JPH06131273A - プロトコル設計装置 - Google Patents

プロトコル設計装置

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JPH06131273A
JPH06131273A JP4280195A JP28019592A JPH06131273A JP H06131273 A JPH06131273 A JP H06131273A JP 4280195 A JP4280195 A JP 4280195A JP 28019592 A JP28019592 A JP 28019592A JP H06131273 A JPH06131273 A JP H06131273A
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JP
Japan
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signal
input
collision
sequence chart
start point
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JP4280195A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Kanaji
克之 金地
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】信号の衝突の有無に関係なく、プロトコルの論
理誤りを含まないようにプロトコルが記述でき、プロト
コル設計作業の効率を向上できるようにする。 【構成】シーケンス・チャート上で、入力する信号の始
点と被衝突信号を位置指定すると、その情報が入力部5
により入力されて制御部1経由で入力条件判定部8に渡
され、衝突信号入力条件を満たす情報であるかが判定さ
れる。条件成立時には、挿入位置算出部9により始点y
座標から始点、終点に共通の正規化信号位置が算出さ
れ、信号挿入部10により、テーブル21上で、その位
置以降の既入力信号の挿入位置がずらされてその位置に
新たな信号が挿入され、更に信号置換え部11により衝
突信号が被衝突信号の後の位置となるように入替えられ
る。出力部7は衝突信号と被衝突信号が時間概念軸に対
して互いに交差するように座標を変更して、衝突を反映
したシーケンス・チャートを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信ソフトウェアや制
御ソフトウェアの開発等に用いられるプロトコル設計装
置に係り、特に、信号の伝送時間を考慮せずにプロトコ
ル設計が可能なシステムに用いて好適なプロトコル設計
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、通信システムの動作実体である
プロセス間の信号の処理手順は、プロトコルと呼ばれて
いる。このようなプロトコルにおいて、論理誤りとは、
判断基準が明確に定義されており、原理的に機械的に検
出可能な誤りをいう。また、プロトコル検証とは、プロ
トコルにおける論理的な誤りの有無を検査することであ
る。ここで、プロトコル検証の対象となる論理誤りとし
ては、図27(a),(b)に示すデッドロックや受信
不能状態などが挙げられる。
【0003】従来、このようなプロトコル論理誤りは、
自然言語、シーケンス・チャート、有効グラフ、形式的
仕様記述言語等で規定されたプロトコルから、通信シス
テム全体の動作を表現するグローバル状態遷移図を作成
し、到達可能性解析を行うことによって検出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法では、プロトコル全体を設計した後でなけ
れば、プロトコルの論理誤りを検出することはできなか
った。このため従来は、プロトコル設計の作業効率を悪
化させ、通信ソフトウェア等の生産性を低下させるとい
う問題があった。
【0005】そこで本出願人は、このような問題を解決
するために、特願平3−159208号に記載されてい
るようなプロトコル設計装置を提案している。しかし、
この先願発明(第1の先願発明)では、シーケンス・チ
ャートの入力時点でプロトコル・エラーを判定しなけれ
ばならず、その判定作業に伴う計算量や、情報記憶量が
増加する欠点がある。
【0006】また、本出願人は、特願平4−23813
7号に記載されているようなプロトコル設計装置をも提
案している。この先願発明(第2の先願発明)では、信
号を時間概念に対して垂直にしか記述できなくすること
により、上記のようなプロトコル・エラーの判定作業を
不要としている。しかし、この第2の先願発明では、図
27(c)に示すような信号が衝突する場合には記述で
きず、したがって、システムに対して複数の要求が同時
に生じることがある場合には適用できない。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
その目的は、プロトコル設計において、信号が衝突する
場合でもプロトコルの論理誤りを含まないようにプロト
コルが記述でき、デッドロックや受信不能状態等のプロ
トコル検証を行う必要がなく、従来と比べてプロトコル
設計作業の効率を向上させ、プロトコル検証量を減少さ
せ、通信ソフトウェア等の生産性の向上を図ることので
きるプロトコル設計装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、通信システムを構成する複数のプロセス
間の信号処理手順を記述するシーケンス・チャート上で
の、記述対象となる信号の始点プロセスとその時間概念
軸方向の信号位置からなる始点座標、同信号の終点プロ
セスとその時間概念軸方向の信号位置からなる終点座標
または同信号が衝突する場合にはその被衝突信号を指す
座標、および信号名を入力するための入力手段と、入力
された始点座標の示す信号位置から、新たに信号を挿入
するための始点および終点に共通の正規化された信号挿
入位置を算出する挿入位置算出手段と、シーケンス・チ
ャート上の各信号について、その信号の識別情報、処理
順序に対応した正規化された信号挿入位置、始点プロセ
ス、終点プロセスおよび信号名の他、その信号が衝突す
る場合は更に相手信号の識別情報を記憶するための記憶
手段と、上記算出された信号挿入位置と、記憶手段に記
憶されている既入力の信号の信号挿入位置とから、この
既入力信号と新たに入力する信号との重なりの有無を判
別し、重なりがある場合には、上記算出された信号挿入
位置に一致する位置以降の既入力信号の位置を記憶手段
内で変更して既入力信号の再配置を行うと共に、上記算
出された信号挿入位置、上記入力された始点プロセス並
びに信号名、および上記入力された終点プロセスまたは
上記指定された被衝突信号の終点プロセスを記憶手段に
記憶することで、新たな信号を挿入する信号挿入手段
と、上記記憶手段の記憶情報に従い、実際のシーケンス
・チャートを組立て出力する出力手段であって、衝突信
号および被衝突信号については、時間概念軸に対して斜
め方向となって互いに交差するように座標を変更する出
力手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】また、この発明は、入力手段により始点座
標、被衝突信号を指す座標および信号名が入力された場
合に、その入力内容が衝突信号入力の条件を満たしてい
るか否かを判定するための入力条件判定手段を更に備
え、条件不成立の場合には入力エラー扱いとするように
したことをも特徴とする。
【0010】
【作用】上記の構成において、衝突しない通常の信号の
入力については、始点プロセスから終点プロセスへ送ら
