JPH0612808A - データ記録ディスク・ファイルおよび変換器アセンブリ - Google Patents
データ記録ディスク・ファイルおよび変換器アセンブリInfo
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- JPH0612808A JPH0612808A JP5084340A JP8434093A JPH0612808A JP H0612808 A JPH0612808 A JP H0612808A JP 5084340 A JP5084340 A JP 5084340A JP 8434093 A JP8434093 A JP 8434093A JP H0612808 A JPH0612808 A JP H0612808A
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- JP
- Japan
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- disk
- carrier
- ski
- disc
- liquid
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/48—Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
- G11B5/58—Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
- G11B5/60—Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
- G11B5/6005—Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B21/00—Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
- G11B21/16—Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads
- G11B21/20—Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is in operative position but stationary or permitting minor movements to follow irregularities in surface of record carrier
- G11B21/21—Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is in operative position but stationary or permitting minor movements to follow irregularities in surface of record carrier with provision for maintaining desired spacing of head from record carrier, e.g. fluid-dynamic spacing, slider
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B33/00—Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
- G11B33/14—Reducing influence of physical parameters, e.g. temperature change, moisture, dust
- G11B33/148—Reducing friction, adhesion, drag
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/48—Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
- G11B5/58—Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
- G11B5/60—Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
- G11B5/6005—Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion
- G11B5/6082—Design of the air bearing surface
Landscapes
- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
- Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
- Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スティクションを最小にし、ディスクからの
潤滑剤の消耗を最小にする改良されたヘッド／ディスク
界面を有する液体軸受式データ記録ディスク・ファイル
の提供。 【構成】 新規な性質をもつ変換器キャリア１００によ
って提供される改良されたヘッド／ディスク界面を備え
る。キャリアは、従来型のヘッド１０９を支持する。キ
ャリアは、その前端近くにある空気軸受面と、その後端
近くにあるスキー・パッド１１８と、ディスク・ファイ
ルが作動していないときに空気軸受面レール１１０、１
１２をディスクの液体被膜から離して支持する複数のス
キー脚またはストラット１２０、１２２とを有する。作
動速度に達すると、空気軸受がストラットをディスクか
ら持ち上げて離し、後部スキー・パッドが液体被膜上の
唯一のスキー脚となる。後部スキー・パッドは、その凸
形の前縁１２４がその後縁１３０より広い。
潤滑剤の消耗を最小にする改良されたヘッド／ディスク
界面を有する液体軸受式データ記録ディスク・ファイル
の提供。 【構成】 新規な性質をもつ変換器キャリア１００によ
って提供される改良されたヘッド／ディスク界面を備え
る。キャリアは、従来型のヘッド１０９を支持する。キ
ャリアは、その前端近くにある空気軸受面と、その後端
近くにあるスキー・パッド１１８と、ディスク・ファイ
ルが作動していないときに空気軸受面レール１１０、１
１２をディスクの液体被膜から離して支持する複数のス
キー脚またはストラット１２０、１２２とを有する。作
動速度に達すると、空気軸受がストラットをディスクか
ら持ち上げて離し、後部スキー・パッドが液体被膜上の
唯一のスキー脚となる。後部スキー・パッドは、その凸
形の前縁１２４がその後縁１３０より広い。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘッド・キャリアまた
は変換器キャリア及びディスク表面上の液体潤滑剤によ
って新規な形式のヘッド／ディスク界面がもたらされ
る、液体軸受式ディスク・ファイルと呼ばれる形式のデ
ータ記録用ディスク・ファイルに関し、さらに詳しく
は、ヘッド／ディスク界面に改良された変換器キャリア
を有する液体軸受式ディスク・ファイルに関するもので
ある。
は変換器キャリア及びディスク表面上の液体潤滑剤によ
って新規な形式のヘッド／ディスク界面がもたらされ
る、液体軸受式ディスク・ファイルと呼ばれる形式のデ
ータ記録用ディスク・ファイルに関し、さらに詳しく
は、ヘッド／ディスク界面に改良された変換器キャリア
を有する液体軸受式ディスク・ファイルに関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】ディスク・ファイルは、ディスク駆動機
構とも呼ばれ、情報を格納する同心データ・トラックを
有する回転可能ディスクと、データを様々なトラックか
ら読み取りそこに書き込むためのヘッドまたは変換器
と、ヘッド用キャリアに連結され、ヘッドを所望のトラ
ックに移動し、読取りまたは書込み操作中にトラック中
心線上に維持するためのアクチュエータとを利用する、
情報記憶装置である。一般に、複数のディスクがスペー
サ・リングで分離され、ディスク駆動機構のモータで回
転するハブの上に積み重ねられている。ハウジングは、
駆動機構のモータとヘッド・アクチュエータを支持し、
ヘッドとディスクを囲んで、ヘッド／ディスク界面に対
し実質的に密封された環境を提供する。従来の磁気記録
ディスク・ファイルでは、ヘッド・キャリアは、ディス
ク表面の上の空気軸受上に乗った空気軸受式スライダで
ある。このスライダは、スライダをアクチュエータに連
結するサスペンションからの小さな力によって、ディス
ク表面に接して維持され、始動操作及び停止操作中にデ
ィスクの回転速度が空気軸受を維持するのに不十分なと
