JPH06130748A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06130748A
JPH06130748A JP4279775A JP27977592A JPH06130748A JP H06130748 A JPH06130748 A JP H06130748A JP 4279775 A JP4279775 A JP 4279775A JP 27977592 A JP27977592 A JP 27977592A JP H06130748 A JPH06130748 A JP H06130748A
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正美 竹田
Motoi Kato
基 加藤
Toshihiko Ochiai
俊彦 落合
Toshiaki Miyashiro
俊明 宮代
Tatsuya Kobayashi
達也 小林
Akihiko Uchiyama
明彦 内山
Naoki Enomoto
直樹 榎本
Masuaki Saito
益朗 斎藤
Tetsuya Kobayashi
哲也 小林
Haruo Fujii
春夫 藤井
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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給紙開始以降に定着温度不良が発生しても、
転写材の搬送不良や定着不良を生じることなく、良好な
画像を出力することができる画像形成装置を提供するこ
と(第1発明)。 【構成】 定着温度を検出する検知手段と、感光ドラム
1上のトナー像を転写ローラ10上の転写材Pに転写し
た後、該転写材Pを転写ローラ10から分離して定着器
25へ搬送する手段を有するカラー画像形成装置におい
て、給紙開始後に定着器温度が不足した際、定着器25
の温度が目標値に回復するまで転写材Pの搬送を止める
(第1発明)。本発明によれば、定着温度不良が検知さ
れてから定着温度が回復するまで、転写ローラ10と感
光ドラム1を離間させた状態で転写材Pを転写ローラ1
0上に保持することができるため、給紙開始以降に定着
温度不良が発生しても、搬送不良や定着不良を招くこと
なく、良好な画像を出力することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電潜像担持体上に現
像器を使用して現像剤像を形成可能な画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】像担持体上に複数色の現像器を使用して
カラー画像を形成するカラー画像形成装置には、像担持
体上に帯電、露光、現像によって形成された記録像を記
録紙上に転写する工程を複数回繰り返すことによって、
記録紙上に複数色の重ね画像を形成してカラー画像を得
るものがある。既に実用化された例として、原稿台内部
にカラーイメージスキャナーを備えた複写装置におい
て、帯電にコロナ帯電器、露光にレーザーダイオード、
現像にキャリアとカラートナーの二成分現像剤を用い、
転写手段として円筒中央を切り欠いた部材に誘電性シー
トを巻き付けた転写ローラを用いる装置が知られてい
る。
【0003】一方、上記カラー画像形成装置をさらに小
型化し、メンテナンスもユーザーが容易に行なえるよう
に改良したプリンタ装置として一成分現像方式を用いた
図39に示すような構成の装置が考えられる。
【0004】図39において、装置断面中央部には感光
ドラム1、コロナ帯電器2、ローラ帯電器3が配され、
感光ドラム1の右辺には複数個の現像器4a.4b,4
c,4dが回転可能な支持体によって担持されている。
各現像器4a,4b,4c,4dは支持体回転軸9を中
心として装置の両端に設けられた円筒状レール9’に沿
って反時計方向に回転し、その際、各現像器4a,4
b,4c,4dは時計方向に自転して各現像用開口面5
a,5b,5c,5dの水平位置を保つようになってい
る。
【0005】又、現像器4a,4b,4c,4d内に
は、図40に示すように、イエロートナー、マゼンタト
ナー、シアントナー、ブラックトナーがそれぞれ収容さ
れており、更に、塗布ローラ6a,6b,6c,6d、
トナー規制部材7a,7b,7c,7d及び現像ローラ
8a,8b,8c,8dが設けられている。そして、現
像ローラ8a,8b,8c,8dの回転に伴い塗布ロー
ラ6a,6b,6c,6d上で現像ローラ8a,8b,
8c,8d上にトナーが塗布され、トナー規制部材7
a,7b,7c,7dによって必要なトリボがトナーに
与えられる。尚、トナー規制部材7a,7b,7c,7
dの材質としては、トナーが負極性を帯びる場合にはナ
イロン等が良く、正極性を帯びる場合はシリコンゴム等
が良く、トナーの極性と反対に帯電する材料が好まし
い。又、現像ローラ8a,8b,8c,8dの周速は感
光ドラム1の周速の1.0〜2.0倍の範囲で選ぶこと
が好ましい。
【0006】前記支持体回転軸9に取り付けられた現像
器4a,4b,4c,4dは、図39に示すように、現
像器4a,4b,4c,4dの現像用開口面5a,5
b,5c,5dが常に感光ドラム1面に対向するよう駆
動され、駆動方法の一手段は特開昭50−93437号
公報に詳述されている。
【0007】一方、感光ドラム1の左辺には、不図示の
転写材を保持し、且つ、感光ドラム1上の像を転写材上
に転移させる機能を有する転写ローラ10が配置されて
いる。
【0008】以上の構成によって、感光ドラム1は、不
図示の駆動手段によって100mm/secの周速度で
図示矢印方向に駆動される。尚、感光ドラム1は、直径
40mmのアルミニウムシリンダーの外周面に有機感光
体(OPC)から成る光導電体を塗布して構成される
が、前記OPCとしてはA−Si,CdS,Se等でも
良い。
【0009】更に、装置本体内の上方には、露光装置を
構成するレーザーダイオード11、高速モータ12によ
って回転駆動される多面鏡13、レンズ14及び折り返
しミラー15が配置され、前記帯電ローラ3には−70
0Vの直流電圧に交流周波数700HzでVPP(ピーク
ツウピーク):−1500Vの交流電圧が重畳され、感
光ドラム1の表面は約−700Vに均一に帯電される。
【0010】而して、前記レーザーダイオード11にイ
エローの画像模様に従った信号が入力されると、光路1
6を通って感光ドラム1に照射され、感光ドラム1は光
の照射された箇所が約−100Vになってその表面に静
電潜像が形成される。そして、感光ドラム1が矢印方向
に回転すると、該感光ドラム1上に形成された静電潜像
は現像器4a,4b,4c,4dによってトナー像とし
て可視化される。
【0011】次に、転写行程を詳述すると、感光ドラム
1上の画像と同期して転写材カセット17内からピック
アップローラ18によって転写材Pが供給され、これが
転写ローラ10に吸着されるよう、この転写ローラ10
は直径156mmの金属シリンダー19に厚さ2mmの
弾性層20を巻き付け、更に上層には厚さ100μmの
PVDF21を巻き付けて構成され、感光ドラム1と約
同速で図示矢印方向に回転する。
【0012】上記転写ローラ10に転写材Pが供給され
ると、グリッパー22によって転写材Pが保持され、感
光ドラム1上のトナー像は、不図示の電源による感光ド
ラム1と転写ローラ10間の電圧によって、転写材P上
に転写される。同時に転写材Pへの電荷注入により、転
写材Pは転写ローラ10に吸着される。尚、必要に応じ
て転写ローラ10と吸着ローラ23間に電圧印加し、転
写材Pを予め吸着しても良い。
【0013】以上の工程をマゼンタ色、シアン色、ブラ
ック色に対して行なうことによって、転写材P上には複
数色のトナー像が形成される。そして、この転写材Pは
分離爪24によって転写ローラ10から剥がされ、その
後、転写材Pに転写されたトナー像は従来公知の定着器
25による加熱及び加圧によって転写材Pに溶融固着さ
れ、最終的にカラー画像が得られる。
【0014】一方、感光ドラム1上の転写残トナーは、
公知のファーブラシ、ブレード手段等のクリーニング器
26によって清掃除去される。又、転写ローラ10上の
トナーも必要に応じてファーブラシ、ウェブ等の転写ロ
ーラクリーニング器27によって清掃することが好まし
い。更に、転写材分離後の転写ローラ10表面に帯電が
残っている場合には、除電ローラ23’によって表面電
荷を打ち消す工程が必要となる。
【0015】ところで、上記の基本構成から成るカラー
画像形成装置において、定着器25における温度条件は
最終的に画質を決定する重要な要素であり、その設定如
何によって画像の定着性、混色性、光沢性等の諸特性が
左右される。そのため、定着器25に熱量を与えるヒー
ターの出力特性は、定着ローラや加圧ローラ、その他周
辺部材の熱容量まで考慮した上で決定される。そして、
一度設定された条件が周囲の環境変化や装置の使用状況
によって大きく変化することがないように、状況変化を
常に検知して制御系にフィードバックさせ、温度条件が
一定に保たれるよう制御することも重要である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
状況変化が非常に短時間で設定温度を変化させた場合、
定着器25の熱容量や温度検知からフィードバック制御
までのタイムラグのために、所定の温度条件を保つこと
が困難となる場合がある。この場合はプリントを行なわ
ないように規制する手段が必要であるが、転写材Pの給
紙以前に検知を終了した場合には給紙を止めることで対
処できる。
【0017】ところが、給紙以降に検知した場合には図
41に示すように転写材Pがピックアップローラ18に
よって一部搬送され、この場合には吸着前に給紙を停止
させる方法や、図42に示すように吸着後転写前に停止
させる方法が考えられるが、何れの場合も転写材Pに不
要な曲げ癖が付いたり、再搬送時にトルク変動を生じた
りして搬送不良を起こし易くなる。又、上記方法では、
転写直前に検知した場合には対処できない。
【0018】従来、上記場合は割り切ってそのままプリ
ントを実行させ、定着特性の劣る画像を出力しなければ
ならなかった。このような状況は、例えば低温環境下に
おいて厚紙を連続出力させるような場合に特に顕著であ
る。
【0019】従って、第1発明の目的とする処は、給紙
開始以降に定着温度不良が発生しても、転写材の搬送不
良や定着不良を生じることなく良好に画像を出力するこ
とができる画像形成装置を提供することにある。
【0020】ところで、カラー画像形成装置において
は、転写材として普通紙と透明樹脂から成るOHP用紙
の2種類が主に使用される。普通紙とOHP用紙は、現
像、転写の各工程では同一プロセス速度で現像、転写が
行なわれるが、定着工程では両者の熱容量等の特性差の
ために、OHP用紙を定着させる場合には、普通紙の場
合に比べて与える熱両を多くする必要があり、該OHP
用紙の定着時のみヒータ出力を高くするか又は定着速度
を低下させて紙1枚当りに与える熱量を増加させる方法
が考えられる。
【0021】上記ヒータ出力を高くする方法は、その応
答性の確保が難しく、ヒータの劣化も促進されるため、
通常は定着速度を低下させることで対処している。
【0022】定着速度を低下させる方法を用いる場合、
図39に示す従来の構成において、感光ドラム1と転写
ローラ10との接点から定着器25の定着ローラ25’
のニップ入口までOHP用紙が通過する経路長が同OH
P用紙の搬送方向長よりも長い場合には問題ないが、装
置の小型化等の目的のために上記経路長をOHP用紙の
搬送方向長よりも短くした場合には、転写ローラ10と
定着器25とでOHP用紙の搬送速度が異なり、OHP