れる信号の処理順序を表すための軸(時間概念軸)上の
位置(信号挿入位置)が、始点プロセスおよび終点プロ
セスについて、同一位置(始点座標の示す信号位置)と
して扱われる。
【0011】このように、始点プロセスおよび終点プロ
セス上の信号挿入位置を同一位置とすることで、即ちシ
ーケンス・チャートにおいて信号を時間概念軸に対して
垂直にしか記述できないようにすることで、プロトコル
の論理誤りの中で、いわゆる「デッドロック」(図27
(a)参照)および「受信不能状態」(図27(b)参
照)を含まないシーケンス・チャートを設計することが
可能となる。
【0012】さて、上記の構成においては、入力手段に
より入力された信号挿入位置はそののまま使用されるの
ではなく、離散値で表される正規化された信号挿入位置
に変換されて使用される。このため、利用者が信号挿入
位置を正確に位置指定しなくても、シーケンス・チャー
ト上の必要な位置に信号を挿入することが可能となる。
但し、正規化された信号挿入位置が、既入力の信号の信
号挿入位置と一致してしまうことがある。このような場
合、正規化された信号挿入位置に一致する位置以降の既
入力信号の位置を記憶手段内で変更する(ずらす)こと
により、既入力信号の再配置が行われるため、新たな信
号を、既入力信号と重ならずに挿入することができる。
【0013】一方、衝突する信号(衝突信号)の入力に
ついては、その信号の終点プロセスとして、衝突の相手
となる信号(被衝突信号)の始点プロセスが用いられ、
上記した通常信号の入力の場合と同様に、始点プロセス
から終点プロセスへ送られる信号の時間概念軸上の位置
が、始点プロセスおよび終点プロセスについて同一位置
(始点座標の示す信号位置)として仮想的に扱われる。
【0014】ここで、衝突信号の入力時には、その入力
内容が衝突信号入力の条件を満たしているか否かが入力
条件判定手段により判定される。即ち、指定の被衝突信
号が1つの場合には、同信号の終点プロセスと、この入
力内容の示す始点座標中の始点プロセスとが一致してい
ることをもって条件成立が判定され、指定の被衝突信号
が複数の場合には、これら各被衝突信号の始点プロセス
が一致し、且つ同信号の各終点プロセスと、この入力内
容の示す始点座標中の始点プロセスとが一致しているこ
とをもって条件成立が判定される。もし、条件不成立が
判定された場合には、位置指定エラー扱いとなり、再入
力が要求される。
【0015】さて、時間概念軸に垂直な仮想化された衝
突信号および被衝突信号を、そのままシーケンス・チャ
ート上に出力したのでは、信号衝突を反映させることは
できない。そこで、記憶手段内に相手信号の識別情報が
記憶されている信号、即ち衝突信号および被衝突信号に
ついては、時間概念軸に対して斜め方向となって互いに
交差するように出力手段により座標の変更が行われる。
この結果、図27(c)に示すような、信号衝突を表す
ことが可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明の一実施例に係るプロトコル設計
装置の構成を示すブロック図である。
【0017】図1に示すプロトコル設計装置は、シーケ
ンス・チャートによってプロトコルを設計するための編
集機能を持つ制御部1と、記憶部2とを有する。この記
憶部2には、シーケンス・チャートを管理するためのシ
ーケンス・チャート管理テーブル21および既入力信号
と衝突する衝突信号を入力するための衝突信号入力モー
ドを示すモードフラグ(F)22が置かれる。このモー
ドフラグ22は初期状態ではオフである。記憶部2には
また、シーケンス・チャートの表示に用いられるシーケ
ンス・チャート表示テーブル23が適宜生成される。
【0018】シーケンス・チャート管理テーブル21
は、シーケンス・チャートにおける信号の識別番号(I
D番号)、時間概念軸に対応する画面上の物理座標(y
座標)を示す信号位置(信号挿入位置)、信号の始点並
びに終点の両プロセス(を示すプロセス名)、信号名、
および衝突IDから成る管理情報(シーケンス・チャー
ト管理情報)を、各ID番号別に登録するのに用いられ
る。但し、衝突IDは、他の信号との間で衝突がある場
合にのみ記述されるもので、衝突の相手となる信号のI
D番号(衝突ID番号)である。また、信号位置は、始
点ならびに終点に共通である。これは、信号(を表す矢
印)を時間概念軸に対して垂直にしか記述できなくして
いるためである。ここで、管理テーブル21上の各ID
番号毎の管理情報は、信号位置によりソーティングされ
る。
【0019】なお、ID番号は、後述する入力部5によ
り、信号の始点並びに終点座標と信号名、或いは信号の
始点座標並びに衝突の相手となる信号(群のうち信号位
置が最も下側の信号)の位置(被衝突信号位置)と信号
名が入力される毎に、制御部1が持つIDカウンタ(図
示せず)によって例えば「1」から順に自動生成される
ものである。
【0020】シーケンス・チャート表示テーブル23の
構造は、上記のシーケンス・チャート管理テーブル21
とほぼ同様である。表示テーブル23が管理テーブル2
1と異なる点は、始点プロセスおよび終点プロセスに共
通の信号挿入位置に代えて、始点プロセスおよび終点プ
ロセスの各プロセス毎に信号位置(y座標)の情報を持
つことである。
【0021】図1に示すプロトコル設計装置はまた、マ
ウス3およびキーボード4と、このマウス3およびキー
ボード4からの入力情報(信号の始点並びに終点座標、
信号名等)を制御部1に入力するための入力部(入力イ
ンタフェース)5と、表示モニタ6と、この表示モニタ
6にシーケンス・チャートを表示出力するための出力部
(出力インタフェース)7とを有する。
【0022】図1に示すプロトコル設計装置はまた、入
力部5によって制御部1に信号の始点座標並びに被衝突
信号位置と信号名が入力された場合に、その入力内容が
衝突信号入力の条件を満たしているか否かを判定するた
めの入力条件判定部8と、挿入位置算出部9とを有す
る。この挿入位置算出部9は、入力条件判定部8から始
点座標と被衝突信号位置(と信号名)が渡された場合、
或いは入力部5によって制御部1に入力された始点並び
に終点座標(と信号名)が渡された場合に、その情報を
もとに新規入力信号の挿入位置を算出する。
【0023】図1に示すプロトコル設計装置は更に、挿
入位置算出部9の算出結果およびシーケンス・チャート
管理テーブル21の登録内容をもとに、新規入力信号を
シーケンス・チャート上で既入力の信号と重ならないよ
うに挿入するための信号挿入部10と、信号置換え部1
1とを有する。この信号置換え部11は、衝突信号と被
衝突信号とをシーケンス・チャート管理テーブル21上
で再配置する。次に、図1の構成のプロトコル設計装置
におけるシーケンス・チャートの作成について、図2乃
至図8に示すフローチャートを適宜参照して説明する。
【0024】まず、信号の衝突のないシーケンス・チャ
ートの作成について説明する。図9に、シーケンス・チ
ャートを用いたプロトコルの記述例を示す。この図9に
示す記述例は、4つのプロセスP1,P2,P3,P4
間のプロトコルを規定している。各プロセスP1〜P4
に対応する図中の4本の縦線は、上から下に向かう時間
の順序を規定している(実時間を表しているのではな
い)。そして、これらの縦線の間に描かれた矢印はプロ
セス間で送受信される信号を表している。図9の例で
は、「プロセスP1は信号callを送信し、これをプ
ロセスP2が受信する。その後、プロセスP2は信号c
allを送信し、これをプロセスP3が受信する。」と
いったプロトコルを規定している。
【0025】なお、図9において、破線状の横線に付さ
れた数値10,20,30…は、時間の順序に対応する
