JPH06122634A - リポソームを用いるガン診断薬およびガン治療薬 - Google Patents

リポソームを用いるガン診断薬およびガン治療薬

Info

Publication number
JPH06122634A
JPH06122634A JP4048124A JP4812492A JPH06122634A JP H06122634 A JPH06122634 A JP H06122634A JP 4048124 A JP4048124 A JP 4048124A JP 4812492 A JP4812492 A JP 4812492A JP H06122634 A JPH06122634 A JP H06122634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liposome
cancer
liposomes
present
glycolipid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4048124A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Nanba
幸弘 難波
Toshiyuki Sakakibara
敏之 榊原
Naoto Oku
直人 奥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Fine Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nippon Fine Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Fine Chemical Co Ltd filed Critical Nippon Fine Chemical Co Ltd
Priority to JP4048124A priority Critical patent/JPH06122634A/ja
Publication of JPH06122634A publication Critical patent/JPH06122634A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/10Dispersions; Emulsions
    • A61K9/127Liposomes
    • A61K9/1271Non-conventional liposomes, e.g. PEGylated liposomes, liposomes coated with polymers
    • A61K9/1272Non-conventional liposomes, e.g. PEGylated liposomes, liposomes coated with polymers with substantial amounts of non-phosphatidyl, i.e. non-acylglycerophosphate, surfactants as bilayer-forming substances, e.g. cationic lipids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/10Dispersions; Emulsions
    • A61K9/127Liposomes

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】グルクロン酸又はガラクツロン酸を結合してな
る糖脂質を少なくとも1種含有するリポソーム内に画像
診断薬を封入し、該リポソームを注射により投与するこ
とを特徴とするガン診断薬およびガン治療薬。 【効果】高感度にガンの診断を行うことができ且つ副作
用の少ないガン治療薬を提供できるようになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リポソームを用いるガ
ン診断薬およびガン治療薬に関し、詳しくは、細網内皮
系(RES)組織による取込みを回避し、腫瘍組織に選
択的に分布するリポソームを用いるガン診断薬およびガ
ン治療薬に関する。
【0002】なお、本発明において“リポソーム”と
は、リポソームとリピッドマイクロスフェア(脂肪乳
剤)の両方を意味するものとする。
【0003】
【従来の技術】リポソームは、特に毒性の強い薬物の低
毒化、体内で不安定な薬物の安定化、生体内での薬物の
