JPH06125563A - 画像信号処理装置 - Google Patents

画像信号処理装置

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JPH06125563A
JPH06125563A JP4275721A JP27572192A JPH06125563A JP H06125563 A JPH06125563 A JP H06125563A JP 4275721 A JP4275721 A JP 4275721A JP 27572192 A JP27572192 A JP 27572192A JP H06125563 A JPH06125563 A JP H06125563A
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Kenkichi Hayashi
健吉 林
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】偽色の発生が少なく、かつ解像度の高い画像デ
ータを生成する。 【構成】Y'演算回路108 は第1の輝度信号を生成する。
レベル差検出回路104 は接続線102 とラインメモリ100
の色成分のレベル差を検出し、これが所定の値以上の場
合は切替回路106 の出力をYH2 演算回路116 に切り替え
て、水平、垂直4画素分の色成分の平均値を輝度信号の
高域成分YHとして出力する。レベル差が所定の値以下の
場合はYH1 演算回路114 で垂直2画素分の色成分の平均
をとり、高域成分として出力し、Y'演算回路の演算結果
から減算回路118 で減算してローパスフィルタ120 を通
過して低域成分YLとして出力し、ハイパスフィルタ122
を通った高域成分と加算回路124で加算して、輪郭補正
回路126 で輪郭補正して輝度信号Yとして出力する。一
方、色差信号を(B-Y')、(R-Y')演算回路110,112 で演算
して、ローパスフィルタ128,130 を介して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば電子スチルカ
メラなどに用いられる画像信号処理装置に係り、特に、
R,G,B 各色成分信号を受けて輝度信号および色差信号を
生成する画像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、ディジタル電子スチルカメラ
においては、撮像素子としてCCD(Charged coupled devi
ce) が用いられている。このCCD の表面にはそれぞれの
画素毎にRGB(赤緑、青)の各色成分を分離するための色
フィルタが装着されており、この色フィルタとしては各
種のものが知られている。たとえば、GストライプR/B
完全市松の色フィルタが知られている。これはG成分信
号が解像度に大きな影響を示すことにより、このG成分
信号を撮像素子にて多く検出するように各水平走査方向
にGフィルタ成分をRフィルタ成分とBフィルタ成分と
の間に交互に配置し、たとえば[GRGB...] となるように
配列してさらにGフィルタ成分が垂直方向にストライプ
状に配列されている。これは、さらに垂直方向にRフィ
ルタ成分およびBフィルタ成分が交互の位置になるよう
に配列されて、R成分およびB成分が市松模様を形成し
ている。
【0003】従来、このようなGストライプR/B 完全市
松の色フィルタを有する撮像素子からR,G,B の色成分信
号を受けて輝度信号Yおよび色差信号(R-Y),(B-Y) を生
成する画像信号処理装置は、1水平走査線分の信号を遅
延させる遅延素子を備えており、この遅延素子からの出
力および撮像素子からの現在の出力によって、これら2
走査線に含まれる隣接した色成分信号(R,G,B) からそれ
ぞれの走査線における各画素毎のの輝度信号Yおよび色
差信号(R-Y),(B-Y) をそれぞれ求めていた。この場合、
輝度信号Yの解像度を上げるために高域成分YHがそれぞ
れの画素毎に別に求められて、これにて最初に演算され
た輝度信号を補正し、さらに輪郭補正などを施して最終
的な輝度信号として出力していた。
【0004】具体的には、輝度信号は、Y=0.3R+0.59G+
0.11Bの演算式にて求められるが、これに垂直方向2成
分の平均値にて求めらた高域成分YHを補正値として補正
しているものがあった。この場合、たとえば、G列にて
遅延出力をG,現在の出力をG'とすると輝度信号の高域成
分はYH=(G+G')/2 の演算式にて求められ、また、R/B 列
