JPH06130339A - チューナブル光学フィルタ - Google Patents

チューナブル光学フィルタ

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JPH06130339A
JPH06130339A JP27865892A JP27865892A JPH06130339A JP H06130339 A JPH06130339 A JP H06130339A JP 27865892 A JP27865892 A JP 27865892A JP 27865892 A JP27865892 A JP 27865892A JP H06130339 A JPH06130339 A JP H06130339A
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JP
Japan
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polarizer
plate
flat plate
optical filter
optical
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Application number
JP27865892A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Fukushima
暢洋 福島
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/09Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on magneto-optical elements, e.g. exhibiting Faraday effect
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F2203/00Function characteristic
    • G02F2203/05Function characteristic wavelength dependent

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は通過波長帯域の中心波長が可変である
チューナブル光学フィルタに関し、機械的な可動部分を
有しない同フィルタの提供を目的とする。 【構成】偏光子1と1/4波長板31とファラデー回転
角が可変のファラデー回転子32と1/4波長板33と
偏光子3とを光路上にこの順に配置し、偏光子1及び3
の透過軸と1/4波長板31及び33の光学軸とが特定
の関係を有するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 作用 実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、1つ又はそれ以上の通
過波長帯域を有する帯域通過型の光学フィルタに関し、
さらに詳しくは、通過波長帯域の中心波長が可変である
チューナブル光学フィルタに関する。
【0003】帯域通過型の光学フィルタは、例えば、希
土類元素がドープされたドープファイバ等の光増幅媒体
と、増幅すべき信号光とともに光増幅媒体に供給する励
起光を出力する励起光源とを備えた光増幅器において、
信号光以外の光(例えば自然放出光や励起光)を遮断す
るために用いられる。この場合、光増幅器のS/N特性
の観点からは、一般的には、光学フィルタの通過波長帯
域は狭い方が良い。
【0004】しかし、光通信システムの送信側の光源の
温度変化や経時劣化により、信号光の波長が変動するの
で、使用する光学フィルタの通過波長帯域が狭すぎる場
合には、信号光も遮断されてしまう恐れがある。そこ
で、信号光の波長変化に追随して光学フィルタの通過波
長帯域の中心波長を制御するシステムを実現するため
に、通過波長帯域の中心波長が可変であるチューナブル
光学フィルタが要望されている。
【0005】
【従来の技術】従来、機械的な可動部分を有するチュー
ナブル光学フィルタが知られている。この種のチューナ
ブル光学フィルタにおいては、例えば、光学干渉膜や回
折格子への入射角度を機械的に変化させることで、通過
波長帯域の中心波長を可変にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のチューナブル光
学フィルタは、機械的な可動部分を有しているので、高
速な動作が困難でありまた信頼性に欠けるという欠点を
有している。
【0007】よって、本発明の目的は、機械的な可動部
分を有しないチューナブル光学フィルタを提供すること
にある。本発明の他の目的は、機械的な可動部分を有し
ない狭帯域なチューナブル光学フィルタを提供すること
にある。
【0008】本発明の更に他の目的は、機械的な可動部
分を有しない偏光無依存の(透過率が入射光の偏光に依
存しない)チューナブル光学フィルタを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によると、透過す
る直線偏光の偏光方向に相当する透過軸を有する第1及
び第2の偏光子と、該第1及び第2の偏光子の間に設け
られた第1及び第2の1/4波長板と、該第1及び第2
の1/4波長板の間に設けられたファラデー回転角が可
変のファラデー回転子とを備え、該第1の偏光子、該第
1の1/4波長板、該ファラデー回転子、該第2の1/
4波長板及び該第2の偏光子は光路上にこの順序で配置
され、上記第1の1/4波長板の光学軸は上記第1の偏
光子の透過軸を上記光路の回りに45°回転させた方向
