JPH06130436A - 第2高調波発生素子及びその製造方法 - Google Patents

第2高調波発生素子及びその製造方法

Info

Publication number
JPH06130436A
JPH06130436A JP5036138A JP3613893A JPH06130436A JP H06130436 A JPH06130436 A JP H06130436A JP 5036138 A JP5036138 A JP 5036138A JP 3613893 A JP3613893 A JP 3613893A JP H06130436 A JPH06130436 A JP H06130436A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
proton exchange
region
substrate
polarization inversion
shg
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5036138A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Makio
諭 牧尾
Fumio Nitanda
文雄 二反田
Kohei Ito
康平 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5036138A priority Critical patent/JPH06130436A/ja
Publication of JPH06130436A publication Critical patent/JPH06130436A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/35Non-linear optics
    • G02F1/37Non-linear optics for second-harmonic generation
    • G02F1/377Non-linear optics for second-harmonic generation in an optical waveguide structure
    • G02F1/3775Non-linear optics for second-harmonic generation in an optical waveguide structure with a periodic structure, e.g. domain inversion, for quasi-phase-matching [QPM]
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/35Non-linear optics
    • G02F1/355Non-linear optics characterised by the materials used
    • G02F1/3558Poled materials, e.g. with periodic poling; Fabrication of domain inverted structures, e.g. for quasi-phase-matching [QPM]
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/35Non-linear optics
    • G02F1/353Frequency conversion, i.e. wherein a light beam is generated with frequency components different from those of the incident light beams
    • G02F1/3544Particular phase matching techniques
    • G02F1/3548Quasi phase matching [QPM], e.g. using a periodic domain inverted structure

Abstract

(57)【要約】 【目的】 分極の芽領域から延在させた分極反転領域を
周期的に配置することで理想的な矩形状の分極反転格子
を実現し高効率にSHG光を発生させる。 【構成】 LiTaO3 或いはLiNbO3 基板を用い
て、まず基板表面に格子パターンのプロトン交換層すな
わち分極の芽領域を形成し、パターン形成後、温度20
0℃以上で保持時間10分以内で熱処理を行う。前記熱
処理温度までの温度勾配を50℃/分以上、熱処理温度
からの降温速度を50℃/分以上で行うことでプロトン
交換領域から下方に分極反転領域を形成し、その先端を
鋭角にすると共に形成される分極反転格子の深さ/幅比
が1を超えるようにする。これにより、高効率のSHG
素子を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非線形強誘電体光学材料
であるLiTaO3 (以下LTと称す)やLiNbO3
(以下LNと称す)基板を用いた第2高調波発生素子
(以下SHG素子)及びこの製造方法に関わり、SHG
素子の高効率化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、小型軽量の青色光源として、波長
830nmの半導体レーザを導波路型のSHG素子で半
分の波長415nmの青色の光に変換することが注目さ
れている。例えば特開昭61−18934号公報に記載
されているようにLiNbO3基板上にプロトン交換法
(LiNbO3 のLiイオンとプロトンを一部置換して
光導波路を形成する方法)により光導波路を形成し、上
記光導波路の一端に基本波を入射し、チェレンコフ放射
によりSHG光を発生させることが提案されている。こ
れを図2に示す。図2において、LiNbO3 よりなる
基板21の表面にチャンネル型光導波路13を形成し、
この一端より基本波入射光14を入射させると、反対側
より断面三日月状のチェレンコフSHG光22が出力さ
れる。更に、最近では例えばElectronics
Letters、25、11(1989年)の第731
〜732頁で論じられているように、分極反転を用いて
位相整合を行う方法が提案された。すなわち図3に示す
ようにLiNbO3 基板21上にTi拡散によって周期
格子を作製し、約1100℃に加熱して周期格子層だけ
の分極を反転させることによって三角状分極反転領域3
1を形成し、その後プロトン交換法によって光導波路1
3を作製し、基本波14を入射しSHG光15を取り出
すものである。LiTaO3 基板を用いる場合には例え
ばAppl.Phys.Lett.58(24)(19
91年)第2732〜2734頁で論じられている様
に、図4に示すようにLiTaO3 よりなる基板11上
にTi拡散の替わりにプロトン交換法によって周期格子
を作製し、約600℃に加熱し周期格子層だけ分極を反
転させることによって半円状の分極反転領域41を形成
し、更にプロトン交換法によって光導波路13を作製す
る方法も試みられている。そして、この光導波路13に
基本波14を入射してSHG光15が取り出される。
【0003】また、他の従来の第2高調波発生素子とし
ては、1991年、9月発行のApplied Phy
sical Lettersの1538頁に記載された
LT導波路を用いたSHG素子や、国際公開番号W09
0/04807号公報に開示された導波路構造や、特開
