JPH06123343A - 電動歯ブラシのトルクリミッタ - Google Patents

電動歯ブラシのトルクリミッタ

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JPH06123343A
JPH06123343A JP29642492A JP29642492A JPH06123343A JP H06123343 A JPH06123343 A JP H06123343A JP 29642492 A JP29642492 A JP 29642492A JP 29642492 A JP29642492 A JP 29642492A JP H06123343 A JPH06123343 A JP H06123343A
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Japan
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gear
drive gear
toothbrush
driven
driven gear
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JP29642492A
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Yukihiko Atsumi
幸彦 渥見
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Philips Japan Ltd
Original Assignee
Philips Japan Ltd
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C17/00Devices for cleaning, polishing, rinsing or drying teeth, teeth cavities or prostheses; Saliva removers; Dental appliances for receiving spittle
    • A61C17/16Power-driven cleaning or polishing devices
    • A61C17/22Power-driven cleaning or polishing devices with brushes, cushions, cups, or the like
    • A61C17/32Power-driven cleaning or polishing devices with brushes, cushions, cups, or the like reciprocating or oscillating
    • A61C17/34Power-driven cleaning or polishing devices with brushes, cushions, cups, or the like reciprocating or oscillating driven by electric motor

Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯ブラシに高負荷がかかった場合、歯ブラシ
の揺動運動を衰退させ、更に必要に応じて揺動運動の衰
退を解除することできる電動歯ブラシのトルクリミッタ
を提供する。 【構成】 モータ52の駆動トルクを受けて回転運動す
る駆動ギア4と、この駆動ギア4の回転運動が摺動部材
5を介して伝達されて回転運動する従動ギア6と、従動
ギア6の回転運動を歯ブラシ51bの揺動運動に変換す
るピン9及びクランクシャフト57とを備える。摺動部
材5は、従動ギア6の負荷が重くなると、滑りを生じる
構成を持つ。従って、駆動ギア4から従動ギア6への回
転運動の伝達効率が落ち、歯ブラシ51bの揺動回数が
減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動歯ブラシにおい
て、歯ブラシに高負荷がかかった場合、歯ブラシの揺動
運動を衰退させることのできる電動歯ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、歯槽膿漏や歯肉炎等の歯周病の予
