JPH06131998A - X線装置 - Google Patents

X線装置

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JPH06131998A
JPH06131998A JP30293792A JP30293792A JPH06131998A JP H06131998 A JPH06131998 A JP H06131998A JP 30293792 A JP30293792 A JP 30293792A JP 30293792 A JP30293792 A JP 30293792A JP H06131998 A JPH06131998 A JP H06131998A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
ray
anode
housing
cooling
Prior art date
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Pending
Application number
JP30293792A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Hanada
廣 花田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
Original Assignee
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Rigaku Denki Co Ltd, Rigaku Corp filed Critical Rigaku Denki Co Ltd
Priority to JP30293792A priority Critical patent/JPH06131998A/ja
Publication of JPH06131998A publication Critical patent/JPH06131998A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ターゲットの冷却効率が高く、しかも耐衝撃
性の高いX線装置を提供する。 【構成】 フィラメント1、ターゲット2及びターゲッ
ト2と一体な陽極4を一体に有するX線管3と、X線管
3が固定して取り付けられていてX線管3のうちのフィ
ラメント1側の部分を包囲する筺体5と、筺体5に固定
されていてX線管3のうちのターゲット2及び陽極4側
の部分を包囲する冷却体6とを有している。冷却体6
は、筺体5に固定されると共にターゲット2を包囲する
ハウジング部14と、ハウジング部14の内面全域に設
けられたX線遮蔽材16と、ハウジング部14と一体で
あってハウジング部14の外部へ突出する陽極4の外周
面に直接接触する冷却フィン部15とによって構成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィラメントから放出
される電子をターゲットに衝突させてそのターゲットか
らX線を放射するX線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のX線装置は、例えば、建築構造
物、構造用材料その他のあらゆる部材の内部状態をX線
を用いて非破壊検査するような場合に広く用いられてい
る。
【0003】このX線装置において、図2に示すような
構造のものが既に知られている。このX線装置は、フィ
ラメント51及びターゲット52を備えたX線管53を
有している。ターゲット52は、円柱状の陽極54の右
端面にその陽極54と一体に設けられている。X線管5
3のフィラメント51及びターゲット52は円筒状の筺
体55によって取り囲まれており、その筺体55の左端
には冷却部材56がボルト57によって固定されてい
る。冷却部材56は放射状に並べられた複数の冷却用フ
ィン58を備えている。冷却部材56の中心部には凹部
Pが形成されており、その凹部Pに陽極54が隙間なく
嵌合している。X線管53は、陽極54の左端をボルト
59によって冷却部材56に固着することにより固定保
持されている。
【0004】この従来装置においては、フィラメント5
1から放出された熱電子がターゲット52に衝突して、
そのターゲット52からX線Rが放射され、予め筺体5
5の側壁面に設けた窓60を通してそのX線Rが筺体5
5の外部へ取り出される。
【0005】従来のX線装置として、図3に示す構造の
ものも知られている。この従来装置がフィラメント71
及びターゲット72を備えたX線管73を有することは
図2の従来装置と同様である。X線管73は、フィラメ
ント71とターゲット72との間の位置に、フランジ6
9を有している。フランジ69は筺体75の左端部の内
側に配置されていて、ボルト57によってその筺体75
に固定されている。フランジ69にはターゲット72と
一体である円柱状の陽極74が固定されており、その陽
極74のまわりに冷却部材76がはめ込まれている。冷
却部材76と陽極74とはボルト59によって互いに連
結されている。冷却部材76は、図4に示すように、陽
極74を挿入するための凹部Pの内周面に設けられた鉛
等のX線遮蔽部材77と、複数の冷却用フィン78とを
