JPH061292B2 - 焦点検出装置 - Google Patents
焦点検出装置Info
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- JPH061292B2 JPH061292B2 JP10006984A JP10006984A JPH061292B2 JP H061292 B2 JPH061292 B2 JP H061292B2 JP 10006984 A JP10006984 A JP 10006984A JP 10006984 A JP10006984 A JP 10006984A JP H061292 B2 JPH061292 B2 JP H061292B2
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B7/00—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
- G02B7/28—Systems for automatic generation of focusing signals
- G02B7/34—Systems for automatic generation of focusing signals using different areas in a pupil plane
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Focusing (AREA)
- Automatic Focus Adjustment (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、撮影レンズを通過した被写体光を受光して撮
影レンズピント状態を検出するカメラの焦点検出装置に
関する。
影レンズピント状態を検出するカメラの焦点検出装置に
関する。
従来技術 光軸に対して互いに対称な関係にある撮影レンズの第1
と第2の領域のそれぞれを通過した被写体光束をそれぞ
れ再結像させて二つの像をつくり、その二つの像の相互
位置関係を求めて、結像位置の予定焦点位置からのずれ
量およびその方向(結像位置が予定焦点位置の前側か、
後側か、即ち前ピンか後ピンか)を得るようにした焦点
検出装置がすでに提案されている。このような焦点検出
装置の光学系は、第1図に示すような構成となってお
り、この光学系は撮影レンズ(2)の後方の予定焦点面(4)
あるいはこの面からさらに後方の位置にコンデンサレン
ズ(6)を有し、さらにその後方に再結像レンズ(8),(10)
を有し、各再結像レンズの結像面には例えばCCDを受
光素子として有するラインセンサ(12),(14)を配してあ
る。各ラインセンサ(12),(14)上の像は、第2図に示す
ように、ピントを合わすき物体の像が予定焦点面より前
方に結像する、いわゆる前ピンの場合、光軸(18)に近く
なり互いに近づき、反対に後ピンの場合、夫々光軸(18)
から遠くなる。ピントが合った場合、二つの像の互いに
対応し合う二点の間の間隔は、ピント検出装置の光学系
の構成によって規定される特定の距離となる。したがっ
て、原理的には二つの像の間隔を検出すればピント状態
が分かることになる。
と第2の領域のそれぞれを通過した被写体光束をそれぞ
れ再結像させて二つの像をつくり、その二つの像の相互
位置関係を求めて、結像位置の予定焦点位置からのずれ
量およびその方向(結像位置が予定焦点位置の前側か、
後側か、即ち前ピンか後ピンか)を得るようにした焦点
検出装置がすでに提案されている。このような焦点検出
装置の光学系は、第1図に示すような構成となってお
り、この光学系は撮影レンズ(2)の後方の予定焦点面(4)
あるいはこの面からさらに後方の位置にコンデンサレン
ズ(6)を有し、さらにその後方に再結像レンズ(8),(10)
を有し、各再結像レンズの結像面には例えばCCDを受
光素子として有するラインセンサ(12),(14)を配してあ
る。各ラインセンサ(12),(14)上の像は、第2図に示す
ように、ピントを合わすき物体の像が予定焦点面より前
方に結像する、いわゆる前ピンの場合、光軸(18)に近く
なり互いに近づき、反対に後ピンの場合、夫々光軸(18)
から遠くなる。ピントが合った場合、二つの像の互いに
対応し合う二点の間の間隔は、ピント検出装置の光学系
の構成によって規定される特定の距離となる。したがっ
て、原理的には二つの像の間隔を検出すればピント状態
が分かることになる。
この像間隔を検出する為に、本願出願人は、先に、特願
昭58−113936号において、上記二つのラインセンサ(1
2),(14)の一方を複数のブロックに分けて各ブロックと
他方のライナセンサとの相関をそれぞれ求めて、最も相
関度の高いものを検知して像間隔を検出するようにした
ものを提案した。しかしながら、このような構成では、
一方のラインセンサの各ブロックの出力と他方のライン
センサの出力との相関度をそれぞれ検出する必要がある
上に、どの組合せが最も相関度が高いかを検知する必要
があり、構成が複雑になる。特に、被写体が所定のピッ
チで明暗をくり返すパターンであり、このピッチがライ
ンセンサの画素のピッチとある関係となる場合には、そ
れぞれのブロックと他方のラインセンサとの相関におい
て、いずれのブロックを用いても同程度に相関度の高い
組合せが見つかってしまい、いずれの組合せに応じて像
間隔を検出するかが問題となってしまう。
昭58−113936号において、上記二つのラインセンサ(1
2),(14)の一方を複数のブロックに分けて各ブロックと
他方のライナセンサとの相関をそれぞれ求めて、最も相
関度の高いものを検知して像間隔を検出するようにした
ものを提案した。しかしながら、このような構成では、
一方のラインセンサの各ブロックの出力と他方のライン
センサの出力との相関度をそれぞれ検出する必要がある
上に、どの組合せが最も相関度が高いかを検知する必要
があり、構成が複雑になる。特に、被写体が所定のピッ
チで明暗をくり返すパターンであり、このピッチがライ
ンセンサの画素のピッチとある関係となる場合には、そ
れぞれのブロックと他方のラインセンサとの相関におい
て、いずれのブロックを用いても同程度に相関度の高い
組合せが見つかってしまい、いずれの組合せに応じて像
間隔を検出するかが問題となってしまう。
目 的 本発明は、上記特願昭58−113936号の発明の改良に関
し、より簡単な構成で上記像間隔を検出することがで
き、被写体が上述の如き明暗パターンでも対応できる焦
点検出装置を提供することにある。
し、より簡単な構成で上記像間隔を検出することがで
き、被写体が上述の如き明暗パターンでも対応できる焦
点検出装置を提供することにある。
発明の要旨 上記目的を発成する為に、本発明は上記二つのラインセ
ンサの一方を複数のブロックに分けるとともに、このブ
ロックのうち、特定のブロックを優先して用いてこの優
先ブロックの出力と他方のラインセンサの出力との相関
により像間隔を検出し、この優先ブロックを用いた検出
が不可能もしくは不適当なときに他のブロックを用いる
ことを特徴とする。
ンサの一方を複数のブロックに分けるとともに、このブ
ロックのうち、特定のブロックを優先して用いてこの優
先ブロックの出力と他方のラインセンサの出力との相関
により像間隔を検出し、この優先ブロックを用いた検出
が不可能もしくは不適当なときに他のブロックを用いる
ことを特徴とする。
実施例 第3図は本発明実施例のセンサの正面図である。本実施
例においては前記2つのラインセンサは、1つのライン
センサの異なる2つの領域を用いることによって代用さ
れる。第3図において、(X)は撮影レンズの光軸の通る
位置を示す。光軸通過位置(X)の近くの画素の出力は用
いられない。(l1)〜(l23)は、一方のラインセンサに対
する基準部(L)内の画素を示し、基準部(L)は、画素(l1)
〜(l16)の第1ブロック(I)、画素(l1)〜(l23)の第2ブ
ロック(II)、及び画素(l8)〜(l23)の第3ブロック(III)
の3つのブロックに分けられる。第1及び第3ブロック
(I)(III)はそれぞれ16個の画素を有し、第2ブロック(I
I)は23個の画素を有する。基準部(L)の情報には画素上
の照度をモニタする為のモニタ用受光素子が設けられて
いる。
例においては前記2つのラインセンサは、1つのライン
センサの異なる2つの領域を用いることによって代用さ
れる。第3図において、(X)は撮影レンズの光軸の通る
位置を示す。光軸通過位置(X)の近くの画素の出力は用
いられない。(l1)〜(l23)は、一方のラインセンサに対
する基準部(L)内の画素を示し、基準部(L)は、画素(l1)
〜(l16)の第1ブロック(I)、画素(l1)〜(l23)の第2ブ
ロック(II)、及び画素(l8)〜(l23)の第3ブロック(III)
の3つのブロックに分けられる。第1及び第3ブロック
(I)(III)はそれぞれ16個の画素を有し、第2ブロック(I
I)は23個の画素を有する。基準部(L)の情報には画素上
の照度をモニタする為のモニタ用受光素子が設けられて
いる。
(r1)〜(r31)は、他方のラインセンサに対応する参照部
(R)内の画素を示す。参照部(R)内の画素数は31個であ
り、基準部(L)内の画素数(23個)よりも多い。そして、
基準部(L)の最も光軸通過位置(X)から離れた位置にある
画素(l1)と、参照部(R)の最も光軸通過位置(X)に近い位
置にある画素(r1)との距離をL1とする。また、撮影レ
ンズが予定焦点面において合焦状態にあるときは、基準
部(L)の第2ブロック(II)の画素(l1)〜(l23)上の像が、
参照部(R)の画素(r5)〜(r27)上の像と一致しているとす
る。この画素(r5)〜(r27)を参照部(R)における合焦ブロ
ック(F)とし、基準部(L)の第2ブロック(II)の中央にあ
る画素(l12)と、参照部(R)の合焦ブロック(F)の中央に
ある画素(r16)との距離、すなわち、合焦検出時の像間
隔をL2とする。
(R)内の画素を示す。参照部(R)内の画素数は31個であ
り、基準部(L)内の画素数(23個)よりも多い。そして、
基準部(L)の最も光軸通過位置(X)から離れた位置にある
画素(l1)と、参照部(R)の最も光軸通過位置(X)に近い位
置にある画素(r1)との距離をL1とする。また、撮影レ
ンズが予定焦点面において合焦状態にあるときは、基準
部(L)の第2ブロック(II)の画素(l1)〜(l23)上の像が、
参照部(R)の画素(r5)〜(r27)上の像と一致しているとす
る。この画素(r5)〜(r27)を参照部(R)における合焦ブロ
ック(F)とし、基準部(L)の第2ブロック(II)の中央にあ
る画素(l12)と、参照部(R)の合焦ブロック(F)の中央に
ある画素(r16)との距離、すなわち、合焦検出時の像間
隔をL2とする。
第4図は、本実施例の回路の一部を示し、特に第3図図
示のセンサからデータが読込まれ、基準部(L)の第2ブ
ロック(II)と参照部(R)との相関が検出される回路ブロ
ック(A)を中心に示す。第4図において、(Se)は第3図
図示の如きCCDラインセンサを示し、その各画素の積分
データはそれぞれ順にA−D変換回路(20)によってディ
ジタル量に変換される。
示のセンサからデータが読込まれ、基準部(L)の第2ブ
ロック(II)と参照部(R)との相関が検出される回路ブロ
ック(A)を中心に示す。第4図において、(Se)は第3図
図示の如きCCDラインセンサを示し、その各画素の積分
データはそれぞれ順にA−D変換回路(20)によってディ
ジタル量に変換される。
この様子を第5図にのフローチャートにて示すと、ま
ず、ステップS1でAFスイッチが閉成されると、ステ
ップS2でセンサ(Se)の各画素に流れる光電流が積分さ
れ、ステップS3で各画素の積分データがダンプされる
とともに、ステップS4で各画素の積分データが順にA
−D変換回路(20)によりディジタル化される。この積分
データを順にSiとすると、第4図の比較回路(22)で、各
積分データSiが、予め定められた定数a1よりも大きいか
否かが検出される。そして、全積分データSiのいずれか
1つでも定数a1よりも大きければフラグ(F1)がセットさ
れて、その出力が“1”になる。逆に言えば、積分デー
タSiが全て定数a1より小さい場合にのみ、フラグ(F1)は
セットされず、その出力“0”のままとなる。(第5図
ステップS5、S6) すなわち、比較回路(22)及びフラグ(F1)は、被写体輝度
レベルが所定値以上あるか否かを判断する輝度レベル検
出手段を構成しており、全画素の一つでも所定値以上の
輝度レベルがあれば、合焦検出に充分な輝度があると判
断されて、フラグ(F1)がセットされる。
ず、ステップS1でAFスイッチが閉成されると、ステ
ップS2でセンサ(Se)の各画素に流れる光電流が積分さ
れ、ステップS3で各画素の積分データがダンプされる
とともに、ステップS4で各画素の積分データが順にA
−D変換回路(20)によりディジタル化される。この積分
データを順にSiとすると、第4図の比較回路(22)で、各
積分データSiが、予め定められた定数a1よりも大きいか
否かが検出される。そして、全積分データSiのいずれか
1つでも定数a1よりも大きければフラグ(F1)がセットさ
れて、その出力が“1”になる。逆に言えば、積分デー
タSiが全て定数a1より小さい場合にのみ、フラグ(F1)は
セットされず、その出力“0”のままとなる。(第5図
ステップS5、S6) すなわち、比較回路(22)及びフラグ(F1)は、被写体輝度
レベルが所定値以上あるか否かを判断する輝度レベル検
出手段を構成しており、全画素の一つでも所定値以上の
輝度レベルがあれば、合焦検出に充分な輝度があると判
断されて、フラグ(F1)がセットされる。
更に、積分データSiは、RAMからなるメモリ回路(24)
に入力されて、各画素(l1)〜(l23)(r1)〜(r31)に対する
アドレスにそれぞれメモリされる。(第5図ステップS
7) 以後、各画素(l1)〜(l23)(r1)〜(r31)に対応する積分デ
ータを、順に、l1、l2、……、l23、r1、r2、……、r31
とする。演算回路(26)は、各データを用いて下記計算を
行う。(第5図ステップS8) 但し、ここでH2(N)の添字2は基準部(L)の第2ブロック
(II)が用いられることを示し、N=1、2、……、9で
ある。上記計算について更に詳しく説明すると、まず、
N=1のとき とする。すなわち、これは画素(l1)と(r1)との出力差の
絶対値、(l2)と(r2)との出力差の絶対値、……、画素(l
23)と(r23)との出力差の絶対値を求め、両端の値だけそ
れぞれ半分にして全体の和を求めたことになる。
に入力されて、各画素(l1)〜(l23)(r1)〜(r31)に対する
アドレスにそれぞれメモリされる。(第5図ステップS
7) 以後、各画素(l1)〜(l23)(r1)〜(r31)に対応する積分デ
ータを、順に、l1、l2、……、l23、r1、r2、……、r31
とする。演算回路(26)は、各データを用いて下記計算を
行う。(第5図ステップS8) 但し、ここでH2(N)の添字2は基準部(L)の第2ブロック
(II)が用いられることを示し、N=1、2、……、9で
ある。上記計算について更に詳しく説明すると、まず、
N=1のとき とする。すなわち、これは画素(l1)と(r1)との出力差の
絶対値、(l2)と(r2)との出力差の絶対値、……、画素(l
23)と(r23)との出力差の絶対値を求め、両端の値だけそ
れぞれ半分にして全体の和を求めたことになる。
次に、N=2のときには、 が計算される。これは、(l1)と(r2)、(l2)と(r3)、……
(l23)と(r24)というように、H2(1)の場合から第2ブロ
ックの画素(l1)〜(l23)を参照部(R)に対して1画素分だ
け右方へシフトさせて各画素間の相関をとり、両端だけ
を半分にして全体の和を求めたことになる。以下、N=
3、4、5、……、9のときは、それぞれ、N=1のと