防に、電動歯ブラシのブラッシングが効果的であること
が注目されている。電動歯ブラシのブラッシング速度
は、手で歯ブラシを揺動させてブラッシングする場合に
比べて、十数倍以上の値になる。電動歯ブラシは、この
ように高速で歯ブラシを揺動させるため、使用に際して
注意する点がある。即ち、歯ブラシ(毛先)を歯や歯茎
に強く押しつけすぎると、高速かつ高圧で歯や歯茎を擦
ることになり、歯や歯茎を傷つけてしまう恐れがある。
このため、電動歯ブラシは、歯ブラシに高負荷がかかっ
た場合、具体的には必要以上の力で歯ブラシが歯や歯茎
に押しつけられた場合、歯ブラシの揺動運動を衰退さ
せ、高速かつ高圧で歯や歯茎を擦る事態を回避する機能
を備えることが望ましい。
【0003】歯や歯茎を保護することを目的として、歯
ブラシ(毛先)を回転運動させる電動歯ブラシにおいて
は、この回転運動の駆動トルクを減少させる機能が従来
提案されている。具体的には、例えば、米国特許第2915
912号(第1引例)と米国特許第2916752号(第2引例)
が挙げられる。これら引例における電動歯ブラシは、実
際に歯や歯茎を擦る歯ブラシ(ブラシ)が、回転軸(駆
動軸)の先端に取り付けられている。即ち、回転軸の回
転に伴って歯ブラシが回転運動する。回転軸には、ギア
等を組み合わせた駆動系を介してモータの駆動トルクが
伝達されるが、駆動系と回転軸との間の駆動トルクの伝
達は、摩擦力によって実現している。
【0004】更に、回転軸が軸方向に変移し、この変移
に伴い摩擦力が変化する構造を持つ。具体的には、歯ブ
ラシに高負荷がかかると、言い換えれば、回転軸の先端
側から後端側に向けて過大な力が加わると、回転軸と駆
動系との摩擦力が減少し、回転軸に伝達される駆動トル
クが減少する。この結果、回転軸(歯ブラシ)の回転速
度が低下し、極端な場合、歯ブラシの回転が停止する。
【0005】以上のような原理により、歯ブラシに高負
荷がかかった場合、歯ブラシの駆動トルクの減少を実現
し、歯や歯茎の損傷を防止していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、歯ブラシを
一定方向に回転させるブラッシングよりも、往復運動や
8字運動等(ここでは単に揺動運動と呼ぶ)のブラッシ
ングが一般的に普及している。このため、この揺動運動
を実現し、かつ歯ブラシに高負荷がかかった場合、歯ブ
ラシの揺動運動が衰退する電動歯ブラシの開発が望まれ
ていた。
【0007】また、歯や歯茎に歯ブラシを押しつける圧
力、即ち歯ブラシの負荷は、使用者毎に異なり、極端な
例として、歯ブラシが歯や歯茎に触れる程度でブラッシ
ングを行う使用者と、逆に強い力で押しつけてブラッシ
ングを行う使用者が想定される。このため、揺動運動の
衰退が発生する圧力を低く設定した場合、強い力で押し
つけてブラッシングを行う使用者が揺動運動の不足(違
和感)を感じる事態を招く恐れがある。このような場
合、容易に揺動運動の衰退を解除し、モータの駆動トル
クを無駄なく歯ブラシに伝達する電動歯ブラシの開発が
望まれていた。
【0008】本発明は以上の点に着目してなされたもの
で、歯ブラシに高負荷がかかった場合の歯ブラシの揺動
運動を衰退させ、更に必要に応じて揺動運動の衰退を解
除することできる電動歯ブラシのトルクリミッタを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1に、モータと、前記
モータに駆動されて回転運動する駆動ギアと、前記駆動
ギアに結合され、当該駆動ギアに駆動されて回転運動す
る従動ギアと、前記駆動ギアと前記従動ギアとを結合
し、摩擦力により当該駆動ギアから当該従動ギアに前記
回転運動を伝達する摺動部材と、前記従動ギアの回転運
動を歯ブラシの揺動運動に変換するクランク部材とを備
えたものである。第2に、前記駆動ギアと前記従動ギア
とに接触し、当該駆動ギアの回転運動を当該従動ギアに
伝達する伝達ギアと、前記駆動ギアの回転運動を、前記
伝達ギアを介して前記従動ギアに伝達する場合、当該伝
達ギアを、前記駆動ギア及び前記従動ギアに向けて進行
させて、当該伝達ギアを当該駆動ギア及び当該従動ギア
に接触させ、前記駆動ギアの回転運動を、前記摺動部材
を介して前記従動ギアに伝達する場合、前記伝達ギア