き、ディスクと接触するようになっている。ディスク・
ファイルの始動中及び停止中にヘッド及びディスクに対
する損傷を防止するために、ディスク表面に潤滑剤が必
要である。
構とも呼ばれ、情報を格納する同心データ・トラックを
有する回転可能ディスクと、データを様々なトラックか
ら読み取りそこに書き込むためのヘッドまたは変換器
と、ヘッド用キャリアに連結され、ヘッドを所望のトラ
ックに移動し、読取りまたは書込み操作中にトラック中
心線上に維持するためのアクチュエータとを利用する、
情報記憶装置である。一般に、複数のディスクがスペー
サ・リングで分離され、ディスク駆動機構のモータで回
転するハブの上に積み重ねられている。ハウジングは、
駆動機構のモータとヘッド・アクチュエータを支持し、
ヘッドとディスクを囲んで、ヘッド／ディスク界面に対
し実質的に密封された環境を提供する。従来の磁気記録
ディスク・ファイルでは、ヘッド・キャリアは、ディス
ク表面の上の空気軸受上に乗った空気軸受式スライダで
ある。このスライダは、スライダをアクチュエータに連
結するサスペンションからの小さな力によって、ディス
ク表面に接して維持され、始動操作及び停止操作中にデ
ィスクの回転速度が空気軸受を維持するのに不十分なと
き、ディスクと接触するようになっている。ディスク・
ファイルの始動中及び停止中にヘッド及びディスクに対
する損傷を防止するために、ディスク表面に潤滑剤が必
要である。
【０００３】いくつかの参考文献に、磁気記録ディスク
・ファイルにおける従来の空気軸受式ヘッド／ディスク
界面に対する可能な代替物として、様々な形式のヘッド
・キャリア及び液体軸受が記載されている。本出願人の
米国特許第２９６９４３５号では、大きな平坦表面を有
するそり型の変換器キャリアがディスク上のオイル層の
上に乗っており、このオイルはディスク・ファイルの外
部のオイル・タンクから供給され、キャリアの前にある
ノズルから排出される。１９８８年１０月３１日に出願
され、また欧州特許出願公告第３６７５１０号として１
９９０年５月９日に公告された、本出願人の係属中の米
国特許出願第２６４６０４号（特願平１−２４０８９４
号）では、ディスク・ファイルは、ディスク上に比較的
厚い層として維持される、たえず循環する低粘性の液体
潤滑剤と、低粘性の液体層中をプラウ式に進むための三
角形の脚を有する変換器キャリアとを利用している。上
記の欧州特許出願では、ディスク・ファイルが完全に密
封されて空気が存在しない場合には、蒸気圧の低い潤滑
剤が蒸発することができ、そのため必要とされる潤滑剤
の再循環を留出によって行うことができると提唱してい
る。
・ファイルにおける従来の空気軸受式ヘッド／ディスク
界面に対する可能な代替物として、様々な形式のヘッド
・キャリア及び液体軸受が記載されている。本出願人の
米国特許第２９６９４３５号では、大きな平坦表面を有
するそり型の変換器キャリアがディスク上のオイル層の
上に乗っており、このオイルはディスク・ファイルの外
部のオイル・タンクから供給され、キャリアの前にある
ノズルから排出される。１９８８年１０月３１日に出願
され、また欧州特許出願公告第３６７５１０号として１
９９０年５月９日に公告された、本出願人の係属中の米
国特許出願第２６４６０４号（特願平１−２４０８９４
号）では、ディスク・ファイルは、ディスク上に比較的
厚い層として維持される、たえず循環する低粘性の液体
潤滑剤と、低粘性の液体層中をプラウ式に進むための三
角形の脚を有する変換器キャリアとを利用している。上
記の欧州特許出願では、ディスク・ファイルが完全に密
封されて空気が存在しない場合には、蒸気圧の低い潤滑
剤が蒸発することができ、そのため必要とされる潤滑剤
の再循環を留出によって行うことができると提唱してい
る。
【０００４】もっと最近では、本出願人の同時係属の米
国特許出願第７２４６４６号（特願平４−１４０１９３
号）及び同第７２４６９６号（特願平４−１４０１８９
号）に、再循環しない高粘性の潤滑剤被膜がディスク上
に維持されており、特別に適合されたスキー脚をもつ変
換器キャリアが、ディスクの回転時に液体被膜上を滑る
ようになった、液体軸受式ディスク・ファイル及び変換
器キャリアが記載されている。これらの特許出願に記載
の変換器キャリアは、修正３レール式空気軸受スライダ
であり、これは、各外側レール上に形成された１本の前
部スキー脚と中央レール上に形成された１本の後部スキ
ー脚を有し、これら３本のスキー脚の端部は同一平面上
にある。ディスク・ファイルが作動速度に達すると、前
部スキー脚はスライダ・レールの空気軸受効果によって
液体被膜の上に持ち上げられ、液体で潤滑された後部ス
キー脚は液体被膜上を滑る。
国特許出願第７２４６４６号（特願平４−１４０１９３
号）及び同第７２４６９６号（特願平４−１４０１８９
号）に、再循環しない高粘性の潤滑剤被膜がディスク上
に維持されており、特別に適合されたスキー脚をもつ変
換器キャリアが、ディスクの回転時に液体被膜上を滑る
ようになった、液体軸受式ディスク・ファイル及び変換
器キャリアが記載されている。これらの特許出願に記載
の変換器キャリアは、修正３レール式空気軸受スライダ
であり、これは、各外側レール上に形成された１本の前
部スキー脚と中央レール上に形成された１本の後部スキ
ー脚を有し、これら３本のスキー脚の端部は同一平面上
にある。ディスク・ファイルが作動速度に達すると、前
部スキー脚はスライダ・レールの空気軸受効果によって
液体被膜の上に持ち上げられ、液体で潤滑された後部ス
キー脚は液体被膜上を滑る。
【０００５】スキー滑走式変換器キャリアを有する改良
された液体軸受式ディスク・ファイルの開発者たちは、
いくつかの課題に直面している。液体軸受式ディスク・
ファイルは一般に空気軸受式ディスク・ファイルより多
量の遊離の潤滑剤を有し、かつより滑らかなので、キャ
リアは静止摩擦（スティクション）の低いヘッド／ディ
スク界面を提供しなければならない。また、ディスクか
らの潤滑剤の消耗が最小になるようにキャリアを設計し
なければならない。さらに、キャリアは、様々なディス
ク半径で生ずる、キャリアとディスクの相対速度の広い
範囲全体にわたって十分に作動できなければならない。
された液体軸受式ディスク・ファイルの開発者たちは、
いくつかの課題に直面している。液体軸受式ディスク・
ファイルは一般に空気軸受式ディスク・ファイルより多
量の遊離の潤滑剤を有し、かつより滑らかなので、キャ
リアは静止摩擦（スティクション）の低いヘッド／ディ
スク界面を提供しなければならない。また、ディスクか
らの潤滑剤の消耗が最小になるようにキャリアを設計し
なければならない。さらに、キャリアは、様々なディス
ク半径で生ずる、キャリアとディスクの相対速度の広い
範囲全体にわたって十分に作動できなければならない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ステ
ィクションを最小にし、ディスクからの潤滑剤の消耗を
最小にし、変換器キャリアが広い速度範囲にわたってス
キー滑走できるようにする、改良されたヘッド／ディス
ク界面を有する液体軸受式データ記録ディスク・ファイ
ルを提供することにある。
ィクションを最小にし、ディスクからの潤滑剤の消耗を
最小にし、変換器キャリアが広い速度範囲にわたってス
キー滑走できるようにする、改良されたヘッド／ディス
ク界面を有する液体軸受式データ記録ディスク・ファイ
ルを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、部分的に新し
い特性をもつ変換器キャリアによって提供される、改良
されたヘッド／ディスク界面を有する液体軸受式ディス
ク・ファイルである。キャリアは、その前端の近くに空
気軸受面を有し、後端の近くにスキー・パッドを有し、
ディスク・ファイルが作動していないときは、空気軸受
面をディスクの液体被膜から離して支持して、キャリア
に静的ピッチアップを与える、複数のスキー脚すなわち
ストラットを有する。空気軸受面は、後部スキー・パッ
ドの外部に位置する１対の空気軸受レールの形となって
いるので、キャリアの後方領域に、後部スキー・パッド
のスキー滑走作動を確保するための最小の空気軸受効果
しか生じない。作動速度に達すると、空気軸受はストラ
ットを持ち上げてディスクから離し、後部スキー・パッ
ドが液体被膜上の唯一のスキー脚となる。後部スキー・
パッドのスキー滑走機能は、キャリアの静的ピッチアッ
プ位置により、後部スキー・パッドとディスク上の液体
被膜の間の角度が浅いために容易になる。後部スキー・
パッドは凸形の前縁を有し、この前縁は後縁より幅が広
く、そのためにスキー滑走中のスティクション及び潤滑
剤の薄化が最小になる。パッドの前縁と後縁の間の角度
は、キャリアがディスクの内径から外径まで移動すると
