JPH0613055A - 光 源 - Google Patents

光 源

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JPH0613055A
JPH0613055A JP4167891A JP16789192A JPH0613055A JP H0613055 A JPH0613055 A JP H0613055A JP 4167891 A JP4167891 A JP 4167891A JP 16789192 A JP16789192 A JP 16789192A JP H0613055 A JPH0613055 A JP H0613055A
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JP4167891A
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Masaru Sugimoto
勝 杉本
Yukihiro Kondo
行広 近藤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】白熱体を用いながらも、赤外線の放射量を抑制
して可視光の放射効率を高めた光源を提供する。 【構成】白熱体としてのフィラメント1aは、透光性材
料よりなる球状の管体3の中に配置される。フィラメン
ト1aに近接して複数層の反射板4を配置する。反射板
4は表面の全面に亙って開口径が1000nm以下であ
る多数の空洞を有している。反射板4はフィラメント1
aから放射された光をフィラメント1aに対して反射す
る。また、反射板4の表面に形成された空洞は赤外線領
域の光を遮断して外部に放出させないから、反射板4が
加熱されても赤外線の放射量は少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、白熱体を備えた光源に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、白熱電球では白熱体としてフ
ィラメントが用いられているが、一般的なフィラメント
からの放射エネルギの大部分は赤外線であって、可視光
線のエネルギが少なく効率が悪いという問題がある。こ
のような問題を解決する白熱電球としては、図6に示す
ように、白熱体としてのフィラメント1aの近傍に反射
板4を配設した構成が考えられている(特開昭56−1
06364号公報)。反射板4は、フィラメント1aか
ら後方に放射された光を前方に反射するとともに、フィ
ラメント1aから放射された赤外線をフィラメント1a
に戻すことによって、可視光の放射効率を向上させる機
能を有している。したがって、反射板4とフィラメント
1aとの距離が小さいほど効率が高くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フィラメン
ト1aの温度は2000〜3000°Kと高温であっ
て、アルミニウムの蒸着膜などは反射板4に用いれば高
反射率ではあるが、耐熱性が低いからフィラメント1a
に近付けることができない。したがって、反射板4には
高融点金属が用いられる。一方、高融点金属により形成
した反射板4は反射率が低いから、フィラメント1aに
近接して配置すると反射板4が高温になり、反射板4か
ら赤外線が放射されることになる。反射板4はフィラメ
ント1aに比較して表面積が広いから、反射板4から放
射される赤外線の光量は多く、反射板4を設けたことに
よってかえって効率が低下することになるという問題が
生じる。
【0004】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、白熱体の近傍に反射板を配設するとともに、
反射板からの赤外線の放射量を抑制することによって可
視光の放射効率を向上させた光源を提供しようとするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記目的を達成するために、白熱体がフィラメントであっ
て、反射板は表裏の少なくとも一面に開口径が1000
nm以下である多数の空洞が全面に亙って形成されてい
て、複数枚の反射板が層状に配設されているのである。
【0006】請求項2の発明では、白熱体が所定波長以
上の波長領域の光を遮断する程度に微細な開口寸法を有
する多数の空洞が略全面に亙って形成された光放射板で
あって、、反射板は表裏の少なくとも一面に開口径が1
000nm以下である多数の空洞が全面に亙って形成さ
れていて、複数枚の反射板が層状に配設されているので
ある。
【0007】
【作用】請求項1の構成では、表裏の少なくとも一面に
微細な多数の空洞を全面に形成した複数枚の反射板をフ
ィラメントの近傍に配設し、反射板を層状に配設してい