きの差演算状態から、第2ブロック(II)の画素列を右方
に2、3、4、……、8画素分シフトさせて相関を求め
たことになる。ここで、H2(N)を比較データと呼ぶ、N
をシフト量と呼ぶと、上記計算によって、第2ブロック
(II)をずらす量が0画素の場合(N=1)から8画素の(N=9)
までの9通りの比較データが求められる。この比較デー
タは、比較される両画素列上の像が互いに全く等しいと
きにゼロとなり、画像のずれが大きくなるにつれて大き
な値となる。
(l23)と(r24)というように、H2(1)の場合から第2ブロ
ックの画素(l1)〜(l23)を参照部(R)に対して1画素分だ
け右方へシフトさせて各画素間の相関をとり、両端だけ
を半分にして全体の和を求めたことになる。以下、N=
3、4、5、……、9のときは、それぞれ、N=1のと
きの差演算状態から、第2ブロック(II)の画素列を右方
に2、3、4、……、8画素分シフトさせて相関を求め
たことになる。ここで、H2(N)を比較データと呼ぶ、N
をシフト量と呼ぶと、上記計算によって、第2ブロック
(II)をずらす量が0画素の場合(N=1)から8画素の(N=9)
までの9通りの比較データが求められる。この比較デー
タは、比較される両画素列上の像が互いに全く等しいと
きにゼロとなり、画像のずれが大きくなるにつれて大き
な値となる。
(1)式の計算において画素列の両端における出力差の絶
対値を半分にするのは、その項が比較データH2(N)に及
ぼす影響を他の項の半分にする為である。これについて
は、後に詳細に説明する。
対値を半分にするのは、その項が比較データH2(N)に及
ぼす影響を他の項の半分にする為である。これについて
は、後に詳細に説明する。
演算回路(26)で演算された比較データH2(N)は、シフト
量Nとともにメモリ回路(28)にメモリされる。(N=
1、2、……、9)そして、最小値検出回路(30)によっ
て、9個の比較データH2(N)のうち最小値をとるものが
検出される。この最小値をとる比較データH2(n)とし、
そのときのNを最小シフト量nと定義する。(nは1、
2、……、9のいずれか)この最小比較データH2(n)は
最小シフト量nとともにメモリ回路(32)にメモリされ
る。(第5図ステップS9) 次に、メモリ回路(24)にメモリされた各画素に対応する
積分データ(l1)、(l2)、……(l23)、(r1)、(r2)、…
…、(r31)と、メモリ回路(32)にメモリされた最小比較
データH2(n)及び最小シフト量nとに基づいて、演算回
路(34)により下式の演算がなされる。(第5図ステップ
S10) これは、像間隔の検出精度をより高める為の演算であ
る。例えば、いま、シフト量Nと比較データH2(N)とが
第6図の如き関係にあるとする。すると、最小比較デー
タH2(n)はH2(3)であり、最小シフト量nは3である。
ところが、実際の比較データH2(N)は図示点線のように
変化しているかもしれない。その場合、n=3を用いて像
間隔を検出を行うと誤差を生じる。すなわち、最小シフ
ト量nをそのまま用いて像間隔の検出を行うと、その単
位は画素間のピッチとなり、それより細かい精度を得る
ことはできない。画素間のピッチを小さくすれば精度を
向上させることができるが、CCD製造上、それには限
界がある。そこで、本実施例においては、n-1とnとの
間、及びnとn+1との間において、比較データが、最小
比較データH2(n)よりも更に小さくなる場合を見い出
し、画素のピッチよりもより細かい単位で像間隔を検出
できるようにしている。
量Nとともにメモリ回路(28)にメモリされる。(N=
1、2、……、9)そして、最小値検出回路(30)によっ
て、9個の比較データH2(N)のうち最小値をとるものが
検出される。この最小値をとる比較データH2(n)とし、
そのときのNを最小シフト量nと定義する。(nは1、
2、……、9のいずれか)この最小比較データH2(n)は
最小シフト量nとともにメモリ回路(32)にメモリされ
る。(第5図ステップS9) 次に、メモリ回路(24)にメモリされた各画素に対応する
積分データ(l1)、(l2)、……(l23)、(r1)、(r2)、…
…、(r31)と、メモリ回路(32)にメモリされた最小比較
データH2(n)及び最小シフト量nとに基づいて、演算回
路(34)により下式の演算がなされる。(第5図ステップ
S10) これは、像間隔の検出精度をより高める為の演算であ
る。例えば、いま、シフト量Nと比較データH2(N)とが
第6図の如き関係にあるとする。すると、最小比較デー
タH2(n)はH2(3)であり、最小シフト量nは3である。
ところが、実際の比較データH2(N)は図示点線のように
変化しているかもしれない。その場合、n=3を用いて像
間隔を検出を行うと誤差を生じる。すなわち、最小シフ
ト量nをそのまま用いて像間隔の検出を行うと、その単
位は画素間のピッチとなり、それより細かい精度を得る
ことはできない。画素間のピッチを小さくすれば精度を
向上させることができるが、CCD製造上、それには限
界がある。そこで、本実施例においては、n-1とnとの
間、及びnとn+1との間において、比較データが、最小
比較データH2(n)よりも更に小さくなる場合を見い出
し、画素のピッチよりもより細かい単位で像間隔を検出
できるようにしている。
以下、この(4)(5)式の演算について更に詳しく説明す
る。いま、例として、N=3のときに比較データH2(N)
が最小となったとする。従って、最小比較データはH
2(3)であり、n=3である。
る。いま、例として、N=3のときに比較データH2(N)
が最小となったとする。従って、最小比較データはH
2(3)であり、n=3である。
(1)式に基づいて、H2(3)は、 となる。一方、(4)式の演算を行うと、 が求められ、(5)式の演算を行うと、 が求められる。(6)式と(7)(8)式との各項をそれぞれ比
較すると、(6)式の両端の項を無視すれば、(7)(8)式に
よってシフト量がn-1(すなわち2)の場合の比較デー
タh2(2)とシフト量がn+1(すなわち4)の場合の比較デ
ータh2(4)とが求められたことがわかる。但し、(7)(8)
式においては、両端の項の値を半分にされていない代わ
りに、(6)式に比べて項の数を1つ減じてある。従っ
て、(6)式で演算されるh2(3)と(7)(8)式で演算されるh2
(2)とh2(4)とは同スケールであり、係数を乗ずることな
く直接その大小を比較することができる。
較すると、(6)式の両端の項を無視すれば、(7)(8)式に
よってシフト量がn-1(すなわち2)の場合の比較デー
タh2(2)とシフト量がn+1(すなわち4)の場合の比較デ
ータh2(4)とが求められたことがわかる。但し、(7)(8)
式においては、両端の項の値を半分にされていない代わ
りに、(6)式に比べて項の数を1つ減じてある。従っ
て、(6)式で演算されるh2(3)と(7)(8)式で演算されるh2
(2)とh2(4)とは同スケールであり、係数を乗ずることな
く直接その大小を比較することができる。
ここで、次に、h2(n-1)、h2(n+1)を用いてH2(n)よりも
更に小さい比較データの値を求める理由について、第7
図のグラフに基づて説明する。同グラフにおいて、横軸
は画素のナンバーkを示し、縦軸はその画素の出力信号
を示す。線(α1)は画素(l1)〜(l23)の出力信号を示
し、線(α2)は画素(l1)〜l23)上の像と最も相関度の
高い像を受光する画素(rt)〜(rt+22)の出力信号を示
す。(t=1、2、……、9)一方、線(α3)は画素
(rt+1)〜(rt+1+22)の出力信号を示し、線(α4)は画素
(rt-1)〜(rt-1+22)の出力信号を示す。いま、例として
画素(l1)〜(l23)上の像と画素(r5)〜(r27)上の像とが最
も相関度が高いとすると、t=5であり、破線(α2)
は画素(r5)〜(r27)の出力信号を示す。
更に小さい比較データの値を求める理由について、第7
図のグラフに基づて説明する。同グラフにおいて、横軸
は画素のナンバーkを示し、縦軸はその画素の出力信号
を示す。線(α1)は画素(l1)〜(l23)の出力信号を示
し、線(α2)は画素(l1)〜l23)上の像と最も相関度の
高い像を受光する画素(rt)〜(rt+22)の出力信号を示
す。(t=1、2、……、9)一方、線(α3)は画素
(rt+1)〜(rt+1+22)の出力信号を示し、線(α4)は画素
(rt-1)〜(rt-1+22)の出力信号を示す。いま、例として
画素(l1)〜(l23)上の像と画素(r5)〜(r27)上の像とが最
も相関度が高いとすると、t=5であり、破線(α2)
は画素(r5)〜(r27)の出力信号を示す。
ここで、画素(l1)〜(l23)の出力信号と画素(r1)〜(r23)
の出力信号との相関度I(1)は、 となる。次に、参照部(R)の画素列を1画素だけずらせ
たときの相関度I(2)は、 となり、同様にして、I(3)〜I(9)が考えられる。そし
て、前述のように、画素(l1)〜(l23)と画素(r5)〜(r27)
との相関度I(5)が最も高いとする。このI(5)は、k=
1〜23の区間において、線(α1)と(α2)とで囲ま
れた面積に相当する。
の出力信号との相関度I(1)は、 となる。次に、参照部(R)の画素列を1画素だけずらせ
たときの相関度I(2)は、 となり、同様にして、I(3)〜I(9)が考えられる。そし
て、前述のように、画素(l1)〜(l23)と画素(r5)〜(r27)
との相関度I(5)が最も高いとする。このI(5)は、k=
1〜23の区間において、線(α1)と(α2)とで囲ま
れた面積に相当する。
次に、I(4)を考えると、 であり、これはk=1〜23の区間において線(α1)
と(α3)として囲まれた面積S1に相当する。一方、I
(6)は、 であり、これは、k=1〜23の区間において線(α1)と
(α4)として囲まれた面積S2に相当する。
と(α3)として囲まれた面積S1に相当する。一方、I
(6)は、 であり、これは、k=1〜23の区間において線(α1)と
(α4)として囲まれた面積S2に相当する。
ところで、グラフから明らかであるが、面積S1とS2は
等しくない。尚、k=1〜23の区間で、線(α1)(α2)
(α3)(α4)が全て直線であれば面積S1とS2は互い
に等しくなる。しかし、一般的には、そのように直線と
なるような像が受光されることはほとんどないと考えら
れる。従って、一般的に面積S1とS2は等しくない場合
がほとんどであると考えられる。尚、S1とS2との面積
が一般的には等しくならないのは、基準部と相関がとれ
る参照部上の像との関係がI(9)とI(10)との場合にお
いて、k=1〜3の区間、及k=21〜23の区間で異なるからで
ある。
等しくない。尚、k=1〜23の区間で、線(α1)(α2)
(α3)(α4)が全て直線であれば面積S1とS2は互い
に等しくなる。しかし、一般的には、そのように直線と
なるような像が受光されることはほとんどないと考えら
れる。従って、一般的に面積S1とS2は等しくない場合
がほとんどであると考えられる。尚、S1とS2との面積
が一般的には等しくならないのは、基準部と相関がとれ
る参照部上の像との関係がI(9)とI(10)との場合にお
いて、k=1〜3の区間、及k=21〜23の区間で異なるからで
ある。
そこで、面積S1からk=1〜2の区間で線(α1)と
(α3)とではさまれる部分の面積S3を除き、また、面
積S2からk=22〜23の区間で線(α1)と(α4)とでは
さまれる部分の面積S4を除いたものと考えると S1−S3=S2−S4 ……(13) が成立することが、グラフから分かる。ここで、S1−
S3は、 で示される。
(α3)とではさまれる部分の面積S3を除き、また、面
積S2からk=22〜23の区間で線(α1)と(α4)とでは
さまれる部分の面積S4を除いたものと考えると S1−S3=S2−S4 ……(13) が成立することが、グラフから分かる。ここで、S1−
S3は、 で示される。
線(α1)と(α2)とが重なる場合は、以上に考察した
ように(13)式が成立するが、重ならない場合は成立しな
い。しかし、線(α1)と(α2)とが重ならない場合で
あっては、(4)式と(5)式とで示される二つの値の不一致
性よりも(14)式と(15)式とで示される二つの値の不一致
性との方が弱い傾向にある。いい換えれば後者の方の一
致性の方が強いということができる。
ように(13)式が成立するが、重ならない場合は成立しな
い。しかし、線(α1)と(α2)とが重ならない場合で
あっては、(4)式と(5)式とで示される二つの値の不一致
性よりも(14)式と(15)式とで示される二つの値の不一致
性との方が弱い傾向にある。いい換えれば後者の方の一
致性の方が強いということができる。
基準部の一つのブロックの像を参照部の像と対比し、あ
る対比の番目で両者の相関が最も高くなる場合、その番
目の画素1ピッチ分だけ前後の対比における各対比結果
は互いに一致するものと期待する立場をとれば、焦点位
置を検出するための情報として(14)式、(15)式の値を(1
1)式、(12)式の値に代えて用いる方が好ましい。
る対比の番目で両者の相関が最も高くなる場合、その番
目の画素1ピッチ分だけ前後の対比における各対比結果
は互いに一致するものと期待する立場をとれば、焦点位
置を検出するための情報として(14)式、(15)式の値を(1
1)式、(12)式の値に代えて用いる方が好ましい。
このような考察から、焦点位置を検出する最終の過程に
おいては、相関が最も高い対比の番目の画素1ピッチ分
だけ前後の対比結果として、(14)式、(15)式で示される
ような内容を持つ値を採用する。
おいては、相関が最も高い対比の番目の画素1ピッチ分
だけ前後の対比結果として、(14)式、(15)式で示される
ような内容を持つ値を採用する。
第2ブロックについては、最小シフト量nにおいて最小
比較データH2(n)が得られるとすれば、n-1番目とn+1番
目の対比結果をh2(n-1)、h2(n+1)と置くと、それぞれ
は、 となり、これらが焦点検出位置の決定のための情報とし
て用いられる。
比較データH2(n)が得られるとすれば、n-1番目とn+1番
目の対比結果をh2(n-1)、h2(n+1)と置くと、それぞれ
は、 となり、これらが焦点検出位置の決定のための情報とし
て用いられる。
ここで、(9)、(10)式で示すような対比を見ると各式の
右辺はそれぞれ23個の項から成っている。他方、(1
6)、(17)式を見ると各式の右辺は22個の項から成って
いる。つまり、前者と後者とにおいては項数において1
個分の差がある。(9)式を再び示すと、 I(1)=|l1−r1|+|l2−r2|+… +|l23−r24| であるが、この式の右辺の第1項と最後の項の重みを他
の項に対して半分にした式I′(1)を考えると、 このようにすると、(18)式の右辺において、第1項と最
後の項とを合わせた重みは1となり、重み1の項が合計
22個存在すると見ることができるようになる。そこ
で、焦点位置を決定する情報としても、最も一致度が高
いことを示す。対比結果を求める方法として、(9)式で
示すような計算方法でなく、(18)式で示すような計算方
法を用いることにする。
右辺はそれぞれ23個の項から成っている。他方、(1
6)、(17)式を見ると各式の右辺は22個の項から成って
いる。つまり、前者と後者とにおいては項数において1
個分の差がある。(9)式を再び示すと、 I(1)=|l1−r1|+|l2−r2|+… +|l23−r24| であるが、この式の右辺の第1項と最後の項の重みを他
の項に対して半分にした式I′(1)を考えると、 このようにすると、(18)式の右辺において、第1項と最
後の項とを合わせた重みは1となり、重み1の項が合計
22個存在すると見ることができるようになる。そこ
で、焦点位置を決定する情報としても、最も一致度が高
いことを示す。対比結果を求める方法として、(9)式で
示すような計算方法でなく、(18)式で示すような計算方
