JPH0613038Y2 - 作業用走行機体の安全制御装置 - Google Patents

作業用走行機体の安全制御装置

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JPH0613038Y2
JPH0613038Y2 JP7002988U JP7002988U JPH0613038Y2 JP H0613038 Y2 JPH0613038 Y2 JP H0613038Y2 JP 7002988 U JP7002988 U JP 7002988U JP 7002988 U JP7002988 U JP 7002988U JP H0613038 Y2 JPH0613038 Y2 JP H0613038Y2
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traveling
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distance
control
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JP7002988U
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英輔 高木
健一 深田
博芳 上野
幹夫 堀内
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Original Assignee
MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、コンバイン等の作業用走行機体の安全制御装
置に関するものである。
[従来技術及び考案が解決しようとする課題] 一般に、作業用走行機体においては、例えばこれがコン
バインである場合、中割り作業や畦際作業等の際に、通
常作業では既刈地側に位置する走行体が未刈り茎稈を踏
み付けたり畦に乗り上げたりすることがあり、そこで既
刈地側の走行体を他側に移動できるようにしたものが、
例えば特開昭61-5717号公報において知られている。と
ころでこの様なものにおいて、走行体を幅狭側に位置さ
せた状態で高速走行した場合に、走行機体が不安定状態
となつて転倒するという重大な事故につながる惧れがあ
り、安全対策が必要となる。
[課題を解決する手段] 本考案は、上記の如き実情に鑑み、これらの欠点を一掃
することができる作業用走行機体の安全制御装置を提供
することを目的として創案されたものであつて、機体本
体に設けた左右走行体の少なくとも一方を左右方向に移
動させて走行体間の轍間距離を調整可能な作業用走行機
体に、轍間距離を検知する轍間距離検知手段と、該検知
手段の検知値に基づいて機体の走行速度を所定速度以下
に制限する速度制限手段を設けたことを特徴とするもの
である。
そして本考案は、この構成によつて、轍間距離を調整可
能なものでありながら、優れた安全性を有するものとで
きるようにしたものである。
[実施例] 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図
面において、1はコンバインの走行機体であつて、該走
行機体1は、茎稈を刈取る等の前処理をする前処理部
2、刈取られた茎稈の脱穀処理をする脱穀部3、排稈を
細断する等の後処理をする後処理部4、選別された穀粒
を貯留する穀粒貯留部5等によつて構成されていること
などは何れも従来通りである。
6、7は左右一対のクローラ型走行体であつて、走行体
6は未刈地側のもの、走行体7は既刈地側(運転座席
側)のものであるが、未刈地側の走行体6は機体フレー
ム1aに一体的に組付けられた固定式のものになつてい
る。一方、既刈地側(移動側)の走行体7は、その走行
フレーム8の上端部に設けたローラ8aが機体フレーム
1aに設けたガイドレール1bを転動することで左右に
移動可能に構成されている。そして機体フレーム1aと
走行フレーム8との間には油圧シリンダ9が設けられ、
この油圧シリンダ9の伸縮作動によつて走行体7は左右
方向に移動するようになつているが、さらに機体フレー
ム1aと走行フレーム8との間には伸縮自在な補助シリ
ンダ10が設けられている。即ち、補助シリンダ10は、機
体フレーム1a側に一体的に固定される筒体10aに、走
行フレーム8側に一体的に固定されるシヤフト10bが摺
動自在に内嵌して成り、走行フレーム8の平行移動案内
を行うようになつている。
11は機体に搭載されるトランスミツシヨンケースであつ
て、該トランスミツシヨンケース11から延設される駆動
軸12の先端側には軸芯方向を向くボール溝12aが形成さ
れ、一方駆動軸12に外嵌する第一スリーブ13の内周面に