るのであって、反射板の表面に微細な多数の空洞を形成
したことによって、空洞がフィルタとして機能し、開口
径の倍程度の波長を有する光を遮断することになる。す
なわち、反射板に形成した空洞の開口径は1000nm
以下であるから、2000nm以上の波長を有する赤外
線領域の光は遮断されて、反射板から放射されないこと
になる。
【0008】反射板の機能について、さらに詳しく説明
する。微細な空洞による選択放射の現象は、特開平3−
102701号公報等において知られている。たとえ
ば、図3に示すように、平板状の光放射板1(たとえ
ば、厚みtが0.1mm以下、幅Wが5mm、長さLが
25mm以下)の一面に微細な多数の空洞を形成する
と、この光放射板1を加熱したときに光放射板1から放
射される光の波長領域を制限することができるのであ
る。すなわち、光放射板1は、図4、図5に示すよう
に、多数の微細な空洞2を表面に有しており、このよう
な空洞2を形成すると、空洞2内で光の放射場が制限さ
れて所定エネルギ以下の光子の存在確率が著しく低減す
るという量子電磁力学的効果によって、所定の波長以上
の波長領域の光を遮断することができるものである。す
なわち、空洞2の中では電子と光子とが常に相互作用す
るが、所定エネルギ以下の光子は存在確率が非常に小さ
くなり、有限時間内では観測されないのである。
【0009】空洞2の効果を古典物理学的に解釈すれ
ば、空洞2を同調度の低い導波管とみなすことができ
る。したがって、光放射板1から放射される電磁波のう
ちカットオフ波長以上の波長領域の光の伝送を禁止して
いると考えることができる。カットオフ波長を可視光よ
り波長が長い領域、すなわち赤外線領域の光を遮断する
ような寸法に設定すれば、光放射板1からの赤外線の放
射を抑制することができることになる。
【0010】上述のように、フィラメントの近傍にこの
種の空洞を形成した光放射板を反射板として配置するこ
とによって、反射板が高温になっても反射板からは赤外
線が放射されにくく、反射板からの赤外線放射によるエ
ネルギ損失を大幅に低減することができるのである。そ
の結果、全体としての効率が向上することになる。とこ
ろで、上述のような微細な空洞を有する反射板を用いれ
ば、反射板からの赤外線の放射量は抑制されるが、なお
かつ、赤外線は放射されるから、複数の反射板を層状に
配置することによって、フィラメントに近い位置の反射
板から放射された赤外線をフィラメントから遠い位置の
反射板によって遮断するようにし、外部への赤外線の放
射量を減少させて効率を向上させることができる。
【0011】請求項2の構成では、白熱体として上述し
た微細な空洞を有する光放射板を用いているのであっ
て、白熱体から放射される赤外線量も抑制できる結果、
反射板の作用とあいまって外部への赤外線の放射量を一
層低減させることができる。とくに、この種の光放射板
は平板状に形成されており、現時点の技術レベルでは光
放射板の両面に微細な空洞を形成することは困難である
から、一面側にのみ空洞が形成されているのが現状であ
って、他面からは赤外線が放射されることになるが、反
射板を合わせて用いるから、赤外線の外部への放射量を
大幅に低減できることになる。
【0012】
【実施例】
(実施例1)図1に示すように、ガラス等の透光性材料
よりなる球状の管体3を備え、管体3の内部には白熱体
としてのフィラメント1aが配設される。管体3の一部
には口金5が取り付けられる。フィラメント1aは口金
5に対して固定された導入線6により支持されている。
また、フィラメント1aの近傍で口金5側には、それぞ
れ平板状である複数枚の反射板4が層状に配設されてい
る。反射板4は、口金5に固定された支持体7によって
支持されている。各反射板4はタングステンのような高
融点金属により形成されており、反射板4の表裏の一面
には開口径が1000nm以下である多数の微細な空洞
が全面に亙って形成されている。
【0013】反射板4の層数は2層である場合を図示し
ているが、層数はとくに限定されるものではない。ま
た、4層以上であればすべての反射板4について微細な
空洞が形成されている面をフィラメント1a側とし、4
層未満の場合にはフィラメント1aからもっとも離れた
反射板4のみを空洞が形成されている面をフィラメント
1aとは反対に向けるようにすると効果が高いという結
果が得られた。ただし、空洞が形成されている面をフィ
ラメント1aに対してどちらに向けても赤外線の放射量
を低減する効果はあるから、反射板4の向きはとくに限
定されない。また、反射板4の両面に空洞を形成するこ
とが技術的に可能であれば、反射板4の両面に空洞を形
成してもよい。なお、反射板4は1層であっても、反射
板4を設けていない場合よりも効率を高める効果があ
る。
【0014】(実施例2)本実施例では、図2に示すよ
うに、白熱体として、フィラメントに代えて表面に微細