用紙の定着時には転写ローラ10の回転速度を低下させ
る必要がある。
【0023】ところが、現像、転写の全ての速度を低下
させるよりも、最後の色を転写した後、転写ローラ10
と感光ドラム1を離間させて1回転余分に低速で回転さ
せる方が全体のプリント時間を短縮することができる。
このため、小型の装置においては、OHP用紙は転写ロ
ーラ10と分離爪24を経て定着器25のニップ部へ搬
送させなければならない。
【0024】しかしながら、転写ローラ10を感光ドラ
ム1から遠ざける方向に移動させると、分離爪24と転
写ローラ10の位置関係が普通紙の場合と異なるため、
OHP用紙の分離不良を招き易くなる。
【0025】従って、第2及び第3発明の目的とする処
は、像担持体と転写ローラの離間時と非離間時とで転写
ローラに対する分離爪の位置や分離後の転写材の搬送方
向を一定に保ち、安定した分離、搬送、定着を行なうこ
とができる画像形成装置を提供することにある。
【0026】ところで、カラー画像形成装置には、図4
3に示すように感光ドラム1上に帯電、露光、現像によ
って形成された可視画像を転写材P上に転写する行程を
複数回繰り返すことによって、転写材P上に複数色の重
ね画像を形成してカラー画像を得るものがある。
【0027】斯かるカラー画像形成装置は、各色現像剤
(トナー)を内包した現像器4a,4b,4c,4d、
供給された転写材Pを静電吸着やグリッパー22により
保持し、該転写材Pに画像を転写する転写ローラ10、
レーザ等の光源を持つ露光装置13より発せられた光信
号によって書き込まれた静電潜像と、それが現像器4
a,4b,4c,4dによって現像された可視画像とを
共に担持する感光ドラム1、転写材Pに画像を転写した
後の感光ドラム1上に残った現像剤をクリーニングする
クリーニング器26、転写材Pに転写されたカラー可視
画像を該転写材P定着する定着器25を含んで構成され
ている。
【0028】上記カラー画像形成装置の現像器4a〜4
dとしては、DAS2607727、特開昭50−50
935号公報等に記載されている構成で実用化されてい
る。これらの現像器4a〜4dは、回転可能な支持体で
支持され、支持体回転軸を中心とする同一円上を回転移
動できる構成となっている。そして、各現像器4a〜4
dは、支持体の回転によって感光ドラム1と対向する位
置に移動し、該感光ドラム1上に形成された静電潜像を
現像する。
【0029】ここで、上記カラー画像形成装置の画像形
成プロセスを説明する。
【0030】先ず、露光装置13からの1色目の画像信
号に基づいた露光により感光ドラム1上に形成された1
色目の静電潜像を、例えばイエロー現像剤を内包した現
像器4aにより可視化する。
【0031】上記工程に並行して転写ローラ10では、
供給された転写材Pを吸着ローラ23と該転写ローラ1
0間に挟み、同時に該転写ローラ10の表面を形成する
可撓性シート21(図44(a)参照)の裏面より吸着
用帯電器53によって電荷を付与し、これによって転写
材Pを転写ローラ10表面に静電吸着する工程が行なわ
れる。
【0032】転写ローラ10に保持された転写材Pは、
転写ローラ10の回転により感光ドラム1と対向する位
置にある画像転写部まで搬送され、感光ドラム1上に形
成された画像を転写帯電器54によって転写される。そ
の後、感光ドラム1は、その上に残留する残留現像剤を
クリーニング器26により除去され、再び、露光装置1
3によってその上に2色目の画像信号に基づいた静電潜
像を形成される。この静電潜像は、2色目の画像信号に
対応する例えばマゼンタ現像剤を内包する現像器4bに
よって現像されて可視画像となる。そして、上記2色目
の可視画像は、1色目の可視画像を転写された転写材P
に再び転写帯電器54によって転写される。
【0033】上記と同様にして3色目としてシアン、4
色目としてブラック等の現像剤を用いて感光ドラム1上
に3色目、4色目の可視画像を形成し、これらの可視画
像を転写材Pに重ね転写する。
【0034】以上のように各色の可視画像を転写された
転写材Pは、転写ローラ10の回転により、該転写ロー
ラ10の内外に対向して配置された分離帯電器2まで搬
送され、該分離帯電器2によって転写材Pと可撓性シー
ト21の静電吸着力を除去され、分離爪24によって転
写材Pが転写ローラ10から分離される。そして、分離
した転写材Pは、転写材搬送手段29により定着器25
に導かれ、該定着器25によって転写材P上の可視画像
は永久画像として定着される。
【0035】以上、カラー画像を多重転写方式で得る場
合に用いられる転写ローラ10としては、図44(a)
に示される切り欠き構造のものが代表的であるが、同図
(b)に示すような切り欠き部の無い導電性のドラム筺
体19にウレタンフォーム、シリコンゴム発泡体等の弾
性部材20を被覆し、更にその表面を可撓性シート2で
被覆した構造の転写ローラ10を用い、該転写ローラ1
0にバイアスを印加する方法によっても、同様な多重転
写を行なうことができる。
【0036】図44(b)に示されるタイプの転写ロー
ラ10では、図44(a)に示される切り欠き構造の転
写ローラ10より内部が簡略化できるため、コストが低
減できる上、可撓性シート21を内側から支持している
ため、切り欠き構造の転写ローラ10の問題点であるシ
ート21の変形や破損を低減できるという利点がある。
それ故、現在、図44(b)に示される切り欠き部を持
たない転写ローラ(以下、固体ローラと称す)10を用
いたカラー画像形成装置が注目されている。
【0037】ここで、上記固体ローラを用いたカラー画
像形成装置の画像形成方法を図45に基づいて説明す
る。
【0038】先ず、搬送路より供給された転写材Pは、
転写ローラ10に接離する吸着ローラ23と転写ローラ
10間に挟まれる。これと同時にドラム筺体19及び吸
着ローラ23に吸着バイアスが印加され、それに誘起さ
れた電荷により転写材Pは転写ローラ10に静電吸着力
によって保持される。
【0039】続いて、転写ローラ10に保持された転写
材Pは、転写ローラ10の回転により画像転写部まで搬
送され、感光ドラム1に形成された1色目の可視画像を
転写ローラ10に印加される転写バイアスによって転写
される。次に、2色目の可視画像を転写する場合には、
上述の転写バイアス値を可変し、転写ローラ10上の転
写材Pが1色目の可視画像を転写したことで降下した電
位を補正する。このような補正を3色目、4色目の転写
時にも同様に行ない、転写ローラ10上の転写材Pに感
光ドラム1上に形成された可視画像を重ね転写する。
【0040】上記転写工程を終了した転写材Pは、分離
帯電器2で除電されることにより、転写ローラ10との
間の静電吸着力を除去され、分離爪24によって転写ロ
ーラ10から分離される。そして、可視画像が転写され
た転写材Pは、転写材搬送手段29によって定着器25
に搬送され、該転写材P上に転写された可視画像は定着
器25で定着されて永久像となる。
【0041】以上説明したカラー画像形成装置に使用さ
れる転写材Pとしては、通常、60〜80g/m2 のカ
ット紙等が用いられるが、100g/m2 以上の厚紙や
OHT(オーバーヘッドトランスペアレンシー)等の特
殊転写材もしばしば使用される。このような特殊転写材
を使用した場合、カラー画像形成装置の定着器25では
各色の現像剤を溶解して発色するため、転写材の熱容量
が定着後の画質に大きく影響する。特に、カット紙と特
殊転写材では熱容量が著しく異なり、例えばOHTとし
て使用可能な透過性を得るためには、同厚の紙より数倍
の熱量を必要とする。それ故、転写材Pが特殊転写材で
ある場合、上述したようなカラー画像形成装置では、事
前にそれをセンサー(不図示)で検知し、転写材Pを定
着器25に搬送する転写材搬送手段29の搬送速度と定
着器25の定着速度(定着ローラの回転等)を可変とす
ることで、定着時間を多くし、特殊転写材の定着に必要
な熱量を得ている。
【0042】しかしながら、上記方法において、分離後
の転写材Pが転写ローラ10と定着器25の間でループ
を作らずに減速するためには、少なくとも転写ローラ1
0から転写材Pが分離する転写材分離部から転写材搬送
手段29を挟んで定着器25に突入する定着器入口まで
の距離Lが上記カラー画像形成装置に係る最長の特殊転
写材の長さより長くなければならない。そのため、同方
法では、転写材搬送手段29に多くのスペースが要求さ
れ、装置が大きくなってしまうという問題があった。
【0043】上記問題を解決するため、転写材搬送手段
29を上記の条件より短くし、常時、定着器25の温度
を特殊転写材に定着できる温度に温調する方法や特殊転
写材通紙時のみ定着温度を上昇させる方法が採られてい
るが、これらの方法を用いた場合、定着器25の温度が
異常に高くなるため、該定着器25のローラを構成して
いる例えばシリコンゴム等の劣化を招き、定着器25の
寿命が著しく短くなるという欠点があった。
【0044】又、上記カラー画像形成装置の画像形成時
間、即ち、プロセススピード全体を特殊転写材が適切に
定着される速度まで減速する方法もあるが、この方法を
用いた場合、静電潜像を感光ドラム1に書き込むタイミ
ングや信号をプロセススピードに合わせて可変する必要
があるため、装置が複雑で高価なものになる欠点があっ
た。
【0045】近年、上記問題点を解決するために、転写
ローラ10の速度を可変する回転制御手段(不図示)を
設け、特殊転写材使用時のみ、最終画像転写後、転写ロ
ーラ10より該特殊転写材を直接分離せずに、特殊転写
材を保持したまま転写ローラ10の回転速度を可変する
ことにより、該特殊転写材の定着器25への搬送速度を
減速する方式が考案されている。この方式を用いれば、
転写材搬送手段29を設けた場合と同じ構成の定着器2
5で良好な定着性を得ることができ、且つ、搬送速度を
減速する転写材搬送手段29を設けなくても良いため、
装置を小型化することができる。
【0046】上記方式を採用した場合、上述したカラー
画像形成装置の転写ローラ10は、該転写ローラ10と
対向する感光ドラム1と極めて微小な間隙(100μm
以下)又は適当なニップを以って配置されているため、
減速工程中、特殊転写材上の可視画像が感光ドラム1と
擦れ、画像を乱す虞れがある。この問題を解決するため
に図46に示すような転写ローラ10の離間手段を設
け、最終色転写後の減速工程中のみ、特殊転写材を担持
した転写ローラ10と感光ドラム1を離間させる方法が
提案されている。図46に示す離間手段は、転写ローラ
10を支持する支持軸9を偏心カム37の回転により軸
ガイド55に沿って移動させる構成を採るものである
が、該離間手段としては、転写ローラ10と感光ドラム
1を回転可能な状態で接離させるものであれば良い。
【0047】本従来例での特殊転写材の画像形成シーケ
ンスを通常の画像形成シーケンスと比較して図47に示
す。尚、図47において回転数を示す点線は、転写材P
の先端が保持される転写ローラ10上の点が吸着ローラ
23と対向する時を表している。
【0048】以下、図47を用いて特殊転写材使用時の
画像形成シーケンスを簡単に説明する。
【0049】特殊転写材を担持した転写ローラ10は、
最終色の転写が終了した時間T1にて感光ドラム1より
離間し、この時間T1から時間T2まで画像転写を行な
う画像形成速度から特殊転写材を良好に定着できる特殊
転写材定着速度に減速される。
【0050】続いて、転写ローラ10は、転写材分離部
にて時間T3から該転写ローラ10上の特殊転写材を特
殊転写材定着速度にて分離する。この分離行程を時間T
4まで行ない、該時間T4から時間T5まで転写ローラ
10の速度を特殊転写材定着速度から画像形成速度に加
速し、同時間T5にて通常の画像形成が行なわれる位置
