JPH0612603Y2 - イオン源の電極駆動装置 - Google Patents

イオン源の電極駆動装置

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JPH0612603Y2
JPH0612603Y2 JP2965388U JP2965388U JPH0612603Y2 JP H0612603 Y2 JPH0612603 Y2 JP H0612603Y2 JP 2965388 U JP2965388 U JP 2965388U JP 2965388 U JP2965388 U JP 2965388U JP H0612603 Y2 JPH0612603 Y2 JP H0612603Y2
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JP
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gear
inner ring
electrode
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ion source
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JP2965388U
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恒雄 平松
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、イオン源の引出し電極のような電極を駆動
する電極駆動装置に関する。
〔背景となる技術〕
この種の電極駆動装置の改良例が、同一出願人によって
別途提案されている(実願昭61−148051号)。
それを簡単に説明すると、第3図に示すように、真空容
器20内にプラズマ生成用のアークチャンバー4および
それからイオンビーム8を引き出すための引出し電極6
を有するイオン源2が収納されており、電極駆動装置
は、この引出し電極6を支持する電極軸12と、それが
距離L(第4図(A)参照)だけ偏心して気密にかつ回
転自在に挿通された内輪14と、それを同じ距離Lだけ
偏心して気密にかつ回転自在に支持する外輪16と、真
空容器20に取り付けられていてこの外輪16を気密に
かつ回転自在に支持する固定ハウジング18と、電極軸
12をイオン源2の中心軸10に沿う方向に移動可能な
ようにガイドする軸ガイド28等から成る。
電極軸12と内輪14間、内輪14と外輪16間および
外輪16と固定ハウジング18間には、気密封止(真空
シール)用のOリング22〜24および図示しないベア
リングがそれぞれ設けられている。また外輪16は、例
えばそれに取り付けられたスプロケット30およびチェ
ーン32を介して、図示しないモータによって回転駆動
される。26はローラである。
この電極駆動装置の動作例を第4図を参照して説明す
る。同図中の12a、14aおよび16aは、それぞ
れ、電極軸12、内輪14および外輪16の回転中心を
示す。
同図(A)は、電極軸12即ち引出し電極6がアークチ
ャンバー4に最接近した位置O(第3図参照)にある状
態を示し、この状態から外輪16を矢印A方向に回転さ
せると、同図(B)に示すように、内輪14は、矢印A
方向へ公転すると共に、電極軸12の上下が軸ガイド2
8によってガイドされているため、外輪16とは反対の
矢印B方向に自転し、それによって電極軸12はイオン
源2の中心軸10に沿って矢印C方向に直線移動する。
それから外輪16を矢印A方向に更に回転させると、同
図(C)に示す状態になって電極軸12は第3図中の中
間位置Pに来て、外輪16をなおも回転させると、電極
軸12は第3図中の位置Qに来て位置Oとは最大距離4
Lだけ離れる。
外輪16を更に回転させるか矢印Aとは逆方向に回転さ
せると、今度は電極軸12即ち引出し電極6は矢印Cと
は逆方向に移動してアークチャンバー4に接近する。以
上のようにして、アークチャンバー4と引出し電極6間
の間隔を調整することができる。
このような電極駆動装置によれば、引出し電極6の直線
移動を外輪16の回転のみで行うことができるため、従
来のものに比べて構造が簡単で安価になると共に、真空
シールを従来の摺動シールと違って回転シールによって
いるため長寿命になるという利点がある。
尚、電極軸12をその軸方向に移動させたり回転させた
りする場合もあるが、ここではその説明は省略する。
〔考案の目的〕
このような電極駆動装置においては、前述したように外
輪16の回転と共に内輪14がそれとは反対方向に自転
する必要があるが、両者の間には真空シール用のOリン
グ23が介在しておりこれによる摩擦が増大したりする
と、両輪14、16間のスムースな相対回転が得られな
くなって内輪14が外輪16と同一方向に自転する場合
があり、そうなると電極軸12が第4図(C)のような
位置付近で止まってしまって電極軸12の所定の移動量
が得られなくなると共に、駆動用のモータに対しても過
負荷がかかるという点になお改善の余地がある。
そこでこの考案は、このような点を更に改善したイオン
源の電極駆動装置を提供することを目的とする。
〔目的達成のための手段〕
この考案の電極駆動装置は、前記内輪にそれと同軸状に
内輪歯車を取り付け、前記固定ハウジングに前記外輪と
同軸状に固定歯車を取り付け、前記外輪にキャリヤを取
り付け、このキャリヤに第1および第2の遊星歯車であ
って互いに同じ軸に連結されたものを回転自在に取り付
けると共に、前者は前記固定歯車と後者は前記内輪歯車
とそれぞれ噛み合うようにし、そして前記各歯車の歯数
を、前記外輪が1回転するときに前記内輪がそれと反対
方向に2回転する関係に選定していることを特徴とす
る。
また、前記固定歯車として内歯車のものを用いてそれと
前記第1の遊星歯車とが噛み合うようにし、かつ前記第
2の遊星歯車と前記内輪歯車との間に両者に噛み合う中
間歯車を設けても良い。
〔作用〕
上記構成によれば、各歯車の働きによって、内輪が外輪
と反対方向に確実に回転(自転)するようになる。
〔実施例〕
第1図は、この考案の一実施例に係る電極駆動装置を示