にてはYH=(R+B')/2 または(B+R')/2の演算式にてそれぞ
れの輝度信号の高域成分YHが求められていた。この高域
成分YHは先に求められたそれぞれの画素毎の輝度信号Y
から減算されて、これをローパスフィルタを通して輝度
信号が一旦低域成分のみとされる。これにハイパスフィ
ルタなどを通過した高域成分YHが再び加算されて補正さ
れた輝度信号Yが生成される。これにさらにコアリング
等にて輪郭補正が施されて所定の輝度信号Yとして出力
されていた。
【0005】また、同様の装置として、高域成分YHが2
走査線における垂直方向および水平方向の4成分の平均
値として求められるものがあった。つまり、YH=(R+B+2
G)/4として求められていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術にて2つの走査線における垂直方向2成分から輝度
信号の高域成分YHを求める装置では、それらの画素間の
色境界部にてそれぞれの色成分信号のレベル差が大きい
と、色境界部にて偽色が発生する問題があった。つま
り、R/B 列にてこれらR成分とB成分のレベル差が大き
い場合、たとえばYH=(R+B')/2 の演算式にて求められる
値は、元のR成分の値との差が大きくなり、偽色となっ
て表示される欠点があった。また、水平方向および垂直
方向の4成分から輝度信号の高域成分YHを求める装置で
は、4成分の平均値を1画素の値とするので、全体的に
解像度が低くなるという問題があった。
【0007】本発明はこのような従来の技術の課題を解
決し、色境界部にて偽色の発生が少なくかつ解像度の低
下の少ない画像信号を生成することができる画像信号処
理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による画像信号処
理装置は上記課題を解決するために、カラー撮像素子か
ら出力されるR,G,B それぞれの色成分信号を受けて、各
画素毎の輝度信号Yおよび色差信号(R-Y),(B-Y) を生成
する画像信号処理装置において、この装置は、撮像素子
から出力される1走査線分の色成分信号をそれぞれ1走
査線毎に遅延させて出力する遅延手段と、この遅延手段
からの出力と撮像素子からの現在の走査線の出力とから
それぞれの画素毎の第1の輝度信号を演算する第1の輝
度信号演算手段と、遅延手段の出力と現在の走査線の出
力とからそれぞれ色成分信号の垂直2画素分に基づいて
それぞれの画素毎における輝度信号の第1の高域成分を
演算する第1の高域演算手段と、遅延手段の出力と現在
の走査線の出力とからそれぞれ色成分信号の垂直および
水平4画素分に基づいてそれぞれの画素毎における輝度
信号の第2の高域成分を演算する第2の高域演算手段
と、遅延手段の出力または撮像素子の出力と第1の演算
手段の出力とから色差信号(R-Y) を演算する第1の色差
信号演算手段と、遅延手段の出力または撮像素子の出力
と第1の演算手段の出力とから色差信号(B-Y) を演算す
る第2の色差信号演算手段とを含み、この装置は、さら
に遅延手段の出力と撮像素子からの出力との画素毎のレ
ベル差を検出するレベル差検出手段とを有し、第2の高
域演算手段は、レベル差検出手段にて色成分信号のレベ
ル差が所定の値を越えていることが検出された場合に、
水平方向および垂直方向の4つの色成分信号の平均値を
輝度信号の高域成分として演算し、第1の高域演算手段
は、レベル差検出手段にて色成分信号のレベル差が所定
の値以下であることが検出された場合に、垂直方向2成
分の平均値を輝度信号の高域成分として演算することを
特徴とする。
【0009】この装置は、さらに第1の輝度信号演算手
段の出力から第1の高域演算手段または第2の高域演算
手段のいずれかにて演算された高域成分の出力を減算す
る減算手段とこの減算手段からの出力に含まれる低域成
分を通過させる低域通過フィルタと、この低域通過フィ
ルタの出力と第1の高域演算手段または第2の高域演算
手段にて演算された高域成分の出力とを加算する加算手
段とを含むとよい。また、この装置は、加算手段の出力
にさらに輪郭補正を施す輪郭補正手段を含むとよい。
【0010】さらに、撮像素子は、G成分信号を透過す
るフィルタ成分がストライプ状に配列されこれらの間に
R成分信号を透過するフィルタ成分およびB成分信号を
透過するフィルタ成分が市松模様状に配列されたGスト
ライプR/B 完全市松の色フィルタが装着されていること
を含む。この場合、レベル差検出手段は、遅延手段から
の出力と現在の出力とに含まれるR成分信号とB成分信