に該転写ローラ10を復帰させる。これにより、1つの
特殊転写材への画像形成を終了し、時間T6にて回転を
停止する。
【0051】上述したように転写ローラ10を感光ドラ
ム1から離間させた後、転写材Pを分離するカラー画像
形成装置では、転写ローラ10が分離前に移動するた
め、分離時の分離帯電器2と該転写ローラ10の位置関
係が通常の分離時の位置関係とは異なる。
【0052】従来、固体ドラムを使用した転写ローラ1
0の分離バイアスとしては、転写ローラ10に印加され
ている転写バイアスと略等しいDCバイアスにコロナ放
電を均一化するためのACバイアスを重畳したものが用
いられており、バイアス値としては、例えばDC+4K
V,AC8KVP-P ,500Hzが用いられている。こ
の他、分離帯電器2をスコロトロン帯電器として構成し
た場合は、スコロトロン帯電器のグリットに転写バイア
スと略等しいDCバイアスを印加し、コロナワイヤーに
は、コロナ放電を行なうために5〜8KV程度のDCバ
イアスが印加されている場合もある。
【0053】又、切り欠きドラムを使用する転写ローラ
10においては、転写ローラ10の内外に配置された分
離帯電器2に、AC8KVP-P ,500Hzの逆位相の
ACバイアスとコロナ帯電のバラツキを補正する数百V
のDCバイアスを重畳した除電バイアスを印加すること
で分離除電を行なっている。
【0054】上述のようなコロナ帯電器構成の場合、そ
の帯電能力は、対向電極である転写ローラ10又はコロ
ナ帯電器(切り欠きドラムの場合)との距離によって微
妙に変化し、距離が数mm変化しただけで同じ帯電能力
を得ることができない。
【0055】よって、上述したような特殊転写材分離時
に転写ローラ10と感光ドラム1の離間を行なうカラー
画像形成装置においては、転写ローラ10の離間によっ
て特殊転写材の分離帯電の有効な作用が得られなくな
り、分離時、剥離放電による飛び散り等の画像乱れを発
生するという問題があった。
【0056】従って、第4発明の目的とする処は、転写
ローラと像担持体の離間によって生じる特種転写材使用
時の分離帯電不良を防ぎ、画像の飛び散り等を防止する
ことができる画像形成装置を提供することにある。
【0057】ところで、カラー画像形成装置において、
転写材の転写装置への保持方法としては、以下のものが
知られている。 (1)特開昭60−232563号公報に示されるよう
な中空に切り欠いたドラムの外周に誘電体シートを配設
し、この誘電体シートに転写材を静電的に吸着させる方
法。 (2)像担持体に当接して回転する導電性又は中抵抗を
有する転写ローラに転写材を保持せしめ、この転写ロー
ラに逆極性のバイアス電圧を印加して像担持体上のトナ
ー像を転写材上に転移させるカラー画像を形成する方法
において、転写材の先、後端をエアー吸引できるように
転写ローラの転写材先後端が一致する位置に開口部を設
け、その開口部よりエアー吸引することによって転写材
を保持する方法。 (3)転写材と転写ローラを重ね、転写材上から電荷を
与えることによって転写材上の電荷で転写材を転写ロー
ラに吸着させる方法。 (4)転写材と転写シート(誘電体)を重ね、転写シー
トの裏面に一定間隙を介して並置された複数の電極を配
設し、これらの電極に交互に電圧を供給して転写シート
上に転写材を保持する方法(特開平2−156271号
〜156277号公報参照)。
【0058】しかしながら、(1)の方法は、誘電体シ
ート上に転写材を保持する方法としては優れているが、
通常、誘電体シートはその厚さが50μm〜300μm
であるため、腰が弱く、該誘電体シートを保持する中空
のドラムの構造が複雑化し、誘電体シートを長期間使用
するとその損傷が激しく、実用に供されているカラー画
像形成装置ではカラー画像枚数10,000枚程度毎に
誘電体シートを交換する必要がある。そして、この誘電
体シートの交換時にも、該シートを曲げて折り傷を付け
たりするため、特別に教育を受けた者以外は交換ができ
なかった。
【0059】前記(2)の方法は、転写材を保持する方
法としては最も好ましいが、エアーを吸引するために騒
音が大きく、装置が大型化し、又、吸引される転写材の
サイズも限定されるために一部のカラー画像形成装置に
採用が限られてしまう。
【0060】前記(3)の方法によれば、転写ローラの
構成が簡単となって、その機械的強度も優れるが、温湿
度の環境変化(特に高湿時)により十分な密着性を得る
ことができず、転写材上の複数色のトナー像を転移させ
ると、各色の転写位置がズレる所謂レジストレーション
不良が生じる。又、これを防ぐため、転写材を機械的に
挟み込む所謂グリッパーを転写ローラ部分に設けても、
実用化することは難しい又、前記(4)の方法は、転写
シート上に転写材を保持する点では好ましい方法である
が、本方法では、転写シート上に電極を配設したり、電
極への電圧印加のための給電装置を設ける必要があるた
め、転写シートが高価となり、電極構成が複雑化するば
かりか、耐摩耗性に対する材質の安定性に欠けるという
欠点がある。
【0061】そこで、本出願人は、上記問題を解決する
目的で、転写ローラ上面に誘電体シートを設け、該誘電
体シートと転写ローラ間に微小な間隙を設けて転写材の
転写ローラへの保持力を実用域まで高める方法を先に提
案した。
【0062】しかしながら、上記提案では、高温、高湿
時に誘電体支持部材と誘電体シート間に水分が露結し、
誘電体の裏面(誘電体支持部材と対向する面)に均一な
導電層が形成されてしまう。又、誘電体シートと転写ロ
ーラ間に弾性層を形成する場合においては、この弾性層
が吸湿するために該弾性層と誘電体とが均一に導体接触
し、このために高温、高湿時に転写材を保持することが
できないという不都合が生じる。
【0063】従って、第5及び第6発明の目的とする処
は、環境変動に拘らず転写材を常に安定して保持するこ
とができる画像形成装置を提供することにある。
【0064】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
第1発明は、定着器温度を検知する検知手段と、像担持
体上の現像剤像を転写ローラ上の転写材に転写した後、
該転写材を前記転写ローラから分離して定着器へ搬送す
る手段を有する画像形成装置において、給紙開始後に前
記定着器の温度が不足した際、該定着器の温度が目標値
に回復するまで前記転写材の搬送を止めるようにしたこ
とを特徴とする。
【0065】第2発明は、像担持体に転写ローラが接触
した状態から、両者を離間させ、この離間状態を保持し
たまま転写ローラ上に転写材を搬送し、分離爪によって
転写ローラ表面から転写材を分離してこれを定着器に搬
送する手段を有する画像形成装置において、前記像担持
体と転写ローラとの離間方法として像担持体を移動させ
る移動手段を設けたことを特徴とする。
【0066】第3発明は、像担持体から転写ローラを離
間させながら転写材を定着器に搬送する手段を有する画
像形成装置において、前記転写ローラの離間時に、該転
写ローラ上の転写材を転写ローラ表面から分離するため
の分離爪を転写ローラと共に両者の相対的な位置関係を
一定に保ちながら同時に移動させることを特徴とする。
【0067】第4発明は、転写材の種別を判別する判別
手段と、転写ローラ像担持体を接離せしめる接離手段
と、転写ローラ、像担持体及び定着器の回転数を制御す
る回転制御手段と、転写材の分離時に転写ローラと転写
材の剥離放電を防止する分離帯電器を具備し、前記判別
手段にて判別された転写材の種別によって転写ローラの
位置及び回転速度を可変とし、転写材を定着器に搬送す
る画像形成装置において、前記分離帯電器とその対向電
極との距離を常に一定に保つ手段を設けたことを特徴と
する。
【0068】第5発明は、像担持体上の可視像を移動可
能な誘電体に担持された転写材に転写する画像形成装置
において、前記誘電体と誘電体支持部材間に空隙部を形
成するとともに、該空隙部を加熱する加熱手段を設けた
ことを特徴とする。
【0069】第6発明は、像担持体上の可視像を移動可
能な誘電体に担持された転写材に転写する画像形成装置
において、前記誘電体と誘電体支持部材間に空隙部を形
成するとともに、誘電体と誘電体支持部材の周囲を密閉
したことを特徴とする。
【0070】
【作用】第1発明によれば、定着器温度の不良が検知さ
れてから定着器温度が回復するまで、転写ローラと像担
持体を離間させた状態で転写材を転写ローラ上に保持し
たり、搬送手段上に保持することができるため、給紙開
始以降に定着温度不良が発生しても、搬送不良や定着不
良を招くことなく、良好な画像を出力することができ
る。
【0071】第2発明によれば、像担持体と転写ローラ
が離間した状態で転写ローラからの転写材の分離、搬
送、定着等の諸工程を行なう際に、転写ローラを固定し
たまま像担持体を移動させて両者を離間させるため、像
担持体と転写ローラの離間時と非離間時とで転写ローラ
に対する分離爪の位置や分離後の転写材の搬送方向を一
定に保ち、安定した分離、搬送、定着を行なうことがで
きる。
【0072】第3発明によれば、像担持体と転写ローラ
を離間させながら転写材の分離、搬送を行なう際に、分
離爪と転写ローラが互いの相対位置関係を一定に保ちな
がら移動するため、転写材の安定した分離、搬送、定着
を行なうことができる。
【0073】第4発明によれば、転写ローラの離間時に
も該転写ローラと分離帯電器との距離が一定に保たれる
ため、特種転写材の分離時においても、通常の転写材と
同等の分離帯電が行なわれ、転写ローラと像担持体の離
間によって生じる特種転写材使用時の分離帯電不良が防
がれ、これによる画像の飛び散り等が防がれる。
【0074】第5発明によれば、転写ローラの加熱によ
って、環境変動に影響されないで転写材を常に安定して
保持することができる。
【0075】第6発明によれば、誘電体と誘電体支持部
材間を周囲環境から保護するよう密閉したため、環境変
動があっても、転写材を常に安定して保持することがで
きる。
【0076】
【実施例】
[第1発明]以下に第1発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0077】<第1実施例>図1は第1発明の第1実施
例に係るカラー画像形成装置の転写工程直前状態の転写
ローラ周辺の断面図、図2は同カラー画像形成装置の定
着温度回復待機状態の転写ローラ周辺の断面図、図3は
同カラー画像形成装置の転写、分離、搬送状態の転写ロ
ーラ周辺の断面図である。
【0078】本実施例は、給紙開始から転写工程の直前
までの間に定着温度の異常を検知した際に好適に用いら
れるべきもので、図1に示すように転写工程に入る前に
転写ローラ10と感光ドラム1とを離間させ、その後に
転写材Pを一通り吸着し、次に、図2に示すように転写
ローラ10を停止させ、定着器25の温度状態が回復す
るまで待機させる。
【0079】そして、定着器25の温度が回復した後、
転写材Pが存在しない領域が感光ドラム1の対向位置に
来るように転写ローラ10を回転させた後、この対向位
置で離間状態を解除し、感光ドラム1と転写ローラ10
を接触させてから通常の転写工程を行ない、図3に示す
ように分離、搬送を行なう。
【0080】以上の方法で、定着温度不良を検知してか
ら、定着温度が回復するまで転写ローラ10上で転写材
Pを保持することにより、給紙開始以降に定着温度不良
を検知しても、搬送不良や定着不良を生じることなく、
良好な画像を出力することができる。
【0081】<第2実施例>次に、第1発明の第2実施
例を図4乃至図6に基づいて説明する。尚、図4は第2
実施例に係るカラー画像形成装置の転写工程状態の転写
ローラ周辺の断面図、図5は同カラー画像形成装置の定
着温度回復待機状態の転写ローラ周辺の断面図、図6は