にあり、上記第2の1/4波長板の光学軸は上記第1の
1/4波長板の光学軸を上記光路の回りに90°回転さ
せた方向にあるチューナブル光学フィルタが提供され
る。
【0010】
【作用】本発明では、ファラデー回転角が可変のファラ
デー回転子を用い、このファラデー回転子と、第1及び
第2の偏光子と、第1及び第2の1/4波長板とを特定
の形態で配置しているので、ファラデー回転角の変化を
1/4波長板により直線偏光の位相差に変換して、機械
的な可動部分を含むことなしに通過波長帯域の中心波長
を可変にすることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付の図面に基づい
て詳細に説明する。先ず、本発明のチューナブル光学フ
ィルタの構成及び動作を理解するうえで有用と思われる
ので、図1により複屈折フィルタを説明する。複屈折フ
ィルタは、偏光子1と複屈折板2ともう1つの偏光子3
とを透過光の光路上にこの順に配置して構成される。以
下の説明では、透過光の光路に平行なZ軸を有し、偏光
子1の透過軸(透過する直線偏光の振動方向)に平行な
Y軸を有する直交3次元座標系X−Y−Zを採用する。
【0012】複屈折板2の両端面及び光学軸CはXY平
面に平行であり、複屈折板2の光学軸CとY軸がなす角
度は45°である。偏光子3の透過軸は例えば偏光子1
の透過軸に平行である。
【0013】偏光子1を透過した偏光面がYZ平面に平
行な直線偏光が複屈折板2に入射すると、この直線偏光
は、偏光面が複屈折板2の光学軸Cに平行な異常光線成
分と偏光面が複屈折板2の光学軸Cに直交する常光線成
分とに分離されて複屈折結晶2の内部を伝搬する。これ
ら異常光線成分及び常光線成分は複屈折板2から出射す
るときに合成され、その合成の結果は、透過光の波長に
応じて、偏光面がYZ平面に平行な直線偏光であるかも
しれないし、偏光面がXZ平面に平行な直線偏光である
かもしれないし、円偏光又は楕円偏光であるかもしれな
い。
【0014】偏光子3の透過軸がY軸に平行である場
合、偏光面がYZ平面に平行な直線偏光に対する偏光子
3の透過率は原理的には100%であり、偏光面がXZ
平面に平行な直線偏光に対する偏光子3の透過率は原理
的には0%であり、円偏光に対する偏光子3の透過率は
原理的には50%であり、楕円偏光に対する偏光子3の
透過率は楕円偏光の楕円率に応じたものとなる。従っ
て、この複屈折フィルタの透過率は光の波長に依存した
ものとなる。
【0015】図2は図1の複屈折フィルタの透過率と波
長の関係の一例を示すグラフである。波長の増大に従っ
て透過率の極大値及び極小値が交互に出現している。透
過率が極大値になるのは異常光線と常光線の間の位相差
が2nπのときであり、透過率が極小値になるのは異常
光線と常光線の間の位相差が(2n+1)πのときであ
る。ここでnは自然数である。図2で示された例では、
波長の変化に対して透過率は周期的には変化しないが、
図1の複屈折板2の厚みが波長に対して十分大きい場合
には、波長の変化に対して透過率はほぼ周期的に変化す
る。
【0016】図3は狭帯域な光学フィルタとしてのリオ
フィルタを説明するための図である。リオフィルタは、
複数の偏光子11(11A,11B,11C,・・・)
と、偏光子11の数よりも1つ少ない複数の複屈折板1
2(12A,12B,12C,・・・)とを交互に光路
上に配置して構成される。最も外側には偏光子11が配
置される。
【0017】各偏光子11の光学軸は互いに平行であ
り、各複屈折板12の端面は互いに平行である。また、
各複屈折板12の厚みは、薄い順に1:2:4:8・・
・である。
【0018】図4は図3のリオフィルタの動作特性を説
明するための図である。便宜上、3つの複屈折板12が
用いられているものとする。符号21は最も薄い複屈折
板12Aとこれを挟む形で配置された偏光子11A及び
11Bとからなる部分についての透過率と波長の関係を
表し、符号22は次の複屈折板12Bとこれを挟む形で
配置された偏光子11B及び11Cとからなる部分につ
いての透過率と波長の関係を表し、符号23は最も厚い
複屈折板12Cとこれを挟む形で配置された偏光子11
C及び11Dとからなる部分についての透過率と波長の
関係を表している。図3に示された例では、複屈折板1
2は薄い順に光路上に配置されているが、複屈折板12
の配置の順序は任意である。
【0019】図4において符号24はリオフィルタの全
体としての透過率と波長の関係を表しており、この特性
は符号21,22及び23で表される特性を合成したも
のに他ならない。このようにリオフィルタにおいては、
最も薄い複屈折板を含む部分についてのチャネルスペク
トルのピークを非常に尖鋭にすることができる。
【0020】図5は本発明のチューナブル光学フィルタ
の第1実施例を示す図である。この実施例が図1の複屈
折フィルタと異なる点は、偏光子1及び3の間に、複屈
折板2に換えて、1/4波長板31とファラデー回転角
が可変のファラデー回転子32ともう1つの1/4波長
板33とをこの順に配置している点にある。偏光子3の
透過軸は、図1に於けるのと同じように、例えば偏光子
1の透過軸に平行であるが、必ずしもこれに限定されな
い。ファラデー回転子32の具体的構成例については後
述する。
【0021】図6は図5の1/4波長板31及び33の
光学軸並びに偏光子1及び3の透過軸の説明図である。
偏光子1及び3の透過軸は前述したようにY軸に平行で
ある。1/4波長板31の光学軸C1は偏光子1の透過
軸を光路の回りに45°回転させた方向にあり、1/4
波長板33の光学軸C2は1/4波長板31の光学軸C
1を光路の回りに90°回転させた方向にある。例え
ば、1/4波長板31の光学軸C1がXY平面上におい