徐放化等に有効であり、更には細胞と融合したり取り込
まれたりする性質を利用して、特定の細胞に選択的に薬
物を移行させるための手段として利用できることが知ら
れている。このような性質を有するリポソームは、ガン
組織に薬剤を効率的に運搬するのに有用であり、かかる
性質により、診断面においては腫瘍部位の同定、ガンの
大きさの測定など治療方針の決定において重要な因子の
測定に利用できる。また、治療面においては、副作用の
強い制ガン剤を体内の他の正常な組織に障害を与えるこ
となく、腫瘍組織に選択的に移行させ、その副作用を抑
えることができるメリットがある。
【0004】腫瘍組織にリポソームを選択的に移行させ
る方法としては、特開昭61−158932号及び特開
昭61−158933号が例示される。
【0005】特開昭61−158932号及び特開昭6
1−158933号の内容としては、6−アミノマンノ
ース誘導体のような正に帯電した化合物を組み込んだリ
ン脂質小胞を血流内に導入し、体内のマクロファージ又
はそれ以外の食細胞(細網内皮系)を飽和させ、細網内
皮系(以下、RESと記載する)によるリポソームの取
り込みを阻害させた後、2000オングストローム未満
のDSPC/コレステロールより成る、制ガン剤、イメ
ージング剤等を封入したリポソームを血流中に導入し、
腫瘍組織に制ガン剤等を集めることを特徴としている。
【0006】しかしながら、上記の方法によれば、免疫
を担当しているRESを飽和させるため、RESが本来
果たすべき免疫応答反応ができなくなり、感染症等に対
し無防備になるという重大な問題がある。特にガン患者
は免疫力が低下しているので、RESの飽和を伴うよう
な方法は臨床上好ましくない。
【0007】リポソームを腫瘍組織へ選択的に移行させ
る別の技術としては、PCT/US87/03398に
記載のアレン及びパパショポラス(Proc. Nat
l.Acad. Sci. UAS,Vol.85,6
949−6953(1988))らの方法がある。これ
は: (a)リポソーム膜成分として、リジッド(rigi
d)な脂質(DSPC,SM)とコレステロールを用い
て膜を安定化し、(b)さらに表面をGMのようなシ
アル酸残基を持つリン脂質あるいはスルファチドのよう
な硫酸基を持つ糖脂質で修飾すること、及び(c)リポ
ソームのサイズを0.05〜0.5μmに制御すること
を組み合わせることによりリポソームの血中滞留時間を
延長させ、ガン組織にリポソームを用いた薬物運搬を行
うものである。
【0008】しかしながら、アレン及びパパショポラス
らの方法によれば、腫瘍組織にリポソームを集積させる
ことはできるが、その腫瘍組織への選択性は、未だ満足
のいくものではなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、RE
Sによって捕捉され難く、長時間にわたり高濃度で血中
に存在し且つ腫瘍組織に高度に選択的に移行する、リポ
ソームを利用したガン診断薬およびガン治療薬を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、以前にウロ
ン酸を結合してなる糖脂質を含むリポソームがその血中
半減期を大幅に延長し得ることを報告した(特願昭63
−46895号参照)。このリポソームについてさらに
研究を重ねた結果、該リポソームは腫瘍組織へ極めて選
択的に移行し、ガンの診断および治療薬として有用であ
ることを見出した。
【0011】即ち、本発明は、グルクロン酸又はガラク
ツロン酸を結合してなる糖脂質を少なくとも1種含有す
るリポソーム内に画像診断薬を封入してなるガン診断薬
を提供するものである。
【0012】また、本発明は、グルクロン酸又はガラク
ツロン酸を結合してなる糖脂質を少なくとも1種含有す
るリポソーム内に制ガン剤を封入してなるガン治療薬を
提供するものである。
【0013】グルクロン酸又はガラクツロン酸と糖脂質
を形成する脂質は、O−又はS−グリコシド結合を介し
て糖と結合する。糖脂質を形成する脂質としては、公知
のものが使用できるが、その中でも、ジアシルグリセラ
イド類、ジアルキルグリセライド類、スフィンゴシン、
セラミド、炭化水素及びコレステロールから選ばれた少
なくとも1種が好ましい。
【0014】ジアシルグリセライド類としては、例え
ば、1,2−ジパルミトイルグリセライド、1,2−ジ
ステアロイルグリセライド、1−ステアロイル−3−パ
ルミトイルグリセライド、1,2−ジオレオイルグリセ
