JPH0612339U - 郵送用封筒 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一の封筒を用いて複数回郵送することがで
きるようにする。 【構成】 フラップを有する封筒本体の正面に複数の宛
先記載欄を設けるとともに、封筒本体の一部に複数の発
信人記載欄を設けて、最初に郵送する場合には、いずれ
か１個の宛先記載欄に宛先を、またいずれか１個の発信
に記載欄に発信元を記載し、これを受け取った者が同一
の封筒を用いて郵送するときは、他の１個の宛先記載欄
たる空欄に宛先を、また他の１個の発信人記載欄たる空
欄に発信元を記載するようにして、宛先記載欄及び発信
人記載欄の数に相当する回数、同一の封筒を用いて郵送
することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、同一の封筒を用いて複数回郵送することができるようにした郵送 用封筒に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその問題点】

書類を郵送する場合には、一般封筒に収納した状態で行うことはきわめて一般 的なことであるが、従来一般に用いられていた封筒は、既製のものにあっては、 郵便番号枠が印刷されていることはあっても、他は無地であり、また私製のもの にあっては、せいぜい発信人の住所、氏名（名称）等が印刷されているのみであ ったため、使用後は、この封筒は再使用することはせず、捨てられる運命にあっ た。

【０００３】 しかるに今日、紙の材料となる森林資源の節約が地球規模で問題化されている と同時にゴミを少なくする運動の一環としてかかる使用済みの封筒であっても、 宛先を記載しようとすれば十分記載することができる物理的なスペースは存在す る。そしてこれを実行する場合、すでに記載されている宛先を例えば二重線で消 して、改めて他の宛先を記載するとともに、新規な郵券（切手）を貼付すればよ く、このことは発信人の表示についても同様である。

【０００４】 しかし無地の封筒の正面にかかる訂正的な記載をすることは、体裁的には好ま しくなく、また郵便配達時にも誤認する可能性があるとともに、最初に記載する 場合に、無地の封筒全面に記載することによって二度目の記載スペースを十分に 確保できない場合も想像されるので、あらかじめ封筒の正面には複数の宛先記載 欄を、例えば枠取り印刷して表示すればよく、このことは発信人記載欄について も封筒の正面又は背面に同様に表示しておけばよいのである。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】 そこでこの考案に係る郵送用封筒は、フラップを有する封筒本体の正面に複数 の宛先記載欄を設けるとともに、封筒本体の一部に複数の発信人記載欄を設けて 、最初に郵送する場合には、いずれか１個の宛先記載欄に宛先を、またいずれか １個の発信人記載欄に発信元を記載し、これを受け取った者が同一の封筒を用い て郵送するときは、他の１個の宛先記載欄たる空欄に宛先を、また他の１個の発 信人記載欄たる空欄に発信元を記載するようにして、宛先記載欄及び発信人記載 欄の数に相当する回数、同一の封筒を用いて郵送することができるようにしたも のである。

【０００６】

【実施例】

次にこの考案に係る郵送用封筒の実施例を各図に基づいて述べると、１はそれ 自体の形状としては、公知の封筒と同一の形状に形成した封筒本体である。した がってこの封筒本体１は袋状に形成されているとともにフラップ２を有するもの である。

【０００７】 ３は封筒本体１の正面に設けた宛先記載欄であり、この宛先記載欄３は、例え ば図示するようにあらかじめ複数に分割した枠を印刷して形成してある。またこ の宛先記載欄３には、あらかじめ郵便番号記載部４及び発信日記載部５、さらに は必要に応じて「様」「御中」等の文字を印刷しておくことが便利である。

【０００８】 ６は封筒本体１の一部に形成した郵券貼付欄であり、本実施例においては、宛 先記載欄３を横書き式に設けた都合上、この宛先記載欄３と同列の左側としてあ る。しかし宛先記載欄３は横書き式と限るわけではなく、縦書き式であってもよ く、また郵券貼付欄６は特に特定して設ける必要はなく、空いているスペースを 利用して郵券を貼付してもよいのである。

【０００９】 ７は封筒本体１の正面又は背面に形成した発信人記載欄であり、この発信人記 載欄７も基本的には宛先記載欄３と同様に構成すればよく、したがって郵便番号 記載部４’及び発信日付記載部（図示せず）を設けることもある。このように発 信日付記載部を発信人記載欄７に形成した場合、宛先記載欄３に設ける必要がな い。

【００１０】 また前記発信人記載欄７を封筒本体１の背面に設けた場合には、封筒本体１の 正面を宛先記載欄３としてフルに用い、また封筒本体１の背面を発信人記載欄７ としてフルに用いることができるため、それぞれの記載欄を多く設けることが可 能となり、封筒本体１の使用可能回数は多くなる。

【００１１】 フラップ２によって封緘する場合には、これを糊付けによって一度に全面的に 使用することは好ましくない。したがって例えば糊を用いず、接着テープを用い る等して可能な限り損傷を与えないようにする工夫が必要である。

【００１２】 しかしこの場合においてもフラップ２に宛先記載欄３の数に応じた横線８を一 定間隔で施しておき、最端部側から糊付けしてもよい。

【００１３】 またこの場合において前記横線８に代えてミシン目９を穿設しておけば、この ミシン目９を切断することによって、糊付け部分を剥離することなく、開封する ことが可能となる。