てY=−Xで表される直線に平行である場合には、1/
4波長板33の光学軸C2はXY平面においてY=Xで
表される直線に平行である。
【0022】図5の構成において、例えばファラデー回
転角がθであるファラデー回転子32の両側に1/4波
長板31及び33を配置してなる部分が、偏光面が互い
に直交する2直線偏光間に2θの位相差を与える移相子
(複屈折板)と等価であることは、次に示すジョーンズ
マトリクスから明らかである。
【0023】
【数1】
【0024】例えばファラデー回転子32のファラデー
回転角の可変範囲が±45°である場合には、1/4波
長板31とファラデー回転子32と1/4波長板33と
からなる部分は、偏光面が互いに直交する2直線偏光間
に±90°の可変範囲で位相差を与える。
【0025】従って、図5の第1実施例によると、ファ
ラデー回転子32のファラデー回転角を変化させること
によって、例えば図2に示されるような特性を波長軸方
向に変位させることができ、機械的可動部分を有しない
チューナブル光学フィルタの提供が可能になる。
【0026】次に、ファラデー回転角が可変のファラデ
ー回転子の具体的構成例について説明する。一般に、磁
気光学結晶にある磁界(磁場)を印加した状態で、つま
り磁気光学結晶をある磁界の中に置いた状態で、直線偏
光が磁気光学結晶内を通過すると、その偏光方向(直線
偏光の電場ベクトルを含む平面の伝搬方向と垂直な平面
への投影)は、伝搬方向に係わらず常に一定の回転方向
に回転される。
【0027】この現象はファラデー回転と称され、偏光
方向の回転角の大きさ(ファラデー回転角)は、印加磁
界により生じた磁気光学結晶の磁化の方向及び強さに依
存する。具体的には、ファラデー回転角は磁気光学結晶
の磁化の強さの光の伝搬方向の成分の大きさによって決
定される。
【0028】従って、磁気光学結晶とこの磁気光学結晶
に対して光の伝搬方向と同じ方向に磁界を印加する手段
とからファラデー回転子を構成すれば、一見すると印加
磁界を調整することによりファラデー回転角を有効に調
整することができそうである。しかし、ここで考慮して
おくべき点は、印加磁界の大きさが比較的小さい場合に
は、印加磁界による磁気光学結晶の磁化が飽和状態に達
せず、磁気光学結晶内に多数の磁区が存在していること
である。
【0029】このような多数の磁区の存在は、ファラデ
ー回転角の再現性を悪化させるし、良好な再現性が確保
されているとしてもファラデー回転角の連続な可変を困
難にする。また、磁気光学結晶に多数の磁区がある場合
には、各磁区間の界面における光の散乱による減衰も生
じ、実用上の不都合となる。
【0030】そこで、本発明の実施例では、ファラデー
回転角が可変のファラデー回転子は、光路上に配置され
る磁気光学結晶と、互いに異なる方向の第1及び第2磁
界をこれらの合成磁界の強さが予め定められた値(例え
ば磁気光学結晶のファラデー回転角が飽和するのに必要
とされる磁界の強さに相当する値)よりも大きくなるよ
うに磁気光学結晶に対して印加する磁界印加手段と、第
1及び第2磁界の強さの少なくとも一方を変化させる磁
界調整手段とを含む。尚、磁気光学結晶において磁化の
強さが飽和した状態は、磁区が1つになった状態として
理解することができる。
【0031】望ましくは、第1及び第2磁界は、磁気光
学結晶を透過する光の伝搬方向を含む平面内の互いに直
交する方向にそれぞれ印加される。図7は本発明の実施
例で使用することができるファラデー回転子の一構成例
を示す図である。ファラデー回転子32は、磁気光学結
晶41と、磁気光学結晶41に対して互いに直交する方
向に磁界を印加する永久磁石42及び電磁石43と、電
磁石43に駆動電流を与える可変電流源44とを含む。
【0032】磁気光学結晶41としては、薄く切り出し
たYIG(イットリウム・鉄ガーネット)やエピタキシ
ャル結晶成長させた(GdBi)3 (FeAlGa)5
12等を用いることができる。
【0033】磁気光学結晶41の厚み方向は例えばY軸
と平行であり、この場合、永久磁石42及び電磁石43
により磁気光学結晶41に印加される磁界の方向はそれ
ぞれZ軸及びX軸と平行である。符号45は磁気光学結
晶41を透過する光ビームを表している。
【0034】図8は、図7に示されたファラデー回転子
32において磁気光学結晶41に与えられる磁界並びに
磁気光学結晶41の磁化の方向及び強さ(大きさ)を説
明するための図である。
【0035】いま、永久磁石42のみによって磁気光学
結晶41に符号51で示されるように磁界が印加されて
いる場合、磁気光学結晶41の磁化は符号52で示され
るようにZ軸に平行になる。このときの印加磁界の強さ
(磁界ベクトル51の長さ)は、磁気光学結晶41の磁
化の強さ(磁化ベクトル52の長さ)が飽和するように
設定される。そして、例えば、この状態で必要な最大の
ファラデー回転角が得られているものとする。
【0036】電磁石43による磁界が符号53で示され
るようにX軸に印加されると、合成磁界は符号54で示
されるように磁界ベクトル51及び53の合成ベクトル
となる。この合成磁界54により磁気光学結晶41には
符号55で示されるような磁化が生じる。磁化ベクトル
55と磁界ベクトル54は互いに平行であり、磁化ベク
トル55の長さは磁化ベクトル52の長さに一致する。
【0037】磁気光学結晶41の磁化の強さが一定であ
るからといって、磁気光学結晶41におけるファラデー
回転への磁化の寄与度が同じであるとは限らない。ファ
ラデー回転角が当該磁化の方向と光の伝搬方向の関係に
も依存するからである。
【0038】即ち、磁化52が生じている状態と磁化5
5が生じている状態を比較すると、磁化52のZ成分