縦方向の物理座標(y座標)を示すもので、シーケンス
・チャート作成の初期画面上に予め設定されている。信
号を示す矢印は、この破線状の横線の位置(y座標が1
0の倍数の位置)だけに記述される。また、各プロセス
P1〜P4に対応する4本の縦線は、キーボード4を用
いてプロセス名(プロセスID)を入力することによ
り、制御部1により生成されるものであり、その並び順
は例えばプロセス名の入力順に一致する。
【0026】さて、本実施例で適用されるシーケンス・
チャート上では、図9からも明らかなように、プロセス
間で送受信される信号(を示す矢印)が、信号の処理順
序の時間概念を表す軸(図9における縦線)に対して垂
直となるように記述される。この理由について、以下に
詳述する。
【0027】従来の一般的に実作業として行われている
プロトコル検証では、到達可能解析ではなく、信号の伝
送時間が「0」であることを仮定した縮退到達可能性解
析が用いられている。また、プロトコル設計においても
信号の伝送時間が「0」であることを仮定してシステム
を開発する場合も多い。信号の伝送時間が「0」である
ことは、シーケンス・チャートにおいて信号の送受信が
時間概念を表す軸(図9における縦線)に対して垂直で
あることを意味する。本実施例では、この点に着目し
て、信号(を表す矢印)を時間概念軸に対して垂直にし
か記述できなくすることにより、図27(a)に示した
デッドロックや図27(b)に示した受信不能状態とい
ったプロトコル・エラーが記述されることを防止してい
る。この場合、プロトコル・エラーを判定する必要がな
くなる。
【0028】但し、この記述方式では、図27(c)に
示すような、プロセス間で信号が衝突する場合を記述す
ることができない。そこで、衝突信号(および被衝突信
号)については、後述するように、シーケンス・チャー
ト管理テーブル21上では、仮想的に時間概念軸に対し
て垂直の信号(仮想化信号)として扱い、表示の際に、
衝突が発生する(衝突を表す)ような工夫をしている。
図10に、上記図9に示すシーケンス・チャート(によ
るプロトコル記述例)に対応した記憶部2内のシーケン
ス・チャート管理テーブル21の内容を示す。
【0029】制御部1は、シーケンス・チャート管理テ
ーブル21の内容をもとに、対応するシーケンス・チャ
ートを、出力部7を用いて表示モニタ6に出力させる。
これにより、シーケンス・チャート管理テーブル21の
内容が図10の場合であれば、表示モニタ6には、図9
に示したシーケンス・チャートが画面表示されることに
なる。
【0030】ユーザは、シーケンス・チャートに新たに
信号を記述していく場合、上記のように表示モニタ6に
シーケンス・チャートが表示されている状態で、マウス
3およびキーボード4を用いて、信号の始点座標、終点
座標、および信号名を入力するための操作を行う。信号
の始点および終点座標は、ユーザがマウス3を操作して
表示モニタ6の画面上でマウスカーソルを所望の位置に
移動させ、その位置でマウスクリックすることで、入力
部5により入力される。また信号名は、キーボード4を
用いたキー入力操作を行うことで、入力部5により入力
される。
【0031】このような信号の始点および終点座標の入
力例を図11に示す。この図11は、図9に示すシーケ
ンス・チャートが画面表示されている状態で、(信号t
estの)始点座標(x1 ,y1 =17)が、終点座標
(x2 ,y2 =15)が、それぞれ位置指定されたこと
を示すものである。
【0032】ここで、図11に示すように、始点座標
(x1 ,y1 =17)および終点座標(x2 ,y2 =1
5)の入力操作が順に行われ、更に信号名“test”
の入力操作が行われたものとする。
【0033】入力部5は、この始点座標(x1 ,y1 =
17)、終点座標(x2 ,y2 =15)および信号名
“test”を入力する(図2ステップS1)。次に入
力部5は、最初に入力された始点座標(x1 ,y1 )中
のx1 を基準とする予め定められたx方向の範囲Δ内
に、プロセス(を示す縦線)が存在するか否かをチェッ
クする(図2ステップS2)。もし、Δの範囲内にプロ
セス(縦線)が存在しない場合には、入力部5は位置指
定エラーであるとして、出力部7にその旨を通知し、再
入力を促す指示を表示モニタ6に表示させる(図2ステ
ップS3)。
【0034】一方、Δの範囲内にプロセス(縦線)、例
えばプロセスPiが存在する場合には、x1 をそのプロ
セス(プロセス名)Pi(x方向の論理座標)に変換す
る(図2ステップS4)。そして入力部5は、次の終点
座標(x2 ,y2 )中のx2についても、そのx2 を基
準とするx方向の範囲Δ内に、プロセス(を示す縦線)
が存在するか否かをチェックする(図2ステップS
5)。もし、Δの範囲内にプロセス(縦線)、例えばプ
ロセスPj が存在する場合には、x2 をそのプロセス
(プロセス名)Pj(x方向の論理座標)に変換する
(図2ステップS6)。この結果、入力座標(x1 ,y
1 ),(x2 ,y2 )は、それぞれ(Pi,y1),
(Pj,y2 )に変換されたことになる。
【0035】図11の例では、x1 →P1,x2 →P3
のように変換されることから、入力座標(x1 ,y1
),(x2 ,y2 )は、それぞれ(P1,y1 ),
(P3,y2 )に変換されたことになる。
【0036】さて、入力部5は、ステップS6での変換
処理を終了すると、変換後の始点座標(Pi=P1,y
1 )、終点座標(Pj=P3,y2 )および信号名(t
est)を制御部1に渡す(図2ステップS7)。
【0037】制御部1は、入力部5から座標(Pi=P
1,y1 ),(Pj=P3,y2 )および信号名(te
st)を受取ると、まず記憶部2内のモードフラグ22
の状態をチェックする(図3ステップS21)。本実施
例のように、モードフラグ22がオフであれば、制御部
1は(衝突信号ではない)通常信号の入力モードである
と判断する。この場合、制御部1は、入力部5から受取
った始点座標(Pi=P1,y1 )、終点座標(Pj=
P3,y2 )および信号名(test)と、その時点の
IDカウンタの示すID番号(ここでは6)とを挿入位
置算出部9に渡す(図3ステップS22)。すると制御
部1は、IDカウンタを「1」だけカウントアップす
る。そして制御部1は、信号挿入部10からの終了通知
を待つ(図3ステップS23)
【0038】挿入位置算出部9は、制御部1から渡され
た始点座標(Pi=P1,y1 )中のy座標y1 (=1
7)をもとに、信号名“test”の信号を挿入するた
めの始点および終点に共通の正規化された位置yi (y
方向の物理座標)を算出する(図4ステップS31)。
ここでの計算は、始点のy座標y1 (=17)から、そ
のy1 以上の最小の「10」の倍数を求めることで行わ
れる。y1 =17の例では、信号の挿入位置yi として
「20」が求められる。
【0039】挿入位置算出部9は、信号の挿入位置(信
号位置座標)yi を求めると、そのそのyi を含む始点
座標(Pi=P1,yi =20)と、制御部1から受取
った終点座標(Pj=P3,y2 )、信号名(tes
t)およびID番号(=6)とを信号挿入部10に渡す
(図4ステップS32)。
【0040】信号挿入部10は、挿入位置算出部9から
渡された情報中の信号挿入位置(信号位置座標)yi
(=20)を用いて記憶部2内のシーケンス・チャート
管理テーブル21の信号位置フィールドをサーチして、
この(挿入位置算出部9によって算出された)信号挿入
位置yi (=20)に既入力の信号が存在するか否か、
即ち新しく挿入しようとする信号が既入力の信号と重な
るか否かをチェックする(図6ステップS51)。
【0041】この例では、図10に示すシーケンス・チ