を、前記駆動ギア及び前記従動ギアから退行させる進退
部材とを備えたものである。第3に、前記駆動ギアの回
転方向が順方向の場合、当該駆動ギアに接触して回転運
動を行う第1回転部材と、前記駆動ギアの回転方向が逆
方向の場合、当該駆動ギアと前記従動ギアとに接触し、
当該駆動ギアの回転運動を当該従動ギアに伝達する第2
回転部材と、前記第1回転部材が前記駆動ギアに接触し
ている場合、前記第2回転部材を当該駆動ギア及び前記
従動ギアから退行させ、前記第2回転部材が前記駆動ギ
アと前記従動ギアとに接触している場合、前記第1回転
部材を当該駆動ギアから退行させる揺動部材とを備えた
ものである。
【0010】
【作用】第1に、モータに駆動されて回転運動する駆動
ギアと、当該駆動ギアに駆動されて回転運動する従動ギ
アとの間の回転運動の伝達を、摺動部材を介して実現す
る。前記従動ギアには、当該従動ギアの回転運動を歯ブ
ラシの揺動運動に変換するクランク部材が設けられてい
る。前記歯ブラシに高負荷がかかり、この高負荷が前記
クランク部材を介して前記従動ギアに伝達されると、前
記摺動部材に滑りが生じる。即ち、前記駆動ギアから前
記従動ギアへの回転運動の伝達効率が低下し、結果とし
て前記歯ブラシの揺動運動が衰退する。以上の構成によ
り、歯ブラシが高速かつ高圧で、歯及び歯茎を擦る事態
を回避できる。第2に、前記駆動ギアの回転運動を前記
従動ギアに伝達する伝達ギアを設ける。更に、前記摺動
部材における滑りを解除する場合、前記伝達ギアを前記
駆動ギア及び前記従動ギアに向けて進行させて、当該伝
達ギアを当該駆動ギアと当該伝達ギアに噛み合わせる。
一方、摺動部材による滑りを許容する場合、当該伝達ギ
アを駆動ギア及び従動ギアから退行させて前記伝達ギア
の噛み合わせを解除する進退部材を設ける。以上の構成
により、摺動部材の滑りを利用するか否かを選択する事
ができる。第3に、前記駆動ギアの回転方向が順方向の
場合、当該駆動ギアに噛み合って回転運動を行う第1回
転部材と、前記駆動ギアの回転方向が逆方向の場合、当
該駆動ギアと従動ギアとに噛み合い、当該駆動ギアの回
転運動を前記従動ギアに伝達する第2回転部材と、前記
第1回転部材が前記駆動ギアに噛み合っている場合、前
記第2回転部材を当該駆動ギア及び前記従動ギアから退
行させ、当該第2回転部材が当該駆動ギアと当該従動ギ
アとに噛み合っている場合、前記第1回転部材を当該駆
動ギアから退行させる揺動部材を設ける。以上の構成に
より、摺動部材の滑りを利用するか否かの選択を、駆動
ギアの回転方向を変更する事により実現できる。
【0011】
【実施例】図1に、本発明に係る電動歯ブラシの概念図
を示す。図に示した電動歯ブラシ50の外観は、本体5
1aと、本体51aに取り付けられた歯ブラシ51bか
ら構成されている。本体51aには、モータ52、トル
クリミッタ53、電池54、そしてスイッチ55が設け
られている。モータ52とトルクリミッタ53は、駆動
軸56を介して結合され、トルクリミッタ53には、本
体51aから突出するクランクシャフト57が設けられ
ている。歯ブラシ51bは、クランクシャフト56に嵌
合する事により本体51aに装着される。
【0012】以上の構成の電動歯ブラシ50において、
スイッチ55がオンすると、電池54を電源とするモー
タ52が動作する。モータ52の駆動トルクは、駆動軸
56を介してトルクリミッタ53に伝達される。トルク
リミッタ53では、駆動軸56の回転運動をクランクシ
ャフト57の揺動運動に変換する。クランクシャフト5
7が揺動運動することにより、歯ブラシ51bも揺動運
動することになる。
【0013】歯ブラシ51bに高負荷がかかると、トル
クリミッタ53は、クランクシャフト57の揺動運動を
衰退させる。具体的には単位時間当たりの歯ブラシ51
bの揺動回数を減少させる。
【0014】本発明は、トルクリミッタ53の部分に特
徴がある。従って、図2乃至図4を参照しながら、本発
明に係るトルクリミッタ53の詳細を説明する。
【0015】先ず、図2を参照しながら、本発明の第1
の実施例を説明する。図2は、本発明に係るトルクリミ
ッタの第1の実施例である。図2aは、トルクリミッタ
53a(図1におけるトルクリミッタ53)を電動歯ブ
ラシ50の上面側、即ち矢印D1方向(図1中)から見