きに生ずる、キャリアとディスクの相対速度（及び、そ
れに対応する、回転アクチュエータ・ディスク・ファイ
ルにおけるキャリアとディスク・トラックの接線との間
の傾き角）の広い範囲全体にわたってパッドがスキー滑
走できるように選択される。
い特性をもつ変換器キャリアによって提供される、改良
されたヘッド／ディスク界面を有する液体軸受式ディス
ク・ファイルである。キャリアは、その前端の近くに空
気軸受面を有し、後端の近くにスキー・パッドを有し、
ディスク・ファイルが作動していないときは、空気軸受
面をディスクの液体被膜から離して支持して、キャリア
に静的ピッチアップを与える、複数のスキー脚すなわち
ストラットを有する。空気軸受面は、後部スキー・パッ
ドの外部に位置する１対の空気軸受レールの形となって
いるので、キャリアの後方領域に、後部スキー・パッド
のスキー滑走作動を確保するための最小の空気軸受効果
しか生じない。作動速度に達すると、空気軸受はストラ
ットを持ち上げてディスクから離し、後部スキー・パッ
ドが液体被膜上の唯一のスキー脚となる。後部スキー・
パッドのスキー滑走機能は、キャリアの静的ピッチアッ
プ位置により、後部スキー・パッドとディスク上の液体
被膜の間の角度が浅いために容易になる。後部スキー・
パッドは凸形の前縁を有し、この前縁は後縁より幅が広
く、そのためにスキー滑走中のスティクション及び潤滑
剤の薄化が最小になる。パッドの前縁と後縁の間の角度
は、キャリアがディスクの内径から外径まで移動すると
きに生ずる、キャリアとディスクの相対速度（及び、そ
れに対応する、回転アクチュエータ・ディスク・ファイ
ルにおけるキャリアとディスク・トラックの接線との間
の傾き角）の広い範囲全体にわたってパッドがスキー滑
走できるように選択される。
【０００８】
【実施例】スキー滑走式キャリアを備えた液体軸受式デ
ィスク・ファイル同時係属の特許出願に引用されたスキ
ー滑走式変換器キャリアを備える液体軸受式ディスク・
ファイルを、図１ないし図５に関して簡単に説明する。
ィスク・ファイル同時係属の特許出願に引用されたスキ
ー滑走式変換器キャリアを備える液体軸受式ディスク・
ファイルを、図１ないし図５に関して簡単に説明する。
【０００９】図１は、液体軸受式ディスク・ファイルの
概略断面図を示す。このディスク・ファイルは、ディス
ク駆動モータ１２及びアクチュエータ１４を固定したベ
ース１０と、カバー１１を含む。ベース１０とカバー１
１は、ディスク・ファイル用の実質上密封されたハウジ
ングを提供する。一般に、ベース１０とカバー１１との
間にガスケット１３があり、ディスク・ファイル内部と
外部環境との間の圧力を均等化するための小さな通気口
（図示せず）がある。この形式のディスク・ファイル
は、駆動モータ１２が完全にハウジング内に位置し、内
部構成部分を冷却するための外部強制空気供給はないの
で、実質上密封されているとして記述される。磁気記録
ディスク１６は、駆動モータ１２によって回転するよう
にハブ１８に取り付けられ、ハブ１８によって駆動モー
タ１２に連結されている。読取り／書込みヘッドまたは
変換器（図示せず）が、変換器キャリア２０上に形成さ
れている。変換器キャリア２０が、剛性アーム２２とサ
スペンション２４によってアクチュエータ１４に連結さ
れ、サスペンション２４は、変換器キャリア２０を記録
ディスク１６の表面上に押しつけるバイアス力を提供す
る。ディスク・ファイルの作動中、駆動モータ１２が一
定速度でディスク１６を回転させ、一般に線形または回
転式のボイス・コイル・モータ（ＶＣＭ）であるアクチ
ュエータ１４が、変換器キャリア２０を一般にディスク
１６の表面を半径方向に横切って移動させて、読取り／
書込みヘッドがディスク１６上の異なるデータ・トラッ
クにアクセスできるようにする。
概略断面図を示す。このディスク・ファイルは、ディス
ク駆動モータ１２及びアクチュエータ１４を固定したベ
ース１０と、カバー１１を含む。ベース１０とカバー１
１は、ディスク・ファイル用の実質上密封されたハウジ
ングを提供する。一般に、ベース１０とカバー１１との
間にガスケット１３があり、ディスク・ファイル内部と
外部環境との間の圧力を均等化するための小さな通気口
（図示せず）がある。この形式のディスク・ファイル
は、駆動モータ１２が完全にハウジング内に位置し、内
部構成部分を冷却するための外部強制空気供給はないの
で、実質上密封されているとして記述される。磁気記録
ディスク１６は、駆動モータ１２によって回転するよう
にハブ１８に取り付けられ、ハブ１８によって駆動モー
タ１２に連結されている。読取り／書込みヘッドまたは
変換器（図示せず）が、変換器キャリア２０上に形成さ
れている。変換器キャリア２０が、剛性アーム２２とサ
スペンション２４によってアクチュエータ１４に連結さ
れ、サスペンション２４は、変換器キャリア２０を記録
ディスク１６の表面上に押しつけるバイアス力を提供す
る。ディスク・ファイルの作動中、駆動モータ１２が一
定速度でディスク１６を回転させ、一般に線形または回
転式のボイス・コイル・モータ（ＶＣＭ）であるアクチ
ュエータ１４が、変換器キャリア２０を一般にディスク
１６の表面を半径方向に横切って移動させて、読取り／
書込みヘッドがディスク１６上の異なるデータ・トラッ
クにアクセスできるようにする。
【００１０】図２は、カバー１１を外したディスク・フ
ァイル内部の上面図であり、環状潤滑剤タンク３０を示
している。タンク３０は、ディスク１６の表面上に液体
被膜を補充するための液体潤滑剤の供給源を保持する手
段として働く。比較的粘性の高い潤滑剤の薄い連続した
被膜がディスク１６の表面上に維持され、作動中は潤滑
剤タンク３０からの潤滑剤で補充される。図２はまた、
サスペンション２４をさらに詳しく示している。サスペ
ンション２４は、キャリア２０に力を与えて、キャリア
をディスク１６上の潤滑剤被膜と接触した状態に維持す
る。このサスペンションは、空気軸受スライダを有する
磁気ディスク・ファイルで使用されるような、従来型の
サスペンションでよい。１例として引用によって本明細
書に組み込む、本出願人の米国特許第４１６７７６５号
に記載されている、周知のワトラス・サスペンションが
ある。この形式のサスペンションは、キャリアが液体潤
滑剤被膜上に乗ったときに縦揺れ横揺れができるように
する、変換器キャリアのジンバル式アタッチメントをも
提供する。
ァイル内部の上面図であり、環状潤滑剤タンク３０を示
している。タンク３０は、ディスク１６の表面上に液体
被膜を補充するための液体潤滑剤の供給源を保持する手
段として働く。比較的粘性の高い潤滑剤の薄い連続した
被膜がディスク１６の表面上に維持され、作動中は潤滑
剤タンク３０からの潤滑剤で補充される。図２はまた、
サスペンション２４をさらに詳しく示している。サスペ
ンション２４は、キャリア２０に力を与えて、キャリア
をディスク１６上の潤滑剤被膜と接触した状態に維持す
る。このサスペンションは、空気軸受スライダを有する
磁気ディスク・ファイルで使用されるような、従来型の
サスペンションでよい。１例として引用によって本明細
書に組み込む、本出願人の米国特許第４１６７７６５号
に記載されている、周知のワトラス・サスペンションが
ある。この形式のサスペンションは、キャリアが液体潤
滑剤被膜上に乗ったときに縦揺れ横揺れができるように
する、変換器キャリアのジンバル式アタッチメントをも
提供する。
【００１１】環状潤滑剤タンク３０を、図３に詳しく示
す。タンク３０は、ディスク・スタック中に複数のディ
スクを有するディスク・ファイル内のディスク・スペー
サとしても機能できる。タンク３０は、焼結ステンレス
鋼などの多孔質の焼結金属から機械加工したリングすな
わち環３２を含む。その後、環３２の外面を、金などの
材料の電気めっき、またはニッケル被膜の無電解めっき
によって完全に密封して、焼結ステンレス鋼を囲む被膜
３４を形成する。次いで金またはニッケルの表面被膜３
４中に開口３６を形成して、タンクを開封し、内部に貯
蔵された潤滑剤を逃がす手段を形成する。これは、表面
被膜３４上にいくつかの、例えば典型的には４個の小領
域を、エッチング、アブレーション、または静電放電加
工によって機械加工し、これらの領域に開口３６または
細孔を作ることによって達成される。次いでタンクを真
空状態にし、潤滑剤に浸し、僅かに加熱して潤滑剤の充
填速度を増大させて、タンクを潤滑剤で満たす。開口３
６の個数と寸法は、ディスク・ファイルの作動中の制御
された潤滑剤逸出量が所望の量になるように選定する。
この量は、潤滑剤がディスクから離れる速度に合致する
ように設計される。環３２を、ハブ１８上のスタック中
で支持された複数のディスクを有するディスク・ファイ
ル中でスペーサ・リングとしても機能するように設計す
るときは、スペーサ・リングのディスクと接触する部分