ャート管理テーブル21から明らかなように、(挿入位
置算出部9によって算出された)信号挿入位置yi (=
20)に新たに挿入しようとする信号は、ID番号2の
信号と重なる。
【0042】信号挿入部10は、ステップS51のチェ
ックで信号の重なりを判定した場合、その位置yi (=
20)以降の既入力の信号を全て+10ずつ移動させて
再配置する処理を、シーケンス・チャート管理テーブル
21上で行う(図6ステップS52)。
【0043】即ち信号挿入部10は、図10に示すシー
ケンス・チャート管理テーブル21上で、信号挿入位置
がyi (=20)以降の全エントリの情報(シーケンス
・チャート管理情報)の位置をいずれも+10する。こ
の+10操作後のシーケンス・チャート管理テーブル2
1の内容を図12に示し、この+10操作に伴う信号再
配置後のシーケンス・チャートを図13に示す。但し、
図13のシーケンス・チャートは画面表示されない。
【0044】信号挿入部10は、シーケンス・チャート
管理テーブル21上での信号再配置処理を行うと、挿入
位置算出部9によって算出された信号挿入位置yi (=
20)に、挿入位置算出部9から渡された、始点が(P
i=P1,yi =20)、終点が(Pj=P3,y2
)、信号名が“test”、そしてID番号が“6”
の新しい信号を挿入するための処理を行う(図6ステッ
プS53)。
【0045】即ち信号挿入部10は、まず図12に示す
シーケンス・チャート管理テーブル21上で、信号位置
がyi (=20)以降の全エントリの情報(シーケンス
・チャート管理情報)を1エントリずつ後に移動して空
きエントリを確保し、同エントリの信号位置フィールド
には、yi =20を、ID番号フィールドには、ID=
6を、始点プロセスのフィールドには始点プロセスPi
=P1(始点x座標)を、終点プロセスのフィールドに
は終点プロセスPj=P3(終点x座標)を、そして信
号名フィールドには信号名=testを、図14に示す
ように登録する。
【0046】なお、上記ステップS51で信号の重なり
がないと判定された場合には、ステップS52の信号再
配置処理は不要となり、直接ステップS53の信号挿入
処理が行われる。但し、ここでの信号処理において、シ
ーケンス・チャート管理テーブル21上で移動されるの
は、信号位置がyi より大きい全エントリの情報とな
る。
【0047】さて、信号挿入部10は、ステップS53
の信号挿入処理を終了すると、記憶部2内のモードフラ
グ22の状態をチェックし、オン/オフを判定する(図
6ステップS54)。本実施例では、モードフラグ22
はオフ状態にある。この場合、信号挿入部10は、制御
部1に対して信号挿入処理の終了を通知する(図6ステ
ップS55)。
【0048】制御部1は、前記したように信号挿入部1
0からの終了通知の待ち状態(図3ステップS23)に
あり、この状態で、信号挿入部10から終了通知を受取
ると、信号挿入後の最新のシーケンス・チャートの表示
のために、出力部7を起動する(図3ステップS2
4)。
【0049】すると出力部7は、図14に示すようなシ
ーケンス・チャート管理テーブル21をもとに、図15
に示すようなシーケンス・チャート表示テーブル23を
記憶部2内に作成する(図8ステップS71)。この表
示テーブル23の作成においては、管理テーブル21上
のID番号、始点プロセス、終点プロセス、信号名、衝
突IDの各フィールドの内容が、そのまま表示テーブル
23上の同一フィールドにコピーされる。また管理テー
ブル21上の信号位置のフィールドの内容が、そのまま
表示テーブル23の始点および終点についての各y座標
(信号位置)のフィールドに共通にコピーされる。
【0050】次に出力部7は、シーケンス・チャート表
示テーブル23を先頭エントリ側からサーチして、各被
衝突信号と対応する衝突信号のID番号の組からなる組
合せIDリストMを作成するための処理を行う(図8ス
テップS72)。この例では、表示テーブル23の衝突
IDフィールドにID番号が設定されているエントリは
1つもなく、即ち衝突信号(および被衝突信号)は存在
せず、したがって組合せIDリストMは最初から空であ
る。
【0051】出力部7は、ステップS72の後、組合せ
IDリストMが空であるか否かを判定し、この例のよう
に空の場合には、その際のシーケンス・チャート表示テ
ーブル23の内容に従ってシーケンス・チャートを表示
モニタ6に表示出力する(図8ステップS74)。即ち
出力部7は、シーケンス・チャート表示テーブル23の
各エントリに記述されている信号について、始点プロセ
スとそのy座標で示される始点から、終点プロセスとそ
のy座標で示される終点に至る矢印を表示し、その矢印
に対応する信号名を付す。
【0052】これにより、シーケンス・チャート管理テ
ーブル21の内容が図14の例であり、したがってはシ
ーケンス・チャート表示テーブル23の内容が図15の
例では、図16に示すシーケンス・チャートが画面表示
されることになる。次に、信号の衝突のあるシーケンス
・チャートの作成について説明する。
【0053】今、記憶部2内のシーケンス・チャート管
理テーブル21の内容が図17のようになっているもの
とする。この場合、出力部7の制御により表示モニタ6
に表示されるシーケンス・チャートは、図18のように
なる。
【0054】さて、図18に示すようなシーケンス・チ
ャート上に信号を記述していく際に信号が衝突する場合
には、即ち新たに衝突信号を記述したい場合には、ユー
ザは、マウス3およびキーボード4を用いて次のような
操作を行う。
【0055】まずユーザは、表示モニタ6にシーケンス
・チャートが表示されている状態で、新規入力信号(衝
突信号)の始点座標をマウス3を用いて画面上で位置指
定する。次にユーザは、新規入力信号と衝突する既入力
信号を被衝突信号として指定するために、その信号を示
す矢印上の任意の点(但し、プロセスを表す縦線上を除
く)をマウス3を用いて画面上で位置指定する。もし、
新規入力信号と衝突する既入力信号が複数存在する場合
には、それらの信号のうち、画面上で信号位置(y座標
位置)が最も下側の信号を位置指定する。最後にユーザ
は、新規入力信号の信号名をキーボード4を用いたキー
入力操作により入力する(位置指定の前に入力すること
も可)。
【0056】ここでは、図18に示すように、新規入力
信号(衝突信号)の始点座標(x1,y1 =27)が位
置指定され、またプロセスP2からプロセスP3への信
号上の座標(x2 ,y2 =30)が(被衝突信号を指定
するために)位置指定されたものとする。また新規入力
信号(衝突信号)の信号名として“call”が入力操
作されたものとする。
【0057】入力部5は、ユーザにより入力操作された
新規入力信号(衝突信号)の始点座標(x1 ,y1 =2
7)、被衝突信号上の座標(x2 ,y2 =30)および
信号名“call”を入力する(図2ステップS1)。
次に入力部5は、最初に入力された始点座標(x1 ,y
1 =27)中のx1 を基準とする予め定められたx方向
の範囲Δ内に、プロセス(を示す縦線)が存在するか否
かをチェックする(図2ステップS2)。
【0058】図18の例のように、Δの範囲内にプロセ
ス(縦線)Pi(ここではP3)が存在する場合には、
x1 をそのプロセス(プロセス名)Pi(=P3)に変
換する(図2ステップS4)。そして入力部5は、次の
入力座標(x2 ,y2 )中のx2 についても、そのx2
を基準とするx方向の範囲Δ内に、プロセス(を示す縦
線)が存在するか否かをチェックする(図2ステップS
5)。
【0059】図18の例のように、座標(x2 ,y2 )
が(新規入力信号の終点ではなく)被衝突信号を指す場
合には、上記Δの範囲内には、プロセス(を示す縦線)