(磁化52そのもの)に対して磁化55のZ成分56が
減少している分だけ、後者のファラデー回転角が小さく
なるのである。
【0039】本実施例によると、ファラデー回転角の可
変範囲の全範囲にわたって常に磁気光学結晶41には飽
和磁界が印加されているので、磁気光学結晶41に多数
の磁区が形成されることに起因する不都合が生じない。
【0040】また、可変電流源44から供給される駆動
電流を調整することで、ファラデー回転角を連続的に且
つ再現性良く変化させることができるので、このような
ファラデー回転子を用いることによって、高速動作が可
能でしかも信頼性の高いチューナブル光学フィルタの提
供が可能になる。
【0041】図9は本発明のチューナブル光学フィルタ
に使用することができるファラデー回転子の他の構成例
を示す図である。このファラデー回転子32′が図7の
ファラデー回転子32と異なる点は、磁気光学結晶41
の相対する対角に互いに平行な平面61及び62を形成
し、光ビーム63がこれらの面61及び62を通過する
ようにしている点である。従って、永久磁石42による
磁界の方向と電磁石43による磁界の方向は共に光の伝
搬方向(Z軸に平行)に対して概略45°傾斜してい
る。
【0042】図10は、図9に示されたファラデー回転
子32′において磁気光学結晶41に与えられる磁界並
びに磁気光学結晶41の磁化の方向及び強さ(大きさ)
を説明するための図である。
【0043】電磁石43により印加される磁界は、符号
71で示される状態から符号72で示される状態の範囲
で強さ及び向きを調整可能である。符号73は永久磁石
42による印加磁界を示している。この場合、合成磁界
については、符号74で表される状態と符号75で表さ
れる状態の範囲でその強さ及び方向が変化する。これに
伴い、磁気光学結晶41の磁化についても、符号76で
示される状態から符号77で示される状態の範囲でその
強さ及び方向が変化する。
【0044】このようなファラデー回転子32′を用い
ると、電磁石43の駆動電流の可変幅をさほど大きくす
ることなしに、ファラデー回転角の可変範囲を大きくす
ることができる。尚、磁化の強さが最小になる符号78
で示される状態(電磁石43による印加磁界が零の状
態)でファラデー回転角が十分飽和するように、永久磁
石42による印加磁界が設定されている。
【0045】図11は本発明のチューナブル光学フィル
タに使用することができるファラデー回転子のさらに他
の構成例を示す図である。このファラデー回転子32″
が図7のファラデー回転子32と異なる点は、図7の永
久磁石42に代えて電磁石81を設け、さらに電磁石8
1に駆動電流を与える可変電流源82を設けている点で
ある。
【0046】図12は、図11に示されたファラデー回
転子32″において磁気光学結晶41に与えられる磁界
並びに磁気光学結晶41の磁化の方向及び強さ(大き
さ)を説明するための図である。
【0047】図11のファラデー回転子の構成による
と、電磁石43及び81による印加磁界を調整すること
で、合成磁界を符号91乃至94で示すように連続的に
且つ飽和磁界を保ったままで変化させることができる。
これに伴い、磁気光学結晶41の磁化は符号95乃至9
8で示されるように変化する。
【0048】このように図11の構成によると、図9に
示されるような複雑な形状の磁気光学結晶を用いること
なしに、ファラデー回転角の可変範囲を容易に大きくす
ることができる。
【0049】また、図11のファラデー回転子32″を
用いた場合、可変電流源44又は82の極性を切り替え
ることによって、磁気光学結晶41の磁化のZ成分の向
きを変えることができるので、ファラデー回転の方向を
必要に応じて変えることができる。例えば、零度を中心
として±45n°(nは自然数)の範囲でファラデー回
転角を変化させることができる。
【0050】図13は本発明のチューナブル光学フィル
タの第2実施例を示す図である。この実施例が図5の第
1実施例と異なる点は、偏光子1と1/4波長板31の
間に複屈折物質からなる平板101を設けている点にあ
る。平板101の端面はXY平面に平行であり、平板1
01の光学軸は1/4波長板31の光学軸に平行であ
る。平板101は1/4波長板33と偏光子3の間に設
けてもよい。
【0051】図1の複屈折フィルタの特性を表す図2の
グラフにおいて、透過率の極大値及び極小値が波長に対
して周期的に出現するようにするためには、図1の複屈
折板2がある程度の厚み(例えば透過光の波長の100
倍程度に相当する厚み)を有していることが要求され
る。これと同等の位相差を図5の第1実施例における1
/4波長板31及び33並びにファラデー回転子32に
より与えるためには、ファラデー回転子32の光路方向
の厚みを大きくしてファラデー回転角を大きくすること
が要求され、複屈折結晶よりもはるかに高価な磁気光学
結晶を大量に使用することが要求される。
【0052】図13の第2実施例によると、付加的に設
けられた平板101によって与えられる位相差を固定値
とし、1/4波長板31及び33並びにファラデー回転
子32によって与えられる位相差を可変にしているの
で、ファラデー回転子32の構成要素である磁気光学結
晶の光路方向の厚みを小さくして、チューナブル光学フ
ィルタの低価格化を図ることができる。
【0053】図14は本発明のチューナブル光学フィル
タの第3実施例を示す図である。この実施例は、図13
の第2実施例の構成に加えて、複屈折物質からなる平板
111Aと偏光子112Aと複屈折物質からよなる平板
111Bと偏光子112Bとがこの順に偏光子1の側か
ら配置されている点で特徴付けられる。
【0054】平板111A及び111Bの端面はXY平
面に平行である。平板111A及び111Bの光学軸は