法を用いることにする。
こうして、第1、第2、第3ブロックについて、それぞ
れ次式で示される計算を行うのである。
れ次式で示される計算を行うのである。
ただし、N=1、2、……8、 ただし、N=1、2、……、9 ただし、N=1、2、……8である。
最小比較データH2(n)と(4)(5)式で求められたh2(n-
1)、h2(n+1)との大小関係は種々の場合が考えられる。
但し、h2(n-1)、h2(n+1)≧H2(n)である。この種々の場
合を第8図に(a)(b)(c)(d)で示す。第8図において、横
軸はシフト量(N)を示し、縦軸はH2(N)、及びh2(n-1)、
h2(n+1)の値を示す。第8図(a)は、h2(n-1)=h2(n+1)の
場合を示し、この場合には、H2(n)が真に最小であると
認められる。第8図(b)は、h2(n-1)<h2(n+1)の場合を
示し、この場合には、真の最小比較データはn-1とnと
の間にある。第8図(c)は、h2(n-1)>H2(n)=h2(n+1)
の場合を示し、この場合には、真の最小比較データはn
とn+1との中間に存在する。第8図(d)は、第8図(b)と
は逆にh2(n-1)>h2(n+1)の場合を示し、この場合には、
真の最小比較データはnとn+1との間にある。但し、第
8図は理想状態を示し、真の最小比較データはゼロにな
るように示されているが、実際には、レンズの収差など
によってゼロにはならない。また、第8図(c)のように
比較データの最小値が2個検出される場合には、必ずn
が小さい方の比較データが最小比較データとされる。従
って、H2(n)=h2(n-1)の場合は存在しない。
1)、h2(n+1)との大小関係は種々の場合が考えられる。
但し、h2(n-1)、h2(n+1)≧H2(n)である。この種々の場
合を第8図に(a)(b)(c)(d)で示す。第8図において、横
軸はシフト量(N)を示し、縦軸はH2(N)、及びh2(n-1)、
h2(n+1)の値を示す。第8図(a)は、h2(n-1)=h2(n+1)の
場合を示し、この場合には、H2(n)が真に最小であると
認められる。第8図(b)は、h2(n-1)<h2(n+1)の場合を
示し、この場合には、真の最小比較データはn-1とnと
の間にある。第8図(c)は、h2(n-1)>H2(n)=h2(n+1)
の場合を示し、この場合には、真の最小比較データはn
とn+1との中間に存在する。第8図(d)は、第8図(b)と
は逆にh2(n-1)>h2(n+1)の場合を示し、この場合には、
真の最小比較データはnとn+1との間にある。但し、第
8図は理想状態を示し、真の最小比較データはゼロにな
るように示されているが、実際には、レンズの収差など
によってゼロにはならない。また、第8図(c)のように
比較データの最小値が2個検出される場合には、必ずn
が小さい方の比較データが最小比較データとされる。従
って、H2(n)=h2(n-1)の場合は存在しない。
第4図に戻って、演算回路(34)で演算されたh2(n-1)及
びh2(n+1)のデータはメモリ回路(36)に入力されてメモ
リされる。メモリ回路(32)にメモリされた最小比較デー
タH2(n)と、メモリ回路(36)にメモリされたh2(n-1)及
びh2(n+1)のデータとは、演算回路(38)に入力されて、
下記演算がなされる。(第5図ステップS11) この式は、第6図にPで示される真の最小ピークにおけ
る比較データH2(N)の値Y2を求めるものである。この
値Y2を最小ピーク値と呼ぶ。添字2は、第2ブロック(I
I)を用いた検出であることを示す。
びh2(n+1)のデータはメモリ回路(36)に入力されてメモ
リされる。メモリ回路(32)にメモリされた最小比較デー
タH2(n)と、メモリ回路(36)にメモリされたh2(n-1)及
びh2(n+1)のデータとは、演算回路(38)に入力されて、
下記演算がなされる。(第5図ステップS11) この式は、第6図にPで示される真の最小ピークにおけ
る比較データH2(N)の値Y2を求めるものである。この
値Y2を最小ピーク値と呼ぶ。添字2は、第2ブロック(I
I)を用いた検出であることを示す。
最小ピーク値Y2の求め方は、第9図を用いて説明す
る。第9図図示のように、横軸にシフト量n、縦軸に比
較データの値をとるとき、最小比較データに対応する点
D1の座標は(n、H2(n))で示され、h2(n-1)に対応す
る点D2の座標は(n-1、h2(n-1))で示され、h2(n+1)に対
応する点3の座標は(n+1、h2(n+1))で示さる。点D1
と点D2とを結ぶ直線L1は、両点の座標を用いてあらわさ
れ、この直線L1上にされるピークPが存在するとする。
一方、点Pと点D3とを結ぶ直線L2は、直線L2と勾配が等
しく符号が逆の傾きを有するとする。すると、この2本
の直線L1、L2の交点の座標として最小ピーク値Y2が求め
られるのである。第4図に戻って、このようにして求め
られた最小ピーク値Y2はメモリ回路(40)にメモリされ
る。この最小ピーク値Y2は、第2ブロック(II)を用いて
検出された最小比較データH2(n)が信頼できるか否かを
判断する為に用いられる。
る。第9図図示のように、横軸にシフト量n、縦軸に比
較データの値をとるとき、最小比較データに対応する点
D1の座標は(n、H2(n))で示され、h2(n-1)に対応す
る点D2の座標は(n-1、h2(n-1))で示され、h2(n+1)に対
応する点3の座標は(n+1、h2(n+1))で示さる。点D1
と点D2とを結ぶ直線L1は、両点の座標を用いてあらわさ
れ、この直線L1上にされるピークPが存在するとする。
一方、点Pと点D3とを結ぶ直線L2は、直線L2と勾配が等
しく符号が逆の傾きを有するとする。すると、この2本
の直線L1、L2の交点の座標として最小ピーク値Y2が求め
られるのである。第4図に戻って、このようにして求め
られた最小ピーク値Y2はメモリ回路(40)にメモリされ
る。この最小ピーク値Y2は、第2ブロック(II)を用いて
検出された最小比較データH2(n)が信頼できるか否かを
判断する為に用いられる。
更に、本実施例においては、第2ブロック(II)を用いて
検出された最小比較データ(n)が信頼できるか否かを判
断する為に、第2ブロック(II)上の像のコントラストが
検出される。(42)は、コントラスト検出回路を示し、基
準部(L)の第2ブロック(II)内において、隣接する2つ
の画素間の出力差の総和として、コントラスト値C2が演
算される。(第5図ステップS12)すなわち、 である。添字2は第2ブロック(II)に関する値であるこ
とを示す。演算されたコントラスト値C2は、メモリ回路
(44)にメモリされる。メモリ回路(44)にメモリされたコ
ントラスト値C2は、被写体のコントラストが合焦検出に
適当であるか否かの判断の為にも用いられる。すなわ
ち、被写体のコントラストが低すぎると、第2ブロック
(II)上の像と、それとも比較される参照部(R)上の像と
は一致していないのに、最小ピーク値Y2が検出されて像
間隔の検出がなされてしまうことが生じる。
検出された最小比較データ(n)が信頼できるか否かを判
断する為に、第2ブロック(II)上の像のコントラストが
検出される。(42)は、コントラスト検出回路を示し、基
準部(L)の第2ブロック(II)内において、隣接する2つ
の画素間の出力差の総和として、コントラスト値C2が演
算される。(第5図ステップS12)すなわち、 である。添字2は第2ブロック(II)に関する値であるこ
とを示す。演算されたコントラスト値C2は、メモリ回路
(44)にメモリされる。メモリ回路(44)にメモリされたコ
ントラスト値C2は、被写体のコントラストが合焦検出に
適当であるか否かの判断の為にも用いられる。すなわ
ち、被写体のコントラストが低すぎると、第2ブロック
(II)上の像と、それとも比較される参照部(R)上の像と
は一致していないのに、最小ピーク値Y2が検出されて像
間隔の検出がなされてしまうことが生じる。
そこで、コントラスト検出回路(44)で検出されたコント
ラスト値C2は、比較回路(46)に入力されて、定数a5より
大きいか否かが判断される。(第5図ステップS14)、
ここで定数a5は、被写体像が合焦検出に適当なコントラ
ストを有しているときには、検出されたコントラスト値
C2がa5よりも大きくなるように定められる。コントラス
ト値C2が定数a5よりも大きい場合(すなわちC2≧a5)、
比較回路(46)の出力によってフラグ(F5)がセットされ、
その出力が“1”となる。つまり、被写体像のコントラ
ストが合焦検出に適当な場合には、フラグ(F5)の出力が
“1”となり、不適当な場合には“0”となる。
ラスト値C2は、比較回路(46)に入力されて、定数a5より
大きいか否かが判断される。(第5図ステップS14)、
ここで定数a5は、被写体像が合焦検出に適当なコントラ
ストを有しているときには、検出されたコントラスト値
C2がa5よりも大きくなるように定められる。コントラス
ト値C2が定数a5よりも大きい場合(すなわちC2≧a5)、
比較回路(46)の出力によってフラグ(F5)がセットされ、
その出力が“1”となる。つまり、被写体像のコントラ
ストが合焦検出に適当な場合には、フラグ(F5)の出力が
“1”となり、不適当な場合には“0”となる。
一方、メモリ回路(44)にメモリされたコントラスト値C2
は、演算回路(48)にも入力され、定数a2、a3、a4がそれ
ぞれ乗ぜられて、a2C2、a3C2、a4C2が求められ、こ
れらがメモリされる。ここで、定数a2、a3、a4は、種
々の条件に応じて最小比較データH2(n)が信頼できるか
否かを判断するレベルを異ならしめる為に定められたも
のであり、a2<a3<a4の関係が成立している。この演算
回路(48)によって演算されたa2C2、a3C2、a4C2を、順
に、第1判定レベル、第2判定レベル及び第3判定レベ
ルと呼ぶ。各判定レベルa2C2、a3C2、a4C4は、それぞれ
比較回路(50)に入力され、メモリ回路(40)からの最小ピ
ーク値Y2との大小関係が比較される。そして、最小ピ
ーク値Y2が第1判定レベルa2C2より小さいときは、比
較回路(50)の出力によってフラグ(F2)がセットされ、そ
の出力が“1”となる。更に、最小ピーク値Y2が第2判
定レベルa3C2より小さいときには、比較回路(50)の出力
によってフラグ(F3)がセットされ、その出力が“1”と
なる。また、最小ピーク値Y2が第3判定レベルa4C2より
小さいときには、比較回路(50)の出力によってフラグ(F
4)がセットされ、その出力が“1”となる。
は、演算回路(48)にも入力され、定数a2、a3、a4がそれ
ぞれ乗ぜられて、a2C2、a3C2、a4C2が求められ、こ
れらがメモリされる。ここで、定数a2、a3、a4は、種
々の条件に応じて最小比較データH2(n)が信頼できるか
否かを判断するレベルを異ならしめる為に定められたも
のであり、a2<a3<a4の関係が成立している。この演算
回路(48)によって演算されたa2C2、a3C2、a4C2を、順
に、第1判定レベル、第2判定レベル及び第3判定レベ
ルと呼ぶ。各判定レベルa2C2、a3C2、a4C4は、それぞれ
比較回路(50)に入力され、メモリ回路(40)からの最小ピ
ーク値Y2との大小関係が比較される。そして、最小ピ
ーク値Y2が第1判定レベルa2C2より小さいときは、比
較回路(50)の出力によってフラグ(F2)がセットされ、そ
の出力が“1”となる。更に、最小ピーク値Y2が第2判
定レベルa3C2より小さいときには、比較回路(50)の出力
によってフラグ(F3)がセットされ、その出力が“1”と
なる。また、最小ピーク値Y2が第3判定レベルa4C2より
小さいときには、比較回路(50)の出力によってフラグ(F
4)がセットされ、その出力が“1”となる。
すなわち、a2<a3<a4であるから、Y2≦a2C2のときには
3個のフラグ(F2)(F3)(F4)は全てセットされ、a2C2<Y
2≦a3C2のときにはフラグ(F2)(F3)がセットされ、フラ
グ(F4)はセットされない。また、a3C2<Y2≦a4C2のと
きにはフラグ(F4)のみがセットされ、a4C2<Y2のときに
はいずれのフラグもセットされない。以上のようにし
て、最小ピーク値Y2がいずれの判定レベルより下にある
かが判定される。
3個のフラグ(F2)(F3)(F4)は全てセットされ、a2C2<Y
2≦a3C2のときにはフラグ(F2)(F3)がセットされ、フラ
グ(F4)はセットされない。また、a3C2<Y2≦a4C2のと
きにはフラグ(F4)のみがセットされ、a4C2<Y2のときに
はいずれのフラグもセットされない。以上のようにし
て、最小ピーク値Y2がいずれの判定レベルより下にある
かが判定される。
第4図右下部の論理回路は、被写体輝度が合焦検出に適
当か否かの条件(フラグ(F1)がセットされているか否
か)、被写体像のコントラストが合焦検出に適当か否か
の条件(フラグ(F5)がセットされているか否か)、及び
前回の合焦検出が適当な条件のもとになされたか否かの
条件(後に説明する第12図のフラグ(F15)がセットさ
れているか否か)に応じて、第2ブロックを用いて検出
された最小比較データH2(n)が信頼できるか否かの判定
レベルを選択する為のものである。以下、この論理回路
について、第5図のフローチャートとともに説明する。
当か否かの条件(フラグ(F1)がセットされているか否
か)、被写体像のコントラストが合焦検出に適当か否か
の条件(フラグ(F5)がセットされているか否か)、及び
前回の合焦検出が適当な条件のもとになされたか否かの
条件(後に説明する第12図のフラグ(F15)がセットさ
れているか否か)に応じて、第2ブロックを用いて検出
された最小比較データH2(n)が信頼できるか否かの判定
レベルを選択する為のものである。以下、この論理回路
について、第5図のフローチャートとともに説明する。
まず、第5図のフローチャートにおいて、ステップS13
及びS14で示されるように、フラグ(F1)がセットされて
いるか否か、及びフラグ(F5)がセットされているか否か
が判別される。そして、このフラグ(F1)(F5)のいずれか
一方でもセットされていなければ、ステップS15にすす
みフラグ(F6)がセットされる。これは、第4図におい
て、フラグ(F1)(F5)のいずれか一方でもその出力が
“0”であれば、アンドゲート(AND1)の出力は“0”と
なり、ナンドゲート(NAND1)の出力は“1”となってフ
ラグ(F6)がセットされるからである。そして、ナンドゲ
ート(NAND1)の出力が“1”になると、アンドゲート(AN
D2)の出力はフラグ(F2)に応じる。従って、ナンドゲー
ト(NAND1)の出力が“1”となってフラグ(F6)がセット
された状態では、Y2≦a2C2でフラグ(F2)がセットされて
おればアンドゲート(AND2)の出力が“1”となってオア
ゲート(OR1)の出力“1”となり、Y2>a2C2でフラグ(F
2)がセットされていなければアンドゲート(AND2)の出力
は“0”のままである。すなわち、これによって、第5
図のステップS16の動作がなされる。
及びS14で示されるように、フラグ(F1)がセットされて
いるか否か、及びフラグ(F5)がセットされているか否か
が判別される。そして、このフラグ(F1)(F5)のいずれか
一方でもセットされていなければ、ステップS15にすす
みフラグ(F6)がセットされる。これは、第4図におい
て、フラグ(F1)(F5)のいずれか一方でもその出力が
“0”であれば、アンドゲート(AND1)の出力は“0”と
なり、ナンドゲート(NAND1)の出力は“1”となってフ
ラグ(F6)がセットされるからである。そして、ナンドゲ
ート(NAND1)の出力が“1”になると、アンドゲート(AN
D2)の出力はフラグ(F2)に応じる。従って、ナンドゲー
ト(NAND1)の出力が“1”となってフラグ(F6)がセット
された状態では、Y2≦a2C2でフラグ(F2)がセットされて
おればアンドゲート(AND2)の出力が“1”となってオア
