JPH0612232B2 - アルミニウム製熱交換器 - Google Patents
アルミニウム製熱交換器Info
- Publication number
- JPH0612232B2 JPH0612232B2 JP60267811A JP26781185A JPH0612232B2 JP H0612232 B2 JPH0612232 B2 JP H0612232B2 JP 60267811 A JP60267811 A JP 60267811A JP 26781185 A JP26781185 A JP 26781185A JP H0612232 B2 JPH0612232 B2 JP H0612232B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat exchanger
- deodorant
- synthetic resin
- fin
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、アルミニウム製熱交換器に関する。
従来の技術 従来、ルーム・クーラ等に使用されるアルミニウム製熱
交換器のフィンは、耐食性を付与するためにアルミニウ
ム板の表面に合成樹脂製耐食性皮膜が設けられ、さらに
親水性を付与するために合成樹脂製耐食性皮膜の表面に
親水性皮膜が設けられていた。
交換器のフィンは、耐食性を付与するためにアルミニウ
ム板の表面に合成樹脂製耐食性皮膜が設けられ、さらに
親水性を付与するために合成樹脂製耐食性皮膜の表面に
親水性皮膜が設けられていた。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来のアルミニウム製熱交換
器では、耐食性皮膜によって、あるいは耐食性皮膜と親
水性皮膜によって、不快な臭いが発生するという問題が
あった。
器では、耐食性皮膜によって、あるいは耐食性皮膜と親
水性皮膜によって、不快な臭いが発生するという問題が
あった。
この発明の目的は、上記の従来技術の問題を解決し、合
成樹脂製耐食性皮膜を有するフィンを備えた不快臭のな
いアルミニウム製熱交換器を提供しようとするにある。
成樹脂製耐食性皮膜を有するフィンを備えた不快臭のな
いアルミニウム製熱交換器を提供しようとするにある。
課題を解決するための手段 この発明は、上記の目的を達成するために、アルミニウ
ム板の表面に脱臭剤を含む合成樹脂製耐食性皮膜が設け
られたフィンを備えていることを特徴とする、アルミニ
ウム製熱交換器を要旨としている。
ム板の表面に脱臭剤を含む合成樹脂製耐食性皮膜が設け
られたフィンを備えていることを特徴とする、アルミニ
ウム製熱交換器を要旨としている。
上記において、フィンのアルミニウム板の表面には、脱
臭剤を含む合成樹脂製耐食性皮膜が設けられているが、
この脱臭剤を含む合成樹脂製耐食性皮膜の表面に、さら
に親水性皮膜が設けられる場合がある。またこの親水性
皮膜に脱臭剤が含まれる場合もある。
臭剤を含む合成樹脂製耐食性皮膜が設けられているが、
この脱臭剤を含む合成樹脂製耐食性皮膜の表面に、さら
に親水性皮膜が設けられる場合がある。またこの親水性
皮膜に脱臭剤が含まれる場合もある。
ここで、合成樹脂製耐食性皮膜としては、例えばアクリ
ル樹脂皮膜があげられる。
ル樹脂皮膜があげられる。
また、親水性皮膜としては、アルカリケイ酸塩（水ガラ
ス）をベースとした皮膜およびシリカ等の多孔質物質と
有機高分子よりなる皮膜があげられる。アルカリケイ酸
塩をベースとした皮膜をフィンに形成するには、フィン
の合成樹脂製耐食性皮膜の表面に、アルカリケイ酸塩の
水溶液を塗布し、このアルカリケイ酸塩の水溶液を、例
えばリン酸塩、グリオキザール等で硬化させる。多孔質
物質と有機高分子よりなる皮膜をフィンに形成するに
は、例えば水溶液ポリオレフィン系樹脂のような有機高
分子の水溶液中に、多孔質シリカを添加しておき、この
シリカを含む水溶液を、フィンの合成樹脂製耐食性皮膜
の表面に塗布して、乾燥させる。
ス）をベースとした皮膜およびシリカ等の多孔質物質と
有機高分子よりなる皮膜があげられる。アルカリケイ酸
塩をベースとした皮膜をフィンに形成するには、フィン