平板101の光学軸に平行である。平板111A及び1
11Bの光路方向の厚みは、それぞれ、平板101の光
路方向の厚みの1/2及び1/4に相当する。偏光子1
12A及び112Bの透過軸は偏光子1の透過軸に平行
である。
【0055】この実施例における動作原理は、図3のリ
オフィルタの動作原理に準じて理解することができる。
これを図4により説明する。図14の構成のうち、偏光
子1と平板101と1/4波長板31及び33とファラ
デー回転子32と偏光子3とからなる部分についての特
性は、図4の符号23により表される特性に相当し、偏
光子1と平板111Aと偏光子112Aとからなる部分
についての特性は符号22で表される特性に相当し、偏
光子112Aと平板111Bと偏光子112Bとからな
る部分についての特性は符号21で表される特性に相当
している。
【0056】符号21乃至23で表される特性のうち、
透過率の極大値及び極小値の出現する波長周期が最も短
い符号23で表される特性は、図13における動作原理
に従って、ファラデー回転子32におけるファラデー回
転角を変化させることによって、図4の波長軸方向にシ
フトする。その結果、合成された特性24についても波
長軸方向にシフトさせることができ、機械的な可動部分
を有しない狭帯域なチューナブル光学フィルタの提供が
可能になる。
【0057】機械的な可動部分を有しない狭帯域なチュ
ーナブル光学フィルタを実現する本発明の実施の態様を
より一般的に表現すれば次の通りである。即ち、例えば
図13の第2実施例の構成において、平板101の複屈
折物質と同じ物質からなり予め定められた厚みを有する
少なくとも一つの平板111(111A及び/又は11
1B)と、少なくとも一つの偏光子112(112A及
び/又は112B)とを付加的に設け、平板111及び
偏光子112が光路上で偏光子1及び3の外側に位置す
るようにし、平板111の光学軸を平板101の光学軸
と平行にし、偏光子112の透過軸を偏光子1の透過軸
と平行にするのである。
【0058】平板111及び偏光子112がそれぞれ1
つずつある場合には、平板111の厚みは平板101の
厚みの1/2に等しくされ、平板111及び偏光子11
2は、平板111が偏光子112と偏光子1又は3との
間に位置するように配置される。
【0059】一方、平板111が複数ある場合には、偏
光子112も平板111と同数設けられ、平板111の
最も厚いもの厚みは平板101の厚みの1/2に等しく
され、平板111の最も厚いものから第n番目(nは2
以上の自然数)のものの厚みは第(n−1)番目のもの
のの厚みの1/2に等しくされ、平板111及び偏光子
112は、偏光子112のいずれかが最も外側に位置す
るように交互に配置される。従って、例えば図14の第
3実施例では、平板101,111A及び111Bの配
列順序は任意である。
【0060】機械的な可動部分を有しない狭帯域なチュ
ーナブル光学フィルタの実施例において、通過波長帯域
が波長軸上で複数出現することがチューナブル光学フィ
ルタを実用する上で不都合になる場合(図4の符号24
で表される特性を参照)がある。このような場合には、
チューナブル光学フィルタの通過帯域よりもわずかに広
い帯域で且つ通過帯域の中心波長が固定されている光学
フィルタを例えば図14の各構成部品の間或いはそれら
の外側に配置するとよい。こうすることで、複数の通過
波長帯域の1つを選択することができ、チューナブル光
学フィルタの実用性が向上する。光学フィルタとしては
誘電体多層膜を用いた干渉フィルタ等を用いることがで
きる。
【0061】図15は本発明のチューナブル光学フィル
タの第4実施例を示す図である。この実施例では、第1
及び第2の偏光子として、図5の第1実施例における偏
光子1及び3に代えてそれぞれ複屈折物質からなるくさ
び板121及び122を用い、これに伴って、光ファイ
バ123と、光ファイバ123の励振端から放射された
光をコリメートしてくさび板121に供給するレンズ1
24と、くさび板122からの光ビームを集束させるレ
ンズ125と、レンズ125により集束された光ビーム
が所定の条件の下に結合する光ファイバ126とを付加
的に設けている。
【0062】くさび板121及び122は、くさび板1
21の頂部及び底部がそれぞれくさび板122の底部及
び頂部に対向し且つ対応する面同士が互いに平行になる
ように配置される。くさび板121の光学軸はY軸に平
行であり、くさび板122の光学軸は例えばY軸に平行
である。偏光子としてのくさび板121及び122の透
過軸は、偏光面が光学軸に平行な異常光線の偏光方向或
いは偏光面が光学軸に垂直な常光線の偏光方向のことを
言う。
【0063】光ファイバ123の励振端から放射された
光は、レンズ124によりコリメートされて平行光ビー
ムになる。このビームはビーム太さを無視して符号13
0で表される。ビーム130は、くさび板121におい
てその常光線に相当するビーム131と異常光線に相当
するビーム132に分離される。
【0064】ビーム131及び132は、1/4波長板
31とファラデー回転子32と1/4波長板33とをこ
の順に通過してそれぞれビーム133及び134にな
る。ビーム133及び134の偏光状態は、ファラデー
回転子32におけるファラデー回転角に応じて決定され
る。
【0065】ビーム133はくさび板132においてそ
の常光線及び異常光線にそれぞれ相当するビーム135
及び136に分離される。また、ビーム134はくさび
板122においてその異常光線及び常光線にそれぞれ相
当するビーム137及び138に分離される。
【0066】ビーム135乃至138がそれぞれ受けて
きた屈折の履歴並びにくさび板121及び122の形状