ゲート(OR1)の出力“1”となり、Y2>a2C2でフラグ(F
2)がセットされていなければアンドゲート(AND2)の出力
は“0”のままである。すなわち、これによって、第5
図のステップS16の動作がなされる。
フラグ(F1)(F5)のいずれもセットされてアンドゲート(A
ND1)の出力が“1”である状態では、アンドゲート(AND
3)の出力はフラグ(F15)の出力に応じる。フラグ(F15)
は、後述のように、第1〜第3ブロックのいずれを用い
ても信頼できる最小比較データが得られなかったときに
セットされるものである。すなわち、フラグ(F15)がセ
ットされていることは、前回の合焦検出が適当でない条
件のもとになされたことを示す。上述のように、アンド
ゲート(AND1)の出力が“1”である状態のときには、フ
ラグ(F15)がセットされているとアンドゲート(AND3)の
出力は“1”となり、フラグ(F15)がセットされていな
ければアンドゲート(AND3)の出力は“0”となる。すな
わち、アンドゲート(AND3)は第5図のステップS17の判
別動作を行なう。
ND1)の出力が“1”である状態では、アンドゲート(AND
3)の出力はフラグ(F15)の出力に応じる。フラグ(F15)
は、後述のように、第1〜第3ブロックのいずれを用い
ても信頼できる最小比較データが得られなかったときに
セットされるものである。すなわち、フラグ(F15)がセ
ットされていることは、前回の合焦検出が適当でない条
件のもとになされたことを示す。上述のように、アンド
ゲート(AND1)の出力が“1”である状態のときには、フ
ラグ(F15)がセットされているとアンドゲート(AND3)の
出力は“1”となり、フラグ(F15)がセットされていな
ければアンドゲート(AND3)の出力は“0”となる。すな
わち、アンドゲート(AND3)は第5図のステップS17の判
別動作を行なう。
第4図に戻って、アンドゲート(AND1)の出力が“1”で
ある状態において、フラグ(F15)がセットされておりそ
の出力が“1”であれば、アンドゲート(AND3)の出力は
“1”になりインバータ(INV1)の出力は“0”になる。
従って、アンドゲート(AND4)は閉じる。一方、アンドゲ
ート(AND3)の出力が“1”になると、アンドゲート(AND
5)の出力はフラグ(F3)に応じる。そして、フラグ(F3)が
セットされていればアンドゲート(AND5)の出力は“1”
になり、オアゲート(OR1)の出力も“1”になる。フラ
グ(F3)がセットされていなければアンドゲート(AND5)の
出力は“0”である。すなわち、アンドゲート(AND5)は
第5図のステップS18の動作を行なう。
ある状態において、フラグ(F15)がセットされておりそ
の出力が“1”であれば、アンドゲート(AND3)の出力は
“1”になりインバータ(INV1)の出力は“0”になる。
従って、アンドゲート(AND4)は閉じる。一方、アンドゲ
ート(AND3)の出力が“1”になると、アンドゲート(AND
5)の出力はフラグ(F3)に応じる。そして、フラグ(F3)が
セットされていればアンドゲート(AND5)の出力は“1”
になり、オアゲート(OR1)の出力も“1”になる。フラ
グ(F3)がセットされていなければアンドゲート(AND5)の
出力は“0”である。すなわち、アンドゲート(AND5)は
第5図のステップS18の動作を行なう。
再び、第4図に戻って、アンドゲート(AND1)の出力が
“1”でフラグ(F15)がセットされていないと、アンド
ゲート(AND3)の出力は“0”であり、インバータ(INV1)
の出力は“1”である。従って、フラグ(F4)がセットさ
れていれば、アンドゲート(AND4)の出力は“1”とな
り、オアゲート(OR1)の出力も“1”になる。一方、フ
ラグ(F4)がセットされていないと、アンドゲート(AND4)
の出力は“0”である。すなわち、アンドゲート(AND4)
は第5図のステップS19の動作を行う。
“1”でフラグ(F15)がセットされていないと、アンド
ゲート(AND3)の出力は“0”であり、インバータ(INV1)
の出力は“1”である。従って、フラグ(F4)がセットさ
れていれば、アンドゲート(AND4)の出力は“1”とな
り、オアゲート(OR1)の出力も“1”になる。一方、フ
ラグ(F4)がセットされていないと、アンドゲート(AND4)
の出力は“0”である。すなわち、アンドゲート(AND4)
は第5図のステップS19の動作を行う。
以上の動作を第5図のフローチャートを用いてまとめて
みると、まず、ステップS13もしくはS14で被写体輝度
もしくは被写体のコントラストが適当でないと判定され
ると、ステップS15及びS16にすすみ、フラグ(F6)がセ
ットされるとともに最小ピーク値Y2が最も厳しい第1判
定レベルa2C2に基づいて判定される。この判定に合格す
れば、ブロック(A)で演算されたこの最小比較データH2
(n)がデフォーカス量の検出に用いられ、合格しなけれ
ば次の第1ブロックを用いる合焦検出のフローに入る。
また、ステップS13及びS14で被写体輝度及び被写体コ
ントラストが共に適当であると判定されると、ステップ
S17にすすみ、前回の合焦検出が適当であったか否かが
判定される。もし前回の合焦検出が適当であったならス
テップS19にすすみ、最小ピーク値Y2が最もゆるい第3
判定レベルa4C2に基づいて判定される。もし前回の合焦
検出が適当でなければステップS18にすすみ最小ピーク
値Y2が中間の第2判定レベルa3C2に基づいて判定され
る。いずれの場合にも合格と判定されれば、この回路ブ
ロック(A)で演算された最小比較データH2(n)がデフォ
ーカス量の検出に用いられ、不合格と判定されれば、次
の第1ブロックを用いる合焦検出のフローに入る。ステ
ップS20は、予め定められた所定時間t0をカウントする
ステップである。本実施例においては、まず第2ブロッ
クを用いた合焦検出を行ない、これによって信頼できる
合焦検出が不可能なときに第1ブロックを用い、これで
も信頼できる合焦検出が不可能なときに第3ブロックを
用いる。そして、第2ブロックのみで信頼できる合焦検
出がなされた場合と、第1ブロックまで用いて信頼でき
る合焦検出がなされた場合と、第3ブロックまで用いて
信頼できる合焦検出がなされた場合とで演算時間を一定
にする為にステップS20の時間カウントが設けられてい
る。この意味については後述する。第4図中、出力端子
(T1)は、第10図図示の第1ブロック(I)を用いる合焦
検出回路ブロック(B)及び第12図図示の第3ブロック
(III)を用いる合焦検出回路ブロック(C)にそれぞれ接続
され、各ブロックに必要な画素信号が伝達される。出力
端子(T2)及び(T3)は出力端子(T5)とともに、第14図図
示の如く指示回路(CPU)に接続される。出力端子(T4)
は、上記回路ブロック(B)及び(C)に接続され、各回路ブ
ロックにおいて検出された最小ピーク値Y1もしくはY3
の判定レベルを定める為に用いられる。
みると、まず、ステップS13もしくはS14で被写体輝度
もしくは被写体のコントラストが適当でないと判定され
ると、ステップS15及びS16にすすみ、フラグ(F6)がセ
ットされるとともに最小ピーク値Y2が最も厳しい第1判
定レベルa2C2に基づいて判定される。この判定に合格す
れば、ブロック(A)で演算されたこの最小比較データH2
(n)がデフォーカス量の検出に用いられ、合格しなけれ
ば次の第1ブロックを用いる合焦検出のフローに入る。
また、ステップS13及びS14で被写体輝度及び被写体コ
ントラストが共に適当であると判定されると、ステップ
S17にすすみ、前回の合焦検出が適当であったか否かが
判定される。もし前回の合焦検出が適当であったならス
テップS19にすすみ、最小ピーク値Y2が最もゆるい第3
判定レベルa4C2に基づいて判定される。もし前回の合焦
検出が適当でなければステップS18にすすみ最小ピーク
値Y2が中間の第2判定レベルa3C2に基づいて判定され
る。いずれの場合にも合格と判定されれば、この回路ブ
ロック(A)で演算された最小比較データH2(n)がデフォ
ーカス量の検出に用いられ、不合格と判定されれば、次
の第1ブロックを用いる合焦検出のフローに入る。ステ
ップS20は、予め定められた所定時間t0をカウントする
ステップである。本実施例においては、まず第2ブロッ
クを用いた合焦検出を行ない、これによって信頼できる
合焦検出が不可能なときに第1ブロックを用い、これで
も信頼できる合焦検出が不可能なときに第3ブロックを
用いる。そして、第2ブロックのみで信頼できる合焦検
出がなされた場合と、第1ブロックまで用いて信頼でき
る合焦検出がなされた場合と、第3ブロックまで用いて
信頼できる合焦検出がなされた場合とで演算時間を一定
にする為にステップS20の時間カウントが設けられてい
る。この意味については後述する。第4図中、出力端子
(T1)は、第10図図示の第1ブロック(I)を用いる合焦
検出回路ブロック(B)及び第12図図示の第3ブロック
(III)を用いる合焦検出回路ブロック(C)にそれぞれ接続
され、各ブロックに必要な画素信号が伝達される。出力
端子(T2)及び(T3)は出力端子(T5)とともに、第14図図
示の如く指示回路(CPU)に接続される。出力端子(T4)
は、上記回路ブロック(B)及び(C)に接続され、各回路ブ
ロックにおいて検出された最小ピーク値Y1もしくはY3
の判定レベルを定める為に用いられる。
次に第10図図示の、第1ブロック(I)を用いる合焦検
出回路ブロック(B)について、第11図のそのフローチ
ャートとともに説明する。前述のように、この回路ブロ
ック(B)の演算は、第4図の回路ブロック(A)による第2
ブロック(II)を用いた演算によっては信頼できる最小比
較データH2(n)が得られなかったときにのみなされる。
換言すれば、第4図図示のオアゲート(OR1)の出力が
“0”のままで、検出された最小ピーク値Y2が不合格
と判定されたときにのみ第14図図示の指示回路(CPU)か
らの信号によって第10図の回路ブロック(B)が作動さ
せられらる。
出回路ブロック(B)について、第11図のそのフローチ
ャートとともに説明する。前述のように、この回路ブロ
ック(B)の演算は、第4図の回路ブロック(A)による第2
ブロック(II)を用いた演算によっては信頼できる最小比
較データH2(n)が得られなかったときにのみなされる。
換言すれば、第4図図示のオアゲート(OR1)の出力が
“0”のままで、検出された最小ピーク値Y2が不合格
と判定されたときにのみ第14図図示の指示回路(CPU)か
らの信号によって第10図の回路ブロック(B)が作動さ
せられらる。
第10図において、演算回路(126)は、回路ブロック(A)
の演算回路(26)に対応し、 の演算を行う。(第10図ステップS21)但し、ここ
で、H1(N)の添字1は第1ブロック(1)が用いられている
ことを示し、N=1、2、…、8である。すなわち、回
路ブロック(B)は、第3図図示の基準部(L)の第1ブロッ
ク(I)と、参照部(R)の画素子(r9)より右の画素列との相
関を検出する。換言すれば、第1ブロック(I)を用いる
合焦検出は、像間隔が、予め定められた結像予定画面上
に合焦状態にある場合よりも広い場合の為になされたも
のであり、つまり、後ピン状態を検出する為のものであ
る。
の演算回路(26)に対応し、 の演算を行う。(第10図ステップS21)但し、ここ
で、H1(N)の添字1は第1ブロック(1)が用いられている
ことを示し、N=1、2、…、8である。すなわち、回
路ブロック(B)は、第3図図示の基準部(L)の第1ブロッ
ク(I)と、参照部(R)の画素子(r9)より右の画素列との相
関を検出する。換言すれば、第1ブロック(I)を用いる
合焦検出は、像間隔が、予め定められた結像予定画面上
に合焦状態にある場合よりも広い場合の為になされたも
のであり、つまり、後ピン状態を検出する為のものであ
る。
演算回路(126)において演算された各比較データH1(N)
は、それぞれ回路ブロック(A)の場合と同様に、シフト
量Nとともにメモリ回路(128)にメモリされ、8個の比
較データのうち最小値をとるものが最小値検出回路(13
0)によって検出され、その最小比較データH1(n)が最小
シフト量nとともにメモリ回路(132)にメモリされる。
(第11図ステップS22)その後、演算回路(134)によ
って画素のピッチよりも細かい像間隔検出の為に なる値h1(n-1)、h1(n+1)が演算されて、メモリ回路(13
6)にメモリされる。これを用いて第1ブロック(I)を用
いた場合の最小ピーク値Y1が演算回路(138)によって演
算される。
は、それぞれ回路ブロック(A)の場合と同様に、シフト
量Nとともにメモリ回路(128)にメモリされ、8個の比
較データのうち最小値をとるものが最小値検出回路(13
0)によって検出され、その最小比較データH1(n)が最小
シフト量nとともにメモリ回路(132)にメモリされる。
(第11図ステップS22)その後、演算回路(134)によ
って画素のピッチよりも細かい像間隔検出の為に なる値h1(n-1)、h1(n+1)が演算されて、メモリ回路(13
6)にメモリされる。これを用いて第1ブロック(I)を用
いた場合の最小ピーク値Y1が演算回路(138)によって演
算される。
この最小ピーク値Y1はメモリ回路(140)にメモリされ
る。(第11図ステップS23及びS24)この第10図に
おける(126)〜(140)の構成は、第4図図示の(26)〜(40)
と対応しており、その動作を示す第11図のステツプS21
〜S24も第5図のステツプS8〜S11と対応している。
る。(第11図ステップS23及びS24)この第10図に
おける(126)〜(140)の構成は、第4図図示の(26)〜(40)
と対応しており、その動作を示す第11図のステツプS21
〜S24も第5図のステツプS8〜S11と対応している。
更に、第10図において、コントラスト検出回路(142)
は、第4図のコントラスト検出回路(42)と同様、 の演算を行なって、コントラスト値C1を検出する。
(第11図ステップS25)このコントラスト値は、第1
ブロック(I)における隣接二画素間の出力差の絶対値の
総和である。演算されたコントラスト値C1はメモリ回
路(144)にメモリされる。このコントラスト値C1は、演
算回路(148)に入力されて、第4図の演算回路(48)と同
様、定数a2、a3、a4がそれぞれ乗ぜられ、最小比較デー
タY1の3つの判定レベルa2C1、a3C1、a4C1が定められ
る。この判定レベルa2C1、a3C1、a4C1は比較回路(150)
に入力されて、最小ピーク値Y1との比較がなされ、Y1
≧a2C1であればフラグ(F7)がセットされ、Y1≧a3C1で
あればフラグ(F8)がセットされ、Y1≧a4C1であればフ
ラグ(F9)がセットされる。
は、第4図のコントラスト検出回路(42)と同様、 の演算を行なって、コントラスト値C1を検出する。
(第11図ステップS25)このコントラスト値は、第1
ブロック(I)における隣接二画素間の出力差の絶対値の
総和である。演算されたコントラスト値C1はメモリ回
路(144)にメモリされる。このコントラスト値C1は、演
算回路(148)に入力されて、第4図の演算回路(48)と同
様、定数a2、a3、a4がそれぞれ乗ぜられ、最小比較デー
タY1の3つの判定レベルa2C1、a3C1、a4C1が定められ
る。この判定レベルa2C1、a3C1、a4C1は比較回路(150)
に入力されて、最小ピーク値Y1との比較がなされ、Y1
≧a2C1であればフラグ(F7)がセットされ、Y1≧a3C1で
あればフラグ(F8)がセットされ、Y1≧a4C1であればフ
ラグ(F9)がセットされる。
一方、コントラスト値C1は比較回路(146)にも入力さ
れ、第4図の比較回路(46)と同じ定数a5であればフラグ
(F10)がセットされる(第11図ステップS26)。尚、