は存在しない。この場合、入力部5は、座標(x2 ,y
2 )を基準とする予め定められたx,y平面の範囲Δ′
内を通る信号が存在するか否かを、例えばシーケンス・
チャート表示テーブル23を参照してチェックする(図
2ステップS8)。
【0060】図18の例では、座標(x2 ,y2 )を基
準とするΔ′の範囲内を、プロセスP2からプロセスP
3への信号(信号名“call”)が通っている。この
場合、入力部5は、座標(x2 ,y2 )が被衝突信号を
指すものと判断し、その信号の挿入位置(信号位置)y
j (図18の例では、yj =30)を求める(図2ステ
ップS9)。
【0061】次に入力部5は、記憶部2内のモードフラ
グ22をオンにして衝突信号入力モードを設定し、変換
後の始点座標(Pi=P3,y1 =27)と、ステップ
S9で求めた被衝突信号(被衝突信号が複数となる場合
には、最も下側の被衝突信号)の信号位置(y座標値)
yj (=30)と、新規入力信号(衝突信号)の信号名
(call)とを制御部1に渡す(図2ステップS1
0)。
【0062】なお、座標(x2 ,y2 )中のx2 を基準
とするΔの範囲内にプロセスが存在しないにも拘らず
に、この(x2 ,y2 )を基準とするΔ′の範囲内を通
る信号が存在しない場合には、入力部5は位置指定エラ
ーであるとして、出力部7にその旨を通知し、再入力を
促す指示を表示モニタ6に表示させる(図2ステップS
3)。
【0063】制御部1は、入力部5から座標(Pi=P
3,y1 =27)、yj (=30)および信号名(ca
ll)を受取ると、まず記憶部2内のモードフラグ22
の状態をチェックする(図3ステップS21)。本実施
例のように、モードフラグ22がオン状態にあれば、制
御部1は衝突信号の入力モードであると判断する。この
場合、制御部1は、入力部5から受取った座標(Pi=
P3,y1 =27)、yj (=30)および信号名(c
all)と、その時点のIDカウンタの示すID番号
(ここでは4)とを入力条件判定部8に渡す(図3ステ
ップS25)。そして制御部1は、入力条件判定部8か
らの判定結果通知を待つ(図3ステップS26)。
【0064】入力条件判定部8は、制御部1から渡され
た始点座標(Pi=P3,y1 =27)中のy座標y1
(=27)と、yj (=30)をもとに、記憶部2内の
シーケンス・チャート管理テーブル21(図17参照)
をサーチし、y1 (=27)〜yj (=30)の範囲に
信号位置を持つ全ての信号を被衝突信号として検出する
(図7ステップS61)。図17(図18)の例では、
ID番号が“3”の信号(ユーザにより直接位置指定さ
れたプロセスP2からプロセスP3への信号)だけが被
衝突信号として検出される。
【0065】次に入力条件判定部8は、検出した被衝突
信号の終点プロセスが、制御部1から渡された始点座標
(Pi=P3,y1 =27)中の始点プロセスPi(=
P3)に一致するか否かを判定する(図7ステップS6
2)。
【0066】ここで、検出したID=3の被衝突信号の
終点プロセス(P3)は、ユーザにより位置指定された
始点座標中の始点プロセスPi(=P3)に一致する
(図18参照)。この場合、入力条件判定部8は、検出
した被衝突信号が複数であるか否かを判定する(図7ス
テップS63)。
【0067】入力条件判定部8は、検出した被衝突信号
が本実施例のように1つの場合、制御部1から渡された
座標(Pi=P3,y1 =27)、yj (=30)は衝
突信号の入力条件(新規入力信号が被衝突信号としてユ
ーザが指定した信号と衝突する条件)を満足しているも
のと判断し、衝突信号の始点座標(Pi=P3,y1=
27)並びに(信号位置がyj の)被衝突信号の始点座
標(Pj=P2,yj=30)と、制御部1から渡され
た信号名(call)並びにID番号(=4)とを挿入
位置算出部9に渡すと共に、制御部1に条件成立を通知
する(図7ステップS64)。
【0068】なお、検出した被衝突信号が複数の場合に
は、入力部5は、これら各被衝突信号の始点プロセスP
jが全て同一であるか否かを調べ(図7ステップS6
5)、同一である場合に限り、上記ステップS64を実
行する。
【0069】このように本実施例では、指定された被衝
突信号が1つの場合には、その終点プロセスと衝突信号
(新規入力信号)の始点プロセスとの一致をもって、衝
突信号の入力条件を満たしたと判定するようにしてい
る。また、指定された被衝突信号が複数の場合には、
(1)各被衝突信号の終点プロセスと衝突信号の始点プ
ロセスとが一致し(即ち、新規入力信号の始点座標が、
被衝突信号群の終点プロセス上にあり)、(2)各被衝
突信号の始点プロセスが一致することをもって、衝突信
号の入力条件を満たしたと判定するようにしている。
【0070】以上の入力条件を満たさない場合には、入
力条件判定部8は記憶部2内のモードフラグ22をオフ
にして、(入力部5によって設定されている)衝突信号
入力モードを解除し、制御部1に条件不成立を通知する
(図7ステップS66)。
【0071】制御部1は、前記したように入力条件判定
部8からの判定結果通知の待ち状態(図3ステップS2
6)にある。制御部1は、この状態で入力条件判定部8
から判定結果通知を受取ると、まず条件成立通知である
か否かを判定する(図3ステップS27)。
【0072】本実施例のように、入力条件判定部8から
条件成立が通知された場合には、制御部1はIDカウン
タを「1」だけカウントアップした後、信号置換え部1
1からの終了通知を待つ(図3ステップS28)。これ
に対し、条件不成立が通知された場合には、制御部1は
位置指定エラーであるとして、出力部7にその旨を通知
し、再入力を促す指示を表示モニタ6に表示させる(図
3ステップS29)。
【0073】挿入位置算出部9は、入力条件判定部8か
ら渡された衝突信号(新規入力信号)の始点座標(Pi
=P3,y1 =27)中のy座標y1 (=27)をもと
に、信号名“call”の衝突信号を水平方向の仮想化
された信号とした場合の、その挿入位置(始点および終
点に共通の正規化された位置)yi (y方向の物理座
標)を算出する(図4ステップS31)。ここでの計算
は、始点のy座標y1 (=27)から、そのy1 以上の
最小の「10」の倍数を求めることで行われる。y1 =
27の例では、信号の挿入位置yi として「30」が求
められる。
【0074】挿入位置算出部9は、信号の挿入位置(衝
突信号の場合は仮の挿入位置)yiを求めると、そのそ
のyi を含む新規入力信号(衝突信号)の始点座標(P
i=P3,yi =30)と、入力条件判定部8から受取
った被衝突信号の始点座標(Pj=P2,yj =3
0)、信号名(call)およびID番号(=4)とを
信号挿入部10に渡す(図4ステップS32)。
【0075】信号挿入部10は、挿入位置算出部9から
渡された座標(Pi=P3,yi =30)中のyi 、即
ち信号挿入位置(信号位置座標)yi (=30)を用い
て記憶部2内のシーケンス・チャート管理テーブル21
の信号位置フィールドをサーチして、この信号挿入位置
yi (=30)に既入力の信号が存在するか否か、即ち
新しく挿入しようとする信号(ここでは、仮想化された
衝突信号)が既入力の信号と重なるか否かをチェックす
る(図6ステップS51)。
【0076】この例では、図17に示すシーケンス・チ
ャート管理テーブル21から明らかなように、(挿入位
置算出部9によって算出された)信号挿入位置yi (=
30)に新たに挿入しようとする信号は、ID番号が
“3”の信号と重なる。
【0077】信号挿入部10は、ステップS51のチェ
ックで信号の重なりを判定した場合、その位置yi (=
30)以降の既入力の信号を全て+10ずつ移動させて