た概略を示すもので、図2bは、電動歯ブラシ50の側
面側から見た概略を示すものである。
【0016】図2に示したトルクリミッタ53aにおい
て、駆動軸56に設けられたピニオンギア3は、本体5
1aの内部に設けられた駆動ギア4に結合されている。
具体的には、ピニオンギア3は、駆動ギア4の上面に円
形に設けられたギアと噛み合っている。駆動ギア4の上
面には、円形の窪みが形成され、この窪みには、摺動部
材5を形成する、例えば第1フェルト5aが設けられて
いる。この窪みの上部には、従動ギア6が配置されてい
る。従動ギア6の下面には、摺動部材5を形成する、例
えば第2フェルト5bが設けられている。第1フェル5
aは駆動ギア4と共に回転運動し、第2フェルト5bは
従動ギア6と共に回転運動する。第1フェルト5aと第
2フェルト5bは接触し、両者の間の摩擦力により駆動
ギア4の回転運動が従動ギア6に伝達される。駆動ギア
4の中心部には、ビス7がねじ込まれ、バネ8を従動ギ
ア6に向けて押圧している。このバネ8の弾性力によ
り、従動ギア6は、摺動部5を介して駆動ギア4を押圧
する。従動ギア6の上面には、ピン9が設けられてい
る。このピン9は、クランクシャフト57に設けられた
挿通孔10に嵌合している。ここでは、従動ギア6(ピ
ン9)とクランクシャフト57を合わせて、クランク部
材と呼ぶ。
【0017】以上の構成のトルクリミッタ53aにおい
て、モータ52の駆動トルクは、先ず駆動ギア4に伝達
され、駆動ギア4の回転運動を実現する。駆動ギア4の
回転運動は、摺動部材5を介して、即ち第1フェルト5
aと第2フェルト5bとの摩擦力により、従動ギア6に
伝達され、従動ギア6が回転運動を行う。従動ギア6の
回転運動に伴い、ピン9も回転運動を開始する。ピン9
の回転運動に伴って、クランクシャフト57が揺動運動
し、結果として歯ブラシ51bが揺動運動を行う。な
お、従動ギア6(ピン9)の回転運動を歯ブラシ51b
(クランクシャフト57)の揺動運動に変換する機構
は、例えばクランクシャフト57上で、ピン9を動作
点、歯ブラシ51bの装着位置を作用点と考え、クラン
クシャフト57上の所望の位置にピン9の変移を阻害し
ない構造の支点を設けることにより既知の技術で容易に
実現できる。従って、このクランクシャフト57(クラ
ンク部材)に係るこれ以上の説明は省略する。
【0018】さて、摺動部5、即ち第1フェルト5aと
第2フェルト5bの摩擦力は、バネ7の弾性力に依存す
る。ビス7を締め付けると弾性力が増加し、摩擦力も増
加する。ビス7を緩めると弾性力が減少し、摩擦力も減
少する。通常、このビス7は所望の位置で固定され、所
望の摩擦力が設定される。言い換えると、摺動部5にお
いて滑りが発生する歯ブラシ51bの負荷の値を特定す
ることができる。
【0019】さて、歯ブラシ51bに高負荷がかかる
と、従動ギア6の負荷が増加する。摺動部5の摩擦力が
従動ギア6の負荷を吸収できない場合、摺動部5に滑り
が生じる。即ち、従動ギア6の回転速度が、駆動ギア4
の回転速度よりも遅くなる。従って、単位時間当たりの
クランクシャフト57の揺動回数、即ち歯ブラシ51b
の揺動回数の減少し、極端に負荷が重い場合は、揺動運
動が停止する。
【0020】以上の説明のように、摺動部5の滑りを利
用して、従動ギア6の回転速度を負荷に応じて落とし、
結果として歯ブラシ51bの揺動回数の減少(揺動運動
の衰退)を実現する。
【0021】次に、図3を参照しながら、本発明の第2
の実施例を説明する。図3は、本発明に係るトルクリミ
ッタの第2の実施例である。図3aは、トルクリミッタ
53b(図1におけるトルクリミッタ53)を電動歯ブ
ラシ50の上面側、即ち矢印D1方向(図1中)から見
た概略を示すもので、図3bは、電動歯ブラシ50の側
面側から見た概略を示すものである。
【0022】図3に示したトルクリミッタ53bは、図
2に示したトルクリミッタ53aに、フェイスギア1
1、伝達ギア12、そして切り換えレバー(進退部材)
13を新たに設けた構成である。
【0023】フェイスギア11は本体51aの内部に設
けられ、上面にピニオンギア3と噛み合うギア11a
が、外周にギア11bが設けられている。駆動ギア4の
外周には、ギア11bと噛み合うギア4aが設けられて
いる。同様に、従動ギア6の外周にもギア6aが設けら