ライド等のアシル部分が炭素数10〜40程度、好まし
くは炭素数14〜24程度の飽和若しくは不飽和脂肪酸
である1,2−ジアシルグリセライド類、1,3−ジア
シルグリセライド類等を挙げることができる。
【0015】ジアルキルグリセライド類としては、例え
ば、1,2−O−ジヘキサデシルグリセライド、1,2
−O−ジオクタデシルグリセライド、1−O−ヘキサデ
シル−3−O−オクタデシルグリセライド等のアルキル
部分が炭素数10〜40程度、好ましくは炭素数14〜
24程度の直鎖若しくは分枝状アルキル基である1,2
−O−ジアルキルグリセライド、1,3−O−ジアルキ
ルグリセライド類等を挙げることができる。
【0016】炭化水素としては、例えば、炭素数10〜
60程度好ましくは14〜40程度、より好ましくは1
6〜24程度の飽和若しくは不飽和の直鎖若しくは分枝
状の脂肪族炭化水素等を挙げることができる。上記脂質
は単独で若しくは2種以上併用して使用できる。
【0017】本発明で使用する糖脂質は、グルクロン酸
又はガラクツロン酸と上記の脂質を、ケーニッヒ・クノ
ール法等の公知のグリコシド化法に供することにより製
造できる。
【0018】本発明で、リポソーム内に封入する画像診
断薬としては、(1)テクネシウム99m、インジウム
−111、ガリウム−67、コバルト−57、亜鉛−6
5等のγ線を放出し、γカメラでの画像診断が可能なラ
ジオラベルマーカー、、具体的には99mテクネシウム
−ジエチレントリアミンペンタ酢酸5ナトリウム錯体、
111−インジウム−ニトリロ三酢酸3ナトリウム錯
体、67−ガリウム−三酢酸3ナトリウム錯体など、
(2)マンガン、銅、ガドリニウム、エルビウム、クロ
ム、鉄、コバルト、ニッケル等の塩などの核磁気共鳴
(NMR)イメージングに用いられる常磁性物質、具体
的にはガドリニウム−クエン酸2ナトリウム、マンガン
−クエン酸2ナトリウム、ガドリニウム−ジエチレント
リアミンペンタ酢酸5ナトリウム錯体(Gd(III)
−DTAP)、ランタン(III)−DTAP、Fe
(III)−DTAP、Mn(III)−DTAPな
ど、(3)ヒパーク メグルミンなどのX線イメージン
グ剤などを例示することができる。
【0019】本発明で、リポソーム内に封入する制ガン
剤としては、公知の制ガン剤が広く用いられ、具体的に
は、シスプラチン、アドリアマイシン、ダウノマイシ
ン、メトトレキセート、ビンクリスチン、シトシンアラ
ビノシド、アラビノシルアデニン、アクチノマイシン
D、メルカプトポリシトシン、エピルビシン、サイクロ
ホスファミドなどの通常の制ガン剤の他に、ヨウ素13
1、イットリウム90、リン32、ボロン10(ボロン
化フェニルアラニン)などの放射性核種を例示すること
ができる。
【0020】本発明では、リポソーム膜の構成成分とし
て、上記糖脂質とともにリン脂質、コレステロール等
の、糖脂質以外の公知の脂質を使用する。リン脂質とし
ては公知のものが何れも使用でき、その具体例として
は、例えば、大豆レチシン、卵黄レシチン、ジパルトイ
ルホスファチジルコリン、ジステアロイルホスファチジ
ルコリン、ジオレイルホスファチジルコリン、ホスファ
チジルエタノールアミン、ホスファチジルグリセロー
ル、スフィンゴミエリン、ホスファチジルイノシトール
等のリン脂質、水素添加レシチン等の天然リン脂質に水
素添加を行ったものなどを挙げることができる。リポソ
ームの融合及び内封物の漏れ出しを更に防止するため
に、コレステロール及びホスファチジン酸、ホスファチ
ジルセリン、ホスファチジルグリセロール、カルジオピ
リン等の荷電を有するリン脂質を他のリン脂質とともに
用いてもよい。上記リン脂質は単独で若しくは2種以上
併用して使用することができる。
【0021】なお、リピッドマイクロスフェアの構成成
分としては、公知の大豆油およびリン脂質が用いられ
る。
【0022】本発明では、必要に応じ、リポソーム膜構
成成分として、上記脂質の他に、炭素数10〜40程
度、好ましくは炭素数14〜24程度の直鎖若しくは分
枝状の飽和若しくは不飽和の脂肪酸、前記脂肪酸のジグ
リセライド、トリグリセライド、コレステロールエステ
ル等を適宜使用してもよい。
【0023】本発明で使用するリポソームは公知のリポ
ソームの形態とすることができる。その具体例として
は、例えば、多重膜リポソーム(MLV;multil
amellar vesicle)、小さな一枚膜リポ
ソーム(SUV;smallunilamellar