号とのレベル差を検出して、第1の高域演算手段および
第2の高域演算手段は、レベル差検出手段にて検出され
たR成分信号とB成分信号とのレベル差に基づいて切り
替えられるとよい。また、この装置では撮像素子からの
出力はデジタル変換されて入力されるとよい。
【0011】
【作用】本発明による画像信号処理装置によれば、撮像
素子からの現在の出力とこれを1走査線遅延させた遅延
手段の出力との2走査線分の出力からそれぞれの画素毎
における輝度信号および色差信号を生成する際に、特
に、隣接するR,G,B 色成分信号から一旦第1の輝度信号
を求めて、これを補正する高域成分を求める際に、レベ
ル差検出手段にて遅延手段および現在の出力からの各色
成分信号のレベル差を検出して、このレベル差が所定の
値を越えている場合に、第2の高域演算手段にて隣接す
る4つの色成分の平均値を求めて偽色の少ない解像度を
若干低く抑えた高域成分の値を求める。レベル差が所定
の値を越えていない場合には、第1の高域演算手段にて
垂直方向の2成分の平均値をとって、解像度の高い高域
成分の値とする。これらレベル差に応じた演算値によっ
て第1の輝度信号の高域成分を補正した輝度信号を出力
して、偽色のない、解像度の低下の少ない画像信号を得
る。
【0012】
【実施例】次に添付図面を参照して本発明による画像信
号処理装置の一実施例を詳細に説明する。図2には、本
発明における画像信号処理装置が適用されるディジタル
電子スチルカメラの一実施例が示されている。この図に
おいて、レンズ10を介して入射した被写界像は、CCD(Ch
arged coupled device)12 の表面に結像する。このCCD1
2 は、数万ないし数十万画素の2次元感光部を有する固
定撮像素子である。このCCD12 の表面にはいわゆるGス
トライプR/B 完全市松の色フィルタが装着されている。
この色フィルタは、奇数ラインにたとえば[GRGB...] と
並ぶそれぞれの色成分を透過するフィルタ成分が配列さ
れ、偶数ラインに奇数ラインとR/B 成分の位置が交互に
なるようにつまり[GBGR...] とフィルタ成分が配列され
て、垂直方向にG成分がストライプ状にかつR/B 色成分
が市松模様となるように形成されたフィルタである。
【0013】この色フィルタを透過してCCD12 にて電気
信号に変換された色成分信号は、図3に示すようなそれ
ぞれの色成分信号となって出力される。これら各色成分
信号は水平方向に順次走査されて撮像系14に供給され
る。この撮像系14は、CCD12 から得られたそれぞれの色
成分信号のホワイトバランスおよびガンマ補正等を施す
前処理系である。この撮像系14にて前処理された色成分
信号は、A/D(アナログデジタル)変換器16にてデジタル
信号に変換される。A/D 変換器16は、本実施例ではRGB
それぞれのアナログ色信号をそれぞれ8〜10ビットのデ
ジタル信号に変換するアナログデジタルコンバータであ
る。このデジタルデータはYC処理ブロック18に供給され
る。
【0014】YC処理ブロック18は、本発明の画像信号処
理装置が適用される信号処理部であり、A/D 変換器16か
らのそれぞれの色成分信号ごとのデータから輝度信号
(Y) および色差信号(R-Y),(B-Y) をそれぞれ演算して出
力するRGB/YCプロセス処理回路である。このYC処理ブロ
ック18にて処理された信号は、コントローラブロック20
を介してメモリ22に蓄積される。このメモリ22は少なく
とも1画面分の容量を有するフレームメモリであり、DR
AM等の記憶回路にて構成されている。このフレームメモ
リ22からの画像データは、コントローラブロック20の制
御の下に読み出されて圧縮処理ブロック24にて圧縮され
てメモリカード26などの記録媒体に記録される。
【0015】また、メモリ22に蓄積された画像データ
は、コントロールブロック20にて読み出され、YC処理ブ
ロック18からD/A(デジタルアナログ)変換器28を介して
ディスプレイ等に表示する処理を行なう再生系30に供給
される。再生系30は、ディスプレイに応じた、たとえば
RGB 信号に変換するデコーダ回路などにて構成されてい
る。これら各部12〜30は CPU32にてそれぞれ制御され
る。特にCPU32 は、撮像系18における前処理値の変更、
YC処理ブロック18での生成処理および再生処理の切り替
え、コントローラブロック20でのデータの読み出しおよ
び書き込みの制御および圧縮処理ブロックでの圧縮値の
設定などの各部の制御を主に行なう中央処理回路であ
る。
【0016】次に本実施例におけるYC処理ブロック18の