れている。ギア4aとギア6aの径は同一である。
【0024】伝達ギア12は、切り換えレバー13に回
転自在に取り付けられ、ギア4aとギア6aに対して同
時に噛み合う構造を持つ。切り換えレバー13は、支点
13aを中心に、伝達ギア12を駆動ギア4(従動ギア
6)に対して進退させる機構で、進行量は位置決めピン
13bに規制される。具体的には、切り換えレバー13
は、その一部を本体51aの外部に露出し、通常、矢印
2方向に図示しないバネ等に付勢されている。このバ
ネの付勢に対抗して、矢印D3方向に力が加わると、伝
達ギア12がギア4a及びギア6aに噛み合う。即ち、
駆動ギア4の回転運動は、伝達ギア12を介して従動ギ
ア6に伝達される。
【0025】以上の構成のトルクリミッタ53bは、切
り換えレバー13を操作することにより、摺動部5に滑
りが生じても、この滑りを解除して駆動ギア4の回転運
動を、従動ギア6に直接伝達することができ、歯ブラシ
51bの負荷が高負荷であっても高速度の揺動運動を実
現する。
【0026】最後に、図4を参照しながら、本発明の第
3の実施例を説明する。図4に、本発明に係るトルクリ
ミッタの第3の実施例を示す。図4は、トルクリミッタ
53c(図1におけるトルクリミッタ53)を電動歯ブ
ラシ50の上面側、即ち矢印D1方向(図1中)から見
た概略を示すものである。図に示したトルクリミッタ5
3を、先に図3に示したトルクリミッタ53bと比べる
と、伝達ギア12及び切り換えレバー13に代えて、伝
達ギア(第1回転部材)14a及び伝達ギア(第2回転
部材)14bと切り換えレバー15が設けられた点が相
違する。
【0027】伝達ギア14aは、切り換えレバー15に
回転自在に取り付けられ、駆動ギア4のギア4aと従動
ギア6のギア6aに同時に噛み合う構造を持つ。伝達ギ
ア14bは、切り換えレバー15に回転自在に取り付け
られ、ギア4aのみに噛み合う構造を持つ。切り換えレ
バー15は、支点15aを中心に位置決めピン15b及
び位置決めピン15cの間を揺動する構造を持つ。さら
に、例えば、モータ52が駆動されていない場合、矢印
4方向に図示しないバネ等により付勢され、モータ5
2の駆動と同時に、この付勢が解除される。なお、切り
換えレバー15は、切り換えレバー13と異なり、本体
51aの外部に露出することはない。
【0028】モータ52が、例えば順回転を行うと、フ
ェイスギア11が矢印D6方向に回転し、駆動ギア4が
矢印D7方向に回転する。この場合、伝達ギア14bが
駆動ギア4に噛み合い、切り換えレバー15を矢印D5
方向に回転する力が発生し、駆動ギア4と伝達ギア14
bの噛み合いが継続する。この場合、駆動ギア4の回転
運動は、摺動部5を介して従動ギア6に伝達される。即
ち、摺動部5の滑りが許容されることになる。なお、駆
動ギア4と伝達ギア14bの噛み合いが継続するのは、
駆動ギア6に伝達ギア14bを自己に引き込もうとする
力が発生するためである。
【0029】一方、モータ52が、例えば逆回転を行う
と、フェイスギア11が矢印D8方向に回転し、駆動ギ
ア4が矢印D9方向に回転する。駆動ギア4が矢印D9
向に回転すると、駆動ギア4と伝達ギア14bの噛み合
いが解除され、切り換えレバー14が矢印D5方向に回
転する力が発生し、駆動ギア4と伝達ギア14aが噛み
合う。この駆動ギア4と伝達ギア14aの噛み合いは、
先に説明した伝達ギア14b同様に継続されることにな
る。
【0030】以上の構成のトルクリミッタ53cは、駆
動ギア4(モータ52)の回転方向を変更する事によ
り、容易に摺動部5の滑りの許容及び解除を実現するこ
とができる。
【0031】以上の説明のように、歯ブラシの負荷が重
くなると、駆動ギア4から従動ギア6への回転運動の伝
達効率を落とし、歯ブラシの揺動回数を減らす。また、
必要に応じて、伝達効率を落とす機能を解除し、歯ブラ
シに高負荷がかかっても、従動ギア6に駆動ギア4の回
転運動を効率よく伝達する。
【0032】本発明は、以上の実施例に限定されるもの
ではない。モータ52の駆動トルクを駆動ギア4に伝達
する構造は、ピニオンギア3及びフェイスギア11を利
用する構造に限定されるものでなく、駆動ギア4の駆動
を実現する構造ならばいかなる構造でもかまわない。ま
た、摺動部材5は、例えば第1フェルト5aのみで構成