平4−229841号公報に開示されたSHG素子や、
1991年5月9日発行のELECTRONICS L
ETTERに記載されたSHG素子などが知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には、次に示すような問題点があった。図2に示
すチェレンコフ放射を用いる方法では22に示すように
発生するSHG光のビーム形状が三日月型となり、極め
て波面収差が大きく、これを回折限界まで絞り込むこと
はほとんど不可能である。上記例に対して新しく提案さ
れた図3及び図4に示す分極反転を用いて位相整合を行
う方法はSHG光がコリメートされた光であるため、チ
ェレンコフ放射光と比較して集光が極めて容易であると
いう利点を持つ。ところで、SHG光の発生効率は、分
極反転格子と光導波路との交差面積或いは交差断面積に
依存しており、これらが大きい程、効率も良くなる。し
かし、分極反転格子の断面形状が、Ti拡散法で形成さ
れたものは31に示すように三角形であり、プロトン交
換法では41に示すように半円形であるため、理想的な
矩形断面の分極反転格子を持つSHG素子本来の効率で
SHG光を発生できていない。
【0005】また、Ti拡散領域は強い光によって屈折
率が変化する光損傷が起きやすくなることやプロトン交
換領域では非線形光学係数が低下して本来のSHG発生
効率が得られないことなど問題があった。また、従来か
ら用いられてきたプロトン交換処理の方法は、図13に
示すように恒温槽354内に設置したガラス容器351
内にプロトン源である酸353を収容し、この酸の中に
基板352をつけることが行われている。この場合、プ
ロトン源である酸によってはガラス容器351が侵され
ることや基板の全方位がプロトン交換されることによ
り、酸による化学損傷性の結晶方位による違いにより基
板の表面が荒れたり、割れてしまう問題点があった。更
に、従来の方法では分極反転格子の作製と光導波路の作
製が別々の工程で2回以上のフォトリソグラフィを行わ
なければならないなど問題があった。
【0006】また、Applied Physical
LettersのSHG素子にあっては、分極反転格
子の幅が2.1μmであるに対してその深さが1.6μ
mとなって非常に浅く、大出力素子に適さないのみなら
ず、熱処理温度も550℃程度とかなり高いという問題
点があった。W090/04807号公報の導波路構造
にあっては、熱処理時に全体を加熱することから熱拡散
が全方向に拡がる恐れがあるという問題点があった。ま
た、特開平4−229841号公報に示すSHG構造に
あっては、LTを用いて断面矩形の分極反転層を形成す
るものであるが、表面の組成変化を生じている恐れのあ
る部分を用いて導波路を形成していることから変換効率
が劣化する恐れがあった。
【0007】更に、ELECTRONICS LETT
ERに記載されたSHG素子にあっては、電子ビームを
用いてLN基板に分極反転層を形成するものであるが、
このように電子ビームを用いる場合には、電子ビームに
より反転層を形成することから反転層の奥行き方向の結
晶の均一性が確保できない恐れがあった。本発明は、以
上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創
案されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は分極反転格子の形状を理想
的な矩型状に作製することにある。 本発明の目的は図
1に示すように周期的に先端が鋭角になされた、例えば
スパイク状の分極反転領域を作製することで理想的な矩
形状の分極反転格子を実現し、高効率のSHG光を発生
させることができる第2高調波発生素子を提供すること
にある。尚、本願において使用されるスパイク状なる用
語は、単に先端が鋭角になされている状態を示すだけに
用いられる。LiTaO3 またはLiNbO3 基板にお
けるスパイク状分域の存在は、例えばJ.Appl.P
hys.vol.46,No.3(1975年)の10
63頁に見られるように良く知られていたが、これまで
スパイク状分域を制御する手段はなかった。本発明はこ
の先端が鋭角になされた分極反転領域の生成を人為的に
制御することで、基板のc軸方向に垂直に延びる性質を
利用して、高効率SHG素子を達成するというものであ
る。
【0009】そこで我々は先端が鋭角になされた分極反
転領域が実現する条件について検討したところ、LiT
aO3 またはLiNbO3 基板が比較的急速な熱履歴を
受けた時に上記した領域が多く出現することを見いだし
た。このことは急速な熱変化に対応して分極の大きさが
急激に変化し、そのため分域壁周辺に実効的な電界が発
生するためであり、このためスパイク状分域が分極の方
向であるc軸に沿って成長するものと考えられる。この
ため同様の現象は熱変化だけでなく例えば応力によって
もスパイク状分域を生成できる可能性があると考えられ
る。もし分極の芽領域を周期的に形成すれば、このスパ
イク状分域を周期的に配置することができると考えるに
至った。分域の芽としては、局所的に分極の大きさ或い
はその向きが周辺部分と異なった領域が分域の芽となり
うる可能性があると考えられる。
【0010】以上の考えに基づき、LiTaO3 または
LiNbO3 基板上表面に周期的に先端が鋭角になされ
た分極反転格子を形成するために、基板表面に周期的な
分極の芽領域を形成後、適当な昇降温速度で熱処理を行
い周期的な先端が鋭角になされた分極反転領域を形成
し、その後表面に上記領域と直交する方向に光導波路を
作製することで光導波路内では実質的に矩型の分極反転
格子が形成できその結果として高効率のSHG素子を実
現できると考えた。また、表面に残った分域の芽を研磨
等で除去した後に光導波路を形成しても良い。前記先端
が鋭角の分極反転領域の深さは光導波路の深さより大き
いことが望ましくそのため分極反転格子の深さは周期方
向の幅より大きいこと、すなわち分極反転格子の深さ/
幅比が1を超えていることが望ましい。また分極反転格
子の周期方向の幅は使用する光の波長によって選ばれる
が略1μm以上10μm以下の範囲で表面に形成した分
極の芽領域の幅と略等しくすることにより望ましい矩形
状の分極反転格子が実現できる。
【0011】分極反転領域形成のための熱処理において
は、熱処理温度までの昇温時もしくは熱処理温度からの
降温時の一方または両方に50℃/分以上の温度変化速
度を行うことが望ましい。また、前記基板表面に分極反
転の芽となる芽領域すなわち格子パターンを形成し、こ
の芽領域から分極反転領域を延在させることによりその
格子パターンと周期が一致した周期を持つスパイク状分
極反転領域を形成できる。更に、前記格子パターンの周
期方向の幅が1μm以上10μm以下であり、スパイク
状分極反転領域の幅が格子パターン幅と略等しいものが
ある。また、前記基板表面に格子パターン状のプロトン
交換層を形成し熱処理を行うこともできる。更に、前記
格子パターン状のプロトン交換層の形成後の熱処理は、
熱処理温度が200℃以上であり且つ熱処理時間が10
分以内でよい。
【0012】また、本発明の目的は理想的な矩形状の分
極反転格子を材料本来の特性を発揮できる一様な組成領
域に形成し、高効率のSHG素子を作製することにあ
る。すなわち、本発明の目的は図9に示すようにプロト
ン交換領域である分極の芽領域から延在する分極反転領
域を作製することで理想的な矩形状の分極反転格子を実
現し、高効率のSHG光を発生させることにある。