再配置する処理を、シーケンス・チャート管理テーブル
21上で行う(図6ステップS52)。この再配置後の
シーケンス・チャートを図19に示す。図19におい
て、破線で示されるプロセスP2からプロセスP3への
信号は、信号位置“30”から“40”に移動された被
衝突信号であり、ここでは水平方向の仮想化された衝突
信号を示す。但し、図19のシーケンス・チャートは画
面表示されない。
【0078】信号挿入部10は、シーケンス・チャート
管理テーブル21上での信号再配置処理を行うと、挿入
位置算出部9から渡された、(新規入力信号の始点の)
座標(Pi=P3,yi =30)、(ユーザ指定の被衝
突信号の始点の)座標(Pj=P2,yj =30)、信
号名“call”およびID番号“4”をもとに、(P
i=P3,yi =30)中のyi 、即ち挿入位置算出部
9によって算出された信号挿入位置yi (=30)に、
プロセスPi(=P3)からプロセスPj(=P2)へ
の新しい信号、換言すれば始点(Pi=P3,yi =3
0)から終点(Pj=P2,yi =30)への信号を、
図20のシーケンス・チャートに示すように、新規入力
信号(衝突信号)として挿入するための処理を、前記し
た通常入力モードにおける信号挿入の場合と同様に行う
(図6ステップS53)。なお、図20のシーケンス・
チャートは画面表示されない。
【0079】以上の信号挿入処理により、シーケンス・
チャート管理テーブル21上では、信号位置がyi (=
30)以降の全エントリの情報が1エントリずつ後に移
動されて空きエントリが確保され、その空きエントリの
信号位置フィールドにはyi=30を、ID番号フィー
ルドにはID=4を、始点プロセスのフィールドには始
点プロセスPi=P3を、終点プロセスのフィールドに
は終点プロセスPj=P2を、そして信号名フィールド
には信号名=callが、図21に示すように登録され
る。
【0080】ここで、新たに挿入されたP3からP2へ
の新規入力信号(衝突信号)は、水平方向の仮想化され
た信号であり、P3からP2への水平方向の仮想化され
た被衝突信号と交差しない。
【0081】信号挿入部10は、ステップS53の信号
挿入処理を終了すると、記憶部2内のモードフラグ22
の状態をチェックし、オン/オフを判定する(図6ステ
ップS54)。本実施例では、モードフラグ22はオン
状態にある。この場合、信号挿入部10は、衝突信号入
力モードにあると判断し、シーケンス・チャート管理テ
ーブル21上の新規入力信号(の情報)を挿入したエン
トリの衝突IDのフィールドに、同信号と衝突する全て
の信号(被衝突信号)のID番号を登録すると共に、そ
の被衝突信号の全ての登録エントリに、新規入力信号
(衝突信号)のID番号を登録する(図6ステップS5
6)。
【0082】被衝突信号の登録エントリは、本実施例の
ように信号の再配置が行われた場合であれば、信号位置
がyi +10〜yj +10の範囲内の信号の登録エント
リである。この例では、yi =yj =30であるため、
信号位置=40の信号(ID番号=3)の登録エントリ
が被衝突信号の登録エントリとして検出され、同エント
リの衝突IDフィールドに新規入力信号のID番号=4
が登録される(図21参照)。また、新規入力信号を挿
入した信号位置=30のエントリの衝突IDフィールド
には、この被衝突信号のID番号=3が登録される(図
21参照)。なお、信号の再配置が行われない場合の被
衝突信号の登録エントリは、信号位置がyi 〜yj の範
囲内の信号の登録エントリである。信号挿入部10は上
記ステップS56を終了すると、信号置換え部11に信
号挿入位置(信号位置座標)yi (=30)を渡す(図
6ステップS57)。
【0083】信号置換え部11は、信号挿入部10から
渡されたyi (=30)をもとに、シーケンス・チャー
ト管理テーブル21上で、信号位置yi (=30)の新
規入力信号(衝突信号)を、その信号と衝突する全被衝
突信号のうち最も下側の信号の信号位置に移動すると共
に、各被衝突信号をそれぞれ1つ上側の信号の位置に移
動する(図5ステップS41)。この新規入力信号(衝
突信号)と被衝突信号の移動(信号置換え)処理の詳細
は次の通りである。
【0084】まず信号置換え部11は、シーケンス・チ
ャート管理テーブル21の信号位置フィールドをサーチ
して、yi (=30)に一致する信号位置が登録されて
いるエントリ、即ち新規入力信号(衝突信号)の登録エ
ントリを検出する。次に、信号置換え部11は、この検
出したエントリの信号衝突IDフィールドを参照して新
規入力信号と衝突する被衝突信号の全ID番号を求め、
そのID番号が登録されている全エントリ(被衝突信号
の登録エントリ)を検出する。
【0085】信号置換え部11は、新規入力信号(衝突
信号)の登録エントリと、同信号と衝突する被衝突信号
の全登録エントリを検出すると、新規入力信号(衝突信
号)の登録エントリ中の信号位置フィールドを除く全内
容を、被衝突信号の登録エントリ中の最も後側のエント
リに移すと共に、各被衝突信号の登録エントリ中の信号
位置フィールドを除く全内容を、1エントリずつ前に移
す。これにより、新規入力信号(衝突信号)と被衝突信
号の信号位置の移動(信号置換え)が完了する。
【0086】さて本実施例では、図20のシーケンス・
チャート、図21のシーケンス・チャート管理テーブル
21から明らかなように、yi =30の信号位置にある
ID=4の新規入力信号(衝突信号)に対する被衝突信
号は、y=40の信号位置にあるID=3の信号の1つ
だけである。この場合、上記の信号置換え処理により、
ID=4の新規入力信号についてのシーケンス・チャー
ト管理テーブル21内登録エントリの内容が、信号位置
フィールドを除いて、信号位置=40のシーケンス・チ
ャート管理テーブル21内エントリに移され、ID=3
の被衝突信号についてのシーケンス・チャート管理テー
ブル21内登録エントリの内容が、信号位置フィールド
を除いて、信号位置=30のシーケンス・チャート管理
テーブル21内エントリに移される。即ち、ID=4の
新規入力信号とID=3の被衝突信号の信号位置が置換
えられる。この置換え後のシーケンス・チャート管理テ
ーブル21の内容を図22に、同内容に対応するシーケ
ンス・チャートを図23に示す。但し、図23のシーケ
ンス・チャートは画面表示されない。
【0087】以上のように、本実施例においては、衝突
信号とその被衝突信号はシーケンス・チャート管理テー
ブル21上で水平方向の仮想化された信号として記述さ
れており、互いに交差しない。このようなテーブル管理
により、シーケンス・チャート管理テーブル21を、前
述したような信号の衝突のないプロトコルを記述するの
に使用できる。但し、上記のように信号の衝突が発生す
る場合には、このシーケンス・チャート管理テーブル2
1をそのまま用いただけでは、信号衝突を反映したシー
ケンス・チャートは表示できない。そこで、衝突信号が
存在するシーケンス・チャートの表示には、2本の平行
線(時間概念軸)上に格子点を配置して、その格子点
(2つのプロセスの時間概念軸と衝突信号並びに被衝突
信号を仮想化した信号の交点)を図27(a)に示した
ようなデッドロック(時間概念軸の下から上向きの矢印
を含む状態)や図27(b)に示したような受信不能状
態(同じ方向の矢印が交差する状態)がないように結ぶ
ための、出力部7による後述する衝突信号の組立て処理
が必要となる。
【0088】さて信号置換え部11は、上記のステップ
S41の信号置換え処理を終了すると、記憶部2内のモ
ードフラグ22をオフして衝突信号入力モードを解除
し、制御部1に終了を通知する。
【0089】制御部1は、前記したように信号置換え部
