JPH06125512A - 映像管駆動装置 - Google Patents

映像管駆動装置

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JPH06125512A
JPH06125512A JP5171022A JP17102293A JPH06125512A JP H06125512 A JPH06125512 A JP H06125512A JP 5171022 A JP5171022 A JP 5171022A JP 17102293 A JP17102293 A JP 17102293A JP H06125512 A JPH06125512 A JP H06125512A
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    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/68Circuits for processing colour signals for controlling the amplitude of colour signals, e.g. automatic chroma control circuits
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示画像の暗い部分の細部を改善し、スポッ
トブルーミングや画像の色褪せを生じさせずに画像のコ
ントラストを改善する映像管駆動増幅装置を提供する。 【構成】 高電圧反転映像管駆動増幅器(430)は、
その入力(431)が増幅される低電圧ビデオ入力信号
の信号源に結合され、増幅されたビデオ出力信号を供給
する出力が映像管(414)の陰極(420、422、
424)に結合される。高電圧増幅器は線形(R2)及
び非線形(R3、R4、C1、D1)帰還径路を含み、
この組み合わせで増幅器に対する見かけの閉ループ利得
が決まる。非線形径路は映像管により表示される低輝度
画像領域及び高輝度画像領域における増幅器の閉ループ
利得を増加させる振幅及び周波数素子(D1、C1)を
含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テレビジョンシステ
ムに、具体的には、表示画像のコントラストの増強を行
う手段を有する映像管陰極駆動装置に関するものであ
る。
【0002】
【発明の背景】理想的なテレビジョンシステムでは、映
像管により生成される光出力は、カメラの撮像管に供給
される光と線形な関係を持っている。しかし、実用され
ているシステムでは、撮像管及び表示管は両方共、線形
特性を持った装置ではない。言い換えれば、カメラ撮像
管により生成される信号電圧と検出される光とは線形関
係になく、また、映像管により生成される光とそれに印
加される陰極駆動電圧とは線形関係にない。撮像管の光
入力と信号出力の関係、及び映像管の信号入力と光出力
の関係は両方とも、「ガンマ」、即ち、簡単に言えば、
入力関数(X)を何乗かして出力関数(Y)を生成する
とした場合のその指数、即ち「べき数」である「ガン
マ」で通常表される。例えば、入力関数Xが1乗(ガン
マ=1)されて出力関数が生成される場合に、この2つ
の関数は線形関係にあると言う。出力が入力関数の2乗
として変化する場合、指数(ガンマ)の値は2に等し
い。出力が入力関数の平方根として変化する場合、「ガ
ンマ」即ち指数は0.5に等しい。換言すれば、ガンマ
は単に伝達関数の湾曲の目安である。
【0003】図1はビデオ信号伝送システムの様々な状
態におけるガンマを示している。曲線1aは送信側の伝
達特性を表わし、曲線1bは受像管(映像管又は「CR
T」)の伝達特性を表し、また、曲線1cは全伝達特性
を表わしている。
【0004】NTSC、PAL、及びSECAM方式の
送信ビデオ信号は、約0.45〜0.5のガンマ値を有
するが、カラーテレビジョン受像機の受像管(映像管)
は約2.8〜3.1のガンマ値を有している。結果とし
て、総合伝達曲線(受像管からの光出力に対するカメラ
への光入力)は線形ではなく、総合ガンマの値は実際に
は1.0ではなく、約1.35である。これは、受像管
の指数伝達特性が十分に補償されず、表示の暗い画像部
分に圧縮を生じさせることを意味する。この様な圧縮が
生じると、黒近傍の画像の細部が損なわれ、着色された
領域が色褪せて黒になる。それと同時に、しばしば受像
管が飽和してブルーミングを起こす程度まで暗い部分に