の合成樹脂製耐食性皮膜の表面に、アルカリケイ酸塩の
水溶液を塗布し、このアルカリケイ酸塩の水溶液を、例
えばリン酸塩、グリオキザール等で硬化させる。多孔質
物質と有機高分子よりなる皮膜をフィンに形成するに
は、例えば水溶液ポリオレフィン系樹脂のような有機高
分子の水溶液中に、多孔質シリカを添加しておき、この
シリカを含む水溶液を、フィンの合成樹脂製耐食性皮膜
の表面に塗布して、乾燥させる。
脱臭剤としては、化学脱臭剤および酵素脱臭剤が用いら
れる。化学脱臭剤には、硫酸第１鉄、硫酸第２鉄、塩酸
第２鉄、過炭酸ナトリウム（２Ｎａ２、ＣＯ３・Ｈ２Ｏ
２）、ボウ硝・過酸化水素・食塩複合体（４Ｎａ２ＳＯ
４・２Ｈ２Ｏ２・ＮａＣｌ）、過酸化水素、過硫酸塩−
硫酸第２鉄、過酸化カルシウム、アルカリ土類金属の過
酸化物、キュメンハイドロパーオキサイド、ベンゾイル
パーオキサイド、アセチルパーオキサイド、ラウリルメ
タアクリレート、メタアクリル酸エステル、１，２−プ
ロピレンオキサイド、１，２−ｎ−ブチレンオキサイド
などがある。酵素脱臭剤には、セルラーゼ、アミラー
ゼ、プロテアーゼ、アルカリプロテアーゼ、リパーゼな
どがある。
れる。化学脱臭剤には、硫酸第１鉄、硫酸第２鉄、塩酸
第２鉄、過炭酸ナトリウム（２Ｎａ２、ＣＯ３・Ｈ２Ｏ
２）、ボウ硝・過酸化水素・食塩複合体（４Ｎａ２ＳＯ
４・２Ｈ２Ｏ２・ＮａＣｌ）、過酸化水素、過硫酸塩−
硫酸第２鉄、過酸化カルシウム、アルカリ土類金属の過
酸化物、キュメンハイドロパーオキサイド、ベンゾイル
パーオキサイド、アセチルパーオキサイド、ラウリルメ
タアクリレート、メタアクリル酸エステル、１，２−プ
ロピレンオキサイド、１，２−ｎ−ブチレンオキサイド
などがある。酵素脱臭剤には、セルラーゼ、アミラー
ゼ、プロテアーゼ、アルカリプロテアーゼ、リパーゼな
どがある。
熱交換器のフィンに、脱臭剤を含む合成樹脂製耐食性皮
膜を設けるには、合成樹脂製耐食性皮膜形成用の表面処
理液に、上記１種または２種以上の脱臭剤を添加し、脱
臭剤が添加された表面処理液を、フィンを構成するアル
ミニウム板に塗布するか、あるいは脱臭剤が添加された
表面処理液にフィンを構成するアルミニウム板を浸す。
上記表面処理液に対する脱臭剤の添加量は、例えば０．
００１〜５．０重量％、好ましくは０．０１〜０．５重
量％である。
膜を設けるには、合成樹脂製耐食性皮膜形成用の表面処
理液に、上記１種または２種以上の脱臭剤を添加し、脱
臭剤が添加された表面処理液を、フィンを構成するアル
ミニウム板に塗布するか、あるいは脱臭剤が添加された
表面処理液にフィンを構成するアルミニウム板を浸す。
上記表面処理液に対する脱臭剤の添加量は、例えば０．
００１〜５．０重量％、好ましくは０．０１〜０．５重
量％である。
脱臭剤を含む合成樹脂製耐食性皮膜の表面に、さらに親
水性皮膜が設けられ、この親水性皮膜に脱臭剤が含まれ
る場合も、上記と同様に処理すれば良い。
水性皮膜が設けられ、この親水性皮膜に脱臭剤が含まれ
る場合も、上記と同様に処理すれば良い。
非水溶性の脱臭剤を、上記表面処理液に添加する場合に
は、その脱臭剤を界面活性剤により水溶化して利用す
る。
は、その脱臭剤を界面活性剤により水溶化して利用す
る。
実施例 つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第１図と第４図は、この発明の第１実施例を示すもので
ある。
ある。
同図において、アルミニウム製熱交換器(10)は、多数の
冷媒通路を有する蛇行状偏平熱交換管(2)と、これの直
管部(2a)同志の間に介在されたコルゲート・フィン(3)
とによって構成されており、熱交換管(2)の両端にはヘ
ッダ(4)(5)がそれぞれ取り付けられている。
冷媒通路を有する蛇行状偏平熱交換管(2)と、これの直
管部(2a)同志の間に介在されたコルゲート・フィン(3)
とによって構成されており、熱交換管(2)の両端にはヘ
ッダ(4)(5)がそれぞれ取り付けられている。
この第１実施例の熱交換器(10)のフィン(3)は、アルミ
ニウム板(1)の表面に脱臭剤(7)を含む合成樹脂製耐食性
皮膜(9)が設けられ、その上に親水性皮膜(8)が設けられ
ているものである。
