JPH06129485A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH06129485A
JPH06129485A JP27624392A JP27624392A JPH06129485A JP H06129485 A JPH06129485 A JP H06129485A JP 27624392 A JP27624392 A JP 27624392A JP 27624392 A JP27624392 A JP 27624392A JP H06129485 A JPH06129485 A JP H06129485A
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JP
Japan
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resonance
frequency
vibration
electric field
elastic body
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Pending
Application number
JP27624392A
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English (en)
Inventor
Kazuya Takano
和也 高野
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の共振のそれぞれの共振レベルを減少さ
せることのできる防振装置を得ること。 【構成】 振動発生部である車体28へ金属の取付プレ
ート12を取り付け、取付プレート12には、電界作用
によって弾性率の変化する電気応答性弾性体14を介し
て金属の質量体16を連結する。車体28に周波数の低
い共振と、周波数の高い共振とがある場合、電気応答性
弾性体14に電界をかけない状態の防振装置10の共振
周波数を車体28の周波数の低い共振に一致させ、電界
をかけて電気応答性弾性体14の弾性率を上げた状態の
防振装置10の共振周波数を車体の周波数の高い共振に
一致させる。共振の周波数に応じて電界をかけることに
よって、周波数の異なる両方の共振を低減することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動発生部に取り付け
られて振動発生部の共振レベルを減少させることのでき
る、所謂ダイナミックダンパと称する防振装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の車体、一般産業用機械等
の共振する部分には、ダイナミックダンパと称する防振
装置が取り付けられており、共振を低減するようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この防振装置は、質量
体と、それを支えるバネ及び減衰要素から構成され、振
動発生部の共振レベルを低下させる上で特に効果が見ら
れた。
【0004】例えば、図7に模式的に示すように、加振
力を発生するエンジン102とエンジン102を搭載す
る車体104とがあるとすると、質量体106とそれを
支えるゴム108とから構成される防振装置100が無
い場合には、車体104は特定の周波数fで大きく共振
するが(図8グラフ線A)、防振装置100が車体10
4の共振の最も大きい部位に取り付けられていると、共
振点が2個に別れると共に共振のレベルが大きく低下す
る(図8グラフ線B参照)。
【0005】ところが、この防振装置100は、予め決
められた周波数の共振のみに効果が得られるようになっ
ており、例えば、車体104の共振点が2個以上の場合
には、それぞれの共振に対して最適な防振効果を得るこ
とができない欠点がある。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、共振が複数個
の場合であってもそれぞれの共振レベルを効果的に減少
させることのできる防振装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の防振装置は、質
量体と、前記質量体と振動発生部とを連結し電界かける
ことによって弾性率の変化する電気応答性弾性体と、前
記電気応答性弾性体に電界を付与する一対の電極と、を
備えたことを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明の防振装置によれば、質量体と電気応答
性弾性体とで、いわゆるダイナミックダンパが構成さ
れ、防振装置の共振周波数を振動発生部の共振周波数に
対応させることによって振動発生部の共振レベルを低減
することができる。本発明の防振装置では、一対の電極
間に電界をかけると、電気応答性弾性体の弾性率が変化
するので、振動発生部にそれぞれ周波数の異なる共振が
複数あっても、電界の有無または強弱によって電気応答
性弾性体の弾性率を変化させて防振装置の共振周波数を
変化させることができ、これによって振動発生部のそれ
ぞれの共振のレベルを効果的に低減することができる。
【0009】
【実施例】
〔第1実施例〕本発明の第1実施例に係る防振装置10
を図1乃至図3にしたがって説明する。
【0010】図1に示すように、本実施例の防振装置1
0は、振動発生部へ取り付けられる電極としての金属製
の取付プレート12を有しており、この取付プレート1
2の片面には、電気応答性弾性体14を介して電極とし
ての金属製の質量体16が連結されている。なお、電気
応答性弾性体14は取付プレート12及び質量体16へ
加硫接着されている。
【0011】この電気応答性弾性体14は、電界をかけ
ることにより弾性率が変化する弾性材料であって、電界
が生じていない状態では弾性率が低く、電界が生じてい