vesicle)、大きな一枚膜リポソーム(LUV;
large unilamellar vesicle
)等を挙げることができる。
【0024】本発明リポソームは公知の方法に従って製
造できる。以下にその一例を挙げる。
【0025】まずリン脂質、本発明の糖脂質、必要に応
じてコレステロールを適当な溶媒に溶解する。次いで得
られた溶液を、例えばロータリーエバポレーターに入れ
て溶媒を留去し、エバポレーター内壁面に脂質のフィル
ムを形成する。この中に内封物の水溶液若しくは緩衝溶
液を加え、激しく振とうすることにより、本発明リポソ
ームの分散液を得ることができる。振とう後に必要に応
じて凍結融解超音波処理を行ってもよい。また、ポリカ
ーボネートフィルムを用いたリポソーム粒径のサイジン
グを行なってもよい。
【0026】リン脂質の使用量は特に制限されず、使用
する内封物の種類等に応じて適宜選択すればよい。糖脂
質の使用量も特に制限はないが、リポソームの形成し易
さ等を考慮すると、糖脂質の脂質膜中に1〜50モル%
程度、好ましくは5〜30モル%程度含まれるように配
合すればよい。内封物としては、リポソームの用途に応
じて各種制ガン剤、画像診断薬の中から適宜選択して使
用すればよい。内封物の使用量も特に制限されず、内封
物の種類に応じて適宜選択すればよい。
【0027】溶媒としては使用する脂質を溶解し得るも
のが何れも使用でき、例えば、クロロホルム、メチルク
ロロホルム、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、
ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメ
チルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類等を
挙げることができる。溶媒を留去し脂質のフィルムを形
成する際の温度条件は特に制限されず、0〜100℃程
度の広い範囲から適宜選択できるが、脂質の酸化を防ぐ
ことを考慮すると好ましくは25〜60℃程度、より好
ましくは30〜40℃程度とすればよい。また、リポソ
ーム調製時のpH、塩濃度は、脂質及びリポソームの変
性が起らない範囲であれば特に制限されないが、通常p
H7程度、オスモラリティ0.3程度とすればよい。
【0028】得られたリポソーム分散液を、ゲル濾過、
遠心分離等の公知の方法に準じて精製することによっ
て、リポソームとリポソームに内封されなかった薬剤、
マーカー等とを分離することができる。分離されたリポ
ソームにリポソームの内封液と等張になるように調製し
た緩衝水溶液(Tris、リン酸、HEPES、MOP
S等)を加えることにより、上記特定の糖脂質を含有し
た本発明リポソームの懸濁液が得られる。
【0029】本発明で用いるリポソームの粒径は特に制
限されないが、通常0.03〜0.8μm程度、好まし
くは0.05〜0.5μm程度、より好ましくは0.1
〜03μm程度とするのがよい。
【0030】本発明のリポソームは、注射により生体に
投与する。投与法としては、腫瘍の存在部位により静脈
内注射、筋肉内注射、皮下注射、動脈内注射などをいず
れも用いることができるが、好ましくは静脈内注射が良
い。
【0031】本発明のリポソームの投与量は、内封する
薬剤の種類により異なるが、ガン診断薬の場合には通常
成人に対し0.5mg〜1g程度投与され、ガン治療薬
の場合には1mg〜1g程度投与される。
【0032】本発明のリポソームは、糖残基としてグル
クロン酸およびガラクツロン酸のいずれを用いた場合に
も優れた効果を発揮するが、ガラクツロン酸を用いた場
合により好ましい結果が得られる。
【0033】
【発明の効果】本発明の方法によれば、以下のような優
れた効果が達成される。 * 本発明で用いるガン診断薬は腫瘍部位に選択的に移
行するので極めて高感度且つ特異的にガンを診断するこ
とが可能である。 * 本発明で用いるガン治療薬は腫瘍部位に選択的に移
行し、正常の組織にはほとんど制ガン剤は移行しないの
で、制ガン剤の副作用を大幅に軽減することができる。 * 本発明で用いるリポソームは、生体内での半減期が
長いので、ガン診断剤およびガン治療薬としての投与量
及び投与回数を少なくすることができ、生体に対する副
作用も少なくすることができる。 * 本発明で用いるリポソームは、本来生体内に存在す
る脂質を用いているので、生体に対する安全性が高い。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例および参考例