機能構成を図1を参照してさらに詳細に説明すると、こ
のYC処理ブロック18は、A/D 変換器14からの出力をライ
ンメモリ100 と、直接各部に接続された接続線102 とに
て入力する。接続線102 およびラインメモリ100 の出力
は、レベル差検出回路104 と、切替回路106 と、Y'演算
部108 と、(B-Y')演算部110 と、(R-Y')演算部112 とに
それぞれ接続されている。
【0017】ラインメモリ100 は、図3に示す各走査線
毎の画素を1走査線毎に蓄積して出力するシフトレジス
タなどにて構成された遅延回路である。したがって、こ
れを受ける演算回路108 〜112 などの各部には接続線10
2 からの現在の走査線の出力と、ラインメモリ100 から
の一走査線前の走査線の出力とがそれぞれ2走査線分の
出力として供給されている。
【0018】レベル差検出回路104 は、接続線102 から
の現在の出力とラインメモリ100 からの出力とのレベル
を比較して、これらが所定のレベル差を越えているか否
かを検出する回路である。具体的には、2つの走査線の
垂直方向の2画素の色成分、この場合、G成分とG成分
またはR成分とB成分とのレベル差をそれぞれ比較する
比較回路と、この比較結果に応じて切替信号Scを生成す
る回路とを含む。この切替信号Scにより切替回路106 に
その出力を第1のYH1 演算回路114 または第2のYH2
算回路116 に切り替えさせる。
【0019】切替回路106 は、ラインメモリ100 からの
信号と接続線102 からの信号をパラレルに受けて第1の
YH1 演算回路114 またはYH2 演算回路116 のいずれかを
選択してパラレルに出力するスイッチング回路である。
第1のYH1 演算回路114 は、切替回路106 からの2走査
線の出力をそれぞれ画素毎に平均して輝度信号の高域成
分YHを演算する回路である。具体的には、図3に示す第
1行目および第2行目の走査線を受けると、第1行目の
それぞれの画素の高域成分YHとして(G00+G10)/2,(R01+B
11)/2,(G02+G12)/2...と順次演算して出力する。以下同
様に、第2,3 行目の走査線にて上下の成分を平均して第
2行目の高域成分YHとして出力し、第3,4...行目につい
ても同様に次のラインの画素との平均を求めて各画素毎
の輝度信号の高域成分YHとして出力する。
【0020】第2のYH2 演算回路116 は、2走査線にお
ける垂直および水平4画素分の成分信号を平均した値を
演算して輝度信号の高域成分YHとして出力する回路であ
る。具体的には図3において最初の2走査線より第1行
目の各画素の高域成分YHとして(G00+G10+R01+B11)/4,(R
01+B11+G02+G12)/4,(G02+G12+B03+R13)/4...と順次演算
して出力する。以下同様に、第2,3 行目の走査線にて求
める画素の右の成分、下の成分および右斜め下の成分と
の平均をとって第2行目の各画素の高域成分YHを生成
し、第3,4 行目についても同様に隣接する4画素分の成
分の平均をとって各画素毎の輝度信号の高域成分YHとし
て出力する。
【0021】これら第1の演算回路114 または第2の演
算回路116 の高域成分YHは、Y'演算回路108 の出力から
減算器118 にて減算される。Y'演算回路108 は、接続線
102およびラインメモリ100 からの2ライン分の出力か
らそれぞれ第1の輝度信号Y'を演算する。本実施例にお
いては、Y'=0.3R+0.59(G+G')/2+0.11Bの演算式にて求め
られ、第2のYH2 演算回路116 と同様に求める画素の成
分、およびその右の成分、下の成分および右斜め下の成
分がそれぞれ上記演算式のR,G,G',Bに割り当てられて第
1の輝度信号Y'が求められる。具体的には、図3のG00
の画素の輝度信号Y'として、0.3R01+0.59(G00+G10)/2+
0.11B11が求められ、以下同様に2つの走査線における
4つの画素成分R,G,G',Bの値が割り当てられてそれぞれ
の信号の値が演算される。
【0022】この出力は、(B-Y')演算回路110 および(R
-Y')演算回路112 へ供給され、また減算器118 に供給さ
れる。減算器118 は、(Y'-YH) の減算を行ない、その出
力はほぼ輝度信号の低域成分YLとなって出力される。厳
密には、この後のローパスフィルタ120 にて高域成分YH
が完全に遮断されて低域成分YLとして出力される。この
ローパスフィルタ120 は、たとえば3.5 MHz 付近以下の
