JPH06125884A - 高分解能/縮小されたスライス幅磁気共鳴映像法、信号組合せによる分光学及び最小位相励起パルスの使用法 - Google Patents

高分解能/縮小されたスライス幅磁気共鳴映像法、信号組合せによる分光学及び最小位相励起パルスの使用法

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JPH06125884A
JPH06125884A JP3289070A JP28907091A JPH06125884A JP H06125884 A JPH06125884 A JP H06125884A JP 3289070 A JP3289070 A JP 3289070A JP 28907091 A JP28907091 A JP 28907091A JP H06125884 A JPH06125884 A JP H06125884A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 利用可能な勾配力が固定された達成可能なス
ライス幅を減少すること。 【構成】 高分解能NMR信号は信号を結合することに
よって本体を介しての薄いスライスのために得られ、励
起k空間は二つ乃至それ以上の励起にカバーされる。R
F励起パルスRFパルスが勾配の零値に一致する零を有
する状態で振動(例えば三角形、台形、正弦曲線)波が
磁気勾配を変調させる状態で適用される。RFパルスは
励起勾配がRF励起パルスの適用が要約されたことによ
って検出されたNMR信号を反転させる状態で第2時間
が適用される。最小位相RFパルスは信号ドロップアウ
トを減少し人為産物を減少するため採用できる。

Description

【発明の詳細な説明】 [0001] [産業上の利用分野]本発明は一般に磁気共鳴映像法
(MRI)と分光学に関する、より詳細には本発明は単
一励起パルスを用いるMRIにおける同時の空間的/ス
ペクトル的選択度に関する。 [0002] [従来の技術]磁気共鳴映像法(MRI)とも呼称され
る核磁気共鳴(NMR)映像法は物質分析の非破壊的方
法であり医療映像法の新しいアプローチである。核磁気
共鳴映像法は完全に非侵襲性で電離放射線を含まない。
極めて一般的状況では、核磁気モーメントは局部磁場に
比例する特殊なスピン歳差の周波数で励起される。これ
らスピンの歳差運動に起因する無線周波数信号はピック
アップコイルを用いて受信される。磁場を操作すること
によって信号の配列が容積の異なる領域を表している。
これらは本体の核スピン密度の容量映像を導くために結
合される。 [0003]映像法を多用するため、特殊な空間スライ
スや同時に特殊な物体のスペクトル成分を選択して検査
したいという意向がある。この検査の最も顕著な例は二
次元の水/脂肪映像法である。水/脂肪映像法は例えば
アテローム性動脈硬化症斑を検査する手段として用いら
れれば、本来の目的を果たすものとして望ましい。水/
脂肪映像法は例えば高速映像シーケンスで遭遇するよう
な映像の人為産物の発生を回避するため水や脂肪を選別
するにも望ましい。定常自由歳差運動に基づく高速映像
シーケンスは水/脂肪境界に於て人為産物の発生を被
る。高速k空間走査シーケンスは過度の偏移あるいは水
か脂肪かのいずれかによる汚濁を被る。 [0004]1989年6月20日に本出願人によって
提出され、同時係属出願第07/368,765号にて
開示され、1991年3月に発行された米国特許第4,
999,580号は、静磁場(B)を本体に適用し核
スピンを調節する段階と、変調磁気勾配(G(t))を
本体に適用する段階と、核スピンを傾けるために本体に
RF励起パルスを適用する段階とからなる空間的/スペ
クトル的に選択的な本体からの磁気共鳴信号を得る方法
である。変調磁気勾配と関わるRF励起パルスはこうし
て磁気共鳴信号になり空間的/スペクトル的に依存的で
ある。この段階は多重スライスあるいは多重スペクトル
捕捉モードで繰り返され、高速勾配エコーパルスシーケ
ンスで繰り返される。 [0005]かような空間/スペクトル選択励起パルス
は同時に空間スライス及びスペクトル帯を励起する。こ
れらのパルスは振動スライス選択勾配(G)を有して
おり磁気共鳴ジャーナル81(Journal of
Maqnetic Resonance 81)43頁
−56頁(1989年)「小チップ角度励起のk空間分