に基いて詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限
定されるものではない。
【0035】
【参考例1】 *糖脂質の合成 グルクロノラクトン(半井化学薬品株式会社製)17.
6gを触媒量のナトリウムメチラートの存在下メタノー
ル中で反応させ、メチル D−グルコピラノシル ウロ
ネートを得た。これを単離することなく、ピリジン44
ml中無水酢酸68mlによりアセチル化し、メチル
(1,2,3,4−テトラ−O−アセチル−β−D−グ
ルコピラノシル ウロネートとし、更にこれを臭化水素
飽和酢酸中にて臭素化し、メチル(2,3,4−トリ−
O−アセチル−α−D−グルコピラノシル ブロマイ
ド)ウロネートを合成した。この臭素化物を単離するこ
となくパルミチルアルコール9.1gと酸化銀14.1
gの存在下クロロホルム(溶媒)40ml中25℃で反
応させ、生成物をエタノールより再結晶し、メチル(ヘ
キサデシル 2,3,4−トリ−O−アセチル−β−D
−グルコピラノシル)ウロネートを収率50%(グルク
ロノラクトンより)で得た。更に、これをメタノール中
にて触媒量のナトリウムメチラートで脱アセチル化して
乾固した。得られた残渣を50%メタノール水溶液に懸
濁し、水酸化カリウム4.8gを加えてエステル加水分
解を行なった後、希塩酸でpH3に調整し、クロロホル
ム/メタノール(2/1)にて抽出し、淡黄色結晶とし
てヘキサデシル β−D−グルコピラノシルウロン酸
(以下、糖脂質Aとする)を30%(グルクロノラクト
ンより)の収率で得た。
【0036】
【実施例1】後記の腫瘍部位集積性試験に供するため、
参考例1で得られる糖脂質Aを用い、リポソーム膜成分
の1つとして14Cでラベルしたコレステロールオレエ
ートを、また、リポソーム内封物としてH−イヌリン
を用い、以下のようにして本発明のガン診断薬を製造し
た。
【0037】ナス型フラスコにジパルミトイルホスファ
チジルコリン(DPPC)80マイクロモル、コレステ
ロール80マイクロモル及び糖脂質A 40マイクロモ
ルをクロロホルム:メタノール=2:1(v:v)20
mlに溶解して加え、さらに14C−コレステロールオ
レエート30μCiを加えた後、ロータリーエバポレー
ターにて溶媒を留去した。フラスコ内に生成したフィル
ムに、H−イヌリン200mCiを含む0.3Mグル
コース1.25mlを加え、ボルテックスミキサーに
て、フィルムがはがれ落ちるまで撹拌した。得られた乳
濁液を液体窒素にて凍結させた後、40℃の温水で溶解
した。この操作を3回繰り返した。得られた乳濁液を、
0.1μmのメンブランフィルターに3回通過させた。
処理液を50000rpm・30分間遠心処理した。沈
殿物に0.15MNaClを加えて懸濁し、3mlとし
た。同様の操作を再度行い、本発明のガン診断剤である
糖脂質含有リポソーム(粒径0.135μm)懸濁液3
mlを得た。
【0038】
【比較例1】糖脂質Aに代えてジパルミトイルホスファ
チジルグリセロール(DPPG)40マイクロモルを使
用する以外は実施例1と同様にして、糖脂質を含有しな
いリポソーム懸濁液3mlを得た。
【0039】
【実施例2】 *担ガンマウスにおけるリポソームの体内分布 5週令マウスの下股皮下に1匹当たり10個のS18
0細胞を移植した。1週間後にマウスの尾静脈より脂質
濃度で12μmolのリポソームを投与した。12時間
後にマウスを脱血し、各組織を摘出してその放射活性を
測定した。
【0040】また、12時間後および24時間後に肝臓
とガン組織におけるリポソームの分布比率を上述と同様
の方法により測定した。結果を第1表、第2表、図1及
び図2に示す。
【0041】 なお、第1表中:GlcUAリポソームは、実施例1で
得たリポソームを意味する。DPPGリポソームは、比
較例1で得たリポソームを意味する。ChOは、コレス
テリルオレエートを意味する。
【0042】 なお、第2表中:GlcUAリポソームは、実施例1で
得たリポソームを意味する。DPPGリポソームは、比
較例1で得たリポソームを意味する。GM、硫脂質お
よびHPIについての測定値は、デメトリアス・パパジ
ョポラス(Demetorios Paphajopo
ulos),Proc.Natl.Acad.Sci.
USA,(1986) 6949−6953 に記載の
数値をそのまま使用した。
【0043】第1表、第2表、図1および図2の結果か