る状態では弾性率が高くなる性質を有している。
【0012】この電気応答性弾性体14は、詳しくは電
気絶縁性高分子材料に電場の作用により電気分極する微
粉体が分散してなるものであって、弾性率が105 〜1
9ダイン/cm2 である電気絶縁性高分子材料に、例
えば、炭素/水素原子比(C/H比)が1.2〜5であ
って平均粒径が0.5〜500μmである炭素質微粉体
を分散微粒子として用いることを特徴とする。
【0013】この電気絶縁性高分子材料は、主鎖に不飽
和炭素結合を持つ架橋汎用ゴム(例えば、ブタジエンゴ
ム、イソプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム等)、
架橋特殊ゴム(例えば、シリコーンゴム、ポリウレタン
ゴム、ホスファゼンゴム等)及び、各種熱可塑性ゴムな
どが好ましく、さらにこれらに軟化材、添加剤などを配
合した架橋ゴム、あるいはこれらを発泡した架橋ゴムな
ども好適に用いられる。
【0014】つまり、電気絶縁性高分子材料は室温ある
いは使用温度で物理架橋あるいは化学架橋により弾性的
挙動を示し、柔軟性に富む高分子重合体であることが望
ましく、弾性率が105 〜109 ダイン/cm2 の材料
である。
【0015】一方、炭素/水素原子比(C/H比)が
1.2〜5である炭素質微粉体としては、具体的には、
(1)コールタールピッチ、石油系ピッチ、またはポリ
塩化ビニルを熱分解して得られるピッチなどを微粉砕し
たもの、(2)それらピッチ又はタール成分を加熱処理
して得られる炭素質メソフェーズ小球体粉末、すなわ
ち、加熱により形成される光学的異方性小球体のピッチ
成分を溶剤で溶解分別することによって得られる粉末、
更にこれを微粉砕したもの、ピッチ原料を加熱処理によ
りバルクメソフェーズ(例えば特開昭59−30887
号公報参照)とし、それを微粉砕したもの、また一部晶
質化したピッチを微粉砕したもの、(3)フェノール樹
脂などの熱硬化性樹脂を低温で炭化したものなど、いわ
ゆる低温処理炭素質粉末、(4)無煙炭、歴青炭などの
石炭類及びその熱処理物を微粉砕したもの、(5)ポリ
エチレン、ポリスチレンなどの炭化水素系ビニル高分子
と塩化ビニル、塩化ビニリデンなどの塩素含有高分子と
の混合物を加圧下で加熱することによって得られる炭素
球又はそれを微粉砕したもの、(6)ポリアクリロニト
リルなどの残炭率の高い高分子の炭化物など、で例示さ
れる微粉体などが上げられる。
【0016】取付プレート12には、導線18を介して
電源20のマイナス側が、質量体16には導線22を介
して電源20のプラス側が連結されており、これによっ
て電気応答性弾性体14に電界をかけれるようになって
いる。この電源20は制御装置26に連結されており、
制御装置26には、振動発生部、一例として自動車の車
体28に取り付けられた振動センサ30が連結されてい
る。この制御装置26は、振動センサ30からの信号を
受け、車体28の共振周波数に対応して電源20の出力
電圧を制御する。
【0017】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例の防振装置10は、振動発生部、例えば、自動車の車
体28の共振する部分に取付プレート12をボルト等で
取り付けて使用する。
【0018】ここで、図2に示すように、車体28の共
振がそれぞれ周波数の異なる共振1(共振周波数の低い
側)と共振2(共振周波数の高い側)との2個である場
合(図2グラフ線C参照)、電界をかけない時の電気応
答性弾性体14の弾性率及び質量体16の質量は共振1
のレベルを低減できるように、即ち、防振装置10の共
振周波数が共振1の周波数と一致するように、予め設定
しておく。また、共振2のレベルを低減させる場合に
は、電気応答性弾性体14の弾性率を高くして防振装置
10の共振周波数を高くする必要があるため(共振2
は、共振1よりも周波数が高いため)、防振装置10の
共振周波数が共振2周波数と一致するように、電気応答
性弾性体14にかける電界の大きさ、即ち電源20の出
力電圧を予め設定しておく。
【0019】上記のように電気応答性弾性体14の弾性
率を設定した場合、電気応答性弾性体14に電界をかけ
ない時の防振装置10の特性は、図2のグラフ線D(一
点鎖線)のようになり、共振1のみが低減される。一
方、電気応答性弾性体14に電界をかけた時の防振装置
10の特性は、図2のグラフ線E(点線)のようにな
り、共振2のみが低減されるようになる。
【0020】自動車が走行等をして車体28が振動した
場合、制御装置26は振動センサ30によって車体28
の振動レベル及び振動の周波数を検出する。
【0021】ここで、制御装置26は共振1の周波数と
共振2の周波数との中間の周波数f Cを境にして、車体
28の振動周波数がその中間の周波数fC以上の場合に
は電気応答性弾性体14に電界を印加し、その中間の周
波数未満の場合には電気応答性弾性体14に電界を印加
しない。
【0022】このように防振装置10を制御することに
より、防振装置10の特性は、車体振動が周波数fC
ではグラフ線D(一点鎖線)の特性となり、周波数fC
以上ではグラフ線E(点線)の特性となり、車体28は
共振1の発生する周波数において振動レベルが低減さ
れ、共振2の発生する周波数においては、電気応答性弾
性体14の弾性率が高くなって防振装置10の共振周波
数が共振2の周波数と対応するので同じく振動レベルを
低減させることができる。
【0023】また、図3に示すように、車体28の共振
が1個である場合(図3グラフ線F参照)、電界をかけ
ない時の電気応答性弾性体14の弾性率は防振装置10
の共振周波数が車体28の共振周波数と一致するように
設定しておけば、自動車が走行等をして車体28が共振
した場合に、この共振のレベルを低減することができる
(図3グラフ線G参照)。
【0024】また、車体28が共振周波数よりも高い周
波数(例えば、周波数fb以上)で振動している場合に