同カラー画像形成装置の分離、搬送状態の転写ローラ周
辺の断面図である。
【0082】本実施例は、給紙開始から転写工程の直前
までの間に定着温度の異常を検知した際に好適に用いら
れるべきもので、図4に示すように転写工程を通常通り
行ない、転写材Pが存在しない領域が感光ドラム1の対
向位置に来るように転写ローラ10を回転させた後、こ
の対向位置で転写ローラ10と感光ドラム1とを離間せ
しめ、図5に示すように転写ローラ10を停止させ、定
着器25の温度状態が回復するまで待機させる。次に、
定着器25の温度が回復した後、転写ローラ10と感光
ドラム1が離間状態のまま、図6に示すように転写材P
の分離、搬送を行なう。
【0083】以上の方法で、定着温度不良を検知してか
ら、定着が回復するまで転写ローラ10で転写材Pを保
持することにより、給紙開始以降に定着温度不良を検知
しても、転写材Pの搬送不良や定着不良を生じることな
く、良好な画像を出力することができる。
【0084】尚、以上の第1及び第2実施例において、
転写終了後の転写材Pと感光ドラム1を接触させたまま
1回転させても感光ドラム1側へのトナーの再付着や転
写材P上の画像乱れが許容範囲内に収まるならば、必ず
しも感光ドラム1と転写ローラ10を離間させる必要は
なく、転写ローラ10上に転写材Pが存在しない領域で
感光ドラム1と転写ローラ10を接触させたまま定着温
度が回復するまで待機するようにしても良い。
【0085】<第3実施例>次に、第1発明の第3実施
例を図7乃至図9に基づいて説明する。尚、図7は第3
実施例に係るカラー画像形成装置の転写工程状態の転写
ローラ周辺の断面図、図8は同カラー画像形成装置の定
着温度回復待機状態の転写ローラ周辺の断面図、図9は
同カラー画像形成装置の分離、搬送状態の転写ローラ周
辺の断面図である。
【0086】本実施例は、第1実施例と同様に給紙開始
から転写工程の直前までの間に定着温度の異常を検知し
た際に好適に用いられるべきもので、図7に示すように
転写工程に入る前に転写ローラ10と感光ドラム1とを
離間させ、その後、転写材Pを一通り吸着し、次に、図
8に示すように転写ローラ10を回転させたまま転写材
Pを転写ローラ10上に保持し、定着器25の温度状態
が回復するまで待機する。
【0087】そして、定着器25の温度が回復した後、
転写材Pが存在しない領域が感光ドラム1の対向位置に
来た時点で感光ドラム1の転写ローラ10の離間状態を
解除し、感光ドラム1と転写ローラ10を接触させてか
ら通常の転写工程を行ない、図9に示すように転写材P
の分離、搬送を行なう。
【0088】以上の方法で、定着温度不良を検知してか
ら、定着温度が回復するまで転写ローラ10上で転写材
Pを転写ローラ10を回転させたまま保持することによ
り、転写ローラ10の一時停止や再回転等の複雑な工程
を追加することなく、転写タイミングを定着温度回復時
まで遅らせるだけの簡単な変更によって、給紙開始以降
に定着温度不良を検知しても、搬送不良や定着不良を生
じることなく、良好な画像を出力することができる。
【0089】<第4実施例>次に、第1発明の第4実施
例を図10乃至図12に基づいて説明する。尚、図10
は第4実施例に係るカラー画像形成装置の転写工程状態
の転写ローラ周辺の断面図、図11は同カラー画像形成
装置の定着温度回復待機状態の転写ローラ周辺の断面
図、図12は同カラー画像形成装置の分離、搬送状態の
転写ローラ周辺の断面図である。
【0090】本実施例は、第2実施例と同様に給紙開始
から転写工程の直前までの間に定着温度の異常を検知し
た際に好適に用いられるべきもので、図10に示すよう
に転写工程を通常通り行ない、転写材Pが存在しない領
域が感光ドラム1の対向位置に来るように転写ローラ1
0を回転させた後、この対向位置で転写ローラ10と感
光ドラム1とを離間させ、図11に示すように転写ロー
ラ10を回転させたまま転写材Pを転写ローラ10上に
保持し、定着器25の温度状態が回復するまで待機す
る。
【0091】そして、定着器25の温度が回復した後、
感光ドラム1と転写ローラ10を離間させたまま、図1
2に示すように転写材Pの分離、搬送を行なう。
【0092】以上の方法で、定着温度不良を検知してか
ら、定着温度が回復するまで転写ローラ10上で転写材
Pを転写ローラ10を回転させたまま保持することによ
り、転写ローラ10の一時停止や再回転等の複雑な工程
を追加することなく、分離タイミングを定着温度回復時
まで遅らせるだけの簡単な変更で、給紙開始以降に定着
温度不良を検知しても、転写材Pの搬送不良や定着不良
を生じることなく、良好な画像を出力することができ
る。
【0093】<第5実施例>次に、第1発明の第5実施
例を図13及び図14に基づいて説明する。尚、図13
は第5実施例に係るカラー画像形成装置の転写工程状態
の転写ローラ周辺の断面図、図14は同カラー画像形成
装置の定着温度回復待機状態の転写ローラ周辺の断面図
である。
【0094】本実施例では、新たに分離爪24と定着器
25の間に搬送ベルト29が追加されている。
【0095】本実施例は、給紙開始から定着工程直前ま
での間に定着温度の異常を検知した際に好適に用いられ
るべきもので、図13に示すように転写工程を通常通り
行ない、その後の分離も通常通り行なうが、分離爪24
から定着器25までの転写材Pの搬送は搬送ベルト29
の動作に依存し、本実施例では図14に示すように転写
材Pは定着器25の温度が回復するまで搬送ベルト29
上に保持され、温度の回復と共に搬送ベルト29を動作
させて定着工程に入る。このとき、上記転写材Pの後に
次の転写材Pが既に供給されている場合、図14に示す
ように、前記第1実施例又は第2実施例の方法を用いて
次の転写材Pを転写ローラ10上に停止させて保持する
ようにしている。
【0096】以上の方法で、定着温度不良を検知してか
ら、定着温度が回復するまで搬送ベルト29上で転写材
Pを保持することにより、給紙開始以降に定着温度不良
を検知しても、転写材Pの搬送不良や定着不良を生じる
ことなく、良好な画像を出力することができる。
【0097】<第6実施例>次に、第1発明の第6実施
例を図15及び図16に基づいて説明する。尚、図15
は第6実施例に係るカラー画像形成装置の転写工程状態
の転写ローラ周辺の断面図、図16は同カラー画像形成
装置の定着温度回復待機状態の転写ローラ周辺の断面図
である。
【0098】本実施例は、第5実施例と同様に給紙開始
から定着工程直前までの間に定着温度の異常を検知した
際に好適に用いられるべきもので、第5実施例と同様に
図15に示すように転写工程を通常通り行ない、その後
の分離も通常通り行なった後、図16に示すように、転
写材Pを定着器25の直前で停止させるように搬送ベル
ト29を制御し、転写材Pは定着器25の温度が回復す
るまで搬送ベルト29上に保持され、温度の回復と共に
搬送ベルト29を動作させて定着工程に入る。このと
き、上記転写材Pの後に次の転写材Pが既に供給されて
おり、本実施例では、図16に示すように、第3実施例
又は第4実施例の方法を用いて次の転写材Pを転写ロー
ラ10上に停止させて保持するようにしている。
【0099】以上の方法で、定着温度不良を検知してか
ら、定着温度が回復するまで搬送ベルト29上で転写材
Pを保持することにより、給紙開始以降に定着温度不良
を検知しても、転写材Pの搬送不良や定着不良を生じる
ことなく、良好な画像を出力することができる。 [第2発明]以下に第2発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0100】<第1実施例>図17は本発明の第1実施
例に係るカラー画像形成装置の縦断面図である。
【0101】本実施例においては、感光ドラム1と転写
ローラ10の離間手段として、感光ドラム1とクリーニ
ング器26及び帯電ローラ3を一体化したもの(以下、
ドラムユニットと称す)を移動させる手段を設けてい
る。
【0102】本実施例では、感光ドラム1を離間させた
ときに転写ローラ10や現像スリーブ8a,8b,8
c,8dとの間で不要な摩擦を生じて各部材の表面が傷
付くことを防ぐため、感光ドラム1が離間する方向とし
て、転写ローラ10の回転軸から感光ドラム1の回転軸
へ向かうベクトルと、現像スリーブ8a,8b,8c,
8dの回転軸から感光ドラム1の回転軸へ向かうベクト
ルの合成ベクトルの作る方向を選んでいる。
【0103】上記のように感光ドラム1を移動させるこ
とで、他の部材を傷付け合うことなく、転写ローラ10
を固定したまま感光ドラム1を離間させることができ、
感光ドラム1の離間の有無に関係なく、転写後の分離、
搬送、定着の各工程を同一条件で安定して行なうことが
できる。
【0104】<第2実施例>図18は本発明の第2実施
例に係るカラー画像形成装置の縦断面図である。
【0105】図18における主な構成要素は図17と同
一であり、本実施例では、感光ドラム1の離間時にドラ
ムユニットと共にレーザダイオード11、高速モータ1
2、多面鏡13、レンズ14、折り返しミラー15も同
時に感光ドラム1と同方向に互いの位置関係を保ったま
ま移動させる。
【0106】上記のように、感光ドラム1とその周辺光
学系を一体化して移動させることにより、第1実施例と
同様の効果が得られるだけでなく、離間動作に伴って感
光ドラム1に対する光軸のズレや焦点ズレを防ぐことが
できる。
【0107】<第3実施例>図19は本発明の第3実施
例に係るカラー画像形成装置の縦断面図であり、図19
における主な構成要素は図17と同一であり、本実施例
では、感光ドラム1の離間時にドラムユニットと共に現
像スリーブ8a,8b,8c,8d及びその周辺部材を
含めた図中の小円筒全体(以下、現像器ユニットと称
す)も一体となって不図示の現像器ユニットホルダー部
の中心方向へ移動させる。
【0108】4つの現像器ユニットは、現像色の切り換
えの際に回転軸9を中心として図示矢印方向に回転して
移動し、感光ドラム1に対向する位置で停止した後、感
光ドラム1に向かって現像器ユニットを押し出し、感光
ドラム1と現像スリーブ8a,8b,8c,8d間に必
要なギャップ(300μm±30μm)を保てるよう
に、現像スリーブ8a,8b,8c,8dの端部に設け
られた不図示の突き当てコロを感光ドラム1の端部に接
触させる動作を行なっている。
【0109】而して、本実施例では、現像器ユニット押
し出し機構を有効に利用して逆に感光ドラム1を接触さ
せたまま、現像器ユニットを元の位置に引き戻すことに
よって転写ローラ10と感光ドラム1の離間を行なって
いる。
【0110】<第4実施例>図20は本発明の第4実施
例に係るカラー画像形成装置の縦断面図である。
【0111】図20における主な構成要素は図19と同
一であり、本実施例では、ドラムユニットと現像器ユニ
ットの他に、感光ドラム1表面にレーザ光を照射するた
めのレーザダイオード11、高速モータ12、多面鏡1
3、レンズ14、折り返しミラー15も同時に感光ドラ
ム1と同方向に互いの位置関係を保ったまま移動させ
る。
【0112】<第5実施例>図21は本発明の第5実施
例に係るカラー画像形成装置の縦断面図である。
【0113】図21における主な構成要素は図19と同
一であり、本実施例では、ドラムユニットと現像器ユニ
ットを一体として移動させる方法として、現像器ユニッ
トの回転軸9を中心として感光ドラム1が転写ローラ1
0から遠ざかる方向へドラムユニットを回転移動させる
方法を用いている。
【0114】而して、各現像器ユニットは回転軸9を中
心として反時計回りに公転するとともに、現像器ユニッ
トの中心を軸として時計回りに自転して、観覧車のよう
に常に同じ姿勢を保つように制御されている。そして、
本実施例では、この自転運動を行なうための機構を有効