周波数成分を通過させるフィルタである。
【0023】一方、高域成分YHはハイパスフィルタ122
を通して加算器124 に出力されている。ハイパスフィル
タ122 はローパスフィルタ120 とは逆に3.5MHz以上の周
波数域を通過させるフィルタである。このハイパスフィ
ルタ122 の出力YHとローパスフィルタ120 の出力YL
は、加算器124 にて加算されて全帯域をカバーする輝度
信号となって輪郭補正回路124 に供給される。輪郭補正
回路124 は、コアリング等にて低域成分を減衰させて高
域成分を強調する輪郭強調回路などにて構成されてい
る。この輪郭補正回路124 の出力が補正された輝度信号
Yとして処理ブロック12から出力される。
【0024】他方、(B-Y')演算回路110 は、接続線102
あるいはラインメモリ100 の出力のいずれかに含まれる
B成分信号とY'回路からの輝度信号Y'から色差信号(B-
Y')を形成する演算回路である。この出力は、ローパス
フィルタ128 を通して色差信号(B-Y) として出力され
る。また、(R-Y')演算回路112 は接続線102 またはライ
ンメモリ100 の出力のいずれかに含まれるR成分信号と
Y'からの輝度信号Y'より色差信号(R-Y')を形成する回路
である。この出力はローパスフィルタ130 を通して色差
信号(R-Y) として出力される。
【0025】動作状態において、このYC処理ブロック18
では図4に示す4つのパターン(a)〜(e) の画像データ
の処理を行なうことになる。まず、パターン(a) では、
GR行-G列の輝度信号Yおよび色差信号(R-Y),(B-Y) を生
成する。この場合、レベル差検出回路104 はラインメモ
リ100 からの出力と接続線102 からの出力のレベル差(G
mn-Gm(n+1)) を検出して、この値が所定のレベルを越え
ているときは、切替回路106 の出力を第2のYH2 高域演
算回路116 に切り替え、所定のレベルを越えていない場
合には、第1のYH2 高域演算回路114 に切り替えさせる
ように切替信号Scを供給する。
【0026】これにより、第1のYH演算回路114 におい
ては輝度信号の高域成分をYH=(Gmn+G(m+1)n)/2の演算に
て求めて、あるいは第2の高域演算回路116 では、次の
R/B色成分信号の入力を受けてYH=(Gmn+G(m+1)n+Rm(n+1)
+B(m+1)(n+1))/4の演算にて4画素分の平均値を輝度信
号の高域成分として求める。これら演算結果は、2ライ
ンの画素のレベル差が少ない場合つまり2画素の平均を
とった場合は解像度が高い値となって、レベル差が大き
い場合は4画素の平均をとって解像度を若干低くし偽色
の発生を防止した値となる。
【0027】これら高域演算回路114,116 のいずれかの
出力は、Y'演算回路106 からの出力Y'から減算される。
Y'演算回路106 では4個の色成分信号を読み込んで、Y'
=0.3Rm(n+1)+0.59(Gmn+G(m+1)n)/2+0.11B(m+1)(n+1)
演算により輝度信号Y'を求めている。この輝度信号Y'は
それぞれ(R-Y')演算回路112 にてRm(n+1) −Y'として演
算される。同様に(B-Y')演算回路110 にて(B(m+1)(n+1)
−Y') の演算が行なわれる。これらは、それぞれローパ
スフィルタ128,130 を介して出力され、mn画素での色差
信号(R-Y),(B-Y) として出力される。
【0028】一方、輝度信号Y'は、減算回路118 にて高
域成分YHが減算されて、ローパスフィルタ120 を通過し
低域成分YLとして加算回路124 に出力される。これにハ
イパスフィルタ122 を通った高域成分YHが再び加算され
て全帯域にて補正された輝度信号Yが生成される。これ
はさらに輪郭補正回路126 にて輪郭補正されて出力され
る。このようにしてmn行における補正された輝度信号Y
および色差信号がG画素における出力として演算され
る。
【0029】第2のパターン(b) の場合には上記と同様
に、Y'演算回路106 にてY'=0.3Rmn+0.59(Gm(n+1)+G
(m+1)(n+1))/2+0.11B(m+1)n の演算が行なわれて、ま
た、色成分Rmn と色成分Bm(n+1) のレベル差に応じて、
YH1=(Bmn+R(m+1)n)/2 あるいはYH2=(Gmn+G(m+1)n+R
m(n+1)+B(m+1)(n+1))/4 の演算が高域演算回路114,116
のいずれかにて行なわれて上記と同様にY'からのYHの減