【0013】LiTaO3 またはLiNbO3 基板上表
面にプロトン交換領域である分極の芽領域から周期的分
極反転領域を形成するために、まず、基板表面に光導波
路を作製し、プロトン交換による周期的な格子パターン
を形成後、適当な昇降温速度で熱処理を行って芽領域か
ら分極反転領域を延在させることで光導波路内に実質的
に矩型の分極反転格子が形成できる。その結果として高
効率のSHG素子を実現できる。
【0014】また、本発明によれば、LiTaO3 また
はLiNbO3 基板の一様な組成領域内に周期的分極反
転領域を形成するために、プロトン交換による周期的な
格子パターンを形成時に適当な昇降温速度の熱履歴を与
えることで周期的な先端が鋭角の分極反転領域を形成
し、その後、そのままもしくは再熱処理を加えた後、光
導波路を作製することで、光導波路内に実質的に矩型の
分極反転格子が形成できる。更に、図15に示すように
プロトン交換処理の方法としては、プロトン交換源であ
る酸の表面張力を用いて基板表面に酸を保持し、方向性
加熱手段、例えばプレート型ヒーターにより急激な熱履
歴を与えながら結晶基板の一面のみにプロトン交換を行
うことで周期的な先端が鋭角の分極反転領域を形成でき
る。また、基板ホルダーとして熱伝導性が良く、プロト
ン源である酸に侵されにくい白金を用い、その形状を板
状またはもし酸がこぼれた時のヒーターの保護用のため
に皿状とする。その結果として容易に高効率のSHG素
子を実現できると考えた。
【0015】また、本発明の目的は理想的な矩形状の分
極反転格子と光導波路を1回のフォトリソグラフィで容
易に作製した高効率のSHG素子を作製することにあ
る。すなわち、本発明の目的は図18に示すようにプロ
トン交換領域(芽領域)から伸びる分極反転格子を作製
することで理想的な矩形状の分極反転格子を実現し、更
にプロトン交換領域を光導波路とすることで、高効率の
SHG光を発生させる素子を簡単な工程で作製すること
にある。
【0016】また、本発明の目的は、分極反転格子の幅
と導波路の幅とを同一に形成した第2高調波発生素子及
びその製造方法を提供する。本発明は、また、前記周期
的分極反転格子形成後、熱処理により基板表面のプロト
ン交換領域の屈折率を高くすることで光導波路とするこ
とを特徴とする。本発明は更に、前記熱処理温度が20
0℃以上であり且つ熱処理時間が20分以内であること
を特徴とする。
【0017】本発明は更に、前記熱処理において処理温
度までの昇温時もしくは処理温度からの降温時の一方ま
たは両方に50℃/分以上の温度変化速度を含むことを
特徴とする。本発明は更に、前記酸はピロ燐酸、燐酸、
安息香酸、ステアリン酸を用いることを特徴とする。ま
た、本発明の目的は、MgOを1モル%以上添加したL
T基板を用いることにより光透過性に優れた第2高調波
発生素子を提供する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳しく説明す
る。
【0019】(実施例1)図1は本発明によるSHG素
子の実施例を示す構成及び動作説明図、図5(a)〜
(h)は上記SHG素子の製造工程を示す図である。図
6、7はスパイク状分極反転格子、図8は従来の半円状
の分極反転格子を示す写真である。図1において、11
は表面が−c面であるLiTaO3 単結晶基板で自発分
極の向きは下向きである。12は分極が例えばスパイク
状に反転された部分で、この部分では分極の向きは上向
きである。M.Didomenico Jr.らの文献
Journal of Applied Physic
s Vol.40、No.2 720〜734頁による
と非線形光学係数の符号はLiNbO3 またはLiTa
3 等の空間群R3cの強誘電体結晶の場合自発分極の
向きと一致する。従って、本実施例の基板並びに光導波
層の非線形光学係数も周期的に反転されているといえ
る。13はチャンネル型光導波路であり、基本波、SH
G光もこの部分に閉じ込められて伝搬する。14は入射
基本波で結晶表面に垂直方向に偏光している。15は光
導波層部分で発生したSHG光であり、やはり結晶表面
に垂直な方向に偏光している。
【0020】次に、本発明の分極反転格子の形成方法を
図5を用いて説明する。図5(a)に示すようにLiT
aO3 基板の−Z(c)面を使用するレーザ光波長λの
1/10程度まで研磨した基板11を用意する。図5
(b)に示すように基板11の−Z面上にTa膜51を
30nmスパッタリングで成膜する。図5(c)に示す
ようにTa膜51上にホトレジスト52をスピンコート
し、分極反転12を行う部分が窓あげされたホトマスク
を用い、通常のホトリソグラフィ技術によりホトレジス
ト52のパターニングを行った。ホトマスクのパターン
周期は1〜10μmで発生させるSHG光の周期に合わ
せてある。図5(d)に示すようにパターニングしたホ
トレジスト52をマスクとして、CF3 Clガスを用い
たRIEによるドライエッチング或いはウェットエッチ
ングにより、Ta膜51をパターニングする。図5
(e)に示すようにホトレジスト52をアセトンにより
除去し、ピロ燐酸を用いてプロトン交換を260℃、3
0〜60分で行うことで、分極の芽領域(以下プロトン
交換領域乃至交換層と称す)53が形成される。図5
(f)に示すようにTa膜51をNaOHの水溶液でエ
ッチングする。図5(g)に示すように上記プロトン交
換層53が形成された基板を電気炉に挿入し、熱処理を
行うことで分極反転層はプロトン交換層53を核乃至芽
として下方に延び、結果的に先端が鋭角になされたスパ
イク状分極反転領域12を形成させる。熱処理条件は温
度540℃で保持時間0.5分、熱処理温度までの昇温
速度を50℃/分以上で行い、熱処理温度からの降温速
度を50℃/分以上で行うことによりスパイク状分極反
転領域すなわち分極反転格子12が作製できた。その深
さは基板表面に形成される光導波路深さより大きく基板
厚さより小さかった。またその幅はプロトン交換パター
ンの幅と略等しく、光導波路の深さの範囲では略矩形状
の分極反転格子を実現できた。また、分極反転格子12
の深さ/幅比は1を超える大きさとし、これにより導波
路面積を大きくして大出力化に対応することができる。
この場合、特にバルク型のSHG素子として用いること
により、効率良くSHG光を発生させることができる。
この格子12の深さ/幅比が1を超えることによる作用
効果は、後述する他の全ての実施例においても同様に発
揮される。尚、上記熱処理時間を例えば5分間より長く
行うと形成されたスパイク状の分極反転格子12が消滅
するので、保持時間は分極反転格子12が消滅しない時
間、例えば5分以内とする。図5(h)に示すようにス
パイク状反転格子12を形成後、基板表面のプロトン交
換層54を研磨により除去し、その後、通常のプロトン
交換法により基板表面に分極反転格子に直交するように
光導波路を作製した。光導波路の導波方向は分極反転格
子の周期方向に対して垂直方向に図5(a)〜(f)ま
でを行い、最後に導波路端面を光学研磨することにより
SHG素子が作製される。また、プロトン交換層が残っ
たまま光導波路を作製しても良い。図6は作製されたス
パイク状分極反転格子の断面写真である。上部のプロト
ン交換層及びスパイク状分極反転格子の反転部分と基板
部分の間隔が1対1になるまで研磨し、その後基板表面
に光導波路を作製することで高効率のSHG素子が実現
できる。
【0021】前述した作製方法でスパイク状分極反転格
子を作製し、基板表面を研磨せずに光導波路を作製し、