により近い位置に開口３６を置いて、選択された開口を
対応するディスク表面の１つと結合させてもよい。開口
３６の寸法の他に、潤滑剤のディスクを離れる速度に影
響を及ぼす要素としては、ディスクの平滑度、ディスク
回転速度、潤滑剤の粘性、及びキャリアの設計がある。
ディスクが回転していないときは、環３２の多孔質スポ
ンジ状材料の毛管作用によって、液体はタンク内に保持
される。
す。タンク３０は、ディスク・スタック中に複数のディ
スクを有するディスク・ファイル内のディスク・スペー
サとしても機能できる。タンク３０は、焼結ステンレス
鋼などの多孔質の焼結金属から機械加工したリングすな
わち環３２を含む。その後、環３２の外面を、金などの
材料の電気めっき、またはニッケル被膜の無電解めっき
によって完全に密封して、焼結ステンレス鋼を囲む被膜
３４を形成する。次いで金またはニッケルの表面被膜３
４中に開口３６を形成して、タンクを開封し、内部に貯
蔵された潤滑剤を逃がす手段を形成する。これは、表面
被膜３４上にいくつかの、例えば典型的には４個の小領
域を、エッチング、アブレーション、または静電放電加
工によって機械加工し、これらの領域に開口３６または
細孔を作ることによって達成される。次いでタンクを真
空状態にし、潤滑剤に浸し、僅かに加熱して潤滑剤の充
填速度を増大させて、タンクを潤滑剤で満たす。開口３
６の個数と寸法は、ディスク・ファイルの作動中の制御
された潤滑剤逸出量が所望の量になるように選定する。
この量は、潤滑剤がディスクから離れる速度に合致する
ように設計される。環３２を、ハブ１８上のスタック中
で支持された複数のディスクを有するディスク・ファイ
ル中でスペーサ・リングとしても機能するように設計す
るときは、スペーサ・リングのディスクと接触する部分
により近い位置に開口３６を置いて、選択された開口を
対応するディスク表面の１つと結合させてもよい。開口
３６の寸法の他に、潤滑剤のディスクを離れる速度に影
響を及ぼす要素としては、ディスクの平滑度、ディスク
回転速度、潤滑剤の粘性、及びキャリアの設計がある。
ディスクが回転していないときは、環３２の多孔質スポ
ンジ状材料の毛管作用によって、液体はタンク内に保持
される。
【００１２】特定の形式の潤滑剤タンクまたは潤滑剤保
持手段は本発明に含まれないが、多くの代替タンクが可
能である。例えば、ディスク・ファイルの全作動時間が
比較的短い（例えば数カ月）ある種の応用例では、潤滑
剤を保持する手段は、ディスク内径近くのディスク上の
無データ・バンドまたは領域でよい。正常なディスク潤
滑過程中には、ディスクの無データ・バンドも潤滑され
るので、無データ・バンドは液体被膜の補充用の追加の
潤滑剤供給源を含む。この特定の応用例用の実施例で
は、比較的高粘性の潤滑剤を使用して減損速度をいくら
か減らすことが望ましいこともあり得る。
持手段は本発明に含まれないが、多くの代替タンクが可
能である。例えば、ディスク・ファイルの全作動時間が
比較的短い（例えば数カ月）ある種の応用例では、潤滑
剤を保持する手段は、ディスク内径近くのディスク上の
無データ・バンドまたは領域でよい。正常なディスク潤
滑過程中には、ディスクの無データ・バンドも潤滑され
るので、無データ・バンドは液体被膜の補充用の追加の
潤滑剤供給源を含む。この特定の応用例用の実施例で
は、比較的高粘性の潤滑剤を使用して減損速度をいくら
か減らすことが望ましいこともあり得る。
【００１３】図４は、本出願人の同時係属の米国特許出
願第７２４６９６号に記載の、変換器キャリア２０を示
す。スキー脚４０、４２、４４が、本出願人の米国特許
第４８９４７４０号に記載されているような、従来型の
３レール式空気軸受スライダ上に形成されている。スキ
ー脚４０、４２、４４はそれぞれ、好ましくは、イオン
・ミリングによって、または反応性イオン・エッチング
手段もしくはその他のエッチング手段によって、レール
の材料を数千オングストロームだけエッチングすること
によって、レール５０、５１、５２の従来型の底面上に
形成されている。この結果、スライダの新たに画定され
たレールから外側に突き出したレールの残りの外側部分
がスキー脚となり、スキー脚の各端部は基本的に同一平
面上にある。イオン・ミリングは、スキー脚がやや先細
になってレールの外表面から離れるように実施する。こ
の先細のスキー脚によって、変換器キャリアは、ディス
ク上の比較的高粘性の潤滑剤被膜の上面を実際にスキー
滑走できるようになる。
願第７２４６９６号に記載の、変換器キャリア２０を示
す。スキー脚４０、４２、４４が、本出願人の米国特許
第４８９４７４０号に記載されているような、従来型の
３レール式空気軸受スライダ上に形成されている。スキ
ー脚４０、４２、４４はそれぞれ、好ましくは、イオン
・ミリングによって、または反応性イオン・エッチング
手段もしくはその他のエッチング手段によって、レール
の材料を数千オングストロームだけエッチングすること
によって、レール５０、５１、５２の従来型の底面上に
形成されている。この結果、スライダの新たに画定され
たレールから外側に突き出したレールの残りの外側部分
がスキー脚となり、スキー脚の各端部は基本的に同一平
面上にある。イオン・ミリングは、スキー脚がやや先細
になってレールの外表面から離れるように実施する。こ
の先細のスキー脚によって、変換器キャリアは、ディス
ク上の比較的高粘性の潤滑剤被膜の上面を実際にスキー
滑走できるようになる。
【００１４】変換器キャリアと潤滑剤被膜を備えるディ
スクの間の界面を図５に示す。好ましい実施例では、デ
ィスク１６は、その上部固形部分として従来型の無定形
炭素保護被膜６０を有し、この被膜の厚さは通常約２５
０オングストロームである。従来型のコバルト合金スパ
ッタ付着磁気被膜などの磁気層６２が、炭素保護膜６０
の下に位置する。液体潤滑剤が炭素保護膜６０の上面に
被膜６４として付着され、その厚さは約２０〜１００オ
ングストロームであることが好ましい。１本のスキー脚
４０の一部分が、潤滑剤被膜６４上に支持されているも
のとして示してある。スキー脚４０の一端は直径約１０
０ミクロンであり、約４０００オングストロームのエッ
チ深さまで約１０度の角度で先細になっている。変換器
４６（図４）は、スキー脚４４の端部でキャリア２０の
後縁上に支持され、こうして記録ディスクの上面からほ
ぼ潤滑剤の厚さ（例えば、２０〜１００オングストロー
ム）の間隔の所に維持される。ディスク・ファイルの作
動中、サスペンション２４（図２）は、スキー脚４０、
４２、４４を液体潤滑剤被膜６４に強制的に接触させる
力をキャリア２０上に維持する。液体潤滑剤被膜は基本
的に非圧縮性なので、キャリア２０とディスク１６の間
のスペーサ層として働く。スキー脚４０の端部とディス
クの間の角度が比較的小さい（図５では１０度）ため、
キャリアのスキー滑走能力が向上する。というのは、こ
の角度ではディスク・ファイルの始動中にスキー脚４０
の端部の下を通過する潤滑剤に対する障害が少なくなる
からである。ディスク・ファイルが作動速度に達する
と、空気軸受レール５０、５１がスキー脚４０、４２に
液体被膜を持ち上げて離れさせ、一方、サスペンション
はスキー脚４４を液体被膜と接触して滑走するように維
持する。
スクの間の界面を図５に示す。好ましい実施例では、デ
ィスク１６は、その上部固形部分として従来型の無定形
炭素保護被膜６０を有し、この被膜の厚さは通常約２５
０オングストロームである。従来型のコバルト合金スパ
ッタ付着磁気被膜などの磁気層６２が、炭素保護膜６０
の下に位置する。液体潤滑剤が炭素保護膜６０の上面に
被膜６４として付着され、その厚さは約２０〜１００オ
ングストロームであることが好ましい。１本のスキー脚
４０の一部分が、潤滑剤被膜６４上に支持されているも
のとして示してある。スキー脚４０の一端は直径約１０
０ミクロンであり、約４０００オングストロームのエッ
チ深さまで約１０度の角度で先細になっている。変換器
４６（図４）は、スキー脚４４の端部でキャリア２０の
後縁上に支持され、こうして記録ディスクの上面からほ
ぼ潤滑剤の厚さ（例えば、２０〜１００オングストロー
ム）の間隔の所に維持される。ディスク・ファイルの作
動中、サスペンション２４（図２）は、スキー脚４０、
４２、４４を液体潤滑剤被膜６４に強制的に接触させる
力をキャリア２０上に維持する。液体潤滑剤被膜は基本
的に非圧縮性なので、キャリア２０とディスク１６の間
のスペーサ層として働く。スキー脚４０の端部とディス
クの間の角度が比較的小さい（図５では１０度）ため、
キャリアのスキー滑走能力が向上する。というのは、こ
の角度ではディスク・ファイルの始動中にスキー脚４０
の端部の下を通過する潤滑剤に対する障害が少なくなる
からである。ディスク・ファイルが作動速度に達する
と、空気軸受レール５０、５１がスキー脚４０、４２に