に利用して感光ドラム1と転写ローラ10の離間を実現
している。
【0115】<第6実施例>図22は本発明の第6実施
例に係るカラー画像形成装置の縦断面図である。
【0116】図22における主な構成要素は図20と同
一であり、本実施例では、ドラムユニットと現像器ユニ
ットの他に感光ドラム1表面にレーザ光を照射するため
のレーザダイオード11、高速モータ12、多面鏡1
3、レンズ14、折り返しミラー15も同時に感光ドラ
ム1と同方向に互いの位置関係を保ったまま現像器ユニ
ットの回転軸9を中心として回転移動させている。
【0117】<第7実施例>図23は本発明の第7実施
例に係るカラー画像形成装置の縦断面図である。
【0118】図23における主な構成要素は図17と同
一であり、本実施例では、感光ドラム1を離間させる際
に、現像器ユニットを回転軸9を中心として回転移動さ
せて感光ドラム1と現像スリーブ8a,8b,8c,8
dの何れも接触していない状態を作っている。
【0119】上記によれば、現像スリーブ8a,8b,
8c,8dが接していないため、感光ドラム1を離間さ
せる方向の自由度が高くなり、本実施例では感光ドラム
1と転写ローラ10との間で離間に伴う不要な摩擦や振
動を最も少なくできる方向として、感光ドラム7の回転
軸と転写ローラ10の回転軸を結ぶ直線の延長方向を選
んでいる。又、同時に感光ドラム1と現像スリーブ8
a,8b,8c,8d間の不要な摩擦や振動を無くすこ
とができることは言うまでもない。
【0120】<第8実施例>図24は本発明の第8実施
例に係るカラー画像形成装置の縦断面図である。
【0121】図24における主な構成要素は図23と同
一であり、本実施例では、ドラムユニットの他に、感光
ドラム1表面にレーザ光を照射するためのレーザダイオ
ード11、高速モータ12、多面鏡13、レンズ14、
折り返しミラー15も同時に感光ドラム1と同方向に互
いの位置関係を保ったまま移動させる。
【0122】<第9実施例>図25は本発明の第9実施
例に係るカラー画像形成装置の縦断面図である。
【0123】図25における主な構成要素は図23と同
一であり、本実施例では、各現像器ユニット間の現像器
ホルダー38の形状を現像器ユニット間で凹面となるよ
うにしている。
【0124】離間時の動作については、第7実施例と同
様に、現像器ユニットを回転軸9を中心として回転移動
させ、現像器ユニット間の領域が感光ドラム1に対向す
る位置に来たときに離間を行なうようになっているが、
その離間方向は凹面状の現像器ユニット間の空隙方向と
している。
【0125】上記のように、離間後の感光ドラム1を現
像器ユニット間の空隙に移動させることにより、装置内
の空間を有効に利用することができ、装置の小型化を図
ることができる。
【0126】<第10実施例>図26は本発明の第10
実施例に係るカラー画像形成装置の縦断面図である。
【0127】図26における主な構成要素は図25と同
一であり、本実施例では、ドラムユニットの他に、感光
ドラム1表面にレーザ光を照射するためのレーザダイオ
ード11、高速モータ12、多面鏡13、レンズ14、
折り返しミラー15も同時に感光ドラム1と同方向に互
いの位置関係を保ったまま移動させる。
【0128】<第11実施例>図27は本発明の第11
実施例に係るカラー画像形成装置の縦断面図である。
【0129】図27における主な構成要素は図25と同
一であり、本実施例では、ドラムユニットのクリーニン
グ器26の左上端部を回転中心として感光ドラム1が転
写ローラ10から遠ざかる方向に回転移動し、移動後の
感光ドラム1の一部を現像器ユニット間の凹面部に収納
するようにしている。
【0130】<第12実施例>図28は本発明の第12
実施例に係るカラー画像形成装置の縦断面図である。
【0131】図28における主な構成要素は図27と同
一であり、本実施例では、高速モータ12の左下端部を
回転中心として、ドラムユニットの他に、感光ドラム1
表面にレーザ光を照射するためのレーザダイオード1
1、高速モータ12、多面鏡13、レンズ14、折り返
しミラー15も同時に互いの位置関係を保ったまま回転
移動せしめ、感光ドラム1の一部を現像器ユニット間の
凹面部に収納する。[第3発明]以下に第3発明の実施
例を添付図面に基づいて説明する。
【0132】<第1実施例>図29は本発明の第1実施
例に係るカラー画像形成装置の転写ローラ周辺の構成図
である。
【0133】本実施例における装置の主な構成要素は図
39に示す従来装置のそれと全く同様であるが、その他
に分離爪24と転写ローラ10との相対位置関係を保持
するための固定部材(不図示)と、この固定部材を含め
た分離爪24と転写ローラ10全体を移動させるための
移動手段(不図示)が新たに設けられている点が異な
る。
【0134】図29においては離間時の動作説明を容易
にするため、感光ドラム1、転写ローラ10、分離爪2
4及び定着器25のみを表示し、各要素の断面構造と他
の構成要素の図示は省略されている。以下、これらの構
成要素だけを用いて本実施例の動作を説明してする。
【0135】先ず、転写材として普通紙を用いて画像を
形成する場合について述べる。
【0136】転写材として普通紙を用いる場合は、定着
器25と転写ローラ10の周速度を同一に制御している
ため、感光ドラム1と転写ローラ10は接触させたまま
分離爪24によって転写材(不図示)を転写ローラ10
の表面から剥がすことができ、そのときの転写ローラ1
0と分離爪24の配置は図29に鎖線で示される位置で
良い。但し、非分離時においては、分離爪24の先端は
用紙の搬送を妨げないように転写ローラ10の表面から
3mm離れた位置にあり、分離時に後端を回転中心とし
て回転し、先端が転写ローラ10の表面から0.5mm
の位置まで降りるようになっている。
【0137】次に、転写材としてOHP用紙を用いる場
合、最後の色の転写を終了した後、分離爪24と転写ロ
ーラ10は図29に実線で示された位置に移動する。
【0138】本実施例では、移動方法として定着器25
のローラニップ部の先端部(図中、右端部)を回転中心
として、分離爪24と転写ローラ10を時計方向に5°
回転させる方法を用いており、これによって感光ドラム
1と転写ローラ10は完全に離間される。転写ローラ1
0はこの状態で回転速度を1/3に減速され、同時に定
着器25のローラの回転速度も1/3に減速される。
【0139】減速された転写ローラ10上を搬送された
OHP用紙は、その先端が分離領域に達したときに分離
爪24によって転写ローラ10の表面から剥がされ、定
着器25へと搬送される。このとき、分離爪24と転写
ローラ10の相対的な位置関係は一定に保たれているた
め、分離の信頼性は離間しない場合と同じであり、更に
分離後OHP用紙が搬送される方向も定着ローラ25’
のニップ部先端部に対して同じであり、定着器25にお
ける用紙の搬送不良が増大することもない。
【0140】<第2実施例>図30は本発明の第2実施
例に係るカラー画像形成装置の転写ローラ周辺の構成図
である。
【0141】本実施例における装置の主な構成要素は第
1実施例と同様であるが、分離爪24と転写ローラ10
全体を移動させる方向が異なっている。
【0142】即ち、非離間時の分離爪24と転写ローラ
10の位置は図30において鎖線にて示されており、実
線で示された分離爪24と転写ローラ10の位置は、分
離時に分離爪24が転写ローラ10に接近するときの分
離爪24の用紙搬送面の後端部と定着ローラ25’のニ
ップ先端部とがなす角度に沿って定着器25側へ20m
m平行移動させた位置を表わしている。このときの離
間、減速、分離のタイミングは全て第1実施例で説明し
たものと同一であり、分離爪24と転写ローラ10の相
対的な位置は一定に保たれ、分離後の転写材の搬送方向
も維持されるため、離間を行なっても転写材の分離不良
や搬送不良が増大するようなことはない。
【0143】<第3実施例>図31は本発明の第3実施
例に係るカラー画像形成装置の転写ローラ周辺の構成図
である。
【0144】本実施例における装置の主な構成要素は第
1実施例と同一で、本実施例装置は更に第2実施例の移
動手段も兼ね備えている。
【0145】而して、図31で鎖線で表わされた離間前
の位置から、先ず、分離爪24と転写ローラ10を定着
ローラ25’のニップ先端部を回転中心として時計方向
に10°回転移動させた後、定着ローラ25’のニップ
先端部と分離爪24の転写材搬送面後端部とを結ぶ方向
に定着器25から分離爪24が遠ざかる側に平行移動さ
せることにより、実線で示された位置に分離爪24と転
写ローラ10を移動させる。
【0146】離間後、定着器25にOHP用紙が搬送さ
れるまでの諸動作及びタイミングは、第1及び第2実施
例と同様であり、分離爪24と転写ローラ10の相対的
な位置関係は一定に保持され、且つ、分離後の用紙の定
着ローラ25’のニップ先端部に対する搬送性も維持で
きる。
【0147】本実施例は感光ドラム1と転写ローラ10
及び定着器25の各構成要素の配置関係や他の部材の存
在のために、単純な回転移動や平行移動だけでは十分に
感光ドラム1から転写ローラ10を離間させることが難
しい場合に有効である。
【0148】尚、以上の第1〜第3実施例の各場合にお
いて、分離爪24の定着ローラ25’のニップ先端部に
対する位置関係においては、分離時に分離爪24が転写
ローラ10に接近したときの分離爪24の用紙搬送面の
延長上に定着ローラ25’のニップ先端部が並ぶような
角度で両者が配置されており、更に、分離爪24を定着
器25側へ平行移動させて感光ドラム1と転写ローラ1
0の離間距離を十分確保したときに定着ローラ25’と
分離爪24の後端部が接触しないだけの距離を確保して
配置されている。
【0149】<第4実施例>図32は本発明の第4実施
例に係るカラー画像形成装置の転写ローラ周辺の構成図
である。
【0150】本実施例では、分離爪24と定着器25の
間に搬送部材としてガイド板30が設けられている。そ
して、本実施例では、分離爪24と転写ローラ10は第
3実施例と同様の構成及び移動手段を有しており、これ
らは感光ドラム1から転写ローラ10を離間させたとき
に一体となって回転、平行移動を行なう。
【0151】一方、ガイド板3は定着器25の0内部に
取り込まれており、分離爪24とは一体化されておら
ず、独立に図32の鎖線の状態から実線の状態へ移動す
る。このとき、ガイド板30の用紙搬送面は分離時の分
離爪24の用紙搬送面後端部と定着ローラ25’のニッ
プ先端部を結ぶ直線上に一致するように制御される。但
し、実際には機械精度のバラツキのためにガイド板30
の用紙搬送面先端が分離爪24の用紙搬送面後端よりも
高い位置に固定されると用紙の搬送不良が生じるため、
ガイド板30の用紙搬送面先端の位置は常に分離爪24
の用紙搬送面後端よりも3mmだけ低い位置になるよう
にマージンを持って制御される。
【0152】上記のようにして、分離爪24と定着ロー
ラ10のニップとの間にガイド板30が存在する場合に
も、分離爪24と転写ローラ10の移動に合わせてガイ
ド板30を移動させることにより、ガイド板30と分離
爪24の間でOHP用紙の搬送不良が生じることを防ぐ
ことができる。[第4発明]以下に第4発明の実施例を
添付図面に基づいて説明する。
【0153】<第1実施例>図33は本発明の第1実施
例に係るカラー画像形成装置の転写部近傍の概略断面図
である。
【0154】図33に示すように、転写ローラ10と分
離帯電器2は同一の補助筺体31に固定されており、該
補助筺体31は回転軸33を中心に回動可能な構成とな
っている。そして、補助筺体31は、その底面を押圧バ
ネ32によって支持されて図の反時計方向に付勢されて