素子長1cmのSHG素子を作製した。基本波の光源と
してチタン−サファイヤレーザを用いて、作製したSH
G素子に波長830nmの基本波を入射したところ、4
15nmの青色SHG光が得られた。この時のSHG光
出力は2.7mWであり、規格化SHG効率は10%/
W・cm2 であった。この時の作製された分極反転格子
は図7で示すような理想的な矩形状に近い分極反転格子
が形成されており、先端がスパイク状であった。
【0022】次に、比較のために熱処理時間を10分と
長くし他の条件は全く実施例と同様にして別のSHG素
子を作製した。この時作製された分極反転格子の断面を
観察すると図8で示すような半円状であった。次にSH
G光出力を実施例と同様に測定したところこの時のSH
G光出力は0.1mWであり、規格化SHG効率は4%
/W・cm2 であった。このことにより、スパイク状分
極反転格子を用いることが高効率のSHG素子に有用で
あることが分かった。尚、上記実施例において分極反転
格子の形状は、スパイク状のものについて説明したが、
これに限定されないのは勿論であり、後述する実施例に
おいても同様である。
【0023】以上の説明から明らかなように、本実施例
によれば、分極反転格子を作製することで理想的な矩形
状の分極反転格子を実現することができ、高効率のSH
G光を発生できるSHG素子が実現できる。また、上記
実施例ではLT基板について主に説明したが、LN基板
についても同様な作用効果を生ずる。また、以下に説明
する全ての実施例においても、その作用効果はLN基板
においても同様に発揮される。
【0024】(実施例2)上記実施例では分極反転領域
形成後に光導波路を形成したが、これらの形成手順を以
下のように逆にし、また、プロトン交換領域を残すよう
にしてもよい。以下、本発明の第2実施例について詳し
く説明する。図9は本発明によるSHG素子の実施例を
示す構成及び動作説明図、図10(a)〜(g)は上記
SHG素子の製造工程を示す図である。図11はプロト
ン交換領域外に形成された分極反転格子、図12は半円
状の分極反転格子を示す写真である。
【0025】図9において、11は表面が−c面である
LiTaO3 単結晶基板で自発分極の向きは下向きであ
る。12は分極が組成変調領域であるプロトン交換領域
(分極の芽領域)16とそれ以外に形成された部分で、
これらの部分では分極の向きは上向きである。13はチ
ャンネル型光導波路であり、基本波、SHG光もこの部
分に閉じこめられて伝搬する。14は入射基本波で結晶
表面に垂直方向に偏光している。15は光導波層部分で
発生したSHG光であり、やはり結晶表面に垂直な方向
に偏光している。
【0026】次に、本発明の分極反転格子の形成方法を
図10を用いて説明する。図10(a)に示すようにL
iTaO3 基板の−Z(c)面上にプロトン交換法によ
り光導波路13を形成した基板11を用意する。このよ
うに最初に導波路13を形成した点を除き、図10
(b)から図10(g)に示す各工程は先の実施例1に
おける図5(b)から図5(g)に示す各工程と同様に
操作される。以上のようにして作製された分極反転格子
乃至領域12の深さは基板表面に形成された光導波路及
びプロトン交換層の深さより大きく基板厚さより小さか
った。またその幅はプロトン交換パターンの幅と略等し
く、光導波路の深さの範囲では略矩型状の分極反転格子
を実現できた。最後に導波路端面を光学研磨することに
よりSHG素子が作製される。また、この場合にも、実
施例1と同様に熱処理時の保持時間を例えば5分間より
長く行うと形成されたスパイク状の分極反転格子12が
消滅するので、保持時間は分極反転格子12が消滅しな
い時間、例えば5分以内とする。
【0027】以上示した作製方法で分極反転格子を作製
し、素子長1cmのSHG素子を作製した。この素子に
実施例1で用いたと同様なチタン−サファイヤレーザを
用いて基本波を入射したところ、実施例1と同様なSH
G光出力、規格化効率を得ることができた。この時の作
製された分極反転格子は図11で示すような理想的な矩
型状に近い分極反転格子が形成されており、先端がスパ
イク状であった。
【0028】次に、比較のためにプロトン交換領域のみ
が分極反転された別のSHG素子を作製した。この時作
製された分極反転格子の断面を観察すると図12で示す
ような半円状であった。次にSHG光出力を実施例と同
様に測定したところこの時のSHG光出力は2.7mW
であり、規格化SHG効率は4%/W・cm2 であっ
た。このことにより、スパイク状分極反転格子を用い、
プロトン交換領域以外に分極反転格子を作製することが
高効率のSHG素子に有用であることが分かった。 以
上の説明から明らかなように、本実施例によれば、プロ
トン交換領域以外に分極反転格子を作製することで理想
的な矩型状の分極反転格子を実現することができ、高効
率のSHG光を発生できるSHG素子が実現できる。
【0029】(実施例3)先の実施例にあっては、プロ
トン交換操作とスパイク状の分極反転格子の形成操作を
別工程で行っているが、以下に示すようにこれを同時に
行うようにしてもよい。以下、本発明の第3実施例につ
いて詳しく説明する。図14はプロトン交換熱処理の方
法を示す図、図15(a)〜(f)は上記SHG素子の
製造工程を示す図である。図16はプロトン交換領域外
に形成された分極反転格子、図17は半円状の分極反転
格子を示す写真である。本実施例においては最終的には
先の第2実施例の図9にて示す構造と同様なSHG素子
が形成される。従って、先に説明したように図9におい
て11は表面が−c面であるLiTaO3 単結晶基板で
自発分極の向きは下向きである。12は分極が組成変調
領域であるプロトン交換領域16とそれ以外に形成され
た部分で、これらの部分では分極の向きは上向きであ
る。13はチャンネル型光導波路であり、基本波、SH
G光もこの部分に閉じこめられて伝搬する。14は入射
基本波で結晶表面に垂直方向に偏光している。15は光
導波層部分で発生したSHG光であり、やはり結晶表面
に垂直な方向に偏光している。
【0030】次にプロトン交換処理について説明する。
酸性の溶液に基板等を浸漬するプロトン交換により、基
板表面からH+ イオンが基板内に侵入して基板のLiと
交換され、組成変化層が形成される。特に燐酸類は解離
定数が安息香酸(C65 COOH、融点121℃、沸
点250℃)に比べ2〜3桁高く、Hの濃度が高いため
組成変化の度合いが大きくなる。また、300℃程度ま
で液体での高温処理が可能であり、蒸発量が極めて少な
く制御性や作業性が良い。更に、水に可溶なためサンプ
ル及び容器や治具の洗浄が可能である。燐酸としてピロ
燐酸(H427 、融点61℃、沸点300℃)を用
いた。図14において、表面が−Z面であるLiTaO
3 単結晶基板11を基板ホルダーである白金板62上に
置き、ピロ燐酸63を基板11上に表面張力を利用して
数滴たらして保持する。プロトン交換温度に加熱された
方向性加熱手段、例えばプレート型ヒーター64上に6
2の基板ホルダーを置き、これを一方向すなわち裏面か
ら加熱して数分〜数時間プロトン交換を行う。ここで方
向性加熱手段とは基板をその片面より加熱し得る加熱手
段を意味するものとする。プロトン交換後、基板を取り
出し水洗することで63のピロ燐酸を除去する。これに
より基板11の一面のみにプロトン交換層65が形成さ
れる。プロトン交換はすべて大気中で行った。また、選
択的にプロトン交換するには、ピロ燐酸に融けないTa
膜を基板表面につけフォトリソグラフィにより、格子マ