有している。
【0006】この従来装置においては、図3において、
ターゲット72から放射されるX線Rが、予め冷却部材
76の側壁部に設けてある窓70を通して外部へ取り出
される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図2に示した従来のX
線装置においては、陽極54の長さが長過ぎて、熱発生
源であるターゲット52から冷却部材56へ至る距離が
長くなり、従って冷却部材56によってターゲット52
を確実に冷却することができないという問題があった。
この問題のため、出力X線に関して十分な定格出力が得
られなかった。また、X線管53は冷却部材56によっ
て片持ち支持状態で支持されているだけであるので、衝
撃が加わったときに壊れ易い、すなわち耐衝撃性が低い
という問題があった。
【0008】図3に示した従来のX線装置においては、
陽極74のまわりをX線遮蔽部材77で覆う構造となっ
ていたため、陽極74とフィン78とを直接接触させる
ことができなかった。そのため、陽極74の熱が十分に
冷却部材76に伝わらず、やはり冷却部材76によって
ターゲット72を確実に冷却することができないという
問題があった。
【0009】図3に示した形式のX線装置においては、
図4に示すように陽極に直接接触する位置にX線遮蔽部
材77を場合もあるが、それ以外に、図5に示すように
冷却部材76の本体部分76aの内部にX線遮蔽部材7
7を埋め込んでしまう構造のものもある。この図5に示
す形式のX線装置においても、ターゲット72について
の冷却効率が低いという問題があった。
【0010】本発明は、従来のX線装置における上記の
問題点を解消するためになされたものであって、ターゲ
ットの冷却効率が高く、しかも耐衝撃性の高いX線装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明に係るX線装置は、フィラメント、ターゲット
及びターゲットと一体な陽極を一体に有するX線管と、
X線管が固定して取り付けられていてX線管のうちのフ
ィラメント側の部分を包囲する筺体と、筺体に固定され
ていてX線管のうちのターゲット及び陽極側の部分を包
囲する冷却体とを有している。そしてその冷却体は、筺
体に固定されると共にターゲットを包囲するハウジング
部と、ハウジング部の内面全域に設けられたX線遮蔽材
と、ハウジング部と一体であってハウジング部の外部へ
突出する陽極の外周面に直接接触する冷却フィン部とを
有することを特徴としている。
【0012】
【作用】内面全域にX線遮蔽部材を備えたハウジングに
よってターゲットを包囲したのでX線装置の外部へのX
線の漏洩が確実に防止される。また、X線管のターゲッ
ト部分をハウジングの内部に格納したので、耐衝撃性が
向上する。さらに、ターゲットと一体である陽極を冷却
体の冷却フィン部に直接接触させているので、冷却効率
が非常に高い。
【0013】
【実施例】図1は本発明に係るX線装置の一実施例を示
している。このX線装置は、フィラメント1及びターゲ
ット2を備えたX線管3を有している。フィラメント1
には高電圧供給回路11が接続されている。フィラメン
ト1とターゲット2との間に位置するX線管3の外周部
分にはフランジ19が設けられている。また、フランジ
19の左側に、比較的薄い板厚の円筒状の金属管12が
固定されている。ターゲット2と一体であって図の左方
へ延びる円柱状の陽極4が、金属管12の左端壁を貫通
した状態でその金属管12によって固定支持されてい
る。
【0014】X線管3のフランジ19は、ボルト7によ
って円筒状の筺体5の左端に外部から固定されている。
筺体5の内周面にはX線の外部漏洩を防ぐためのX線遮
蔽部材13が貼着されている。このX線遮蔽部材13
は、例えば鉛によって構成されている。
【0015】X線管3のフランジ19の左側に、ボルト
7によって冷却体6が固定されている。この冷却体6
は、円筒形状のハウジング部14と、そのハウジング部
14と一体であって複数のフィン8を備えた冷却フィン
部15とによって構成されている。上記のボルト7は冷
却体6のハウジング部14をフランジ19に固定してい
る。ハウジング部14の内周面にはX線の漏洩を防止す
るためのX線遮蔽部材16が貼着されている。このX線
遮蔽部材16も、例えば鉛によって形成されている。ま
た、ハウジング部14の適所(図の上部側壁)にX線取
り出し用の窓10が形成されている。この窓10は、X
線を透過させ易い材料、例えばベリリウム(Be)によ
って形成されている。
【0016】冷却フィン部15の中心部には断面円形状
の凹部Pが形成されている。X線管3において金属管1
2の左方へ突出する部分の陽極4がその凹部Pに隙間な
く嵌合している。冷却フィン部15に嵌合する陽極4
は、ボルト9によってその冷却フィン部15に固定され
ている。冷却フィン部15の左端には、図の左方から見
てリング状であるハンドル17が固着されている。
【0017】本実施例に係るX線装置は以上のように構
成されているので、高電圧供給回路11によってフィラ
メント1に高電圧が印加されると、そのフィラメント1
が発熱して熱電子が放出される。放出された熱電子は、
ターゲット2に高速度で衝突し、その衝突時にターゲッ