ここで、a5に代えて第2ブロック(II)の画素数と第1ブ
ロック(I)の画素数との比15/22を乗した15/22a5=a5′
を用いても良い。
れ、第4図の比較回路(46)と同じ定数a5であればフラグ
(F10)がセットされる(第11図ステップS26)。尚、
ここで、a5に代えて第2ブロック(II)の画素数と第1ブ
ロック(I)の画素数との比15/22を乗した15/22a5=a5′
を用いても良い。
第10図右下の論理回路は、第11図のステップS27〜
S31を実行する為の構成であり、第4図右下の論理回路
と類似しているので簡単に説明する。まず、フラグ
(F10)がセットされておらずその出力が“0”である場
合、もしくはフラグ(F10)がセットされていても端子
(T4)を介して接続されている第4図のフラグ(F6)がセッ
トされておらずその出力が“0”である場合には、アン
ドゲート(AND6)の出力が“0”であり、ナンドゲート(N
AND2)の出力は“1”となる。従って、フラグ(F7)の出
力が“1”であればアンドゲート(AND7)の出力は“1”
になり、オアゲート(OR2)の出力は“1”となる。フラ
グ(F7)の出力が“0”であればアンドゲート(AND7)の出
力も“0”である。すなわち、アンドゲート(AND6)は第
11図のステップS27の判定動作を行い、アンドゲート
(AND7)はステップS28の判定動作を行う。
S31を実行する為の構成であり、第4図右下の論理回路
と類似しているので簡単に説明する。まず、フラグ
(F10)がセットされておらずその出力が“0”である場
合、もしくはフラグ(F10)がセットされていても端子
(T4)を介して接続されている第4図のフラグ(F6)がセッ
トされておらずその出力が“0”である場合には、アン
ドゲート(AND6)の出力が“0”であり、ナンドゲート(N
AND2)の出力は“1”となる。従って、フラグ(F7)の出
力が“1”であればアンドゲート(AND7)の出力は“1”
になり、オアゲート(OR2)の出力は“1”となる。フラ
グ(F7)の出力が“0”であればアンドゲート(AND7)の出
力も“0”である。すなわち、アンドゲート(AND6)は第
11図のステップS27の判定動作を行い、アンドゲート
(AND7)はステップS28の判定動作を行う。
両フラグ(F6)(F10)ともにその出力が“1”であれば、
アンドゲート(AND8)の出力は、端子(T13)によって接続
される後述のフラグ(F15)の出力に応じる。フラグ(F15)
の出力が“1”であれば、アンドゲート(AND8)の出力は
“1”となり、アンドゲート(AND10)が開くとともに、
アンドゲート(AND9)が閉じる。この状態では、アンドゲ
ート(AND10)の出力がフラグF8)の出力に従う。すなわ
ち、アンドゲート(AND10)は第11図ステップS30の判定
を行う。一方、フラグ(F15)の出力が“0”であれば、
アンドゲート(AND8)の出力は“0”となり、インバータ
(INV2)によってアンドゲート(AND9)が開かれる従って、
アンドゲート(AND9)の出力は、フラグ(F9)の出力に従う
ので、アンドゲート(AND9)は第11図のステップS31の
動作を行う。尚、アンドゲート(AND8)はフラグ(F15)の
出力に応じて、両アンドゲート(AND9)(AND10)を択一的
に開ける第11図ステツプS29の動作を行う。
アンドゲート(AND8)の出力は、端子(T13)によって接続
される後述のフラグ(F15)の出力に応じる。フラグ(F15)
の出力が“1”であれば、アンドゲート(AND8)の出力は
“1”となり、アンドゲート(AND10)が開くとともに、
アンドゲート(AND9)が閉じる。この状態では、アンドゲ
ート(AND10)の出力がフラグF8)の出力に従う。すなわ
ち、アンドゲート(AND10)は第11図ステップS30の判定
を行う。一方、フラグ(F15)の出力が“0”であれば、
アンドゲート(AND8)の出力は“0”となり、インバータ
(INV2)によってアンドゲート(AND9)が開かれる従って、
アンドゲート(AND9)の出力は、フラグ(F9)の出力に従う
ので、アンドゲート(AND9)は第11図のステップS31の
動作を行う。尚、アンドゲート(AND8)はフラグ(F15)の
出力に応じて、両アンドゲート(AND9)(AND10)を択一的
に開ける第11図ステツプS29の動作を行う。
3個のアンドゲート(AND7)(AND9)(AND10)のいずれかの
出力が“1”になるとオアゲート(OR2)の出力も“1”
となって、第11図のステップS32にすすみ、予め定め
られた一定時間t1がカウントされる。ここで、この時間
t1は、第5図のステップS20に示す時間t0よりも短い。
そして、第5図のステップS8〜S19までによって信頼
できる最小比較データH2(n)が得られた場合と、ステッ
プS16、S18、S19のいずれかから第11図のステップ
S21にすすみステップS31までに信頼できる最小比較デ
ータH1(n)が得られた場合と、後述のステップS43まで
すすんで信頼できる最小比較データH3(n)が得られた場
合とで演算時間を一定に保つように時間t0、t1が定めら
れている。第10図の端子(T7)(T8)は、第14図の指示
回路(CPU)に接続されて、H1(n)、n、h1(n-1)h1(n+12)
の各データが伝達される。端子(T9)も該指示回路(CPU)
に接続され、端子(T9)の出力が“1”であれば、後述の
像間隔演算に端子(T7)(T8)から送られるデータが採用さ
れ、端子(T9)の出力が“0”であれば、第3ブロック(I
II)を用いる合焦検出回路ブロック(C)を作動させる。
出力が“1”になるとオアゲート(OR2)の出力も“1”
となって、第11図のステップS32にすすみ、予め定め
られた一定時間t1がカウントされる。ここで、この時間
t1は、第5図のステップS20に示す時間t0よりも短い。
そして、第5図のステップS8〜S19までによって信頼
できる最小比較データH2(n)が得られた場合と、ステッ
プS16、S18、S19のいずれかから第11図のステップ
S21にすすみステップS31までに信頼できる最小比較デ
ータH1(n)が得られた場合と、後述のステップS43まで
すすんで信頼できる最小比較データH3(n)が得られた場
合とで演算時間を一定に保つように時間t0、t1が定めら
れている。第10図の端子(T7)(T8)は、第14図の指示
回路(CPU)に接続されて、H1(n)、n、h1(n-1)h1(n+12)
の各データが伝達される。端子(T9)も該指示回路(CPU)
に接続され、端子(T9)の出力が“1”であれば、後述の
像間隔演算に端子(T7)(T8)から送られるデータが採用さ
れ、端子(T9)の出力が“0”であれば、第3ブロック(I
II)を用いる合焦検出回路ブロック(C)を作動させる。
次に、第12図図示の、第3ブロック(III)を用いる合
焦検出回路ブロック(C)について、第13図のそのフロ
ーチャートとともに説明する。前述のように、この回路
ブロック(C)の演算は、第4図の回路ブロック(A)による
第2ブロック(II)を用いた演算及び第10図の回路ブロ
ック(B)による第1ブロックを用いた演算によっては信
頼できる最小比較データH2(n)、H1(n)が得られなかっ
たときにのみなされる。換言すれば、第10図図示のオ
アゲート(OR2)の出力が“0”のままで、検出された最
小ピーク値Y1が不合格と判定されたときにのみ第13
図図示の指示回路(CPU)からの信号によって第12図の
回路ブロック(C)が作動させられる。
焦検出回路ブロック(C)について、第13図のそのフロ
ーチャートとともに説明する。前述のように、この回路
ブロック(C)の演算は、第4図の回路ブロック(A)による
第2ブロック(II)を用いた演算及び第10図の回路ブロ
ック(B)による第1ブロックを用いた演算によっては信
頼できる最小比較データH2(n)、H1(n)が得られなかっ
たときにのみなされる。換言すれば、第10図図示のオ
アゲート(OR2)の出力が“0”のままで、検出された最
小ピーク値Y1が不合格と判定されたときにのみ第13
図図示の指示回路(CPU)からの信号によって第12図の
回路ブロック(C)が作動させられる。
第12図において、演算回路(226)は、回路ブロック(A)
の演算回路(26)に対応し、 の演算を行う。(第13図ステップS33)、ここで、H
3(N)の添字3は第3ブロック(III)が用いられていること
を示し、N=1、2、……、8である。すなわち、回路
ブロック(C)は、第3図図示の基準部(L)の第3ブロック
(III)と、参照部(R)の画素(r23)より左の画素列との相
関を検出する。換言すれば、第3ブロック(III)を用い
る合焦検出は、像間隔が、予め定められた結像予定面上
に合焦状態にある場合よりも狭い場合のためになされる
ものであり、つまり、前ピン状態を検出する為のもので
ある。
の演算回路(26)に対応し、 の演算を行う。(第13図ステップS33)、ここで、H
3(N)の添字3は第3ブロック(III)が用いられていること
を示し、N=1、2、……、8である。すなわち、回路
ブロック(C)は、第3図図示の基準部(L)の第3ブロック
(III)と、参照部(R)の画素(r23)より左の画素列との相
関を検出する。換言すれば、第3ブロック(III)を用い
る合焦検出は、像間隔が、予め定められた結像予定面上
に合焦状態にある場合よりも狭い場合のためになされる
ものであり、つまり、前ピン状態を検出する為のもので
ある。
演算回路(126)において演算された各比較データH3(N)
は、それぞれ、回路ブロック(A)の場合と同様に、シフ
ト量Nとともにメモリ回路(228)にメモリされ、8個の
比較データのうち最小値をとるものが最小値検出回路(2
30)によって検出され、その最小比較データH3(n)が最
小シフト量nとともにメモリ回路(232)にメモリされ
る。(第13図ステップS34)。その後、演算回路(23
4)によって画素のピッチよりも細かい像間隔検出の為に なる値h3(n-1)、h3(n+1)が演算され、これを用いて第3
ブロック(III)を用いた場合の最小ピーク値Y3が演算回
路(238)によって演算される。この最小ピーク値Y3はメ
モリ回路(240)にメモリされる。(第13図ステップS
35及びS36)この第12図における(226)〜(240)の構成
は、第4図図示の(26)〜(40)と対応しており、その動作
を示す第13図ステップS33〜S36も第5図のステップ
S8〜S11と対応している。
は、それぞれ、回路ブロック(A)の場合と同様に、シフ
ト量Nとともにメモリ回路(228)にメモリされ、8個の
比較データのうち最小値をとるものが最小値検出回路(2
30)によって検出され、その最小比較データH3(n)が最
小シフト量nとともにメモリ回路(232)にメモリされ
る。(第13図ステップS34)。その後、演算回路(23
4)によって画素のピッチよりも細かい像間隔検出の為に なる値h3(n-1)、h3(n+1)が演算され、これを用いて第3
ブロック(III)を用いた場合の最小ピーク値Y3が演算回
路(238)によって演算される。この最小ピーク値Y3はメ
モリ回路(240)にメモリされる。(第13図ステップS
35及びS36)この第12図における(226)〜(240)の構成
は、第4図図示の(26)〜(40)と対応しており、その動作
を示す第13図ステップS33〜S36も第5図のステップ
S8〜S11と対応している。
更に、第12図において、コントラスト検出回路(242)
は、第4図のコントラスト検出回路(42)と同様、 の演算を行なってコントラスト値C3を検出する。(第
13図ステップS37)このコントラスト値は、第3ブロ
ック(III)における隣接二画素間の出力差の絶対値の総
和である。演算されたコントラスト値C3は、メモリ回
路(244)にメモリされる。このコントラスト値C3は、演
算回路(248)に入力されて、第4図の演算回路(48)と同
様、定数a2、a3、a4がそれぞれ乗ぜられ、最小ピーク値
Y3の3つの判定レベルa2C3、a3C3、a4C3が定められ
る。この判定レベルa2C3、a3C3、a4C3は比較回路(520)
に入力されて、最小ピーク値Y3との比較がなされ、Y3
≦a2C3であれば、フラグ(F11)がセットされ、Y3≦a3C3
であればフラグ(F12)がセットされ、Y3≦a4C3であれば
フラグ(F13)がセットされる。一方、コントラスト値C3
は比較回路(246)にも入力され、第4図の比較回路(46)
と同じ定数a5と比較されて、C3≧a5であればフラグ(F
14)がセットされる。(第13図ステツプS38)、尚、
ここで前述のようにa5に代えてa5′を用いても良い。
は、第4図のコントラスト検出回路(42)と同様、 の演算を行なってコントラスト値C3を検出する。(第
13図ステップS37)このコントラスト値は、第3ブロ
ック(III)における隣接二画素間の出力差の絶対値の総
和である。演算されたコントラスト値C3は、メモリ回
路(244)にメモリされる。このコントラスト値C3は、演
算回路(248)に入力されて、第4図の演算回路(48)と同
様、定数a2、a3、a4がそれぞれ乗ぜられ、最小ピーク値
Y3の3つの判定レベルa2C3、a3C3、a4C3が定められ
る。この判定レベルa2C3、a3C3、a4C3は比較回路(520)
に入力されて、最小ピーク値Y3との比較がなされ、Y3
≦a2C3であれば、フラグ(F11)がセットされ、Y3≦a3C3
であればフラグ(F12)がセットされ、Y3≦a4C3であれば
フラグ(F13)がセットされる。一方、コントラスト値C3
は比較回路(246)にも入力され、第4図の比較回路(46)
と同じ定数a5と比較されて、C3≧a5であればフラグ(F
14)がセットされる。(第13図ステツプS38)、尚、
ここで前述のようにa5に代えてa5′を用いても良い。
第12図右下の論理回路は、第13図のステップS38〜
S44を実行する為の構成であり、第4図右下の論理回路
と類似しているので、簡単に説明する。まず、フラグ(F
14)がセットされておらずその出力が“0”である場
合、もしくは、フラグ(F14)がセットされていても端子
(T4)を介して接続されている第4図のフラグ(F6)がセッ
トされておらずその出力が“0”である場合には、アン
ドゲート(AND11)の出力が“0”であり、ナンドゲート
(NAND3)の出力は“1”となる。従って、フラグ(F11)の
出力が“1”であればアンドゲート(AND12)の出力が
“1”になり、オアゲート(OR3)の出力は“1”とな
る。フラグ(F11)の出力が“0”であればアンドゲート
(AND12)の出力が“0”である。すなわち、アンドゲー
ト(AND11)は第12図のステップS29の判定動作を行な
い、アンドゲート(AND12)はステップS40の判定動作を
行なう。
S44を実行する為の構成であり、第4図右下の論理回路
と類似しているので、簡単に説明する。まず、フラグ(F
14)がセットされておらずその出力が“0”である場
合、もしくは、フラグ(F14)がセットされていても端子
(T4)を介して接続されている第4図のフラグ(F6)がセッ
トされておらずその出力が“0”である場合には、アン
ドゲート(AND11)の出力が“0”であり、ナンドゲート
(NAND3)の出力は“1”となる。従って、フラグ(F11)の
出力が“1”であればアンドゲート(AND12)の出力が
“1”になり、オアゲート(OR3)の出力は“1”とな
る。フラグ(F11)の出力が“0”であればアンドゲート
(AND12)の出力が“0”である。すなわち、アンドゲー
ト(AND11)は第12図のステップS29の判定動作を行な
い、アンドゲート(AND12)はステップS40の判定動作を
行なう。
両フラグ(F6)(F14)ともにその出力が“1”であれば、
アンドゲート(AND13)の出力は、端子(T13)によって接続
されるフラグ(F15)の出力に応じる。フラグ(F15)の出力