スクを作製することで可能である。ここで基板ホルダー
62は熱伝導性が良く、プロトン源である酸に侵されに
くい白金を用い、その形状を板状またはもし酸がこぼれ
た時のヒーターの保護用のために皿状とした。
【0031】次に、本発明の分極反転格子の形成方法を
図15を用いて説明する。図15(a)に示すようにL
iTaO3 基板11を用意する。以下の図15(b)か
ら図15(d)に示す各工程は先の実施例1における図
5(b)から図5(d)に示す各工程と全く同様に操作
される。そして、図15(e)に示すようにホトレジス
トをアセトンにより除去し、ピロ燐酸を用いて図14で
示したプロトン交換熱処理を260℃、30〜60分で
行うことで、プロトン交換領域16が形成されると同時
にスパイク状分極反転領域12を形成させる。図14の
ヒーター64へ基板ホルダー62を置く時と取り外す時
に基板11は急激な熱変化を受ける。この時のプロトン
交換処理温度までの昇温速度を50℃/分以上で行い、
熱処理温度からの降温速度を50℃/分以上で行うこと
によりプロトン交換領域16外にスパイク状分極反転領
域すなわち分極反転格子12が作製できた。図15
(f)に示すようにTa膜51をNaOHの水溶液でエ
ッチングする。そのままもしくは再熱処理を温度400
℃で保持時間0.5分、熱処理温度までの昇温速度を5
0℃/分以上で行い、熱処理温度からの降温速度を50
℃/分以上で行うことでプロトン交換による非線形光学
定数の低下を抑制できる。その後、光導波路を作製す
る。作製された分極反転格子の深さは基板表面に形成さ
れた光導波路及びプロトン交換層の深さより大きく基板
厚さより小さく、その幅はプロトン交換パターンの幅と
略等しく、光導波路の深さの範囲では略矩型状の分極反
転格子を実現できた。最後に導波路端面を光学研磨する
ことによりSHG素子が作製される。また、プロトン交
換層領域を導波路形成前に研磨により除去することでプ
ロトン交換による非線形光学定数の影響を防いでも良
い。
【0032】このように、この実施例によれば、プロト
ン交換と同時に分極反転格子12を形成することができ
るので、その後の熱処理が不要となり工程数を減らすこ
とができる。また、プロトン交換時、一方向すなわち基
板の裏面から加熱するようにしているので、加熱炉等に
て全体加熱を行う場合と比較して熱拡散方向を制御で
き、良好な分極反転格子を形成できる。以上示した作製
方法で分極反転格子を作製し、素子長1cmのSHG素
子を作製した。この素子に実施例1で用いたと同様なチ
タン−サファイヤレーザを用いて基本波を入射したとこ
ろ、実施例1と同様なSHG光出力、規格化SHG効率
を得ることができた。この時の作製された分極反転格子
は図16(a)で示すような理想的な矩型状に近い分極
反転格子が形成されており、先端がスパイク状であっ
た。
【0033】また、図16(b)は、上記操作において
基板としてLiTaO3 を使用し、ピロ燐酸を用いたプ
ロトン交換を260℃で30分間行い、その後、プロト
ン交換熱処理を440℃で0.5分行った時の結晶構造
を示す。また、図16(c)は、上記操作において基板
としてLiNbO3 を使用し、ピロ燐酸を用いたプロト
ン交換を230℃で16分間行い、その後、熱処理を7
00℃で0.5分間行った時の結晶構造を示す。これら
によれば、プロトン交換層の厚さは1μm以下でもある
にもかかわらず、分極反転領域は上記プロトン交換層か
ら基板内に深く伸び進んでその長さが40μm以上にも
達しており、その先端は薄く鋭くなったスパイク状とな
って良好であることが判明する。
【0034】次に、比較のためにプロトン交換領域のみ
が分極反転された別のSHG素子を作製した。この時作
製された分極反転格子の断面を観察すると図17で示す
ような半円状であった。次にSHG光出力を実施例と同
様に測定したところこの時のSHG光出力は100nW
であり、規格化SHG効率は4%/W・cm2 であっ
た。このことにより、プロトン交換熱処理時にプロトン
交換領域以外にスパイク状分極反転格子を作製すること
で容易に高効率のSHG素子が実現できることが分かっ
た。以上の説明から明らかなように、本実施例によれ
ば、プロトン交換熱処理時にプロトン交換領域以外に分
極反転格子を作製することで理想的な矩型状の分極反転
格子を実現することができ、高効率のSHG光を発生で
きるSHG素子が容易に実現できる。
【0035】(実施例4)先の実施例3にあっては分極
反転格子の形成と光導波路の形成を別工程で行うように
したが、以下に示すようにこれを1回のフォトリソグラ
フィーだけで形成するようにしてもよい。以下、本発明
の第4実施例について詳しく説明する。図18は本発明
によるSHG素子の実施例を示す構成及び動作説明図、
図19(a)〜(f)は上記SHG素子の製造工程を示
す図である。図20はプロトン交換領域から延在させて
形成された分極反転格子、図21は半円状の分極反転格
子を示す写真である。
【0036】図18において、11は表面が−c面であ
るLiTaO3 単結晶基板で自発分極の向きは下向きで
ある。12は組成変調領域であるプロトン交換領域16
と同時に形成された反転分極であり、これらの部分では
分極の向きは上向きである。13はチャンネル型光導波
路となり、基本波、SHG光もこの部分に閉じこめられ
て伝搬する。14は入射基本波で結晶表面に垂直方向に
偏光している。15は光導波層部分で発生したSHG光
であり、やはり結晶表面に垂直な方向に偏光している。
【0037】次のプロトン交換処理については、前述し
た第3実施例の場合と全く同様に行われ、ピロ燐酸等を
用いて行われる。また、プロトン交換時の酸は、燐酸、
安息香酸、ステアリン酸を用いることでも可能であるこ
とは容易に類推する事ができる。
【0038】次に、本発明の分極反転格子と光導波路の
形成方法を図19を用いて説明する。図は光導波路と分
極反転格子部分の断面図である。図19(a)に示すよ
うにLiTaO3 基板11を用意する。以下、図19
(b)から図19(d)に示す各工程は、図19(c)
において導波路幅2〜6μmで窓あけされたホトマスク
を用いた点を除き、先の実施例1における図5(b)か
ら図5(d)に示す各工程と全く同様に操作される。そ
して、図19(e)に示すようにホトレジストをアセト
ンにより除去し、ピロ燐酸を用いて第3実施例の図14
で示したプロトン交換熱処理を260℃、30〜60分
で行うことで、プロトン交換領域乃至交換層16が形成
されると同時にスパイク状分極反転層12を形成させ
る。図14のヒーター64へ基板ホルダー62を置く時
と取り外す時に基板11は急激な熱変化を受ける。この
時のプロトン交換処理温度までの昇温速度を50℃/分
以上で行い、熱処理温度からの降温速度を50℃/分以
上で行うことによりプロトン交換領域16とスパイク状
分極反転領域すなわち分極反転格子12が作製できた。
図19(f)に示すようにTa膜51をNaOHの水溶
液でエッチングする。熱処理を温度380℃で保持時間
5分、熱処理温度までの昇温速度を50℃/分以上で行
い、熱処理温度からの降温速度を50℃/分以上で行う
ことでプロトン交換部分の屈折率を高くし光導波路を形
成する。また、プロトンによる非線形光学定数の低下を
抑制できる。熱処理時間が20分以上行うとプロトンの
拡散が大きくなり過ぎるために光導波路の損失が大きく
なってしまう。作製された分極反転格子の深さは基板表
面に形成された光導波路及びプロトン交換層の深さより
大きく基板厚さより小さく、その幅はプロトン交換パタ
