 A JP4305101 A JP 4305101A JP 30510192 A JP30510192 A JP 30510192A JP H06132149 A JPH06132149 A JP H06132149A
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JP
Japan
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Application number
JP4305101A
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English (en)
Inventor
Shigeru Yamaguchi
茂 山口
Makoto Kawakami
川上  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Metals Ltd
Original Assignee
Sumitomo Special Metals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホール素子方式が有する比較的構造が簡単で
あるという長所を活かし、直流の漏電ブレーカー等、特
に微小な電流の変化に対しても、優れた検出能力を有す
る高感度の直流電流センサーの提供。 【構成】 軟質磁性材料からなる検出コア11は螺旋状
に巻回した電流検出部15を有する環状コアからなり、
ギャップ部12を形成して所定の磁電変換特性を有する
ホール素子13を配置してある。 【効果】 螺旋状に巻回した電流検出部15内に被検出
導線14自体は直線貫通するが、検出コア11内には直
流電流Iと電流検出部15の巻数Nとの積によって決定
され起磁力NIに対応する磁束Bが発生し、ギャップ部
12に磁界Hが形成されるので、被検出導線14に流れ
る直流電流Iとホール出力電圧VHとの関係を求めてお
くことにより、目的とする被検出導線14内を流れる微
小電流の検出が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直流の漏電ブレーカ
ー等の直流電流センサーに係り、特に、ホール素子(磁
電変換素子)を配置した構造が比較的簡単であり、特に
微小な電流の変化に対しても、優れた検出能力を有する
高感度の直流電流センサーに関する。
【0002】
【従来の技術】最近は、インバーターを内蔵した電気機
器や電気自動車等、直流を使用した機器が増加している
が、これらの各種機器に組込まれている直流モータの負
荷を検知し、所要の制御を行うためのセンサーや、直流
漏電ブレーカー等に使用される直流電流センサーの必要
性が高まってきた。
【0003】交流の漏電ブレーカー等に用いられる電流
センサーとしては、カレントトランスを応用したものが
広く知られている。しかし、先に説明した直流を使用し
た機器に用いる漏電ブレーカー等にはこの構成を採用す
ることができず、従来から種々の構成からなる直流電流
センサーが提案されている。図3に示す直流電流センサ
ーは、ホール素子(磁電変換素子)を配置したもので、
構造が比較的簡単であり、一部の用途において実用化さ
れている。
【0004】すなわち、図3に示すホール素子方式の直
流電流センサーは、一部にホール素子3を配置するギャ
ップ部2(ギャップ寸法:Lg)を形成してなる軟質磁
性材料、通常、パーマロイやMn−Zn系フェライトか
らなる検出コア1に直接被検出導線4をトロイダル状に
巻回し、該被検出導線4に流れる直流電流Iの変化に基
づく検出コア1内の磁束変化を直接ホール素子3にて検
知する構成からなっている。
【0005】ここで被検出導線4に直流電流Iが流れる
と、検出コア1内に起磁力NIに応じた磁束Bが発生
し、この磁束に基づきギャップ部2に磁界Hが形成され
る。したがって、磁束Bに基づく磁界Hの強度をギャッ
プ部2に配置され予め駆動電圧Vinが印加されている
ホール素子3にて検知するとともに、磁電変換し、ホー
ル出力電圧VHを誘起させる構成からなっている。この
とき、磁界H(磁束B)は起磁力NIに比例しており
(H∝NI/Lg)、またホール出力電圧VHは、磁界
H(磁束B)に比例するので、ホール出力電圧VH■
磁力NIに比例することとなり、予め被検出導線4の巻
数を設定しておくことで、ホール出力電圧VHによって
被検出導線4内を流れる直流電流Iを検出できるのであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のホール
素子方式からなる直流電流センサーは、以下の理由によ
り直流漏電ブレーカー等の微小な電流の変化に対応でき
る構成とは言い難く、ホール素子方式が有する本来の長
所を阻害することなく、検出感度を向上させる構成の改
良が強く望まれていた。
【0007】すなわち、上記のホール素子方式において
は、検出能力はホール素子の特性に依存することから、
例えば、渦電流センサーや漏電ブレーカー等を既設の電
気回路に挿入して直流電流を計測するには、被検出導線
4を検出コア1に1ターン貫通させるだけで電流を検知
させることを要求される。従って、巻回数1、すなわち
N=1の場合には、起磁力NI自体が小さくコア1内に