が“1”であれば、アンドゲート(AND13)の出力は
“1”となり、アンドゲート(AND15)が開くとともに、
アンドゲート(AND14)が閉じる。この状態では、アンド
ゲート(AND15)の出力はフラグ(F12)の出力に従う。すな
わち、アンドゲート(AND15)は、第12図ステップS42
の判定を行なう。一方、フラグ(F15)の出力が“0”で
あれば、アンドゲート(AND13)の出力は“0”となり、
インバータ(INV3)によってアンドゲート(AND14)が開か
れる。従って、アンドゲート(AND14)の出力はフラグ(F
13)の出力に従うので、アンドゲート(AND14)は第12 ス
テップS43の動作を行なう。尚、アンドゲート(AND13)
はフラグ(F15)の出力に応じて、両アンドゲート(AND14)
(AND15)を択一的に開ける第13図ステップS41の動作
を行う。
アンドゲート(AND13)の出力は、端子(T13)によって接続
されるフラグ(F15)の出力に応じる。フラグ(F15)の出力
が“1”であれば、アンドゲート(AND13)の出力は
“1”となり、アンドゲート(AND15)が開くとともに、
アンドゲート(AND14)が閉じる。この状態では、アンド
ゲート(AND15)の出力はフラグ(F12)の出力に従う。すな
わち、アンドゲート(AND15)は、第12図ステップS42
の判定を行なう。一方、フラグ(F15)の出力が“0”で
あれば、アンドゲート(AND13)の出力は“0”となり、
インバータ(INV3)によってアンドゲート(AND14)が開か
れる。従って、アンドゲート(AND14)の出力はフラグ(F
13)の出力に従うので、アンドゲート(AND14)は第12 ス
テップS43の動作を行なう。尚、アンドゲート(AND13)
はフラグ(F15)の出力に応じて、両アンドゲート(AND14)
(AND15)を択一的に開ける第13図ステップS41の動作
を行う。
3個のアンドゲート(AND12)(AND14)(AND15)のいずれか
の出力が“1”になるとオアゲート(OR3)の出力も
“1”となって、第13図のステップS45にすすむ。
の出力が“1”になるとオアゲート(OR3)の出力も
“1”となって、第13図のステップS45にすすむ。
一方、3つのアンドゲート(AND12)(AND14)(AND15)の出
力が全て“0”であればオアゲート(OR3)の出力も
“0”となり、インバータ(INV4)を介してフラグ(F15)
がセットされる。すなわち、フラグ(F15)は、回路ブロ
ック(A)(B)(C)のいずれを用いても信頼できる最小比較
データが得られなかった場合にセットされてその出力が
“1”となり、次回の演算動作において、最小ピーク値
の判定レベルを通常よりも厳しくする為に用いられる。
尚、この合焦検出回路ブロック(C)の動作を示す第13
図ステップS33〜S44のフローにおいては、第5図のス
テップS20及び第11図のステップS32に対応する、時
間カウントを行うステップが設けられていない。これ
は、前述のように、ステップS1からS20までのフロー
によって信頼できる最小比較データが検出された場合
も、ステップS32までのフローによって信頼できる最小
比較データが検出された場合も、ステップS43までのフ
ローによって信頼できる最小比較データが検出された場
合も、更には、ステップS44にすすんで信頼できる最小
比較データが検出できなかった場合も、全て演算時間を
一定とする為に、最も長いステップS43もしくはS44ま
でを行うフローに他のケースの演算時間が合わせてある
からである。
力が全て“0”であればオアゲート(OR3)の出力も
“0”となり、インバータ(INV4)を介してフラグ(F15)
がセットされる。すなわち、フラグ(F15)は、回路ブロ
ック(A)(B)(C)のいずれを用いても信頼できる最小比較
データが得られなかった場合にセットされてその出力が
“1”となり、次回の演算動作において、最小ピーク値
の判定レベルを通常よりも厳しくする為に用いられる。
尚、この合焦検出回路ブロック(C)の動作を示す第13
図ステップS33〜S44のフローにおいては、第5図のス
テップS20及び第11図のステップS32に対応する、時
間カウントを行うステップが設けられていない。これ
は、前述のように、ステップS1からS20までのフロー
によって信頼できる最小比較データが検出された場合
も、ステップS32までのフローによって信頼できる最小
比較データが検出された場合も、ステップS43までのフ
ローによって信頼できる最小比較データが検出された場
合も、更には、ステップS44にすすんで信頼できる最小
比較データが検出できなかった場合も、全て演算時間を
一定とする為に、最も長いステップS43もしくはS44ま
でを行うフローに他のケースの演算時間が合わせてある
からである。
ここで、この演算時間を一定にすると、次回のCCD積
分を終了させるタイミングをこの演算終了時点に応じて
定めることができる。
分を終了させるタイミングをこの演算終了時点に応じて
定めることができる。
第12図の端子(T11)(T12)は、第14図の指示回路(CP
U)に接続されて、H3n、n、h3(n-1)、h3(n+1)の各デー
タが伝達される。端子(T14)も該指示回路(CPU)に接続さ
れ、端子(T14)の出力が“1”であれば、後述の像間隔
演算端子(T11)(T12)から送られるデータが採用され、端
子(T14)の出力が“0”であれば、後述する別の動作が
なされる。
U)に接続されて、H3n、n、h3(n-1)、h3(n+1)の各デー
タが伝達される。端子(T14)も該指示回路(CPU)に接続さ
れ、端子(T14)の出力が“1”であれば、後述の像間隔
演算端子(T11)(T12)から送られるデータが採用され、端
子(T14)の出力が“0”であれば、後述する別の動作が
なされる。
第14図は、上記合焦検出回路ブロック(A)(B)(C)の動
作をコントロールするとともに、その検出された最小比
較データH2(n)、H1(n)もしくはH3(n)及びその最小シ
フト量nを用いてデフォーカスの方向及び量を演算する
為の回路ブロック(D)を示す。第14図において、指示
回路(CPU)は、第4図図示の合焦検出ブロック(A)から、
端子(T2)(T3)を介して最小比較データH2(n)及びその最
小シフト量がnが入力されるとともに、端子(T5)を介し
てこのデータH2(n)が信頼できるか否かをデータが入力
される。指示回路(CPU)は、この端子(T5)の出力が
“1”で最小比較データH2(n)が信頼できると判定され
ておれば、このデータH2(n)をHi(n)として演算回路
(300)に入力する。更に、この場合には、第4図のメモ
リ回路(36)から端子(T3)を介して入力されているh2(n-
1)、h2(n+1)のデータが、指示回路(CPU)から演算回路(3
00)及び比較回路(320)に入力される。また、端子(T5)の
出力が“1”であれば、指示回路(CPU)はカウンタ(CO)
を作動させて時間t0のカウントを行なわせる。すなわ
ち、カウンタ(CO)は第5図ステップS20の動作を行なう
ものである。
作をコントロールするとともに、その検出された最小比
較データH2(n)、H1(n)もしくはH3(n)及びその最小シ
フト量nを用いてデフォーカスの方向及び量を演算する
為の回路ブロック(D)を示す。第14図において、指示
回路(CPU)は、第4図図示の合焦検出ブロック(A)から、
端子(T2)(T3)を介して最小比較データH2(n)及びその最
小シフト量がnが入力されるとともに、端子(T5)を介し
てこのデータH2(n)が信頼できるか否かをデータが入力
される。指示回路(CPU)は、この端子(T5)の出力が
“1”で最小比較データH2(n)が信頼できると判定され
ておれば、このデータH2(n)をHi(n)として演算回路
(300)に入力する。更に、この場合には、第4図のメモ
リ回路(36)から端子(T3)を介して入力されているh2(n-
1)、h2(n+1)のデータが、指示回路(CPU)から演算回路(3
00)及び比較回路(320)に入力される。また、端子(T5)の
出力が“1”であれば、指示回路(CPU)はカウンタ(CO)
を作動させて時間t0のカウントを行なわせる。すなわ
ち、カウンタ(CO)は第5図ステップS20の動作を行なう
ものである。
同様に、回路ブロック(B)もしくは(C)の端子(T9)もしく
は(T14)の出力が“1”であれば、そのブロックで演算
された最小比較データH1(n)もしくはH3(n)が信頼でき
ると判定されていることを示す。従って、端子(T9)もし
くは(T14)のいずれかの出力が“1”であれば、それを
出力する回路ブロックからの最小比較データH1(n)もし
くはH3(n)として指示回路(CPU)から演算回路(300)に入
力される。そして端子(T9)の出力が“1”であれば、指
示回路(CPU)は、カウンタ(CO)を作動させて時間t1のカ
ウントを行なわせる。すなわち、カウンタ(CO)は、第1
1図ステップS32の動作をも行う。
は(T14)の出力が“1”であれば、そのブロックで演算
された最小比較データH1(n)もしくはH3(n)が信頼でき
ると判定されていることを示す。従って、端子(T9)もし
くは(T14)のいずれかの出力が“1”であれば、それを
出力する回路ブロックからの最小比較データH1(n)もし
くはH3(n)として指示回路(CPU)から演算回路(300)に入
力される。そして端子(T9)の出力が“1”であれば、指
示回路(CPU)は、カウンタ(CO)を作動させて時間t1のカ
ウントを行なわせる。すなわち、カウンタ(CO)は、第1
1図ステップS32の動作をも行う。
以上のようにして、指示回路(CPU)は、信頼できると判
定された最小比較データHi(n)を演算回路(300)に入力
する。更に、この選択された最小比較データHi(n)に
応じたhi(n-1)、hi(n+1)(ここではiは1、2、3のい
ずれか)が演算回路(300)及び比較回路(302)に入力され
る。比較回路(302)は、入力される2つのデータhi(n-
1)、hi(n+1)を互いに比較し、その比較結果を演算回路
(300)に送る(第13図ステップS45)。演算回路(300)
はこの比較結果に応じて下記のいずれかを行う。すなわ
ち、hi(n-1)≧hi(n+1)の場合、 にて求められる補間最小シフト量Xが演算され、hi(n-
1)<hi(n+1)の場合、 にて求められる補間最小シフト量Xが演算される。(第
13図ステップS46、S47)この演算回路(300)は上記
(32)(33)式によって、画素のピッチ単位の最小シフト量
nよりも更に細かい単位で最小シフト量を求めるもので
あり、求められたシフト量を補間最小シフト量Xとす
る。この補間最小シフト量Xの求め方について第15図
(a)(b)を用いて以下に説明する。
定された最小比較データHi(n)を演算回路(300)に入力
する。更に、この選択された最小比較データHi(n)に
応じたhi(n-1)、hi(n+1)(ここではiは1、2、3のい
ずれか)が演算回路(300)及び比較回路(302)に入力され
る。比較回路(302)は、入力される2つのデータhi(n-
1)、hi(n+1)を互いに比較し、その比較結果を演算回路
(300)に送る(第13図ステップS45)。演算回路(300)
はこの比較結果に応じて下記のいずれかを行う。すなわ
ち、hi(n-1)≧hi(n+1)の場合、 にて求められる補間最小シフト量Xが演算され、hi(n-
1)<hi(n+1)の場合、 にて求められる補間最小シフト量Xが演算される。(第
13図ステップS46、S47)この演算回路(300)は上記
(32)(33)式によって、画素のピッチ単位の最小シフト量
nよりも更に細かい単位で最小シフト量を求めるもので
あり、求められたシフト量を補間最小シフト量Xとす
る。この補間最小シフト量Xの求め方について第15図
(a)(b)を用いて以下に説明する。
まず、第15図(a)は横軸にシフト量、縦軸に比較デー
タをとったグラフであり、第8図(c)のように、hi(n-1)
≧hi(n+1)の場合を示している。シフト量n-1とnとの
間、もしくはnとn+1との間で最も一致度の高いシフト
量を求めるには、まず、n-1とnとの中点Q1における線
分f1の傾きを考える。この線分f1は点hi(n-1)と点Hi
(n)とを結ぶものとして定義され、この傾きはHi(n)−
hi(n-1)となる。一方、点Hi(n)と点hi(n+1)とを結ぶ
線分f2の中点Q2における傾きは、hi(n+1)−Hi(n)と
なる。第15図(b)は、このようにして求められた2つ
の傾きをそれぞれ点(V1)(V2)としてプロットしたもので
ある。次にこの点(V1)(V2)を結ぶ線分f3を考え、この線
分f3が横軸と交わる点を(V3)とし、この点(V3)までのシ
フト量を補間最小シフト量Xとするのである。この補間
最小シフト量Xは、hi(n-1)とhi(n+1)との大小関係に応
じて選択される(32)(33)式のいずれかによって求められ
る。このようにして演算された補間最小シフト量Xは第
4図のメモリ回路(304)にメモリされる。
タをとったグラフであり、第8図(c)のように、hi(n-1)
≧hi(n+1)の場合を示している。シフト量n-1とnとの
間、もしくはnとn+1との間で最も一致度の高いシフト
量を求めるには、まず、n-1とnとの中点Q1における線
分f1の傾きを考える。この線分f1は点hi(n-1)と点Hi
(n)とを結ぶものとして定義され、この傾きはHi(n)−
hi(n-1)となる。一方、点Hi(n)と点hi(n+1)とを結ぶ
線分f2の中点Q2における傾きは、hi(n+1)−Hi(n)と
なる。第15図(b)は、このようにして求められた2つ
の傾きをそれぞれ点(V1)(V2)としてプロットしたもので
ある。次にこの点(V1)(V2)を結ぶ線分f3を考え、この線
分f3が横軸と交わる点を(V3)とし、この点(V3)までのシ
フト量を補間最小シフト量Xとするのである。この補間
最小シフト量Xは、hi(n-1)とhi(n+1)との大小関係に応
じて選択される(32)(33)式のいずれかによって求められ
る。このようにして演算された補間最小シフト量Xは第
4図のメモリ回路(304)にメモリされる。
更に、この補間最小シフト量Xを用いて基準部(L)上の
像と、対応する参照部(R)上の像とのずれ量Pが演算回
路(306)によって演算される。(第13図ステップ
S48)この演算は、 P=Z1−Z2−Z3+X−1 ……(34) による。但し、ここでZ1は第3図の画素(l1)と(r1)と
の間隔L1に対応する値、Z2は合焦時の像間隔すなわち
画素(l12)と画素(r16)との間隔L2に対応する値であ
る。Z3は、第1〜第3ブロックのいずれかによって検
出された最小比較データが演算回路(300)の演算に用い
られたかによって定められる定数である。そして、Z1
=4、Z2=8と定められており、Z3は第1ブロックの
最小比較データが用いられたときには−8、第2ブロッ
クのときには0、第3ブロックのときには+7と定めら
れている。このように定めると、合焦状態のときP=0
となり、前ピン状態のときP<0、後ピン状態のときP
>0となる。
像と、対応する参照部(R)上の像とのずれ量Pが演算回
路(306)によって演算される。(第13図ステップ
S48)この演算は、 P=Z1−Z2−Z3+X−1 ……(34) による。但し、ここでZ1は第3図の画素(l1)と(r1)と
の間隔L1に対応する値、Z2は合焦時の像間隔すなわち
画素(l12)と画素(r16)との間隔L2に対応する値であ
る。Z3は、第1〜第3ブロックのいずれかによって検
出された最小比較データが演算回路(300)の演算に用い
られたかによって定められる定数である。そして、Z1
=4、Z2=8と定められており、Z3は第1ブロックの
最小比較データが用いられたときには−8、第2ブロッ
クのときには0、第3ブロックのときには+7と定めら
