JPH06122546A - アルミナ−クロミナ−ジルコニア質耐火物 - Google Patents

アルミナ−クロミナ−ジルコニア質耐火物

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JPH06122546A
JPH06122546A JP4273253A JP27325392A JPH06122546A JP H06122546 A JPH06122546 A JP H06122546A JP 4273253 A JP4273253 A JP 4273253A JP 27325392 A JP27325392 A JP 27325392A JP H06122546 A JPH06122546 A JP H06122546A
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JP
Japan
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refractory
zirconia
carbon black
weight
temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP4273253A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Matsuo
和昭 松尾
Masakatsu Sasaki
正勝 佐々木
Hideaki Sato
英明 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Asahi Carbon Co Ltd
Original Assignee
Asahi Carbon Co Ltd
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Carbon Co Ltd, Toshiba Ceramics Co Ltd filed Critical Asahi Carbon Co Ltd
Priority to JP4273253A priority Critical patent/JPH06122546A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、1800℃以上の高温操業に対
して必要な耐熱性と、高温乱気流に対する熱間耐摩耗性
および耐スポ−リング性を兼ね備えたアルミナ−クロミ
ナ−ジルコニア質耐火物を得ようとするものである。 【構成】 酸化アルミニウム75〜94重量%、酸化ク
ロム5〜15重量%、ジルコニア1〜10重量%の成形
体を焼成してなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カ−ボンブラックの
製造炉に使用されるアルミナ−クロミナ−ジルコニア質
耐火物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カ−ボンブラックは、ゴム製品、顔料、
印刷用インクなどの充填剤・配合剤として広く使用され
ているが、中でも最も多く使用されているのが、カ−ボ
ンブラックのゴムへの補強性を利用した自動車タイヤで
ある。最近は、自動車タイヤの品質向上の要請と相俟っ
て、ゴムマトリックスの開発とともに、ゴムに対して配
合量の最も多いカ−ボンブラックの特性向上も厳しく要
請されている。
【0003】カ−ボンブラックの製法は、従来から、コ
ンタクト法(チャンネル法)、ファ−ネス法、熱分解法
の3つが知られているが、コスト、環境汚染などの問題
から、近年、ファ−ネス法が主流を占めるようになって
来ている。
【0004】カ−ボンブラックの特性は、粒子径、スト
ラクチャ−、表面の物理化学特性などにより決定される
が、中でも粒子径が重要とされている。カ−ボンブラッ
クの粒子径は20〜300nmであるが、粒径が重要とさ
れるのは、ゴムの耐摩耗性を高める補強剤としては、一
般に、粒子径の小さいものほど優れているといわれてい
るためである。
【0005】カ−ボンブラックの粒子径は、製造炉の形
状、原料油の噴霧状態、燃焼用空気量、補助燃料導入の
量と方法、反応温度などにより左右されるが、中でも反
応温度、炉内温度を大幅に上げることが、粒子径の小さ
いハ−ド系カ−ボンブラックの製造と歩留り向上に大き
く影響を与えるといわれている。しかし、そのためには