は転動自在にボール13aが係止されている。そして上記
ボール13aがボール溝12aに係合することで第一スリーブ
13は駆動軸12から動力伝達される状態で軸芯方向に移動
案内されるようになつている。さらにこの第一スリーブ
13の外周面には第二スリーブ14の一半部が軸芯方向の移
動は規制される状態でスプライン嵌合Aされている。こ
の第二スリーブ14の他半部内周面に筒状をした車軸15の
外周面が同じく軸心方向の移動は規制される状態でスプ
ライン嵌合Bしており、而して駆動軸12から車軸15への
動力伝動はボール連結部とスプライン嵌合部A,Bを介
して成されるように構成されている。
一方、16はマイコン、インターフエース等で構成される
制御部であつて、該制御部16は、第7図に示す様に、油
圧シリンダ9の伸縮長さLを検知するシリンダ長検知セ
ンサ17、走行機体1の走行速度Sを検知する速度検知セ
ンサ18、走行機体1の左右傾斜αを検知する傾斜検知セ
ンサ19、穀粒貯留部5において貯留量がそれぞれX、
Y、Z位置まで達したことを検知する貯留量検知センサ
20、21、22等のセンサ類と、右側(既刈地側)ナローガイ
ド23の開閉位置を検知するナローガイド位置検知スイツ
チ24、脱穀部3への動力伝達経路中に介在する脱穀クラ
ツチ(図示せず)の断続状態を検知する脱穀クラツチ検
知スイツチ25等のスイツチ類とから検知信号を入力し、
これら検知信号に基づく判断で、油圧シリンダ9を伸縮
作動せしめる電磁ソレノイドバルブの伸長用ソレノイド
26、縮小用ソレノイド26a、速度制御装置27、警報器2
8、轍間距離表示器29に対して作動指令を出力するよう
になつている。
次に、制御部16の制御手順を第8図〜第12図に示すフロ
ーチヤート図に基づいて説明する。この制御において
は、初期設定が成された後、轍間距離の表示に続いて速
度制御、轍間距離制御、傾斜警報制御および貯留量警報
制御が行われるようになつており、そして、まず速度制
御では、シリンダ長Lに基づいて走行安定性が保てる最
高走行速度aを算出する。次に算出速度aと現在の走行
速度Sを比較し、走行速度Sが算出速度aを越えなけれ
ば何ら速度制限を行わないが、越えた場合には速度制御
装置27の作動によつて走行速度Sが算出速度aとなるよ
う速度制限を行うようになつている。
次の轍間距離制御では、まず脱穀クラツチが続状態であ
るかが判断され、NOの場合には本制御を回避するが、YE
Sの場合には続いてナローガイド23が開状態であるかが
判断される。そして開状態であると判断された場合には
設定シリンダ長bを略最大幅である第一設定長cとし、
また閉状態であるときは設定シリンダ長bを略最小幅で
ある第二設定長dとした後、現在のシリンダ長Lと上記
設定シリンダ長bとを比較して両値が一致するようにソ
レノイド26、26aを作動制御するようになつている。即
ち、脱穀作業時において、ナローガイド23の開閉操作に
伴つて轍間距離を伸縮するようになつている。
さらに、続く傾斜警報制御においては、シリンダ長Lに
基づいて許容左右傾斜角βを算出した後、この許容傾斜
角βよりも傾斜検知センサ18の検知値aの絶対値が大き
いか否かが判断される。そして、YESと判断された場合
には警報器28を連続作動して連続的な警報音を発するよ
うになつている。
またさらに、貯留量警報制御では、最初にシリンダ長L
が、設定値Lよりも小さいか否か、設定値L以上で
かつ設定値Lよりも小さいか否かが判断される。即
ち、現在油圧シリンダ9が縮小状態(L<L)、中間
状態(L≦L<L)もしくは伸長状態(L≧L
であるかが判断され、次にこれら伸長状態に対応した貯
留量X、Y、Z(X<Y<Z)に達したか否かがそれぞ
れに判断される。そして、これが達したと判断された場
合には、警報器28を前記傾斜警報と区別できるように断
続作動して間欠的な警報音を発するようになつている。
叙述の如く構成された本考案の実施例において、油圧シ
リンダ9の伸長作動によつて走行体7を左右方向に移動
可能に構成し、両走行体6、7の轍間距離を狭くするこ
とで、走行体7が未刈り茎稈を踏みつぶしたり畦に乗り
上げたりする不具合を回避できるようにしたものである
が、幅広状態と比較して走行安定性が低下する幅狭状態
において、仮令高速走行したとしても、走行速度は轍間
距離に対応した安全速度に制限されることになる。従つ
て、轍間距離を意識せずに走行していても、常に走行安
定性が確保されて走行機体1が転倒するような事故を確
実に回避することができ、この結果、安全性の著しい向
上が計られることになる。
しかもこのものでは、作業時において、ナローガイド23
の開閉に基づいて走行体7の移動を自動的に制御するの
で、中割作業や畦際作業をする場合に、轍間距離調整操
作を忘れて未刈り茎稈を踏みつぶしたり畦に乗り上げた