液体被膜を持ち上げて離れさせ、一方、サスペンション
はスキー脚４４を液体被膜と接触して滑走するように維
持する。
【００１５】本発明の滑走式キャリアを備えた液体軸受
式ディスク・ファイル 図６、７に、改良されたスキー滑走式変換器キャリア１
００を示す。キャリア１００は、ディスク側面１０２、
裏面１０４、前端１０６、及び終端１０８を有する。デ
ータをディスクから読み取りディスクに書き込むための
従来型の薄膜ヘッドなどの変換器１０９が、キャリア１
００の終端１０８上に形成されている。ヘッド１０９
は、当技術分野で周知の薄膜付着技術によって形成し
た、誘導読み書き変換器または磁気抵抗（ＭＲ）式読取
り変換器付き誘導書込み変換器でよい。空気軸受面が、
キャリア１００のディスク側面１０２上に１対のレール
１１０、１１２の形で設けられており、各レールはそれ
ぞれ前部テーパ１１４、１１６を有する。また、ディス
ク側面１０２上の終端１０８の近くには、ディスク１５
０上に維持された液体被膜１４６上をスキー滑走するた
めのスキー滑走面を提供する、スキー脚すなわちパッド
１１８も位置している（図７）。図７に示すように、ス
キー・パッド１１８のスキー滑走面は、基本的にレール
１１０、１１２の空気軸受面と共平面になっている。１
対の前部スキー脚またはストラット１２０、１２２が、
テーパ１１４、１１６の後端近くで空気軸受レール１１
０、１１２から延びている。図７に示すように、ストラ
ット１２０、１２２は、キャリア１００がディスク１５
０表面上に静止しているとき、キャリア１００の静的ピ
ッチアップ位置を提供する。すなわち、静止していると
きは、レール１１０、１１２の空気軸受面は、基本的に
ディスク１５０上の液体被膜１４６と接触しない状態に
維持され、これによって、キャリア／ディスク界面にお
ける摩擦が最小になる。ストラット１２０、１２２によ
るキャリアの静的ピッチアップはまた、スキー・パッド
１１８とディスク上の液体被膜１４６との間で浅い角度
を画定し、この角度が、図５に関して述べたような形で
スキー・パッドのスキー滑走機能を促進する。さらに、
ストラットの端部は、スキー・パッド表面と平行な平面
内にあり、共平面ではないので、液体被膜との間で浅い
角度を画定する。空気軸受レール１１０、１１２の寸法
は、ディスク・ファイルの作動速度範囲の下限で懸垂荷
重の約８０％が空気軸受によって支えられ、残りの荷重
はスキー・パッド１１８によって支えられるように選択
する。したがって、作動速度のとき、キャリア１００の
前端とストラット１２０、１２２は、液体被膜１４６と
接触しない状態に維持され、後部スキー・パッド１１８
は、基本的に図７に示すような形で液体被膜１４６上を
スキー滑走する。キャリア１００の後部領域では空気軸
受レールがないために大きなエアリフトがないので、ス
キー・パッド１１８は、広い速度範囲にわたってディス
ク１５０上の液体被膜１４６と接触した状態に維持され
る。これによって、変換器１０９がディスク１５０上の
磁気層に対して狭い間隔に維持される。
式ディスク・ファイル 図６、７に、改良されたスキー滑走式変換器キャリア１
００を示す。キャリア１００は、ディスク側面１０２、
裏面１０４、前端１０６、及び終端１０８を有する。デ
ータをディスクから読み取りディスクに書き込むための
従来型の薄膜ヘッドなどの変換器１０９が、キャリア１
００の終端１０８上に形成されている。ヘッド１０９
は、当技術分野で周知の薄膜付着技術によって形成し
た、誘導読み書き変換器または磁気抵抗（ＭＲ）式読取
り変換器付き誘導書込み変換器でよい。空気軸受面が、
キャリア１００のディスク側面１０２上に１対のレール
１１０、１１２の形で設けられており、各レールはそれ
ぞれ前部テーパ１１４、１１６を有する。また、ディス
ク側面１０２上の終端１０８の近くには、ディスク１５
０上に維持された液体被膜１４６上をスキー滑走するた
めのスキー滑走面を提供する、スキー脚すなわちパッド
１１８も位置している（図７）。図７に示すように、ス
キー・パッド１１８のスキー滑走面は、基本的にレール
１１０、１１２の空気軸受面と共平面になっている。１
対の前部スキー脚またはストラット１２０、１２２が、
テーパ１１４、１１６の後端近くで空気軸受レール１１
０、１１２から延びている。図７に示すように、ストラ
ット１２０、１２２は、キャリア１００がディスク１５
０表面上に静止しているとき、キャリア１００の静的ピ
ッチアップ位置を提供する。すなわち、静止していると
きは、レール１１０、１１２の空気軸受面は、基本的に
ディスク１５０上の液体被膜１４６と接触しない状態に
維持され、これによって、キャリア／ディスク界面にお
ける摩擦が最小になる。ストラット１２０、１２２によ
るキャリアの静的ピッチアップはまた、スキー・パッド
１１８とディスク上の液体被膜１４６との間で浅い角度
を画定し、この角度が、図５に関して述べたような形で
スキー・パッドのスキー滑走機能を促進する。さらに、
ストラットの端部は、スキー・パッド表面と平行な平面
内にあり、共平面ではないので、液体被膜との間で浅い
角度を画定する。空気軸受レール１１０、１１２の寸法
は、ディスク・ファイルの作動速度範囲の下限で懸垂荷
重の約８０％が空気軸受によって支えられ、残りの荷重
はスキー・パッド１１８によって支えられるように選択
する。したがって、作動速度のとき、キャリア１００の
前端とストラット１２０、１２２は、液体被膜１４６と
接触しない状態に維持され、後部スキー・パッド１１８
は、基本的に図７に示すような形で液体被膜１４６上を
スキー滑走する。キャリア１００の後部領域では空気軸
受レールがないために大きなエアリフトがないので、ス
キー・パッド１１８は、広い速度範囲にわたってディス
ク１５０上の液体被膜１４６と接触した状態に維持され
る。これによって、変換器１０９がディスク１５０上の
磁気層に対して狭い間隔に維持される。
【００１６】スキー・パッド１１８は、その前縁１２４
がその後縁１３０より幅が広くなっている。したがっ
て、スキー・パッド１１８の側部１２６、１２８は、ス
ライダの長さに対して斜めになっている。好ましい実施
例では、側部１２６、１２８は、スライダの長さに対し
て約２０度の角度をなしている。後部スキー・パッド１
１８の前部をその後部より広くすることによって、スキ
ー・パッド１１８がプラウ式に作動することが妨げら
れ、スキー・パッド１１８の下のディスク１５０が動く
結果生じる潤滑剤の減損を最小限に抑える。またこれに
よって抗力が低く維持され、パッド１１８の下の潤滑剤
の薄化が最小限になる。回転アクチュエータを有するデ
ィスク・ファイルでは、スライダの長さは、ただ１つの
トラック位置でディスクに接する。例えば、市販の１つ
の２．５インチ・ディスク・ドライブでは、スライダは
内径（ＩＤ）で約−４度、外径（ＯＤ）で＋１７度傾い
ている。スキー・パッド１１８の側部１２６、１２８の
角度を、最大絶対斜角より大きく、例えば約２０度にす
ることによって、キャリアがディスク内径からディスク
外径へと動くとき、スキー・パッドがディスク・ファイ
ルの完全な作動角範囲にわたってプラウ式に作動しない
ようになる。このため、キャリア１１０はディスク内径
からディスク外径まで動く間に経験するキャリアとディ
スクの相対速度の全範囲にわたって適切にスキー滑走で
きるようになる。
がその後縁１３０より幅が広くなっている。したがっ
て、スキー・パッド１１８の側部１２６、１２８は、ス
ライダの長さに対して斜めになっている。好ましい実施
例では、側部１２６、１２８は、スライダの長さに対し
て約２０度の角度をなしている。後部スキー・パッド１
１８の前部をその後部より広くすることによって、スキ
ー・パッド１１８がプラウ式に作動することが妨げら
れ、スキー・パッド１１８の下のディスク１５０が動く
結果生じる潤滑剤の減損を最小限に抑える。またこれに
よって抗力が低く維持され、パッド１１８の下の潤滑剤
の薄化が最小限になる。回転アクチュエータを有するデ
ィスク・ファイルでは、スライダの長さは、ただ１つの
トラック位置でディスクに接する。例えば、市販の１つ
の２．５インチ・ディスク・ドライブでは、スライダは
内径（ＩＤ）で約−４度、外径（ＯＤ）で＋１７度傾い
ている。スキー・パッド１１８の側部１２６、１２８の
角度を、最大絶対斜角より大きく、例えば約２０度にす
ることによって、キャリアがディスク内径からディスク
外径へと動くとき、スキー・パッドがディスク・ファイ
ルの完全な作動角範囲にわたってプラウ式に作動しない
ようになる。このため、キャリア１１０はディスク内径
からディスク外径まで動く間に経験するキャリアとディ
スクの相対速度の全範囲にわたって適切にスキー滑走で
きるようになる。
【００１７】スキー・パッド１１８の前縁１２４は、直
線状の後縁１３０の幅程度の曲率半径をもつ基本的に凸
形の湾曲を有する。前縁１２４の形状の局部的凸形が、