析」”A k−space Analysis of
Small−Tip−Angle Excitatio
n”)に、ポーリー(Pauly)、ニシムラ(Nis
himura)、マコヴスキー(Macovski)に
よって開示された選択的励起のk空間分析を用いて設計
及び研究されてきた。空間/スペクトルパルスは水若し
くは脂肪を選択し且つ他の適用だけでなく分光映像法に
於ける水抑制を選択することにより急速な映像法に於て
人為産物を減少することに有益である。 [0006]空間/スペクトルパルスによって達成可能
な最小スライス幅はGの立ち上がり時間あるいはG
の最大振幅によって制限される。スペクトル(ω)軸に
沿った空間/スペクトルパルスの励起プロフィールは送
信機周波数のメインローブと±nΩ、n=1...∞の
サイドロープを有しており、ここでΩはGの振動周波
数である。所望のスペクトル成分はこのメインローブに
配置されΩは励起プロフィールのナルにて非所望の−成
分(あるいは複数の成分)が降下するように選択され
る。非所望の成分を配置するための明確な場所はメイン
ローブとサイドローブの間のナルである。第1サイドロ
ーブはω=Ωなので、Ωは非所望と所望の成分の間の周
波数のほぼ二倍の相違がある。一例として、1.5テス
ラにおける水/脂肪映像法では、この方法によるG
振動周波数は約450Hzであろう。450HzのG
を有する空間/スペクトルパルス用の本システムの最小
達成可能ガウススライス幅は10mmである。このスラ
イス幅は高速腹部映像法のような多くの適用要件を満た
すが、他の適用ではより細いスライス幅が望ましい。 [0007]本発明は利用可能な勾配力が固定された達
成可能なスライス幅を減少することである。無論、十分
な勾配力で如何なるスライス幅も単一空間/スペクトル
パルスにて達成可能である。これは幾分MRIの読み出
し位相に類似しており、ここで十分な勾配力が利用でき
ればk空間全てが単一ショットで走査できる。然し、両
者の場合dB/dtは結局、生理学的効果により生体内
に制限される。制限された勾配力に対処するためにスラ
イス選択勾配が励起間を行き来するような状態で信号は
一つ乃至それ以上の励起から結合される。各成分の励起
は所望より幾分広範囲なスペクトルあるいは空間領域を
励起してもよいが、非所望の成分は結合された信号にて
は相殺するというような具合に循環させられる。この相
殺の過程を調査する最も簡便な方法は各励起状態を通じ
て励起k空間の様々な部分を走査することによるが、結
局設計仕様に見合うために必要な全領域を網羅すること
である。 [0008]本発明によれば、励起k空間はMRIスラ
イス幅を減少するか及びあるいはまたはスライス映像プ
ロフィールを改良するために二つかそれ以上の励起にカ
バーされる。ある実施態様ではk空間の交互する半分
はスライス幅の二つの減少の要因を達成するために結合
された合成信号にカバーされる。他の実施態様において
は、(kkω)空間に於ける交差した行路は勾配パラ
メーターによって二と四の間の要素によって結合された
信号のスライス幅を減少させる。 [0009]RF励起は減少された厚さのkに沿った
ガウス重みあるいは一層鋭角なしかし広範囲な)プロフ
ィールの窓付きのシンク(sinc)重みを有すること
ができる。一つ乃至それ以上の励起に於けるk空間をカ
バーする一般的技術は更にスペクトルスライスプロフィ
ールを改良するためあるいは二次元の空間に選択的なパ
ルスのために用いられる。 [0010]本発明の特徴によれば、最小位相RFパル
スはパルス発生中にスペクトルによる位相ずれによる信
号のドロップアウトを減少させるか、パルスの流れ及び
T2崩壊による人為産物の発生を減少するために採用さ
れる。 [0011]本発明とその目的及び特徴は以下の詳細な
説明と特許請求の範囲を添付図面とともに参照すれば容
易に明らかになろう。 [0012]図面について説明する。図1AはNMR映
像システムに於けるコイル装置を示す部分斜視図であ
り、図1Bから図1Dは図1Aの装置に於て導くことの
できる場勾配を示す。この装置は電気電子学会の会報
(proceedingsof the IEEE)
(巻71、第3号、338頁−350頁、1983年3
月)の「NMR映像法入門:ブロック方程式から映像方
程式へ」(”An Introduction to
NMR Imaging: From theBloc