は、電気応答性弾性体14に電界をかけて電気応答性弾
性体14の弾性率を高くする。これにより防振装置10
の共振周波数が上がり、共振周波数よりも高い周波数の
車体振動を低減することができる(図3グラフ線H参
照)。
【0025】なお、本発明は上記実施例に限らず、振動
のレベルを低減させるための電気応答性弾性体14への
電界の印加の方法は上記実施例に限定されない。
【0026】例えば、共振の山が複数個ある場合、その
内の最もレベルの高い振動を低減するように制御しても
よく、自動車の場合では、乗員が不快となる共振を選択
して低減するように制御してもよい。
【0027】また、電気応答性弾性体14へ印加する電
界はオン、オフ制御するのみならず、振動の周波数に応
じて連続的に変化させてもよい。
【0028】また、エンジン回転数センサ、車速センサ
等を設けて、エンジン回転数及び車速等の情報に基づい
て、電気応答性弾性体14へ印加する電界を制御しても
よい。
【0029】〔第2実施例〕本発明の第2実施例を図4
にしたがって説明する。なお、第1実施例と同一構成に
関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0030】本実施例の防振装置10では、金属製の質
量体16が絶縁体被覆34で覆われており、質量体16
と電源のマイナス側である車体28または車体28に連
結される金属部材との間のショートを防止している。
【0031】〔第3実施例〕本発明の第3実施例を図5
にしたがって説明する。なお、第1実施例と同一構成に
関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0032】本実施例の防振装置10では、電気応答性
弾性体14が電極としての金属の中間板36で取付プレ
ート12側と質量体16側とに区切られており、質量体
16及び取付プレート12が電源20のマイナス側へ、
中間板36が電源20のプラス側へ接続されている。
【0033】この構成により、本実施例の防振装置10
はプラス側である質量体16がマイナス側である車体2
8及び車体28に連結されている金属部材に触れたとし
ても電源20がショートすることはない。
【0034】なお、本実施例では、防振装置10を自動
車の車体へ取り付けた例を示したが、本発明はこれに限
らず、防振装置10の取り付け部位は自動車の車体に限
らず、一般産業用機械等であってもよいのは勿論であ
る。
【0035】また、質量体16、取付プレート12と中
間板36とは、電気応答性弾性体14に電界を付与でき
るようになっていれば何れをプラス、何れをマイナスと
してもよい。
【0036】さらに、取り付け部位が金属である場合に
は、取り付け部位の金属に電源の一方を接続すれば、電
気応答性弾性体14に電界を作用させることができるの
で、この場合には必ずしも取付プレート12は必要とし
ない。
【0037】また、質量体16は必ずしも金属である必
要はなく、質量体16が非導電性である場合には、図6
に示すように、質量体16の電気応答性弾性体14側に
電極板38を設ければ良い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防振装置
は上記構成としたので、振動発生部の共振が複数個の場
合であってもそれぞれの共振レベルを効果的に減少でき
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の係る防振装置の側面図で
ある。
【図2】共振が2個である場合の防振装置の特性を示す
グラフである。
【図3】共振が1個である場合の防振装置の特性を示す
グラフである。
【図4】本発明の第2実施例の係る防振装置の側面図で
ある。
【図5】本発明の第3実施例の係る防振装置の側面図で
ある。
【図6】本発明の他の実施例に係る防振装置の側面図で
ある。
【図7】従来の防振装置の取付部周辺を示す模式図であ
る。
【図8】従来の防振装置の特性を示すグラフである。
【符号の説明】
10 防振装置 12 取付プレート(電極) 14 電気応答性弾性体 16 質量体(電極) 36 中間板(電極) 38 電極板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量体と、 前記質量体と振動発生部とを連結し電界かけることによ
    って弾性率の変化する電気応答性弾性体と、 前記電気応答性弾性体に電界を付与する一対の電極と、 を備えたことを特徴とする防振装置。
JP27624392A 1992-10-14 1992-10-14 防振装置 Pending JPH06129485A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27624392A JPH06129485A (ja) 1992-10-14 1992-10-14 防振装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27624392A JPH06129485A (ja) 1992-10-14 1992-10-14 防振装置

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JPH06129485A true JPH06129485A (ja) 1994-05-10

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ID=17566699

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JP27624392A Pending JPH06129485A (ja) 1992-10-14 1992-10-14 防振装置

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