算および低域濾波、さらに高域濾波されたYHの加算なら
びに輪郭補正されてY=YL+YH の補正された輝度信号Yが
出力される。
【0030】また、この場合、(R-Y')演算回路112 およ
び(B-Y')演算回路114 において(Rmn-Y'),(Bm(n+1) -Y')
がそれぞれ演算されてmn行におけるR画素の色差信号と
して出力される。この場合にも、高域成分YHがR/B 成分
のレベル差が大きい場合には4画素分の平均をとること
により解像度を若干落として偽色を少なくし、またレベ
ル差が少ない場合には垂直2画素の平均をとり4画素の
ときより解像度を上げてその画素を強調することができ
る。
【0031】同様に、第3のパターン(C) の場合には、
4つの成分からのY'の生成、および2ラインのレベル差
に応じた2画素または4画素の色成分の平均値からの高
域成分YHの生成を行ない、上記と同様に第1の輝度信号
Y'からの減算、加算および輪郭補正により補正した輝度
信号Yを生成し、また色差信号を各演算回路110,112に
て形成して第1のパターンと同様のG画素でのYC画素デ
ータが形成される。第4のパターン(d) の場合も第3の
パターンと同様にR/B のレベル差に応じて高域成分YH
4画素または2画素の色成分より選択されて、これによ
り上記と同様に補正がなされた輝度信号Yが生成され、
また上記と同様に色差信号がそれぞれ生成される。
【0032】これら4つのパターン(a) 〜(d) がYC処理
ブロック12にて繰り返されることによりすべての画素の
YC画像データがそれぞれ生成されて、フレームメモリ22
に順次格納される。したがって、本実施例における画像
データにより表示または印刷された画像は、色の境界部
分にて偽色の発生が少なく、かつそれ以外の部分では解
像度の高いものとなって再生することができる。
【0033】なお、上記実施例においては、レベル差検
出回路104 にてYCデータを生成する画素とその次のライ
ンの画素とのレベル差を比較するように構成したが、G
列での高域成分YHの演算においては偽色の発生が少ない
のでR/B 画素での切り替えのみを行なってもよい。つま
り、レベル差検出回路104 は垂直方向に並ぶR/B 成分の
レベル差のみを検出する回路であってもよい。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明による
画像信号処理装置によれば、輝度信号の高域成分を求め
る際に、2ラインにわたる各画素の成分のレベル差が大
きい場合には、水平および垂直4画素分の平均値として
演算し、レベル差が少ない場合には垂直2画素分の平均
値として切り替えるように構成したので、色境界部での
偽色の発生を防止し、かつそれ以外の部分での解像度を
高くした画像データを生成することができる。したがっ
て、この画像データにより再生した画像は見やすく、か
つ違和感のない画像として表される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像信号処理装置の一実施例を示
す機能ブロック図である。
【図2】同実施例の画像信号処理装置が適用される電子
スチルカメラの機能構成を示すブロック図である。
【図3】同実施例における画素データ配置を示す図であ
る。
【図4】同実施例における4つのパターンの画素データ
配置を示す図である。
【符号の説明】
100 ラインメモリ 102 接続線 104 レベル差検出回路 106 切替回路 108 Y'演算回路 110 (B-Y')演算回路 112 (R-Y')演算回路 114 YH1 演算回路 116 YH2 演算回路 118 減算回路 120,128,130 ローパスフィルタ 122 ハイパスフィルタ 124 加算回路 126 輪郭補正回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー撮像素子から出力されるR,G,B そ
    れぞれの色成分信号を受けて、各画素毎の輝度信号Yお
    よび色差信号(R-Y),(B-Y) を生成する画像信号処理装置
    において、該装置は、 前記撮像素子から出力される1走査線分の色成分信号を
    それぞれ1走査線毎に遅延させて出力する遅延手段と、 該遅延手段からの出力と前記撮像素子からの現在の走査
    線の出力とからそれぞれの画素毎の第1の輝度信号を演
    算する第1の輝度信号演算手段と、 前記遅延手段の出力と現在の走査線の出力とからそれぞ
    れ色成分信号の垂直2画素分に基づいてそれぞれの画素