及び配置形態を考慮すると、ビーム135及び137は
互いに平行であり、ビーム136及び138は互いに平
行でない。従って、ビーム135乃至138のうちビー
ム135及び137のみをレンズ125により絞り込ん
で光ファイバ126に結合することができる。
【0067】さて、ビーム135及び137のトータル
パワーとビーム136及び138のトータルパワーの比
は、ファラデー回転子32におけるファラデー回転角に
依存する。例えば、ビーム133及び134がそれぞれ
ビーム131及び132と同じ偏光面を有する直線偏光
である場合には、ビーム133及び134のそれぞれ全
部がビーム135及び137に変換される。
【0068】また、ビーム133及び134がそれぞれ
ビーム131及び132の偏光面に直交する偏光面を有
する直線偏光である場合には、ビーム133及び134
はそれぞれ全部ビーム136及び138に変換される。
【0069】一方、ファラデー回転子32におけるファ
ラデー回転角が一定である状態においては、ビーム13
5及び137のトータルパワーは、レンズ124により
コリメートされた光の偏光状態に依存しない。ビーム1
35及び137のトータルパワーがそれらの波長に依存
することはこれまでの説明から明らかである。
【0070】従って、本実施例によると、機械的な可動
部分を有しない偏光無依存のチューナブル光学フィルタ
の提供が可能になる。図16は本発明のチューナブル光
学フィルタの第5実施例を示す図である。本実施例にお
いては、第1の偏光子は複屈折物質からなるくさび板1
41であり、第2の偏光子は複屈折物質からなる2つの
くさび板142及び143である。
【0071】くさび板141の頂部及び底部はそれぞれ
くさび板142の底部及び頂部に対向し、くさび板14
3の頂部及び底部はそれぞれくさび板142の底部及び
頂部に対向している。
【0072】そして、くさび板141,142及び14
3のくさび角をそれぞれθ1 ,θ2及びθ3 とし、くさ
び板141及び142間の距離をd1 とし、くさび板1
42及び143間の距離をd2 とするときに、次の2つ
の式を満足するように各くさび板が作製され配置されて
いる。
【0073】θ2 =θ1 +θ3 , d1 sinθ1 =d
2 sinθ3 くさび板141の光学軸はY軸に平行であり、くさび板
142及び143の光学軸は互いに平行である。くさび
板142及び143の光学軸は例えばY軸に平行であ
る。
【0074】図15の第4実施例では、くさび板121
及び122間に1/4波長板31とファラデー回転子3
2と1/4波長板33を介在させるためにくさび板12
1及び122間の距離を比較的大きくした場合、ビーム
135及び137間の距離も比較的大きくなり、レンズ
125の球面収差等の収差の影響を受けやすくなる。
【0075】図16の第5実施例による場合、レンズ1
24でコリメートされた光をくさび板141で偏光分離
してくさび板142及び143により偏光合成したとき
に、くさび板143から出射する常光線成分及び異常光
線成分の光路はほぼ一致するので、この同一光路上の常
光線成分及び異常光線成分をレンズ125により収差の
影響を受けることなしに効率良く光ファイバ126に入
射させることができる。
【0076】図17は本発明のチューナブル光学フィル
タの第6実施例を示す図である。この実施例では、第1
及び第2の偏光子として、図15の第4実施例における
くさび板121及び122に代えて、それぞれ複屈折結
晶からなる平板151及び152が用いられている。平
板151及び152の厚みは等しい。平板151及び1
52の光学軸は、例えば、互いに直交し且つ各光学軸が
それぞれ光の伝搬方向に対して45°傾斜するように設
定される。
【0077】光ファイバ123の励振端から放射された
光は、レンズ124により平行光ビームにコリメートさ
れる。このビームはビーム太さを無視して符号160で
表される。ビーム160は平板151においてその常光
線及び異常光線にそれぞれ相当するビーム161及び1
62に分離される。ビーム161及び162は互いに平
行である。
【0078】ビーム161及び162は、1/4波長板
31とファラデー回転子32と1/4波長板33とをこ
の順に通過してそれぞれビーム163及び164にな
る。ビーム163及び164の偏光状態はファラデー回
転子32におけるファラデー回転角に応じて決定され
る。
【0079】ビーム163は平板152においてその常
光線及び異常光線に相当するビーム165及び166に
分離される。ビーム164は平板152においてその常
光線及び異常光線に相当するビーム167及び168に
分離される。
【0080】平板151及び152は互いに平行であり
これらの光路方向の厚みは等しいので、ビーム165は
ビーム168に一致する。従って、ビーム165乃至1
68のうちビーム165及び168のみをレンズ125
により絞り込んで光ファイバ126に入射させることが
できる。さて、ビーム165及び168のトータルパワ
ーとビーム166及び167のトータルパワーの比は、
ファラデー回転子32におけるファラデー回転角に依存
する。一方、ファラデー回転子32におけるファラデー
回転角が一定である状態においては、ビーム165及び
168のトータルパワーは、レンズ124によりコリメ
ートされた光の偏光状態には依存しない。ビーム165
及び168のトータルパワーがそれらの波長に依存する
ことはこれまでの説明から明らかである。
【0081】従って、本実施例によると、図15の第4
実施例による場合と同様にして、機械的な可動部分を有
しない偏光無依存のチューナブル光学フィルタの提供が
可能になる。
【0082】1/4波長板33と平板152の間に必要