k Equation to the Imaging
Equation”)に於てヒンショー(Hinsh
aw)とレント(Lent)によって論ぜられている。
簡単にいえば、均一な静磁場Bはコイル対10よりな
る磁石によって生成される。勾配場Gはシリンダ12
に巻き付けられる複合の勾配コイルセットによって生成
される。RF場Bはサイドコイル14によって生成さ
れる。勾配映像法を受ける患者はサドルコイル14内に
z軸に沿って載置されよう。 [0013]図1Bに於て、静磁場Bに平行に且つX
軸に沿った距離を線形に変化するYあるいはZ軸に沿っ
ての距離は変化しないX勾配場が示されている。図1C
及び1DはそれぞれY勾配場及びZ勾配場を同様に示し
ている。 [0014]図2はジェネラル・エレクトリック・カン
パニー(General Electric Comp
any)(1982年)のNMR−映像法に関する見解
(NMR−A Perspective on Ima
ging)に開示された映像装置の作用を表すブロック
図である。コンピュータ20はNMR装置と検出される
プロセスFID信号の作動を制御するためにプログラム
される。勾配場は勾配増幅器22によって電圧が加えら
れ、ラーモア振動数でRF磁気モーメントに電圧を加え
るRFコイルは送信機24とRFコイル26によって制
御される。選択された中心がフリップされると、レシー
バ28に渡されしかる後コンピュータ20によって処理
するためにディジタイザ(座標読取り機)30を通過す
るFID信号を検出するためにRFコイル26が用いら
れる。 [0015]図3は「時間反転」180゜パルスとRF
パルス発生中に適用される連結したZ軸磁場勾配による
180゜のフリップ角度と90゜のフリップ角度用のR
Fパルスを示すグラフである。示されたパルスはメイン
RFパルスを伴う前部および後部ローブを有する従来の
シンク(sinc)パルスである。この図から、フリッ
プの角度がパルスの下方領域に比例することが判ろう。 [0016]本発明は二つ乃至それ以上の励起における
励起k空間をカバーし、以てkの広範囲な領域をカバ
ーすることである。スライス幅を縮小するためk空間
を拡大することに傾注することはできよう。然し、本発
明ではkを拡大することで改良されたスライスプロフ
ィールを達成できよう。さすれば、頗る細いスライスに
至るので、kに沿ったガウス重みが例として挙げられ
る。明らかに、一層鋭角の(幾分広範囲だが)プロフィ
ールを得るために軸上の窓付きのsincも用いること
ができよう。一つ乃至それ以上の励起におけるk空間を
カバーする一般的な技術はスペクトルスライスプロフィ
ールを改良するためあるいは二次元的空間選択パルスの
ためにさえ利用できる。 [0017]二つの異なる配列が励起k空間をカバーす
るために記述される。これらの配列の一つはk空間の
交互な半分をカバーしGESignaシステムの下方5
mmのスライス幅の二つの減少の要因を達成することが
できる。他の配列は正確な勾配パラメーターによって
(k,kω)空間に於ける交差した行路を横切り二と
四の間の要因によってスライス幅を低減できる。GES
ignaシステムに於て、この対は3mmのスライス幅
を達成できる。 [0018]単一ショット空間/スペクトルパルスはほ
ぼ矩形の(k,kω)空間の領域を走査するので二次
元にて選択できる。kω=t−T、ここでTはパルスの
長さなので、走査はkω=0で終結するkω軸に沿った
時間で線形に移動することを余儀なくされる。それ故、
k空間の矩形領域をカバーするために、パルスがkω軸
に沿って移動するにつれてパルスは継続してkに沿っ
て後方且つ前方を走査しなければならない。これはk
(t)=γ∫ (s)dsなのでいかなる周期で
もGが零領域である周期であるべきことを意味する。
一般的に、本発明ではGの三角形、台形あるいは正弦
曲線の振動を利用する。典型的な単一ショット空間スペ
クトルなパルスは図4Aに示されており、類似のk空間
軌跡が図4Bに示されている。このパルスのRF包絡線
はk方向とkω方向にガウス重みを有している。 [0019]振幅Aと周期Tの三角形Gの1.5テス
ラに於ける水/脂肪の場合を調べてみよう。正確な水/
脂肪相違周波数は特殊な種類によるが、200Hzの範
囲である。Gの振動周波数はその約2倍であり、Tは
約2.4msecである。Aが全寸法の勾配振幅に向け