【００１４】 さらにこのようにミシン目９を穿設するとともに、フラップ２の裏面全面に接 着剤を塗布し、かつミシン目９によって仕切られた範囲に剥離紙１０を貼着して おけば、糊付けや接着テープ等の必要もない。

【００１５】 尚、前記のように剥離紙１０を用いる場合には、ミシン目９の必要のない可能 性もある。

【００１６】

【作用】

しかして最初に郵送する場合においては、図示する本実施例にあっては最上段 の宛先記載欄３に宛先の郵便番号、住所、氏名（名称）等を記載し、最上段の発 信人記載欄７に発信元の郵便番号、住所、氏名（名称）等を記載し、かつ宛先記 載欄３又は発信人記載欄７に設けた発信日記載部５に発信日を記入する。

【００１７】 そして郵送料相当額の郵券を郵券貼付欄６に貼付し、フラップ２を利用して封 緘する。

【００１８】 封緘する際には、糊、接着テープ等を用いるか、又はあらかじめフラップ２に 接着剤が施されているものについてはそれを用い、また剥離紙１０が存在する場 合にはこれを剥離することによって行う。しかし、いずれの場合においても、フ ラップ２の最端部を利用して行うことになる。

【００１９】 この封筒本体１を受領した者が同一の封筒本体１を再利用する場合は、２度目 の利用となるが、この場合には、宛先記載欄３及び発信人記載欄７のそれぞれ第 ２段目に記載し、かつ先に記載されている宛先記載欄３及び発信人記載欄７の第 １段目は、例えばこれを図示するように抹消すればよい。

【００２０】 そして第２段目の郵券貼付欄６に郵送料相当額の郵券を貼付し封緘する。

【００２１】 ここにおいて封緘する場合は、第１回目に使用する場合と同様であり、この時 点における最端部のフラップ２を使用するのである。

【００２２】 以上のように行うことによって封筒本体１に耐久性がある限り、宛先記載欄３ 及び発信人記載欄７の数に相当する回数使用することが可能となるのである。尚 、このように構成したこの考案にかかる郵送用封筒は、郵便法に抵触しないこと は関係機関において確認済みであることを付言しておく。

【００２３】

【考案の効果】

前記のようにこの考案に係る郵送用封筒によれば、フラップを有する封筒本体 の正面に複数の宛先記載欄を設けるとともに、封筒本体の一部に複数の発信人記 載欄を設けてあるので、最初に郵送する場合には、いずれか１個の宛先記載欄に 宛先を、またいずれか１個の発信に記載欄に発信元を記載し、これを受け取った 者が同一の封筒を用いて郵送するときは、他の１個の宛先記載欄たる空欄に宛先 を、また他の１個の発信人記載欄たる空欄に発信元を記載するようにし、宛先記 載欄及び発信人記載欄の数に相当する回数、同一の封筒を用いて郵送することが できるという効果を有するのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案にかかる郵送用封筒の一実施例を示す
正面図である。

【図２】この考案にかかる郵送用封筒の一実施例を示す
背面図である。

【図３】この考案にかかる郵送用封筒のフラップに横線
を施した状態を示す背面図である。

【図４】この考案にかかる郵送用封筒のフラップにミシ
ン目を施した状態を示す背面図である。

【図５】この考案にかかる郵送用封筒のフラップに剥離
紙を貼着した状態を示す背面図である。

【図６】この考案にかかる郵送用封筒を最初の使用する
状態を示す正面図である。

【図７】この考案にかかる郵送用封筒を第２回目に使用
する状態を示す正面図である。

【図８】この考案にかかる郵送用封筒の他例を示す正面
図である。

【図９】この考案にかかる郵送用封筒の他例を示す背面
図である。

【符号の説明】

１ 封筒本体 ２ フラップ ３ 宛先記載欄 ４ 郵便番号記載部 ４’ 郵便番号記載部 ５ 発信日記載部 ６ 郵券貼付欄 ７ 発信人記載欄 ８ 横線 ９ ミシン目 １０ 剥離紙

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フラップを有する封筒本体の正面に複数
   の宛先記載欄を設けるとともに、封筒本体の一部に複数
   の発信人記載欄を設けたことを特徴とする郵送用封筒。
2. 【請求項２】 フラップには宛先記載欄の数に相当する
   封緘接着部を設けたことを特徴とする請求項１記載の郵
   送用封筒。
3. 【請求項３】 フラップには宛先記載欄の数に相当する
   封緘接着部を設け、かつ前記各封緘接着部間にミシン目
   を穿設したことを特徴とする請求項１記載の郵送用封
   筒。
4. 【請求項４】 フラップには宛先記載欄の数に相当する
   封緘接着部を設けるとともに接着剤を塗布し、その上に
   宛先記載欄の数に相当する枚数の剥離紙を並行に貼着し
   たことを特徴とする請求項１記載の郵送用封筒。
5. 【請求項５】 封筒本体の正面に、宛先記載欄の数に相
   当する郵券貼付欄を設けたことを特徴とする請求項１、
   請求項２、請求項３又は請求項４記載の郵送用封筒。