対して白が過剰に増幅される。
【0005】総合伝達特性が線形であれば黒の圧縮の問
題を回避できる。線形の総合伝達特性は、テレビジョン
受像機の赤色、緑色、青色(R、G、B)用の信号処理
回路の各々について約0.8の付加的なガンマ補正を加
えることにより得られる。しかし、受像管の光出力のダ
イナミックレンジは比較的小さく、受像管をブルーミン
グが生じる程飽和状態とさせずに、このダイナミックレ
ンジを拡張することはできない。そのため、暗い画像領
域の増幅を大きくするようにガンマ補正をすると、高い
白の信号部分で信号圧縮が起こることになる。これをガ
ンマ補正されたランプ信号を表す図2のa)に示す。白
のピークを、補正されない場合と同じレベル(破線)に
維持して、受像管のブルーミングが生じないようにしな
ければならない。その結果、図2のb)に示すようにラ
ンプ信号の上部の勾配は小さくなる。これにより、「ブ
ルーミング」(過剰白)の問題を生じさせずに黒圧縮の
問題が補正される。
【0006】しかし、ブルーミングを防止するためにラ
ンプ信号の上部を低減すると、別の問題が発生する。即
ち、視聴者は、白の画像領域に対するグレー画像領域の
コントラストが不足した「色褪せた」画像を生成するよ
うな劣化した信号を見ることになる。この様な場合、ガ
ンマ補正によって画像の低輝度部分のコントラストの改
善を行うには高輝度部分のコントラストを犠牲にしなけ
ればならない。
【0007】高輝度部分のコントラストの低下を避けて
ガンマ補正を行うという問題に対する効果的な解決法
が、1992年1月21日付でハファール(Hafer
l)氏他に付与された米国特許第5083198号「非
線形RGBビデオ信号処理(NONLINEAR RG
B VIDEO SIGNAL PROCESSIN
G)」に記述されている。
【0008】図3には、上記ハファール氏他によるシス
テムの一実施例による映像管駆動回路308、310、
及び312を含んでいるテレビジョン受像機(全体とし
て300と表示)の1例を示す。受像機300は、ベー
スバンドビデオ信号S1を生成する同調器、IF増幅
器、及び検波器ユニット304にRF入力信号を供給す
るアンテナ入力端子302を持っている。従来周知の構
成のクロミナンス/ルミナンス信号プロセッサ306
は、例えば色相(hue)と色あい(tint)の制
御、輝度とコントラストの制御、及びマトリクス処理等
の機能を果たし、映像管314による表示のための赤色
(R)、緑色(G)、及び青色(B)のビデオ色成分出
力信号を生成する。R、G、及びB信号は、それぞれ映
像管駆動及びコントラスト増強回路308、310、3
12によって、映像管314の各陰極320、322、
324に供給される。回路308の詳細は図示の通りで
ある。回路310及び312は回路308と同一構成で
あるから、図示の簡略化のためにブロック形式で示し
た。
【0009】ハファール氏他によるシステムの駆動装置
308は、高電圧の映像管陰極駆動用反転増幅器330
を含んでいる。この増幅器330は、入力抵抗R1を介
して(赤色ビデオ信号が供給される)入力端子334に
結合された入力332及び、映像管314の赤色用陰極
320に結合されていると共に、帰還抵抗R2を介して
増幅器入力332にも帰還的に結合された出力336を
有している。上記のように接続されたこれらの素子R
1、R2及び反転増幅器330によって、帰還抵抗R2
の値を入力抵抗R1の値で除した値に等しい利得で、入
力334におけるビデオ入力信号V1の線形増幅が行わ
れる。
【0010】駆動回路308の上記以外の素子で、入力
信号V1の非線形処理が行われる。具体的に言えば、信
号V1は非線形信号スプリッタ340に供給される。こ
の非線形信号スプリッタ340は、入力信号V1を、画
像の黒〜グレー領域を表わす低レベル部分V2と画像の
グレー〜白部分を表す高レベル部分V3に分割する。低
レベル即ち暗い部分のV2は抵抗342を介して増幅器
330の加算入力332に供給され、黒〜グレー領域の
画像輝度を高める。このことにより、暗い画面のガンマ
補正が行われ、表示画像の低光度部分のコントラストが
改善される。高レベル信号V3は抵抗346及びキャパ
シタ344を介して増幅器330に交流結合されて大き
な領域のコントラストを改善し、また、キャパシタ34
8、抵抗350、及び高域フィルタ352を介して増幅
器330に交流結合されて小さな領域の白コントラスト
を改善する。高電圧陰極駆動増幅器330に供給される