ら、本発明の実施例1のガン診断剤は、比較例1のリポ
ソームに比べ、明かに腫瘍部位に集積していることが分
かる。このことは、グラフ化することにより一層明かと
なる。すなわち、H−イヌリンの12時間後における
腫瘍集積率は、比較品の4.3倍である。
【0044】
【実施例3】参考例1で得られる糖脂質Aを用い、後記
画像診断試験に供するため、代表的画像診断薬であるテ
クネシウム99m−ジエチレントリアミンペンタ酢酸5
ナトリウムを用い、以下のようにして糖脂質を含有する
リポソーム(すなわち、本発明の診断剤)を調製した。
【0045】ナス型フラスコにジパルミトイルホスファ
チジルコリン(DPPC)80マイクロモル、コレステ
ロール80マイクロモル及び糖脂質A 40マイクロモ
ルをクロロホルム:メタノール=2:1(v:v)20
mlに溶解した後、ロータリーエバポレーターにて溶媒
を留去した。フラスコ内に生成したフィルムに、テクネ
シウム99m 20mCiを含む0.3Mグルコース3
mlを加え、ボルテックスミキサーにて、フィルムがは
がれ落ちるまで撹拌した。得られた乳濁液を液体窒素に
て凍結させた後、40℃の温水で溶解した。この操作を
3回繰り返した。得られた乳濁液を、0.1μmのメン
ブランフィルターに3回通過させた。処理液を5000
0rpm.30分間遠心処理した。沈殿物に0.15M
NaClを加えて懸濁し、3mlとした。同様の操作を
再度行ったのち、本発明のガン診断剤である糖脂質含有
リポソーム(粒径0.14μm)懸濁液3mlを得た。
【0046】
【比較例2】糖脂質Aに代えてジパルミトイルホスファ
チジルグリセロール(DPPG)40マイクロモルを使
用する以外は実施例1と同様にして、糖脂質を含有しな
いリポソーム懸濁液3mlを得た。
【0047】
【実施例4】上記実施例3及び比較例2で得られたリポ
ソーム懸濁液及びフリーのテクネシウム99m(99m
Tc)−グルコース溶液を、参考例2と同様に処理され
たマウスに、同じ手法にて、同量投与した。2時間後及
び24時間後にマウスを脱血し、各組織を摘出してγ線
−カウンターにより放射活性を測定した。また、2,
4,8,12及び24時間後にγ線カメラにより全身イ
メージングを行った。血液は、2000rpm、5分間
遠心して血清部分30μlを取り、組織溶解剤(ソルエ
ン、Merk社)を1ml加え40℃、2時間処理後、
過酸化水素水及びイソプロピルアルコールを加え、測定
用試料とした。各組織はその一部を血清と同様に処理し
て測定用試料とした。
【0048】上記で調製した試料につき、γ線−カウン
ターにより99mTcの測定を行い、得られた値から、
2時間後及び24時間後のリポソームの血中濃度(注入
時の濃度を100とする)及び各組織への分布率(%)
を算出した。
【0049】結果を、図2に示す。
【0050】尚、各々の値は、10匹のマウスより得た
値の平均値である。また、T(バー)は、標準偏差を示
す。
【0051】図2より、画像診断薬を封入した本発明の
ガン診断薬は、明かに比較品及びフリーの99mTc−
DTAPに比較して腫瘍組織に集積していることが分か
る。
【0052】尚、参考図面1〜5に実施例3のリポソー
ム(以下、本発明のリポソームとする)、比較例2のリ
ポソーム(以下、従来のリポソームとする)及びフリー
99mTcの腫瘍組織及び他の臓器における分布の経
時変化を示す。
【0053】尚、各参考図面中において:(A)は、
99mTcを内封した実施例3のリポソームを投与した
ときの、一定時間後のγ線カメラの写真を示す。(B)
は、99mTcを内封した比較例2のリポソームを投与
したときの、一定時間後のγ線カメラの写真を示す。
(C)は、99mTcのみを投与したときの、一定時間
後のγ線カメラの写真を示す。
【0054】また、参考図面中、99mTcの濃度が最
も高い方から順に赤、黄赤、黄、黄緑、緑、青、紫、青
紫の順である。
【0055】さらに、各参考図面は、以下のものを示
す。即ち、 *参考図面1は、本発明及び従来のリポソーム、及び
99mTcのみを各々投与したときの2時間後のγ線カ
メラの写真を示す。 *参考図面2は、本発明及び従来のリポソーム、及び
99mTcのみを各々投与したときの4時間後のγ線カ
メラの写真を示す。 *参考図面3は、本発明及び従来のリポソーム、及び
99mTcのみを各々投与したときの8時間後のγ線カ
メラの写真を示す。 *参考図面4は、本発明及び従来のリポソーム、及び
99mTcのみを各々投与したときの12時間後のγ線
