JPH06131105A

JPH06131105A - 光学式位置検出装置

Info

Publication number: JPH06131105A
Application number: JP27986992A
Authority: JP
Inventors: Hiroki Nagasaki; 浩樹長崎
Original assignee: Dowa Mining Co Ltd
Current assignee: Dowa Holdings Co Ltd
Priority date: 1992-10-19
Filing date: 1992-10-19
Publication date: 1994-05-13

Abstract

(57)【要約】【目的】ペン入力コンピュータの入力部であるタブレ
ット部分をタッチパネルで実現し、操作性に優れかつ道
具等の紛失による入力不能を解消し、カラー液晶等に対
応可能とする。【構成】カーソルの移動位置を表示する表示部１と、
多数の発光素子３及び受光素子４により表示部１の画面
１Ａ表面に縦横に走る検出光を配設し、画面１Ａのカー
ソル移動位置に対応する位置で検出光が遮断しその対応
位置を検出する光学式位置検出部２と、この検出部２か
らの検出値に基づいてカーソルを移動させ前記検出光の
遮断点の数の違いにより第１又は第２クリックを選択実
行する制御部とを備えた。画面１Ａを指で触れるとその
部分で検出光が遮断され、制御部によりそのカーソル移
動位置が特定され、カーソルが移動される。画面１Ａを
触れる指の本数でクリックが選択実行される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、マウスやタブレット
（ペン入力）等のポインティングデバイスの機能を簡易
な形で実現する光学式位置検出装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】一般に、コンピュータにおいて画面表示
のアイコンのクリック等は通常マウスやタブレット等の
ポインティングデバイスで行われる。

【０００３】例えばマウスの場合は、そのマウスを動か
すスペースを確保し、このスペースでマウスを動かして
画面上のカーソルを移動させる。そして、アイコン等の
特定のコマンドにカーソルを移動した後、マウスに付い
ている第１又は第２ボタンをクリックして特定のコマン
ドを選択実行させる。

【０００４】また、タブレットの場合は、画面表示のア
イコン等を直接指して選択し、ボタンをクリックして特
定のコマンドを選択実行させる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、マウスの場
合は、それを動かす場所が必要であり、その場所を確保
できない場合はマウスを使用することができない。

【０００６】また、画面上でカーソルを移動させる場
合、目的のアイコンまで途中の工程を順次辿らなければ
ならず、さらに目的の場所に正確に移動させるのに多少
の慣れが必要で、操作性が悪いという問題点がある。

【０００７】これに対して、タブレットの場合は作業場
所の確保が不要で操作性もよいが、このライトペンは単
体でかつ小さいため、紛失しやすい。そして、仮に紛失
した場合、入力することができないという問題点があ
る。また、厚みのあるカラー液晶に対しては使用するこ
とができないという問題点がある。

【０００８】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、作業場所を必要とせず、かつ操作性に優れ、しかも
特別な道具を必要とせず、道具紛失による入力不能を解
消することができる光学式位置検出装置を提供すること
を目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、カーソルの移動位置を表示する表示手段と、多数の
発光素子及び受光素子により前記表示手段の表面に縦横
に走る検出光を配設し、前記表示画面のカーソル移動位
置に対応する位置で前記検出光が遮断されることにより
その対応位置を検出する光学式位置検出部と、該光学式
位置検出部からの検出値に基づいてカーソルを移動させ
ると共に、前記検出光の遮断点の数の違いにより特定ク
リックを選択実行する制御部とを備えたことを特徴とす
る。

【００１０】

【作用】前記構成により、例えば表示手段による表示画
面のうちカーソルを移動させたい位置であるカーソル移
動位置を、指等の検出光を遮断できるもので触れるとそ
の部分で光学式位置検出部の検出光が遮断され、制御部
によりそのカーソル移動位置が特定され、カーソルが移
動される。これとともに、画面を触れる指等の本数が判
断され、その本数に対応した特定クリックが選択実行さ
れる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図１を参照
しながら詳細に説明する。

【００１２】通常、コンピュータにおいては、メニュー
等の画面においてオペレータが希望するプログラムを選
択実行させるためにアイコン等を表示する。そして、オ
ペレータは画面内のカーソルを特定のアイコンに移動さ
せ、クリックしてそのプログラムを実行させる。

【００１３】本実施例の光学式位置検出装置はこのホス
トコンピュータの表示画面に表示されたカーソルを指定
位置へ移動させる装置である。

【００１４】図中の１はカーソルの移動位置を表示する
表示手段としての表示部である。この表示部１は前記ホ
ストコンピュータの表示画面に対応する内容を表示す
る。即ち、ホストコンピュータの表示画面においてカー
ソルを移動させたい部分（アイコン等）を、このホスト
コンピュータの表示画面と同じ配列で表示部１に表示す
る。

【００１５】表示部１の表面には光学式位置検出部２が
設けられている。この光学式位置検出部２は表示部１の
画面１Ａに対応して同じ大きさの窓２Ａを有し、この窓
２Ａの周囲に多数の発光素子３，３，…及び受光素子
４，４，…が配設されている。各発光素子３，３，…及
び受光素子４，４，…は窓２Ａに縦横に検出光が走るよ
うに配設されている。各発光素子３，３，…及び受光素
子４，４，…としては、赤外線ＬＥＤ、フォトトランジ
スタ等を用いる。この各発光素子３，３，…及び受光素
子４，４，…を図２〜図５にように、直列に、かつ高密
度に配設する。これにより、表示部１の表面に縦横に走
る高密度の検出光を形成することができる。ここで、図
２及び図３は面実装タイプの受光素子及び発光素子の取
付け状態を示す図である。図４及び図５は図２、図３の
受光素子及び発光素子よりもさらに高密度のチップ配列
状態を示す図である。