11からの終了通知の待ち状態(図3ステップS28)
にあり、この状態で、信号置換え部11から終了通知を
受取ると、衝突信号挿入および信号置換え後の最新のシ
ーケンス・チャートの表示のために、出力部7を起動す
る(図3ステップS24)。
【0090】すると出力部7は、前述した通常信号入力
時におけるシーケンス・チャートの表示の場合と同様
に、シーケンス・チャート管理テーブル21をもとに、
新たなシーケンス・チャート表示テーブル23を記憶部
2内に作成する(図8ステップS71)。シーケンス・
チャート管理テーブル21が図22の例では、シーケン
ス・チャート表示テーブル23は図24のようになる。
【0091】次に出力部7は、図24に示すようなシー
ケンス・チャート表示テーブル23を先頭エントリ側か
らサーチして、各被衝突信号と対応する衝突信号のID
番号の組からなる組合せIDリストMを作成するための
処理を行う(図8ステップS72)。この組合せIDリ
ストMの作成処理の詳細は次の通りである。
【0092】即ち出力部7は、組合せIDリストMを作
成する場合、シーケンス・チャート表示テーブル23の
衝突IDフィールドを先頭エントリ側からサーチして、
まずID番号が登録されているエントリを検出する。こ
の最初に検出されるエントリは、上記の信号置換え処理
から明らかなように、被衝突信号についての登録エント
リであり、その衝突IDフィールドには対応する衝突信
号のID番号IDr が、ID番号フィールドにはその被
衝突信号自身のID番号IDq が登録されている。これ
により、被衝突信号と対応する衝突信号のID番号の組
(IDq ,IDr )が1つ作成される。
【0093】出力部7は、同様の処理を、作成したID
番号の組(IDq ,IDr )中の被衝突信号のID番号
IDr が衝突IDフィールドに登録されているエントリ
を検出するまで繰返す。そして出力部7は、1つの衝突
信号に共通の各被衝突信号毎に、ID番号の組(IDq
,IDr )を作成し終えると、後続するシーケンス・
チャート表示テーブル23内エントリに対しても同様の
処理を行う。
【0094】さて、図24のシーケンス・チャート表示
テーブル23の例では、衝突信号はID(IDr)=4の
信号の1つだけであり、対応する被衝突信号はID(I
Dq)=3の信号の1つだけである。この場合、1つの
ID番号の組(IDq =3,IDr =4)からなる組合
せIDリストMが作成されることになる。
【0095】出力部7は組合せIDリストMの作成処理
(ステップS72)を終了すると、組合せIDリストM
が空であるか否かを調べ(図8ステップS73)、本実
施例のように空でない場合には、組合せIDリストMの
後側からIDの組(IDq ,IDr )を1つ取出す(図
8ステップ75)。したがって、1つの衝突信号につい
てのIDの組が複数存在する場合には、対応する複数の
被衝突信号のうち信号位置が最も下側の被衝突信号との
組が先に取出される。
【0096】次に出力部7は、シーケンス・チャート表
示テーブル23上で、IDq (ID番号がIDq の被衝
突信号)の終点座標(Pq ,yq )中のy値(即ち終点
プロセスPq の位置)とIDR (ID番号がIDr の衝
突信号)の始点座標(Pr ,yr )中のy値(即ち始点
プロセスPr の位置)とを入替える(図8ステップS7
6)。
【0097】出力部7は、ステップS76の入替え処理
を終了すると、ステップS73に戻って組合せIDリス
トMが空か否かを調べ、空になっていないならば、ステ
ップS75に進んで組合せIDリストMの後側から次の
IDの組(IDq ,IDr )を1つ取出す。そして出力
部7は、上記のステップS76の入替え処理を行う。こ
こで、処理対象となるIDの組中のIDr が、前回処理
されたIDの組中のIDr と一致しているならば、この
処理では、前回処理された被衝突信号の1つ上の別の被
衝突信号の終点プロセスPq の位置と、前記入替えが行
われた衝突信号の始点プロセスPr の位置とが入替えら
れる。
【0098】したがって、1つの衝突信号に対応する被
衝突信号が複数ある場合には、以上の入替え処理が繰返
される結果、衝突信号の始点プロセスの位置は、全被衝
突信号のうちの最も上側の被衝突信号の終点プロセスの
位置(入替え処理前の位置、即ち初期設定位置)に置換
えられる。また、全被衝突信号のうち、最も下側の被衝
突信号を除く各信号の終点プロセスの位置は、それぞれ
1つ下の被衝突信号の終点プロセスの初期設定位置に置
換えられ、最も下側の被衝突信号の終点プロセスの位置
は、衝突信号の始点プロセスの初期設定位置に置換えら
れる。
【0099】やがて、組合せIDリストMが空になる
と、出力部7は、前述した通常信号の入力時におけるシ
ーケンス・チャート表示の場合と同様に、その際のシー
ケンス・チャート表示テーブル23の内容に従ってシー
ケンス・チャートを表示モニタ6に表示出力する(図8
ステップS74)。
【0100】さて、上記ステップS71で作成されたシ
ーケンス・チャート表示テーブル23の内容が図24に
示すようになっている本実施例では、次のステップS7
2で作成される組合せIDリストMは、ID=3をID
3、ID=4をID4と表現すると、ただ1つのIDの
組(ID3,ID4)からなる。ここで、ID3の信号
(被衝突信号)とID4の信号(衝突信号)の図24に
示すシーケンス・チャート表示テーブル23上での始点
座標,終点座標、即ち入替え処理が行われる前の始点座
標,終点座標(初期設定値)は、ID3(IDq )につ
いては(P2,30),(P3,30)であり、ID4
(IDr )については(P3,40),(P2,40)
である。
【0101】この場合、上記のステップS76では、I
D3(IDq )の終点プロセスP3の位置(y座標)3
0と、ID4(IDr )の始点プロセスの位置(y座
標)40との入替えが、シーケンス・チャート表示テー
ブル23上で図25(a)において双方向の矢印で示す
ように行われる。この結果、ID3とID4の信号の最
終的な始点座標,終点座標は、図25(b)のシーケン
ス・チャート表示テーブル23に示すように、ID3
(IDq )については(P2,30),(P3,40)
となり、ID4(IDr )については(P3,30),
(P2,40)となる。出力部7が、この図25(b)
に示すシーケンス・チャート表示テーブル23に従うシ
ーケンス・チャート表示を行うことにより、図26に示
すような、実際に信号が衝突する際のシーケンス・チャ
ートを表示モニタ6に表示することができる。
【0102】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のプロトコ
ル設計装置によれば、始点プロセスから終点プロセスへ
送られる信号の処理順序を表すための軸(時間概念軸)
上の位置(信号挿入位置)が、始点プロセスおよび終点
プロセスについて、同一位置として扱われるため、デッ
ドロックや受信不能状態等のプロトコルの論理誤りを含
まないプロトコルを設計し、記述することができるよう
になり、したがって信号の伝送時間を考慮せずにプロト
コル設計が行え、従来に比べてプロトコル設計作業の効
率を向上させることができ、通信ソフトウェア等の生産
性の向上を図ることができる。
【0103】また、本発明によれば、衝突信号並びに被
衝突信号についても、通常の信号と同様に、始点プロセ
スおよび終点プロセスについて、仮想的に時間概念軸上
の同一位置として扱い、シーケンス・チャートを表示出
力する場合だけ、時間概念軸に対して斜め方向となるよ
うに座標を変更することにより、通常の信号を記述する
場合と同様の効果を得ながら、信号の衝突をシーケンス