発生する磁束Bも微弱となり、必然的にギャップ部2に
形成される磁界Hの強度も弱く、従来から使用されてい
るホール素子3では、得られるホール出力電圧VHにも
限度があった。磁界Hの強度を高めるためにギャップ部
2の寸法(Lg)を極力小さくしたとしても、ホール素
子の形状寸法によってその寸法調整にも限度があり、た
かだか2〜3割程度の向上しか望めなかった。
【0008】この発明は、ホール素子を用いた直流電流
センサーにおける上記の問題点を解消し、ホール素子方
式が有する比較的構造が簡単であるという長所を活か
し、直流の漏電ブレーカー等、特に微小な電流の変化に
対しても、優れた検出能力を有する高感度の直流電流セ
ンサーの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記の目的
を達成するために従来構成のホール素子方式の直流電流
センサーにおいて、検出コアの構成を種々検討した結
果、検出コアの一部に螺旋状に巻回した電流検出部を形
成した環状の検出コアとなし、電流検出部の内側に被検
出導線を貫通配置することによって被検出導線内を流れ
る直流電流を高感度にて検出可能であることを知見し、
この発明を完成した。
【0010】すなわち、この発明は、軟質磁性材料から
なり螺旋状に巻回した電流検出部を有する環状の検出コ
アの一部にギャップ部を形成し、前記電流検出部の内側
に非接触検出する直流電流が流れる被検出導線を貫通配
置し、かつ前記ギャップ部にホール素子を配置したこと
を特徴とする直流電流センサーである。
【0011】
【作用】この発明による直流電流センサーの作用を図面
に基づいて詳述する。図1はこの発明の直流電流センサ
ーの一実施例の概要を示す説明図である。検出コア11
は軟質磁性材料からなり、螺旋状に巻回した電流検出部
15を有する環状コアからなる。また、検出コア11の
電流検出部15以外の一部にギャップ部12を形成し、
該ギャップ部12には所定の磁電変換特性を有するホー
ル素子13を配置している。
【0012】図1の構成において、被検出導線14に直
流電流Iが流れると、該被検出導線14自体は直線貫通
であるが、検出コア11の電流検出部15が螺旋状に形
成されていることから、最終的に検出コア11内には直
流電流Iと電流検出部15の巻数Nとの積によって決定
され起磁力NIに対応する磁束Bが発生することとな
る。したがって、ギャップ部12には上記磁束Bに基づ
く比較的強い強度を有する磁界Hが形成されることとな
る。
【0013】該ギャップ部12に配置され予め駆動電圧
Vinが印加されているホール素子13によって、前記
の磁界を検知し、磁電変換をすることによってホール出
力電圧VHを誘起させることとなる。このとき、磁界H
(磁束B)は起磁力NIに比例しており、またホール出
力電圧VHは磁界H(磁束B)に比例するので、ホール
出力電圧VHは起磁力NIに比例することとなり、予め
検出コア11の電流検出部15の巻数を設定しておくこ
とで、ホール出力電圧VHによって被検出導線14内を
流れる直流電流Iを検出できるのである。
【0014】以上に示すように、この発明の直流電流セ
ンサーは、被検出導線14自体は巻き付けることのない
直線貫通であっても、検出コア11に形成される螺旋状
電流検出部15の巻数に比例して、最終的にギャップ部
12に形成される磁界Hの強度を増加する構成を採用し
ていることから、必然的に直流電流センサーとしての検
出感度を向上させることができ、被検出導線14内を流
れる微小電流の検出を可能にする。
【0015】実用に際しては、螺旋状に巻回される電流
検出部15において互いに隣接するコア部分での磁束漏
洩や、ギャップ部12における磁束漏洩等によって、必
ずしもホール出力電圧VHが電流検出部15の巻数に比
例するとは限らないが、予め、螺旋状電流検出部15の
巻数を所定数として直流電流センサーを構成した後、被
検出導線14に流れる直流電流Iとホール出力電圧VH
との関係を求めておけば、目的とする被検出導線14内
を流れる微小電流の検出が可能である。
【0016】この発明の直流電流センサーにおいて、検
出コア11を構成する軟質磁性材料は、被検出導線に流
れる電流の大きさに、すなわちセンサーに要求される検
出感度に応じてその材質を選定することが好ましく、ま
た、電流検出部15を螺旋状に加工する必要性があるこ
とから、磁気特性とともに加工性等を考慮すると円柱線
材、角柱線材等のパーマロイが好ましいが、その他電磁
軟鉄、ケイ素鋼等を用いても良い。また、Mn−Znフ
ェライトなどを分割、組合せにより螺旋状のコアに形成
することもできる。特に、電流検出部15は螺旋状に加
工するが、先に説明したように、互いに隣接するコア部
分の距離Pがあまり小さいと、該隣接部における磁束漏
洩が多く、螺旋状に加工する本来の効果を損ねることか
ら、センサーに要求される検出感度とともに該直流電流
センサーの配置スペースに応じた線径、巻数を選定する
ことが望ましい。
【0017】また、この発明において、環状の軟質磁性
材料とは、軟質磁性材料が所謂リング状になっているこ
とに限定されるものでなく、軟質磁性材料が少なくとも
一部に螺旋状電流検出部を形成するとともに、ホール素