【００１６】さらに、各発光素子３，３，…及び受光素
子４，４，…はその配設位置がＸＹ座標にそれぞれ対応
するように設定され、さらにこのＸＹ座標系が前記ホス
トコンピュータの座標系に整合するように設定されてい
る。そして、指等の光を遮断できるもので任意の位置が
遮断された場合には、その位置のＸ方向とＹ方向の検出
光が遮断され、その遮断された発光素子３と受光素子４
がそれぞれＸ座標とＹ座標を表して座標位置を特定す
る。このカーソルを移動させようとする座標位置をカー
ソル移動位置とする。

【００１７】光学式位置検出部２は表示部１の画面を覆
うように配設され、さらに光学式位置検出部２を覆うよ
うにカバー６が配設されている。

【００１８】さらに、光学式位置検出部２での検出値に
基づいてカーソルを特定位置に移動させると共に、検出
光の遮断点の数の違いにより第１又は第２クリックを選
択実行する制御部（図示せず）が設けられている。この
制御部は具体的にはホストコンピュータのプログラムの
一部として組み込まれている。そして、光学式位置検出
部２でカーソル移動位置が特定されるのを受けて、制御
部で、ホストコンピュータの表示画面に表示されたカー
ソルがカーソル移動位置に移動される。

【００１９】さらに制御部は、マウスにおける第１又は
第２クリック用のボタンに対応するクリック動作を判断
し、実行する。この第１クリックと第２クリックとの違
いは光学式位置検出部２においての遮断点の数の違いに
よって判断するように設定されている。具体的には１本
の指で表示部１の画面１Ａを触れて１点で検出光を遮断
するときは第１クリックに対応させ、２本の指で表示部
１を触れて２点で検出光を遮断するときは第２クリック
に対応させるように設定されている。そして、制御部で
は１本の指で画面１Ａを触れたとき、カーソル移動位置
（実行させたいアイコン等）を特定したものと判断して
カーソルを移動させると共に、第１クリックを押したも
のと判断して、特定したアイコン（プログラム）を実行
させる。

【００２０】以上のように構成された光学式位置検出装
置では、表示部１にホストコンピュータの表示画面に対
応した画面１Ａが表示され、この表示部１の画面１Ａで
カーソルを移動させたい位置を特定し、その位置を１本
の指で押える。これにより、各発光素子３と受光素子４
で縦横に配設された検出光の数本が遮断され、光学式位
置検出部２によってＸ座標、Ｙ座標の位置が特定され
る。このとき検出光の配設幅より指の幅の方が大きいた
め隣り合う連続した検出光が複数本遮断されるが、この
場合には制御部の判断で連続した複数本の検出光のうち
その中間にある検出光が基準とされる。

【００２１】この検出した座標位置に基づいて制御部が
カーソルを指定位置に移動させると共に画面１Ａに触れ
た指が１本であることを判断して第１クリックを押す。

【００２２】２本の指で画面１Ａが押された場合は、マ
ウスの第２ボタンがクリックされる。なお、２本指で画
面１Ａに触れた場合には、カーソルの移動位置は特定さ
れず、第２ボタンのクリックのみがなされる。

【００２３】この光学式位置検出装置は、例えば机の上
に水平や縦に載置される。また、壁に掛けてもよい。

【００２４】以上のように本実施例の光学式位置検出装
置では、特に作業スペースを必要とせず、指１本で任意
の場所へ容易にカーソルを移動させることができると共
に、指の本数によりクリック軒の右も有するので、操作
性が向上する。

【００２５】クリック動作は指を使用し、タブレット等
の道具を使わないので、その道具の紛失による入力不能
を確実に防止することができる。

【００２６】なお、光学式位置検出部２は表示部１の表
面に検出光を縦横に配設する構成としたので、表示部１
として使用する装置は特に限定されず、ＣＲＴ画面でも
液晶画面でもよい。さらに、液晶はカラーでも白黒でも
使用することができる。

【００２７】また、マウスの種類によって第１〜第３ク
リックまであるものがあるが、この場合にも、指３本で
表示部１の画面１Ａに触れたときに第３クリックを実行
する構成にしてもよい。

【００２８】さらに、画面１Ａに触れるものとしては、
指に限らず、他のものでもよい。

【００２９】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明の光学式位
置検出装置によれば、以下の効果を得ることができる。

【００３０】(1) 特に作業スペースを必要とせず、指
等で任意の場所へ容易にカーソルを移動させることがで
きると共に、その本数によりクリックの機能も有するの
で、操作性が向上する。

【００３１】(2) クリック動作は指を使用し、ペン等
の道具を使わないので、その道具の紛失による入力不能
を確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の光学式位置検出装置を示す分解斜視
図である。

【図２】面実装タイプの受光素子及び発光素子の取付け
状態を示す正面図である。

【図３】面実装タイプの受光素子及び発光素子の取付け
状態を示す平面図である。

【図４】チップ配列の受光素子及び発光素子の取付け状
態を示す正面図である。

【図５】チップ配列の受光素子及び発光素子の取付け状
態を示す平面図である。

【符号の説明】１…表示部、２…光学式位置検出部、３…発光素子、４
…受光素子、６…カバー。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】カーソルの移動位置を表示する表示手段
と、多数の発光素子及び受光素子により前記表示手段の表面
に縦横に走る検出光を配設し、前記表示画面のカーソル
移動位置に対応する位置で前記検出光が遮断されること
によりその対応位置を検出する光学式位置検出部と、該光学式位置検出部からの検出値に基づいてカーソルを
移動させると共に、前記検出光の遮断点の数の違いによ
り特定クリックを選択実行する制御部とを備えたことを
特徴とする光学式位置検出装置。