れている。このように定めると、合焦状態のときP=0
となり、前ピン状態のときP<0、後ピン状態のときP
>0となる。
このようにして、補間最小シフト量Xからずれ量Pが求
められる。ここで、補間最小シフト量Xとずれ量Pとの
関係を第16図に示す。第16図において、上段の数直
線は各ブロックにおける補間最小シフト量Xを示し、下
段の数直線は画素ピッチ単位のずれ量Pを示す。例え
ば、第2ブロックにおいてX=5となった場合、 P=4−8−0+5−1=0 となり、P=0すなわち合焦状態にあることが検出され
る。また、第1ブロックにおいてX=6となった場合、 P=4−8+8+6−1=9 となり、第3ブロックにおいてX=4となった場合、 P=4−8−7+4−1=−8 となり、それぞれ後ピン状態、前ピン状態であることが
検出される。
められる。ここで、補間最小シフト量Xとずれ量Pとの
関係を第16図に示す。第16図において、上段の数直
線は各ブロックにおける補間最小シフト量Xを示し、下
段の数直線は画素ピッチ単位のずれ量Pを示す。例え
ば、第2ブロックにおいてX=5となった場合、 P=4−8−0+5−1=0 となり、P=0すなわち合焦状態にあることが検出され
る。また、第1ブロックにおいてX=6となった場合、 P=4−8+8+6−1=9 となり、第3ブロックにおいてX=4となった場合、 P=4−8−7+4−1=−8 となり、それぞれ後ピン状態、前ピン状態であることが
検出される。
(308)は上述の定数Z1、Z2、Z3をメモリしているメモ
リ回路であり、指示回路(CPU)からの信号に応じ、いず
れのブロックが最小比較データHi(n)を検出したかに
よって定数Z3の値を選択し、定数Z1、Z2とともに演
算回路(306)に送る。
リ回路であり、指示回路(CPU)からの信号に応じ、いず
れのブロックが最小比較データHi(n)を検出したかに
よって定数Z3の値を選択し、定数Z1、Z2とともに演
算回路(306)に送る。
演算されたずれ量Pは、比較回路(310)に入力されて、
正、負の符号が検出され、(第12図ステップS49)、
P≦0であればフラグ(F17)がセットされ、その出力が
“1”になる。(第12図ステップS50)P>0であれ
ばフラグ(F17)の出力は"0"のままである。すなわち、フ
ラグ(F17)の出力は、結像予定面に対するレンズのデフ
ォーカスの方向を示し、前ピンもしくは合焦状態が検出
されるとフラグ(F17)の出力は“1”となり、後ピン状
態が検出されるとフラグ(F17)の出力は“0”となる。
フラグ(F17)の出力はデフォーカスの方向を示すデフォ
ーカスの方向信号として、後述のレンズ駆動用モータ制
御回路(430)に入力され、レンズ駆動方向の制御に用い
られる。
正、負の符号が検出され、(第12図ステップS49)、
P≦0であればフラグ(F17)がセットされ、その出力が
“1”になる。(第12図ステップS50)P>0であれ
ばフラグ(F17)の出力は"0"のままである。すなわち、フ
ラグ(F17)の出力は、結像予定面に対するレンズのデフ
ォーカスの方向を示し、前ピンもしくは合焦状態が検出
されるとフラグ(F17)の出力は“1”となり、後ピン状
態が検出されるとフラグ(F17)の出力は“0”となる。
フラグ(F17)の出力はデフォーカスの方向を示すデフォ
ーカスの方向信号として、後述のレンズ駆動用モータ制
御回路(430)に入力され、レンズ駆動方向の制御に用い
られる。
更に、演算されたずれ量Pは、デフォーカス量演算回路
(312)にも入力され、予めメモリ回路(314)にメモリされ
た定数a5が乗ぜられてデフォーカス量DFが求められ
る。この定数a6は、光軸垂直方向に延びるよう配置され
たラインセンサ上の対応する2つの像のずれ量Pを、予
定焦点面に対する像面の光軸方向のデフォーカス量DF
に変換する為に定められるものである。すなわち、定数
a6は、予定焦点面からラインセンサまでの距離、コンデ
ンサレンズ及び再結像レンズの倍率などに応じて定めら
れる。演算されたデフォーカス量DFはメモリ回路(31
6)にメモリされ、メモリ回路(316)からデフォーカス量
信号として後述のレンズ駆動用モータ制御回路(430)に
入力されて、レンズ駆動量の制御に用いられる。
(312)にも入力され、予めメモリ回路(314)にメモリされ
た定数a5が乗ぜられてデフォーカス量DFが求められ
る。この定数a6は、光軸垂直方向に延びるよう配置され
たラインセンサ上の対応する2つの像のずれ量Pを、予
定焦点面に対する像面の光軸方向のデフォーカス量DF
に変換する為に定められるものである。すなわち、定数
a6は、予定焦点面からラインセンサまでの距離、コンデ
ンサレンズ及び再結像レンズの倍率などに応じて定めら
れる。演算されたデフォーカス量DFはメモリ回路(31
6)にメモリされ、メモリ回路(316)からデフォーカス量
信号として後述のレンズ駆動用モータ制御回路(430)に
入力されて、レンズ駆動量の制御に用いられる。
本実施例においては、基準部(R)が3つのブロックに分
割され、そのうちで合焦位置近傍の焦点検出を行う為の
第2ブロックを用いて優先的に合焦検出を行い、第2ブ
ロックを用いる合焦検出が不適当もしくは不可能なとき
のみ他のブロックを用いるように構成されている。従っ
て、各ブロックについて合焦検出結果がそれぞれあり、
いずれが正しいかを判断した後に最終結果を求めるよう
にしたものに比べて、回路構成を簡単にすることがで
き、被写体が画素のピッチと所定の関係にあるくり返し
パターンの場合にも迅速な合焦検出が可能である。そし
て、第2ブロックによる合焦検出が不可能もしくは不適
当であるときにのみ、第1ブロックを用い、更にそれで
も不可能もしくは不適当であるときに第3ブロックを用
いるので、いずれのブロックの結果が正しいかを判断す
る手段は不要である。
割され、そのうちで合焦位置近傍の焦点検出を行う為の
第2ブロックを用いて優先的に合焦検出を行い、第2ブ
ロックを用いる合焦検出が不適当もしくは不可能なとき
のみ他のブロックを用いるように構成されている。従っ
て、各ブロックについて合焦検出結果がそれぞれあり、
いずれが正しいかを判断した後に最終結果を求めるよう
にしたものに比べて、回路構成を簡単にすることがで
き、被写体が画素のピッチと所定の関係にあるくり返し
パターンの場合にも迅速な合焦検出が可能である。そし
て、第2ブロックによる合焦検出が不可能もしくは不適
当であるときにのみ、第1ブロックを用い、更にそれで
も不可能もしくは不適当であるときに第3ブロックを用
いるので、いずれのブロックの結果が正しいかを判断す
る手段は不要である。
第17図は、本発明の合焦検出装置の信号処理回路にマ
イクロコンピュータを利用した実施例を示す回路図であ
る。以下、この回路についてその動作と共に説明する。
イクロコンピュータを利用した実施例を示す回路図であ
る。以下、この回路についてその動作と共に説明する。
レリーズボタンの一段押しでAFスイッチのONがマイ
クロコンピュータ(μ−COM)によって検知される
と、マイクロコンピュータ(μ−COM)は焦点調節の
動作を開始する。
クロコンピュータ(μ−COM)によって検知される
と、マイクロコンピュータ(μ−COM)は焦点調節の
動作を開始する。
まず、マイクロコンピュータ(μ−COM)からCCD
(404)にパルス状の積分クリア信号ICGが出力され、
これによりCCD(404)の各画素が初期状態にリセット
されると共に、輝度モニター回路MCの出力AGCOS
が電源電圧レベルまで回復する。又、マイクロコンピュ
ータ(μ−COM)はこれと同時にHレベルのシフトパ
ルス発生許可信号SHENを出力する。そして、積分ク
リア信号ICGが消えると同時に、CCD(404)内の各
画素では光電流の積分が開始され、同時に輝度モニター
回路MCの出力AGCOSが被写体輝度に応じた速度で
低下し始めるが、基準信号発生回路RSから基準信号出
力DOSは一定の基準レベルに保たれる。AGCコント
ローラ(406)はAGCOSをDOSと比較し、所定時間
(焦点検出時には100msec.暗出力データ測定時には
50msec.)内にAGCOがDOSに対してどの程度低
下するかによって、利得可変の差動アンプ(408)の利得
を制御する。又、AGCコントローラ(406)は積分クリ
ア信号ICGの消滅後、所定時間内にAGCOSがDO
Sに対して所定レベル以上低下したことを検出すると、
その時Hレベルの信号TINTを出力する。この信号T
INTはアンド回路(AN)オア回路(OR)を通ってシフトパ
ルス信号出力回路(410)に入力され、これに応答しこの
応答回路(410)からシフトパルスSHが出力される。こ
のシフトパルスSHがCCD(404)に入力されると、各
画素による光電流積分が終わり、この積分値に応じた電
荷がCCDシフトレジスタの対応するセルに並列的に転
送される。一方、マイクロコンピュータ(μ−COM)
からのクロックパルスCLにもとづいて、センサー駆動
パルス発生回路(412)からは位相が180°ずれた2つ
のセンサー駆動パルスφ1,φ2が出力され、CCD(4
04)に入力されている。CCD(404)はこれらのセンサー
駆動パルスのうち、φ1の立上りと同期してCCDシフ
トレジスターの各セルの電荷を1つずつ端から直列的に
排出し、映像信号を形成する電圧OSが順次出力され
る。この電圧OSは対応する画素への入射光強度が低い
程高い電圧となっており、減算回路(414)がこれを上述
の基準信号DOSから差し引いて、(DOS-OS)を画素信号
として出力する。尚、積分クリア信号ICGの消滅後T
INTが出力されずに所定時間が経過すると、マイクロ
コンピュータ(μ−COM)はHレベルのシフトパルス
発生指令信号SHMを出力する。したがって、積分クリ
ア信号ICGの消滅後所定時間経過してもAGCコント
ローラ(406)からHレベルのTINT信号が出力されな
い場合は、このシフトパルス発生指令信号SHMに応答
して、シフトパルス発生回路(410)がシフトパルスSH
を発生する。
(404)にパルス状の積分クリア信号ICGが出力され、
これによりCCD(404)の各画素が初期状態にリセット
されると共に、輝度モニター回路MCの出力AGCOS
が電源電圧レベルまで回復する。又、マイクロコンピュ
ータ(μ−COM)はこれと同時にHレベルのシフトパ
ルス発生許可信号SHENを出力する。そして、積分ク
リア信号ICGが消えると同時に、CCD(404)内の各
画素では光電流の積分が開始され、同時に輝度モニター
回路MCの出力AGCOSが被写体輝度に応じた速度で
低下し始めるが、基準信号発生回路RSから基準信号出
力DOSは一定の基準レベルに保たれる。AGCコント
ローラ(406)はAGCOSをDOSと比較し、所定時間
(焦点検出時には100msec.暗出力データ測定時には
50msec.)内にAGCOがDOSに対してどの程度低
下するかによって、利得可変の差動アンプ(408)の利得
を制御する。又、AGCコントローラ(406)は積分クリ
ア信号ICGの消滅後、所定時間内にAGCOSがDO
Sに対して所定レベル以上低下したことを検出すると、
その時Hレベルの信号TINTを出力する。この信号T
INTはアンド回路(AN)オア回路(OR)を通ってシフトパ
ルス信号出力回路(410)に入力され、これに応答しこの
応答回路(410)からシフトパルスSHが出力される。こ
のシフトパルスSHがCCD(404)に入力されると、各
画素による光電流積分が終わり、この積分値に応じた電
荷がCCDシフトレジスタの対応するセルに並列的に転
送される。一方、マイクロコンピュータ(μ−COM)
からのクロックパルスCLにもとづいて、センサー駆動
パルス発生回路(412)からは位相が180°ずれた2つ
のセンサー駆動パルスφ1,φ2が出力され、CCD(4
04)に入力されている。CCD(404)はこれらのセンサー
駆動パルスのうち、φ1の立上りと同期してCCDシフ
トレジスターの各セルの電荷を1つずつ端から直列的に
排出し、映像信号を形成する電圧OSが順次出力され
る。この電圧OSは対応する画素への入射光強度が低い
程高い電圧となっており、減算回路(414)がこれを上述
の基準信号DOSから差し引いて、(DOS-OS)を画素信号
として出力する。尚、積分クリア信号ICGの消滅後T
INTが出力されずに所定時間が経過すると、マイクロ
コンピュータ(μ−COM)はHレベルのシフトパルス
発生指令信号SHMを出力する。したがって、積分クリ
ア信号ICGの消滅後所定時間経過してもAGCコント
ローラ(406)からHレベルのTINT信号が出力されな
い場合は、このシフトパルス発生指令信号SHMに応答
して、シフトパルス発生回路(410)がシフトパルスSH
を発生する。
一方、上述の動作において、マイクロコンピュータ(μ
−COM)は第7番目から第10番目までのホトセンサ
ーに対応する画素信号が出力されるときにサンプルホー
ルド信号S/Hを出力する。これによって、ピークホー
ルド回路(416)はホトセンサーアレイのアルミマスク部
に対応する出力OSとDOSとの差を保持し、以降この
差出力と画素信号とが可変利得アンプ(408)に入力され
る。そして、可変利得アンプ(408)は画素信号とその差
出力の差をAGCコントローラ(406)により制御された
利得でもって増幅し、その増幅出力がA/D変換器(41
8)によってA/D変換された後、暗出力測定データ又は
画素信号データとしてマイクロコンピュータ(μ−CO
M)に取込まれる。
−COM)は第7番目から第10番目までのホトセンサ
ーに対応する画素信号が出力されるときにサンプルホー
ルド信号S/Hを出力する。これによって、ピークホー
ルド回路(416)はホトセンサーアレイのアルミマスク部
に対応する出力OSとDOSとの差を保持し、以降この
差出力と画素信号とが可変利得アンプ(408)に入力され
る。そして、可変利得アンプ(408)は画素信号とその差
出力の差をAGCコントローラ(406)により制御された
利得でもって増幅し、その増幅出力がA/D変換器(41
8)によってA/D変換された後、暗出力測定データ又は
画素信号データとしてマイクロコンピュータ(μ−CO
M)に取込まれる。
(420)はホトセンサーアレイのシャッタが閉じている間
に測定された暗出力測定データにもとづいて得られる補
正用暗出力データを保持する暗出力データメモリー、(4
42)は焦点検出動作時にマイクロコンピュータ(μ−C
OM)を通じて供給される画素信号データからメモリー
の補正用暗出力データを差引く暗出力補正回路、(424)
は焦点検出演算回路である。又、SWは一眼レフレック
スカメラのミラー駆動と連動して開閉スイッチであり、
これの開閉に応じてマイクロコンピュータ(μ−CO
M)の動作態様が変化する。
に測定された暗出力測定データにもとづいて得られる補
正用暗出力データを保持する暗出力データメモリー、(4
42)は焦点検出動作時にマイクロコンピュータ(μ−C
OM)を通じて供給される画素信号データからメモリー
の補正用暗出力データを差引く暗出力補正回路、(424)
は焦点検出演算回路である。又、SWは一眼レフレック
スカメラのミラー駆動と連動して開閉スイッチであり、
これの開閉に応じてマイクロコンピュータ(μ−CO
M)の動作態様が変化する。
今、レリーズ釦が上述のように一段押しされたときに
は、ミラーは下降位置にあって、スイッチSWは開かれ
ており、すでに暗出力データメモリー(420)には、前回
の撮影時に得られた補正用暗出力データが保存される。
は、ミラーは下降位置にあって、スイッチSWは開かれ
ており、すでに暗出力データメモリー(420)には、前回
の撮影時に得られた補正用暗出力データが保存される。
レリーズ釦の一段押しによって上述の積分クリア信号が
発生し、これが消滅すると同時にCCD(404)の各画素
での光電流積分が開始されるが、ステップ(SW)が開かれ
ているためにマイクロコンピュータ(μ−COM)が上
記所定時間を100msecとするため、その積分時間は最
大100msecである。すなわち、被写体が一定レベル以