ト2からX線Rが放射される。放射されたX線Rは、冷
却体6のハウジング部14に設けられた窓10を通して
外部へ取り出され、被検査物(図示せず)に照射され
る。このX線照射により、被検査物の内部状態が非破壊
的に検査される。検査に供されることなくターゲット2
から散乱するX線は、冷却体6のハウジング部14の内
周面に設けたX線遮蔽部材16及び筺体5の内周面に設
けたX線遮蔽部材13によって外部への漏洩が防止され
る。
【0018】ターゲット2は、フィラメント2からの電
子が衝突することにより高温に発熱する。この熱は、陽
極4を通って冷却フィン部15へ伝えられ、そしてフィ
ン8を介して外部へ放散される。この熱放散により、タ
ーゲット2及び陽極4、ひいてはX線装置の全体が冷却
される。本実施例においては、陽極4の長さが短くなっ
ており、さらに陽極4の左側部分の広い領域が冷却フィ
ン部15に直接接触している。これらの理由により、タ
ーゲット2に発生した熱はその大部分が効率良く冷却フ
ィン部15、特にフィン8へ伝えられる。よって、非常
に高い冷却効率を得ることができる。
【0019】また、X線装置の機械強度は、筺体5及び
それに連結された冷却体6によって担当されており、X
線管3が強度保持要素として働くことがない。このこと
は、X線管3の耐衝撃性、ひいてはX線装置全体の耐衝
撃性を向上させている。特に、ターゲット2を包囲する
X線管3の金属管12は、冷却体6のハウジング部14
によって堅牢に囲まれており、従って衝撃に対して非常
に強い構造となっている。
【0020】なお、冷却体6を直接筺体5に連結したこ
とにより、冷却体6の機械的強度が高くなっており、従
って、冷却体6の左端に直接ハンドル17を取り付ける
ことができる。X線装置の運搬に際しては、このハンド
ル17を持って運搬を行う。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、ターゲットに電子を衝
突させてそのターゲットからX線を放射するようにした
X線装置において、ターゲットを効率よく冷却でき、し
かも高い耐衝撃性を得ることができる。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るX線装置の一実施例の要部を示す
側面断面図である。
【図2】従来のX線装置の一例の要部を示す側面断面図
である。
【図3】従来のX線装置の他の一例の要部を示す側面断
面図である。
【図4】図3に示した実施例の要部を示す断面図であ
る。
【図5】従来のX線装置のさらに他の一例の要部を示す
側面断面図である。
【符号の説明】
1 フィラメント 2 ターゲット 3 X線管 4 陽極 5 筺体 6 冷却体 8 フィン 13 X線遮蔽部材 14 ハウジング部 15 冷却フィン部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィラメントから放出される電子をター
    ゲットに衝突させてそのターゲットからX線を放射する
    X線装置において、 フィラメント、ターゲット及びターゲットと一体な陽極
    を一体に有するX線管と、 X線管が固定して取り付けられていて、X線管のうちの
    フィラメント側の部分を包囲する筺体と、 筺体に固定されていて、X線管のうちのターゲット及び
    陽極側の部分を包囲する冷却体とを有しており、 上記冷却体は、 筺体に固定されると共にターゲットを包囲するハウジン
    グ部と、 ハウジング部の内面全域に設けられたX線遮蔽材と、 ハウジング部と一体であってハウジング部の外部へ突出
    する陽極の外周面に直接接触する冷却フィン部とを有す
    ることを特徴とするX線装置。
  2. 【請求項2】 上記X線管は、フィラメントと陽極との
    間に形成されていて外方へ向けて突出するフランジを有
    しており、そのフランジを筺体の外部からその筺体に接
    合することによりX線管が筺体に固定されることを特徴
    とする請求項1記載のX線装置。
JP30293792A 1992-10-15 1992-10-15 X線装置 Pending JPH06131998A (ja)

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JP30293792A JPH06131998A (ja) 1992-10-15 1992-10-15 X線装置

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JP30293792A Pending JPH06131998A (ja) 1992-10-15 1992-10-15 X線装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0687547A2 (en) 1994-06-14 1995-12-20 Nippondenso Co., Ltd. Container
US20190341220A1 (en) * 2018-05-07 2019-11-07 Moxtek, Inc. X-Ray Tube Single Anode Bore

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