ーンの幅と略等しく、光導波路の深さの範囲では略矩型
状の分極反転格子を実現できた。最後に導波路端面を光
学研磨することによりSHG素子が作製される。
【0039】以上示した作製方法で分極反転格子を作製
し、素子長1cmのSHG素子を作製した。この素子に
実施例1で用いたと同様なチタン−サファイヤレーザを
用いて基本波を入射したところ、実施例1と同様なSH
G光出力、規格化SHG効率を得ることができた。この
時の作製された分極反転格子は図20で示すような理想
的な矩型状に近い分極反転格子が形成されており、先端
がスパイク状であった。特に、図20においては第1実
施例の図6と異なり、各分極反転格子がその上端部にお
いて接触することなく明確に離間しており、良好な構造
となっているのが判明する。
【0040】次に、比較のためにプロトン交換領域のみ
が分極反転された別のSHG素子を作製した。この時作
製された分極反転格子の断面を観察すると図21で示す
ような半円状であった。次にSHG光出力を実施例と同
様に測定したところこの時のSHG光出力は100nW
であり、規格化SHG効率は4%/W・cm2 であっ
た。このことにより、プロトン交換熱処理時にプロトン
交換領域外に伸びるスパイク状分極反転格子と導波路と
を1回のフォトリソグラフィーの工程で容易に作製する
ことができ、高効率のSHG素子が実現できることが分
かった。また、スパイク状分域の芽となるプロトン交換
領域は図22に示すような熱処理を行うことにより屈折
率が高くなり、光導波路として構成することができる。
すなわち、LiTaO3 またはLiNbO3 基板の一様
な組成領域内に周期的分極反転領域を形成するために、
プロトン交換による周期的な格子パターンを形成する時
に適当な昇降温速度の熱履歴を与えることで周期的なス
パイク状の分極反転領域を形成し、その後、再熱処理を
加えることでプロトン交換領域を光導波路とすれば、光
導波路内に実質的に矩型の分極反転格子が形成できる。
この方法を用いれば分極反転格子と光導波路を1回のフ
ォトリソグラフィーだけで作製できる。この場合、プロ
トン交換処理の方法として、図19に示すように例えば
プレート型ヒーターを用いて行う。
【0041】以上の説明から明らかなように、本実施例
によれば、プロトン交換熱処理時にプロトン交換領域以
外に伸びるスパイク状分域反転格子を作製することで理
想的な矩型状の分極反転格子を実現することができ、1
回のフォトリソグラフィーの工程で高効率のSHG光を
発生できるSHG素子が容易に実現できる。
【0042】(実施例5)以上の各実施例に示すように
スパイク形状の分極反転格子を形成することによりSH
G光の発生効率を高めることができるが、以下に示すよ
うに基板材料にMgを添加することにより更にSHG光
の発生効率を高めることができる。
【0043】以下、本発明の第5実施例をより詳細に説
明する。試料を次の作製方法により作成した。まずチョ
クラルスキ法により、直径100mm深さ120mmの
イリジウムで作られた坩堝内に約5KgのLiTaO3
原料粉(育成に用いた原料は純度4NのLi2 O、Ta
25 、MgOの粉末を混合したものである。)をいれ
高周波加熱によりこれを溶かし、融液を作り、その後シ
ード付けを行い、所定の方位に約3日間で、2インチの
単結晶を育成した。この時の育成速度は1〜2mm/
h、回転速度は10〜20rpmである。次に、上記方
法により育成した結晶体を単一分域化処理を行った。結
晶を結晶と非反応性の導電性粉末を介して、結晶のZ軸
方向に対向するように例えばPt電極板を設け、電気炉
内に挿入して単一分域化処理を行う。その後、それぞれ
の結晶から各稜がx軸方位、y軸方位、及びz軸方位に
平行な10×10×10mm3、の正方形ブロックを切
り出し、その各面を鏡面研磨した。或いはそれぞれの結
晶から2インチのウエハを作成した。このようにしてタ
ンタル酸リチウム単結晶を準備し、光透過特性について
調べた。
【0044】この結果の例を図23に示す。鉄等の遷移
金属不純物を数〜十数ppmと多く含むSAWグレード
のタンタル酸リチウム単結晶は、300〜500nmの
広い波長範囲に大きな光吸収がある。鉄、マンガン、ク
ロムなどの遷移金属不純物を1ppm以下に低減したタ
ンタル酸リチウム単結晶(光学グレードと称す)は、鉄
の多い結晶に比べて300〜500nmでの光吸収は小
さくなったが、400nm以下での吸収はあるため40
0nm以下の青色SHG光の発生用基板としては光透過
性は不十分である。更にMgOを1mol%添加した結
晶では基礎吸収端が約2nm短波長側へ移動し、MgO
添加量を増やすと更に基礎吸収端は短波長側になった。
特に、MgO添加による顕著な効果は波長280〜40
0nmでの光透過率の向上であり、この基板を用いれ
ば、基本光として波長が800nm以下の、例えば78
0nmの半導体レーザを用いた390nm発光のSHG
素子が実現可能になる。また、MgOを5mol%程度
添加すれば基本光として700nmの光を用いて350
nm近傍の発光も可能となり、その応用範囲を広げる。
【0045】そこで、MgO添加により光透過性が向上
したタンタル酸リチウム単結晶及び無添加のタンタル酸
リチウム単結晶を基板として用い分極反転格子を形成し
た。このMgOを添加したLT基板を用いてSHG基板
を製造する方法は、実施例2において図10(a)から
図10(g)にて用いられた方法と全く同様な工程が用
いられる。このようにして形成された分極反転格子の深
さは基板表面に形成される光導波路深さより大きく基板
厚さより小さかった。またその幅はプロトン交換パター
ンの幅と略等しかった。分極反転格子12を形成後、基
板表面のプロトン交換層を研磨により除去し、通常のプ
ロトン交換法により基板表面に光導波路を作製した。最
後に導波路端面を光学研磨することによりSHG素子が
作製される。
【0046】以上示した分極反転格子に光導波路を作製
し、素子長1cmのSHG素子を作製した。基本波の光
源としてチタン−サファイヤレーザを用いて、作製した
SHG素子に波長820nmの基本波を入射したとこ
ろ、410nmの青色SHGが得られた。この時、分極
反転格子の断面が矩型状で分極反転領域はその深さが周
期方向の幅よりも大きい場合には、SHG光出力は15
mWでの高出力のSHG光が得られ、パワー密度165
KW/cm2 で安定した出力が得られた。更に分極反転
格子の周期を変え、波長780nmの半導体レーザーを
基本波として用いSHG光の出力を評価したところ、波
長280〜400nmでの光透過性の向上したMgOを
添加したタンタル酸リチウム単結晶を基板に用いた素子
では約1.5mWのSHG光の出力が得られた。一方、
無添加のタンタル酸リチウム単結晶を基板に用いた素子
では基板での光吸収が大きいため0.7mWのSHG光
出力しか得られなかった。
【0047】熱処理時間によっては、作製された分極反
転格子の断面を観察すると矩型状になることもある。こ
のような矩型状などの分極反転領域はその深さが周期方
向の幅よりも大きい場合には、光の入射方向に対する分
極反転部と非反転部の形状比が1対1になることにな
る。一方、熱処理時間等の分極反転の作製方法を変える
と、作製された分極反転格子の断面を観察すると半円状
になることもある。このような半円状などの分極反転領
域はその深さが周期方向の幅よりも小さい場合には、光
の入射方向に対する分極反転部と非反転部の形状比が完
全な1対1からずれていることになり、十分なSHG光
を発することができない。