カ−ボンブラックの製造炉にラインニングされている耐
火物は、非常な苛酷な条件にさらされることになる。
【0006】ファ−ネス法でのカ−ボンブラックの製造
は、燃料の燃焼により生じた高温ガス流中に重質の炭化
水素原料油を導入し、重質油の熱分解により行われる。
この反応を行う製造炉、特にカ−ボンブラック生成部で
の反応温度は近年益々高温となり、最近は、一般的に、
1800℃を超えるようになってきた。
【0007】従来の製造炉のライニング耐火物は、焼成
耐火物では高純度アルミナ質耐火物またはアルミナ−ム
ライト質耐火物が、また不定形耐火物では高純度アルミ
ナ質キャスタブルが一般に使用されて来た。しかし、こ
うした従来の耐火物では、最近の1800℃を超えるよ
うな高温では安定した長期の使用には耐えられず、その
対策が要望されていた。
【0008】さらに、カ−ボンブラック製造炉は、各ゾ
−ンで操業雰囲気が大きく異なることが一つの特徴であ
る。例えば燃焼部や反応部では高温乱気流のために、耐
火物は溶損と摩耗を受ける。また、反応停止部では、カ
−ボンブラック生成反応を停止させるための冷却水の導
入による急冷が行われ、これにより炉内温度が急激に降
下してき裂が発生する恐れがある。そのため、カ−ボン
ブラック製造炉では、単に高温に耐えるだけでなく耐ス
ポ−リング性に富む材料の使用が必要となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、カ−ボン
ブラック製造炉用耐火物における上記の問題を解消しよ
うとしたもので、1800℃以上の高温操業に対しても
必要な耐熱性と、高温乱気流に対する熱間耐摩耗性およ
び耐スポ−リング性を兼ね備えたアルミナ−クロミナ−
ジルコニア質耐火物を得ようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、酸化アルミ
ニウム75〜94重量%、酸化クロム5〜15重量%、
ジルコニア1〜10重量%の成形体を焼成してなるカ−
ボンブラック製造炉用のアルミナ−クロミナ−ジルコニ
ア質耐火物である。この発明の耐火物は、酸化アルミニ
ウム、酸化クロムおよびジルコニアを原料とし、高温で
焼成されて製品としたものである。
【0011】酸化アルミニウムが75重量%未満となる
と、酸化クロムやジルコニアの含量が多くなり、十分な
焼結強度が得られなくなる恐れがある。酸化クロムやジ
ルコニアの含有量が多くなると、確かに熱衝撃抵抗性は
向上するものの、他方で焼結強度が低下し、またカ−ボ
ンブラック製造炉特有の高速高温乱気流における熱間摩
耗性も低下する結果となりやすい。また、酸化アルミニ
ウムが94重量%を超えると、高温操業という点から操
業中に耐火物の焼成が促進され、溶損や熱衝撃抵抗が劣
る結果となる。
【0012】酸化クロムは5〜15重量%の範囲とす
る。本発明では純度90%以上、粒径10μm 以下のも
のを原料として使用することが好ましい。酸化クロムが
15重量%以上となると構造的スポ−リング性や化学的
浸食性の向上は認められものの、カ−ボンブラック製造
炉の耐火物に要求される機械的強度や熱間耐摩耗性の点
では十分ではない。また、酸化クロムが5重量%未満で
は、酸化アルミニウムやジルコニアの占める割合が多く
なってカ−ボン炉耐火物に必要な最適組織が得られず、
過度に焼結が進んだり、著しく組織を緩める結果となり
やすい。
【0013】ジルコニアは、1〜10重量%とする。こ
れが1重量%未満ではカ−ボンブラック製造炉に必要な
耐熱衝撃性を得ることが困難で、また10重量%を超え
ると、微細クラックの生成が多くなり強度不足を生じ、
耐摩耗性に欠ける結果となる。
【0014】単斜晶型ジルコニアを主たる結晶層とする
ジルコニア質原料は、温度1000〜1200℃で相変
態を生じ大きな体積変化を生じる。本発明の耐火物は、
こうしたジルコニア質耐火物を上記範囲で添加すること
により、耐火物焼成中の組織内部に微細なクラックを生
じさせ、カ−ボンブラック製造炉の耐火物として使用し
た場合に、この微細なクラックが操業温度の急激な変化
で発生するき裂を分岐させ、その拡大、進行を抑制する
作用をする。
【0015】ジルコニア原料としては、例えばバッテラ
イトまたはジルコンを電融精製して得た電融ジルコニ
ア、アルミナとバッテライトを電融精製したアルミナ−
ジルコニアの電融体などなどである。
【0016】本願発明耐火物は、上記組成となるように