図７に示すようにキャリア１００の前部がディスク１５
０の表面から離されていることとあいまって、プラウ作
動を最小限にし、ディスク上のパッド１１８の両側に散
らばる破片を案内する。
線状の後縁１３０の幅程度の曲率半径をもつ基本的に凸
形の湾曲を有する。前縁１２４の形状の局部的凸形が、
図７に示すようにキャリア１００の前部がディスク１５
０の表面から離されていることとあいまって、プラウ作
動を最小限にし、ディスク上のパッド１１８の両側に散
らばる破片を案内する。
【００１８】本発明の後部スキー・パッドの設計を用い
ると、ある種のディスク・ファイルの応用例では潤滑剤
タンクをなくすことが可能であると判断された。ある試
験では、いくつかの液体軸受式ディスク・ファイルを、
どんな種類の潤滑剤タンクもつけず、図４に示すような
変換器キャリアをつけて組み立てたが、後部スキー・パ
ッド４４が図６のスキー・パッド１１８の形状をもつよ
うに修正した。これらのファイルは、たまたまの始動・
停止や摩耗検査のための断続的な分解があったのみで、
５カ月間以上連続して稼働した。摩耗は観察されず、フ
ァイルは引き続き稼働している。このように、非常に長
い時間が必要なディスク・ファイルの応用例では、ディ
スク上に液体被膜を維持する何らかの手段が必要になる
が、作動時間が非常に短い応用例では、本発明の変換器
キャリアを用いると潤滑剤タンクが不要になる。したが
って、このようなディスク・ファイルは構造が比較的簡
単で安価である。
ると、ある種のディスク・ファイルの応用例では潤滑剤
タンクをなくすことが可能であると判断された。ある試
験では、いくつかの液体軸受式ディスク・ファイルを、
どんな種類の潤滑剤タンクもつけず、図４に示すような
変換器キャリアをつけて組み立てたが、後部スキー・パ
ッド４４が図６のスキー・パッド１１８の形状をもつよ
うに修正した。これらのファイルは、たまたまの始動・
停止や摩耗検査のための断続的な分解があったのみで、
５カ月間以上連続して稼働した。摩耗は観察されず、フ
ァイルは引き続き稼働している。このように、非常に長
い時間が必要なディスク・ファイルの応用例では、ディ
スク上に液体被膜を維持する何らかの手段が必要になる
が、作動時間が非常に短い応用例では、本発明の変換器
キャリアを用いると潤滑剤タンクが不要になる。したが
って、このようなディスク・ファイルは構造が比較的簡
単で安価である。
【００１９】図８及び図９に、ストラット１２０、１２
２が、図６の実施例のようにレール上にあるのではな
く、空気軸受表面レール１１０、１１２の内側または外
側にある、キャリアの他の実施例を示す。これらの実施
例では、ストラット１２０、１２２は、キャリアのディ
スク側面１０２から直接延びている。これらの実施例
は、ストラット１２０、１２２がレール１１０、１１２
上に形成されていないために空気軸受の性能に対する影
響がなくなるという利点がある。さらに、ディスク・フ
ァイルの始動及び停止時に、ストラット近くのレール上
に潤滑剤が蓄積しないので、摩擦が減少する。
２が、図６の実施例のようにレール上にあるのではな
く、空気軸受表面レール１１０、１１２の内側または外
側にある、キャリアの他の実施例を示す。これらの実施
例では、ストラット１２０、１２２は、キャリアのディ
スク側面１０２から直接延びている。これらの実施例
は、ストラット１２０、１２２がレール１１０、１１２
上に形成されていないために空気軸受の性能に対する影
響がなくなるという利点がある。さらに、ディスク・フ
ァイルの始動及び停止時に、ストラット近くのレール上
に潤滑剤が蓄積しないので、摩擦が減少する。
【００２０】図１０及び図１１に、図６及び図８、図９
のキャリアの代替実施例を示す。この場合、キャリアが
３個または４個のストラットを備え、ディスク・ファイ
ルが稼働していないときに、スキー・パッド１１８をデ
ィスク上の潤滑剤被膜と接触しない状態に維持する。図
１０及び図１１で、ストラット１３２、１３４は、キャ
リアの重心の後方のディスク側面１０２上に形成されて
いる。キャリアがディスク・ファイル内で停止している
ときは、キャリアは図１０のストラット１３２、１３４
並びに単一前部ストラット１３６上に、または図１１の
２つの前部ストラット１３８、１４０上に乗っている。
ディスク・ファイルの始動時に、変換器キャリアは最初
は３個または４個のストラットすべての上をスキー滑走
し、次いでレール１１０、１１２によって形成される空
気軸受リフトによって後部ストラット１３２、１３４の
周りを回転する。全作動速度のとき、キャリアは回転し
てスキー・パッド１１８上に乗り、すべてのストラット
はディスク上の液体被膜と接触しない状態に維持され
る。図１０の実施例に勝る図１１の実施例の利点は、図
１１のキャリアでは、キャリア前端１０６とスキー・パ
ッド１１８の間の経路内に直接にストラットがないの
で、始動時及び停止時におけるスプレイによる後部スキ
ー・パッド１１８上での潤滑剤の蓄積がなくなる。
のキャリアの代替実施例を示す。この場合、キャリアが
３個または４個のストラットを備え、ディスク・ファイ
ルが稼働していないときに、スキー・パッド１１８をデ
ィスク上の潤滑剤被膜と接触しない状態に維持する。図
１０及び図１１で、ストラット１３２、１３４は、キャ
リアの重心の後方のディスク側面１０２上に形成されて
いる。キャリアがディスク・ファイル内で停止している
ときは、キャリアは図１０のストラット１３２、１３４
並びに単一前部ストラット１３６上に、または図１１の
２つの前部ストラット１３８、１４０上に乗っている。
ディスク・ファイルの始動時に、変換器キャリアは最初
は３個または４個のストラットすべての上をスキー滑走
し、次いでレール１１０、１１２によって形成される空
気軸受リフトによって後部ストラット１３２、１３４の
周りを回転する。全作動速度のとき、キャリアは回転し
てスキー・パッド１１８上に乗り、すべてのストラット
はディスク上の液体被膜と接触しない状態に維持され
る。図１０の実施例に勝る図１１の実施例の利点は、図
１１のキャリアでは、キャリア前端１０６とスキー・パ
ッド１１８の間の経路内に直接にストラットがないの
で、始動時及び停止時におけるスプレイによる後部スキ
ー・パッド１１８上での潤滑剤の蓄積がなくなる。
【００２１】本発明のスキー滑走式キャリアの製造方法 スキー滑走式変換器キャリアの好ましい製造方法を、図
８に示すキャリアを製造するステップを示す図１２ない
し図１７を参照して説明する。図１２ないし図１７は、
ストラット１２０、１２２と交差する断面で切ったキャ
リアの断面図である。
８に示すキャリアを製造するステップを示す図１２ない
し図１７を参照して説明する。図１２ないし図１７は、
ストラット１２０、１２２と交差する断面で切ったキャ
リアの断面図である。
【００２２】図１２では、多層保護膜１７２がキャリア
本体１７０上にスパッタ付着されている。キャリア本体
１７０は、一般に通常の炭化チタン（ＴｉＣ）とアルミ
ナ（Ａｌ2Ｏ3）のセラミック混合物から形成される。保
護膜１７２は、キャリア本体１７０上にスパッタ付着さ
れた第１の５０オングストロームのシリコン（Ｓｉ）
層、続いて１５０オングストロームの非晶質水素化炭素
（Ｈ：Ｃ）、５０オングストロームのＳｉ、最後に２０
００オングストロームの水素化炭素層から成る。最後の
２０００オングストロームの水素化炭素層を主要部分と
する保護膜は基本的に、最終的にはストラット１２０、
１２２を形成する炭素である。次に、リストン銘柄のポ
リメタクリル酸メチル（ＰＭＭＡ）などのフォトレジス
ト層を、保護膜１７２の上面に約０．０８ミリメートル
の厚さに圧延する。次いで、空気軸受レール１１０、１
１２、後部スキー・パッド１１８、及びストラット１２
０、１２２に対応するパターンを画定する適当なマスク
を通して、フォトレジストを露光させる。現像して未露
光のフォトレジストを除去した後、キャリアは図１３に
示すようになり、空気軸受レール１１０、１１２、後部
スキー・パッド１１８、及びストラット１２０、１２２
が最終的に形成されることになる領域で、フォトレジス
ト領域が保護膜１７２の上に残る。ストラット１２０、
１２２が形成される領域の上を覆うフォトレジスト領域
は、図１３ではフォトレジスト・アイランド１７４、１
７６として識別される。次いで、酸素プラズマ・エッチ
ングまたはアッシング工程を実施して、フォトレジスト
で保護されていない領域のＳｉ−Ｃ多層保護膜を除去す
る。その後、反応性イオン・エッチング工程を実施し
て、ディスク側面１０２の深さまでキャリア本体１７０
をエッチングによって除去し、空気軸受レール１１０、
１１２と後部スキー・パッド１１８を画定する。その結
果を図１４に示す。次に、残ったフォトレジストを除去
して、第２のフォトレジスト層を付着し、露光し、現像