【0048】以上示したMgOを添加したタンタル酸リ
チウム単結晶の分極反転格子に光導波路を作製し、素子
長1cmのSHG素子を作製した。基本波の光源として
チタン−サファイヤレーザを用いて、作製したSHG素
子に波長820nmの基本波を入射したところ、410
nmの青色SHG光が得られた。この時、分極反転格子
の断面が矩型状で分極反転領域はその深さが周期方向の
幅よりも大きい場合には、SHG光出力は15mWでの
高出力のSHG光が得られ、パワー密度165KW/c
2 で安定した出力が得られた。
【0049】一方、分極反転格子の断面が半円状で分極
反転領域の深さが周期方向の幅よりも小さい場合には、
9mWのSHG光が得られた。このことにより、タンタ
ル酸リチウム単結晶に分極反転格子を形成し、好ましく
は、その断面が矩型状になり、分極反転領域の深さが周
期方向の幅よりも大きい場合には、光の入射方向に対す
る分極反転部と非反転部の形状比が1対1になり高効率
のSHG素子に有用であることが分かった。特に、基板
材料にMgOを添加することにより、基礎吸収端を端波
長側にシフトさせることができ、高効率のSHG素子が
実現できると共にその応用範囲を拡大することができ
た。
【0050】本発明のMgO添加により耐光損傷強度が
向上した結晶を基板に用い、レーザー光源からの出射光
を電気光学結晶へ入射し光の位相を変化させる光変調器
を試作したところ、その動作は安定であることが確認さ
れた。本発明によりはじめて波長400nm以下の短波
長帯での光透過性に優れたタンタル酸リチウム単結晶を
得ることができた。これにより400nm以下の短波長
光を用いる光素子用基板にタンタル酸リチウム単結晶を
用いることができ、タンタル酸リチウム単結晶の持つ大
きな非線形光学定数を生かしたSHG素子の安定性と高
出力化の特性向上ができる。
【0051】また、好ましくは1モル%以上のMgOを
添加したLT単結晶は無添加結晶に比べ基礎吸収端が短
波長側へシフトし、結晶の着色は消え、結晶の色は無色
透明に変化した。また、得られた光透過性に優れたタン
タル酸リチウム単結晶をウエハ状に加工し光素子の基板
として用い、タンタル酸リチウム単結晶の分極方向を周
期的に反転させ、この分極反転領域はその深さが周期方
向の幅よりも大きい構造を作成することにより理想的な
矩型断面の分極反転格子を持つSHG素子本来の効率で
SHG光を発生できた。
【0052】上記の構成により、結晶の光透過特性を大
幅に改善することができ、特に短波長光を用いる波長変
換素子、光変調器、光偏向器などの種々の光学素子を安
定に動作させることができた。本発明を実施するに当た
って単結晶育成の手段に限定はなく、通常はチョクラル
スキー法によるのが一般的で、場合によってはブリッジ
マン法やフローティングゾーン法やファイバーペディス
タル法により育成することも可能である。
【0053】また原料としてのLi2 CO3 とTa2
5 の配合比は通常のコングルエント組成が高品質単結晶
が得られ易いために単結晶育成の面からみると望ましい
が、素子用途によっては単結晶基板の屈折率を変えたも
のが必要とされることもある。このような場合にはLi
2 CO3 とTa25 の配合比を変えることにより所望
の単結晶基板が得られる。尚、該元素の添加は混合時に
行うのが原料均一化の上で望ましいが、原料融体中に添
加してもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のように優れた作用効果を発揮することができる。本発
明によれば、先端が鋭角になされてた分極反転領域を作
製して深さ/幅比が1を超えた分極反転格子を形成する
ことで理想的な矩型状の分極反転格子を実現することが
でき、高効率のSHG光を発生できるSHG素子が実現
できる。また、本発明によれば、プロトン交換領域(分
極の芽領域)から延在させた分極反転格子を作製するこ
とで理想的な矩型状の分極反転格子を実現することがで
き、高効率のSHG光を発生できるSHG素子が実現で
きる。更に、本発明によれば、プロトン交換熱処理時に
プロトン交換領域以外に分極反転格子を作製することで
理想的な矩型状の分極反転格子を実現することができ、
高効率のSHG光を発生できるSHG素子が容易に実現
できる。また更に、本発明によれば、プロトン交換熱処
理時にプロトン交換領域以外に伸びる先端が鋭角の分極
反転格子を作製することで理想的な矩型状の分極反転格
子を実現することができ、1回のフォトリソグラフィー
の工程で高効率のSHG光を発生できるSHG素子が容
易に実現できる。また、プロトン交換熱処理時にプロト
ン交換領域外に伸びる分極反転格子と導波路を1回のフ
ォトリソグラフィーの工程で製造できる。また、本発明
によれば、波長400nm以下の短波長帯での光透過性
に優れたタンタル酸リチウム単結晶を得ることができ
た。これにより400nm以下の短波長光を用いる光素
子用基板にタンタル酸リチウム単結晶を用いることがで
き、タンタル酸リチウム単結晶の持つ大きな非線形光学
係数を生かしたSHG素子の安定性と高出力化の特性向
上ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための構造図であ
る。
【図2】チェレンコフ輻射を用いた従来のSHG素子を
示す図である。
【図3】三角形状の分極反転格子を用いた従来のSHG
素子を示す図である。
【図4】半円状の分極反転格子を用いた従来のSHG素
子を示す図である。
【図5】(a)〜(h)はそれぞれ本発明に係るスパイ
ク状分極反転格子の作製方法を示す図である。
【図6】スパイク状分極反転格子の結晶構造を示す写真
である。
【図7】スパイク状分極反転格子の結晶構造を示す写真
である。
【図8】半円状分極反転格子の結晶構造を示す写真であ
る。
【図9】本発明の実施例を説明するための構造図であ
る。
【図10】(a)〜(g)はそれぞれ本発明に係るスパ
イク状分極反転格子の作製方法を示す図である。
【図11】プロトン交換領域外のスパイク状分極反転格
子の結晶構造を示す写真である。
【図12】半円状分極反転格子の結晶構造を示す写真で
ある。
【図13】従来のプロトン交換の方法を示す図である。
【図14】本発明によるプロトン交換熱処理を示す図で
ある。
【図15】(a)〜(f)はそれぞれ本発明に係るスパ
イク状分極反転格子の作製方法を示す図である。
【図16】プロトン交換領域外のスパイク状分極反転格
子が基板上に形成された微細なパターンを表している写
真である。
【図17】半円状分極反転格子が基板上に形成された微
細なパターンを表している写真である。
【図18】本発明の実施例を説明するための構造図であ
る。
【図19】(a)〜(f)はそれぞれ本発明に係るスパ
イク状分極反転格子と光導波路の作製方法を示す図であ
る。
【図20】プロトン交換領域とスパイク状分極反転格子
を示す基板上に形成された微細なパターンを表している
写真である。
【図21】半円状分極反転格子を示す基板上に形成され
た微細なパターンを表している写真である。
【図22】プロトン交換導波路の熱処理時間に対する屈
折率を示す図である。
【図23】各種タンタル酸リチウム単結晶及びニオブ酸
リチウム単結晶の光透過特性を測定した図である。
【符号の説明】