原料を配合し、これにパルプ廃液、糖みつ、リグニンス
ルフォン酸ソ−ダ水などの結合剤を1〜5重量%添加、
混練し、オイルプレス、フリクッションプレスなどの成
形機で成形し、これを乾燥後1700〜1800℃で焼
成して得られるものである。
【0017】
【作用】本発明は、酸化アルミニウム75〜94重量
%、酸化クロム5〜15重量%、ジルコニア1〜10重
量%の組成となるようにした原料混合物を焼成すること
によって、酸化アルミニウムの優れた耐火性、酸化クロ
ムの耐熱間摩耗性を保持しつつ、ジルコニアによって焼
成時に耐火物に予め微細なクラックを生じさせ、急激な
温度変化の下で使用されてもき裂の進行が抑制されるよ
うにしたものである。
【0018】
【実施例】
(実施例1〜6,比較例1〜6)
【0019】表1に示すように、酸化アルミニウム77
〜90重量%、酸化クロム5〜13重量%、ジルコニア
3〜10重量%の組成のJRS 2101の並形状に成形、焼成
して試験体を得た。焼成温度はゼ−ゲルコ−ンでSK3
2(1710℃)とした。
【0020】これによって得られた耐火物について、見
掛気孔率をJIS R 2205に準じ、かさ比重をJIS R 2205に
準じ、さらに曲げ強さをJIS R 2205に準じて測定した。
また、熱間曲げ強さを1500℃で測定した。さらに、
加熱温度1450℃で15分加熱、水冷3分、空冷12
分を1サイクルとして、試験片が剥落するまでの回数
を、耐スポ−リング性として測定した。結果を表1に示
した。
【0021】また、比較例として本願発明の範囲外の組
成とするため、表1に示すように酸化アルミニウムを8
0〜97重量%、酸化クロムを0〜17重量%、ジルコ
ニアを0〜12%として同様の耐火物を得た。これにつ
いて実施例と同様の方法で試験を行った。これらについ
て結果を表1に示した。
【0022】
【表1】
【0023】表1に示すように、本願発明のものは、耐
火物の熱間摩耗性と著しい関係がある熱間曲げ強度も、
全ての試験体で140kg/cm2 以上の良好な結果が得ら
れるとともに、上記条件での耐スポ−リング性試験でも
10回繰り返して剥落がなく、良好な結果が得られてい
る。
【0024】これに対し、比較例のものでは、比較例
2,4,5,6は十分な熱間曲げ強さが得られず、また
比較例1,3は、5回或いは6回で剥落現象が生じ、良
好な結果が得られなかった。これらは、カ−ボンブラッ
ク製造炉用耐火物として必要な熱間耐摩耗性および耐ス
ポ−リング性を兼ね備えた耐火物でないことが認められ
た。
【0025】
【発明の効果】以上、この発明によれば、酸化アルミニ
ウム75〜94重量%、酸化クロム5〜15重量%、ジ
ルコニア1〜10重量%組成としたので、1800℃以
上の高温操業に対して必要な耐熱性と、高温乱気流に対
する熱間耐摩耗性および耐スポ−リング性を兼ね備えた
アルミナ−クロミナ−ジルコニア質耐火物を得ることが
出来るようになった。
【0026】従来のアルミナ質耐火物は、約3ヶ月で溶
損により炉内径が変化して製品に悪影響を与えていた
が、本発明によれば、1年以上経ても初期炉内径の保持
が可能となり、製品歩留と品質の向上に良好な結果を与
えることが明かとなった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化アルミニウム75〜94重量%、酸
    化クロム5〜15重量%、ジルコニア1〜10重量%の
    成形体を焼成してなるカ−ボンブラック製造炉用のアル
    ミナ−クロミナ−ジルコニア質耐火物。
JP4273253A 1992-10-12 1992-10-12 アルミナ−クロミナ−ジルコニア質耐火物 Pending JPH06122546A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113354424A (zh) * 2021-06-15 2021-09-07 洛阳广潇新材料科技有限公司 一种高抗剥落氧枪砖及其制备方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0483755A (ja) * 1990-07-23 1992-03-17 Kawasaki Refract Co Ltd アルミナ―クロミア―ジルコニア系耐火れんが

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