りする不具合を確実に回避することができる。
さらにこのものでは、走行機体1が所定角度以上左右傾
斜した場合に、警報により作業者に危険を報知するの
で、傾斜地での機体転倒が確実に防止でき、さらに安全
性を向上させることができる。
また、轍間距離を調整できるようにしたものでは、その
距離によつて機体バランスとの関係から穀粒貯留部5の
許容貯留量が異なることになるが、このものでは、貯留
された穀粒が轍間距離に対応した許容量に達した際に警
報を発するので、貯留オーバーにより機体バランスを崩
す惧れがなく、従つて、走行安定性ならびに安全性が著
しく向上されることになる。
一方、トランスミツシヨン11から延設される駆動軸12
と、該駆動軸12に対して軸芯方向摺動自在に連結される
第一スリーブ13は、ボール13aを介した連結構造で連結
されるので、摺動抵抗が著しく低減されることになる許
りか、第一スリーブ13にスプライン溝のような面倒な加
工を不要とできて部品加工作業を簡略化することができ
る。
[作用効果] 以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたものであ
るから、走行体を左右方向に移動可能に構成し、両走行
体の轍間距離を狭くすることで、走行体が未刈り茎稈を
踏みつぶしたり畦に乗り上げたりする不具合を回避でき
るようにしたものでありながら、機体走行速度を轍間距
離に対応した安全速度以下に制限することができる。従
つて、轍間距離を意識せずに走行できることになつて操
作性が著しく向上する許りか、常に走行安定性が確保さ
れるので、走行機体が転倒するような事故を確実に回避
することができ、もつて安全性の著しい向上が計れるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案に係る作業用走行機体の安全制御装置の
一実施例を示したものであつて、第1図はコンバインの
概略側面図、第2図はフレーム部の概略正面図、第3図
は同上平面図、第4図は移動側走行体への動力伝達構造
を示す要部縦断面図、第5図は駆動軸連結部の縦断面
図、第6図はナローガイドの側面図、第7図は制御機構
全体のブロツク図、第8図は主制御手順を示すフローチ
ヤート図、第9図は速度制御のフローチヤート図、第10
図は轍間距離制御のフローチヤート図、第11図は傾斜警
報制御のフローチヤート図、第12図は貯留量警報制御の
フローチヤート図である。 図中、1は走行機体、7は移動側走行体、9は油圧シリ
ンダ、16は制御部、17はシリンダ長検知センサ、27は速
度制御装置である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 堀内 幹夫 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (56)参考文献 実公 昭62−16140(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体本体に設けた左右走行体の少なくとも
    一方を左右方向に移動させて走行体間の轍間距離を調整
    可能な作業用走行機体に、轍間距離を検知する轍間距離
    検知手段と、該検知手段の検知値に基づいて機体の走行
    速度を所定速度以下に制限する速度制限手段を設けたこ
    とを特徴とする作業用走行機体の安全制御装置。
JP7002988U 1988-05-27 1988-05-27 作業用走行機体の安全制御装置 Expired - Lifetime JPH0613038Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7002988U JPH0613038Y2 (ja) 1988-05-27 1988-05-27 作業用走行機体の安全制御装置

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JP7002988U JPH0613038Y2 (ja) 1988-05-27 1988-05-27 作業用走行機体の安全制御装置

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Publication Number Publication Date
JPH01173087U JPH01173087U (ja) 1989-12-07
JPH0613038Y2 true JPH0613038Y2 (ja) 1994-04-06

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ID=31295286

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