子を配置するギャップ部を形成して電気的な閉回路を構
成できるように接続されていれば良く、図示の如く矩形
枠状の他、円環状、楕円環状等種々の構成が採用できる
さらに、この発明において、検出コアの螺旋状電流検出
部内を貫通する被検出導線も1本に限定されるものでな
く、要求されるセンサーの大きさに応じて複数本貫通さ
せても良いが、被検出導線を1本にすることによってこ
の発明の効果が最も効果的を発現することができる。
【0018】
【実施例】直径3mmのパーマロイC(78%Ni−5
%Mo−4%Cu−balFe)線を用いて図2に示す
ようなこの発明の直流電流センサーを構成する検出コア
を作成したすなわち、図2に示すように、ギャップ部寸
法(Lg)を1,5mmにするとともに、内径Dを5m
mとし、互いの隣接部の距離Pを2mmとした、それぞ
れ巻数3T、5T、7Tからなる螺旋状電流検出部を有
するように巻線加工した後、水素雰囲気中で1100°
C×3時間の熱処理を施し、さらに600°C〜400
°Cの間を100°C/時間で冷却して、この発明の直
流電流センサーを構成する検出コアを得た。
【0019】上記ギャップ部内に駆動電圧Vin 1V
印加時、500Gの磁束が素子を貫通した際にホール素
子電圧が250mV起動される特性を有するホール素子
を配置し、さらにコアの螺旋状電流検出部内側に被検出
導線を1本貫通配置し、該被検出導線に5Aの直流電流
を流した時のホール出力電圧VHを測定した。その測定
結果を表1に示す。なお、表1中に記載する比較例は検
出コアとして従来のリング状Mn−Zn系ソフトフェラ
イト(内径8.0mm、ギャップ部寸法3.0mm)を
有する図3の構成からなる直流電流センサーに被検出導
線を1本貫通配置し、該被検出導線に5Aの直流電流を
流した時のホール出力電圧VHを測定した結果である。
ホール素子の特性はともに同一のものを用いた。
【0020】
【表1】
【0021】表1より、この発明の直流電流センサーで
は電流検出部の巻数に応じて従来の直流電流センサーに
比べ数倍〜10倍の極めて高い出力電圧VHを得ること
が可能であることが確認できた。
【0022】
【発明の効果】従来のホール素子による磁電変換素子は
1ターン貫通型では大電力用に用途が限定されていた
が、この発明の直流電流センサーは、微小な電流の変化
に対しても、優れた検出能力を有することから、螺旋状
電流検出部の内側に被検出導線を1本貫通配置させるだ
けでも要求される高感度の検出が達成でき、構造が比較
的簡単で直流電流センサーの小型化を可能にし、OA機
器などのモーター負荷検知など、電流制御用回路に応用
した場合、ホール素子による磁電変換素子の使用範囲を
大きく拡大することができる。特に、この発明の直流電
流センサーは、すでに配線が完了している導線(被検出
導線)を切断することなく、最終的にホール素子を配置
するギャップ部を利用して螺旋状電流検出部の内側に配
置することができることから、非常に取付配置が簡便で
あり、汎用性の高い直流電流センサーの提供を可能とす
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の直流電流センサーの一実施例の概要
を示す説明図である。
【図2】図1の直流電流センサーを構成する検出コアの
形状を示す説明図である。
【図3】従来の直流電流センサーを示す斜視説明図であ
る。
【符号の説明】
1 検出コア 2 ギャップ部 3 ホール素子 4 被検出導線 11 検出コア 12 ギャップ部 13 ホール素子 14 被検出導線 15 電流検出部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質磁性材料からなり螺旋状に巻回した
    電流検出部を有する環状の検出コアの一部にギャップ部
    を形成し、前記電流検出部の内側に非接触検出する直流
    電流が流れる被検出導線を貫通配置し、かつ前記ギャッ
    プ部にホール素子を配置したことを特徴とする直流電流
    センサー。
JP4305101A 1992-10-16 1992-10-16 直流電流センサー Pending JPH06132149A (ja)

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JP4305101A JPH06132149A (ja) 1992-10-16 1992-10-16 直流電流センサー

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5329087B2 (ja) * 2005-06-30 2013-10-30 新日鐵住金株式会社 部材の設計方法及び装置、コンピュータプログラム、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2017021018A (ja) * 2015-07-14 2017-01-26 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company 誘導加熱ワイヤの磁気特性を測定するためのシステム及び方法

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