JPH06131567A - 商品情報処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数台のレジ装置を備えたスーパーマーケッ
トなどの商品情報処理装置において、コストアップを招
くことなく、店の売上情報を得る。 【構成】 各キャッシュコーナに設けた親レジ装置１Ａ
および子レジ装置１Ｂに、インタフェース２０を介し
て、パソコン３０を接続する。パソコン３０は、各レジ
装置１Ａ，１Ｂに対し商品または分類を指定して、レジ
記憶手段１２から単品別または分類別の売上情報を取り
込み、この売上情報に基づいて、全レジ装置１Ａ，１Ｂ
に関する売上データを演算する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、スーパーマーケット
などで買い上げた商品の総額を表示するとともに、買上
伝票（レシート）を発行するレジ装置を複数台備えた商
品情報処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】スーパーマーケットは大型化し、レジ装
置を複数台備えていることが多い。このレジ装置の一例
を図３に示す。この図において、レジ装置１Ａ（１Ｂ）
は、商品情報表示器２、キー操作部３およびバーコード
読取装置５が一体の商品カウンタＣと、買い上げた商品
Ｍの総額を表示する総額表示器４１および買上伝票を発
行する小型プリンタ４２が一体のレジ４とを備えてい
る。

【０００３】上記レジ装置１Ａ，１Ｂは、図４のような
システムで商品情報処理装置の一部を構成する。この図
において、商品情報処理装置は、１台の商品マスタ読取
書換手段６および親レジ装置１Ａと、複数台の子レジ装
置１Ｂとを備えている。

【０００４】上記商品マスタ読取書換手段６には、商品
の分類、価格および名称を互いに関連付けて記憶する商
品マスタ記憶手段７が内蔵されており、この商品マスタ
記憶手段７は上記商品マスタ読取書換手段６により、そ
の内容が読み取られ、あるいは、書き換えられる。な
お、分類とは、たとえば、豚肉、牛肉のような小分類、
肉、魚のような中分類、あるいは、衣料、食料などの大
分類をいう。

【０００５】各子レジ装置１Ｂは、レジ演算手段１１お
よびレジ記憶手段１２を有している。レジ演算手段１１
は、買い上げた商品の総額を上記商品マスタ記憶手段７
からの情報に基づいて演算し総額表示器４１に表示させ
るとともに、図５のように、商品の単品別、分類別の売
上や、特売品の売上データを集計する。これらの集計さ
れたデータは、図４の上記レジ記憶手段１２に記憶され
ている。

【０００６】親レジ装置１Ａは、上記子レジ装置１Ｂの
構成、機能の他に、以下の構成、機能を有する。親レジ
装置１Ａのレジ演算手段１１Ａは、各レジ装置１Ａ，１
Ｂのレジ記憶手段１２からのデータを集計して、全レジ
装置１１，１１Ａの単品別または分類別などの売上デー
タを演算する。また、親レジ装置１Ａの親レジ記憶手段
１３は、これらの内容を記憶し、小型プリンタ４２や総
額表示器４１にその内容を出力させる。

【０００７】こうして、親レジ装置１Ａからの出力に基
づき、店全体についての単品別や分類別の売上を把握し
て、商品の仕入れや店内の配置を改善し、売上の向上を
図っている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】ところで、親レジ装置
１Ａは、本来、店内のキャッシュコーナに配置するよう
に上記子レジ装置１Ｂの機能を有している一方で、前述
の店全体の集計や商品マスタ記憶手段７の更新を行うた
めのものである。そのため、大型化した店では、キャッ
シュコーナとしての機能を有しているにもかかわらず、
親レジ装置１Ａを事務所に設置しており、レジ装置とし
ては用いていない。

【０００９】その一方で、親レジ装置１Ａは、集計装置
として事務所に設置しても、レジ装置として設計された
ものであることから、演算能力に劣り、そのため、図５
（ａ），（ｂ），（ｃ）のデータを相互に組み合わせて
演算することはできない。たとえば分類内の特売の売上
比率を演算することはできない。したがって、これで
は、十分に売上を向上させることができない。

【００１０】そこで、前述の図４の親レジ装置１Ａおよ
び子レジ装置１Ｂの上位としてコンピュータ装置を設置
し、キー操作部３やバーコード読取装置５から入力され
た買上げ情報をリアルタイムに、コンピュータ装置に送
信することもなされている。つまり、買上伝票ごとにバ
ッチ的に売上情報をコンピュータ装置に出力し、その売
上情報に種々の加工を加え、販売戦略に役立たせてい
る。

【００１１】しかし、買上伝票の状態で情報を取り込め
ば、売上情報を種々の形に加工できるものの、情報量が
膨大になるので、コンピュータ装置として、いわゆるオ
フィスコンピュータのようなコストの高いコンピュータ
装置が必要になるとともに、過剰な設備投資となって、
その機能が一部無駄になる。