    毎における輝度信号の第1の高域成分を演算する第1の
    高域演算手段と、 前記遅延手段の出力と現在の走査線の出力とからそれぞ
    れ色成分信号の垂直および水平4画素分に基づいてそれ
    ぞれの画素毎における輝度信号の第2の高域成分を演算
    する第2の高域演算手段と、 前記遅延手段の出力または前記撮像素子の出力と前記第
    1の演算手段の出力とから色差信号(R-Y) を演算する第
    1の色差信号演算手段と、 前記遅延手段の出力または前記撮像素子の出力と前記第
    1の演算手段の出力とから色差信号(B-Y) を演算する第
    2の色差信号演算手段とを含み、 該装置は、さらに前記遅延手段の出力と前記撮像素子か
    らの出力との画素毎のレベル差を検出するレベル差検出
    手段とを有し、 前記第2の高域演算手段は、前記レベル差検出手段にて
    色成分信号のレベル差が所定の値を越えていることが検
    出された場合に、水平方向および垂直方向の4つの色成
    分信号の平均値を輝度信号の高域成分として演算し、 前記第1の高域演算手段は、前記レベル差検出手段にて
    色成分信号のレベル差が所定の値以下であることが検出
    された場合に、垂直方向2成分の平均値を輝度信号の高
    域成分として演算することを特徴とする画像信号処理装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像信号処理装置にお
    いて、該装置は、前記第1の輝度信号演算手段の出力か
    ら前記第1の高域演算手段または前記第2の高域演算手
    段のいずれかにて演算された高域成分の出力を減算する
    減算手段と、該減算手段からの出力に含まれる低域成分
    を通過させる低域通過フィルタと、該低域通過フィルタ
    の出力と前記第1の高域演算手段または第2の高域演算
    手段にて演算された高域成分の出力とを加算する加算手
    段とを含むことを特徴とする画像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像信号処理装置にお
    いて、該装置は、前記加算手段の出力にさらに輪郭補正
    を施す輪郭補正手段を含むことを特徴とする画像信号処
    理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の画像信号処理装置にお
    いて、前記撮像素子は、G成分信号を透過するフィルタ
    成分がストライプ状に配列されこれらの間にR成分信号
    を透過するフィルタ成分およびB成分信号を透過するフ
    ィルタ成分が市松模様状に配列されたGストライプR/B
    完全市松の色フィルタが装着されていることを特徴とす
    る画像信号処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像信号処理装置にお
    いて、前記レベル差検出手段は、前記遅延手段からの出
    力と現在の出力とに含まれるR成分信号とB成分信号と
    のレベル差を検出し、 前記第1の高域演算手段および第2の高域演算手段は、
    該レベル差検出手段にて検出されたR成分信号とB成分
    信号のレベル差に基づいて切り替えられることを特徴と
    する画像信号処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の画像信号処理装置にお
    いて、前記撮像素子からの出力は、デジタル変換されて
    入力されることを特徴とする画像信号処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2846035A1 (fr) 2002-10-17 2004-04-23 Eugene Ardisson Dispositif de distribution rotative pour moteur a combustion interne
US7095438B2 (en) 1997-04-11 2006-08-22 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image signal processing device for minimizing false signals at color boundaries

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