グレー〜白画像信号を交流結合することと高域濾波処理
することによってブルーミングが防止される。この「2
(デュアル)レベル」処理には、表示画像の明るい領域
及びやや暗い領域の両方の細部を強調し、またガンマを
より厳密に補正し、更にスポットブルーミングを防止す
るという利点がある。
【0011】前述のハファール氏他によるシステムは優
れた性能を有するが、ここで更に大幅な改善、特に、必
要な回路の単純化について改善ができることがわかっ
た。
【0012】
【発明の概要】この発明の一態様によれば、非線形処理
機能をビデオ駆動増幅器の高電圧増幅と効果的に組み合
わせることによって回路を単純化できる。そのようにす
ると、映像管駆動増幅器それ自身が非線形コントラスト
増強回路の役割を果たし、従来のように増強回路と駆動
回路とを分離する必要性がなくなることになる。それに
加えて、ビデオ入力信号を個別の信号範囲に分割する必
要もなくなる。この発明の別の利点は、非線形処理に能
動増幅装置(例えば、トランジスタ)を必要としないこ
とである。従って、回路成分の数が少なくなることによ
り低コストとなり、また信頼性も向上する。
【0013】ここで、非線形帰還回路網を有する映像管
駆動増幅器について述べる。この増幅器は、(1)黒〜
グレー画像領域のビデオ信号の増幅を大きくし(従って
暗い画像の細部を改善して低輝度色信号の飽和を増加さ
せ)、また、(2)低輝度信号と実質的に同じレベルに
まで高輝度画像領域のビデオ細部を増幅する(従ってス
ポットブルーミングを生じさせずに本質的なコントラス
トを改善し、「色褪せた」画像という印象を与えな
い)。
【0014】この発明を実施した映像管駆動装置は、増
幅されるビデオ入力信号が供給される入力と、映像管の
陰極に供給するための増幅されたビデオ出力信号を供給
する出力と、線形帰還径路及び非線形帰還径路とを有す
る映像管駆動増幅器を具えている。上記2つの帰還径路
は共に増幅器に対する見かけの閉ループ利得を決定す
る。非線形径路は上記増幅器の閉ループ利得を低輝度画
像領域においてある所定量だけ増加させ、また、上記増
幅器の閉ループ利得を高輝度画像領域のビデオの細部の
信号成分に対して実質的に上記と同一所定量だけ増加さ
せる。
【0015】
【詳細な説明】この発明の前述した特徴並びに更に別の
特徴は、同様の素子には同様の参照番号及び記号を付け
て示した添付図面に明示されている。要約すると、前述
した従来のシステムでは、低レベルビデオ信号を増幅し
て高電圧陰極駆動信号とする前に、この低レベルビデオ
信号に対して非線形ビデオ処理が施され、かつ、この処
理はフィード−フォワード形式で行われている。それに
対して、図4に示すこの発明の実施例では、非線形処理
機能が高電圧ビデオ出力増幅器と一体化され、この一体
化はフィード−フォワード技術ではなく帰還(フィード
バック)技術を用いて行われる。また、図から明らかな
ように、このシステムはガンマ及び細部補償のために、
従来の帯域分割及び高域濾波技術ではなく電圧依存複素
インピーダンスを使用している。
【0016】図4の受像機400は、ベースバンドビデ
オ出力信号S1を生成する、同調器、IF増幅器、及び
ビデオ検出器ユニット404にRF入力信号を供給する
アンテナ入力端子402を含んでいる。従来構成のクロ
ミナンス/ルミナンス信号プロセッサ406によって、
例えば色相と色あいの制御、輝度とコントラストの制
御、及びマトリクス処理等の様々な機能が行われ、映像
管414による表示のための赤色(R)、緑色(G)、
及び青色(B)のビデオ色成分出力信号が生成される。
R、G、及びB信号は、それぞれの映像管駆動及びコン
トラスト増強回路408、410、412によって、映
像管414の各陰極420、422、424に供給され
る。映像管駆動回路408の回路の細部は破線で囲んだ
中に示されている。回路410及び412は回路408
と同一構成であるから、図示の簡略化のためにブロック
形式で示した。
【0017】この発明を実施した映像管駆動回路は、高
電圧反転増幅器430を含んでいる。「高電圧」である
ということは、増幅器が、100ボルト又は200ボル
ト程度(例えば、映像管陰極駆動増幅器についての通常
の範囲は、約80〜150ボルト程度である)の出力電
圧を生成することが可能な形式のものであるということ
である。増幅器430の入力431は、入力抵抗R1を
介して、赤色ビデオ信号(R)が供給される回路入力端
子409に結合されている。増幅器430の出力433