し、図１５に示すようにストラット１２０、１２２の真
上にフォトレジスト・アイランド１７８を残す。続いて
アッシング工程によって、図１６に示すように、フォト
レジストで保護されていない領域から残りのＳｉ−Ｃ多
層保護膜を除去して、レール１１０、１１２を画定す
る。最後に、図１７に示すように、残りのフォトレジス
ト層１７８を除去すると、キャリア本体１７０から形成
されたキャリアが完成し、空気軸受レール１１０、１１
２と、Ｓｉ−Ｃ多層保護膜から形成され、レール１１
０、１１２を越えてスパッタ付着Ｓｉ−Ｃ保護膜の厚さ
の約２１５０オングストロームだけ延びるストラット１
２０、１２２とを有する。図１６及び図１７の断面図に
は示されていないが、後部スキー・パッド１１８もこの
工程中に形成され、そのスキー滑走面はレール１１０、
１１２の空気軸受面と共平面として形成される。
本体１７０上にスパッタ付着されている。キャリア本体
１７０は、一般に通常の炭化チタン（ＴｉＣ）とアルミ
ナ（Ａｌ2Ｏ3）のセラミック混合物から形成される。保
護膜１７２は、キャリア本体１７０上にスパッタ付着さ
れた第１の５０オングストロームのシリコン（Ｓｉ）
層、続いて１５０オングストロームの非晶質水素化炭素
（Ｈ：Ｃ）、５０オングストロームのＳｉ、最後に２０
００オングストロームの水素化炭素層から成る。最後の
２０００オングストロームの水素化炭素層を主要部分と
する保護膜は基本的に、最終的にはストラット１２０、
１２２を形成する炭素である。次に、リストン銘柄のポ
リメタクリル酸メチル（ＰＭＭＡ）などのフォトレジス
ト層を、保護膜１７２の上面に約０．０８ミリメートル
の厚さに圧延する。次いで、空気軸受レール１１０、１
１２、後部スキー・パッド１１８、及びストラット１２
０、１２２に対応するパターンを画定する適当なマスク
を通して、フォトレジストを露光させる。現像して未露
光のフォトレジストを除去した後、キャリアは図１３に
示すようになり、空気軸受レール１１０、１１２、後部
スキー・パッド１１８、及びストラット１２０、１２２
が最終的に形成されることになる領域で、フォトレジス
ト領域が保護膜１７２の上に残る。ストラット１２０、
１２２が形成される領域の上を覆うフォトレジスト領域
は、図１３ではフォトレジスト・アイランド１７４、１
７６として識別される。次いで、酸素プラズマ・エッチ
ングまたはアッシング工程を実施して、フォトレジスト
で保護されていない領域のＳｉ−Ｃ多層保護膜を除去す
る。その後、反応性イオン・エッチング工程を実施し
て、ディスク側面１０２の深さまでキャリア本体１７０
をエッチングによって除去し、空気軸受レール１１０、
１１２と後部スキー・パッド１１８を画定する。その結
果を図１４に示す。次に、残ったフォトレジストを除去
して、第２のフォトレジスト層を付着し、露光し、現像
し、図１５に示すようにストラット１２０、１２２の真
上にフォトレジスト・アイランド１７８を残す。続いて
アッシング工程によって、図１６に示すように、フォト
レジストで保護されていない領域から残りのＳｉ−Ｃ多
層保護膜を除去して、レール１１０、１１２を画定す
る。最後に、図１７に示すように、残りのフォトレジス
ト層１７８を除去すると、キャリア本体１７０から形成
されたキャリアが完成し、空気軸受レール１１０、１１
２と、Ｓｉ−Ｃ多層保護膜から形成され、レール１１
０、１１２を越えてスパッタ付着Ｓｉ−Ｃ保護膜の厚さ
の約２１５０オングストロームだけ延びるストラット１
２０、１２２とを有する。図１６及び図１７の断面図に
は示されていないが、後部スキー・パッド１１８もこの
工程中に形成され、そのスキー滑走面はレール１１０、
１１２の空気軸受面と共平面として形成される。
【００２３】実験結果 図８に示す変換器キャリアは、上記の工程によって製造
したもので、炭素製のストラット１２０、１２２が、デ
ィスク側面１０２からレール１１０、１１２の空気軸受
面を越えて約１４００オングストロームだけ延びる。こ
のキャリアを、コバルト／白金／クロム磁気層と厚さ１
５０オングストロームの炭素保護膜を有する２．５イン
チの被膜ディスク上で試験した。従来のペルフルオロポ
リエーテル潤滑剤（デムナム銘柄ＳＰ）を浸せきによっ
て塗布し、炭素保護膜上に厚さ約４０オングストローム
の液体被膜を形成した。サスペンションによってキャリ
アにかかる荷重は、４〜６ｇの範囲であった。ストラッ
ト１２０、１２２がディスクを持ち上げて離す速度は、
毎秒約３〜４ｍの範囲であった。後部スキー・パッド１
１８は、測定によれば、この速度から毎秒約１５〜２０
ｍまでの範囲にわたって、液体被膜と接触していた。静
止摩擦の測定結果は約５ｇであり、抗力は、毎秒５．５
〜１１ｍのファイル作動速度の範囲全体にわたって約
０．１〜０．４ｇであった。これらの値は共に、ディス
ク・ファイルにおける動作上の問題を防止するのに十分
であった。潤滑剤の厚さを、ディスク・ファイルのトラ
ック追従動作中の動作時間の関数として測定した。測定
によれば、約４０オングストロームの初期潤滑剤厚さか
ら出発して、潤滑剤の減損は、トラック追従の２日後に
５オングストローム以下になった。
したもので、炭素製のストラット１２０、１２２が、デ
ィスク側面１０２からレール１１０、１１２の空気軸受
面を越えて約１４００オングストロームだけ延びる。こ
のキャリアを、コバルト／白金／クロム磁気層と厚さ１
５０オングストロームの炭素保護膜を有する２．５イン
チの被膜ディスク上で試験した。従来のペルフルオロポ
リエーテル潤滑剤（デムナム銘柄ＳＰ）を浸せきによっ
て塗布し、炭素保護膜上に厚さ約４０オングストローム
の液体被膜を形成した。サスペンションによってキャリ
アにかかる荷重は、４〜６ｇの範囲であった。ストラッ
ト１２０、１２２がディスクを持ち上げて離す速度は、
毎秒約３〜４ｍの範囲であった。後部スキー・パッド１
１８は、測定によれば、この速度から毎秒約１５〜２０
ｍまでの範囲にわたって、液体被膜と接触していた。静
止摩擦の測定結果は約５ｇであり、抗力は、毎秒５．５
〜１１ｍのファイル作動速度の範囲全体にわたって約
０．１〜０．４ｇであった。これらの値は共に、ディス
ク・ファイルにおける動作上の問題を防止するのに十分
であった。潤滑剤の厚さを、ディスク・ファイルのトラ
ック追従動作中の動作時間の関数として測定した。測定
によれば、約４０オングストロームの初期潤滑剤厚さか
ら出発して、潤滑剤の減損は、トラック追従の２日後に
５オングストローム以下になった。
【図１】液体軸受式ディスク・ファイルの概略断面図で
ある。
ある。
【図２】図１に概略的に示したディスク・ファイルの開
放上面図である。
放上面図である。
【図３】液体軸受式ディスク・ファイルで使用される形
式の、スペーサ・リング潤滑剤タンクの部分切開斜視図
である。
式の、スペーサ・リング潤滑剤タンクの部分切開斜視図
である。
【図４】スキー滑走面を有するように修正された空気軸
受スライダの底側またはディスク側の平面図である。
受スライダの底側またはディスク側の平面図である。
【図５】スキー滑走式変換器キャリアを有する、液体軸
受式ディスク・ファイルのキャリア／ディスク界面の断
面図である。
受式ディスク・ファイルのキャリア／ディスク界面の断
面図である。
【図６】本発明によるスキー滑走式変換器キャリアのデ
ィスク側の平面図である。
ィスク側の平面図である。
【図７】ディスク上の図６のキャリアの側面図である。
【図８】前部スキー脚またはストラットの代替位置を示
す、本発明によるスキー滑走式変換器キャリアの代替実
施例の平面図である。
す、本発明によるスキー滑走式変換器キャリアの代替実
施例の平面図である。
【図９】前部スキー脚またはストラットの代替位置を示
す、本発明によるスキー滑走式変換器キャリアの代替実
施例の平面図である。
す、本発明によるスキー滑走式変換器キャリアの代替実
施例の平面図である。
【図１０】ディスク・ファイルが作動していないときに
キャリアを支持するための追加のスキー脚またはストラ
ットを示す、本発明によるスキー滑走式変換器キャリア
の代替実施例の図である。
キャリアを支持するための追加のスキー脚またはストラ
ットを示す、本発明によるスキー滑走式変換器キャリア
の代替実施例の図である。
【図１１】ディスク・ファイルが作動していないときに
キャリアを支持するための追加のスキー脚またはストラ
ットを示す、本発明によるスキー滑走式変換器キャリア
の代替実施例の図である。
キャリアを支持するための追加のスキー脚またはストラ
ットを示す、本発明によるスキー滑走式変換器キャリア
の代替実施例の図である。
【図１２】図８のキャリアを製造する際の順次ステップ
のうち最初のステップを示す、図８のスキー滑走式変換
器キャリアの断面図である。
のうち最初のステップを示す、図８のスキー滑走式変換
器キャリアの断面図である。
【図１３】図８のキャリアを製造する際の図１２に続く
ステップを示す、図８のスキー滑走式変換器キャリアの
断面図である。
ステップを示す、図８のスキー滑走式変換器キャリアの
断面図である。
【図１４】図８のキャリアを製造する際の図１３に続く
ステップを示す、図８のスキー滑走式変換器キャリアの
断面図である。
ステップを示す、図８のスキー滑走式変換器キャリアの
断面図である。
【図１５】図８のキャリアを製造する際の図１４に続く
ステップを示す、図８のスキー滑走式変換器キャリアの
断面図である。
ステップを示す、図８のスキー滑走式変換器キャリアの
断面図である。
【図１６】図８のキャリアを製造する際の図１５に続く
ステップを示す、図８のスキー滑走式変換器キャリアの
断面図である。
ステップを示す、図８のスキー滑走式変換器キャリアの
断面図である。
【図１７】図８のキャリアを製造する際の図１６に続く
最後のステップを示す、図８のスキー滑走式変換器キャ
リアの断面図である。
最後のステップを示す、図８のスキー滑走式変換器キャ
リアの断面図である。
１０ ベース １１ カバー １２ ディスク駆動モータ １３ ガスケット １４ アクチュエータ １６ 磁気記録ディスク １８ ハブ ２０ 変換器キャリア ２２ 剛性アーム ２４ サスペンション ３０ 環状潤滑剤タンク ３２ 環 ３４ 被膜 ３６ 開口 ４０ スキー脚 ４２ スキー脚 ４４ スキー脚 ５０ レール ５１ レール ５２ レール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 モーリス・ムーサ・ドーヴェク アメリカ合衆国94566、カリフォルニア州 プレザントン、タイオガ・コート479 (72)発明者 ジョン・スチュアート・フォスター アメリカ合衆国95037、カリフォルニア州 モーガン・ヒル、オーク・レイン3461 (72)発明者 アンドリュー・マリアン・ホーモラ アメリカ合衆国95037、カリフォルニア州 モーガン・ヒル、ソレル・ウェイ16823 (72)発明者 ティモシー・クリストファー・オサリヴァ ン アメリカ合衆国95123、カリフォルニア州 サンノゼ、ロス・ピノス・ウェイ495
Claims (10)
- 【請求項１】その上に液体被膜を有する少なくとも１枚
のデータ・ディスクと、 前記ディスクに連結された、前記ディスクを回転させる
ためのモータと、 データを前記ディスクに書き込みまたは前記ディスクか
ら読み取るための変換器と、 ディスク側面、前端、及び後端を有し、該ディスク側面
上の前端近くにある空気軸受面と、前記ディスク側面上
の後端近くにあってその前縁がその後縁より幅の広い形
状をもつ液体軸受スキー滑走面と、前記ディスクが回転
していないときに前記空気軸受面を前記ディスクから離
して支持する複数のストラットとを備える、変換器キャ
リアと、 一般に半径方向に前記ディスクを横切って前記キャリア
を移動させて、前記変換器が前記ディスク上の異なるデ
ータ領域にアクセスできるようにする、アクチュエータ
と、 前記キャリアを前記アクチュエータに連結して、前記デ
ィスクの回転中に前記キャリアの前記スキー滑走面を前
記ディスク上の前記液体被膜に接触させるようにする手
段と、 前記モータ及び前記アクチュエータを支持する手段とを
含む、データ記録ディスク・ファイル。 - 【請求項２】さらに、液体を前記ディスクに供給して、
前記ディスク上に液体被膜を維持する手段を含む、請求
項１に記載のデータ記録ディスク・ファイル。 - 【請求項３】液体軸受式ヘッド／ディスク界面を利用す
るデータ記録ディスク・ファイル用の変換器アセンブリ
であって、 ディスク側面、前端、及び後端を有し、該ディスク側面
上の前端近くにある空気軸受面と、前記ディスク側面上
の後端近くにあってその前縁がその後縁より幅が広い形
状をもつ液体軸受スキー滑走面と、前記ディスクが回転
していないときに前記空気軸受面を前記ディスクから離
して支持する複数のストラットとを備える、変換器キャ
リアと、 前記キャリア上の前記キャリア後端近くに位置する、デ
ータを前記ディスクから読み取りまたは前記ディスクに
書き込むための変換器とを含む、変換器アセンブリ。 - 【請求項４】前記キャリア前端と前記液体軸受スキー滑
走面の間の前記キャリア・ディスク側面上に空気軸受面
の一部分が位置することを特徴とする、請求項３に記載
の変換器アセンブリ。 - 【請求項５】前記空気軸受面上にストラットが位置する
ことを特徴とする、請求項３に記載の変換器アセンブ
リ。 - 【請求項６】液体軸受スキー滑走面の外側にストラット
が位置し、前記スキー滑走面と前記前端の間にはストラ
ットが位置しないことを特徴とする、請求項３に記載の
変換器アセンブリ。 - 【請求項７】前記空気軸受面が２本の空気軸受レールを
備え、各レールが前記液体軸受スキー滑走面の外側に間
隔をおいて配置されることを特徴とする、請求項３に記
載の変換器アセンブリ。 - 【請求項８】前記キャリア上の前記スキー滑走面が前記
キャリアの前記ディスク側面から延びるスキー・パッド
の表面であることを特徴とする、請求項３に記載の変換
器アセンブリ。 - 【請求項９】さらに、前記キャリアを前記ディスク・フ
ァイルの前記アクチュエータに連結する手段を含み、該
手段が、前記キャリアの前記スキー滑走面を前記ディス
ク上の液体被膜と接触させるようにバイアスする手段を
含む、請求項３に記載の変換器アセンブリ。 - 【請求項１０】液体軸受式ヘッド／ディスク界面を利用
するデータ記録ディスク・ファイル用の変換器アセンブ
リであって、 ディスク側面、前端、及び後端を有し、該ディスク側面
上の後端近くにあってその凸形の前縁がその後縁より幅
の広い液体軸受スキー・パッドと、前記ディスク側面上
の前端近くで前記スキー・パッドの外側にある１対の空
気軸受レールと、前記ディスクが回転していないときに
前記空気軸受レールを前記ディスクから離して支持する
複数のストラットとを備える、変換器キャリアと、 前記キャリア上の前記キャリア後端近くに位置する、デ
ータを前記ディスクから読み取りまたは前記ディスクに
書き込むための変換器とを含む、変換器アセンブリ。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US876236 | 1992-04-30 | ||
| US07/876,236 US5267104A (en) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | Liquid-bearing data recording disk file with transducer carrier having rear ski pad at the head-disk interface |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0612808A true JPH0612808A (ja) | 1994-01-21 |
| JP2500093B2 JP2500093B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=25367244
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5084340A Expired - Fee Related JP2500093B2 (ja) | 1992-04-30 | 1993-04-12 | デ―タ記録ディスク・ファイルおよび変換器アセンブリ |
Country Status (10)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5267104A (ja) |
| EP (1) | EP0568252B1 (ja) |
| JP (1) | JP2500093B2 (ja) |
| KR (1) | KR970002868B1 (ja) |
| CN (1) | CN1028261C (ja) |
| AT (1) | ATE159606T1 (ja) |
| DE (1) | DE69314692D1 (ja) |
| MY (1) | MY110151A (ja) |
| SG (1) | SG64291A1 (ja) |
| TW (1) | TW212239B (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US6445544B2 (en) | 1995-04-07 | 2002-09-03 | Hitachi, Ltd. | Magnetic head gimbal assembly and magnetic disk unit |
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