JPH0612298A - エラー情報管理方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エラー発生時のエラー情報を主記憶内に蓄積
し、エラー情報の消滅を防ぎ、管理領域を設けることに
よってエラー情報の蓄積・参照を容易にする。 【構成】 マルチオペレーティングシステム５とこのマ
ルチオペレーティングシステム５の配下で動作する複数
のタスク４およびエラー情報管理モジュール３ならびに
主記憶装置内にエラー情報記憶領域１とエラー情報管理
領域２とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はエラー情報の管理方式に
係り、特にマルチタスク環境で各タスクが出力するエラ
ー情報の管理方式に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のエラー情報管理方式は、出力装置
を有し、エラーの発生した時点で出力装置にエラー情報
を出力している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この従来のエラー情報
管理方式では、エラーの発生した時点で出力装置に出力
している。例えば、ＣＲＴに出力している場合は、大量
のエラー情報出力時その全てを確認することは困難であ
るし、また、複数タスクからエラー情報が同時に出力さ
れる場合にはそれらが混合し判読不能になるという課題
があった。また、プリンターやハードディスクなどの装
置に出力する場合にはエラー発生時に必ず、その装置が
必要となることおよび出力に時間がかかるというなどの
課題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明のエラー情報管理
方式は、各タスクで発生したエラー情報を蓄積する主記
憶上のエラー情報記憶領域と、このエラー情報記憶領域
に蓄積したエラー情報を管理するエラー情報管理領域を
備えるものである。

【０００５】

【作用】本発明においては、エラー発生時のエラー情報
を主記憶内に蓄積し、エラー情報の消滅を防ぎ、管理領
域を設けることによってエラー情報の蓄積・参照を容易
にする。

【０００６】

【実施例】図１は本発明の一実施例を示すソフトウェア
構成図である。この図１において、１は各タスクで発生
したエラー情報を蓄積する主記憶上のエラー情報記憶領
域、２はこのエラー情報記憶領域に蓄積したエラー情報
を管理するエラー情報管理領域、３はエラー情報管理モ
ジュール、５はマルチタスクオペレーティングシステ
ム、４はこのマルチタスクオペレーティングシステム５
の配下で動作する複数のタスクである。そして、エラー
情報管理モジュール３は複数のタスク４からライブラリ
として使用される。このエラー情報管理モジュール３は
エラー情報管理領域２の参照操作とエラー情報記憶領域
１への書き込み、読み込みの機能を持っている。

【０００７】エラー情報管理領域２は、図２に示すよう
な構成になっていて、エラー情報記憶領域２へアクセス
するための必要な情報を保持している。そして、エラー
情報記憶領域先頭アドレス（以下、先頭アドレスと呼称
する）はエラー情報記憶領域１の先頭アドレスを示して
いる。エラー情報記憶領域終了アドレス（以下、終了ア
ドレスと呼称する）はエラー情報記憶領域１の終了アド
レスを示している。先頭アドレスから終了アドレス内が
エラー情報記憶領域１の範囲である。エラー情報記憶領
域書き込みアドレス（以下、書き込みアドレスと呼称す
る）はエラー情報を書き込むアドレスを示している。エ
ラー情報記憶領域読み込みアドレス（以下、読み込みア
ドレスと呼称する）は読み出すエラー情報のアドレスを
示している。そして、最古エラー情報アドレスは今まで
に蓄積されたエラー情報の中で一番古いエラー情報のア
ドレスを示している。累計カウンタは今まで蓄積したエ
ラー情報数を示している。記録モードはエラー情報の蓄
積方法をフラグ形式で保持している。

【０００８】エラー情報記憶領域１はエラー情報を蓄積
する領域である。ここで、蓄積する方式はエラー情報記
憶領域１をリングバッファとして使用し常に最新のエラ
ー情報を保持する方式とエラー情報記憶領域１が一杯に
なったら以降のエラー情報は廃棄する方式とがある。そ
して、どちらかの方式を選択するかはシステム起動時に
エラー情報管理領域２内の記録モードに記憶される。

【０００９】つぎにこのように構成された図１に示す実
施例のエラー情報管理方式の動作について説明する。ま
ず、システムが起動されたならエラー情報管理領域２に
先頭アドレス，終了アドレス，書き込みアドレス，読み
込みアドレス，最古エラー情報アドレス，累計カウン
タ，記録モードが設定され、次にエラー情報記憶領域１
を初期化する。この後、エラーの発生待ちとなる。つぎ
に、タスク４でエラーが発生したとき、このタスク４は
エラー情報管理モジュール３を呼び出しエラー情報をエ
ラー情報管理モジュール３に渡す。このエラー情報を受
け取ったエラー情報管理モジュール３は次にエラー情報
管理領域２を参照し、書き込みアドレスを取得し、その
アドレスにしたがってエラー情報をエラー情報記憶領域
１へ書き込む。このとき、エラー情報管理モジュール３
はエラー情報管理領域２を操作し次のエラー情報が消滅
しないようにする。そして、エラー情報管理モジュール
３はエラー情報管理領域２の読み出しアドレスによりエ
ラー情報を読み出すこともできる。

【００１０】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、エラー情
報を主記憶に蓄積し、エラー情報を管理するための領域
を設けることにより、エラー情報の参照を容易にし大幅
なエラー情報の消失を防ぐことができるようになりデバ
ックの作業が効率良く行えるという効果がある。また、
エラー情報をメモリ内に蓄積するためエラー発生時に出
力装置が不要になるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すソフトウェア構成図で
ある。

【図２】図１におけるエラー情報管理領域の構成図であ
る。

【符号の説明】 １ エラー情報記憶領域 ２ エラー情報管理領域 ３ エラー情報管理モジュール ４ タスク ５ マルチタスクオペレーティングシステム

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 各タスクで発生したエラー情報を蓄積す
   る主記憶上のエラー情報記憶領域と、このエラー情報記
   憶領域に蓄積したエラー情報を管理するエラー情報管理
   領域を備えることを特徴とするエラー情報管理方式。