られると仮定すれば、これは負の全寸法から正の全寸法
への移動が一般用の全本体の映像の立ち上がり時間の限
界である1.2msecで起こる。なお、スライス幅が
[k]の最大値に比例しk(t)がGの積分に比
例するので三角形の勾配は立ち上がり時間の限界の勾配
用の最小スライス幅を導く。[k]の最大値は三角形
の波形のγAT/8である。 [0020]kの軌跡の範囲を拡大する一手法はある
励起の正kに続く励起の負kをカバーすることであ
る。この技術は1989年7月28日に提出された同時
係属出願第07/386,901号に開示された短いT
の種類の表面的な選択的励起のpaulyその他の技
術に関連する。この技術を適用する半分のkパルスが
図4Cに示されており、類似のk空間軌跡が図4Dに示
されている。kの負の値は反転や例えば位相変動によ
ってGを修正することによって引き続く励起を横断
し、しかる後二つの信号は結合される。なお、k空間軸
に沿ったRF重み関数は図1Aのパルスのそれと同様で
ある。RF包絡線は幾分先鋭な零点を有しており、ここ
で振幅は零である。これはRF包絡線がk重み、kω
重み、k空白速度の積と比例する、こうして順次[G
(t)]に比例する。これらのパルスのGはk空間
の縁の零を通過しここで重みは零に接近しているので、
これらの先鋭な零点は完全なkパルスにおいては明ら
かになろう。 [0021]このパルスの興味深い且つ有益な特性は最
大振幅のGで一般的に開始及び終了する単一ショット
パルスと比較してパルスの開始と終了で零の振幅を有す
ることである。この位相変動は励起k空間変動が常に起
点で終了しGの終了位相の変動がkに沿ったパルス
を変動させるので正確には何がkに沿ったk空間の軌
跡を移動させるのかということである。配列や方向転換
勾配が必要なのでこの特性は有益である。スライスプロ
フィールの所望の部分は全体としてM成分にある。ス
ライスプロフィールの非所望の部分はMにありZ軸に
沿った奇数対称を有している。非所望のMの成分は負
のkパルスは反転され、こうして信号が結合されると
相殺する。反転するGは効果的に正のz軸を負のz軸
に交換するのでこうなる。 [0022]二つの励起におけるk空間をカバーする他
の技術は二つの交差する行路を有する。この技術を適用
するパルスは図5Aに示されており、類似のk空間軌跡
は図5Bに示されている。もう一度、Gは反転される
か、さもなければある軌跡から他の軌跡へと変化するよ
うに修正される。二つのk空間軸に沿ったRF重み関数
は図4Aのパルスのそれと類似している。周期Tは類似
の単一ショットのそれの二倍なのでこのパルスはk
広範囲な領域を走査する。[k]の最大値はTに比例
するので二重のTは固定されたAの半分の最小達成可能
スライス幅を削除する。 [0023]一瞥すれば、各パルスの第1スペクトルサ
イドローブが非所望の成分の周波数なのでこのパルスは
非所望の成分をもはや抑制しないかのように見える。非
所望の成分は信号が結合される前に信号に寄与するが、
第1サイドローブがz軸に沿った奇数対称を有するので
信号が結合されると相殺する。半分のkパルスをもっ
て、非所望の空間成分を相殺する。 [0024]振幅ではなく勾配スルーレートが一定であ
れば、勾配の時間は2倍に回転するので最大振幅Aは単
一ショットパルスに関連して2倍にできる。[k]の
最大値はTと同様にAに比例するのでこれらの仮定の下
で、このパルスは単一ショットパルス幅の5分の1のス
ライスプロフィールを導くことができる。 [0025]交差するパルスを有する映像に関する水/
脂肪映像では、およそ振幅の制限された場合と立ち上が
り時間の制限された場合との間にある。図5Cのパルス
は本システムの勾配制約のため最適化される。このパル
スは台形のGを有しており図5Dに示されたk空間軌
跡を走査する。最小達成可能スライス幅は単一ショット
パルスの幅の5分の1かGESignaシステムに於け
る約3mmである。然し、勾配は配列且つ方向転換のた
めのRFパルスの始まりと終わりの零の大きさで終始す
るために僅かに改めることができる。 [0026]これらのパルスの両方のために、本発明で
は異なった励起パルスに由来する信号の「結合」を引用
してきた。結合によって加えるか減ずるかのいずれかを
示す。一般的に、本発明はまたRF包絡線を反転させ如
何なる直流あるいはレシーバのエレクトロニクスからの
低周波数雑音も除去するために生じた信号を減ずる。 [0027]本発明は数値シミュレーションと実験の両
