JPH06124674A - Ecr型イオン源 - Google Patents

Ecr型イオン源

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JPH06124674A
JPH06124674A JP4297758A JP29775892A JPH06124674A JP H06124674 A JPH06124674 A JP H06124674A JP 4297758 A JP4297758 A JP 4297758A JP 29775892 A JP29775892 A JP 29775892A JP H06124674 A JPH06124674 A JP H06124674A
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electrode system
magnetic
plasma
container
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Kazunori Hikawa
和紀 飛川
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラズマ生成容器の開口部付近から引出し電
極系付近にかけての磁力線の分布をイオンビームの引出
し方向に平行に近づけることによって、プラズマ生成容
器内のプラズマ中のイオンの開口部付近での広がりおよ
び引出し電極系付近でのイオンビームの広がりを抑え
て、効率の良いイオンビームの引出しを行うことができ
るようにする。 【構成】 引出し電極系20を構成する電極の内の最下
流側の電極である接地電極22aを磁性材料で作製して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子サイクロトロン
共鳴(ECR)を利用するECR型イオン源に関し、よ
り具体的には、それから引き出すイオンビームの広がり
を抑制する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のECR型イオン源の従来例を図
3に示す。このECR型イオン源は、プラズマ18を作
るための容器であるプラズマ生成容器2と、このプラズ
マ生成容器2内にイオンビーム24の引出し方向に磁場
を発生させる磁気コイル16と、プラズマ生成容器2の
開口部4の外側近傍に設けられていて電界の作用でプラ
ズマ生成容器2内のプラズマ18からイオンビーム24
を引き出す引出し電極系20とを備えている。
【0003】プラズマ生成容器2内には、導波管6およ
びマイクロ波導入窓8を経由して、例えば2.45GH
zのマイクロ波10が導入される。また、ガス導入管1
2を経由して所望のイオン化したいガス14が導入され
る。
【0004】引出し電極系20は、この例では抑制電源
28によって負電位にされる抑制電極21および接地電
位にされる接地電極22から成る。これらの電極21お
よび22は、ステンレス鋼やカーボン等の非磁性材料で
作られている。プラズマ生成容器2には引出し電源26
から正電圧が印加される。
【0005】磁気コイル16によってプラズマ生成容器
2内に所定強度(例えばマイクロ波10が2.45GH
zの場合は約875ガウス)の磁場を発生させると共
に、当該プラズマ生成容器2内にマイクロ波10および
ガス14を導入すると、マイクロ波放電および電子サイ
クロトロン共鳴によってガス14が励起されてプラズマ
生成容器2内にプラズマ18が作られる。そしてこのと
き、プラズマ生成容器2および引出し電極系20に上記
のような電圧を印加しておくと、電界の作用によって、
このプラズマ18中からイオンビーム24が引き出され
る。負電位の抑制電極21は、イオンビーム24の引出
しの際に下流側から電子がプラズマ生成容器2の方へ逆
流するのを抑制する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のE
CR型イオン源においては、例えば図4に示すように、
プラズマ生成容器2内では磁気コイル16による磁力線
17がイオンビーム24の引出し方向にほぼ平行になる
ように構成されているけれども、磁気コイル16より少
し離れている領域では、より具体的にはプラズマ生成容
器2の開口部4付近より下流側においては、磁力線17
はイオンビーム24の引出し方向に対して直角方向に広
がった分布をしている。
【0007】そのため、プラズマ生成容器2内のプラズ
マ18中のイオンが開口部4付近において磁力線17に
沿って広がってしまい、かつ開口部4から引き出された
イオンビーム24も引出し電極系20付近において磁力
線17に沿って広がってしまい、その結果、プラズマ1
8中のイオンやイオンビーム24がプラズマ生成容器2
や引出し電極系20等の構造物に衝突する割合が多くな
るため、効率の良いイオンビーム24の引出しができな
いという問題がある。
【0008】そこでこの発明は、プラズマ生成容器の開
口部付近から引出し電極系付近にかけての磁力線の分布
をイオンビームの引出し方向に平行に近づけることによ
って、プラズマ生成容器内のプラズマ中のイオンの開口
部付近での広がりおよび引出し電極系付近でのイオンビ
ームの広がりを抑えて、効率の良いイオンビームの引出
しを行うことができるようにしたECR型イオン源を提
供することを主たる目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のECR型イオン源は、前述したような引
出し電極系を構成する電極の内の少なくとも1枚を磁性
材料で作製していることを特徴とする。
【0010】
【作用】引出し電極系を構成する電極の内の少なくとも
1枚を磁性材料で作製することにより、磁気コイルから
出た磁力線はこの磁性材料で作製した電極に引き込まれ
てその中を通るようになり、その結果、プラズマ生成容
器の開口部付近から引出し電極系付近にかけての磁力線