し、第1フェルト5aと従動ギア6の下面との摩擦力に
より回転運動を伝達する構造でもよく、更に摺動部材5
の材質も特に限定されるものでなく、例えば僅かな負荷
上昇で揺動運動を衰退させる場合には、フェルトの代わ
りに摩擦係数の小さなプラスチック等を利用し、さらに
駆動ギア4の上面及び従動ギア6の下面に梨地加工を施
す等の手法を用いてもよい、この場合、加工部分が摺動
部材5を形成することになる。
【0033】
【発明の効果】本発明の、電動歯ブラシのトルクリミッ
タによると、歯ブラシに高負荷が加わった状況を的確に
捕らえて、歯ブラシの揺動回数を減らす。このため、歯
や歯茎を高圧力及び高速度で擦る事態を回避でき、結果
として歯や歯茎の損傷を防止することができる。また、
歯ブラシへの高負荷に伴う揺動回数の減少を容易に解除
できるため、意識的に高負荷の状態で歯ブラシを使用す
る要求に応じることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動歯ブラシの概念図である。
【図2】本発明に係るトルクリミッタの第1の実施例で
ある。
【図3】本発明に係るトルクリミッタの第2の実施例で
ある。
【図4】本発明に係るトルクリミッタの第3の実施例で
ある。
【符号の説明】
50 電動歯ブラシ 51a 本体 51b 歯ブラシ 52 モータ 53 トルクリミッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 1/12 9240−3J 35/10 A 9242−3J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、 前記モータに駆動されて回転運動する駆動ギアと、 前記駆動ギアに結合され、当該駆動ギアに駆動されて回
    転運動する従動ギアと、 前記駆動ギアと前記従動ギアとを結合し、摩擦力により
    当該駆動ギアから当該従動ギアに前記回転運動を伝達す
    る摺動部材と、 前記従動ギアの回転運動を歯ブラシの揺動運動に変換す
    るクランク部材とを備えたことを特徴とする電動歯ブラ
    シのトルクリミッタ。
  2. 【請求項2】 前記駆動ギアと前記従動ギアとに接触
    し、当該駆動ギアの回転運動を当該従動ギアに伝達する
    伝達ギアと、 前記駆動ギアの回転運動を、前記伝達ギアを介して前記
    従動ギアに伝達する場合、当該伝達ギアを、前記駆動ギ
    ア及び前記従動ギアに向けて進行させて、当該伝達ギア
    を当該駆動ギア及び当該従動ギアに接触させ、 前記駆動ギアの回転運動を、前記摺動部材を介して前記
    従動ギアに伝達する場合、前記伝達ギアを、前記駆動ギ
    ア及び前記従動ギアから退行させる進退部材とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の電動歯ブラシのトルク
    リミッタ。
  3. 【請求項3】 前記駆動ギアの回転方向が順方向の場
    合、当該駆動ギアに接触して回転運動を行う第1回転部
    材と、 前記駆動ギアの回転方向が逆方向の場合、当該駆動ギア
    と前記従動ギアとに接触し、当該駆動ギアの回転運動を
    当該従動ギアに伝達する第2回転部材と、 前記第1回転部材が前記駆動ギアに接触している場合、
    前記第2回転部材を当該駆動ギア及び前記従動ギアから
    退行させ、 前記第2回転部材が前記駆動ギアと前記従動ギアとに接
    触している場合、前記第1回転部材を当該駆動ギアから
    退行させる揺動部材とを備えたことを特徴とする請求項
    1に記載の電動歯ブラシのトルクリミッタ。
JP29642492A 1992-10-08 1992-10-08 電動歯ブラシのトルクリミッタ Withdrawn JPH06123343A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6050818A (en) * 1995-04-21 2000-04-18 Braun Aktiengesellschaft Electrically powered dental cleansing apparatus
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