に応じて1/2波長板を挿入してもよい。本発明は以上
説明した実施例の詳細に限定されない。例えば、図15
の第4実施例又は図17の第6実施例に図14の第3実
施例を適用することにより、機械的な可動部分を有しな
い狭帯域で偏光無依存のチューナブル光学フィルタの提
供が可能になる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
機械的な可動部分を有しないチューナブル光学フィルタ
の提供が可能になるという効果を奏する。
【0084】また、本発明の特定の実施態様によると、
機械的な可動部分を有しない狭帯域なチューナブル光学
フィルタの提供が可能になるという効果を奏する。さら
に、本発明の他の特定の実施態様によると、機械的な可
動部分を有しない偏光無依存のチューナブル光学フィル
タの提供が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】複屈折フィルタの説明図である。
【図2】図1の複屈折フィルタの動作特性の例を説明す
るための図である。
【図3】リオフィルタの説明図である。
【図4】図3のリオフィルタの動作特性の例を説明する
ための図である。
【図5】本発明のチューナブル光学フィルタの第1実施
例を示す図である。
【図6】図5における偏光子の透過軸及び1/4波長板
の光学軸の説明図である。
【図7】本発明のチューナブル光学フィルタに適用可能
なファラデー回転子の一構成例を示す図である。
【図8】図7における磁界及び磁化の説明図である。
【図9】本発明のチューナブル光学フィルタに適用可能
なファラデー回転子の他の構成例を示す図である。
【図10】図9における磁界及び磁化の説明図である。
【図11】本発明のチューナブル光学フィルタに適用可
能なファラデー回転子のさらに他の構成例を示す図であ
る。
【図12】図11における磁界及び磁化の説明図であ
る。
【図13】本発明のチューナブル光学フィルタの第2実
施例を示す図である。
【図14】本発明のチューナブル光学フィルタの第3実
施例を示す図である。
【図15】本発明のチューナブル光学フィルタの第4実
施例を示す図である。
【図16】本発明のチューナブル光学フィルタの第5実
施例を示す図である。
【図17】本発明のチューナブル光学フィルタの第6実
施例を示す図である。
【符号の説明】
1,3,11(11A,11B,11C,11D),1
12(112A,112B) 偏光子 31,33 1/4波長板 32,32′,32″ ファラデー回転角が可変のファ
ラデー回転子

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透過する直線偏光の偏光方向に相当する
    透過軸を有する第1及び第2の偏光子(1,3) と、 該第1及び第2の偏光子(1,3) の間に設けられた第1及
    び第2の1/4波長板(31,33) と、 該第1及び第2の1/4波長板(31,33) の間に設けられ
    たファラデー回転角が可変のファラデー回転子(32)とを
    備え、 該第1の偏光子(1) 、該第1の1/4波長板(31)、該フ
    ァラデー回転子(32)、該第2の1/4波長板(33)及び該
    第2の偏光子(3) は光路上にこの順序で配置され、 上記第1の1/4波長板(31)の光学軸は上記第1の偏光
    子(1) の透過軸を上記光路の回りに45°回転させた方
    向にあり、 上記第2の1/4波長板(33)の光学軸は上記第1の1/
    4波長板(31)の光学軸を上記光路の回りに90°回転さ
    せた方向にあることを特徴とするチューナブル光学フィ
    ルタ。
  2. 【請求項2】 上記第2の偏光子(33)の透過軸は上記第
    1の偏光子(31)の透過軸に平行であることを特徴とする
    請求項1に記載のチューナブル光学フィルタ。
  3. 【請求項3】 上記第1の偏光子(1) と上記第1の1/
    4波長板(31)の間又は上記第2の偏光子(3) と上記第2
    の1/4波長板(33)の間に配置され上記第1の1/4波
    長板(31)の光学軸に平行な光学軸を有する複屈折物質か
    らなる第1の平板(101) をさらに備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載のチューナブル光学フィルタ。
  4. 【請求項4】 上記第1の平板(101) の複屈折物質と同
    じ物質からなり予め定められた厚みを有する少なくとも
    1つの第2の平板(111) と、少なくとも1つの第3の偏
    光子(112) とをさらに備え、 該第2の平板(111) 及び該第3の偏光子(112) は上記光
    路上で上記第1及び第2の偏光子(1,3) の外側に位置す
    るように配置され、 該第2の平板(111) の光学軸は上記第1の平板(101) の
    光学軸に平行であり、 該第3の偏光子(112) の透過軸は上記第1の偏光子(1)
    の透過軸に平行であることを特徴とする請求項3に記載
    のチューナブル光学フィルタ。
  5. 【請求項5】 上記第2の平板(111) 及び上記第3の偏
    光子(112) はそれぞれ1つずつあり、 上記第2の平板(111) の厚みは上記第1の平板(101) の
    厚みの1/2に等しく、 上記第2の平板(111) 及び上記第3の偏光子(112) は、
    該第2の平板(111) が該第3の偏光子(112) と上記第1
    又は第2の偏光子(1,3) との間に位置するように配置さ
    れることを特徴とする請求項4に記載のチューナブル光
    学フィルタ。