方によってこれらのパルスの性能を証明してきた。一例
として図6は図4Cの半分のkパルスの疑似のオン共
鳴空間スライスプロフィールを示している。M成分と
同様に所望のM成分が示されている。この平面図から
信号がz中の奇数対称によって結合されるとM成分は
相殺する。本発明では模型と生体内に於て実験的にこれ
を証明した。これを明らかにするために、図5の交差す
るパルスは所望のように行い、如何なる空間/スペクト
ルパルスの第1スペクトルサイドローブのzの奇数対称
を明らかにすることが必要なだけである。 [0028]一つ乃至それ以上の励起の励起k空間をカ
バーする一般技術の特別な例として、本発明は二つの励
起からの信号を結合することによって空間/スペクトル
パルスの最小到達可能スライス幅を減少させるための二
つの異なる技術を紹介した。これらの技術の一つはある
励起の正のkと他の励起の負のkをカバーすること
を含み、このことは二つの要素による最小スライス幅を
減少する。他の技術は励起k空間に於ける交差する行路
をカバーすることを含み、こうしてGに関する特別な
ハードウエアの制約に従い二つ且つ四つの間の要素によ
って最小スライス幅を減少する。 [0029]多重励起パルス対単一励起パルスを用いる
ことの主な効果は到達可能な最小スライス幅を減少でき
あるいは、二者択一的にスライスプロフィールの形状も
改良される。半分のkのパルスは配列や方向変換の勾
配が必要ないという付加的な効果がある。あらゆる場合
に、特に高速勾配エコー映像法に於て、最小走査時間は
信号対雑音を考慮することによって決められてもよい。
この場合、空間スペクトルパルスのために必要な信号結
合は更に必要な平均を行う。他の可能な不都合は結合さ
れる信号が継続的に必要とされる場合はこの効果が小さ
いとしても、走査中に実体サブジェクトが移動すれば幾
分スライスプロフィールの減成や非所望の成分の抑制が
あってもよい。半分のkパルスの定常状態の反応は単
一ショットパルスのそれとは異なる。この効果の程度は
走査とサブジェクトのパラメーターによるが、アーンス
ト(Ernst)角の下方のフリップ角とは表明されな
い。M成分のスライスプロフィールはスライスの外側
を伸張するので半分のkパルスは更に幾分穏当な空間
前記飽和を行う。半分のkパルスは同じ理由で隣接す
る多重スライスモードで用いられないが、多重スペクト
ルモードで用いられる。交差するパルスは多重スライス
モードで用いられるが、非所望の成分はパルスによって
励起されるので、スペクトルモード(即ち、インターリ
ーブ(交互配置)された水/脂肪捕捉)では用いられな
い。 [0030]上述より、半分のk対インターリーブさ
れたパルスの関連する効果は明らかである。半分のk
パルスの利点は(1)配列あるいは再び焦点を定める勾
配が必要とされない、(2)多重スペクトル捕捉が可能
であることである。交差するパルスの利点は(1)最小
到達可能スライス幅は一層薄い、(2)隣接する多重捕
捉が可能で、(3)非所望の成分(例えば脂肪)はパル
スによって励起されるので部分的な飽和によって更に抑
圧される。 [0031]本発明の他の特徴によれば、最小位相RF
パルスは信号のドロップアウトを減少し人為産物を減少
するために採用される。ポーリー(Pauly)その他
の選択的励起のk空間分析を用いれば、独立的に空間ス
ペクトル選択を設計することができる。最小位相は以前
空間スペクトルパルスに用いられたスペクトル設計のタ
イプである。これによるパルスは線位相パルスとしての
同様のマグニチュードスペクトル選択性を有している
が、パルス中のスペクトル位相ずれによる減少された信
号ドロップアウトとパルス中の流れとT崩壊により人
為産物はより少ない [0032]中点に対称の線形位相パルスは通常NMR
の励起パルスとして用いられる。線形位相パルスが再び
焦点を定められることによって除去できるという利点が
ある。表面的空間に選択的に線形の位相パルスは再び焦
点を定める勾配ローブを加えることによって再び焦点が
定められる。一次元スペクトル選択的線形位相パルスは
180゜の時間反転パルスを加えることによって再び焦
点を定めることができる。 [0033]空間スペクトルパルスが180゜再焦点決
めパルスを有するシーケンスに於ける場合、正確なスペ
クトル重みは線形位相スペクトル重みである。然し、空