【００１２】この発明は、上記従来の課題に鑑みてなさ
れたもので、コストアップを招くことなく、店の売上情
報を加工し得る商品情報処理装置を提供することを目的
とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、コンピュータ装置が、上記レジ装置に
対し商品または分類を指定して上記単品別または分類別
の売上情報を上記レジ記憶手段から取り込み、売上情報
に基づいて全レジ装置に関する売上データを演算する全
演算手段と、この売上データの内容を出力する表示器お
よびプリンタとを備えている。

【００１４】

【作用】この発明によれば、売上伝票の状態ではなく、
既にレジ装置ごとに集計された単品別や分類別の売上情
報をコンピュータ装置に取り込むので、処理する情報量
が少ないから、コンピュータ装置がオフィスコンピュー
タのような大がかりなものとならず、パーソナルコンピ
ュータのような安価なものを用いることができる。その
一方で、パーソナルコンピュータは、レジ装置としての
機能がないが、レジ装置よりも計算能力が優れており、
したがって、レジ記憶手段に記憶された売上データに必
要な加工を加えることができる。

【００１５】

【実施例】以下、この発明の一実施例を図面にしたがっ
て説明する。図１において、この商品情報処理装置は、
上記商品マスタ読取書換手段６、親レジ装置１Ａおよび
複数台の子レジ装置１Ｂに、入出力インタフェース２０
を介して、コンピュータ装置であるパーソナルコンピュ
ータ（以下、「パソコン」という。）３０が接続されて
いる。なお、入出力インタフェース２０は、パソコン３
０との間がＲＳ−２３２Ｃで接続されており、一方、各
レジ装置１Ａ，１Ｂおよび商品マスタ読取書換手段６と
の間がＲＳ−４８５で接続されている。

【００１６】上記パソコン３０には、全演算手段３１、
操作部３２、ＣＲＴ（表示器）３３、プリンタ３４およ
び演算方法記憶手段３５が内蔵されている。全演算手段
３１は、各レジ装置１Ａ，１Ｂに対し商品、分類などを
指定して単品別または分類別などの売上情報をレジ記憶
手段１２から取り込み、この売上情報に基づいて、全レ
ジ装置１Ａ，１Ｂに関する売上データを演算する。上記
演算方法記憶手段３５には、全演算手段３１の演算方法
が記憶されている。上記ＣＲＴ３３およびプリンタ３４
は、上記売上データの内容を出力する。操作部３２は、
英数字などのキーを備えており、全演算手段３１に演算
方法を指定する場合や、商品マスタ記憶手段７の内容を
書き換える場合に入力する手段である。

【００１７】また、上記パソコン３０には、入出力イン
タフェース２０を介して、対面販売計量器１４が接続さ
れている。この対面販売計量器１４は、図示しないロー
ドセル、マイクロコンピュータ、表示器およびラベル発
行機などを備えており、たとえば、肉類のような食品の
重量を計量して、その計量値とグラム単価に応じて価格
を演算するとともに、レジとしての機能を有している。
なお、パソコン３０は、事務所に設置されており、その
他の機器６，１Ａ，１Ｂ，１４などは、店内に配置され
ている。その他の構成は、図３〜図５の従来例と同様で
あり、同一部分または相当部分に同一符号を付して、そ
の詳しい説明を省略する。

【００１８】つぎに、上記構成の運用・動作について説
明する。まず、予め、パソコン３０の操作部３２から各
商品についての単品コード、名称、分類、価格を入力す
る。この入力されたデータは、入出力インタフェース２
０を介して、商品マスタ読取書換手段６により商品マス
タ記憶手段７に書き込まれる。

【００１９】顧客が買った商品は、図３の各レジ装置１
Ａ，１Ｂにおいて、商品コード等がキー操作部３または
バーコード読取装置５から入力され、図１の商品マスタ
読取書換手段６が商品マスタ記憶手段７から単価を読み
出す。この読み出しに応じて小型プリンタ４２が各客ご
とにレシートを発行するとともに、レジ記憶手段１２に
図５（ａ），（ｂ），（ｃ）のようなデータが蓄積され
ていく。なお、図１の対面販売計量器１４においても同
様な操作や動作がなされる。

【００２０】一方、パソコン３０は、以下のようにして
用いられる。パソコン３０の操作部３２から、分類コー
ド、単品コードなどを入力すると、パソコン３０は、各
レジ装置１Ａ，１Ｂまたは商品マスタ読取書換手段６に
対し、図２のように、相手No. 、区分、ファイル名、デ
ータ名（コード、条件）などを出力する。この出力によ
り、パソコン３０から図２の内容のコマンドが図１の入
出力インタフェース２０を介して、相手機器６，１Ａ，
１Ｂ，１４に順次、入力される。なお、図２の区分とし
ては、データの書換指令またはデータの読取指令などが
ある。上記ファイル名としては、たとえば、図５（ａ）
の分類別ファイル、（ｂ）の単品別ファイルおよび
（ｃ）の特売ファイルがある。また、図２のコードとし
ては、たとえば単品コードや分類コードがある。条件と
しては、たとえば、金額が９９円以下のものを指定する
などの条件を指定する。