ニウム板(1)の表面に脱臭剤(7)を含む合成樹脂製耐食性
皮膜(9)が設けられ、その上に親水性皮膜(8)が設けられ
ているものである。
このような熱交換器(10)は、例えば以下のようにして製
造される。
造される。
熱交換器(10)のフィン(3)の素材として、厚さ１mmおよ
び幅５０mmのＪＩＳ Ａ−１１００Ｈ２４アルミニウム
板(1)を用い、このアルミニウム板(1)の表面に、０．１
重量％の脱臭剤(7)が添加された水溶性アクリル樹脂を
塗布して、脱臭剤(7)を含む厚さほぼ１ミクロンの合成
樹脂製耐食性皮膜(9)を形成し、その上にアルカリケイ
酸塩２重量％とグリオキザール０．８重量％とを含む水
溶液を塗布して親水性皮膜(8)を形成して、フィン(3)つ
くる。ついで、このフィン(3)をコルゲート・フィンの
形状に成形し、成形後のフィン(3)と熱交換管(2)とを組
み合せて、熱交換器(10)を組み立てる。
び幅５０mmのＪＩＳ Ａ−１１００Ｈ２４アルミニウム
板(1)を用い、このアルミニウム板(1)の表面に、０．１
重量％の脱臭剤(7)が添加された水溶性アクリル樹脂を
塗布して、脱臭剤(7)を含む厚さほぼ１ミクロンの合成
樹脂製耐食性皮膜(9)を形成し、その上にアルカリケイ
酸塩２重量％とグリオキザール０．８重量％とを含む水
溶液を塗布して親水性皮膜(8)を形成して、フィン(3)つ
くる。ついで、このフィン(3)をコルゲート・フィンの
形状に成形し、成形後のフィン(3)と熱交換管(2)とを組
み合せて、熱交換器(10)を組み立てる。
第２図は、この発明の第２実施例を示すものである。
この第２実施例の熱交換器(10)のフィン(3)は、アルミ
ニウム板(1)の表面に、脱臭剤(7)を含む合成樹脂製耐食
性皮膜(9)が設けられ、その上に、さらに脱臭剤(7)を含
む親水性皮膜(8)が設けられているものである。
ニウム板(1)の表面に、脱臭剤(7)を含む合成樹脂製耐食
性皮膜(9)が設けられ、その上に、さらに脱臭剤(7)を含
む親水性皮膜(8)が設けられているものである。
このような熱交換器(10)を製造するには、アルミニウム
板(1)の表面に、脱臭剤(7)を含む合成樹脂製耐食性皮膜
(9)を、上記第１実施例と同様に形成したのち、親水性
皮膜(8)を設ける段階で、その親水性皮膜形成用の上記
処理液に脱臭剤(7)を添加する。
板(1)の表面に、脱臭剤(7)を含む合成樹脂製耐食性皮膜
(9)を、上記第１実施例と同様に形成したのち、親水性
皮膜(8)を設ける段階で、その親水性皮膜形成用の上記
処理液に脱臭剤(7)を添加する。
第３図は、この発明の第３実施例を示すものである。
この第３実施例の熱交換器(10)のフィン(3)は、アルミ
ニウム板(1)の表面に、脱臭剤(7)を含む合成樹脂製耐食
性皮膜(9)のみが設けられたものである。
ニウム板(1)の表面に、脱臭剤(7)を含む合成樹脂製耐食
性皮膜(9)のみが設けられたものである。
さらに、熱交換器を組立てた後に、脱臭剤が添加された
合成樹脂製耐食性皮膜形成用の表面処理液に熱交換器を
浸し、熱交換器全体の表面に、脱臭剤を含む耐食性皮膜
が設けるようにしてもよい。また脱臭剤が添加された親
水性皮膜形成用の表面処理液に熱交換器を浸し、熱交換
器全体の表面に、脱臭剤を含む親水性皮膜を設けるよう
にしてもよい。
合成樹脂製耐食性皮膜形成用の表面処理液に熱交換器を
浸し、熱交換器全体の表面に、脱臭剤を含む耐食性皮膜
が設けるようにしてもよい。また脱臭剤が添加された親
水性皮膜形成用の表面処理液に熱交換器を浸し、熱交換
器全体の表面に、脱臭剤を含む親水性皮膜を設けるよう
にしてもよい。
発明の効果 この発明によるアルミニウム製熱交換器は、上述のよう
に、アルミニウム板の表面に脱臭剤を含む合成樹脂製耐
食性皮膜が設けられたフィンを備えているものであるか
ら、耐食性を有しかつ不快臭のないアルミニウム製熱交
換器が得られるという効果を奏する。
に、アルミニウム板の表面に脱臭剤を含む合成樹脂製耐
食性皮膜が設けられたフィンを備えているものであるか
ら、耐食性を有しかつ不快臭のないアルミニウム製熱交
換器が得られるという効果を奏する。
図面はこの発明の各種実施例を示すもので、第１図は第