間スペクトルパルスがそうでない場合はパルス中の減少
されたスペクトル位相ずれのため正確なスペクトル重み
は最小位相スペクトル重みである。図7Aは線形位相空
間スペクトルパルス(図4A中として)のRF及びGZ
を示し、図4Bは線形位相パルスに由来する最小位相空
間スペクトル的パルスを示す。なお、最小位相パルスの
エネルギーはパルスの末端近傍に集中されるのでスピン
はパルス中に可能な限り遅く傾斜される。図8A及び8
Bはパルスのシミュレートされた反応を示しスペクトル
位相ずれは最小位相パルスのために少ないことを実証し
ている。このことは実験的に証明されてきた。 [0034]励起k空間が二つ乃至それ以上の励起にカ
バーされている信号結合の利用によって本体の薄いスラ
イスから高分解能磁気共鳴スライスから高分解能磁気共
鳴映像信号を得る方法を述べてきた。最小位相RF励起
パルスはスペクトル位相ずれによる信号ドロップアウト
を減少し人為産物を減少するために利用できる。 [0035]本発明は特殊な実施態様に関して述べてき
たが、この記述は本発明の実例となるが本発明を制限す
るものとして解釈されるものではない。数多の変形と応
用とを添付の特許請求の範囲によって画定された本発明
の及びその範囲からら逸脱することなく当業者によって
行うことができよう。
【図面の簡単な説明】 [図1]従来のMRI装置と生成された磁場の配列を示
す。 [図2]MRI映像装置の機能を表すブロック図であ
る。 [図3]映像法のための従来の基本パルスシーケンスで
ある。 [図4]本発明の一つの実施態様によるRF、G波形
及び従来の単一ショット空間/スペクトル的且つk
正値のみ走査するパルスの励起k空間軌跡である。 [図5]本発明の他の実施例によるRFと励起k空間の
二つの交差する軌跡を走査するパルスのG波形であ
る。 [図6]図4CのRFパルスのシミュレートされた空間
スライスプロフィールである。 [図7]RF G本発明の他の実施態様による線形位
相空間スペクトルパルス且つ同じマグニチュードスペク
トルプロフィールを有する最小位相空間スペクトルパル
スの波形である。 [図8]数値シミュレーションからの図7A,7Bのパ
ルスのスペクトル反応のマグニチュードと位相の平面図
である。 [符号の説明] 10.コイル 12.シリンダ 14.サドルコイル 20.コンピュータ 22.勾配増幅器 24.送信機 26.RFコイル 28.レシーバ 30.ディジタイザ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン エム パウリー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94025 メンロ パーク ジョンソン ス トリート 1101

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [請求項1] 空間的/スペクトル的に選択的な本体を
    介してスライスから磁気共鳴信号を得るための装置であ
    って、a)静磁場(B)を前記本体に加え核スピンを
    配列する装置と、b)前記核スピンを傾けるためRF励
    起パルス(RF)を前記本体に加える装置と、c)
    (b)段階と同時に変調された磁気勾配(G)を加
    え、前記勾配プロフィールとパルスプロフィールが関連
    しk空間が第1軌跡を有する装置と、d)第1磁気共鳴
    信号を検索する装置と、e)前記核スピンを傾けるため
    に前記RF励起パルスを前記本体に加える装置と、f)
    (e)段階と同時に前記変調磁気勾配(G)を修正し
    て加えk空間が第2軌跡を有する装置と、g)第2磁気
    共鳴信号を検出する装置と、且つ、h)増大した磁気共
    鳴信号を導くため前記第1磁気共鳴信号と前記第2磁気
    共鳴信号を結合する装置とからなる装置。 [請求項2] 前記磁気勾配(G)が三角波で前記R
    Fパルスが先鋭な零点を有し、ここで前記勾配が零であ
    る請求項1に記載の装置。 [請求項3] 前記RF励起パルスが最小位相設計を有
    する請求項1記載の装置。 [請求項4] 前記磁気勾配(G)が三角形、台形、
    正弦曲線より選択された形状を有する請求項1に記載の
    装置。
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