は、出力端子413を介して映像管414の赤色用陰極
420に結合され、また、帰還抵抗R2を介して増幅器
430の入力431にも結合されている。帰還抵抗及び
入力抵抗の比によって、増幅器430の見かけの閉ルー
プ利得G1が決まる。
【0018】映像管駆動回路408の残りの回路部分
は、表示画像のグレー〜黒部分に対してガンマ補正を行
い、画像のグレー〜白部分における高周波数の細部を増
強する非線形帰還回路網を構成している。非線形回路網
は、それぞれ抵抗R3及びR4を介して増幅器430の
入力431及び出力433に結合されていて、かつキャ
パシタC1と電圧依存インピーダンス440の並列接続
によって基準電位点(図4の例ではアース)に結合され
ている回路接続点460を含んでいる。図示のように、
電圧依存インピーダンス440はツェナーダイオードD
1より成り、このツェナーダイオードD1の陰極は接続
点460に、陽極は基準電位点(アース)に接続されて
いる。
【0019】動作時の回路全体の電圧利得G(即ち、V
in/Vout )は、増幅器430の開ループ利得Aを関数
1+AB(Bは帰還係数)で除算したものに等しい。こ
こで、大抵の場合がそうであるように、開ループ利得A
は1に比べて非常に大きく(例えば、A≫1)、総合閉
ループ利得Gは実質的に帰還係数の逆数に等しく、即ち
G=1/Bとなる。この時、2つの帰還径路が存在す
る。抵抗R2を含む径路は線形径路であり、増幅器の出
力電圧の振幅及び周波数のどちらにも左右されない。抵
抗R3及びR4を含む径路は非線形径路である。この径
路では、帰還係数、即ち電流が出力信号の振幅の関数と
して及び出力信号の周波数の関数として変化する。詳し
く言えば、この径路の帰還係数は出力信号が白〜黒とな
るにつれて減少し、また、この帰還係数は出力信号の振
幅の関数として周波数とともに減少する。
【0020】上述の第1の非線形性によってガンマ補正
が行われる。帰還係数(即ち帰還した電流)は(ツェナ
ーダイオードD1の動作によって)出力電圧が増加する
につれて減少し、閉ループ利得は帰還の量に反比例する
ため、総合閉ループ増幅器利得は増加する。振幅に対す
る利得変化は、グレー〜黒の画像領域におけるコントラ
ストの増強に対して約6dB程度であることが好まし
い。
【0021】上述の第2の非線形性は、キャパシタC1
とツェナーダイオードD1のスイッチングとの合成効果
(相互作用)によるものである。出力電圧が変化する
と、アースに対するインピーダンスがキャパシタC1の
インピーダンスと共に変化する。この合成効果によっ
て、出力信号が白に近づくにつれて高周波数のビデオ細
部に対する総合利得が(約6dBだけ)増加していく。
【0022】図4では、負の電圧依存インピーダンスの
効果を与えるために、単一のツェナーダイオードD1が
使用されている。出力電圧が例えば50IREレベルよ
り上に増加すると、このダイオードは導通状態となり、
従って負帰還路にアース分路を作って回路利得を変化さ
せる。ダイオードD1は幾らかの動的及び静的インピー
ダンスを呈するため、スイッチング特性は急峻ではな
く、実際的な問題として、システムの正規の利得状態と
高利得(+6dB)との間の遷移が適度で平滑なものと
なる。しかし、これによって得られるのは2つの不連続
な利得領域のみである。適切な電圧依存インピーダンス
を非線形帰還径路と直列に使用して、より緩やかな遷移
領域を与えることができる。その様な例として、適切に
バイアスをかけた電界効果トランジスタ或いはバリスタ
を使用する形がある。
【0023】図4の装置の動作を要約するため、システ
ムの利得はこの閉ループシステムの帰還インピーダンス
と入力抵抗との比によって決まることを想起されたい。
もしもこの回路にダイオードD1とキャパシタC1とが
存在しない場合には、信号利得G1は回路網の全抵抗を
R1の値で除したものにより与えられる。帰還抵抗は抵
抗R2に並列に接続された抵抗R3及びR4の和に等し
い。従って、この仮定条件(D1及びC1が存在しない
場合)に対する利得は、次式により与えられる。
【数1】 G1=〔(R3+R4)//R2〕/R1 (1) ここで、記号//は「並列」であることを示す。
【0024】ダイオードD1或いはキャパシタC1が導
通している場合(白範囲の信号及び高周波数細部信号に
対する場合)、帰還径路R3及びR4の電流はアースに
分路されるため、この条件に対する利得は次のようにな
る。
【数2】 G2=R2/R1 (2) そのため、この条件に対してG2は常にG1よりも大き