の分布は、イオンビームの引出し方向に平行に近づく。
その結果、プラズマ生成容器内のプラズマ中のイオンの
開口部付近での広がりおよび引出し電極系付近でのイオ
ンビームの広がりを抑えて、効率の良いイオンビームの
引出しを行うことができるようになる。
【0011】
【実施例】図1は、この発明の一実施例に係るECR型
イオン源を示す断面図である。図3の従来例と同一また
は相当する部分には同一符号を付し、以下においては当
該従来例との相違点を主に説明する。
【0012】この実施例においては、前述したような引
出し電極系20を構成する電極の内の最下流側の電極で
ある接地電極22aを磁性材料で作製している。より具
体的には、接地電極22aをこの実施例では鉄にニッケ
ルメッキを施したもので作製しているが、その他フェラ
イト系のステンレス等で作製しても良い。
【0013】接地電極22aをこのように磁性材料で作
製することにより、図2に示すように、磁気コイル16
から出た磁力線17はこの接地電極22aに引き込まれ
てその中を通るようになり、その結果、プラズマ生成容
器2の開口部4付近から引出し電極系20付近にかけて
の磁力線17の分布は、イオンビーム24の引出し方向
に平行に近づく。
【0014】その結果、プラズマ生成容器2内のプラズ
マ18中のイオンの開口部4付近での広がりおよび開口
部4から引き出されたイオンビーム24の引出し電極系
20付近での広がりを抑えることができるので、プラズ
マ18中のイオンやイオンビーム24がプラズマ生成容
器2や引出し電極系20等の構造物に衝突する割合が少
なくなり、効率の良いイオンビーム24の引出しを行う
ことができるようになる。
【0015】しかも上記のようにすれば、接地電極22
aが磁気コイル16の磁力線17を整形する整形手段を
兼ねているので、別に整形手段を設ける必要がなく、従
って構造が簡単で小型になるという効果も得られる。
【0016】なお、引出し電極系20を構成する電極の
数は、上記例のような2枚に限られるものではなく、1
枚の場合もあれば3枚以上の場合もある。その場合、当
該引出し電極系を構成する最下流側の電極を磁性材料で
作製するのが、磁力線を最も下流側まで平行に引き込め
る観点から好ましいが、必ずそのようにしなければなら
ないものではなく、引出し電極系を構成する電極の内の
少なくとも1枚を磁性材料で作製すれば、磁力線の分布
をイオンビームの引出し方向に平行に近づける効果は得
られる。従って上記例で言えば、接地電極22aを磁性
材料で作製する代わりに、あるいは接地電極22aと共
に、抑制電極21を磁性材料で作製しても良い。
【0017】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、引出し
電極系を構成する電極の内の少なくとも1枚を磁性材料
で作製しているので、磁気コイルから出た磁力線はこの
磁性材料で作製した電極に引き込まれてその中を通るよ
うになり、その結果、プラズマ生成容器の開口部付近か
ら引出し電極系付近にかけての磁力線の分布は、イオン
ビームの引出し方向に平行に近づく。その結果、プラズ
マ生成容器内のプラズマ中のイオンの開口部付近での広
がりおよび引出し電極系付近でのイオンビームの広がり
を抑えて、効率の良いイオンビームの引出しを行うこと
ができるようになる。
【0018】しかもこの発明では、磁性材料で作製した
電極が磁力線を整形する整形手段を兼ねているので、別
に整形手段を設ける必要がなく、従って構造が簡単で小
型になるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るECR型イオン源を
示す断面図である。
【図2】図1のECR型イオン源における磁力線分布の
概略を示す図である。
【図3】従来のECR型イオン源の一例を示す断面図で
ある。
【図4】図3のECR型イオン源における磁力線分布の
概略を示す図である。
【符号の説明】
2 プラズマ生成容器 4 開口部 6 導波管 12 ガス導入管 16 磁気コイル 17 磁力線 18 プラズマ 20 引出し電極系 21 抑制電極 22a 接地電極 24 イオンビーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマを作るための容器であってマイ
    クロ波およびガスが導入されるプラズマ生成容器と、こ
    のプラズマ生成容器内にイオンビーム引出し方向に磁場
    を発生させる磁気コイルと、前記プラズマ生成容器の開
    口部の外側近傍に設けられていて、1枚以上の電極から
    成り電界の作用でプラズマ生成容器内のプラズマからイ
    オンビームを引き出す引出し電極系とを備えるECR型
    イオン源において、前記引出し電極系を構成する電極の
    内の少なくとも1枚を磁性材料で作製していることを特
    徴とするECR型イオン源。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010058930A3 (ko) * 2008-11-20 2010-08-05 한국기초과학지원연구원 전자 맴돌이 공명 이온원 장치 및 그의 제조방법

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US8461763B2 (en) 2008-11-20 2013-06-11 Korea Basic Science Institute Electron cyclotron ion source and manufacturing method thereof

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JP2671733B2 (ja) 1997-10-29

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