おり、又、該補助筺体31の側面には図示矢印方向に回
動する偏心カム37が当接している。
【0155】上記転写ローラ10は、補助筺体31と共
に回転軸33を中心に回動することによって、特種な転
写材の分離時には、図に鎖線で示した画像転写位置から
実線で示した特種転写材分離位置に移動する。即ち、こ
のとき、補助筺体31の側面に当接して該補助筺体31
を図の実線位置に保持していた偏心カム37が鎖線位置
まで回動すると、補助筺体31は押圧バネ32の付勢力
によって軸33を中心に破線位置まで反時計方向に回動
する。
【0156】ところで、本実施例に係るカラー画像形成
装置においては、複数回の転写行程によって画像形成が
行なわれ、その後、定着器25への搬送時、転写材の種
類によってその分離方法が異なる。例えば、特種転写材
を用いた場合、転写ローラ10と感光ドラム1の離間が
行なわれる。
【0157】而して、本実施例に係るカラー画像形成装
置においては、特種転写材が事前に検知され、特種転写
材に各色現像剤で可視化された可視画像を複数回転写し
た後、転写ローラ10を離間して特種転写材を分離する
シーケンスで画像形成が行なわれている。最終色の可視
画像が感光ドラム1から特種転写材に転写され終えた時
間、即ち、図47に示した時間T1において、本装置は
転写ローラ10の離間行程に移るが、本実施例における
転写ローラ10と感光ドラム1の離間は従来例とは異な
っている。つまり、本実施例では、偏心カム37の回転
によって転写ローラ10と分離帯電器2が固定されてい
る補助筺体31ごと移動させる(図33に実線にて示す
状態)。
【0158】上記状態にて転写体ローラ10はその回転
速度を可変とし、特種転写材は、その先端が分離爪24
の位置する転写材分離部に進入する直前(図47の時間
T3)において、分離帯電器2によって分離除電されつ
つ、分離する。このとき分離帯電器2は、該分離帯電器
1の対向電極である転写ローラ10と同一の補助筺体3
1に固定されているため、通常の転写材の分離時と同じ
距離を転写体離間時においても保っている。従って、分
離する特種転写材へのコロナ帯電は、通常の転写材の分
離時と同様に行なわれ、特種転写材分離時の分離除電不
良が生じず、除電不良による画像乱れの発生を防ぐこと
ができる。
【0159】尚、本実施例では、転写ローラ10として
固体ドラムを使用したが、切り欠きドラムから成る転写
ローラを用いても良いことは言うまでもない。又、図示
しないが、本実施例では、転写ローラ10の離間時の衝
撃力を減衰するために、補助筺体31を支える油圧ダン
パー等を設けており、これによれば装置に不要な振動が
生じず、転写体離間時の騒音を抑えることができるので
更に望ましい。更に、補助筺体31を本体筺体より図面
に垂直に引き出せるような構成とすると、転写材搬送不
良、所謂ジャム時の転写材の処理の操作性が向上するの
で更に望ましい。
【0160】<第2実施例>次に、第4発明の第2実施
例を図34に基づいて説明する。尚、図34は第2実施
例に係るカラー画像形成装置の転写部近傍の概略断面図
である。
【0161】本実施例においては、分離帯電器2は回転
軸38−1に支持された支持アーム38上に配置されて
おり、該支持アーム38は押圧バネ40によって分離帯
電器2を転写ローラ10に押し当てる方向に付勢されて
いる。
【0162】又、分離帯電器2の長手方向の非帯電領域
の両端部には、該分離帯電器2と転写ローラ10の位置
を一定に保つための位置規制部材39が配置されてお
り、該位置規制部材39を転写ローラ10の両端部に当
接させることによって、位置規制を行なうよう構成され
ている。
【0163】本実施例における転写ローラ10の離間方
法は従来例と同様であって、転写ローラ10を固定する
軸の位置を可変とする方法が採用されている。
【0164】以下、図面に即して本実施例に係るカラー
画像形成装置の動作を説明する。
【0165】特種転写材を担持した転写ローラ10は、
最終色の転写後(図47における時間T1)、転写ロー
ラ10の支持軸10Aの位置を可変とする偏心カム37
の回転によって、転写ローラ10の離間を行なう。この
とき、分離帯電器2も転写ローラ10の移動に伴って支
持アーム38の付勢方向、即ち、転写ローラ10の支持
軸10Aの方向に向かって移動する。この移動時におい
ても、該分離帯電器2と転写ローラ10の表面との距離
は、分離帯電器2の両端部に配置された位置規制部材3
9によって一定に保たれる。従って、本実施例において
も、前記第1実施例と同様に、分離する特種転写材への
コロナ帯電は通常の転写材分離時と同様に行なわれ、特
種転写材分離時の分離除電不良は生じない。
【0166】尚、本実施例によれば、前記第1実施例の
ように大きなユニットを転写ローラ10の離間時に移動
させなくて済むため、転写ローラ10の移動に関わる装
置が単純化及び小型化でき、第1実施例よりもコストを
低減することができる。又、本実施例は、切り欠きドラ
ムの転写ローラを使用するカラー画像形成装置にも適用
可能であることは勿論である。[第5発明]以下に第5
発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0167】図35は本発明に係るカラー画像形成装置
(レーザビームカラープリンタ)要部の断面図である。
【0168】図中、1は像担持体である感光ドラムであ
り、該感光ドラム1は、直径60mmのアルミニウムシ
リンダ1−1の上面に有機光導電体(OPC)酸化亜
鉛、セレン化合物、アモルファスシリコンのような感光
層1−2を塗布又は蒸着して構成され、不図示の駆動源
によって矢印A方向に63mm/secの周速度で回転
駆動され、その表面は帯電器3によって−600Vに均
一帯電される。
【0169】次に、イエロー色の画像信号がレーザダイ
オード11に与えられると、画像光Lは高速モータ12
によって回転駆動される多面鏡13で反射された後、折
り返しミラー15によって感光ドラム1上へ照射され、
感光ドラム1上には画像模様の静電階像が形成される
(光学レンズ等の詳細は省略)。
【0170】上記静電潜像は、イエロー現像器4a(磁
気ブラシ2成分現像、非磁性1成分現像、カスケード現
像、タッチダウン現像、パウダークラウド現像等の静電
潜像を可視化できる装置で良い)によって現像されて可
視像化される。即ち、感光ドラム1上に形成された静電
潜像の画像模様に従って感光ドラム1にイエロートナー
が付着される。例えば、感光ドラム1上の光が照射され
た領域にトナーを付着させる所謂反転現像を行なう場合
には、感光ドラム1上の帯電後の電位と略等しい直流電
圧が現像器4aにを印加される。尚、本実施例では、反
転現像で画像形成を行ない、非磁性一成分現像を採用
し、直流電圧に交番電界を重畳して現像した。
【0171】一方、10は転写ローラであって、これは
直径120mmのアルミニウムシリンダから成る誘電体
支持部材19上に厚さ2mmの発泡ウレタンから成る弾
性層20を巻き付け、更に厚さ100μmのPVDF
(ポリフッ化ビニリデン)を誘電体シート21として巻
いて構成される。
【0172】而して、転写材カセット17より給紙ロー
ラ18によって転写材Pが搬出され、該転写材Pは吸着
ローラ23によって転写ローラ10上に吸着される。こ
のとき、吸着ローラ23と転写ローラ10間には数百V
から1KVの直流電圧が印加される。尚、吸着ローラ2
3の抵抗値は導電性から1010Ωcm程度、或いは転写
材Pの幅が210mmの場合に該転写材Pの吸着に要す
る電流として数μAから十数μAを流せる抵抗値であれ
ば良い。
【0173】ところで、転写材Pは感光ドラム1上の可
視トナー像と同期するように先端を合わせられて転写ロ
ーラ10と共に回転し、転写ローラ10にはトナーと逆
極性の電圧(ここでは、+1.4KV)が印加され、感
光ドラム1上のイエロートナー像が転写材P上に転写さ
れる。尚、転写後において感光ドラム1上にはトナーが
残っているが、転写残トナーはゴムブレードやファーブ
ラシ等のクリーニング器26によって除去される。
【0174】而して、クリーニングされた感光ドラム1
は前述と同様に帯電器3によって再び均一に帯電され、
該感光ドラム1上に形成された静電潜像はイエロー画像
と同様に他の色、例えばシアン現像器4bによって現像
され、転写材P上にはイエロートナー上面に更にシアン
トナーが重ねて転写される。
【0175】同様に感光ドラム1上に形成される静電潜
像は、マゼンタ現像器4c、ブラック現像器4dによっ
て順次現像され、転写材P上にはイエロー、シアン、マ
ゼンタ、ブラックの各色トナーが重ねて転写される。
【0176】そして、転写ローラ10上の転写材Pは、
交流放電されている除電分離器2によって除電され、分
離爪24によって転写材Pは転写ローラ10上から剥が
され、該転写材P上に重ね合わされた各色のトナー像は
定着器25によって加熱溶融されて転写材P上に永久画
像として定着される。
【0177】ところで、転写ローラ10においては、弾
性層20又は誘電体シート21の裏面は周囲環境の影響
で抵抗値が変化するため、転写材Pの保持や低温時転写
分離後の転写ローラ10の除電が不十分となり、次の転
写材Pを吸着する場合に吸着ローラ23への印加電圧や
転写電圧を高める必要があり、転写へ悪影響を与えた。
【0178】そこで、本実施例では、図35に示すよう
に、誘電体支持部材19に加熱シート13Aを設けたと
ころ、前記問題を解消することができた。
【0179】尚、誘電体シート21としては、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)、ポリフッ化ビニリデン
(PVDF)、フッ化エチレンプロピレン共重体(FE
P)、ボリカーボネート、ポリウレタン等が使用でき、
本実施例装置ではPVDFを使用した。又、弾性層20
としては、モルトプレンUSM(10MΩ/10×10
cm2 )を使用した。
【0180】而して、加熱シート13Aを40℃に保っ
たところ、使用環境が10℃〜30℃の温度範囲で、且
つ、5%〜80%の湿度範囲内であれば、安定した転写
及び転写材Pの吸着が可能となった。
【0181】尚、図示していないが、加熱シート13A
の近傍に非接触で若しくは接触させてサーミスタを配置
し、このサーミスタの抵抗変化を検知して加熱シート1
3Aの温度制御を行なえば、より安定した画像形成を行
なうことができる。この場合、加熱シート13Aに公知
の自己制御発熱手段を設ければ、サーミスター制御回路
を省略しても良い。
【0182】或いは、加熱シート13Aを設けないで、
弾性層20に直接通電することによってこれを発熱させ
ても良い。又、定着器25の発熱空気を転写ローラ10
の周囲又は内部を循環させることによって転写ローラ1
0の温度を一定に保っても、同様の効果が得られる。
[第6発明]以下に第6発明の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0183】<第1実施例>図36は本発明の第1実施
例に係るカラー画像形成装置(レーザビームカラープリ
ンタ)要部の断面図である。
【0184】図中、1は像担持体である感光ドラムであ
り、該感光ドラム1は、直径60mmのアルミニウムシ
リンダ1−1の上面に有機光導電体(OPC)酸化亜
鉛、セレン化合物、アモルファスシリコンのような感光
層1−2を塗布又は蒸着して構成され、不図示の駆動源
によって矢印A方向に63mm/secの周速度で回転
駆動され、その表面は帯電器3によって−600Vに均
一帯電される。
【0185】次に、イエロー色の画像信号がレーザダイ
オード11に与えられると、画像光Lは高速モータ12
によって回転駆動される多面鏡13で反射された後、折
り返しミラー15によって感光ドラム1上へ照射され、