くなる。これは、抵抗R3及びR4の和とR2との並列
の組み合わせの値が常にR2だけの値よりも小さくなる
からである。R3及びR4の値は、ガンマ補正及び高周
波数ビデオ細部に対して約6dBの正味利得上昇が得ら
れるように選択される。
【0025】端子413の出力電圧がダイオードD1の
ツェナー電圧の2倍よりも大きい(及びR3がR4にほ
ぼ等しい)場合には、信号が利得G2によって増幅され
る。他の場合にはこの増幅は利得G1に等しい。細部信
号(Fc 以上の周波数)はC3によってバイパスされる
ため、これらの信号はG2の最大利得を受け取る。それ
以上の周波数で細部信号が増幅される(R3=R4と仮
定する)コーナ周波数Fc は次式で与えられる。
【数3】 Fc =1/(π*R3*C1) (3)
【0026】図5は、より平滑な利得遷移領域を与える
ための図4の増幅器の変形例を示している。図6(A)
に示すように、信号振幅変化に関してより平滑な利得変
化が得られるようにするために、図5のシステムは付加
的なツェナーダイオード(D2、D3)とダイオードと
並列な抵抗(R5、R6、R7)を含んでいる。実際の
ツェナーダイオードは数10〜数100オームの動的抵
抗を有しているので、増加した数のダイオードと結合さ
れたこの抵抗により、比較的平滑な利得曲線が得られ
る。抵抗R5〜R7はR3及びR4と共に図6(A)の
利得領域G1〜G4における利得を決める。小さな信号
ダイオードD4及びD5はツェナーダイオードのスイッ
チングの迅速さを改善するのに有効である。図6(B)
は黒レベル付近で増加した利得と白レベル付近で減少し
た利得とを有する総合非線形振幅応答を示している。図
6(C)は全周波数応答を示している。図6(C)にお
いて、白レベル付近の信号は5MHzにおいて6dBの
増幅を受けており、グレーレベル(50IRE)付近の
信号は約3dBの増幅を受けているが、黒レベル付近の
信号は付加的な増幅は特に受けていない。
【0027】図7は図5のビデオ駆動装置の回路の概略
図であり、図内には素子の値の一例が示されている。ま
た、適切な高電圧反転ビデオ増幅器430、適切な自動
映像管バイアス(AKB)電流検知回路700、及び入
力ピーキング回路C11/R11の回路図(及び素子の
値)が示されている。勿論、代わりに他の適切な増幅器
が使用される場合もある。AKB検知回路は、入力ピー
キング回路と同様にある場合に省略されることがある。
【0028】増幅器430(破線枠で示す)は、共通エ
ミッタ形式に接続されたNPNトランジスタQ2を具え
ている。(非反転入力である)NPNトランジスタQ2
のエミッタは4ボルトの基準電圧に結合されている。Q
2のコレクタは、図示の様に接続されたトランジスタQ
13、抵抗R17、R18、R19、及び一対の小さな
信号ダイオードD11及びD12を含む普通の能動負荷
回路網に結合されている。この形式の「能動」負荷イン
ピーダンスにより、増幅器として高い利得が得られ、増
幅器出力接続点「A」では比較的低い出力インピーダン
スが得られる。増幅器トランジスタQ2に対するベース
駆動は、図示のように接続されたPNPトランジスタQ
11及び抵抗R13、R14、及びR16からなるエミ
ッタホロワ回路により行われる。これによって、増幅器
の反転入力端子903に対する入力インピーダンスが改
善される。増幅器430の出力702は、自動映像管バ
イアス(AKB)電流検知回路700(破線枠で示す)
及び470オームの抵抗(R21)を介して映像管31
4の陰極に接続するためのコネクタ413に結合されて
いる。AKB回路網700にはPNPトランジスタQ4
及びそれに結合した素子D3、C12、R20が含まれ
ていて、(任意の)AKB制御回路(図示せず)で使用
するために出力電流の量を検知する働きをする。このシ
ステムに対する入力インピーダンスR1’は、ピーキン
グキャシパタC11でバイパスされたR11と、抵抗R
1との直列回路網で構成されている。従って、総合回路
利得を計算する際には、帰還回路網のインピーダンス
を、少し余分に高周波数ピーキングを与えるこれらの素
子の実効入力インピーダンスで除算しなければならな
い。もしある用途において、上記余分な高周波数ピーキ
ングの必要がなければ、キャパシタC11及び抵抗R1
1を除くこともできる。
【0029】帰還回路網750(破線枠で示す)は素子
値が例示されていることを除けば、図5の帰還回路網と
同じである。図示の特定の値に対し、最大閉ループ利得