な空洞を形成した平板状の光放射板1bを用いた点が実
施例1とは相違している。すなわち、図3に示すよう
に、光放射板1bはタングステンやモリブデンのような
高融点金属により平板状に形成され、光放射板1bの表
面には、図4および図5に示すように、開口形状が正方
形である微細な多数の空洞2が表面に形成される。ま
た、赤外線の放射を抑制するために各空洞2のカットオ
フ波長としては700nmなどとし、このカットオフ波
長を満たす設計条件としては空洞2の開口断面の一辺の
寸法aを350nmに設定する。隣接する空洞2の間隔
dは、700nmの波長に対するスキンデプス以下とす
るために、たとえば100nmに設定する。すなわち、
各空洞2は独立して導波管として機能するのであって、
空洞2の連結によってカットオフ波長が長くなることが
防止されているのである。さらに、空洞2の深さDはた
とえば7000nmに設定される。
【0015】このような構成の光放射板1bを用いれ
ば、赤外線の前方への放射量が大幅に減少することにな
って効率が向上する。また、光放射板1bの裏面側には
技術的に困難であるために空洞2が形成されていない
が、後方に放射された赤外線は反射板4により前方に反
射されるから、全体として赤外線はほとんど放射されな
くなり、効率の非常に高い光源を提供することができる
のである。他の構成は実施例1と同様である。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述のように、表裏の少なくと
も一面に微細な多数の空洞を全面に形成した複数枚の反
射板を白熱体の近傍に配設し、かつ反射板を層状に配設
しているので、反射板の表面に形成された微細な多数の
空洞がフィルタとして機能し、開口径の倍程度の波長を
有する光を遮断することができるのである。しかも、反
射板に形成した空洞の開口径は1000nm以下である
から、赤外線領域の光は遮断されることになり、効率が
高くなるという効果を奏するのである。反射板が2層で
ある場合について、白熱体がフィラメントであれば、効
率は20%以上になり、白熱体が表面に微細な空洞を設
けた光放射板であれば、効率は60%以上になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す側面図である。
【図2】実施例2を示す側面図である。
【図3】実施例2に用いる光放射板を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明に用いる光放射板を示す平面図である。
【図5】本発明に用いる光放射板を示す断面図である。
【図6】従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 光放射板 1a フィラメント 1b 光放射板 2 空洞 3 管体 4 反射板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管体の内部に配設された白熱体からの放
    射光を白熱体側に反射する反射板が白熱体に近接して配
    設された光源において、白熱体はフィラメントであっ
    て、反射板は表裏の少なくとも一面に開口径が1000
    nm以下である多数の空洞が全面に亙って形成されてい
    て、複数枚の反射板が層状に配設されて成ることを特徴
    とする光源。
  2. 【請求項2】 管体の内部に配設された白熱体からの放
    射光を白熱体側に反射する反射板が白熱体に近接して配
    設された光源において、白熱体は所定波長以上の波長領
    域の光を遮断する程度に微細な開口寸法を有する多数の
    空洞が略全面に亙って形成された光放射板であって、反
    射板は表裏の少なくとも一面に開口径が1000nm以
    下である多数の空洞が全面に亙って形成されていて、複
    数枚の反射板が層状に配設されて成ることを特徴とする
    光源。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005098906A1 (ja) * 2004-03-30 2005-10-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. エネルギー変換装置および光源

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005098906A1 (ja) * 2004-03-30 2005-10-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. エネルギー変換装置および光源
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