感光ドラム1上には画像模様の静電階像が形成される
(光学レンズ等の詳細は省略)。
【0186】上記静電潜像は、イエロー現像器4a(磁
気ブラシ2成分現像、非磁性1成分現像、カスケード現
像、タッチダウン現像、パウダークラウド現像等の静電
潜像を可視化できる装置で良い)によって現像されて可
視像化される。即ち、感光ドラム1上に形成された静電
潜像の画像模様に従って感光ドラム1にイエロートナー
が付着される。例えば、感光ドラム1上の光が照射され
た領域にトナーを付着させる所謂反転現像を行なう場合
には、感光ドラム1上の帯電後の電位と略等しい直流電
圧が現像器4aにを印加される。尚、本実施例では、反
転現像で画像形成を行ない、非磁性一成分現像を採用
し、直流電圧に交番電界を重畳して現像した。
【0187】一方、10は転写ローラであって、これは
直径120mmのアルミニウムシリンダから成る誘電体
支持部材19上に厚さ2mmの発泡ウレタンから成る弾
性層20を巻き付け、更に厚さ100μmのPVDF
(ポリフッ化ビニリデン)を誘電体シート21として巻
いて構成される。
【0188】而して、転写材カセット17より給紙ロー
ラ18によって転写材Pが搬出され、該転写材Pは吸着
ローラ23によって転写ローラ10上に吸着される。こ
のとき、吸着ローラ23と転写ローラ10間には数百V
から1KVの直流電圧が印加される。尚、吸着ローラ2
3の抵抗値は導電性から1010Ωcm程度、或いは転写
材Pの幅が210mmの場合に該転写材Pの吸着に要す
る電流として数μAから十数μAを流せる抵抗値であれ
ば良い。
【0189】ところで、転写材Pは感光ドラム1上の可
視トナー像と同期するように先端を合わせられて転写ロ
ーラ10と共に回転し、転写ローラ10にはトナーと逆
極性の電圧(ここでは、+1.4KV)が印加され、感
光ドラム1上のイエロートナー像が転写材P上に転写さ
れる。尚、転写後において感光ドラム1上にはトナーが
残っているが、転写残トナーはゴムブレードやファーブ
ラシ等のクリーニング器26によって除去される。
【0190】而して、クリーニングされた感光ドラム1
は前述と同様に帯電器3によって再び均一に帯電され、
該感光ドラム1上に形成された静電潜像はイエロー画像
と同様に他の色、例えばシアン現像器4bによって現像
され、転写材P上にはイエロートナー上面に更にシアン
トナーが重ねて転写される。
【0191】同様に感光ドラム1上に形成される静電潜
像は、マゼンタ現像器4c、ブラック現像器4dによっ
て順次現像され、転写材P上にはイエロー、シアン、マ
ゼンタ、ブラックの各色トナーが重ねて転写される。
【0192】そして、転写ローラ10上の転写材Pは、
交流放電されている除電分離器2によって除電され、分
離爪24によって転写材Pは転写ローラ10上から剥が
され、該転写材P上に重ね合わされた各色のトナー像は
定着器25によって加熱溶融されて転写材P上に永久画
像として定着される。
【0193】ところで、転写ローラ10においては、弾
性層20又は誘電体シート21の裏面は周囲環境の影響
で抵抗値が変化するため、転写材Pの保持や低温時転写
分離後の転写ローラ10の除電が不十分となり、次の転
写材Pを吸着する場合に吸着ローラ23への印加電圧や
転写電圧を高める必要があることが分った。
【0194】そこで、本実施例では、転写ローラ10を
図37に示す構成とした。
【0195】即ち、図37においてA部は誘電体シート
21を除去した部分であって、弾性層20が直接確認で
きるようになっている。
【0196】而して、アルミニウムシリンダから成る誘
電体支持部材19上には弾性層20、誘電体シート21
が積層されている。この場合、弾性層20よりも誘電体
シート21の幅が広く設定されており、且つ、誘電体シ
ート21と誘電体支持部材19は接着層13−1によっ
て固着されている。
【0197】接着層13−1の存在によって、周囲の環
境変動があっても、弾性層20及び誘電体シート21の
裏面の抵抗値は変化することがなく、高湿時の転写材P
の吸着力及び低湿時の除電能力の低下もなく、常に安定
した転写動作が可能となる。
【0198】尚、以上の説明では誘電体シート21の両
側と誘電体支持部材19に接着層13−1を持たせた
が、誘電体シート21の先、後端部も同様に接着層13
−1を設けることが望ましい。
【0199】ところで、誘電体シート21としては、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリフッ化ビニ
リデン(PVDF)、フッ化エチレンプロピレン共重体
(FEP)、ボリカーボネート、ポリウレタン等、水分
子の透過がない材料を選定することが望ましい。
【0200】<第2実施例>次に、第6発明の第2実施
例を図38に基づいて説明する。尚、図38は転写ロー
ラの側断面図である。
【0201】本実施例では、転写ローラ10の誘電体シ
ート21としてナイロン等の吸湿性のある材料を使用す
る場合、厚さ10μm程度の薄層ポリエチレンテレフタ
レート(PET)から成る防湿カバー13−2で弾性層
20を被覆し、更にその上に誘電体シート21を密着さ
せている。
【0202】尚、弾性層20の抵抗値は転写ローラ10
のチャージアップを防止する意味から重要となり、該弾
性層20が厚さ2mmのモルトプレンUSMで構成され
る場合には、その抵抗値としては、10MΩ〜100M
Ω/10×10cm2 程度が好ましく、更には望ましく
は20MΩ〜30MΩ/10×10cm2 が好適であ
る。
【0203】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、第1発明に
よれば、定着器温度の不良が検知されてから定着器温度
が回復するまで、転写ローラと像担持体を離間させた状
態で転写材を転写ローラ上に保持したり、搬送手段上に
保持することができるため、給紙開始以降に定着温度不
良が発生しても、搬送不良や定着不良を招くことなく、
良好な画像を出力することができる。
【0204】第2発明によれば、像担持体と転写ローラ
が離間した状態で転写ローラからの転写材の分離、搬
送、定着等の諸工程を行なう際に、転写ローラを固定し
たまま像担持体を移動させて両者を離間させるため、像
担持体と転写ローラの離間時と非離間時とで転写ローラ
に対する分離爪の位置や分離後の転写材の搬送方向を一
定に保ち、安定した分離、搬送、定着を行なうことがで
きる。
【0205】第3発明によれば、像担持体と転写ローラ
を離間させながら転写材の分離、搬送を行なう際に、分
離爪と転写ローラが互いの相対位置関係を一定に保ちな
がら移動するため、転写材の安定した分離、搬送、定着
を行なうことができる。
【0206】第4発明によれば、転写ローラの離間時に
も該転写ローラと分離帯電器との距離が一定に保たれる
ため、特種転写材の分離時においても、通常の転写材と
同等の分離帯電が行なわれ、転写ローラと像担持体の離
間によって生じる特種転写材使用時の分離帯電不良が防
がれ、これによる画像飛び散り等が防がれる。
【0207】第5発明によれば、転写ローラの加熱によ
って、環境変動に影響されないで転写材を常に安定して
保持することができる。
【0208】第6発明によれば、誘電体と誘電体支持部
材間を周囲環境から保護するよう密閉したため、環境変
動があっても、これに影響されず転写材を常に安定して
保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の第1実施例に係るカラー画像形成装
置の転写工程直前状態の転写ローラ周辺の断面図であ
る。
【図2】第1発明の第1実施例に係るカラー画像形成装
置の定着温度回復待機状態の転写ローラ周辺の断面図で
ある。
【図3】第1発明の第1実施例に係るカラー画像形成装
置の転写、分離、搬送状態の転写ローラ周辺の断面図で
ある。
【図4】第1発明の第2実施例に係るカラー画像形成装
置の転写工程状態の転写ローラ周辺の断面図である。
【図5】第1発明の第2実施例に係るカラー画像形成装
置の定着温度回復待機状態の転写ローラ周辺の断面図で
ある。
【図6】第1発明の第2実施例に係るカラー画像形成装
置の分離、搬送状態の転写ローラ周辺の断面図である。
【図7】第1発明の第3実施例に係るカラー画像形成装
置の転写工程直前状態の転写ローラ周辺の断面図であ
る。
【図8】第1発明の第3実施例に係るカラー画像形成装
置の定着温度回復待機状態の転写ローラ周辺の断面図で
ある。
【図9】第1発明の第3実施例に係るカラー画像形成装
置の転写、分離、搬送状態の転写ローラ周辺の断面図で
ある。
【図10】第1発明の第4実施例に係るカラー画像形成
装置の転写工程状態の転写ローラ周辺の断面図である。
【図11】第1発明の第4実施例に係るカラー画像形成
装置の定着温度回復待機状態の転写ローラ周辺の断面図
である。
【図12】第1発明の第4実施例に係るカラー画像形成
装置の分離、搬送状態の転写ローラ周辺の断面図であ
る。
【図13】第1発明の第5実施例に係るカラー画像形成
装置の転写工程状態の転写ローラ周辺の断面図である。
【図14】第1発明の第5実施例に係るカラー画像形成
装置の定着温度回復待機状態の転写ローラ周辺の断面図
である。
【図15】第1発明の第6実施例に係るカラー画像形成
装置の転写工程状態の転写ローラ周辺の断面図である。
【図16】第1発明の第6実施例に係るカラー画像形成
装置の定着温度回復待機状態の転写ローラ周辺の断面図
である。
【図17】第2発明の第1実施例に係るカラー画像形成
装置の縦断面図である。
【図18】第2発明の第2実施例に係るカラー画像形成
装置の縦断面図である。
【図19】第2発明の第3実施例に係るカラー画像形成
装置の縦断面図である。
【図20】第2発明の第4実施例に係るカラー画像形成
装置の縦断面図である。
【図21】第2発明の第5実施例に係るカラー画像形成
装置の縦断面図である。
【図22】第2発明の第6実施例に係るカラー画像形成
装置の縦断面図である。
【図23】第2発明の第7実施例に係るカラー画像形成
装置の縦断面図である。
【図24】第2発明の第8実施例に係るカラー画像形成
装置の縦断面図である。
【図25】第2発明の第9実施例に係るカラー画像形成
装置の縦断面図である。
【図26】第2発明の第10実施例に係るカラー画像形
成装置の縦断面図である。
【図27】第2発明の第11実施例に係るカラー画像形
成装置の縦断面図である。
【図28】第2発明の第12実施例に係るカラー画像形
成装置の縦断面図である。
【図29】第3発明の第1実施例に係るカラー画像形成
装置の転写ローラ周辺の構成図である。
【図30】第3発明の第2実施例に係るカラー画像形成
装置の転写ローラ周辺の構成図である。
【図31】第3発明の第3実施例に係るカラー画像形成
装置の転写ローラ周辺の構成図である。
【図32】第3発明の第4実施例に係るカラー画像形成
装置の転写ローラ周辺の構成図である。
【図33】第4発明の第1実施例に係るカラー画像形成
装置の転写部周辺の断面図である。
【図34】第4発明の第2実施例に係るカラー画像形成
装置の転写部周辺の断面図である。
【図35】第5発明に係るカラー画像形成装置の転写部
周辺の断面図である。
【図36】第6発明の第1実施例に係るカラー画像形成
装置の転写部周辺の断面図である。
【図37】第6発明の第1実施例に係るカラー画像形成
装置の転写ローラの破断面図である。
【図38】第6発明の第2実施例に係るカラー画像形成
装置の転写ローラの側断面図である。
【図39】従来例に係るカラー画像形成装置の縦断面図
である。
【図40】従来例に係るカラー画像形成装置の現像器の
断面図である。
【図41】従来例に係るカラー画像形成装置における給
紙開始直後の状態を示す転写ローラ周辺部の断面図であ