す概念図である。第3図および第4図の例と同一または
相当する部分には同一符号を付し、以下においては前述
した先行例との相違点を主に説明する。
この実施例においては、前述したような内輪14にそれ
と同軸状に内輪歯車34を取り付け、かつ固定ハウジン
グ18に外輪16と同軸状に固定歯車38を取り付けて
いる。
また、外輪16にキャリヤ44を取り付け、このキャリ
ヤ44に第1の遊星歯車41および第2の遊星歯車42
であって互いに同じ軸に連結されたものを回転自在に取
り付けると共に、遊星歯車41は固定歯車38と、遊星
歯車42は内輪歯車34とそれぞれ噛み合うようにして
いる。
外輪16が前記と同様にして例えば矢印Aのように時計
方向に回転させられると、キャリヤ44によってそれに
取り付けられた遊星歯車41は、矢印Dのように時計方
向に遊星運動すると同時に、固定歯車38との噛み合い
によって、矢印Eのように時計方向に自転する。
それと共に、各歯車34、38、41および42の歯数
をそれぞれZ34、Z38、Z41およびZ42とする
と、遊星歯車42は、上記遊星歯車41と同軸であるか
らZ38/Z41の歯数比で矢印Fのように時計方向に
回転し、それに応じて内輪歯車34は、(Z38/Z
41)×(Z42/Z34)の回転比で矢印Bのように
反時計方向に回転する。
その場合、前記電極軸12が矢印Cのように横方向に移
動するのを可能ならしめるためには、外輪16が時計方
向へ1回転(+1)すると同時に内輪14は反時計方向
へ2回転(−2)しなければならず、この関係は、各歯
車34、38、41、42の各歯数を、Z34=96
n、Z38=120n、Z41=20n、Z42=32
n(nは1、2、3・・・の整数)に選定することによ
って実現することができ、この実施例ではそのようにし
ている。
この実施例によれば、各歯車34、38、41、42の
働きによって、仮に内輪14と外輪16間の摩擦がOリ
ング23(第3図参照)の存在等によって大きいような
場合でも、内輪14が外輪16と反対方向に確実に回転
(自転)するようになる。
その結果、電極軸12即ち引出し電極16の所定の移動
量を正確に得ることができるようになると共に、外輪1
6の駆動用のモータに過負荷がかかるようなことも起こ
らなくなる。
第2図は、この考案の他の実施例に係る電極駆動装置を
示す概念図である。
第1図の実施例との相違点を説明すると、この実施例に
おいては、前述したような外歯車の固定歯車38の代わ
りに内歯車の固定歯車38′を用いてこれと遊星歯車4
1とが噛み合うようにしている。そのようにすると、遊
星歯車41、42は、矢印E′、F′のように前記とは
逆回転するので、遊星歯車42と内歯車34との間に両
者に噛み合う中間歯車46を設けて、この実施例の場合
も内輪14が外輪16と反対方向に回転するのを確保し
ている。
その場合、中間歯車46の歯数は遊星歯車42と内輪歯
車34との回転比に影響を与えないので、中間歯車46
の歯数が幾つであっても、それ以外の歯車の、外輪16
と内輪14との前述した回転比(+1:−2)を得るの
に必要な前記歯数の関係は変わらない。
〔考案の効果〕
以上のようにこの考案によれば、各歯車の働きによって
内輪が外輪と反対方向に確実に回転(自転)するように
なるので、電極軸ひいてはそれに支持されるイオン源の
電極の所定の移動量を正確に得ることができるようにな
る。また、外輪の回転駆動用のモータ等に過負荷がかか
るようなことが起こるのを防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、それぞれ、実施例に係る電極駆
動装置を示す概念図である。第3図は、背景となる電極
駆動装置を示す横断面図である。第4図は、第3図の装
置の動作説明のための概念図である。 2……イオン源、6……引出し電極、12……電極軸、
14……内輪、16……外輪、18……固定ハウジン
グ、28……軸ガイド、34……内輪歯車、38,3
8′……固定歯車、41,42……遊星歯車、44……
キャリヤ、46……中間歯車。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオン源の電極を支持する電極軸と、この
    電極軸が偏心して気密にかつ回転自在に挿通された内輪
    と、この内輪をそれにおける前記電極軸の偏心と同じ距
    離だけ偏心して気密にかつ回転自在に支持すると共に外
    部から回転駆動される外輪と、この外輪を気密にかつ回
    転自在に支持する固定ハウジングと、前記電極軸をイオ
    ン源の中心軸に沿う方向に移動可能なようにガイドする
    軸ガイドとを備える装置において、前記内輪にそれと同
    軸状に内輪歯車を取り付け、前記固定ハウジングに前記
    外輪と同軸状に固定歯車を取り付け、前記外輪にキャリ
    ヤを取り付け、このキャリヤに第1および第2の遊星歯
    車であって互いに同じ軸に連結されたものを回転自在に
    取り付けると共に、前者は前記固定歯車と後者は前記内
    輪歯車とそれぞれ噛み合うようにし、そして前記各歯車
    の歯数を、前記外輪が1回転するときに前記内輪がそれ
    と反対方向に2回転する関係に選定していることを特徴
    とするイオン源の電極駆動装置。
  2. 【請求項2】前記固定歯車として内歯車のものを用いて
    それと前記第1の遊星歯車とが噛み合うようにし、かつ
    前記第2の遊星歯車と前記内輪歯車との間に両者に噛み
    合う中間歯車を設けた、請求項1記載のイオン源の電極
    駆動装置。
JP2965388U 1988-03-05 1988-03-05 イオン源の電極駆動装置 Expired - Lifetime JPH0612603Y2 (ja)

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JPH01134351U JPH01134351U (ja) 1989-09-13
JPH0612603Y2 true JPH0612603Y2 (ja) 1994-03-30

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