カメラの写真を示す。 *参考図面5は、本発明及び従来のリポソーム、及び
99mTcのみを各々投与したときの24時間後のγ線
カメラの写真を示す。
【0056】さらにまた、参考図面中の臓器の位置は、
図3で示される通りである。
【0057】参考図面の結果から、以下のことが明らか
となった。 (1)本発明のリポソームは、2時間後から腫瘍組織に
集まり始め、8時間〜12時間後に最も良く集積し、2
4時間後においても腫瘍組織に多く分布している。しか
も、肝臓等の本来リポソームが集積し易い部位よりも腫
瘍組織に選択的に分布していることが明らかである。 (2)従来のリポソームは、本発明のリポソームに比較
して腫瘍組織への分布の立上がりが遅く且つ消失も速や
かである。また、肝臓、膀胱等への分布が多く、腫瘍組
織への選択性が低い。 (3)99mTcのみを投与した場合には、尿中への排
泄のためほぼ膀胱にのみ分布し、特定の臓器への分布選
択性は見られない。
【0058】実施例1及び2で示されたように、本発明
の手法を用いることにより、効果的に腫瘍部位に薬剤を
集める事ができる。
【0059】
【実施例5】 1)シスプラチン内封リポソームの調製 実施例1と同様の方法を用いてシスプラチン含有リポソ
ーム(糖脂質Aを用いたものとDPPGを用いたもの)
を調製した。
【0060】なお、本実施例においては14C−コレス
テロールオレエート及びH−イヌリンは用いなかっ
た。また、0.3Mグルコース液の代わりにシスプラチ
ン含有(1000μg/ml)食塩水を用いた。 2)ガン組織への分布率 実験例1と同様に、シスプラチンを内封したリポソーム
をマウスに投与し、一定時間後に組織に分布した白金量
を測定することにより、シスプラチンのガン組織への集
積を調べた。マウスは一群5匹を用い、その結果を第3
表に平均値で示す。
【0061】 第3表の結果から、本発明のリポソームはガン組織へ特
異的に集積することが明らかとなった。 3)腫瘍組織の成長抑制効果 上記2)のガン組織への分布率の測定と同様な条件で腫
瘍組織のサイズを測定した。結果を以下の第4表に示
す。
【0062】 第4表の結果から、腫瘍組織の成長抑制効果は、糖脂質
Aリポソームに最も顕著に見られることが明らかとなっ
た。
【0063】
【実施例6】本発明で得られるリポソームを血中濃度試
験に供するため、リポソーム膜成分の1つとして14
でラベルしたコレステロールオレエートを、またリポソ
ーム内封物としてH−イヌリンを用い、以下のように
してリポソームを製造した。
【0064】ナス型フラスコにジパルミトイルホスファ
チジルコリン(DPPC)80マイクロモル及びβ−D
−ガラクトピラノシルウロン酸(糖脂質B)40マイク
ロモルをクロロホルム:メタノール=2:1(v:v)
20mlに溶解して加え、さらに14C−コレステロー
ルオレエート30μciを加えた後、ロータリーエバポ
レーターにて溶媒を留去した。フラスコ内に生成したフ
ィルムに、滅菌蒸留水0.79ml,H−イヌリン2
00μci(0.2ml)を加えて、ボルテックスミキ
サーにて、フィルムがはがれ落ちるまで撹拌した。得ら
れた乳濁液を液体窒素にて凍結させた後、40℃の温水
で溶解した。この操作を二回繰り返した後、滅菌済みの
3Mグルコース0.11mlを加え、凍結融解操作を2
回行った。得られた乳濁液を、0.1μmのメンブラン
フィルターに2回通過させた。処理液を3000rp
m.30分間遠心処理した。沈殿物に0.15MNaC
lを加えて懸濁し、2.5mlとした。同様の操作を再
度行った後、β−D−ガラクトピラノシルウロン酸(糖
脂質B)を含む本発明の糖脂質含有リポソーム(粒径
0.17μm)懸濁液3.2mlを得た。
【0065】
【実施例7】β−D−ガラクトピラノシルウロン酸(糖
脂質B)の代わりにβ−D−グルコピラノシルウロン酸
(糖脂質A)を用いる他は実施例6と同様にして、β−
D−グルコピラノシルウロン酸(糖脂質A)を含む本発
明の糖脂質含有リポソーム(粒径0.15μm)懸濁液
3.2mlを得た。
【0066】
【比較例1】β−D−ガラクトピラノシルウロン酸(糖
脂質B)の代わりにDPPGを用いる他は実施例6と同
様にして、DPPGを含む対照用リポソーム(粒径0.
16μm)懸濁液3.2mlを得た。
【0067】
【実施例8】 血清および組織へのHの分布率の測定 実施例6、実施例7および比較例1で得られたリポソー
ム懸濁液を用い、以下の操作に従って試験を行った。
【0068】ラットの頸動脈よりリポソーム懸濁液0.