る。
【図42】従来例に係るカラー画像形成装置における転
写工程直前の状態を示す転写ローラ周辺部の断面図であ
る。
【図43】従来例に係るカラー画像形成装置の縦断面図
である。
【図44】(a),(b)は転写ローラの構成図であ
る。
【図45】従来例に係るカラー画像形成装置の縦断面図
である。
【図46】従来例に係るカラー画像形成装置の転写ロー
ラ周辺部の断面図である。
【図47】画像形成シーケンス図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 2 分離帯電器 4a〜4d 現像器 8a〜8d 現像スリーブ 10 転写ローラ 11 レーザダイオード 12 高速モータ 13 多面鏡 13A 加熱シート 13−1 接着層 13−2 防湿カバー 14 レンズ 15 折り返しミラー 19 誘電体支持部材 20 弾性層 21 誘電体シート(誘電体) 24 分離爪 25 定着器 25’ 定着ローラ 29 搬送ベルト(搬送手段) 30 ガイド板 P 転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B41J 29/00 (72)発明者 宮代 俊明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 小林 達也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 内山 明彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 榎本 直樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 斎藤 益朗 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 小林 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 藤井 春夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定着器温度を検知する検知手段と、像担
    持体上の現像剤像を転写ローラ上の転写材に転写した
    後、該転写材を前記転写ローラから分離して定着器へ搬
    送する手段を有する画像形成装置において、給紙開始後
    に前記定着器の温度が不足した際、該定着器の温度が目
    標値に回復するまで前記転写材の搬送を止めるようにし
    たことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記転写材の搬送を止める方法として、
    前記像担持体と前記転写ローラを離間させる手段を設
    け、転写前に像担持体と転写ローラを離間させて転写ロ
    ーラ上に転写材を巻き付けてこれを保持し、前記定着器
    の温度が回復した時点で像担持体と転写ローラの離間を
    解除して転写工程に戻るようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記像担持体と前記転写ローラを離間さ
    せる手段を設け、転写材の搬送を止める方法として、転
    写終了後に像担持体と転写ローラを離間せしめ、離間状
    態のまま転写材を転写ローラ上に保持し、前記定着器の
    温度が回復した時点で分離工程に戻るようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記転写材の搬送を止める方法として、
    転写位置から定着位置までの経路長を転写材の搬送方向
    長よりも長くし、転写材を転写ローラから分離した後に
    定着器へ搬送する搬送手段を設け、該搬送手段により転
    写材を定着器直前まで搬送し、定着器の温度が目標値に
    達するまで搬送手段を停止させるようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】像担持体に転写ローラが接触した状態か
    ら、両者を離間させ、この離間状態を保持したまま転写
    ローラ上に転写材を搬送し、分離爪によって転写ローラ
    表面から転写材を分離してこれを定着器に搬送する手段
    を有する画像形成装置において、前記像担持体と転写ロ
    ーラとの離間方法として像担持体を移動させる移動手段
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記移動手段は、像担持体とクリーニング
    手段及び一次帯電器を一体化して成るユニットを移動さ
    せることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】前記移動手段は、像担持体表面にレーザ光
    を照射するためのレーザダイオード及びその光学系も前
    記ユニットと共に同方向に移動させることを特徴とする
    請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】前記移動手段は、転写ローラの回転軸から
    像担持体の回転軸へ向かうベクトルと、現像スリーブの
    回転軸から像担持体の回転軸に向かうベクトルの合成ベ
    クトルの方向に像担持体を移動させることを特徴とする
    請求項5,6又は7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】前記移動手段は、像担持体と共に現像スリ
    ーブも現像器側へ一体的に移動させることを特徴とする
    請求項5,6又は7記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】現像スリーブを複数有し、現像する色に
    応じて各現像スリーブを像担持体に順次交換して接触或
    いは近接させるとともに、各現像スリーブの交換動作の
    途中で像担持体の現像領域に空隙を設け、該空隙が像担
    持体に生じたときに像担持体と転写ローラとの離間動作
    を行なうようにしたことを特徴とする請求項5,6,7
    又は8記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】前記空隙の広さを、像担持体が離間に必
    要な距離だけ該空隙中へ移動できる程度の広さとし、該
    空隙中に像担持体を移動させるようにしたことを特徴と
    する請求項10記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】像担持体から転写ローラを離間させなが
    ら転写材を定着器に搬送する手段を有する画像形成装置
    において、前記転写ローラの離間時に、該転写ローラ上
    の転写材を転写ローラ表面から分離するための分離爪を
    転写ローラと共に両者の相対的な位置関係を一定に保ち
    ながら同時に移動させることを特徴とする画像形成装
    置。
  13. 【請求項13】前記転写ローラと分離爪を、定着ローラ
    のニップ先端部を回転中心として像担持体から転写ロー
    ラが遠ざかる方向に回転移動させることを特徴とする請
    求項12記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】前記転写ローラと分離爪を、定着ローラ
    のニップ先端部と分離時の分離爪の用紙搬送面後端部と
    を結ぶ直線方向に像担持体から転写ローラが遠ざかるよ
    うに平行移動せしめることを特徴とする請求項12記載
    の画像形成装置。
  15. 【請求項15】前記転写ローラと分離爪を、前記請求項
    13と14に記載の移動方法を組み合わせた方法で移動
    させることを特徴とする請求項12記載の画像形成装
    置。
  16. 【請求項16】前記分離爪と定着器突入部との間に設け
    られる転写材の搬送部材を分離爪と共に移動させること
    を特徴とする請求項12,13,14又は15記載の画
    像形成装置。
  17. 【請求項17】転写材の種別を判別する判別手段と、転
    写ローラと像担持体を接離せしめる接離手段と、転写ロ
    ーラ、像担持体及び定着器の回転数を制御する回転制御
    手段と、転写材の分離時に転写ローラと転写材の剥離放
    電を防止する分離帯電器を具備し、前記判別手段にて判
    別された転写材の種別によって転写ローラの位置及び回
    転速度を可変とし、転写材を定着器に搬送する画像形成
    装置において、前記分離帯電器とその対向電極との距離
    を常に一定に保つ手段を設けたことを特徴とする画像形
    成装置。
  18. 【請求項18】前記分離帯電器とその対向電極との距離
    を常に一定に保つ手段として、分離帯電器と転写ローラ
    を固定配置して成る揺動可能な補助筺体を用いることを
    特徴とする請求項17記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】前記分離帯電器とその対向電極との距離
    を常に一定に保つ手段は、分離帯電器を対向電極方向に
    付勢する付勢手段と、分離帯電器と対向電極間の距離を
    規制する距離規制部材を含んで構成されることを特徴と
    する請求項17記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】前記対向電極は、固体ドラムを使用する
    転写ローラであることを特徴とする請求項17,18又
    は19記載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】前記対向電極は、切り欠きドラム内のコ
    ロナ帯電器であることを特徴とする請求項17,18又
    は19記載の画像形成装置。
  22. 【請求項22】像担持体上の可視像を移動可能な誘電体
    に担持された転写材に転写する画像形成装置において、
    前記誘電体と誘電体支持部材間に空隙部を形成するとと
    もに、該空隙部を加熱する加熱手段を設けたことを特徴
    とする画像形成装置。
  23. 【請求項23】前記誘電体と誘電体支持部材間に弾性層
    を有することを特徴とする請求項22記載の画像形成装
    置。
  24. 【請求項24】像担持体上の可視像を移動可能な誘電体
    に担持された転写材に転写する画像形成装置において、
    前記誘電体と誘電体支持部材間に空隙部を形成するとと
    もに、誘電体と誘電体支持部材の周囲を密閉したことを
    特徴とする画像形成装置。
  25. 【請求項25】前記空隙部に弾性層を設けたことを特徴
    とする請求項24記載の画像形成装置。
  26. 【請求項26】前記誘電体と誘電体支持部材間が接着層
    で密閉されていることを特徴とする請求項24又は25
    記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001305899A (ja) * 2000-04-26 2001-11-02 Ricoh Co Ltd 加熱ローラ
JP2007298639A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2012048265A (ja) * 2011-11-21 2012-03-08 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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