上明るければ、ICGが消滅した後AGCOSは100
msec経過前にDOSに対して所定レベル2.8V低下
し、AGCコントローラ(406)からTINT信号と可変
利得アンプ(408)の利得を1倍に設定する利得制御信号
が出力される。これに対し、被写体が上記の一定レベル
よりも暗ければ、ICGの消滅後100msecの間にAG
COSはDOSに対して所定レベル2.8V低下せず、
マイクロコンピュータ(μ−COM)から100msec経
過時点でSHM信号が発生し、このSHM信号に応答し
てシフトパルスSHが発生すると共に、AGCコントロ
ーラ(406)から利得制御信号が出力される。すなわち、
この場合、AGCコントローラ(406)は、その所定時間
100msec内におけるAGCOSの低下度合に応じて1
00〜200msec、200〜400msec、400〜80
0msec、800msec以上の積分時間が必要な場合のいず
れであるかを判定し、アンプ(408)の利得をそれ夫々1
倍、2倍、4倍、8倍のいずれかに設定する利得制御信
号を発生するが、一方TINT信号は出力しない。
発生し、これが消滅すると同時にCCD(404)の各画素
での光電流積分が開始されるが、ステップ(SW)が開かれ
ているためにマイクロコンピュータ(μ−COM)が上
記所定時間を100msecとするため、その積分時間は最
大100msecである。すなわち、被写体が一定レベル以
上明るければ、ICGが消滅した後AGCOSは100
msec経過前にDOSに対して所定レベル2.8V低下
し、AGCコントローラ(406)からTINT信号と可変
利得アンプ(408)の利得を1倍に設定する利得制御信号
が出力される。これに対し、被写体が上記の一定レベル
よりも暗ければ、ICGの消滅後100msecの間にAG
COSはDOSに対して所定レベル2.8V低下せず、
マイクロコンピュータ(μ−COM)から100msec経
過時点でSHM信号が発生し、このSHM信号に応答し
てシフトパルスSHが発生すると共に、AGCコントロ
ーラ(406)から利得制御信号が出力される。すなわち、
この場合、AGCコントローラ(406)は、その所定時間
100msec内におけるAGCOSの低下度合に応じて1
00〜200msec、200〜400msec、400〜80
0msec、800msec以上の積分時間が必要な場合のいず
れであるかを判定し、アンプ(408)の利得をそれ夫々1
倍、2倍、4倍、8倍のいずれかに設定する利得制御信
号を発生するが、一方TINT信号は出力しない。
このようにして、最大100msecの光電流積分が終わる
と、マイクロコンピュータ(μ−COM)はAGCコン
トローラ(406)から入力される利得制御信号の示す利得
制御データが8倍か、4倍か、2倍かを順次判定し、8
倍であれば暗出力データメモリー(420)に保存されてい
る補正用暗出力データを2倍する信号を出して、2倍の
補正用暗出力データを補正データとして暗出力補正回路
(422)に入力させる。又、4倍であれば、メモリー(420)
の補正用暗出力データをそのまま補正回路(422)に補正
データとして入力させ(暗出力測定データを1倍す
る)、2倍であればメモリー(420)の補正用暗出力デー
タを1/2倍する信号を出して、1/2倍の補正用暗出
力データを補正データとして補正回路(422)に入力させ
る。利得制御データが8倍、4倍、2倍のいずれでもな
く1倍である場合、マイクロコンピュータ(μ−CO
M)は同様にメモリー(420)の補正用暗出力データを1
/4倍する信号を出して、1/4倍の補正用暗出力デー
タを補正回路(422)に入力させる。
と、マイクロコンピュータ(μ−COM)はAGCコン
トローラ(406)から入力される利得制御信号の示す利得
制御データが8倍か、4倍か、2倍かを順次判定し、8
倍であれば暗出力データメモリー(420)に保存されてい
る補正用暗出力データを2倍する信号を出して、2倍の
補正用暗出力データを補正データとして暗出力補正回路
(422)に入力させる。又、4倍であれば、メモリー(420)
の補正用暗出力データをそのまま補正回路(422)に補正
データとして入力させ(暗出力測定データを1倍す
る)、2倍であればメモリー(420)の補正用暗出力デー
タを1/2倍する信号を出して、1/2倍の補正用暗出
力データを補正データとして補正回路(422)に入力させ
る。利得制御データが8倍、4倍、2倍のいずれでもな
く1倍である場合、マイクロコンピュータ(μ−CO
M)は同様にメモリー(420)の補正用暗出力データを1
/4倍する信号を出して、1/4倍の補正用暗出力デー
タを補正回路(422)に入力させる。
一方、シフトパルスSHの発生によってCCD(404)を
構成する各画素での光電流積分が終了し、A/DZ変換
器(418)からの画素信号データがマイクロコンピュータ
(μ−COM)に入力される。マイクロコンピュータ
(μ−COM)はこの画素信号データを順次補正回路(4
22)に出力するが、このときTINT信号の入力の有無
に応じて、積分時間が100msec以下かどうかを判定し
(100msec以下であればTINT信号が出力され
る)、100msec以上であれば補正回路(422)に各画素
信号データから上述の補正データを減算させその差デー
タを出力させる。一方、100msec以下であれば、補正
回路(422)にこの減算を行わせることなく、画素信号デ
ータをそのまま出力させる。この後焦点検出演算回路(4
24)は、この差データ又は画素信号データを内部のメモ
リーに順次保存するが、イメージセンサーの全画素に対
応するデータの保存が完了すると、それを用いて所定の
プログラムに従って焦点ズレ量及びその方向を算出し、
表示回路(426)にそれらを表示させると共に、一方では
レベル駆動装置(428)を焦点ズレ量及びその方向に応じ
て駆動し、撮影レンズ(430)の自動焦点調整を行う。
構成する各画素での光電流積分が終了し、A/DZ変換
器(418)からの画素信号データがマイクロコンピュータ
(μ−COM)に入力される。マイクロコンピュータ
(μ−COM)はこの画素信号データを順次補正回路(4
22)に出力するが、このときTINT信号の入力の有無
に応じて、積分時間が100msec以下かどうかを判定し
(100msec以下であればTINT信号が出力され
る)、100msec以上であれば補正回路(422)に各画素
信号データから上述の補正データを減算させその差デー
タを出力させる。一方、100msec以下であれば、補正
回路(422)にこの減算を行わせることなく、画素信号デ
ータをそのまま出力させる。この後焦点検出演算回路(4
24)は、この差データ又は画素信号データを内部のメモ
リーに順次保存するが、イメージセンサーの全画素に対
応するデータの保存が完了すると、それを用いて所定の
プログラムに従って焦点ズレ量及びその方向を算出し、
表示回路(426)にそれらを表示させると共に、一方では
レベル駆動装置(428)を焦点ズレ量及びその方向に応じ
て駆動し、撮影レンズ(430)の自動焦点調整を行う。
本実施例においては、CCDの積分、データダンプ、及
び合焦検出演算がくり返し行なわれており、精度の向上
がはかられている。
び合焦検出演算がくり返し行なわれており、精度の向上
がはかられている。
尚、上記実施例においては、各画素の出力l1〜l23、
r1〜r31を直接用いて演算を行なっていたが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば、第3図にお
ける(l1)の出力信号l1から画素(l5)の出力信号l5を減
じたものを画素(l3)の位置に対応する出力信号L3と
し、l2からl6を減じたものを画素(l4)の位置に対応す
る出力信号L4とするように、数個とばしの画素の差分
をその中央の位置における出力信号として上述の演算を
行なえば、像の高周波成分をカットすることができる。
r1〜r31を直接用いて演算を行なっていたが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば、第3図にお
ける(l1)の出力信号l1から画素(l5)の出力信号l5を減
じたものを画素(l3)の位置に対応する出力信号L3と
し、l2からl6を減じたものを画素(l4)の位置に対応す
る出力信号L4とするように、数個とばしの画素の差分
をその中央の位置における出力信号として上述の演算を
行なえば、像の高周波成分をカットすることができる。
効 果 以上のように、本発明によれば、まず特定のブロックに
ついて焦点検出を行い、その焦点検出が適当でないと判
定されたときのみ他のブロックについて焦点検出を行う
ようにしたので、特定ブロックについての焦点検出が適
当であれ端のブロックについては焦点検出を行わず、焦
点検出に要する時間が短縮できる。また、それぞれのブ
ロックについて相関度を演算して比較する構成も不用と
なる。
ついて焦点検出を行い、その焦点検出が適当でないと判
定されたときのみ他のブロックについて焦点検出を行う
ようにしたので、特定ブロックについての焦点検出が適
当であれ端のブロックについては焦点検出を行わず、焦
点検出に要する時間が短縮できる。また、それぞれのブ
ロックについて相関度を演算して比較する構成も不用と
なる。
第1図は従来例及び本発明の焦点検出装置の概略を示す
断面図、第2図はその原理を示す為の模式図、第3図は
本発明実施例の受光手段の正面図、第4,10,12,14図
は本発明実施例を示すブロック図、第5,11,13図はそ
のフローチャート、第6図は補間の必要を示す為のグラ
フ、第7図は受光手段の出力例を示すグラフ、第8図
(a)〜(d)はそれぞれシフト量と相関値の種々の関係を示
すグラフ、第9図は本実施例の補間法による最小比較デ
ータY2の求め方を示すグラフ、第15図(a)(d)は本実施
例の補間法による最小シフト量nの求め方を示すグラ
フ、第16図は補間最小シフト量Xとずれ量Pとの関係を
示す数値線、第17図は上の実施例の演算処理にマイクロ
コンピュータを用いた実施例を示すブロック図である。 (2);撮像レンズ、(L);第1の受光手段、(R);第2の
受光手段、(II);優先されるブロック、(I)(III);他の
ブロック。
断面図、第2図はその原理を示す為の模式図、第3図は
本発明実施例の受光手段の正面図、第4,10,12,14図
は本発明実施例を示すブロック図、第5,11,13図はそ
のフローチャート、第6図は補間の必要を示す為のグラ
フ、第7図は受光手段の出力例を示すグラフ、第8図
(a)〜(d)はそれぞれシフト量と相関値の種々の関係を示
すグラフ、第9図は本実施例の補間法による最小比較デ
ータY2の求め方を示すグラフ、第15図(a)(d)は本実施
例の補間法による最小シフト量nの求め方を示すグラ
フ、第16図は補間最小シフト量Xとずれ量Pとの関係を
示す数値線、第17図は上の実施例の演算処理にマイクロ
コンピュータを用いた実施例を示すブロック図である。 (2);撮像レンズ、(L);第1の受光手段、(R);第2の
受光手段、(II);優先されるブロック、(I)(III);他の
ブロック。
Claims (3)
- 【請求項1】撮影レンズの第1の部分と第2の部分とを
それぞれ通過した被写体光束からつくられる第1と第2
の二つの像の相対的な位置関係を検出して撮影レンズの
合焦位置からのずれ量を検出する焦点検出装置におい
て、 第1および第2の像を受けて、各像の光強度分布パター
ンに応じて像信号をそれぞれ出力すべく所定数のホトダ
イオードセルを一列に配した第1,及び第2の受光手段
と、 第1の受光手段を複数個のブロックに分けて、特定のブ
ロックを優先させて第2の受光手段との相関をとる相関
手段と、この優先されたブロックを用いた焦点検出が適
当か否かを判定する判定手段と、 を有し、適当でないと判定されたきにのみ他のブロック
を用いる焦点検出がなされることを特徴とする焦点検出
装置。 - 【請求項2】上記判定手段は上記受光手段の出力と所定
値とを比較する手段であり、上記所定値よりも小さいと
きに適当でないと判定することを特徴とする特許請求の
範囲第1項に記載の焦点検出装置。 - 【請求項3】上記判定手段は上記受光手段の出力に基い
て上記被写体光のコントラスト値を検出し、そのコント
ラスト値と所定のコントラスト値を比較する手段であ
り、上記所定のコントラスト値より小さいときに適当で
ないと判定することを特徴とする特許請求の範囲第1項
に記載の焦点検出装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10006984A JPH061292B2 (ja) | 1984-05-17 | 1984-05-17 | 焦点検出装置 |
US06/735,569 US4766302A (en) | 1984-05-17 | 1985-05-17 | Focus detecting device including means for determining a priority of correlation calculations |
US07/120,326 US4829170A (en) | 1984-05-17 | 1987-11-12 | Digital focus detecting device |
US07/186,132 US4864117A (en) | 1984-05-17 | 1988-06-09 | Device with a discriminating priority system |
US07/628,921 US5107291A (en) | 1984-05-17 | 1990-11-29 | Focus detecting device |
US07/757,948 US5159383A (en) | 1984-05-17 | 1991-09-12 | Focus detecting device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10006984A JPH061292B2 (ja) | 1984-05-17 | 1984-05-17 | 焦点検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60243618A JPS60243618A (ja) | 1985-12-03 |
JPH061292B2 true JPH061292B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=14264168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10006984A Expired - Lifetime JPH061292B2 (ja) | 1984-05-17 | 1984-05-17 | 焦点検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH061292B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4812912A (en) * | 1986-05-26 | 1989-03-14 | Minolta Camera Kabushiki Kaisha | Focus detection condition display device for camera |
JP4762463B2 (ja) * | 2001-09-27 | 2011-08-31 | 富士重工業株式会社 | 画像処理装置および画像処理方法 |
-
1984
- 1984-05-17 JP JP10006984A patent/JPH061292B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60243618A (ja) | 1985-12-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |