JPH06126502A - 工作機械 - Google Patents
工作機械Info
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- JPH06126502A JPH06126502A JP30775892A JP30775892A JPH06126502A JP H06126502 A JPH06126502 A JP H06126502A JP 30775892 A JP30775892 A JP 30775892A JP 30775892 A JP30775892 A JP 30775892A JP H06126502 A JPH06126502 A JP H06126502A
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- tool
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- turret
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 生産性良く複合加工ができるコンパクトな工
作機械を提供する。 【構成】 ワーク保持用の主軸３を備えた主軸台２と、
ワーク保持用のサブスピンドル６を備えた副軸台５を対
向配置し、その両側にタレット刃物台１０とくし刃形刃
物台２０を配置し、主軸３側のワークにタレット刃物台
で加工を行いながら、それに並行して、サブスピンドル
６側のワークにくし刃形刃物台で加工を行うことを可能
とする構成とする。
作機械を提供する。 【構成】 ワーク保持用の主軸３を備えた主軸台２と、
ワーク保持用のサブスピンドル６を備えた副軸台５を対
向配置し、その両側にタレット刃物台１０とくし刃形刃
物台２０を配置し、主軸３側のワークにタレット刃物台
で加工を行いながら、それに並行して、サブスピンドル
６側のワークにくし刃形刃物台で加工を行うことを可能
とする構成とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の工具を備え、旋
削加工、孔加工、平面加工等の種々な加工、即ち複合加
工を可能とする工作機械に関し、特にワーク保持用の軸
を２本有する形式の工作機械に関する。
削加工、孔加工、平面加工等の種々な加工、即ち複合加
工を可能とする工作機械に関し、特にワーク保持用の軸
を２本有する形式の工作機械に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ワークに対する多種類の加工を行
うことができるようにするため、ワーク保持用の主軸を
備えた主軸台に対向して、ワーク保持用のサブスピンド
ルを備えた副軸台を設け、更に、主軸及びサブスピンド
ルの中心軸線の側方に１台のタレット刃物台を備えた工
作機械が知られている（例えば、特開平１−９２００２
号公報参照）。この工作機械では、ワークを先ず主軸で
保持し、そのワークに対して先端面加工、外周面加工等
を施した後、そのワークをサブスピンドルに渡し、サブ
スピンドルで保持した状態で背面加工、背面近傍の外周
面加工等を行うことができる。
うことができるようにするため、ワーク保持用の主軸を
備えた主軸台に対向して、ワーク保持用のサブスピンド
ルを備えた副軸台を設け、更に、主軸及びサブスピンド
ルの中心軸線の側方に１台のタレット刃物台を備えた工
作機械が知られている（例えば、特開平１−９２００２
号公報参照）。この工作機械では、ワークを先ず主軸で
保持し、そのワークに対して先端面加工、外周面加工等
を施した後、そのワークをサブスピンドルに渡し、サブ
スピンドルで保持した状態で背面加工、背面近傍の外周
面加工等を行うことができる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
構成では、１台のタレット刃物台で主軸に保持したワー
クの加工及びサブスピンドルに保持したワークの加工を
行うため、主軸とサブスピンドルとで同時に加工を行う
ことができず、効率が悪いという問題があった。また、
１台のタレット刃物台に主軸台用及び副軸台用の工具を
取り付けるため、主軸台用或いは副軸台用の工具数が少
なくなり、加工に制限が生じるという問題もあった。
構成では、１台のタレット刃物台で主軸に保持したワー
クの加工及びサブスピンドルに保持したワークの加工を
行うため、主軸とサブスピンドルとで同時に加工を行う
ことができず、効率が悪いという問題があった。また、
１台のタレット刃物台に主軸台用及び副軸台用の工具を
取り付けるため、主軸台用或いは副軸台用の工具数が少
なくなり、加工に制限が生じるという問題もあった。
【０００４】この問題点を解決するには、タレット刃物
台を２台設ければよいと考えられる。しかしながら、タ
レット刃物台は大きく且つ複雑な構成であるので、これ
を２台設けると大きいスペースを要し、且つ高価となる
という問題が生じる。また、通常タレットのクランプ、
アンクランプ動作が行われるため、非切削時間が多くな
る問題も生じる。
台を２台設ければよいと考えられる。しかしながら、タ
レット刃物台は大きく且つ複雑な構成であるので、これ
を２台設けると大きいスペースを要し、且つ高価となる
という問題が生じる。また、通常タレットのクランプ、
アンクランプ動作が行われるため、非切削時間が多くな
る問題も生じる。
【０００５】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、省スペースで、効率良く複合可能ができる工作機
械を提供することを目的とする。
ので、省スペースで、効率良く複合可能ができる工作機
械を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる目的を達
成すべくなされたもので、水平に配置されたワーク保持
用の主軸を備えた主軸台と、該主軸台の前方に向い合う
ように配置され、前記主軸と共通な中心軸線（Ｚ−Ｚ）
を持つワーク保持用のサブスピンドルを備えた副軸台
と、該サブスピンドルをその中心軸線方向（Ｚ2 軸方
向）に往復動させるサブスピンドル移動装置と、前記主
軸及びサブスピンドルの中心軸線をはさむようにその両
側に配置されたタレット刃物台及びくし刃形刃物台とを
備え、前記タレット刃物台が、前記主軸の中心軸線（Ｚ
−Ｚ）に平行な中心軸線を持つように配置され、外周に
複数の工具を保持するタレットと、そのタレットを割出
し回転させる割出し機構と、前記タレットを前記主軸の
中心軸線に平行方向（Ｚ1 軸方向）に往復動させ、且つ
前記中心軸線に直角で且つ水平方向（Ｘ1 軸方向）にも
往復動させるタレット移動装置を有しており、前記くし
刃形刃物台が、垂直方向の異なる位置に複数の工具を取
り付けた工具保持具と、その工具保持具を垂直方向（Ｔ
2 軸方向）に往復動させ、且つ前記主軸の中心軸線に直
角で且つ水平方向（Ｘ2 軸方向）にも往復動させる工具
移動装置とを有していることを特徴とする工作機械を要
旨とする。
成すべくなされたもので、水平に配置されたワーク保持
用の主軸を備えた主軸台と、該主軸台の前方に向い合う
ように配置され、前記主軸と共通な中心軸線（Ｚ−Ｚ）
を持つワーク保持用のサブスピンドルを備えた副軸台
と、該サブスピンドルをその中心軸線方向（Ｚ2 軸方
向）に往復動させるサブスピンドル移動装置と、前記主
軸及びサブスピンドルの中心軸線をはさむようにその両
側に配置されたタレット刃物台及びくし刃形刃物台とを
備え、前記タレット刃物台が、前記主軸の中心軸線（Ｚ
−Ｚ）に平行な中心軸線を持つように配置され、外周に
複数の工具を保持するタレットと、そのタレットを割出
し回転させる割出し機構と、前記タレットを前記主軸の
中心軸線に平行方向（Ｚ1 軸方向）に往復動させ、且つ
前記中心軸線に直角で且つ水平方向（Ｘ1 軸方向）にも
往復動させるタレット移動装置を有しており、前記くし
刃形刃物台が、垂直方向の異なる位置に複数の工具を取
り付けた工具保持具と、その工具保持具を垂直方向（Ｔ
2 軸方向）に往復動させ、且つ前記主軸の中心軸線に直
角で且つ水平方向（Ｘ2 軸方向）にも往復動させる工具
移動装置とを有していることを特徴とする工作機械を要
旨とする。
【０００７】
【作用】上記構成の工作機械では、主軸台と副軸台を対
向して配置し、主軸及びサブスピンドルの中心軸線をは
さんで両側にタレット刃物台とくし刃形刃物台を配置し
たことにより、全体をコンパクトにまとめることができ
る。使用にあたっては、主軸にワークを保持させ、その
ワークに対してタレット刃物台の工具によって加工を行
い、同時にサブスピンドルに別のワークを保持させ、そ
のワークに対してくし刃形刃物台の工具により加工を行
うことができ、効率の良い複合加工が可能である。ま
た、主軸で加工したワークをサブスピンドルに渡してそ
の背面加工を行うことも可能である。なお、必要に応
じ、タレット刃物台の工具によりサブスピンドルで保持
したワークに対する加工を行ってもよい。
向して配置し、主軸及びサブスピンドルの中心軸線をは
さんで両側にタレット刃物台とくし刃形刃物台を配置し
たことにより、全体をコンパクトにまとめることができ
る。使用にあたっては、主軸にワークを保持させ、その
ワークに対してタレット刃物台の工具によって加工を行
い、同時にサブスピンドルに別のワークを保持させ、そ
のワークに対してくし刃形刃物台の工具により加工を行
うことができ、効率の良い複合加工が可能である。ま
た、主軸で加工したワークをサブスピンドルに渡してそ
の背面加工を行うことも可能である。なお、必要に応
じ、タレット刃物台の工具によりサブスピンドルで保持
したワークに対する加工を行ってもよい。
【０００８】ここで、タレット刃物台を用いたことによ
り、回転工具の取り付けが容易であり、且つ工具を多数
取り付けることができる利点が得られる。また、くし刃
形刃物台は、タレット刃物台に比べて小型で且つ構造簡
単であるので、省スペース及びコストダウンを図ること
ができる。更に、くし刃形刃物台では、工具の垂直方向
の移動が即、工具割出しとなり、割出し時間が早く、し
かも、工具の移動は２方向のみであるので、高精度であ
る。かくして、本発明の工作機械は、タレット刃物台と
くし刃形刃物台の利点を併せもち、省スペースで複合加
工ができ、工程集約ができる。
り、回転工具の取り付けが容易であり、且つ工具を多数
取り付けることができる利点が得られる。また、くし刃
形刃物台は、タレット刃物台に比べて小型で且つ構造簡
単であるので、省スペース及びコストダウンを図ること
ができる。更に、くし刃形刃物台では、工具の垂直方向
の移動が即、工具割出しとなり、割出し時間が早く、し
かも、工具の移動は２方向のみであるので、高精度であ
る。かくして、本発明の工作機械は、タレット刃物台と
くし刃形刃物台の利点を併せもち、省スペースで複合加
工ができ、工程集約ができる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を説明する。図
１は本発明の一実施例による工作機械の主要要素の配列
を示す概略斜視図、図２はその工作機械を、ワーク加工
中の状態で示す概略平面図、図３はその工作機械を主軸
の中心軸線方向に見た概略断面図である。図１〜図３に
おいて、１はマシーンベッド、２はそのマシーンベッド
に固定された主軸台である。主軸台２は、中心軸線が水
平となるように保持されたワーク保持用の主軸３と、そ
の主軸３をワーク旋削のために回転させる駆動装置及び
主軸３を所定の回転角度位置に割り出す割出し装置（共
に図示せず）を備えている。
１は本発明の一実施例による工作機械の主要要素の配列
を示す概略斜視図、図２はその工作機械を、ワーク加工
中の状態で示す概略平面図、図３はその工作機械を主軸
の中心軸線方向に見た概略断面図である。図１〜図３に
おいて、１はマシーンベッド、２はそのマシーンベッド
に固定された主軸台である。主軸台２は、中心軸線が水
平となるように保持されたワーク保持用の主軸３と、そ
の主軸３をワーク旋削のために回転させる駆動装置及び
主軸３を所定の回転角度位置に割り出す割出し装置（共
に図示せず）を備えている。
【００１０】５は主軸台２に対向して配置された副軸台
であり、ボックス部５１と円筒部５２からなっている。
円筒部５２には主軸３と共通な中心軸線Ｚ−Ｚを持つワ
ーク保持用のサブスピンドル６が設けられ、ボックス部
５１にはそのサブスピンドル６をワーク旋削のために回
転させる駆動装置及びサブスピンドル６を所定の回転角
度位置に割り出す割出し装置（共に図示せず）が設けら
れている。副軸台５は、中心軸線Ｚ−Ｚに平行に配置さ
れたＺ2 軸案内台７に移動可能に保持されており、且
つ、その副軸台５には、副軸台５を往復動させるよう、
ボールネジ軸、ボールナット及びサーボモータ等からな
る副軸台移動装置（図示せず）が連結されている。従っ
て、サブスピンドル６は、副軸台駆動装置によって、そ
の中心軸線方向即ちＺ2 軸方向に往復動させられる構成
となっており、換言すれば、副軸台駆動装置はサブスピ
ンドル６をその中心軸線方向に往復動させるサブスピン
ドル移動装置を構成する。なお、サブスピンドル移動装
置は、サブスピンドル６を副軸台５と共に移動させる構
成に限らず、副軸台５をマシーンベッド１に固定し、サ
ブスピンドル６のみをその軸線方向に往復動させる構成
としてもよい。ここで、サブスピンドル６の前進位置
は、少なくとも主軸３との間でワークを受け渡しできる
位置になるように定められている。
であり、ボックス部５１と円筒部５２からなっている。
円筒部５２には主軸３と共通な中心軸線Ｚ−Ｚを持つワ
ーク保持用のサブスピンドル６が設けられ、ボックス部
５１にはそのサブスピンドル６をワーク旋削のために回
転させる駆動装置及びサブスピンドル６を所定の回転角
度位置に割り出す割出し装置（共に図示せず）が設けら
れている。副軸台５は、中心軸線Ｚ−Ｚに平行に配置さ
れたＺ2 軸案内台７に移動可能に保持されており、且
つ、その副軸台５には、副軸台５を往復動させるよう、
ボールネジ軸、ボールナット及びサーボモータ等からな
る副軸台移動装置（図示せず）が連結されている。従っ
て、サブスピンドル６は、副軸台駆動装置によって、そ
の中心軸線方向即ちＺ2 軸方向に往復動させられる構成
となっており、換言すれば、副軸台駆動装置はサブスピ
ンドル６をその中心軸線方向に往復動させるサブスピン
ドル移動装置を構成する。なお、サブスピンドル移動装
置は、サブスピンドル６を副軸台５と共に移動させる構
成に限らず、副軸台５をマシーンベッド１に固定し、サ
ブスピンドル６のみをその軸線方向に往復動させる構成
としてもよい。ここで、サブスピンドル６の前進位置
は、少なくとも主軸３との間でワークを受け渡しできる
位置になるように定められている。
【００１１】主軸３及びサブスピンドル６の中心軸線Ｚ
−Ｚの両側には、中心軸線Ｚ−Ｚをはさむようにタレッ
ト刃物台１０としく刃形刃物台２０が設けられている。
タレット刃物台１０は、マシーンベッド１に中心軸線Ｚ
−Ｚ方向に平行に設けられているレール１１に移動可能
に保持されたＺ1 軸スライド１２と、そのＺ1 軸スライ
ド１２をレール１１に沿って往復動させる、ボールネジ
軸、ボールナット及びサーボモータ等からなるＺ1 軸ス
ライド駆動装置（図示せず）と、Ｚ1 軸スライド１２
に、主軸３の中心軸線Ｚ−Ｚに直角で且つ水平方向に移
動可能に保持されたＸ1 軸スライド１３と、そのＸ1 軸
スライド１３をＺ1 軸スライド１２に対して往復動させ
る、ボールネジ軸、ボールナット及びサーボモータ等か
らなるＸ1軸スライド駆動装置（図示せず）と、そのＸ
1 軸スライド１３に、中心軸線が主軸３の中心軸線Ｚ−
Ｚに平行となるように保持された工具保持用のタレット
１４等を備えている。従って、タレット１４は、Ｚ1 軸
スライド１２及びその駆動装置によって、主軸３の中心
軸線Ｚ−Ｚに平行方向即ちＺ1 軸方向に往復動させら
れ、且つＸ1 軸スライド１３及びその駆動装置によっ
て、主軸３の中心軸線Ｚ−Ｚに直角で且つ水平方向即ち
Ｘ1 軸方向に往復動させられる構成となっている。換言
すれば、Ｚ1 軸スライド１２及びその駆動装置、Ｘ1 軸
スライド１３及びその駆動装置は、タレットを前記主軸
の中心軸線に平行方向（Ｚ1 軸方向）に往復動させ、且
つ前記中心軸線に直角で且つ水平方向（Ｘ1 軸方向）に
も往復動させるタレット移動装置を構成する。ここで、
タレット１４の移動ストロークは、主軸３が保持してい
るワークに対する加工及びサブスピンドル６が保持して
いるワークに対する加工を行うことができるように定め
られている。
−Ｚの両側には、中心軸線Ｚ−Ｚをはさむようにタレッ
ト刃物台１０としく刃形刃物台２０が設けられている。
タレット刃物台１０は、マシーンベッド１に中心軸線Ｚ
−Ｚ方向に平行に設けられているレール１１に移動可能
に保持されたＺ1 軸スライド１２と、そのＺ1 軸スライ
ド１２をレール１１に沿って往復動させる、ボールネジ
軸、ボールナット及びサーボモータ等からなるＺ1 軸ス
ライド駆動装置（図示せず）と、Ｚ1 軸スライド１２
に、主軸３の中心軸線Ｚ−Ｚに直角で且つ水平方向に移
動可能に保持されたＸ1 軸スライド１３と、そのＸ1 軸
スライド１３をＺ1 軸スライド１２に対して往復動させ
る、ボールネジ軸、ボールナット及びサーボモータ等か
らなるＸ1軸スライド駆動装置（図示せず）と、そのＸ
1 軸スライド１３に、中心軸線が主軸３の中心軸線Ｚ−
Ｚに平行となるように保持された工具保持用のタレット
１４等を備えている。従って、タレット１４は、Ｚ1 軸
スライド１２及びその駆動装置によって、主軸３の中心
軸線Ｚ−Ｚに平行方向即ちＺ1 軸方向に往復動させら
れ、且つＸ1 軸スライド１３及びその駆動装置によっ
て、主軸３の中心軸線Ｚ−Ｚに直角で且つ水平方向即ち
Ｘ1 軸方向に往復動させられる構成となっている。換言
すれば、Ｚ1 軸スライド１２及びその駆動装置、Ｘ1 軸
スライド１３及びその駆動装置は、タレットを前記主軸
の中心軸線に平行方向（Ｚ1 軸方向）に往復動させ、且
つ前記中心軸線に直角で且つ水平方向（Ｘ1 軸方向）に
も往復動させるタレット移動装置を構成する。ここで、
タレット１４の移動ストロークは、主軸３が保持してい
るワークに対する加工及びサブスピンドル６が保持して
いるワークに対する加工を行うことができるように定め
られている。
【００１２】タレット１４の外周面には、各種の工具
（例えば、バイト等の旋削用工具１５ａ、ドリル等の回
転工具１５ｂ、内径加工用固定工具１５ｃ等）が取り付
けられる。また、Ｘ1 軸スライド１３には、タレット１
４に取り付けている工具のうち、所望の工具を加工を行
う位置に割り出すようタレット１４を回転させる割出し
機構（図示せず）や、タレット１４に取り付けている回
転工具１５ｂを回転駆動する機構（図示せず）が設けら
れている。
（例えば、バイト等の旋削用工具１５ａ、ドリル等の回
転工具１５ｂ、内径加工用固定工具１５ｃ等）が取り付
けられる。また、Ｘ1 軸スライド１３には、タレット１
４に取り付けている工具のうち、所望の工具を加工を行
う位置に割り出すようタレット１４を回転させる割出し
機構（図示せず）や、タレット１４に取り付けている回
転工具１５ｂを回転駆動する機構（図示せず）が設けら
れている。
【００１３】くし刃形刃物台２０は、マシーンベッド１
に固定されたＸ2 軸案内台２１と、そのＸ2 軸案内台２
１に、主軸３の中心軸線Ｚ−Ｚに直角で且つ水平方向に
即ちＸ2 方向に移動可能に保持されたＸ2 軸スライド２
２と、そのＸ2 軸スライド２２をＸ2 軸案内台２１に対
して往復動させる、ボールネジ軸、ボールナット及びサ
ーボモータ等からなるＸ2 軸スライド駆動装置（図示せ
ず）と、そのＸ2 軸スライド２２に垂直方向に即ちＴ2
軸方向に移動可能に保持された工具保持具２３と、その
工具保持具２３をＸ2 軸スライド２２に対して往復動さ
せる、ボールネジ軸、ボールナット及びサーボモータ等
からなる工具保持具駆動装置（図示せず）等を備えてい
る。従って、工具保持具２３は、Ｘ2 軸スライド２２及
びその駆動装置によって、主軸３の中心軸線Ｚ−Ｚに直
角で且つ水平方向であるＸ2 軸方向に往復動させられ、
且つ工具保持具駆動装置によって、垂直方向であるＴ2
軸方向に往復動させられる構成となっている。換言すれ
ば、Ｘ2 軸スライド２２及びその駆動装置、工具保持具
駆動装置等は、工具保持具を垂直方向（Ｔ2 軸方向）に
往復動させ、且つ前記主軸の中心軸線に直角で且つ水平
方向（Ｘ2 軸方向）にも往復動させる工具移動装置を構
成する。
に固定されたＸ2 軸案内台２１と、そのＸ2 軸案内台２
１に、主軸３の中心軸線Ｚ−Ｚに直角で且つ水平方向に
即ちＸ2 方向に移動可能に保持されたＸ2 軸スライド２
２と、そのＸ2 軸スライド２２をＸ2 軸案内台２１に対
して往復動させる、ボールネジ軸、ボールナット及びサ
ーボモータ等からなるＸ2 軸スライド駆動装置（図示せ
ず）と、そのＸ2 軸スライド２２に垂直方向に即ちＴ2
軸方向に移動可能に保持された工具保持具２３と、その
工具保持具２３をＸ2 軸スライド２２に対して往復動さ
せる、ボールネジ軸、ボールナット及びサーボモータ等
からなる工具保持具駆動装置（図示せず）等を備えてい
る。従って、工具保持具２３は、Ｘ2 軸スライド２２及
びその駆動装置によって、主軸３の中心軸線Ｚ−Ｚに直
角で且つ水平方向であるＸ2 軸方向に往復動させられ、
且つ工具保持具駆動装置によって、垂直方向であるＴ2
軸方向に往復動させられる構成となっている。換言すれ
ば、Ｘ2 軸スライド２２及びその駆動装置、工具保持具
駆動装置等は、工具保持具を垂直方向（Ｔ2 軸方向）に
往復動させ、且つ前記主軸の中心軸線に直角で且つ水平
方向（Ｘ2 軸方向）にも往復動させる工具移動装置を構
成する。
【００１４】工具保持具２３には、図３から良く分かる
ように、複数のバイト等の旋削用工具２５ａや、ドリル
保持板２６が、くし刃状となるように、垂直方向の異な
る位置に水平に取り付けられている。また、ドリル保持
板２６の先端部分には、複数のドリル等の端面加工用工
具２５ｂが垂直方向の異なる位置に、サブスピンドル６
の中心軸線に平行に取り付けられている。くし刃形刃物
台２０の取付位置は、主軸３が保持しているワークに対
するタレット刃物台１０による加工に干渉することな
く、サブスピンドル６が保持しているワークを加工しう
る位置で、且つ極力、主軸台２に接近した位置に定めら
れている。
ように、複数のバイト等の旋削用工具２５ａや、ドリル
保持板２６が、くし刃状となるように、垂直方向の異な
る位置に水平に取り付けられている。また、ドリル保持
板２６の先端部分には、複数のドリル等の端面加工用工
具２５ｂが垂直方向の異なる位置に、サブスピンドル６
の中心軸線に平行に取り付けられている。くし刃形刃物
台２０の取付位置は、主軸３が保持しているワークに対
するタレット刃物台１０による加工に干渉することな
く、サブスピンドル６が保持しているワークを加工しう
る位置で、且つ極力、主軸台２に接近した位置に定めら
れている。
【００１５】次に、上記構成の工作機械の動作を説明す
る。図２において、主軸３が保持しているワークＷ1 に
対する加工はタレット刃物台１０により行う。すなわ
ち、タレット１４を割出して所望の工具例えば旋削用工
具１５ａを加工位置とし、そのタレット１４をＸ1 軸方
向、Ｚ1 軸方向に移動させることにより所望の加工を行
う。このタレット刃物台１０によって可能な加工の種類
としては、固定工具によるワーク外周面の旋削加工、回
転工具によるワーク外周面への孔加工や平面切削加工、
固定ドリル等によるワーク先端面の孔加工等を挙げるこ
とができ、必要な工具をタレット１４に取り付けておけ
ばよい。タレット刃物台１０は、回転工具の組み込みが
容易であり、また、多くの工具を取り付けることが可能
であるので、回転工具による加工を含む多種類の加工を
行うことができる利点が得られる。
る。図２において、主軸３が保持しているワークＷ1 に
対する加工はタレット刃物台１０により行う。すなわ
ち、タレット１４を割出して所望の工具例えば旋削用工
具１５ａを加工位置とし、そのタレット１４をＸ1 軸方
向、Ｚ1 軸方向に移動させることにより所望の加工を行
う。このタレット刃物台１０によって可能な加工の種類
としては、固定工具によるワーク外周面の旋削加工、回
転工具によるワーク外周面への孔加工や平面切削加工、
固定ドリル等によるワーク先端面の孔加工等を挙げるこ
とができ、必要な工具をタレット１４に取り付けておけ
ばよい。タレット刃物台１０は、回転工具の組み込みが
容易であり、また、多くの工具を取り付けることが可能
であるので、回転工具による加工を含む多種類の加工を
行うことができる利点が得られる。
【００１６】一方、サブスピンドル６が保持しているワ
ークＷ2 に対する加工は主として、くし刃形刃物台２０
により行う。例えば、バイト等の旋削用工具２５ａ（図
３参照）による加工は、工具保持具２３を垂直方向に移
動させて所望の工具２５ａを加工位置に割出し、図４
（ａ）に示すように、その工具保持具２３をＸ2 軸方向
に送り且つサブスピンドル６をＺ2 軸方向に送ることに
より、旋削加工を行う。また、ワークの端面加工を行う
場合には、工具保持具２３を垂直方向及びＸ2 軸方向に
移動させて、所望の工具２５ｂを加工位置に割出し、図
４（ｂ）に示すように、ワークＷ2 をＺ2 軸方向に移動
させて端面の孔加工を行う。このくし刃形刃物台２０で
は、タレット刃物台１０と異なり、工具の割出しに回転
動作が必要なく、垂直方向の移動のみ、或いは垂直方向
とＸ2 軸方向の移動によって工具割出しを行うことが可
能であり、割出し速度が速い。また、工具の移動方向が
タレットのように割出し回転させることなく２方向のみ
であるので、機構が複雑でなく、従って工具の移動も正
確であり、高精度の加工が可能である。なお、必要に応
じ、ワークＷ2 に対してタレット刃物台１０を用いて加
工を行うことも可能である。
ークＷ2 に対する加工は主として、くし刃形刃物台２０
により行う。例えば、バイト等の旋削用工具２５ａ（図
３参照）による加工は、工具保持具２３を垂直方向に移
動させて所望の工具２５ａを加工位置に割出し、図４
（ａ）に示すように、その工具保持具２３をＸ2 軸方向
に送り且つサブスピンドル６をＺ2 軸方向に送ることに
より、旋削加工を行う。また、ワークの端面加工を行う
場合には、工具保持具２３を垂直方向及びＸ2 軸方向に
移動させて、所望の工具２５ｂを加工位置に割出し、図
４（ｂ）に示すように、ワークＷ2 をＺ2 軸方向に移動
させて端面の孔加工を行う。このくし刃形刃物台２０で
は、タレット刃物台１０と異なり、工具の割出しに回転
動作が必要なく、垂直方向の移動のみ、或いは垂直方向
とＸ2 軸方向の移動によって工具割出しを行うことが可
能であり、割出し速度が速い。また、工具の移動方向が
タレットのように割出し回転させることなく２方向のみ
であるので、機構が複雑でなく、従って工具の移動も正
確であり、高精度の加工が可能である。なお、必要に応
じ、ワークＷ2 に対してタレット刃物台１０を用いて加
工を行うことも可能である。
【００１７】主軸３で保持しているワークＷ1 に対する
加工とサブスピンドル６で保持しているワークＷ2 に対
する加工は、通常、並行して同時に行う。これにより、
効率良く複合加工が行われる。
加工とサブスピンドル６で保持しているワークＷ2 に対
する加工は、通常、並行して同時に行う。これにより、
効率良く複合加工が行われる。
【００１８】ここで、サブスピンドル６を主軸３と同一
軸線上に配置しているので、そのサブスピンドル６を前
進させて主軸３との間でワークの受け渡しを行うことが
可能である。従って、主軸３とサブスピンドル６の一方
に保持して加工したワークを他方に受け渡し、加工する
ことができる。例えば、未加工のワークを外部から主軸
３に供給し、タレット刃物台１０を用いて所望の加工を
施し、次いで、そのワークをサブスピンドル６に受け渡
し、くし刃形刃物台２０を用いて背面加工等の所望の加
工を施し、その後排出するという加工サイクルを取るこ
とができる。また、このようなワークの受け渡しを行わ
ず、主軸３とサブスピンドル６へそれぞれ別個にワーク
の供給を行い、所望の加工を行った後、それぞれ別個に
ワーク排出を行うという加工サイクルを取ってもよい。
いずれの場合であっても、必要な箇所に（主軸及び／又
はサブスピンドルに）ワークの自動供給、自動排出を行
う装置を設けておくことが好ましい。
軸線上に配置しているので、そのサブスピンドル６を前
進させて主軸３との間でワークの受け渡しを行うことが
可能である。従って、主軸３とサブスピンドル６の一方
に保持して加工したワークを他方に受け渡し、加工する
ことができる。例えば、未加工のワークを外部から主軸
３に供給し、タレット刃物台１０を用いて所望の加工を
施し、次いで、そのワークをサブスピンドル６に受け渡
し、くし刃形刃物台２０を用いて背面加工等の所望の加
工を施し、その後排出するという加工サイクルを取るこ
とができる。また、このようなワークの受け渡しを行わ
ず、主軸３とサブスピンドル６へそれぞれ別個にワーク
の供給を行い、所望の加工を行った後、それぞれ別個に
ワーク排出を行うという加工サイクルを取ってもよい。
いずれの場合であっても、必要な箇所に（主軸及び／又
はサブスピンドルに）ワークの自動供給、自動排出を行
う装置を設けておくことが好ましい。
【００１９】
【発明の効果】以上のように、本発明の工作機械は、ワ
ーク保持用の主軸を備えた主軸台とワーク保持用のサブ
スピンドルを備えた副軸台とを対向配置させ、その中心
軸線の両側にタレット刃物台とくし刃形刃物台とを配置
したことにより、主軸に保持したワークをタレット刃物
台で加工し、それと並行してサブスピンドルに保持した
ワークをくし刃形刃物台で加工することが可能となり、
加工の生産性を向上させることができる。
ーク保持用の主軸を備えた主軸台とワーク保持用のサブ
スピンドルを備えた副軸台とを対向配置させ、その中心
軸線の両側にタレット刃物台とくし刃形刃物台とを配置
したことにより、主軸に保持したワークをタレット刃物
台で加工し、それと並行してサブスピンドルに保持した
ワークをくし刃形刃物台で加工することが可能となり、
加工の生産性を向上させることができる。
【００２０】更に、主軸とサブスピンドルとを同一軸線
上に配置し、且つサブスピンドルをその中心軸線方向に
移動させる構成としたことにより、主軸とサブスピンド
ルとの間でワークの受け渡しを行うことが可能であり、
一つのワークに対して背面加工を含む各種の加工を効率
良く施すことが可能である。
上に配置し、且つサブスピンドルをその中心軸線方向に
移動させる構成としたことにより、主軸とサブスピンド
ルとの間でワークの受け渡しを行うことが可能であり、
一つのワークに対して背面加工を含む各種の加工を効率
良く施すことが可能である。
【００２１】刃物台として、タレット刃物台を用いたこ
とにより、回転工具を含む多くの工具を取り付けること
ができ、多種類の加工が可能である。また、くし刃形刃
物台を用いたことにより、工具の割出し速度が早く、且
つ高精度の加工が可能である。更に、主軸台と副軸台を
対向配置し、その両側にタレット刃物台とくし刃形刃物
台を配置したことにより、相互の動作に干渉を生じるこ
となく全体をコンパクトにまとめ、工作機械全体を小型
化することが可能である。
とにより、回転工具を含む多くの工具を取り付けること
ができ、多種類の加工が可能である。また、くし刃形刃
物台を用いたことにより、工具の割出し速度が早く、且
つ高精度の加工が可能である。更に、主軸台と副軸台を
対向配置し、その両側にタレット刃物台とくし刃形刃物
台を配置したことにより、相互の動作に干渉を生じるこ
となく全体をコンパクトにまとめ、工作機械全体を小型
化することが可能である。
【００２２】かくして、本発明によれば、タレット刃物
台とくし刃形刃物台の利点を併せもち、省スペースで工
程集約ができ、生産性良く複合加工を行うことを可能と
する工作機械を提供することができる。
台とくし刃形刃物台の利点を併せもち、省スペースで工
程集約ができ、生産性良く複合加工を行うことを可能と
する工作機械を提供することができる。
【図１】本発明の一実施例による工作機械の主要要素の
配列を示す概略斜視図
配列を示す概略斜視図
【図２】その工作機械を、ワーク加工中の状態で示す概
略平面図
略平面図
【図３】その工作機械を主軸の中心軸線方向に見た概略
断面図
断面図
【図４】（ａ）はその工作機械において、くし刃形刃物
台の旋削用工具２５ａによりサブスピンドルに保持した
ワークを加工する状態を示す概略断面図 （ｂ）はその工作機械において、くし刃形刃物台の端面
加工用工具２５ｂによりサブスピンドルに保持したワー
クを加工する状態を示す概略平面図
台の旋削用工具２５ａによりサブスピンドルに保持した
ワークを加工する状態を示す概略断面図 （ｂ）はその工作機械において、くし刃形刃物台の端面
加工用工具２５ｂによりサブスピンドルに保持したワー
クを加工する状態を示す概略平面図
１ マシーンベッド ２ 主軸台 ３ 主軸 ５ 副軸台 ６ サブスピンドル １０ タレット刃物台 １１ レール １２ Ｚ1 軸スライド １３ Ｘ1 軸スライド １４ タレット １５ａ、１５ｂ、１５ｃ 工具 ２０ くし刃形刃物台 ２１ Ｘ2 軸案内台 ２２ Ｘ2 軸スライド ２３ 工具保持具 ２５ａ、２５ｂ 工具
Claims (1)
- 【請求項１】 水平に配置されたワーク保持用の主軸を
備えた主軸台と、該主軸台の前方に向い合うように配置
され、前記主軸と共通な中心軸線（Ｚ−Ｚ）を持つワー
ク保持用のサブスピンドルを備えた副軸台と、該サブス
ピンドルをその中心軸線方向（Ｚ2 軸方向）に往復動さ
せるサブスピンドル移動装置と、前記主軸及びサブスピ
ンドルの中心軸線をはさむようにその両側に配置された
タレット刃物台及びくし刃形刃物台とを備え、前記タレ
ット刃物台が、前記主軸の中心軸線（Ｚ−Ｚ）に平行な
中心軸線を持つように配置され、外周に複数の工具を保
持するタレットと、そのタレットを割出し回転させる割
出し機構と、前記タレットを前記主軸の中心軸線に平行
方向（Ｚ1 軸方向）に往復動させ、且つ前記中心軸線に
直角で且つ水平方向（Ｘ1 軸方向）にも往復動させるタ
レット移動装置を有しており、前記くし刃形刃物台が、
垂直方向の異なる位置に複数の工具を取り付けた工具保
持具と、その工具保持具を垂直方向（Ｔ2 軸方向）に往
復動させ、且つ前記主軸の中心軸線に直角で且つ水平方
向（Ｘ2 軸方向）にも往復動させる工具移動装置とを有
していることを特徴とする工作機械。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30775892A JPH06126502A (ja) | 1992-10-21 | 1992-10-21 | 工作機械 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30775892A JPH06126502A (ja) | 1992-10-21 | 1992-10-21 | 工作機械 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06126502A true JPH06126502A (ja) | 1994-05-10 |
Family
ID=17972925
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30775892A Pending JPH06126502A (ja) | 1992-10-21 | 1992-10-21 | 工作機械 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06126502A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002283103A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-03 | Tsugami Corp | 主軸移動型自動旋盤 |
| JP2014046384A (ja) * | 2012-08-30 | 2014-03-17 | Star Micronics Co Ltd | 工作機械 |
| CN117505892A (zh) * | 2023-12-08 | 2024-02-06 | 深圳市舒特智杰机械有限公司 | 一种双主轴双刀架的加工布局 |
-
1992
- 1992-10-21 JP JP30775892A patent/JPH06126502A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002283103A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-03 | Tsugami Corp | 主軸移動型自動旋盤 |
| JP4498631B2 (ja) * | 2001-03-28 | 2010-07-07 | 株式会社ツガミ | 主軸移動型自動旋盤 |
| JP2014046384A (ja) * | 2012-08-30 | 2014-03-17 | Star Micronics Co Ltd | 工作機械 |
| CN117505892A (zh) * | 2023-12-08 | 2024-02-06 | 深圳市舒特智杰机械有限公司 | 一种双主轴双刀架的加工布局 |
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