11 基板(LiTaO3 ) 12 スパイク状分極反転領域 13 チャンネル型光導波路 14 基本波入射光 15 SHG出力光 21 基板(LiNbO3 ) 22 チェレンコフSHG光 51 Ta膜 52 ホトレジスト 53 プロトン交換領域 54 研磨除去領域 62 白金製基板ホルダー 63 ピロ燐酸 64 プレート型ヒーター 65 プロトン交換層 351 ガラス容器 352 基板 353 酸 354 恒温槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 康平 埼玉県熊谷市三ケ尻5200番地 日立金属株 式会社磁性材料研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に周期的に分極反転領域を形成して
    導波路を設けてなる第2高調波発生素子において、前記
    分極反転領域よりなる分極反転格子の幅は前記導波路の
    幅と同一になされ、かつ前記分極反転格子の深さ/幅比
    が1を超えていることを特徴とする第2高調波発生素
    子。
  2. 【請求項2】 第2高調波発生素子を製造する方法にお
    いて、基板上に周期的に分極の芽領域を形成し、次いで
    前記分極の芽領域から分極反転領域を延在させてその先
    端を鋭角状にし、前記分極の芽領域と前記分極反転領域
    により形成される分極反転格子の深さ/幅比が1を超え
    るようにしたことを特徴とする第2高調波発生素子の製
    造方法。
JP5036138A 1993-02-01 1993-02-01 第2高調波発生素子及びその製造方法 Pending JPH06130436A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5036138A JPH06130436A (ja) 1993-02-01 1993-02-01 第2高調波発生素子及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5036138A JPH06130436A (ja) 1993-02-01 1993-02-01 第2高調波発生素子及びその製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04184473 Division 1992-01-24 1992-06-18

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06130436A true JPH06130436A (ja) 1994-05-13

Family

ID=12461432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5036138A Pending JPH06130436A (ja) 1993-02-01 1993-02-01 第2高調波発生素子及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06130436A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007013513A1 (ja) * 2005-07-28 2007-02-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 波長変換素子、レーザ光源装置、2次元画像表示装置及びレーザ加工装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007013513A1 (ja) * 2005-07-28 2007-02-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 波長変換素子、レーザ光源装置、2次元画像表示装置及びレーザ加工装置
US8018646B2 (en) 2005-07-28 2011-09-13 Panasonic Corporation Wavelength conversion element, laser light source, two-dimensional image display and laser processing system
JP4855401B2 (ja) * 2005-07-28 2012-01-18 パナソニック株式会社 波長変換素子、レーザ光源装置、2次元画像表示装置及びレーザ加工装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3261594B2 (ja) タンタル酸リチウム単結晶、単結晶基板および光素子
Shur et al. Recent achievements in domain engineering in lithium niobate and lithium tantalate
US5943465A (en) Optical waveguide element, optical element, method for producing optical waveguide element and method for producing periodic domain-inverted structure
JPH052203A (ja) 導波路型第2高調波発生素子の製造方法
CN113196163B (zh) 用于制造图案化SrB4BO7和PbB4O7晶体的方法
JP2000066050A (ja) 光導波路部品の製造方法及び光導波路部品
JPH06130436A (ja) 第2高調波発生素子及びその製造方法
JPH05341342A (ja) 第2高調波発生素子及びその製造方法
JPH05313033A (ja) 光導波路、製造方法、および光素子
JP3213907B2 (ja) ニオブ酸リチウム単結晶と光機能素子
Ross et al. Optical control of electric field poling in LiTaO 3
JPH05313219A (ja) 分極反転格子タンタル酸リチウム単結晶基板および光素子
Åhlfeldt et al. Single‐domain layers formed in multidomain LiTaO3 by proton exchange and heat treatment
RU2811419C2 (ru) Нелинейный оптический элемент с квазинепрерывной схемой и способ его изготовления
JP2948042B2 (ja) 第2高調波発生素子の使用方法
JP3165756B2 (ja) 第2高調波発生素子及びその製造方法
JP2951583B2 (ja) 光導波路部品、第二高調波発生デバイスおよび光導波路部品の製造方法
JP2965644B2 (ja) 波長変換光学素子の製造方法
Ghambaryan et al. Periodically poled structures in lithium niobate crystals: growth and photoelectric properties.
JP2001264554A (ja) 光学素子
JPH0756203A (ja) 分極反転格子と光導波路の形成方法
Miyazawa et al. Single crystal growth of ferroelectric LaBGeO5 for optical frequency conversion devices
JPH0756202A (ja) 分極反転格子と光導波路の形成方法
JPH0756201A (ja) 分極反転格子と光導波路の形成方法
JPH06174908A (ja) 導波路型回折格子の製造方法