１実施例の熱交換器のフィンの拡大断面図、第２図は第
２実施例のフィンを示す拡大断面図、第３図は第３実施
例のフィンを示す拡大断面図、第４図は第１実施例の熱
交換器の概略斜視図である。 (1)……アルミニウム板、(3)……フィン、(7)……脱臭
剤、(8)……親水性皮膜、(9)……合成樹脂製耐食性皮
膜、(10)……熱交換器。
１実施例の熱交換器のフィンの拡大断面図、第２図は第
２実施例のフィンを示す拡大断面図、第３図は第３実施
例のフィンを示す拡大断面図、第４図は第１実施例の熱
交換器の概略斜視図である。 (1)……アルミニウム板、(3)……フィン、(7)……脱臭
剤、(8)……親水性皮膜、(9)……合成樹脂製耐食性皮
膜、(10)……熱交換器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 昌明 大阪府堺市海山町６丁224番地 昭和アル ミニウム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−119998（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】アルミニウム板(1)の表面に脱臭剤(7)を含
む合成樹脂製耐食性皮膜(9)が設けられたフィン(3)を備
えていることを特徴とする、アルミニウム製熱交換器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60267811A JPH0612232B2 (ja) | 1985-11-27 | 1985-11-27 | アルミニウム製熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60267811A JPH0612232B2 (ja) | 1985-11-27 | 1985-11-27 | アルミニウム製熱交換器 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5020157A Division JPH0733958B2 (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | アルミニウム製熱交換器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62129694A JPS62129694A (ja) | 1987-06-11 |
| JPH0612232B2 true JPH0612232B2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=17449930
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60267811A Expired - Lifetime JPH0612232B2 (ja) | 1985-11-27 | 1985-11-27 | アルミニウム製熱交換器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0612232B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0221835A (ja) * | 1988-07-12 | 1990-01-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 食器洗い機 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61119998A (ja) * | 1984-11-14 | 1986-06-07 | Nippon Denso Co Ltd | 熱交換器 |
-
1985
- 1985-11-27 JP JP60267811A patent/JPH0612232B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62129694A (ja) | 1987-06-11 |
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