はR2/R1で与えられ、これは約50:1即ち+34
dBに相当する。見かけの閉ループ利得は〔(R3+R
4)//R2〕/R1で表わされ、約25:1即ちガンマ
補正及び高周波数細部に対する最大の増幅量よりも6d
B小さい約27dBに等しい。
【0030】図7の例示したシステムの動作は実質的に
図5のシステムの動作と同様であるから、ここでは重ね
て詳しい説明はしない。この特定の例に対して、端子4
13に接続された映像管に対して仮定されたカットオフ
電圧は約150ボルトであり、白は約80ボルトで生じ
る。R3+R4の抵抗はR2の値(68Kオーム)にほ
ぼ等しいため、最大利得は最小利得の約2倍である。こ
の例ではR3がR4と等しい値に選択されているが、こ
のように同値であることは絶対必要条件ではない。ツェ
ナーダイオードは、図6(A)及び図6(B)に示すよ
うに150〜80ボルトの範囲内で平滑な利得曲線が得
られるように選択されている。キャパシタC1及びR4
は周波数Fc を約1メガヘルツと決定して、このレベル
よりかなり上の信号が黒レベル利得で増幅されるように
している(図6(C)参照)。
【0031】以上、この発明に従って、(1)黒〜グレ
ー画像領域のビデオ信号の増幅を強める(従って暗い細
部を改善し、低輝度色信号の飽和を増加させる)、及び
(2)高輝度画像領域のビデオ細部を増幅して実質的に
低輝度信号と同じレベルにする(従ってスポットブルー
ミング及び「色褪せ」画像の印象を与えること無く本質
的なコントラストを改善する)状態を持った、非線形帰
還回路網を有する映像管駆動増幅器を図示説明した。こ
の発明の範囲において、以下のような様々な変更を行う
ことが出来る。例えばツェナーダイオードではなくしき
い値ブレークダウン素子又は可変インピーダンスを使用
すること、利得平滑領域の数をより多く又は少なくする
こと、図示例とは異なる構成の種々の高電圧増幅器を使
用すること等である。
【図面の簡単な説明】
【図1】テレビジョン送信機、テレビジョン受像機及び
送信機と受像機を含む全テレビジョンシステムに対する
伝達特性及びガンマ値の諸例を示す図である。
【図2】a)はガンマ補正を受けたビデオランプ信号を
図形的に示す図であり、b)はガンマ補正による映像管
のブルーミングが防止されるように変形したa)のガン
マ補正されたランプ信号を示す図である。
【図3】従来のコントラスト増強機能を有する非線形R
GB映像管駆動装置を採用したテレビジョン受像機の簡
単なブロック図である。
【図4】この発明を実施したコントラスト増強形映像管
駆動装置を含むテレビジョン受像機の簡単なブロック図
である。
【図5】図4の映像管駆動装置の一変形例を示した図で
ある。
【図6】(A)、(B)、(C)は、それぞれこの発明
を実施した映像管駆動装置の利得及び周波数応答を示す
伝達特性の図である。
【図7】この発明を実施した映像管駆動装置の、一例回
路素子値を付記した詳細な回路図である。
【符号の説明】
430 映像管駆動増幅器 431 映像管駆動増幅器の入力 433 映像管駆動増幅器の出力 414 映像管 420 陰極(赤色用) 422 陰極(緑色用) 424 陰極(青色用) R2 線形帰還径路を構成する抵抗 R3 非線形帰還径路の一部を構成する抵抗 R4 非線形帰還径路の一部を構成する抵抗 C1 非線形帰還径路の一部を構成するキャパシタ D1 非線形帰還径路の一部を構成するツェナーダイオ
ード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 増幅されるべきビデオ入力信号が供給さ
    れる入力と、映像管の陰極に供給するための増幅された
    ビデオ出力信号を供給する出力と、線形帰還径路及び非
    線形帰還径路とを有する映像管駆動増幅器であって、 上記映像管駆動増幅器の上記2つの帰還径路は、共に上
    記増幅器に対する見かけの閉ループ利得を決定するもの
    であり、 上記非線形帰還径路は、上記増幅器の上記閉ループ利得
    を低輝度画像領域においてある所定量だけ増加させ、ま
    た上記増幅器の上記閉ループ利得を高輝度画像領域の高
    周波数ビデオ細部信号成分に対して実質的に上記所定量
    と同一所定量だけ増加させる振幅依存素子及び周波数依
    存素子を含んでいる、 映像管駆動増幅器を備えてなる映像管駆動装置。
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