【００２１】図１のパソコン３０からの上記コマンドを
受けた相手機器１Ａ，１Ｂ，１４は、レジ記憶手段１２
から該当するファイルのデータをパソコン３０に順次出
力する。この出力を受けて、パソコン３０の全演算手段
３１は、操作部３２から入力した当該単品コードに該当
する商品の売上を積算し、店全体の当該単品コードの売
上個数、合計金額および合計客数を演算し、その結果
を、ＣＲＴ３３およびプリンタ３４に出力する。これに
より、その演算結果が表示されるとともに、プリントア
ウトされる。

【００２２】また、特定の分類における特売の売上比率
を出力させたい場合は、各機器１Ａ，１Ｂ，１４の分類
別ファイルおよび特売ファイルから、当該分類のデータ
と、当該分類に属する特売品のデータを前述と同様に取
り込む。ついで、パソコン３０の全演算手段３１は、取
り込んだデータに基づいて、特定の分類における特売の
売上比率を演算し、その内容をＣＲＴ３３およびプリン
タ３４に出力する。これにより、演算結果が表示される
とともに、プリントアウトされる。

【００２３】このように、この商品情報処理装置は、売
上伝票（レシート）に相当する状態のデータではなく、
既にレジ装置１Ａ，１Ｂなどごとに集計された単品別や
分類別の売上情報をパソコン３０に取り込むから、処理
する情報量が少ないので、パソコン３０程度の容量の小
さいコンピュータ装置を用いることができる。

【００２４】その一方で、パソコン３０は、親レジ装置
１Ａよりも計算能力が優れており、したがって、レジ記
憶手段１２に記憶された売上データに、前述のような加
工を加え、つまり、分類別の特売品の売上比率を算出
し、その内容を出力することができる。

【００２５】ここで、パソコン３０は、オフィスコンピ
ュータよりも安価であるのみならず、汎用性が高いの
で、レジ装置１Ａ，１Ｂよりも安価であるから、設備費
が安価になる。

【００２６】なお、上記実施例では、店内に対面販売計
量器１４を設けたが、対面販売計量器１４は必ずしも必
要ではない。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、複数台のレジ装置を設けた商品情報処理装置におい
て、コンピュータ装置がレジ装置に対し商品または分類
を指定して、単品別または分類別の売上情報をレジ記憶
手段から取り込み、この売上情報に基づいて全レジ装置
に関する売上データを演算するので、コンピュータ装置
として安価でかつ演算能力等に優れたパソコンを用いる
ことができる。したがって、従来の親レジ装置よりも売
上情報に必要な加工を加えることができる一方で、過剰
設備となるオフィスコンピュータを用いるよりも大幅な
コストダウンを図り得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示す商品情報処理装置の
概略構成図である。

【図２】パソコンからのコマンドの内容を示す概念図で
ある。

【図３】レジ装置の一例を示す斜視図である。

【図４】従来の商品情報処理装置の概略構成図である。

【図５】レジ記憶手段に記憶されている内容を示す図表
である。

【符号の説明】

１Ａ，１Ｂ…レジ装置、１１…レジ演算手段、１２…レ
ジ記憶手段、２０…インタフェース、３０…パソコン
（コンピュータ装置）、３１…全演算手段、３３…表示
器、３４…プリンタ、４１…総額表示器、４２…小型プ
リンタ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品の分類、価格および名称を互いに関
   連づけて記憶する商品マスタ記憶手段の内容を読み取り
   かつ書き換える商品マスタ読取書換手段と、 買い上げた商品の総額を上記商品マスタ記憶手段からの
   情報に基づいて演算するとともに、商品の単品別および
   分類別の売上を集計するレジ演算手段、上記総額を表示
   する総額表示器、買上伝票を発行する小型プリンタ、な
   らびに、上記単品別および分類別の売上を記憶するレジ
   記憶手段を有する複数台のレジ装置とを備えた商品情報
   処理装置であって、 上記商品マスタ読取書換手段および複数台のレジ装置に
   入出力インタフェースを介して接続されるコンピュータ
   装置が、上記レジ装置に対し商品または分類を指定して
   上記単品別または分類別の売上情報を上記レジ記憶手段
   から取り込み、売上情報に基づいて全レジ装置に関する
   売上データを演算する全演算手段と、この売上データの
   内容を出力する表示器およびプリンタとを備えている商
   品情報処理装置。