  6. 【請求項6】 上記第2の平板(111) は複数あり、上記
    第3の偏光子(112)は上記第2の平板(111) と同数あ
    り、 上記第2の平板(111) の最も厚いもの(111A)の厚みは上
    記第1の平板(101) の厚みの1/2に等しく、 上記第2の平板(111) の最も厚いものから第n番目(n
    は2以上の自然数)のものの厚みは第(n−1)番目の
    ものの厚みの1/2に等しく、 上記第2の平板(111) 及び上記第3の偏光子(112) は、
    該第3の偏光子(112)のいずれかが最も外側に位置する
    ように交互に配置されることを特徴とする請求項4に記
    載のチューナブル光学フィルタ。
  7. 【請求項7】 上記ファラデー回転子(32)は、上記光路
    上に配置された磁気光学結晶(41)と、互いに異なる方向
    の第1及び第2磁界をこれらの合成磁界の強さが予め定
    められた値よりも大きくなるように上記磁気光学結晶(4
    1)に対して印加する磁界印加手段と、上記第1及び第2
    磁界の強さの少なくとも一方を変化させる磁界調整手段
    とを含むことを特徴とする請求項1に記載のチューナブ
    ル光学フィルタ。
  8. 【請求項8】 上記第1及び第2磁界は上記磁気光学結
    晶(41)を透過する光の伝搬方向を含む平面内の互いに直
    交する方向にそれぞれ印加されることを特徴とする請求
    項7に記載のチューナブル光学フィルタ。
  9. 【請求項9】 上記磁界印加手段は上記第1及び第2磁
    界をそれぞれ印加する電磁石(43)及び永久磁石(42)であ
    り、上記磁界調整手段は上記電磁石(43)の駆動電流を調
    整することを特徴とする請求項8に記載のチューナブル
    光学フィルタ。
  10. 【請求項10】 上記磁界印加手段は上記第1及び第2
    磁界をそれぞれ印加する第1及び第2の電磁石(43,81)
    であり、上記磁界調整手段は上記第1及び第2の電磁石
    (43,81) の駆動電流の少なくとも一方を調整することを
    特徴とする請求項8に記載のチューナブル光学フィル
    タ。
  11. 【請求項11】 上記予め定められた値は上記磁気光学
    結晶(41)のファラデー回転角が飽和するのに必要とされ
    る磁界の強さに相当する値であることを特徴とする請求
    項7に記載のチューナブル光学フィルタ。
  12. 【請求項12】 上記第1及び第2の偏光子はそれぞれ
    複屈折物質からなる第1及び第2のくさび板(121,122)
    であり、 該第1及び第2のくさび板(121,122) は、該第1のくさ
    び板(121) の頂部及び底部がそれぞれ該第2のくさび板
    (122) の底部及び頂部に対向し且つ対応する面同士が互
    いに平行になるように配置され、 第1の光ファイバ(123) と、 該第1の光ファイバ(123) の励振端から放射された光を
    コリメートして上記第1のくさび板(121) に供給する第
    1のレンズ(124) と、 上記第2のくさび板(122) からの光ビームを集束させる
    第2のレンズ(125) と、 該第2のレンズ(125) により集束された光ビームが所定
    の条件の下に結合する第2の光ファイバ(126) とをさら
    に備えたことを特徴とする請求項1に記載のチューナブ
    ル光学フィルタ。
  13. 【請求項13】 上記第1の偏光子は複屈折物質からな
    る第1のくさび板(141) であり、 上記第2の偏光子はそれぞれ複屈折物質からなる第2及
    び第3のくさび板(142,143) であり、 該第1乃至第3のくさび板(141,142,143) は、該第1の
    くさび板(141) の頂部及び底部がそれぞれ該第2のくさ
    び板(142) の底部及び頂部に対向し、該第2のくさび板
    (142) の頂部及び底部がそれぞれ該第3のくさび板(14
    3) の底部及び頂部に対向するように配置され、 第1の光ファイバ(123) と、 該第1の光ファイバ(123) の励振端から放射された光を
    コリメートして上記第1のくさび板(141) に供給する第
    1のレンズ(124) と、 上記第3のくさび板(143) からの光ビームを集束させる
    第2のレンズ(125) と、 該第2のレンズ(125) により集束された光ビームが所定
    の条件の下に結合する第2の光ファイバ(126) とをさら
    に備えたことを特徴とする請求項1に記載のチューナブ
    ル光学フィルタ。
  14. 【請求項14】 上記第1及び第2の偏光子はそれぞれ
    複屈折物質からなる第1及び第2の平板(151,152) であ
    り、 第1の光ファイバ(123) と、 該第1の光ファイバ(123) の励振端から放射された光を
    コリメートして上記第1の平板(151) に供給する第1の
    レンズ(124) と、 上記第2の平板(152) からの光ビームを集束させる第2
    のレンズ(125) と、 該第2のレンズ(125) により集束された光ビームが所定
    の条件の下に結合する第2の光ファイバ(126) とをさら
    に備えたことを特徴とする請求項1に記載のチューナブ
    ル光学フィルタ。
  15. 【請求項15】 複数の通過波長帯域の1つを選択する
    帯域通過フィルタをさらに備えたことを特徴とする請求
    項4に記載のチューナブル光学フィルタ。
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