・チャート上で正しく表すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るプロトコル設計装置の
構成を示すブロック図。
【図2】図1中の入力部5の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図3】図1中の制御部1の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図4】図1中の挿入位置算出部9の動作を説明するた
めのフローチャート。
【図5】図1中の信号置換え部11の動作を説明するた
めのフローチャート。
【図6】図1中の信号挿入部10の動作を説明するため
のフローチャート。
【図7】図1中の入力条件判定部8の動作を説明するた
めのフローチャート。
【図8】図1中の出力部7の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図9】シーケンス・チャートを用いたプロトコルの記
述例を示す図。
【図10】図9に示すシーケンス・チャート(によるプ
ロトコル記述例)に対応したシーケンス・チャート管理
テーブル21の内容を示す図。
【図11】図9に示すシーケンス・チャートに新しい信
号を入力するのに必要な、信号の始点座標と終点座標の
入力例を示す図。
【図12】図11の入力例に従う信号再配置後のシーケ
ンス・チャート管理テーブル21の内容を示す図。
【図13】図11の入力例に従う信号再配置後のシーケ
ンス・チャートを示す図。
【図14】図11の入力例に従う信号挿入後のシーケン
ス・チャート管理テーブル21の内容を示す図。
【図15】図14のシーケンス・チャート管理テーブル
21をもとに作成されたシーケンス・チャート表示テー
ブル23の内容を示す図。
【図16】図15のシーケンス・チャート表示テーブル
23に従って表示されるシーケンス・チャートを示す
図。
【図17】衝突信号入力直前のシーケンス・チャート管
理テーブル21の内容の一例を示す図。
【図18】シーケンス・チャート管理テーブル21が図
17に示す内容である場合に表示されるシーケンス・チ
ャートと、同チャートに衝突する信号を入力するのに必
要な、信号の始点座標と被衝突信号を指定する座標の入
力例を示す図。
【図19】図18の入力例に従う信号再配置後のシーケ
ンス・チャートを示す図。
【図20】図18の入力例に従う信号挿入後のシーケン
ス・チャートを示す図。
【図21】図18の入力例に従う信号挿入後のシーケン
ス・チャート管理テーブル21の内容を示す図。
【図22】図21のシーケンス・チャート管理テーブル
21上で信号置換え部11による信号置換え処理を行っ
た後の同テーブル21の内容を示す図。
【図23】図22のシーケンス・チャート管理テーブル
21に対応するシーケンス・チャートを示す図。
【図24】図22のシーケンス・チャート管理テーブル
21をもとに作成されたシーケンス・チャート表示テー
ブル23の内容を示す図。
【図25】図24のシーケンス・チャート表示テーブル
23上での出力部7による組立て処理(座標入替え処
理)を説明するための図。
【図26】図25に示す組立て処理(座標入替え処理)
後のシーケンス・チャート表示テーブル23に従って表
示されるシーケンス・チャートを示す図。
【図27】プロトコル・エラーおよび信号の衝突を説明
するための図。
【符号の説明】
1…制御部、2…記憶部、3…マウス、4…キーボー
ド、5…入力部、6…表示モニタ、7…出力部、8…入
力条件判定部、9…挿入位置算出部、10…信号挿入
部、11…信号置換え部、21…シーケンス・チャート
管理テーブル、22…モードフラグ(F)、23…シー
ケンス・チャート表示テーブル。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信システムを構成する複数のプロセス
    間の信号処理手順を記述するシーケンス・チャート上で
    の、記述対象となる信号の始点プロセスとその時間概念
    軸方向の信号位置からなる始点座標、同信号の終点プロ
    セスとその時間概念軸方向の信号位置からなる終点座標
    または同信号が衝突する場合にはその被衝突信号を指す
    座標、および信号名を入力するための入力手段と、 この入力手段により入力された前記始点座標の示す信号
    位置から、新たに信号を挿入するための離散値で表され
    る始点および終点に共通の正規化された信号挿入位置を
    算出する挿入位置算出手段と、 前記シーケンス・チャート上の各信号毎に、その信号の
    識別情報、処理順序に対応した正規化された信号挿入位
    置、始点プロセス、終点プロセスおよび信号名の他、そ
    の信号が衝突する場合は更に相手信号の識別情報を記憶
    するための記憶手段と、 前記挿入位置算出手段によって算出された信号挿入位置
    と、前記記憶手段に記憶されている既入力の信号の信号
    挿入位置とから、この既入力の信号と新たに入力する信
    号との重なりの有無を判別し、重なりがある場合には、
    前記算出された信号挿入位置に一致する位置以降の既入
    力信号の位置を前記記憶手段内で変更して既入力信号の
    再配置を行うと共に、前記算出された信号挿入位置、前
    記入力された始点プロセス並びに信号名、および前記入
    力された終点プロセスまたは前記指定された被衝突信号
    の終点プロセスを前記記憶手段に記憶することで、始点
    および終点の時間概念軸方向の信号挿入位置が共通の新
    たな信号を挿入する信号挿入手段と、 前記記憶手段の記憶情報に従い、実際のシーケンス・チ
    ャートを組立て出力する出力手段であって、前記記憶手
    段内に相手信号の識別情報が記憶されている衝突信号お
    よび被衝突信号が存在する場合には、その衝突信号と対
    応する全被衝突信号について互いに交差するように座標
    を変更する出力手段と、 を具備することを特徴とするプロトコル設計装置。
  2. 【請求項2】 前記入力手段によって始点座標、被衝突
    信号を指す座標および信号名が入力された場合に、その
    入力内容が衝突信号入力の条件を満たしているか否かを
    判定するための入力条件判定手段を更に備え、条件不成
    立の場合には入力エラー扱いとするようにしたことを特
    徴とする請求項1記載のプロトコル設計装置。
  3. 【請求項3】 前記入力条件判定手段は、前記入力手段
    の入力内容によって指定される被衝突信号が1つの場合
    には、同信号の終点プロセスと、この入力内容の示す始
    点座標中の始点プロセスとが一致していることをもって
    条件成立を判定し、前記入力手段の入力内容によって指
    定される被衝突信号が複数の場合には、これら各被衝突
    信号の始点プロセスが一致し、且つ同信号の各終点プロ
    セスと、この入力内容の示す始点座標中の始点プロセス
    とが一致していることをもって条件成立を判定すること
    を特徴とする請求項2記載のプロトコル設計装置。
JP4280195A 1992-10-19 1992-10-19 プロトコル設計装置 Pending JPH06131273A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1990002048A1 (en) * 1988-08-31 1990-03-08 Dai Nippon Insatsu Kabushiki Kaisha Heat-transfer method and heat-transfer sheet

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