5ml(一匹あたり)を注入した。採血は1、2、4、
6、8、22時間後に大腿部静脈より行った。採血した
血液は、2000rpm、5分間遠心し、血清部分30
μlを取り、組織溶解剤(ソルエン、Merk社製)を
1ml加え、40℃、2時間処理後、過酸化水素水およ
びイソプロピルアルコールを加え、測定用試料とした。
【0069】上記で調製した試料につき、液体シンチレ
ーションカウンターによりHの測定を行い、得られた
値から各時間毎のリポソームの血中濃度(注入時の濃度
を100とする)を算出した。結果を第5表に示す。な
お、各々の値は、5匹のラットより得た値の平均値であ
る。
【0070】 第5表の結果から、糖脂質Bのリポソームは糖脂質Aの
リポソームに比較して長い半減期を示す事が明らかであ
る。また、糖脂質AおよびBのリポソームは、DPPG
のリポソームに比較して長時間にわたり高濃度で血中に
存在していることが明らかになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】Hイヌリンの12時間後における各組織への
分布比率を示す。
【図2】14C−コレステロールオレエートの12時間
後における各組織への分布比率を示す。
【図3】臓器の位置を示す模式図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 35/24 7431−4C 43/00 8415−4C 45/00 ADU 8415−4C 47/26 D 7433−4C 49/02 B 7252−4C C 7252−4C 49/04 7252−4C // A61K 31/675 8314−4C 31/70 8314−4C 31/71 8314−4C 33/24 8314−4C 37/02 8314−4C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グルクロン酸又はガラクツロン酸を結合し
    てなる糖脂質を少なくとも1種含有するリポソーム内に
    画像診断薬を封入してなるガン診断薬。
  2. 【請求項2】グルクロン酸又はガラクツロン酸を結合し
    てなる糖脂質を少なくとも1種含有するリポソーム内に
    制ガン剤を封入してなるガン治療薬。
JP4048124A 1992-01-20 1992-01-20 リポソームを用いるガン診断薬およびガン治療薬 Pending JPH06122634A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4048124A JPH06122634A (ja) 1992-01-20 1992-01-20 リポソームを用いるガン診断薬およびガン治療薬

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4048124A JPH06122634A (ja) 1992-01-20 1992-01-20 リポソームを用いるガン診断薬およびガン治療薬

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06122634A true JPH06122634A (ja) 1994-05-06

Family

ID=12794587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4048124A Pending JPH06122634A (ja) 1992-01-20 1992-01-20 リポソームを用いるガン診断薬およびガン治療薬

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06122634A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100450061B1 (ko) * 2001-06-13 2004-09-24 주식회사 한국인삼공사 홍삼으로부터 분리된 항암 면역 조절효과를 갖는 신규산성다당체 및 이를 함유하는 항암 면역 조절용 조성물
WO2005046643A3 (en) * 2003-11-14 2005-06-23 Yissum Res Dev Co Method for drug loading in liposomes
WO2009025168A1 (ja) * 2007-08-20 2009-02-26 Konica Minolta Holdings, Inc. 造影剤用化合物含有糖修飾リポソーム及び造影剤

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100450061B1 (ko) * 2001-06-13 2004-09-24 주식회사 한국인삼공사 홍삼으로부터 분리된 항암 면역 조절효과를 갖는 신규산성다당체 및 이를 함유하는 항암 면역 조절용 조성물
WO2005046643A3 (en) * 2003-11-14 2005-06-23 Yissum Res Dev Co Method for drug loading in liposomes
WO2009025168A1 (ja) * 2007-08-20 2009-02-26 Konica Minolta Holdings, Inc. 造影剤用化合物含有糖修飾リポソーム及び造影剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0752889B1 (en) Liposomes containing a x-ray- or ultrasound contrast agent
US4544545A (en) Liposomes containing modified cholesterol for organ targeting
US5078986A (en) Method for enhancing magnetic resonance imaging using an image altering agent containing an excess of chelating agent
Mauk et al. Stability of lipid vesicles in tissues of the mouse: a gamma-ray perturbed angular correlation study.
EP0871431B1 (en) Hepatocyte-selective oil-in-water emulsion
EP0442962B1 (en) Liposomal radiologic contrast agents
US5387410A (en) Method for enhancing magnetic resonance with compositions containing paramagnetic elements carried by liposomes
JPH10507172A (ja) リポソーム剤
WO1989008499A1 (en) Liposome
JP2003530362A (ja) 診断剤をターゲッティングするための脂質ベースの系
EP1284146B1 (en) Liposomes containing hydrophobic iodo compound
JPH06122634A (ja) リポソームを用いるガン診断薬およびガン治療薬
JP4360917B2 (ja) リポソームへの金属錯体の封入方法
JPH0789874A (ja) 血管内皮損傷部位を認識する担体
EP1883428B1 (en) Contrast agents
JP2009046441A (ja) コレステロール誘導体、リポソーム、リポソームの形成方法及びx線用造影剤
JP2009096749A (ja) コレステロール誘導体、リポソーム及びx線用造影剤
EP1287833B1 (en) Liposome containing hydrophobic iodine compound and X-ray contrast medium comprising said liposome
EP0636363B1 (en) Drug delivery system
JPH10513466A (ja) 脈管内空間を視覚化するための造影剤を含むリポソーム
JPH07145038A (ja) 閉鎖小胞膜構成成分
JPH0582369B2 (ja)
JP2009143879A (ja) リポソーム及びx線用造影剤
JP2700276B2 (ja) リポソーム
Scherphof et al. In Vivo Uptake and Processing of Liposomes by Parenchymal and Non-Parenchymal Liver Cells; Application to Immunotherapeutic Treatment of Hepatic Metastases